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2014年10月

2014年10月10日 (金)

2014・10・10.移民政策・有給休暇・国家戦略特区・地方創生の話題について大前研一が解説します。【1】今週の ~大前研一ニュースの視点~

引用

2014・10・10.移民政策・有給休暇・国家戦略特区・地方創生の話題について大前研一が解説します。【1】今週の ~大前研一ニュースの視点~

移民政策・有給休暇・国家戦略特区・地方創生~本質的問題に向き合う姿勢を考える移民政策:海外人材に日本で能力発揮を有給休暇:企業に有給休暇の義務付け検討国家戦略特区:福岡市、兵庫県養父市の区域計画を認定地方創生:地方活性化へ

1)~大前研一ニュースの視点~

移民政策・有給休暇・国家戦略特区・地方創生~本質的問題に向き合う姿勢を考える

移民政策:海外人材に日本で能力発揮を有給休暇:企業に有給休暇の義務付け検討国家戦略特区:福岡市、兵庫県養父市の区域計画を認定地方創生:地方活性化へ

▼ 移民政策は考えないのは、問題解決を放棄しているだけ

安倍首相は1日、政府が検討している外国人労働者の受け入れ拡大に関し、多様な経験、技術を持った海外の人材に日本で能力を発揮してもらうものだ。安倍政権は、いわゆる移民政策を取ることは考えていない」と述べたとのことですが、全くもって愚かな発言だと私は思います。

このようなことを敢えて発言する必要がありません。

「移民政策を考えていない」ということは、すなわち日本が抱える最大の問題の1つである「若い労働力の不足」問題を考えずに、問題解決を放棄しているというのと同義です。

能力が高い人だけ受け入れたいといいますが、それも特区に限ったことで、全く実情を知らないとしか思えません。通常、移民政策の準備に5年~6年の期間が必要となります。

「普通の移民政策はやりません」ではなく、これから移民政策の準備を開始し、

5年~6年かけて「秩序だった移民受け入れが可能になる」ようにしていくと表明するべきです。

安倍首相は、自らの発言が日本の将来の問題解決を放棄しているのと同じだということにすら、気づいていないのでしょう。

▼ 有給休暇の取得率を上げるには、機械的なルールを定めよ厚生労働省は企業に対して社員の有給休暇の消化を義務付ける検討に入りました。社員の希望をふまえ年に数日分の有休の取得日を企業が指定するとのことです。

主要国の有給休暇取得率を見ると、日本の割合は非常に低くなっています。

ブラジル、フランス、香港は100%で、やや低めでも米国71%、韓国70%となっています。

 

それに対して、日本はわずか39%です。

 

日本の場合、有給休暇の取得率の低さを補うように、国民の休日を増やしているということも影響しているのだと思います。有給休暇の取得率を上げるには、いくつかの対応策があります。

 

・年度を超えた有給休暇の繰越しをなくす、あるいは減らす

・余った有給休暇を企業が買い取る

・取得率が50%だったら、次年度は有給休暇日数を10%減らす

 

など、考えれば他にも案は出てくるでしょう。また取得率が低い理由をしっかりと調査して、上司からの圧力が問題なら、パワハラの問題として対処することも忘れてはいけません。

ただ、「有給休暇を取得しないなら、来年は2日間減る」となれば、多くの人は上司の言いなりにはならない気もします。いずれにせよ、有給休暇の消化率は100%というのが想定ですから、そうなるように「機械的に」ルールを決めて実行していくことが、この問題を解決する方法だと私は思います。

▼ 規制緩和などは、特区限定ではなく全国で展開すべき

政府は9日、国家戦略特区諮問会議を開き、福岡市と兵庫県養父市の区域計画を初めて認定しました。福岡市はイノベーションの推進・新ビジネス創出、養父市は農地の有効利用というのが主な目的と定められています。

具体的な施策内容を見てみると、正直、こんなものを成長戦略と呼ぶのはお恥ずかしいというレベルです。例えば福岡市では雇用条件の明確化のために「雇用労働相談センター」を設置し起業を支援、あるいはエリアマネジメントに係る道路法の特例でMICEを誘致、イノベーションの推進・新ビジネス創出とあります。

これらが国の成長戦略につながるとは私には全く理解できません。

また改正特区法による規制緩和として、医師でなくても病院のトップになれる、

家事サービスを外国人に開放するなど、「医療・女性の就労促進・起業・教育・労働」の分野においていくつかの項目が挙げられていますが、これらも特区に限らず全国で展開するべきことだと私は思います。

結局、役人が握っている既得権益を離さないという、悪習が残っているのでしょう。先日、石破地方創生相が特区の意義を語ったと知り、その内容に非常に驚きました。

「東京は交通や人材など様々な集積がある。それを生かした事業をしたい。東京が日本全体をけん引しないといけない」と、特に東京の強化を述べたと言います。「東京一極集中是正を目指すために、東京を強化しその活性化がアクセルになる」というのはどうにも理解し難いロジックです。

そもそも、私は石破氏にも何度か説明していますが、地方創生で成功した事例は世界中を見渡してもほとんどありません。

東京も1つの地方として考えて「東京の強化=地方創生になる」というのはあまりにも飛躍したロジックであり、もう少しまともに考え直してもらいたいと思います。

※この記事は10月4日にBBTchで放映された大前研一ライブの内容を一部抜粋し、本メールマガジン向けに編集しております

------------------------------------------------------------- 

▼ 今週の大前の視点を読み、皆さんはどうお考えになりましたか?

若い労働力不足の問題から目を遠ざけている安倍首相。大前はこの事態を、日本の将来の問題解決を放棄していると指摘しました。解決すべき本質的問題と知りながら、なぜ計画的な実行に落とし込むことができないのでしょうか?

 

問題解決において最も重要なステップが「解決策の実行」です。

しかし多くの場合、阻害要因を排除したり人を巻き込んだりする必要があるため、計画的に進めることが難しいプロセスでもあります。いかに複雑な現実に向き合うことができるか?真の問題解決者にはこのようなスタンスが求められます。

14:38 2014/10/10


2014年10月11日 (土)

溶岩パネル ビオフィルム ビオボード 壁面緑化 佐藤俊明 ・・・ 大前の移民・太郎さん・

引用

1.ブロックの表面にコンクリートが全く見えない面部分が天然の砂と石で100%覆われている。

 2.ブロックの表面に生物の生息空間がある。

面部分が天然の砂と石のため凹凸があり植物、小動物の生息場所となり、また生物のための隙間をあけることができる。

 3.日本の伝統的石積み工法・施工方法、歩掛かりは従来と積みブロックと変わらず、また天然間知石の風格を持ち、日本の伝統的石積みが蘇るブロックである。製品のコンクリート強度、質量等はJIS規格同等の品質管理。

●ブロックの表面に天然石が使われていますので自然環境にマッチします。

●ブロックの表面に天然石が使われていますので雅趣があり建物や景観を引き立てます。

●天然石がコンクリートの表面にしっかりはめ込まれていますから、剥離がなく耐久性に優れています。

●標準型10個/㎡ですから、設計・生産・施工等が容易にできます。

●JIS規格表示許可工場で製造していますので品質管理は完全です。

●国立公園・国定公園・その他公園内の築堤、土留等の土木工事材料。

●遊歩道・自転車道・その他道路の縁石

●官公庁・学校・工場・病院・店舗・ゴルフ場・遊園地・住宅及びその他諸施設の土木・造園工事材料。

http://www.naturock.co.jp/product/tumiblock/tumiblock.html

11:38 2014/10/11

溶岩パネル ビオフィルム ビオボード 壁面緑化 佐藤俊明

溶岩パネル ビオフィルム ビオボード 壁面緑化 佐藤俊明 製品案内 プレスリリース 特集 CGによる提案 カタログ集 会社案内 採用情報 お問合せ    

http://www.naturock.co.jp/product/product.html

 

11:39 2014/10/11

 

 

 

溶岩パネル ビオフィルム ビオボード 壁面緑化 佐藤俊明

溶岩パネル ビオフィルム ビオボード 壁面緑化 佐藤俊明 製品案内 プレスリリース 特集 CGによる提案 カタログ集 会社案内 採用情報 お問合せ    

 

人と地球の現在と未来に貢献していくこと。

この思いこそが『日本ナチュロック』の原点であり、自らに課し続けているテーマです。例えば、資源や経済に大きな負担を与えることなく、あらゆる生物が安心・安全に共存でき、その豊かさが時代を超えて継続されるという"サスティナブル(持続可能)"な環境システムの創造を実践していることも、 『日本ナチュロック』が果たしている大切な役割のひとつ。このサスティナブルという視点から生まれた製品を、道路や砂防の擁壁や河川の護岸、構造物などに応用することで、地球の温暖化対策も持続的に前進することになるのです。

 

人と自然とが語り合える環境を、もう一度実現したい。

あたたかな自然の表情を、たくさんの人々に伝えたい。

そして、潤いある地球を未来の世代に残したい。

 私たち『日本ナチュロック』は、富士の麓で育まれた広大な発想、独自の研究開発から生まれた環境製品を通じて、この思いと姿勢を、どこまでも貫き続けてまいります。 日本ナチュロック株式会社 代表取締役社長 佐藤俊明

ナチュロックのヴィジョンへ

日本ナチュロック株式会社 会社案内(PDF)

会社概要

社名

日本ナチュロック株式会社英文表記NatuRock Japan Co.,Ltd.本社〒107-0052

東京都港区赤坂7-10-6 ストークビル赤坂3F ( google map )

 TEL: 03 ( 3589 ) 3333 ㈹

FAX: 03 ( 5575 ) 8262

 E-Mail : kikaku@naturock.co.jp (@を大文字にしています)

西桂工場〒403-0023

山梨県南都留郡西桂町倉見1378-1 ( google map )

 TEL : 0555 ( 25 ) 4181 ㈹

FAX : 0555 ( 25 ) 2155

設立1987年12月代表取締役佐藤 俊明 ( blog ) 事業内容ナチュロック 溶岩パネル ビオガーデン

 ビオボード ビオマーク ナチュロックガーデン

 ビオフィルム 軽量壁面緑化パネル ナチュロックウォーター

多孔質環境製品 ツタ緑化パネル ナチュロッククライミング

石張りパネル 溶岩サイディング主な納入先国土交通省、農林水産省、全国都道府県各市町村

NEXCO、首都高速、JR、UR、建設コンサルタント、各建設会社  

ISO9001 品質方針

日本ナチュロック社は地球環境と向き合い製品を通じて22世紀へ向けて、人と自然に貢献し続ける

 

1、顧客のニーズと期待を先取りした、新製品の開発を行う。

 2、顧客要求事項、及び法的・規制要求事項を満足する製品を提供する。

 3、品質マネジメントシステムの有効性の継続的改善をしていく。

 

2009年1月1日

 日本ナチュロック株式会社

 代表取締役 佐藤俊明

 

 

ISO14001 環境方針

 

日本ナチュロック社は地球環境と向き合い製品を通じて22世紀へ向けて、人と自然に貢献し続ける

1、当社は、環境製品の提供を主たる業務とし、発生する環境影響に対し、積極的に地球環境を保全し、サスティナブル(持続可能)な自然環境の構築に貢献する。

2、環境汚染の未然防止を推進するとともに、環境マネジメントシステムの継続的改善を図るため、以下の項目に取組む。

  ① 土木・建築構造物の環境製品及びリフォーム製品の積極的な拡販をする。

  ② 廃棄物の分別を徹底し、発生量を削減する。

  ③ 省資源・省エネルギーを推進する。

  ④ 大気汚染、水質汚濁、土壌の汚染等を防止する。

 

 3、環境関連の法規制及び当社が同意したその他の要求事項を順守する。

 4、環境方針達成のため、環境目的・目標を定め、その達成に努めると共に年に一度見直しを行う。

 

2009年8月1日

 日本ナチュロック株式会社

 代表取締役 佐藤俊明

コンクリートと天然石を複合させたビオトープ型環境製品「ナチュロック」を開発。1985年6月に富士山6合目に施工以来全国の国立公園内や公共事業工事の河川、道路を中心にナチュロックの施工現場数は2008年3月現在で約10,500箇所(納入面積は265万㎡)1999年にベネチアで開催された世界最大規模のプレキャスト製品の国際会議BIBMで溶岩を複合した環境製品の論文を発表して世界的評価を得る。現在は環境土木のリニューアル製品ビオボード、ビオフィルム、溶岩パネル、ビオマークなどの普及活動で地球温暖化対策やビオトープの復元を視野に入れた美しい日本を再生することを目指す。

2007 年に建築用外装材として溶岩サイディング、ツタ緑化パネルを発表。「米財団法人」野口医学研究所より溶岩製品の施工実績と成果を評価され溶岩に関する新規事業に対してもすべて品質推奨をされる。2006年8月にTBS夢の扉30分ドキメンタリー番組「溶岩を使って地球温暖化対策を目指し美しい日本を再生したい」が放映され、2008年8月に首都高速道路壁面緑化をテーマに続編が放送される、また2009年2月24日にビバリーヒルズで開催された第81回第アカデミー賞VIPパーティーで環境製品ナチュロックをプロモーション。「野口健」氏とコンクリートゼロプロジェクト(溶岩が地球環境を救う)をスタートしている。

 

 講演・論文 全国農業稲作経営者会議全国大会など

BIBM世界会議、土木学会、農業土木学会など

 

 ビオボード1998 グットデザイン賞 ビオフィルム2001-2002 グットデザイン賞 ビオボードBOX 2008 グットデザイン賞

溶岩革命

 

溶岩革命―ジュエリーから砂漠緑化まで 都市を冷やせ、壁面緑化に挑んだ男の物語 富士山の麓にコンクリートブロックは似合わない。 原風景への想いが、溶岩ブロックの開発につながった。 三面張り護岸の改修のために新製品の開発が求められた。私は“首都高を世界一の環境ハイウェイに”と訴えた。東急ハンズ渋谷店前で緑の壁をつくる。溶岩とアロマを使い、香りを身に纏うジュエリーを開発する。

 砂漠の緑化をめざし、アラビア半島へ。

 単行本: 238ページ

著者:佐藤俊明 出版社: プレジデント社 (2001/06)

 

川は生まれ変わるか

 

川は生まれ変わるか―ニュータイプ「エコ・ビジネス」の静かなる挑戦本書には、古代より変遷してきた川と人との歴史を織りまぜながら、垂直護岸の壁面緑化に挑んできた企業の水辺の修景論が綴られている。 単行本: 223ページ

著者:佐藤俊明 出版社: プレジデント社 (2001/06)

癒しの溶岩園芸

 溶岩園芸は暮らしの中にさわやかな自然の息吹を運んでくれます。 溶岩を自然の大地にみたて、お好みの植物をアレンジすれば、自然の風景が凝縮されたスモールガーデンを生みだせるのです。

 素朴で懐かしい「小さな自然づくり」が楽しめる実践ガイド。溶岩園芸・主要取扱店リスト付。

 新書: 212ページ

著者:佐藤俊明

 出版社: 日本放送出版協会 (2002/08)

 ISBN-10: 4140880384

 ISBN-13: 978-4140880388

 

 

自然派スタイルの溶岩園芸

 

自然派スタイルのスモールガーデン―溶岩と植物を楽しむアレンジ集

 情趣豊かな四季があり、適度な湿度をもつ日本の風土に合った身近な植物たちを、

 太古の時代から人となじみの深かった軽石・溶岩というユニークな素材を使って、

もっと自然に、自分流に楽しむ方法を紹介。

 単行本: 103ページ

著者:佐藤俊明

 出版社: 日本ナチュロック (2001/05)

 ISBN-10: 4896138708

 ISBN-13: 978-4896138702

 

 

 

 

グッドデザイン賞

 

 

ビオボード グッドデザイン賞

 

1997-1998 グッド・デザイン商品選定証

 

ナチュロックのビオボードが、1997-1998 グッド・デザイン・アワードの

公共空間用設備・機器部門においてグッド・デザイン商品に選定されました。

 選定番号 : 97N0801 部門名 : 公共空間設備・機器部門

コンクリートボード

製品名 : ナチュロック ビオボード

 デザイナー : 日本ナチュロック株式会社 佐藤 俊明

 

 

 

ビオフィルム グッドデザイン賞

 

2001-2002 グッド・デザイン商品選定証

 

ナチュロックのビオフィルムが、2001-2002 グッド・デザイン・アワード

 においてグッド・デザイン商品に選定されました。

 選定番号 : 01A41130

多孔質環境素材

 製品名 : ナチュロック ビオフィルム

 デザイナー : 日本ナチュロック株式会社 佐藤 俊明

 

 

 

ビオフィルム グッドデザイン賞

 

2008-2009 グッドデザイン賞 受賞

 

 緑化型遮音板ビオボードBOXが、2008-2009 グッドデザイン賞を受賞しました。

 遮音板

 製品名:緑化型遮音板 ビオボードBOX

受賞者: 首都高速道路株式会社 代表取締役 佐々木克己

       日本ナチュロック株式会社 代表取締役 佐藤俊明

 

 

 

医学団体の推奨

 

医学団体の推奨

 

米国財団法人「野口医学研究所」より、溶岩製品の施工実績が評価され品質の推奨を受ける。

 

 米国財団法人・野口医学研究所より、日本ナチュロックの溶岩製品の

施工実績と成果が高く評価されました。 また、溶岩に関するすべての新規事業に対しても

品質を推奨されるなど、更なる栄誉を頂きました。

 

 

米国財団法人野口医学研究所 創立者 浅野嘉久様より

激励のお便りを頂きました。以下にご紹介致します。

 

 私は今年でちょうど60歳になります。恩師のふとした出会いで、野口英世博士を改めて見直し、野口財団を作って足掛け20年になりました。人生の三分の一を野口医学研究所に捧げたことになります。

   数年前から野口医学研究所では、「人類の為になるものを身の回りから」と、野口医学研究所なりに厳しい基準を設けて、選択するようになりました。これが、従来の「ドクターホットライン」に加え、「健康食品110番」、「野口品質推奨品」の二制度を加えた動機です。

  私は戦争の真っ只中に生まれ、敗戦後の貧しい日本を米国の進駐軍が占拠するなか、いつもすきっ腹を抱え、米国軍の配給で命を繋いでいました。時々、アメリカ兵のジープを追っかけて、「ギブミーチョコレート、ギブミーチューインガム」と叫びながら小学校時代を過ごしたのを今でも思い出すことがあります。

  その後の日本は素晴らしい経済成長を遂げ、いたるところに真っ四角のコンクリートとガラスで出来た高いビルが建ちました。私はそれを誇らしいと思っていた時期があったのです。30年ほど前、外国に行って古ぼけたビルを見たとき、やっぱり日本は凄い国だ、世界のリーダーだ、貧乏な国には真似が出来まいと、正直、思ったのを憶えています。

  しかし、その後十年経ち十五年経つうちにやっと、アメリカ人の友人がフィラデルフィアのとある古ぼけたビルディングを指さしながら、「アイ ライク ディス フィニッシュ」 と言った意味が朧気ながら判ってきました。経済成長ではバブルが膨らみ真新しいビルに囲まれ、ロココ調とか、ゴシック調の戦前の建物は、黒ずんで古ぼけているとしか感じていなかった私達日本人。「美しい建物」とは新しいもののみを指しているのではないのです。私は「ナイスフィニッシュ(素晴らしい仕上げ)」とは本当の美を指しているのだと、やっと気が付いたのです。

  その後私が、アメリカだけでなくヨーロッパにも何度が行く機会を持って感じたことは、古いものを大切に保存する、そこに文化のエスプリ(精神)があるということでした。しかも彼らは外側を古く(美しく)保ちながら、エレベーターにしろ、コンピューターにせよ、最も先進の機械文明をしっかりと取り入れているのです。

   こんな私が最近またまた、頭を殴られるようなショックを感じました。ナチュロックの佐藤氏にお会いし、ナチュロックの商品を見せられた時です。わたしはこれだ!と、心の中で叫びました。無味乾燥な今の景色。都会に住む我々には直線しか有りません。しかも公害に囲まれ、家の中に非難しても、そこにはハウスシック症候群というものが待っています。若しも許されるなら、私はナチュロックに囲まれて「やすらぎ」と「健康」を取り戻したい。私達個人個人も、日本の建設業界も、否、日本国政府がもう一度回りを見直し、もっと自然を取り戻す努力をするべきです。その「意志」に答えてくれるのが「ナチュロック」なのです。

   ナチュロックの素晴らしいアイディアにも未だに課題は残ってはいます。しかし、この優秀でアイディアにとんだ会社は、きっとナチュロックに吹き付ける特殊なコーディング液を開発するに違いありません。それ自体素晴らしいものですが、さらにpH(ペーハー)を自由に変えたり、菌根菌(植物と共生し植物が根付く様にする良い菌類)が棲息できるようなロックにしていくでしょう。及ばずながら野口医学研究所も、共同研究はお手のものであるので、「ナチュロック」発展の一助を為したいと思っているところです。

  「ナチュロック」で皆様の人生生活が豊かになることを願っております。

                                                      米国財団法人野口医学研究所

                                                      創立者・評議委員会会長

http://www.naturock.co.jp/company.html

11:32 2014/10/11溶岩革命

 

 

 

移民政策・有給休暇・国家戦略特区・地方創生の話題について大前研一が解説します。【1】今週の ~大前研一ニュースの視点~

移民政策・有給休暇・国家戦略特区・地方創生~本質的問題に向き合う姿勢を考える移民政策:海外人材に日本で能力発揮を有給休暇:企業に有給休暇の義務付け検討国家戦略特区:福岡市、兵庫県養父市の区域計画を認定地方創生:地方活性化へ

1)~大前研一ニュースの視点~

移民政策・有給休暇・国家戦略特区・地方創生~本質的問題に向き合う姿勢を考える

移民政策:海外人材に日本で能力発揮を有給休暇:企業に有給休暇の義務付け検討国家戦略特区:福岡市、兵庫県養父市の区域計画を認定地方創生:地方活性化へ

▼ 移民政策は考えないのは、問題解決を放棄しているだけ

安倍首相は1日、政府が検討している外国人労働者の受け入れ拡大に関し、多様な経験、技術を持った海外の人材に日本で能力を発揮してもらうものだ。安倍政権は、いわゆる移民政策を取ることは考えていない」と述べたとのことですが、全くもって愚かな発言だと私は思います。

このようなことを敢えて発言する必要がありません。

「移民政策を考えていない」ということは、すなわち日本が抱える最大の問題の1つである「若い労働力の不足」問題を考えずに、問題解決を放棄しているというのと同義です。

能力が高い人だけ受け入れたいといいますが、それも特区に限ったことで、全く実情を知らないとしか思えません。通常、移民政策の準備に5年~6年の期間が必要となります。

「普通の移民政策はやりません」ではなく、これから移民政策の準備を開始し、

5年~6年かけて「秩序だった移民受け入れが可能になる」ようにしていくと表明するべきです。

安倍首相は、自らの発言が日本の将来の問題解決を放棄しているのと同じだということにすら、気づいていないのでしょう。

▼ 有給休暇の取得率を上げるには、機械的なルールを定めよ厚生労働省は企業に対して社員の有給休暇の消化を義務付ける検討に入りました。社員の希望をふまえ年に数日分の有休の取得日を企業が指定するとのことです。

主要国の有給休暇取得率を見ると、日本の割合は非常に低くなっています。

ブラジル、フランス、香港は100%で、やや低めでも米国71%、韓国70%となっています。

 

それに対して、日本はわずか39%です。

 

日本の場合、有給休暇の取得率の低さを補うように、国民の休日を増やしているということも影響しているのだと思います。有給休暇の取得率を上げるには、いくつかの対応策があります。

 

・年度を超えた有給休暇の繰越しをなくす、あるいは減らす

・余った有給休暇を企業が買い取る

・取得率が50%だったら、次年度は有給休暇日数を10%減らす

 

など、考えれば他にも案は出てくるでしょう。また取得率が低い理由をしっかりと調査して、上司からの圧力が問題なら、パワハラの問題として対処することも忘れてはいけません。

ただ、「有給休暇を取得しないなら、来年は2日間減る」となれば、多くの人は上司の言いなりにはならない気もします。いずれにせよ、有給休暇の消化率は100%というのが想定ですから、そうなるように「機械的に」ルールを決めて実行していくことが、この問題を解決する方法だと私は思います。

▼ 規制緩和などは、特区限定ではなく全国で展開すべき

政府は9日、国家戦略特区諮問会議を開き、福岡市と兵庫県養父市の区域計画を初めて認定しました。福岡市はイノベーションの推進・新ビジネス創出、養父市は農地の有効利用というのが主な目的と定められています。

具体的な施策内容を見てみると、正直、こんなものを成長戦略と呼ぶのはお恥ずかしいというレベルです。例えば福岡市では雇用条件の明確化のために「雇用労働相談センター」を設置し起業を支援、あるいはエリアマネジメントに係る道路法の特例でMICEを誘致、イノベーションの推進・新ビジネス創出とあります。

これらが国の成長戦略につながるとは私には全く理解できません。

また改正特区法による規制緩和として、医師でなくても病院のトップになれる、

家事サービスを外国人に開放するなど、「医療・女性の就労促進・起業・教育・労働」の分野においていくつかの項目が挙げられていますが、これらも特区に限らず全国で展開するべきことだと私は思います。

結局、役人が握っている既得権益を離さないという、悪習が残っているのでしょう。先日、石破地方創生相が特区の意義を語ったと知り、その内容に非常に驚きました。

「東京は交通や人材など様々な集積がある。それを生かした事業をしたい。東京が日本全体をけん引しないといけない」と、特に東京の強化を述べたと言います。「東京一極集中是正を目指すために、東京を強化しその活性化がアクセルになる」というのはどうにも理解し難いロジックです。

そもそも、私は石破氏にも何度か説明していますが、地方創生で成功した事例は世界中を見渡してもほとんどありません。

東京も1つの地方として考えて「東京の強化=地方創生になる」というのはあまりにも飛躍したロジックであり、もう少しまともに考え直してもらいたいと思います。

※この記事は10月4日にBBTchで放映された大前研一ライブの内容を一部抜粋し、本メールマガジン向けに編集しております

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▼ 今週の大前の視点を読み、皆さんはどうお考えになりましたか?

若い労働力不足の問題から目を遠ざけている安倍首相。大前はこの事態を、日本の将来の問題解決を放棄していると指摘しました。解決すべき本質的問題と知りながら、なぜ計画的な実行に落とし込むことができないのでしょうか?

 

問題解決において最も重要なステップが「解決策の実行」です。

しかし多くの場合、阻害要因を排除したり人を巻き込んだりする必要があるため、計画的に進めることが難しいプロセスでもあります。いかに複雑な現実に向き合うことができるか?真の問題解決者にはこのようなスタンスが求められます。

14:38 2014/10/10

 

 

リスボンの日の出は、7時40分頃。朝は、8時頃でも、薄暗い。日中の気温は20度程度と過ごしやすい。

1)日米防衛協力の指針自衛隊とアメリカ軍の役割分担を定めた日米防衛協力のための指針の再改定に向けた中間報告を見て改めておかしさを感ずる。

・国会議論よりも先に、米国と議論を行っていること

・その議論の前提が、立憲主義に反する閣議決定になり兼ねないこと

・現行の指針の「周辺事態」が削除され、地理的制約がなくんること今回の中間報告から色々な課題が見えてくるが、国民と国会を置き去りにした議論は、

完全におかしい。

2)再生可能エネルギーリスボン空港着陸直前、上空からリスボン郊外の数多くの風力発電施設が目に入った。

ポルトガルは、日本と同様に化石燃料資源に乏しい国だ。しかし原子力発電所の導入はしておらず、今後もそれを行う考えはない。再生可能エネルギーの導入には、早い段階から取り組んでいる。

固定価格買い取り制度(FIT)の導入は、1988年だ。ドイツの1991年よりも早いのだ。今年、第一四半期は、国内消費電力のうち約70%が再生可能エネルギーだったという。

(これは凄い。)

再生可能エネルギーの中心は水力と風力であり、それに太陽光などが続いている。水力以外では風力に力を入れ、ヨーロッパでは、ドイツ、スペインには及ばないものの、その発電設備容量は、オランダよりも多く、ヨーロッパで三番目だ。ポルトガルは、長年、化石燃料の輸入による、貿易赤字に悩まされていた。

再生可能エネルギーを導入することによって、今年は、いよいよ貿易黒字に転ずる見込みだという。また今年、第一四半期には、消費電力の6%相当を輸出したという。

 

もちろん電力料金が高止まりなどの課題は多いが、以前は、そのお金が海外に出ていた。ところが現状では、そのお金が国内で還流する方向へと変化し、同じ悩みでもその質の変化が見て取れる。日本では、あまり知られていないのだと思うが、ポルトガルのエネルギー転換は確実に進んでいる。

さあ今日も、しっかりと前進します。============

        2014・10・10

============

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http://www.ohsaka.jp/magazin/

14:48 2014/10/10

昨朝早い時間に、移動を開始し、ジュネーブ経由で、リスボンに入った。今回のリスボン訪問は、国立公文書館を視察することだ。

1)防衛協力指針日米防衛協力のための指針見直しの中間報告が公表された。

専守防衛が大きく揺らぎかねない内容であり、このままこれを決めてはならない。====

 

現行指針は、「平時」、「周辺事態」、「日本への武力攻撃」という三つの場合を想定している。中間報告では「周辺事態」が消えた、平時の概念も消え、いつでもOKの内容だ。「緊急事態」との文言があるが、場所も内容も明らかではない。

 

====

この中間報告から見えるのは、あらゆる場所で自衛隊がアメリカ軍を支援する、

そんなイメージだ。こんなことは、現行憲法で可能なのだろうか。こんなことを、現在の国民が求め、国会がそれを認めるのだろうか。私は、ノーだと強く感ずる。

いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのは、当然だが、その際に日本が果たす役割は、他国と同様な軍事的支援ではないだろう。平和的手法で、他国のできないことをやる。これが日本が採るべき立場だ。

そのためには、普段からら各国との対立を煽るような行為を慎み、日本は非武力面での世界の警察を目指すべきなのだ。====

 

これまでの日本の国のあり方は、

・日本への攻撃時にのみ自衛権を発動する専守防衛

・核兵器を「持たず」、「造らず」、「持ち込ませず」の非核三原則

・武器輸出を原則禁じずる「武器輸出三原則」だった。

====残念ながら武器輸出に関しては、今年の4月から安倍政権の判断で、

武器輸出が可能な国になってしまった。(多くの国民は、この大転換を感じていない。)今回の中間報告は、専守防衛を逸脱するおそれが払しょくできない。さらに情報非公開の雰囲気も漂っている。

TPP同様、交渉過程も内容を不透明なまま、こんな重大な内容が政府の一存で決められるなら、日本の文民統制は、死んだに等しい。安倍総理は、立ち止まって丁寧に説明する必要がある。その上で、国民の信を問うべき大問題だ。立ち止まって考えねばならない。

さあ今日も、しっかりと前進します。

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        2014・10・9

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14:49 2014/10/10

LED関連で、日本人三人がノーベル物理学賞を受けた。

 

LEDは、数多くの点で、

今の私たちの社会に大きな貢献をしている。

凄い業績を残している三人がこの賞に輝き、実に嬉しく思う。

1)集団的自衛権と特定秘密安倍政権が、完全に本性をむき出しにした感がある。12月10日、天下の悪法である特定秘密保護法が施行される。この法律は、昨年、実に短い期間で強行的に審議させられ、強行的に成立させられたものだ。アメリカのシンクタンク「オープン・ソサエティー」は、21世紀の最悪の法律と評している。

 

この法律によって、とても重要なことが国民に伝えられなくなると懸念していたが、案の定、それが具体化し始めるのだ。安倍総理が、6日の衆院予算委員会で、集団的自衛権を行使する必要があると判断した情報が特定秘密保護法の特定秘密に指定された場合、国民に非公開になるとの認識を示した。

===

 

すなわちどんな根拠に基づいて、武力行使をしたのかを国民に説明しない可能性があるということだ。こんなことがあって良いのか。天を仰ぐような、嘆かわしい悲しい気持ちだ。そもそも集団的自衛権は、現行憲法上、認められないと言い続けてきたものだ。それが、急に認められると内閣が言いはじめ、その正統性さえも怪しい。その上に、さらにその判断の根拠を秘密にできるとあっては、国民主権が完全に形骸化するばかりか、文民統制は有名無実化しかねない。国民に説明しないということは、国会でも議論のしようがない。

特定秘密保護法に該当すれば、内閣の判断でいか様にでも扱うことができとすれば、それは独裁…、そうはならないのだろうか。

しかも特定秘密にするかしないは、内閣の判断による部分が大きい。

安倍総理は、世の中は自分を中心に回っていると勘違いしているようだ。安倍総理のように国家を前面に押し出して物事を考えると、それは一見正しいように見えるが、それでは国民は幸せにはならない。

それは多くの国々で歴史が証明している。国民一人一人を基本にしつつ、どれほど豊かな共同の社会をつくることができるのか、そのために汗を流すのがリーダーの役割だ。国家を前面に押し出して、国民主権を蔑ろにするのは、リーダーの役割ではない。

ところで、特定秘密保護法を巡っては、今の時期になって与党自民党内で足並みの乱れがでている。特定秘密保護法の運用基準を巡って、異論が噴出しているのだ。

異論は、国民の「知る権利」を侵害する恐れや、政府の意のままに秘密が指定される懸念など、制度の根幹にかかわる内容ばかりだという。

昨年の法案審議に際には、成立を急ぐあまり、自民党内でもキチンと議論せず、

強引な審議を行ったツケが、今、出ているのだろうこんな法律は、廃案にすべきだ。

2)新幹線の防音壁

北海道新幹線の開業まで、1年半を切った。北海道側の線路や駅舎の工事も着々と進み、もう少しすれば試験運転も始まる。私自身も待ち遠しく、ワクワク感で一杯だ。しかし、ちょっと気になっていることがある。防音壁の高さだ。東海道などに比較すれば、北海道新幹線の防音壁が高い印象を受けるのだ。あんなに高ければ、せっかく北海道新幹線が乗り入れても、北海道の風景が見えないのではないかと案じている。北海道に入った途端に見えるのは、空ばかりということにならないことを祈っている。

もちろんこれは私の杞憂であることを信じたい。

特定秘密保護法施行を目前にして、山崎豊子さんの『運命の人』を読んでいる。

沖縄返還の密約にかかる西山事件がモデルの小説だ。国民の知る権利と国家の秘密について考えを巡らしたい。昨夜遅く、パリに入った。厳しい日程の中での移動で、少し頭がボーっとしている。

 

さあ今日も、しっかりと前進します。

============        2014・10・8

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14:49 2014/10/10

 

......ごまめの歯ぎしり  メールマガジン版......       衆議院議員 河野太郎の国会日記===============メールマガジン「ごまめの歯ぎしり(応援版)」を創刊しました。もし、月にワンコイン分のご支援をお願いできるなら、この「ごまめの歯ぎしり(応援版)」をご購読いただけたら幸いです。

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ご支援ありがとうございます。

 

10月6日、7日の2日間、屋久島町の事業ヒアリング(事業仕分けまではいかないがレビューシートを基に役場の担当課とディスカッションをする)に参加することになった。

国会は衆議院の予算委員会と参議院の予算委員会の日程になり、決算行政監視委員会の筆頭理事の私には出番がないのでちょうどよい。

6日の朝6時40分羽田発の便で鹿児島に飛び、乗り継いで屋久島に入る予定だった。ところが台風で早々と日曜日の夜に鹿児島行の便の欠航が決まってしまった。事務局と打ち合わせして、新幹線で新大阪まで出て、午後一の伊丹空港から屋久島行の直行便で屋久島に入ることにした。

しかし、月曜日の早朝に東海道新幹線が止まり、羽田便も次々と欠航が決まり万事休すかと思った。

すると屋久島から電話が入り、すぐに東京駅から上越新幹線に乗って新潟を目指せ。はあーっ?

9時12分の上越新幹線で新潟に行き、タクシー飛ばして新潟空港から伊丹行に乗れば、伊丹発屋久島行の便に間に合う!

あわてて東京駅に走り、9時12分の新潟行きに飛び乗った。すると車中に伊丹空港で乗り換えに5分しかないので乗り換えられないとの連絡が。なにーっ。いやいや心配するな、30分後に鹿児島行が出るので鹿児島に行き、1時間待つと屋久島行の便がある。

新潟駅につくと土砂降り。タクシーを飛ばして空港に。チェックインを済ませるも、ひょっとすると伊丹からくる飛行機が降りられないかもしれない、と。ここまで来て!?

 

しかし、天は我を見捨てず、無事、我々の飛行機が到着し、折り返し伊丹便に。伊丹から鹿児島便、そして屋久島便と乗継ぎ、午後4時45分、東京駅出発から7時間半で屋久島到着。迎えに来てくださった屋久島町役場企画調整課の内田主査の車で事業ヒアリングの会場に飛び込んで、社会教育課の2つの事業のヒアリングに参加。

夜、荒木耕治町長、岩川副町長とヒアリングのメンバーで会食。

2日目は、せっかく屋久島に来てくれたのだからという内田主査のご配慮で、朝7時に宿を出て、二代大杉まで登ってからヒアリングの会場へ。

教育総務課と商工観光課の事業ヒアリング。1時半までぶっ通しでヒアリングして、昼食は港で。2時16分に種子島から打ち上げられた「ひまわり」が空高く昇っていくところをはっきりとみることができた。

種子島と屋久島は18kmの海を隔てているので、ロケットが上昇していってしばらくして地震のような唸りが伝わってくる。

帰りは鹿児島経由羽田へ。屋久島のような離島の事業ヒアリングをすると、霞が関の作った縦割りの影響がいかに離島で不必要な縦割りにつながっているかはっきり認識できる。

 

屋久島の中で幼稚園や保育園のない地域で幼児のための集団体験の事業を行っている。しかし、対象となるのは2人。その2人に1人の指導員が付く。同じ地域の小学校は12人の生徒に7人の先生、中学校は8人の生徒に8人の先生。幼児教室事業と小学校、中学校を一貫してやれば、かなり合理的に教員を配置できる。

文科省と厚労省の縦割りが教育委員会と市長部局にも繋がって、幼稚園の通園には交通費の補助が出るが保育園の通園には補助がなかったり。

 

路線バス、小中高バス、幼稚園バス、病院バスのように目的地が違うバスが島内の同じ道を走る。無料だったり、有料だったり、一部補助があったり。島内の交通システムを教育委員会だけでなく町役場全体で議論して見直す必要がある。

屋久島は、驚いたことに相当以前から発送電分離が行われ、水力発電を中心とした再生可能エネルギーが99%を占めている。

 

工場にバックアップ用のディーゼル発電があるのでそれを小水力に置き換えれば100%再生可能エネルギーになると町長は胸を張る。

種子島に送電線をつなげば種子島にも再生可能エネルギーで電力を供給することもできる。いずれ島の自動車を電気自動車や燃料電池車に置き換えて、二酸化炭素フリーの島にしたいと町長は夢を語る。

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15:34 2014/10/09

..ごまめの歯ぎしり  メールマガジン版......       衆議院議員 河野太郎の国会日記行革推進本部で毎日のように予算関連のヒアリングしているが、やはりこれからの予算を考えると、社会保障の伸びをどう考えるかというのが最大の焦点になってくる。

社会保障に使われる税と社会保険料がどれぐらいになるかという見通しがある(病院等での窓口負担は入っていない)。2012年度に行われた推計だ。

それによると

年度 2000 2012 2025

年金 41.2 53.8 60.4兆円

医療 26.0 35.1 54.0

介護  3.3  8.4 19.8

其他  7.7 12.2 14.7

 

2012年度から団塊の世代がすべて75歳以上になる2025年度までに社会保障の給付費は1.36倍。

 

この間に年金の給付費は1.1倍にしか増えない。これはマクロ経済スライドという年金の伸びを抑える仕組みが発動されるからだ。しかし、この期間に医療は1.5倍、介護は2.3倍に伸びる。2012年度と2025年度を比較してみると

まず人口   2012  2025     2012  2015

75歳以上 1519  2179万人 11.9  18.1%(総人口に占める割合)

65-74 1560  1479     12.2  12.3

64歳以下 9805  8409     75.9  69.7

 

75歳以上の人口が数も割合も大きく伸びる。

1人当たりの国民医療費は           2012  202575歳以上 89.2  134万円

65-74 55.3   83

64歳以下 17.5   26

高齢者の数が増えるだけでなく、一人当たりの国民医療費が大きく増える。

さらに一人当たりの介護給付費も増える。           2012  2025

75歳以上 46.1  83万円

65-74  5.0   9

64歳以下  -     -

 

医療と介護の給付費の増加を要因分析してみると     2012  2025      2012  2015

介護  8.4  19.8兆円  1.8   3.2%

後期 13.1  25.7      2.7   4.2 後期高齢者医療制度

他医 21.7  28.0      4.6   4.6 その他の医療保険

左は給付費の額、右はそれがGDPに占める割合。

 

介護と後期高齢者医療制度の給付は合計して年率6%伸び、その他の医療保険の給付は年率2%の伸びになる。

 

介護と後期高齢者医療保険の6%は社会保障の自然増と言われる部分だが、中身をよく見ると高齢化による部分が3%、医療の高度化による部分が3%に分解できる。

 その他医療保険給付も医療の高度化が3%、75歳未満の人口減による給付費減が-1%、あわせて2%増。 

高齢化による医療・介護の3%の伸びを吸収するのは現役世代の負担能力の伸びだが、賃金上昇率-労働力人口増減率は、内閣府の推計では2.9%から1.7%。保険料の伸びはこのあたりが限界になる。

 

一方、税負担はGDPの伸び程度と考えると内閣府の推計でも3%をわずかに上回るところから2%程度。

 

そう考えると、残った医療の高度化による給付コストをどう吸収するかは悩ましい。

 

いずれにせよ、財政健全化を目指すならば、社会保障をどうするか、待ったなしになってくる。(たぶん続く)

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15:34 2014/10/09

 

第936号(2014年10月9日号)増田俊男

「ここ一番!」の読者へ贈呈する「緊急情報」!

私は急に忙しくなってきました。ISIS(イスラム国)の成り行きは先のCapitol Hill(8月28日)での「防衛会議」のアドバイス通りですが、実は「思わぬ事態」が起きつつあります。現地からの情報を分析すれば「世界が震撼する事態」が起きようとしているのです。

 

 

昨年夏、私はある方のご紹介でDr. K氏と知り合い、その後私は投資・市場の世界は言うまでもなく、ロンドンや欧州で不思議な世界に関与することになりました。その不思議なめぐり合わせの連続については今回の「小冊子」(Vol.60)に書いた通りです。

 総てはK博士との出会いからですから私が博士に特別の思いを持っているのは当然です。博士はアメリカ、ロシア、中国は言うまでもなく世界27か国政府のアドバイザーで、安全保障、資源、およびインテリジェンス(諜報活動)の専門家です。博士はこの由々しき事態を止めるべく現地に飛ぶところですが、一応日本経済についてと言う表向きの理由で私の意見を聞くことになりました。

私は日本と言う資源に恵まれた国の文化(DNA)を持っているにもかかわらずユダヤ人も驚くような戦略をまるで天使のように表現するアイデアを度々出してきことを博士はよく知っています。

博士は17年間両国と関係し、過去に7回戦闘状態に突入した両国問題の解決に努めてきました。「今回だけはどうしても止められない」、ついに「窮鼠猫を噛む」の事態になったと言い万策尽きたと言います。

 私は江戸時代農村で続発した「水争い」がどう解決されたかを話をしました。

 今NYでは暴落のタイミングや人民元をIMFのSDR(特別引出権)通貨に加えるかなど水面下で工作が続いていますが、そんなのんきなことをしている場合ではなのです。

 今や世界の息が止まる不測の大事件が起きるか起きないかではなく、「何時」起きるかの段階になってきたと博士は言います。

 博士は呼び出しが来たから現地へ飛びますが、博士が滞在中に大事件が起きることはないでしょうが、私の言う「水争い」は解決するかどうか。

 人類始まって以来の事態を博士は止められるかどうか。「ここ一番!」の読者の皆様に「緊急情報」として、「一体何がどこで起こっているのか」、博士からの本当の情報を特報します。

15:35 2014/10/09

 

 

 

差出人: 道の島交通株式会社 路線担当 <michinosima-

bus@hotmail.co.jp>

送信日時:       2014年10月8日水曜日 9:28

宛先:   takita@po.synapse.ne.jp

件名:   崎原線の件 拝啓 先にもメールいたしましたが、崎原線は奄美市から委託を受けて運行している路線であり、当社の一存で変更はできません。奄美市の担当部局には連絡してありますので奄美市の判断次第になります。

今後も奄美市と協議いたしますが上記の事情でありますので、ご理解をよろしくお願いいたします。   株式会社しまバス 山下幸雄

鹿児島県奄美市名瀬崎原田雲534

滝田 好治 様

 

ご面倒をお掛け致し申し訳ございません。

先般、滝田様からの依頼内容について、しまバスの方へ内容を伝えたところ、この崎原線の路線延長については奄美市より委託を受けた、廃止代替バス路線でありしまバスの一存では変更等はできないとの事です。奄美市の商水情報課との協議が必要との事です。交渉結果については後日回答するとの事です。しまバスの方も交渉するとの事ですが、滝田様の方も奄美市の商水情報課へ要望された方がより実現の可能性が高くなると、小職は思いますので、しまバスと滝田様と双方から要望された方が実現が早まるのではと察します。

㈱しまバスからの回答担当者は山下幸雄様です。

今後は、しまバスさんと商水情報課さんと話し合いをされてご要望が実現することを願います。

公益社団法人 鹿児島県バス協会

専務理事   川原 徹郎TEL 099-252-8670FAX 099-252-8674

15:07 2014/10/08

差出人: kawahara <info@kagoshimabus.jp>

送信日時:       2014年9月22日月曜日 10:07

宛先:   '滝田 好'件名:         鹿児島県バス協会へご要望の件。

滝田 好 様

予てより滝田様にはバスをご利用いただきありがとうございます。ご要望を頂きました内容については、ご事情も十分理解致しましたので、運行延長可否については採算面や道路事情等色々と諸条件、事情が考えられますので、この路線は㈱しまバスが運行いたしております事から、運行管理責任者へメ-ル内容を送り、滝田様へ回答するよう連絡しましたのでお知らせ申し上げます。

㈱しまバス

TEL   0997-52-0509

mail  michinosima-bus@hotmail.co.jp

公益社団法人 鹿児島県バス協会

専務理事   川原 徹郎

TEL 099-252-8670

FAX 099-252-8674

平成26年10月8日


ソバ農家増で奄美産地形成へ・環境教育推進会議奄美支部・渋谷丹・

引用

ソバを植えて蜂蜜を取るとは・大変良いことだと思います・私の住む龍郷町は・耕作放棄地が多く・奄美でソバの栽培をしたいと考えていましたが・

是非とも教えていただきたいと思います・

鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治

0997-69-3195

 

奄美島おこしプロジェクトについて

 

奄美群島は、九州南方から台湾東方へ連なる南西諸島の半ばに位置し、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島の8つの有人島とその周辺に点在する無人島から構成される島嶼群です。 亜熱帯性の気候に属する豊かな自然環境と相まって、珍しい動植物が数多く生息していますが、長い年月をかけて大陸及び日本列島との接続~分断を繰り返してきた地史から、世界的に他に類を見ない遺存固有種・絶滅危惧種の宝庫となっているため、広大な亜熱帯照葉樹林を中心とする特異な生態系は、地球規模での生物多様性を保全する上できわめて重要な地域として評価されています。2013年1月、日本政府は「奄美・琉球」を、世界自然遺産候補地としてユネスコ(国連教育科学文化機関)に推挙することを正式に決定しましたが、この自然環境を保全・管理するための仕組みや手立てについて、十分な体制が準備されていないとの指摘があります。

 

また、奄美の文化はその立地環境から、自然との深い関わりを基盤としつつ、大陸や半島との交流や、琉球~薩摩などによる介入など、本土や沖縄とも異った歴史的背景を持っています。このため、島唄をはじめとする伝統芸能にも南方系と北方系の歌・演目が入り交じったものが見られるなど、琉球文化や大和文化などが溶け合った文化が形成されています。また、方言で集落を「シマ」と呼び、「シマ」毎に言葉や習俗が異なり独自の方言が残るなど、多様化した文化を見ることができます。ただし、奄美の方言は他の琉球諸語同様、ユネスコによって「消滅危機言語」に分類されるまでに、話者を失いつつあります。 産業生産においては、外海離島ゆえの過疎化・高齢化が急速に顕在化しており、また、かつて奄美地域の経済を支えた『大島紬』も、社会のライフスタイルの変化に伴う和装の衰退によって市場の縮小を余儀なくされ、高度な伝統工芸技術の継承も危ぶまれる状況となっています。

 

このように、奄美には世界に誇るべき自然や文化が存在するものの、その多くは次第に消失の淵に追われつつあり、他の地域にはない固有の風土的な魅力と資源は、汎く知られることのないまま永遠に失われてしまうことにもなりかねません。奄美島おこしプロジェクトは、これまで課題要因として捉えられてきた地理的・自然的条件等を、他の地域にはない優位性として捉え、古くから自然と共生してきた伝統的な暮しと文化、生活のあり方などを見直すことで地域の活力を賦活し、これまであまり行われてこなかった様々な試みを通じて地域振興の突破口を見出そうとするものです。

方言ってなんだろう?

NPO法人環境教育推進協議会は、これまで各方面から多大な御協力を得て、『奄美』を基盤とする様々な取組(教材開発・企画展示・ワークショップ等)を行ってきました。

これらの活動から奄美に支部を設置するなど地域との関係を深め、「シマユムタ伝える会」との協働による『奄美島口ラジオ体操』が「あまみ地域づくり褒章」を戴くなど、奄美の島おこしに微力ながらも貢献できるのではないかと考えています。

こうした取組を様々に広げ、継続・発展させていくため僭越ながらも『奄美島おこしプロジェクト』との看板を掲げて活動しています。

奄美島おこしプロジェクトについて

亜熱帯の楽園・奄美の生物多様性

みつばちと農業

泥染めと大島紬

15:33 2014/10/11

 ソバ農家増で奄美産地形成へ・環境教育推進会議奄美支部・渋谷丹・

http://www.eepc.jp/arp/project.html

平成26年10月11日

 


2014年10月12日 (日)

そばのはしゅ【蕎麦の播種】そばのさいばい【蕎麦の栽培】

いんよう

 

http://www.ichijyu.com/dattan/11.03.25%20soba.pdf#search='%E3%81%9D%E3%81%B0%E3%81%AE%E6%A0%BD%E5%9F%B9%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%83%BB'

http://shop.takii.co.jp/CGI/shop/search/product_list.cgi?ctg_cd=00003359&utm_source=yahoo&utm_medium=cpc&utm_campaign=listing

そばの種・タキイ・

 

そばのはしゅ【蕎麦の播種】そばのさいばい【蕎麦の栽培】

   参考リンク  あきそば【秋蕎麦】 なつそば【夏蕎麦 たねまき【種播き】 そばのことわざ【蕎麦の諺】

ソバは播種から収穫までの期間が稲、麦などに比べ非常に短く、種蒔き後、4~5日で発芽し、30~35日目頃に開化最盛期を迎え、70~80日で収穫適期となる。 また、気候に対する適応性の幅が広く、そして火山灰地や開墾地、さらに土壌の乾燥に強いこと、吸肥性が強いことなど、生育の条件に余り影響されないため、手間のかからない作物といえよう。ただし、霜には弱いため、霜の降りる前に刈り取いねばならない。

 栽培方法としては、単位当りの収量の増加を図るため、作付の集団化、機械化の導入などが進められている。やせ地でもよく生育するのを特徴とする。

 組織的な育種はほとんど行われておらず、収穫時期によって夏ソバ、秋ソバに大別されている。

「夏ソバ」播種は4月上旬(九州)から6月下旬(北海道)、収穫は6月中旬(九州)から8月中旬(北海道)となる。

「秋ソバ」播種は6月上旬(北海道)から9月上旬(九州)、収穫は9月中旬(北海道)から11月中旬(九州)となる。

地域による播種期

「夏ソバ」播種は4月上旬(九州)から6月下旬(北海道)、収穫は6月中旬(九州)から8月中旬(北海道)となる。

「秋ソバ」播種は6月上旬(北海道)から9月上旬(九州)、収穫は9月中旬(北海道)から11月中旬(九州)となる。

そばのさいばい【蕎麦の栽培】主産地における標準的なソバ栽培技術の要点は次のとおりである。

●耕起・整地 耕起の探さは15㎝程度で、通常ロータリーで耕起・整地を行うが、砕土(さいど)はできるだけていねいにすることが必要である。

●播種方法および播種量

ソバの播種はすじまき(条播)、ばらまき(散播) いずれでも良いが、土寄せや薬剤散布を行う場合はすじまきとする。

 最近は省力化を図るため大型機械による播種が実施されるようになっている。

播種量は作付の時期によって若干異なり、夏ソバの早まきでは10㌃当り5㎏前後で、秋ソバの場合は6~7㎏が基準であるが、各作期とも早まきほど少量でよい。

 

●施肥

 施肥は前作によっても異なるが、他の作物にくらべ少量でよく、一般的に吸肥力の強い作物とされている。とくに、窒素を多用するとかならず過繁茂になり倒伏するので、十分な注意が必要である。

 一般には、窒素質の少ない畑作用の化成肥料が用いられるが、可能な限り堆肥を施用することが望ましい。

 

●管理

ソバは他作物にくらべ手間のかからない作物である。生育が非常に早いので雑草をおさえる利点をもっている。したがって、すじまきでは雑草の繁茂状態により開花までに中耕・土寄せを一回行い、除草と兼用すれば十分であり、ぱらまきでは不必要である。

また、ソバは、根の張りが浅く、茎も軟弱なため、深めの土寄せは倒伏防止にとって効果的である。

                                  

●収穫・脱穀・乾燥・調製

ソバの栽培にとって最も労力のかかるのは収穫以降の一連の作業である。収穫作業は従来はほとんど手刈りであったが、最近は省力のために収穫機が利用されつつある。

 収穫後の乾燥および玄そばの調製は、ソバの品質を左右する重要な作業過程であり、特に、火力乾燥などの高温は絶対避けるべきで、天日または通風乾燥が望ましい。

また、収穫後の圃場における後熱(こうじゅく)および乾燥に際しては十分な配慮が必要であり、小規模の栽培では島立やハザかけの上にビニ-ルがけをして雨を避けると品質が低下しない。

 玄そばの調製については、可能なかぎり精選する必要がある。

ソバの生育と栽培概要・・・信州大学農学部の栽培事例から・・・

1.大型機械による播種

 ① 穀物用のロータリーシーダーの利用により一回の走行で八条の播種が可能。

 ② 播種量はホッバーの基部のくり出し用の穴ロールの回転数

   と走行速度によって調節する。 

③ ロータリーで耕起しながら種を播き、最後部のローラーで覆土(ふくど)と鎮圧(ちんあつ)を行う。  

2.ソバの生育過程

 ① 発芽4~5日でほぼ出揃う。   写真は播種後6日目の様子。小規模栽培ではネキリムシの食害に注意。  

 ② 播種後20日目、開花前の様子。ヨトウムシの発生に注意。  

 ③ 播種後30~35日の開花最盛期   (品種は夏ソバの牡丹そば)。  

 

 ④~⑤ 収穫適期の状況(播種後75~80日目)。  

3.収穫・乾燥・脱穀作業

 

 ① 自脱型コンバイン(稲・麦用)利用による機械刈り取り・脱穀及び選別の一貫作業。  

 ② 手刈り後の天日(てんび)乾燥(島立て)。    乾燥の方法の良否は玄そばの品質にとつて最も重要。  

 ③ たたき棒による昔ながらの脱穀作業。小規模の場合は比較的実用的。  

四、採種。

ソバは虫媒(ちゅうばい)による他家受精作物なので品種や在来系統の維持には写真のようにネット(寒冷紗)による隔離栽培が必要である。

http://jiten.kurumaya-soba.com/sobanohasyu.htm

10:01 2014/10/12

 

 

 

JAつやま つたえたいことやまもり! 地域社会に貢献し、皆様との「きずな」を大切に、未来に向け活力と夢のあるJAづくりを目指します。 

作物の栽培方法 ≫ そば農作物作物の栽培方法

 そば栽培のポイント

そばのほ場の写真

冷涼な気候を好むが、霜には弱い。

地域により、播種適期が異なるので気をつける。

湿害に弱いので、水田転作では十分な排水対策を行う。

吸肥力が強いので「やせ地」でも生育しやすい。

脱粒しやすいので、収穫適期を逃さない。

 

適応地域

 

全域

栽培管理

1.ほ場の準備

播種前の土の大きさが出芽ぞろいに大きく影響する。

耕うんはほ場が十分乾燥してから行い、土は細かくする。

2.播種

(1) 播種時期

 

そばは早まきすると結実が悪く、遅すぎると成熟以前に霜にあって、子実が落ち、減収するので、地域の初霜の時期を参考に播種期を決定することが大切である。

 

一般的な播種時期の目安は、初霜の70~80日前が基準となる。

中国山地

8月中旬

津山盆地

美作台地

8月中下旬

(2) 播種量

1aあたり0.4~0.5kg(㎡あたり100~150本の苗立が目標)

(3) 播種方法スジまき条間70cm、まき幅15cm、覆土2~3cm

ばらまき手まき、散粒機などで播種をする。播種後、軽くロータリーをかけるか、レーキーなどで軽く覆土する。

 

 

----------------------------------------------------------------------3.施肥

そばは、痩せ地でもよく生育するが、施肥が多いと過繁茂となって開花期間中に倒伏し、稔実不良になるので、地力に応じ施肥量を調整する。

野菜の後作などでは基肥は控え、生育量が不足した場合には、開花期ころ追肥を行う。

施肥例

肥料名

4.中耕・培土

 

中耕・培土は、本葉4~5枚(播種20~30日後)から2回程度雑草防除を目的に実施するが、根を傷めないように、開花期までには終えるようにする。

 

5.収穫調製

 

(1)収穫期・収穫作業

 

そばは、開花や成熟が不ぞろいで収穫時期の判断が難しい。

 

子実の7~8割が黒褐色に変色した時に刈り取りを行う。

 

刈り取り時期が遅くなったり、霜にあうと子実が脱粒し減収するので、刈りとりのタイミングを逃さないように心がける。

 

また、脱粒を防ぐため、作業は朝露のある早朝から10時ころまでに行うようにする。

 

刈り取り後、1週間程度島立て、架干しで乾燥を行う。

 

(2)脱粒作業

 

乾燥後、棒で叩く、ドラム缶に叩きつけるなどの手作業やビーンスレッシャーなどで脱粒する。

 

(3)仕上げ乾燥・調整

 

天日乾燥又は平型乾燥機を利用し水分を15%になるよう仕上げ乾燥を行う。

 

乾燥機を利用する場合は、高温乾燥は避けるようにする。

 

また、仕上げ乾燥後は、唐箕などで選粒する。

 

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病害虫対策

 

 

連作ほ場では、連作障害により生育不良になったり、立枯病の発生が見られる。

 

ほ場の選定にあたっては、連作にならないよう注意する。

 

協力:津山地域農業技術者連絡協議会

津山農業普及指導センター

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http://www.ja-tsuyama.or.jp/einou/crops/index05.html

 

9:55 2014/10/12

 

 

                                                                     

    

    

    

 

    

    

                       
   

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ソバはとっても生長が早い作物。種をまいて約2~3か月で収穫できる。だから場所によっては、年に2回収穫したり、同じ畑でほかの作物を栽培する合間に作ること(輪作という)もできるんだ。

   


      

                                                                     
   

栽培カレンダー

   
                                       
     

            

     
     

            

     
   
   

生育温度

   
   

0~45℃ いちばんよく育つのは20~30℃だ。

   
   

作ってみたい品種

   
   

広く栽培されているソバのほかに、ダッタンソバという寒さに強い品種がある。ソバ粉にすると黒っぽくて、やや苦い。

   
   

連作障害

   
   

なし

   
   

ここに注意!

   
   

ソバは涼しい場所で栽培するのがピッタリのようだけど、実は暑いほうがよく育つんだ。

   


 
      

                                   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

(1) ソバは肥料が多すぎると実がならない。前の年に他の野菜を作っていた畑なら、耕すだけでいい。初めて植える畑なら1週間前に堆肥を入れよう。

   
   

(2) 5cmくらいの間をあけて種を1粒ずつまく。列と列の間を40~60cmにすると作業や観察がしやすくていいよ。

   
   

(3) 種が完全にかくれるように土をかけ、水をたっぷりやろう。

   

 

                                             
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

(4) 気温が20℃以上あれば5~6日で発芽する。発芽にいちばんいいのは25~30℃だけど、0~40℃の間であれば発芽する。

   
   

(5) 種をまいてから約3週間で茎の下の方から順に花が咲く。花は約1か月咲き続けるよ。

   
   

(6) ソバはグングン伸びるから、倒れやすい。花が咲き始めたら、土寄せをしっかりやろう。

   

 

                                             
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

(7) ソバは同じ株で受粉しても実にならないから、昆虫や人間の手助けがいるんだ。花が咲きそろった頃に、手で花をそっとなでる。花は午後にはしぼんでしまうから、午前中に作業しよう。

   
   

(8) 実の70~80%が黒っぽくなったら、根元から切り取って収穫する。気温が上がると、実はすぐに落ちてしまう。早朝かくもりの日、雨が降った次の日に収穫しよう。

   
   

(9) 収穫したら雨に当たらない場所で天日干しにする。1週間ほどおいて、じゅうぶん乾燥したら軽くたたいて実を外す。

   


 
      

         
   

ソバを打ってみよう

   

 

         
                                                                                                                       
     

                    1.脱穀する
       ソバの種とソバ殻を分ける。空きビンの中にソバを入れて、棒でつつこう。

     
     

                    2.粉にひく
       ソバの種をひいて粉にするのに、昔は石うすを使っていたけど、今はコーヒーミルを使うといいよ。ただ、コーヒーのにおいがソバに移らないように、ミルはよく洗っておこう。

     
     

                    3.練ってまとめる
       ソバ粉に小麦粉と水を混ぜてよく練る。最初はソバ粉と小麦粉と水の割合が1:1:1くらいが作りやすいよ。生地がひとつにまとまるまでこねたら、めん棒で平らに薄くのばす。

     
     

                    4.切る
       のばした生地を二~三つ折にして、包丁で細く切る。

     
     

                    5.ゆでる
       熱湯をわかし、切った生地をゆでる。さっとかき混ぜて浮き上がってきたら、すくい取る。

     
     

                    6.水にさらす
       ゆであがったソバをざるで取り、冷水ですすぐ。良く洗ってぬめりを取り除く

     
     

                    7.完成
       そばつゆといっしょに食べよう。粉をお湯で練ったそばがきなんかもいいよね。ソバ粉で作るクレープやケーキもあるんだ。

     
   

 

    

    

    

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10/12/2014

 

http://yatsunanroku.info/

 


2014年10月13日 (月)

・・・「所得税」廃止構想、財源はある…安部 忠

引用


■安部 忠 19941125 『所得税廃止論――税制改革の読み方』,光文社,内容(「MARC」データベースより)

国は会社から法人税を強引に取り立て、個人から所得を遠慮なく持っていくが、いったい何をサービスしてくれただろう。財源はある。サラリーマン4千万人は無税だ。国民のための衝撃的「税制改革」案。〈ソフトカバー〉


 ■目次

1章 「所得税」廃止構想、財源はある…11頁・

年収一千万円以下の「所得税」廃止はすぐに可能だ・・

節税工作のための「領収書市場を知っているか・14・

中小企業経営者の「節税工作」一覧表・・15

日本の新資産階級・・個人金融資産1075兆円を動かす人々・・17・

税制改革・・日本の首相は、国民にリップサービスするだけか・21・

所得税廃止」構想・その財源は十分に存在する・22・

所得税廃止の原点・・不公平は、「きょよう」許容減度を24・

 

所得税法・・「一読難解、二読誤解、三読不可解」26・

「新・資産税(税率1%)」でサラリーマン4000万人は無税・27・

サラリーマンは「所得税廃止」で、どれだけ増税となるか・29・

2章 「新・資産税(税率1%)」計画・・33頁・

「新・資産税」・・所得税廃止のための代替財源だ・・34・

個人資産税の基礎控除は、預貯金1000万円、不動産評価額1000万円・・35・

年収別「金融資産支出」表(年収額の資産支出構成比・%・金融資産支出額・金融資産残高の・・順で表記・・37・

法人資産税は、宗教法人等の非会税優遇措置を廃止する・・39・

相続税を廃止せよ・・40・

法人資産税・特殊法人・日本国のバランシートを公開する・・43・

非課税制度を廃止し、補助金制度に転換しよう・・46・

非課税制度は、税金への不信感を呼ぶだけだ・・49・

「新・資産税」・土地資産10・8兆円、金融資産29・7兆円・51・

トヨタと三井物産の「賃貸対照表」分析研究・56・

「新・資産税」試算・トヨタ590億円、三井物産610億円・・59・

現行の固定資産税が、なぜ悪魔のリサイクルをつくるか・・61・

破産寸前の「サラ金財政」を一発で解消する・・64・

3章 「新・消費税」のあり方・・69頁・

消費税は「貧者負担の税制」だから嫌われるのだ・・70・

「消費税の欠陥是正」は、こうすれば可能だ・・71・

米・味噌・醤油・電気・水道料金は無税にせよ・73・

納税者番号制・・任意登録制度としてスタートすべきだ・・75・

「できない理由」を探り出す官僚たちの罪・77・

高級品、ぜいたく品高税率は、当然ではないか・・80・

超高級ウイスキーの消費税は、税率30%でいい・・82・

過去のツケ・は資産税、「未来のツケ」は消費税で・87・

年金制度と税制の「ドッキング」で21世紀の日本社会を構築する・90・

4章 「新・法人税」論争・・95頁・

「法人優遇」政策は、どんな歪みを露呈しているか・96・

「新・法人税」・・社会システムの利用費用・・という考え方・97・

トヨタ自動車は大減税・三井物産は大増税・・99・

「新・法人税」で増税となる企業と減税となる企業・100・

会社は、自社の税金額を社会に公表する習慣をつくれ・106・

「新・法人税」・・「所得税」廃止後、二年間ほどの「時間差」が必要・108・

新日鉄も魚屋さんも同じ株式会社という奇怪さ・・109・

「新・法人税」なら姿を消す、バカバカしい節税工作・・111・

公認会計士と税理士の制度改革・・113・

使途不明金や賄賂は「三重課税」すべきだ・・116・

法人税と所得税は、典型的な二重課税・・119・

会社人間・から自立した個人へ・・121・

 

5章 「所得税主義」の破綻・・123頁・

シャウプ税制・・日本原稿税の基盤・・124・

万国共通の「租税原則」・・126・

日本の徴税コストは、税金100円に対して92銭・129・

脱税は犯罪、マルサの刑事告発は100%有罪・131・

間違いだらけの「再分配論」・136・

税金の上手な取り方・・140・

「応能負担の原理」と「応能負担の原理」・・143・

所得・消費・資産三税とその特徴・・145・

なぜ「消費税主義」国家は、だめなのか・・50・

なぜ資産税を柱とし、消費税で補完する税制が理想的か・・151・

所得・消費・資産三税のバランス論の落とし穴・153・

 

6章 「所得税」廃止政策と景気・・157頁・

なぜ「日本の繁栄」を約束する「所得税廃止」に気づかないのか・・

所得税は、なぜ廃止されなければならないのか・・158・

シャウプ税制の研究・・日本の繁栄の基盤をつくった功績・161・

シャウプ税制の研究・・「法人成り」と諸悪の原点・163・

シャウプ博士が「理想の税制」と考えた所得税主義・168・

政治の原点は「北風」か、それとも「太陽」か・171・

赤字法人100万社を無税で放置するな・・174・

所得税主義は、少年の心まで蝕んだ・・175・

人の心を蝕んだ罪と日本社会をゆがめた罪・・177・

資産家代表とサラリーマン代表の税制改革論・・179・

総理大臣への手紙・・資産家代表とサラリーマン代表の直訴状・・182・

所得税を廃止したら、景気はどうなるか・・186・

所得税廃止は、土地取引を活性化する・・188・

1994年11月25日・初版1刷り発行・

平成26年10月13日

6:43 2014/10/12

 

 

所得税廃止論

所得税0で消費税「増税」が止まる世界では常識の経済学 (講談社+α新書) 新書 – 2011520 相沢 幸悦   (著) 内容説明

 

税金を減らすと税収が伸びる経済の絶対法則財務省に騙された政治家達は増税に走るが、景気後退時の増税が税収を減らすのは経済学の基本。歴史に学び、日本の潜在力を知り、無税国家を目指す、簡単な経済学

 

東日本大震災は日本経済復活への最後の転機だ。

新書: 208ページ出版社: 講談社 (2011/5/20)発売日: 2011/5/20

目次

 

 

序章 減税こそ「強い経済」ヘの道

第1章 増税と景気の関係

第2章 所得税ゼロと消費税減税で経済成長

消費税を欧州型にすると・89頁・平成26年10月5日・

それにしても、すべての消費に対して一律の税率5%という制度は、どう考えてもおかしい。たとえば、シャネルのバッグや霜降り牛、毛皮や宝石、メルセデス・ベンツの消費税率と、コメやパン、味噌、醤油、豆腐、などの消費税率がどうして同じ5%なのか。

90・霜降り牛は食べなくても生きていけるが、コメやパンなどは、なければ生きていけない。だったら、米は米でも、標準米とコシヒカリやアキタコマチなどが同じ5%はおかしいではないかといわれる。

 

日本では基本食料や日用品に軽減税率が適用できないのには、わけがある、本来であれば、消費税でなく、欧州型付加価値税にしなければならないし、納税者番号制を導入しなければならない。だが、売上税の導入がお釈迦になり、もめてもめてようやく消費税が導入された。もしも、欧州型付加価値税や納税者番号制などを提案したら、おそらく消費税すら導入できなかったことであろう。そうすれば、財政危機はさらに深刻化していたはずである。

欧米型付加価値税では、生産から販売にかけインボイスが取り交わされる。インボイスというのは、登録番号や税額などが記載された納品書(請求書)である。

インボイスにより、売り買いがすべて捕捉されるので。売り上げを最低限に申告して、節税するというようなことができなくなるだから、中小企業などを中心にして付加価値税導入への反対が強かったのである。

 

第3章 相続税と贈与税を一〇〇%に

第4章 日本経済復活のための日銀特融

第5章 強い財政・社会保障を四%成長で

第6章 歴史上初の無税国家は日本

 

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正しい意見だが

著者の意見は正しいと思うが、現実の政治は全く逆に進んでいる。

確かに今回の復興には多額の費用ががいると思うが、増税をしてそれで具体的にどういう形で日本を良くするかを語る政治家はいない。(前首相のいう増税で経済が良くなることはない![子供でもわかる])悲観的になる必要はないが、要はやるべきことはわかっていてもそのPDCAの「plan」を"責任"持って回すことができない。このままいつもの先送りならば、少なくとも本当に国内で借金も賄えなくなり、

円高どころか、円安・債権高が進み、その時、国内の輸出企業も海外進出で稼いだお金を税として納める企業もなく、個人も増税とインフレで身動きがとれず、情けない姿でIMF★に管理される姿が.

実現可能なのか?

これで様々な税収問題が解決するならどんなにか素晴らしいと思うのだけど、なぜ実現しないんだろう。

たぶんいろんな制約が絡みあっているんだろうが、本書に対して反論できる知識を持ってないのが悔しいところ。

経済学部卒に恥じないようにもう一回勉強してみよ。

  正しい意見だが, 2011/10/17

: 所得税0で消費税「増税」が止まる世界では常識の経済学 (講談社+α新書) (新書)

 

著者の意見は正しいと思うが、現実の政治は全く逆に進んでいる。確かに今回の復興には多額の費用ががいると思うが、増税をしてそれで具体的にどういう形で日本を良くするかを語る政治家はいない。

(前首相のいう増税で経済が良くなることはない![子供でもわかる])悲観的になる必要はないが、要はやるべきことはわかっていてもそのPDCAの「plan」を"責任"持って回すことができない。このままいつもの先送りならば、少なくとも本当に国内で借金も賄えなくなり、円高どころか、円安・債権高が進み、その時、国内の輸出企業も海外進出で稼いだお金を税として納める企業もなく、個人も増税とインフレで身動きがとれず、情けない姿でIMF★に管理される姿が日本の将来の姿と考えるべきだろう。

★2番目に資金は拠出してるが・・・

そのためにも円高の今、これを活用する方法として本書の意見を参考に政治家・官僚が国の将来のために動いて頂けることに期待しています。無税国家の構築は日本の官僚組織でできるとは考えられないですがね。

実現可能なのか?, 2011/6/21

所得税0で消費税「増税」が止まる世界では常識の経済学 (講談社+α新書) (新書)

 

これで様々な税収問題が解決するならどんなにか素晴らしいと思うのだけど、なぜ実現しないんだろう。たぶんいろんな制約が絡みあっているんだろうが、本書に対して反論できる知識を持ってないのが悔しいところ。

経済学部卒に恥じないようにもう一回勉強してみよ。

 

20:26 2014/10/05

所得税を廃止して、消費税を20%にするのは無謀ですか?

 2012/7/1523:30:17. 

所得税を廃止して、消費税を20%にするのは無謀ですか?

仮に所得税を廃止して、消費税を20%にするとどうなりますか?

給料が増えるので、それに浮かれて消費税20%のでもいいやってならないでしょうか?  

閲覧数:858 回答数:5 お礼:100枚

2012/7/1523:53:27.

 

いいえ、無謀ではありません。大賛成です。ただ、実現性はかなり低いでしょう。 昔、「所得税廃止論」(安部忠著・1994年刊)という本を読んで感銘を受けたことがあります。

この本の税制改革の主張は「所得税主義」から「資産税主義」への転換を訴え、 所得税を廃止し、消費税には複数税率を導入し、資産税を新設するというもの。

私も個人的に同じ考えを持っていました。「入り口で税を課すのではなく、出口と保有のところで課す」

これなら、公平性が高くなり、「所得の再分配」から「富の再分配」への転換、

 所得の種類による捕捉率の不公平も改善されるからです。

ただ、「取りやすいところから取る」という税制の基本からすると、稼いだ所得に課すのがベターだという意見が多数を占めてしまうことでしょう。また、消費税に「軽減税率」を導入するのも、利権の温床になりかねないため、所得税を撤廃して消費税と資産税を中心にもっていくのはなかなか難しいと思います。結局のところ、”絵に描いた餅”。

6:41 2014/10/12


2014年10月24日 (金)

逆境の中にこそ夢がある 単行本 – 2008228 蒲島 郁夫 (著)

引用


熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ 単行本 2012/9/27 内容(「BOOK」データベースより)

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2014/10/post-de8d.html


日本一の働きモン公務員ぐま現る。ゆるキャラグランプリ2011王者、熊本県PRキャラクターくまモンの、汗と努力と笑顔にあふれる地道な営業活動を完全収録。 単行本: 95ページ出版社: 竹書房 (2012/9/27)発売日: 2012/9/27

目次

お仕事01 くまモン隊の隊長として熊本を盛り上げるモン!

お仕事02 全国に熊本を猛PRして歩くモン!

お仕事特別編 もしくまモンがデスクワークの多い部長だったら

お仕事03 熊本産のよかモンをプッシュするモン!

お仕事04 熊本の仲間とみんなでがんばるモン!

お仕事05 おはなしはできないけどつぶやけるモン!

お仕事06 熊本の街をみんなに知ってほしいんだモン!

 

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これからもよろしくま☆だモン! 日本一多忙なゆるキャラ、くまモン。

彼の姿を見て幸せを感じる人なら、買って損はない!くまモンのこれまでの歩み、貴重なショット満載である。

表紙から裏表紙まで、そしてカバーを取った内側まで、本書を見ている間じゅう、ずっと微笑みで口角が上がりっぱなし。表情筋まで鍛えられるというお得な1冊である。

今や全国区で大人気だが、くまモンには、熊本の人たちに、いつまでも愛されるキャラであってほしい。

隊長くまモンはじめくまモン隊や、熊本県庁のみなさん、これからもがんばってください。

3.0  紹介が多い本 熊本の紹介も多いので,くまモンの魅力だけの本とは限りません。それをいいと思うか,あらら・・・と思うか,人それぞれだと思いました。

  これからもよろしくま☆だモン!, 2012/10/9

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

 

日本一多忙なゆるキャラ、くまモン。彼の姿を見て幸せを感じる人なら、買って損はない!くまモンのこれまでの歩み、貴重なショット満載である。

表紙から裏表紙まで、そしてカバーを取った内側まで、本書を見ている間じゅう、ずっと微笑みで口角が上がりっぱなし。

表情筋まで鍛えられるというお得な1冊である。今や全国区で大人気だが、くまモンには、熊本の人たちに、いつまでも愛されるキャラであってほしい。

隊長くまモンはじめくまモン隊や、熊本県庁のみなさん、これからもがんばってください。

  待ってました!な一冊, 2012/11/10

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

 

ついに出た!大好きなくまモンの本第1弾!この歳でゆるキャラ本を買うなんて・・・と葛藤がありましたが、結局くまモンの可愛さには勝てませんでした()

最初は全体的にごちゃごちゃした印象の一冊でしたが、読み始めるといろいろと趣向を凝らし細かいところまで楽しめる内容となっており、あっという間に読み終わってしまいました。

私的にくまモンはイラストより断然!実物が愛らしくキュートだと思っているので、このくまモンの写真だらけの一冊を開くときは至福の一時です。

くまモンをよく知らないという方も楽しめるので(ちゃんとプロフィールやくまモン部長の仕事ぶりが載っています)入門にも最適な一冊となっています。

くまモン県民も納得!, 2012/11/11

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

 

コンパクトながら結構ディープな内容だと思います。熊本弁の紹介で、『つ』とか『おひめさん』とか紹介されてたのはくまモン県民としてもかなりマニアックな言葉なのでびっくりしました()。紙面はごちゃごちゃした感じで、字も写真も小さめだけど、なんかそこが地方の県の宣伝部長が全国にうちの県の紹介を詰め込んだ結果がこうなりました~みたいな感じで、かえって愛着が持てます。この本でくまモン県に興味を持った方、是非くまモン県にお越しください。まさに、行く先々にくまモンがいる状態ですから…。

くまモンの魅力満載!!, 2012/11/2

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

くまモンが大好きで購入。くまモンの写真集であり熊本県のガイドブックであり…とまだ知らないくまモンと熊本県の魅力満載の一冊でした。

くまもとが大好きで、よかった!!, 2012/11/17

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

 

もういい歳をして・・・と思いながらも、くまモンの可愛らしさに、すっかりメロメロ。全国にゆるキャラは多けれど、くまモンほどビジュアルが秀逸で、上手にプロデュースされて活き活きキャラ立ちするのも稀ですよね。ユーチューブなどでみるくまモン画像が「着ぐるみ」にみえなくて、もう「くまモンはくまモンなの」と思う私は、ほとんどビョーキかもしれません。

でもくまモン効果は、熊本に、訪ねた人が惚れ込むだけの風物や味覚や自然の魅力があってこそなのでしょう。私も熊本へ行って、お金があればリピーターになりそうなぐらい、楽しんできました。そんな郷土を愛して盛り立てようとする県の方々と、「くまもとが大好きでよかった!」というくまモンとの相思相愛関係が、いっそうくまモンを愛らしく、魅力的にしているのではないかと、思います。

この一冊は、そんなくまモンと熊本との楽しい二人三脚ぶりを感じさせてくれます。

「なんだか、くまモンが全国で稼いでくれとるみたいですねぇ」この間、熊本ではいった小料理屋の女将さんがうれしそうに言っていました。くまモンはこうでなくちゃ!と思います。くまモン隊の皆様、熊本県の皆様、そしてくまモン、全国区でのゆるキャラとしての人気よりも、熊本を愛し、熊本をくまモテに、という初心を忘れずがんばってください。応援していま~す。そんなことを感じる本でした。

癒されます, 2012/12/24

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

丸でできた、くまモン。くまモンの毎日の活躍の写真集。カラフルで、楽しい!

嫌なことを忘れて(もしくは、考えるのをやめて)

癒されます。

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

本当に世界の人気者になりそうで、でも分かる気がします。

かわいいです。

くまモン マニアです!, 2013/9/3

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

くまモンが可愛いしとても癒されます。いったい何冊のくまモン本を購入したのだろうか…くまモンをあちこちと追いかけては写真も集めてますが、写真と違い、完成された本もとても楽しいです。まだまだ増え続けると思いますが…()

可愛い写真満載です, 2013/4/11

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

 

表紙にくまモン体操の解説やいろいろな角度から見たくまモンのポートレート図なども含めて、くまモンの情報や活躍の様子を記した可愛い写真が沢山掲載されていて、見ているだけで癒されます。

  くまモン好きには◎, 2013/3/14

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

くまモンの今までの様子がわかって楽しい1冊でした。時々見返してはほっこりしています。

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

表紙がイラストくまモンだったので中身はどうなの!?とあまり期待してなかったけど中身はかなり詰め込まれてます

  紹介が多い本, 2012/12/29

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

熊本の紹介も多いので,くまモンの魅力だけの本とは限りません。

それをいいと思うか,あらら・・・と思うか,人それぞれだと思いました。

  くまモンかわいいです!, 2012/12/21

: 熊本県営業部長 くまモンだモン! ~まるごとくまモンBOOK~ (単行本)

くまモンの魅力が良く解る1冊でした。熊本に行きたくなりますね^^

16:44 2014/10/24

 


逆境の中にこそ夢がある 単行本 2008228 蒲島 郁夫   ()

 

農協職員から東大教授になった男の成功法則極貧生活の高校では落ちこぼれ。農協職員からアメリカでの農奴生活を経て、ついに東大教授へ。人生は紆余曲折して当たり前。逆境での体験こそが将来の幸せの素に

著者略歴 (BOOK著者紹介情報」より)

 

蒲島/郁夫・1947年、熊本県に生まれる。東京大学法学部教授。専門は、政治過程論、計量政治学。熊本県立鹿本高等学校卒業後、地元農協に勤務。1968年に農業研修生として渡米し、ネブラスカ大学農学部に入学。豚の精子の保存方法を研究し、1975年、ネブラスカ大学大学院修士課程修了。その後、ハーバード大学大学院博士課程に進学し、政治経済学を研究し、博士号を取得。筑波大学社会工学系教授などを歴任した後、1997年から現職。日本選挙学会理事長(2000~2002)。二一世紀臨調運営委員。アメリカではサミュエル・ハンチントンなどの指導を受け、投票行動の実証的研究や政治参加に関する政治発展理論において業績をあげる。現職就任時は「農協職員が東大法学部教授に」とマスコミを賑わせた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 単行本: 246ページ出版社: 講談社 (2008/2/28)

言語: 日本語発売日: 2008/2/28

目次

 

1 極貧生活(二反半の田んぼ私だけをかわいがった祖母 ほか)

2 落ちこぼれ人生(ニートだった中学・高校時代無免許で乗った先生のバイク ほか)

3 夢への渡米(初めて味わったアメリカの味英語を一ヵ月でマスター ほか)

4 大逆転(アメリカへの片道切符絶望と希望 ほか)

5 成功への第一歩(成功の条件思いもかけない日本からのオファー ほか)

 

タイトルはまさに至言なり

私もある大学で政治学を専攻していた関係で、蒲島先生のお名前こそ存じ上げてはおりました。しかし、如何せん「天下の東大」、先生を雲の上の方だとばかりおもっていました。そんな蒲島先生が自らの「波瀾」というには余りにも過酷な少年・青春時代を送っていらっしゃったなんて・・・・・。2時間余りで読了してしまいました。プライバシーの都合でご紹介できませんが、私自身、40歳の現在に到るまでの20年余りの間、病を得「過酷」の一語では済まない「黒く塗りつぶされた青春」の日をくらしてきました。この1年間のうちに、奇跡的に快復、いまようやく無事に社会復帰することができました。正直言って、過ぎ去った日々を振り返るなんて、「過去の自分が可哀相過ぎて」とてもじゃないが出来ない有様です。そんな、自分を支えて来た言葉が「『未来』に逃げろ!」でした。今がどんなにつらくとも、現実.

ノウハウ本ではありません。自伝です。

 完全な自伝本です。どうすれば逆境を乗り越えられるか・・というノウハウを学べることを期待してはいけません。いい事が続きました、という内容に終始しているので「ふーん、そうなんだ」くらいしか感じられませんでした。

タイトルはまさに至言なり, 2008/3/25

: 逆境の中にこそ夢がある (単行本)

私もある大学で政治学を専攻していた関係で、蒲島先生のお名前こそ存じ上げてはおりました。しかし、如何せん「天下の東大」、先生を雲の上の方だとばかりおもっていました。そんな蒲島先生が自らの「波瀾」というには余りにも過酷な少年・青春時代を送っていらっしゃったなんて・・・・・。2時間余りで読了してしまいました。プライバシーの都合でご紹介できませんが、私自身、40歳の現在に到るまでの20年余りの間、病を得「過酷」の一語では済まない「黒く塗りつぶされた青春」の日をくらしてきました。この1年間のうちに、奇跡的に快復、いまようやく無事に社会復帰することができました。正直言って、過ぎ去った日々を振り返るなんて、「過去の自分が可哀相過ぎて」とてもじゃないが出来ない有様です。そんな、自分を支えて来た言葉が「『未来』に逃げろ!」でした。今がどんなにつらくとも、現実逃避することなく未来を信じ、その未来の自分のために現在を精一杯生きよう・・・・・。蒲島先生もまたつらい「現実の自分」に甘んじることなく「未来に逃げ」、その結果は、「過去の自分」では考えられなかった境地に達して居られます。その、蒲島先生のお書きになった本書の内容は敢えて触れません。なぜなら、一人でも多くの方に本書を手にとって頂き、勇気を分けてもらっていただきたいからです。とくに、今「現在の自分」が辛過ぎるかた、「過去の自分」がトラウマとなり現在なお苦しんでいる方、そして、「未来の自分」を見失っている方は必見です!

未来とは、今自分が選択する思考によって作られる, 2008/5/12

: 逆境の中にこそ夢がある (単行本)

 

タイトルに惹かれ、この本を手にとりました。逆境・ピンチはチャンスなのです。逆境・ピンチは成功している途中なのです。逆境・ピンチを経験しないと、成功はないのです。この本には、上記の実践例を具体的に、細かく書かれていました。

貧乏な家庭に生まれ、白いご飯も食べられない状態、ズックもなかなか買えず、へそくり盗んでカバヤのキャラメルを購入しあとで大激怒される、就職するも合わず、すぐに職を変える、その後農協、アメリカで牧場体験(研修)、大学研修、アメリカの大学受験、仮入学、優秀な成績収め優待生となり奨学金をゲット、政治を目指すためハーバード受け合格、日本に戻るもなかなか職なかったが、今まで出合った人に助けられ東大教授になるという内容でした。

そのときそのときは一生懸命頑張ってきただけだが、今を大事に生きることで全てがうまくいくことがわかりました。最後の、「回り道と思える事も、すべて必要な事に気づく。無駄なことは1つもない。誰一人、どれ1つ欠けても今はない。」が印象的でした。

・今とは、過去に自分が選択した思考によって成り立っている

・未来とは、今自分が選択する思考によって作られるまさにこの事だと思いました。久しぶりに、励まされる実体験本を読みました。お勧めの本です。

夢を持って一歩踏み出す全ての人に読んでほしい!!, 2012/6/28

: 逆境の中にこそ夢がある (単行本)

本書は、東京大学名誉教授、2012年現在、現職の熊本県知事の書いた本である。私は同県同郷(高校)の大先輩である氏の知事としての活躍をTV等で頻繁に拝見するうちに、氏がどのような半生を歩んできたゆえ今があるのかとても興味をもった。

本書を読んだ感想として、本書は、単なる著名人の自伝の類をとっくに越えていると感じた。そこには、氏がタイトルにもしているとおり、「逆境の中にいる人こそ大きく飛躍する可能性をもっている」という強烈なメッセージが込められていたからである。夢をみることは誰にでもできることだ。何の覚悟も、何の行動も伴わない夢ならば、想像や空想のうちに実現不可能なものとして終わってしまうだろう。

本書より氏の言葉を借りるならば、「全ては、夢に向かって一歩踏み出すことが必要であり、夢とは、時に周囲からのプレッシャーを克服することを含め、要所要所でギリギリまで自分を追いこんでいった結果」なのである。

私は、夢を、夢のまま終わらせたくない人、社会や学校で何か目標に向かって日々奮闘している全ての人々に本書をお勧めしたい。また、詳述は避けるが、氏の教育者として人材育成に携わるスタイルの根底には、氏が少年時代に関わった2名の教諭が強く影響を与えていることを感じずにはいられない。

私は、政治の世界においても氏のその意思が貫かれていることを信じている。

最後に、本書により、私自身に強い勇気をくれた著者に心から礼を述べたいと思う。

根底に流れる「出会った人への感謝」「前向きさ」, 2012/9/25

: 逆境の中にこそ夢がある (単行本)

運命―農奴から東大教授までの物語を、熊本県知事選出馬に向けて平易に書き直した本です。

なので、内容的には前著と重複していますが、熊本での農協職員、アメリカでの農業研修生を経て政治学者(そしてこの本のあとで熊本県知事に)なった方の半生記であり、一言一言に重みがありとにかく素晴らしいです。とりわけ、根底に流れる「出会った人への感謝」「前向きさ」は本当に素晴らしい姿勢だと思いますし、それが著者が、逆境の中にこそ夢を掴んできた秘訣だと思います。小学生とか自分よりももっと若い人に読んで欲しいと思う、数少ない貴重な本です。

: 逆境の中にこそ夢がある (単行本)

完全な自伝本です。どうすれば逆境を乗り越えられるか・・というノウハウを学べることを期待してはいけません。

いい事が続きました、という内容に終始しているので「ふーん、そうなんだ」くらいしか感じられませんでした。

16:49 2014/10/24


2014年10月28日 (火)

最強国家ニッポンの設計図 単行本 – 2009529 大前 研一 (著) シンガポールやマレーシア、台湾の国家アドバイザーとして国家建設に携わった大前研一氏が

引用


50頁・主要国の個人所得税最高税率が徐々に下がっている。高い順ではベルギーが50%、ドイツやオーストラリアが45%、日本、イギリス、フランスが40%、アメリカが35%。日本は地方税10%を含めると50%になり、主要国の中では世界一高い水準にある。

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2014/11/504540351050-c3d0.html

2014・11・3・


最強国家ニッポンの設計図 単行本 – 2009529 大前 研一   (著) シンガポールやマレーシア、台湾の国家アドバイザーとして国家建設に携わった大前研一氏が

「日本立て直しプランの集大成」と位置づける一冊。

一院制と国民投票を導入する政治システム、産業発展と地方復活を実現する道州制、所得税、住民税、相続税・贈与税をすべてゼロにする全く新しい税制、アクティブで安心できる老後を可能にする新・2階建て方式の年金など、既存の政党や政府、論客とは全く異なる国家ビジョンは斬新さが際立つ。

さらに本書では、政策の細目をまとめる新しい国家シンクタンク設立も提唱する。

これを実践する政治家は現れるか!?内容(「BOOK」データベースより)


国会は100人で・大選挙区で・

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2014/10/post-7cc2.html


 

年金解決、所得税・法人税・相続税「ゼロ」、エネルギー大国、核「準備国」、日本を立て直すアイデアはすべてここにある。

著者略歴・大前/研一

1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、72年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年に退社。以後も世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして幅広く活躍するとともに、「ボーダレス経済学」と「地域国家論」の提唱者としてグローバルな視点と大胆な発想で活発な提言を行なっている。2005年には日本初の遠隔教育による経営大学院『ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学院大学』を設立し、学長に就任。日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 単行本: 320ページ

出版社: 小学館 (2009/5/29)発売日: 2009/5/29

目次

序章 日本は最強国家になれる!

大前流日本改造計画「ザ・ブレイン・ジャパン」構想を建白する・7頁・

世界に雄飛する日本人「第4の黄金期を築け・

第1章 「年金と税金」で国民の「安心と意欲」を作り出せ

「2015年・年金崩壊」の前に「新2階建て方式」に移行せよ・28頁・

「新2階建て年金」の「2階部分」はこの国へ投資せよ・38頁・

所得税12%・法人税25%・相続税ゼロの「世界標準・大減税」を敢行せよ・49頁・

「所得税・法人税・消費税」全廃!「資産税・付加価値税」を導入せよ・58頁・

「50兆円国家ファンド」を創設し、日本人すべてが「10%利回り」を手にする社会を実現せよ・68頁・

 

第2章 経済を復興し、産業を興せ・75頁・

アメリカ「シングル・ヘゲモニー」が消え去った「多極世界」で生き残るタフな経済大国を目指せ・76頁・

「格差社会」は悪なのか・・「格差是正」のイギリスは長期衰退に苦しみ「格差拡大」のロシア・中国・香港は発展した・87頁・

「エネルギー大国日本」の夜明け・96頁・

真の食糧安保は「世界に打って出る農業で実現せよ・106頁・

「アクティブシニア・タウン」が日本の新たな産業インフラを造る・116頁・

日本経済は「第2の開国」を敢行し国籍ドリームチームを引き入れろ・126頁・

第3章 教育と雇用―世界で大活躍する人材を育てろ・135頁・

「逃げ出す総理大臣」は、リーダーシップを否定した戦後「悪平等教育」負の遺産だ・136頁・

「答」を教える教師は時代遅れ「答えのない世界」を生き抜く教育改革を断行せよ・145頁・

技術も人材もある。あとは「気力」さえ復活すれば「ものすごく強い日本」へ再生できる・154頁・

新聞・テレビの・「年越し派遣村」報道が日本の雇用をますます危なくする・163頁・

21世紀の労組は「賃上げ」ではなく「生活コスト引き下げ要求」を目指せ・172頁・

 

第4章 憲法改正と道州制で「新しい国家のかたち」を作れ・183頁・

政治家は「農村票の取り合い」をやめて「国を発展させる知恵」を競え・184頁・

2大責任政党は憲法改正「4つのアジェンダ」で国民に「この国の形」を示せ・190頁・

「道州制」導入で腐敗官僚を「ビジョン型官僚」と「野党型官僚」に再生せよ・199頁・

国会は「定数100の大選挙区」「一院制で国民投票導入」を目指せ・212頁・

 

第5章 最強国家にふさわしい「最強の外交・防衛戦略」とは何か・221頁・

日米同盟は今や「円熟夫婦」である・222頁・

イスラム・テロを根絶させるためにもアラブ連合(AU)設立を急げ・230頁・

中国の人権問題を「ハードランディング」させると7億人の農民が世界を大混乱に陥れる・239頁・

領土問題に「21世紀型決着」をつけ、シベリアを開発する「バーチャル大国」を目指せ・249頁・

「投資部隊」と「発展舞台」を世界中に派遣する外交大国を目指せ・258頁・

核・空母・憲法改正・そして国民皆兵制もタブー視しない真の国防論・267頁・

第6章 二度と世界金融危機を起こさないボーダレス経済の新理論・277頁・

1ドルVSユーロ「アトランティックの戦い」に敗北したアメリカをハイパーインフレが襲う可能性・278頁・

アメリカ発世界恐慌を防ぐための1千兆円「銀行ER」を創設せよ・287頁・

ヘッジファンドへの融資を制限・禁止できる新しい「国際為替安定化機構」を設立せよ・295頁・

誰も金融パニック渦中の「心理経済学」をわかっていない・302頁・

終わりに・311頁・

14/10/28 9時31分10秒

麻生さんや鳩山さんが考える国のあり方と比べると大前さんの圧勝ですね。

・個人的には、賛成できないところも多々ありましたが(ex.年金の二階建て方式。年金はネズミ講そのものなので止めて欲しいです。完全に止めることは出来ないとしても基本的に大きな政府には反対です。)この国のリーダーの描いた図(あるいは描いていないことも含め)と比較して非常に真っ当だと感じました!

・この国には無駄が多い!それらを抜本的に実現する為の大前流の具体的な提言が書かれています。

・ポイント-税率を下げると税収が増えるが世界の常識

・ex.米国の相続税  2002年度から段階的に下げ、2010年に1年間のみの時限措置でゼロにすると。2010年に一気に高齢者から次世代へ資産移動をさせようと。

このままでは日本が衰退するのは明らかだが.最強国家を創るためのコンセプトは、一言でいうと「どのようにして、日本をグローバル化の中に適合させていくか」ということである。著者の主張は大いに理解できるのだが、どうしても腹に落ちてこない。凡人の自分に危機感が不足しているからなのか、著者との目線の位置が異なりすぎているからなのか。

最強国家への施策として、

(0)国家シンクタンク(The Brain Japan)の創設

(1)「年金・税金改革」(フラットタックス、資産課税(乱暴な話)、SWF等)、

(2)「経済・産業の復興」(原子力技術のリーダー、グローバルな視点での食料確保、多国籍人材企業、格差拡大の受入れ等)

(3)「教育と雇用」(世界で活躍できる人材の育成、大学教育等)

  ■麻生さんや鳩山さんが考える国のあり方と比べると大前さんの圧勝です

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

・個人的には、賛成できないところも多々ありましたが(ex.年金の二階建て方式。年金はネズミ講そのものなので止めて欲しいです。完全に止めることは出来ないとしても基本的に大きな政府には反対です。)この国のリーダーの描いた図(あるいは描いていないことも含め)と比較して非常に真っ当だと感じました!

・この国には無駄が多い!それらを抜本的に実現する為の大前流の具体的な提言が書かれています。

・ポイント -税率を下げると税収が増えるが世界の常識

  ・ex.米国の相続税 2002年度から段階的に下げ、2010年に1年間のみの時限措置でゼロにすると。2010年に一気に高齢者から次世代へ資産移動をさせようと。

 -日本人全員分の水田が埼玉県の年間農業補助金で買える。(そのくらい馬鹿げた無駄な補助金を出している、ということ。また農業補助金は 国民を守るか、農民を守るかの二択なら国民を守る為に使うべきというのは100%賛成です。)農業系補助金44兆円>> 世界の穀物メジャー5社8兆円全てが買える

-外交について 老衰する米国に付かず離れずを表向き続けるべき(確かにそうかもしれません。露骨にはね除けるのもクレバーではないと言われれば、確かにとも感じました。)

 -エネルギー施策については日本のリードを如何に維持するか最右翼は原子力>太陽光発電>地熱>”藻”

→大前さんの著作では久々に「素晴らしい」と思いましたよ。

最強のアドバイザー, 2013/10/19

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

 

大前研一氏は、現代日本(世界でも通用する)の最強のアドバイザーであるが、政治家や官僚が、だらしなく、二.三流のためいたずらにこの国は、提言を生かすこともできず、沈没しつつある。なんとか沈没を免れているのは、政府の赤字垂れ流しの財政出動のため、上げ底を保っているためである。今アベノミクスとか言って、御用学者や、御用マスコミが持ち上げているが、今は、小春日和でしかない。今こそ、過去と決別する痛みの伴う革命的な政策が求められているが、国民も現状維持派に陥っており、そのつけは、あと数年後か、持っても5-6年だろうが、そこから、大暴落が、起きることだろう。それは、国債の金利アップに始まり、国債格下げが、引き金になるかもしれない。急激な、金利アップや、インフレになったら、歯止めがきかずに、この国は、IMF管理になるだろう。大きすぎる借金のため五大国による、分割管理になるかもしれない。戦後ドイツの分割占領ににたものになるかもしれない。それとも、借金が大きすぎて、面倒見きれないと、世界から見捨てられる可能性もなきにしもあらず。なんとか、まじめな政治家で、リーダーシップのある人が、戦国時代の信長のように出現して、この国の舵を取ってくれることを望むが、大転換の苦手な日本人には、無理かもしれない。結局は、外国人による、指導がないと変われないだろう。皆さんもぜひ、一読して、考えてください。

  大前さんのマニフェスト, 2009/7/20

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

今回の提案は、いわば最初のジャブのように感じました。

自民党にしても民主党にしても日本の将来を見据えた国家の青写真を示していません。日本政府も省庁毎の方針はあっても国家としての大計はありません。

この方向感のなさが、場当たり的な政策の根本にあるものでしょう。

本書を読めば、まずタカ派的、強者の論理と揶揄されるでしょうが、敢えて提言をすることで、社会に方向感のある議論を生み出すのが狙いではないかと思います。

さまざまな分野の政策が盛り込まれていますので、一つ一つを論じれば、疑問の残るものや、言葉足らずの印象を受けるものもありますが、私は大前さんのこの行動には大いに賛同します。

道州制もようやく20年目にして政治の論議の俎上に乗ってきたように見受けられます。どこか自治体が大前氏のコンサルティングを受けて口火を切ってくれたら実現は早まるようにも思います。そんな期待を抱きながら読ませていただきました。

3.0  このままでは日本が衰退するのは明らかだが..., 2009/6/1

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

最強国家を創るためのコンセプトは、一言でいうと「どのようにして、日本をグローバル化の中に適合させていくか」ということである。

著者の主張は大いに理解できるのだが、どうしても腹に落ちてこない。凡人の自分に危機感が不足しているからなのか、著者との目線の位置が異なりすぎているからなのか。

最強国家への施策として、

(0)国家シンクタンク(The Brain Japan)の創設

(1)「年金・税金改革」(フラットタックス、資産課税(乱暴な話)、SWF等)、

(2)「経済・産業の復興」(原子力技術のリーダー、グローバルな視点での食料確保、多国籍人材企業、格差拡大の受入れ等)

(3)「教育と雇用」(世界で活躍できる人材の育成、大学教育等)

(4)「憲法改正・道州制」(国会の一院制と国民投票導入、地域国家論)

(5)「外交・防衛戦略」(日本の外交問題に対する解決策)

(6)「金融危機とボーダレス経済理論」(趣旨とはあまり関係なく著者の主張)

の観点から提言しているが、柱は「世界で戦える人材の育成」ということだと思う。

また、グローバル化・ボーダレス化が進むなか、いまの日本に必要なことは、切り捨てであるとし、突き放して這い上がらせる仕組みが不可欠としている。

 

一方、最強国家を設計する上で不可欠な霞ヶ関の改革は殆ど触れられておらず(道州制の議論はあるが)、これらの施策を実行すればおのずと官僚の腐敗も払拭されるのだろうか。

 

著者は、日頃から「答えのない世界をどう生き抜くか」ということを主張しており、その重要性は理解できるが、本書に出てくる施策には諸外国の先進事例が多い。

格差拡大を抑制しながら成長する方法はないのか、(A)か(B)でなく、その間に答えはないのか、年間3万人を超える自殺者をどう考えれよいのか、著者の提言を実行する気力が日本人には薄れてしまったのか、そこも考えてみたい。

  広くみんなに読んで欲しい本, 2010/7/15

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

一冊の中に多くの提案が詰まっており、その個々については賛否両論があると思います。しかし、日本の将来について、これだけ広い範囲にわたって、一般的意見とは異なる自分の提案を、分かりやすく理論的に述べている本は他には無いと思います。

大前氏は、床屋のQBハウスのビジネスモデルを、20年以上前の著書で提案しており、道州制を一番最初に提唱したのも同氏だと思います。その意味で同氏の先見性を考えれば、本書に書かれている大胆奇抜に思える提案も、数年後には時代が追い付いてくるのかもしれません。

是非、多くの人がこの本を読んで、日本の将来に対する議論をおこすきっかけとなってほしいと思います。

日本のことを考える, 2011/2/1

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

あまり、一般人には関係ないけどこういう考え方って大事だと思う

大前氏は「民主党が政権を取っても大した変化はないだろう」と予言。

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前流日本改造構想を明確に提示する本。論壇で定説とされる理論にも捕らわれない鋭い分析と、世界の隅々まで知り尽くした同氏の視野の広さには、今の日本に対抗できる人が見当たらない。

しかし、歯に衣を着せぬものの言いようが災いするのか、それとも、時代がまだ同氏に追いついていないのか、同氏の意見が多数意見にはならないのが、不思議なところ。

今「格差社会は悪なのか」と発言できるのは、大前氏くらいだし、(他の人なら、ネオリベ、として袋叩きにされてしまう)農業政策に対する厳しいダメ出しや、

「食料安保を言うのなら、石油、鉄も「自給」できるのか」という決め台詞には、グウの音も出ない。

大昔から同氏が提唱してきた道州制がようやくマニフェストに出るようになってきたところを見ると、やはり大前氏が正しかったのではないか。次の世代に託すのではなくて、まだまだ現役でがんばって欲しいし、応援したい。

  大いに議論をして貰いたい, 2009/6/21

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

平成元年に出版された「平成維新」のアップデイト版としてまとめられたもので、いい国をつくるためのアイデアを惜しみなく提供している点を高く評価したい。日本的な発想に馴染んでいる人には大前氏のストレートな表現には抵抗を感じるかもしれない。また、読む人によっては見下されたように思うかもしれない。しかし、反論があるなら大いに反論し議論をしてもらいたい。

東京都知事選に出馬して見事落選した著者が今度はやり方を変えて国家全体を改革するための構想を発表したというわけだ。

国会議員をはじめ政治に関心のある人達には幅広く読んでもらいたい本だ。政治に直接関わりのない有権者も一読に値すると思う。

グローバリゼーションとローカリゼーションに引き裂かれる国家,

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

今までの議論の繰り返しが大部分であるが、具体的で総合的な国家再建論。

著者の卓越した政策提言力が見てとれるだろう。

しかし、問題は根本的な国家観であり、この点についてはかなり心もとない。

つまり、著者はあまりに単純にグローバリゼーションとローカリゼーションを肯定しているため、これらを総合すると国家が引き裂かれるのではないかと心配になってしまうのだ。

グローバリゼーション

・先進国以外でカザフスタンやナイジェリアのような途上国で年金の長期運用を勧めるている(P41)しかし、堅実さが第一に求められる年金の運用には適切とは言い難い。

・防衛も外交も半分の予算でもできるはずだ。(P66)に至っては、国家の安全保障をどう考えているのだと思ってしまう。

・アラブ人によるアラブ連合(AU)を作り最終的には中国の中のイスラム国家(ウイグル自治区等)を加え、最終的にイスラエルを名誉会員に迎えればベストだ。(P236) ・・・・・・あまりにノウ天気で言葉を失う。

ローカリゼーション

・例によって道州制を主張しているが、ただのアメリカの制度の真似のように思える。アメリカの自治は、人種、言語、宗教の異なる広大なアメリカの開拓の歴史からきており、日本のような単数民族に近い国にはそぐわないだろう。

九州と四国の法律が違ってどうするのか。自治体同士を競わせるなど経営コンサルタントの発想そのものだろう。

この「日本の設計図」は基礎工事がされていない表面は立派な高層建築のようだ。

地震(有事)がきたらどうなるのだろうか。

著者が海外で評価が高いのもうなづける。外国人は日本の安全保障などには全く関心がないのは当たり前だからだ。

20年来の平成維新の決定版!! 長期衰退から日本を救う救国の提言,

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

本書は大前研一氏の、日本改革論の集大成ともいえるべき著作だ。大前研一氏の特に1990年代からの活動を具に見てきたものからすると、全てがまったく新しいわけではなく、平成維新、平成維新〈PART2〉国家主権から生活者主権へ (講談社文庫)、平成官僚論、ロウアーミドルの衝撃辺りを読んだ方なら、その主著するところの首尾一貫性を改めて確認できるだろう。大前研一氏は先頃の「知の衰退」からいかに脱出するか?で日本の長期衰退傾向について憂慮し、その解決策を述べているが本作品ではそれをさらに進化させている。

本書では今後の日本が最強国家になるためには、- 年金と税金の抜本策

 - 経済復興と産業振興

 - 人材教育と雇用

 - 憲法改正と新しい国家のかたち

 - 主要国との新しい外交関係

 - 21世紀の新しい経済原論(に日本を対応させる)ということをやらなければいと大前研一氏は説いているが、それぞれの分野に関することはすでに多くの著作で述べている。それらを今後随時アップグレードしていかなくてはいけないだろうと思う。いやむしろそれは、氏を信奉する我々の役割なのかもしれない。

上記のポイントについては、多くの識者や政治家が表面的には大前氏と共通のことを述べている。しかし、その世界観、深さなどが大前氏とは異なるために、結果的には全く違いを想起していることが分かる。いずれにせよ、上記の柱を実行することが出来れば、日本は世界に冠たる最強国家になることが可能だろう。

選択肢が狭まる日本への決意表明, 2009/6/8

 

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

この本には著者の決意を感じられます。なぜならば非常に分かりやすく具体的論を述べることで天才が凡人である我々に対して敢えて議論を吹っかけて来たと感じるからです。最初に国の形を決めることで方向性や目的を定め、ITを駆使して小さな政府で効率を上げ、民間の潜在力を最大限に引き出すことが基本です。

日本人であると同時にコスモポリタンでもある大前氏がインサイドに安住していては気付かない観点で、衰退の予兆を漂わせ次第に選択肢が狭まる日本の再生方法を急速に変化する国際関係や基軸通貨等の外部環境への対応を加味してロジカルに論じています。

更に日本人の能力を最大限に引き出すとともに他国の資源を利用しながら共存共栄を図りバランスをとる実行案の必然性を大局的な観点から導き出し、火中の栗を拾う決意をして論じている内容と姿勢に賛同したい。

構想としての設計図を現実に組み上げる壮大なプロジェクトを完遂するパワーの求心力を持ちうるのか、注目に値します。

今後のビジョンを示している, 2009/7/20

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

各分野においての日本の今後のビジョンが示されている。

大前氏の個々の提言には賛否両論があると思われるが、その議論こそが本書の意図したものではないだろうか。

意識不足、知識不足、無関心に偏る、今日の大衆に対して、議論の骨子を与えるという点で高く評価する。

卓見と短見が混在した過激な放言集, 2009/7/4

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

 

著者の大胆な提言の多くは、良くも悪くも刺激的で、考えさせられる。

しかし、国防と福祉についての著者の考えは、かなりお粗末なように見える。

国防について、著者は、対地攻撃能力の保有、ミサイルや空母の保有、国民皆兵制の導入などを提言しているが、著者は経済方面の専門家のはずなのに、そのための費用についてマトモに書いていない。(軍事方面の専門家の江畑謙介氏が費用の問題を重視し慎重に検討しているのと対照的だ。)

福祉については、ほとんど何も論じておらず、日本の将来にかかわる重要な問題(貧困と格差の問題)を軽視しているように見える。著者は、基本的に、向上意欲の高い人だけを支援し、再分配や社会保障を縮小せよ、という考えのようだが、しかし、これは危険な考えだ。リスクと将来不安の大きな社会は、全体としてみれば、消費だけでなくチャレンジ精神も減らしてしまう可能性が高いし、貧困が拡大すれば、社会が弱体化し経済も弱くなるだろう。治安維持コストも増えるかもしれない。ただし、年金問題については、興味深い提言がある。

大前氏の出す処方箋は劇薬である。体質の合わない人は耐えられないかもしれない。

5つ星のうち 5.0  勇気の出る本, 2009/7/25

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前さんの「いい国をつくろう」という熱い想いが伝わってきます。

「年金と税金」、「経済復興」「教育と雇用」など日本が抱える様々な問題に対して、大前研一が考える答えが非常にわかりやすく、具体的に記されています。

「答えのない時代」に必要なのは、自分の頭で考え、主体的に行動できる人材だと思います。私も、自分の人生の設計図を、そして将来の日本の設計図を、自分なりに考えてみたいと思いました。

とても最強とは, 2009/5/31

レビュー対象商品: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

一部、税制のフラット化等については良いと思える提言もありましたが、全体的に論拠に乏しく空虚な提言と感じられました。今、大規模移民を受け入れても問題ないとの根拠に、1500年前に渡来人を受け入れて問題なかったからと言われても何の説得力があるのでしょうか?

農業は日本に向いておらず、高齢化しているから関税を廃止し、輸入に頼れとしていますが、農業は単に経済の問題だけではありません。文化や風土のバックボーンでもあるのにそういった点は全く無視しています。また、いくら複数国に分け、担保を取ったところで、自国のもの程安心出来るでしょうか?勿論全てを国産化することなど出来ませんが、地産地消は多くの点で優れているはずです。寧ろ日本の農業に希望を持てる施策を考えるべきと思います。

警察、海上保安庁等を多能工化し自衛隊の人員を大幅削減するなどというのも、現場の人が聴いたら失笑ものではないでしょうか。

農業が崩壊したら、或いは大規模移民を受け入れたら、それが失敗だと分かっても、もう後戻りはできないでしょう。社会全体に及ぼすインパクトを考えたら、負の面も直視した上で経済以外の面も十分に考える必要があるのでは、と思います。

  道州制の愚, 2012/9/3

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

 

大前さんの本はあまり読まないのだが最強国家という文句に騙されて読んでしまった。最強といいながら日本が中国に抜かれて国力が弱まることを前提に書かれているとことに矛盾を感じた。

フラットタックスや相続税の廃止などいいことも言ってはいるが、こと地方分権の話になると頂けない。著者は地域国家論を唱えているだけに道州制にしろというのである。地方への権限委譲や財源の移譲ならともかく、道州制にする必要があるのだろうか。いや道州制ではこの国は守れないのである。

主に安全保障上の理由から道州制には反対である。それは沖縄県の米軍基地の問題でも明らかになったと思うのである。米軍基地を県外に、あるは国外に追い出そうと多くの県民が運動を起こしているが、県民の考えで国政の問題である安保問題が根本的に揺るがされているのである。

現状でも県民や県知事がYesと言わなければ基地の移転すら出来ずに右往左往している状態である。これがもし道州制などになれば州の権限は大幅に強化され、まったく国政が機能せず安全保障の問題は暗礁に乗り上げることになろう。

もっと怖いのは九州は中国と、北海道はロシアと、というようにそれぞれが個別に条約を結ぶなどの暴挙に出ることが予想されるのである。こういうことに

関して道州制論者のいうことは全く見えないのである。ここが道州制の落とし穴であると思う。アメリカのような国土が広いことろならばあり得るが、カリフォルニア州と同じくらいの面積しかない日本を11の州に分けてどうするのだろうか。

ユナイテッドステイツを日本にそのままあてはめただけの道州制にはあくまで反対である。まだまだ国民国家という概念は大事である。道州制は国家解体につながる。大前さんの付け焼刃的な道州制論に読んでいてくだらないと思ってしまうくらい面白くなかった。と言ってもちゃんと読んだのは最初の80ページ程度で、その後は斜めよみ、飛ばし読み、拾い読みになったのであるが。道州制の問題点を見事に言い表した著書として藤井聡氏の列島強靭化論があるので是非一読されることをお勧めしたい。この本は道州制や地域主権では国力が弱まるので、中央集権体制こそが列島強靭化のために必要だということを言っている。

いずれにしても大前さんの考えには部分的には賛成のところもあるが、概ね反対である。特に道州制には反対であるので、読んでいてバカバカしくなった。

道州制に反対の人は読まない方がいいだろう。買って損をした。

日本の課題、自分の課題として読みました, 2009/8/14

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

改憲ではなくて創憲、といった部分など、こういう考え方があるのか、と思う部分がとても多く、視野が広がりました。また、自身の無知や不勉強も痛感し、視野を切り開こうと一念発起する良いきっかけにもなりました。

ちょうど今読んでいる村上龍さんの『五分後の世界』にある厳しい態度と共通する部分があると感じました。五分後の世界 (幻冬舎文庫) ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)

世界と日本という国、その国の国民であり世界の一員である自分についてあるべき姿を考えさせられます。

 

ただ、深刻でありつつも、変えられない絶望というわけではなくて、やってやろうじゃないか!と思わされるところに希望があって私は大前さんの叱咤激励本が出ると楽しく読むのだと思います。本書最後に現れる仕掛けも私は大好きで、読み終わりかけたときに興奮しました。おすすめです。

ゼロベースの政策提言, 2009/9/27

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

ゼロベースの政策提言。大胆かつきわめて効果的なアイデアに満ちており、日本に夢と希望を与える提言の宝庫。大前さんは、構想力で人をリードできる世界的にも稀有な存在だと思うが、このようなすばらしい人材をより良い国づくりのために生かしきれていない日本の現状が本当に歯がゆい。The brain Japan構想の成功を切に願う。

この国はそれまでに、「最強国家」とは言わないまでも、普通の国になってほしいが、果たしてそこまでの時間的余裕は残されていないのではないかという気がしてならない。

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

雑誌SAPIOに連載していた記事を加筆修正したもの。とはいえ、リーマンショック後の世界同時不況や、民主党への政権交代についても触れられており、構成からみても新刊本として読める。

大前流のボーダレス経済という視点から、この国の設計図を描いており、あの平成維新のころと変わらない一貫した考え方で貫かれている。年金、税金の大改革、新エネルギーへの投資、農業の改革、教育と雇用、憲法改正と道洲制、外交と防衛戦略などなど、大胆かつユニークな提言がちりばめられている。

そして残念ながら、「日本がアメリカ化し始めている」という指摘は、おそらくあたっているように思うし、本書の後半で述べられているドルの信任失墜による「アトランティックの戦い」は、近未来を言い当てているようで空恐ろしい。

この国はそれまでに、「最強国家」とは言わないまでも、普通の国になってほしいが、果たしてそこまでの時間的余裕は残されていないのではないかという気がしてならない。

久しぶりに難しい本を読みました, 2009/6/8

最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

まず、この本の前提は世界の有様がアメリカが没落して中国が台頭する等

今と多少は変化するだろうが、基本的にいろんな国が通貨を使って貿易する現状維持世界でそのなかで、日本はどうするかといったようなポジションですね。

自分としては自由貿易がいつまで続くかわからないと思っているので(例えば去年小麦の値段が上がったときは各国は米や小麦の輸出を止めたりしました)国営ファンドを作って外国に農地を確保するとかいろいろ大丈夫かなと思いますがサウジアラビアのファンドはアフリカに農地を確保したりしてるので、やっぱりあたってる部分はあるなぁと思います。どっちにしろ日本に資源はないので貿易路を維持するための空海軍はどうしても必要になりますね。ただTBJですか?その組織の提言が国民に絶対正しいと認められるようになるには普通の広告活動では無理なのではないでしょうか。人気がある共産党みたいな組織になるのかなとちょと想像がつかないですねとりあえず 年金はいっそやめてしまって元本を国民に返還しろというのを自民党か国民新党がマニフェストに掲げたりすれば 面白いかなと思いました。

大前さんの視点から見るニッポン, 2009/9/23

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

内容的には、今までの議論の繰り返しが大部分であるが、具体的なニッポン国家の再建論といったところでしょうか。ワールドワイドで落ちぶれてきた「日本国」についてという切り口で纏めたところに大前氏の独自の視点が見られる。企業としては、『戦略論』を読んで、個人としては、『ビジネスウエポン』あたりを読むとより具体性がわかるといったところでしょうか。

集大成!!, 2010/1/16

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

今までの著書で述べてきた日本改造計画の集大成って感じでした。毎度の感想ですが、大前研一氏の著書を読んでいると真新しさはないです。でも、述べていることはもっともだと思うし、これを実行させる政治家が出てくればどんなに良い国ニッポンになること間違いなし。

大前氏の言われる日本の政策は正しいと思います, 2009/6/18

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前氏の言われる日本の政策は正しいと思います。日本は民主主義の国なので

日本を変えるのには選挙で勝つしかありません。

自民党でも民主党でもいいから大前氏はまず国会議員になってから自分の主張を言うべきだと思います。

渡辺喜美氏などともしかしたら妥協点を見いだせるかもしれません。そうすれば政党から離脱すればいいだけです。このようなずる賢さが大前氏にはないような気がします。東京都知事選などに出馬し日本を変えようとする意志があったのにもかかわらずそれが失敗したら、簡単にあきらめてしまうのがよくないと思います。

 

政治を変えるのには長い長い時間がかかります。大前氏はまだ66歳なので、まだまだこれからです。若い世代に夢を託すのではなく、自らが行動を起こすべきです。バブル崩壊後、それほど日本の力が落ちたとは思いません。日本には技術があります。電機業界はサムスン電子に敗北しましたが決して技術で負けた訳ではありません。

40歳を超えたら、海外にいた日本人は日本に戻ってくる場合が多いです。それは日本が安心して暮らせる安全な国だからだと思います。大前氏の言われる暮らしにくい日本が好きなのです。海外に老人ホームを作っても、行きたいと思う人は多いのかな?日本の終身雇用制や年功序列はまあまあよくできたシステムだと思います。アメリカの社長と平社員の給料の格差はありすぎる悪いスステムだと思います。

平社員はやる気がなくなると思います。アメリカの社長はそんなにお金をもらって楽しいのかなと不思議に思います。トヨタで大活躍した一流の人材が外国の一流企業に10倍の給料で引き抜かれてその社員が幸せになれるかどうかは分かりません。外国の企業で同僚がトヨタのようにうまく動いてくれない可能性があります。

給料がよくなるためなどで転職した人が失敗するケースを多く見てきました。人間はお金だけで働くのではなく、やりがいが大切だと思います。日本の出る杭を打つシステムは確かに悪いと思います。自衛隊を軍隊にし、男女ともに徴兵制度にするやり方は日本では支持されないでしょう。

仮想敵国として北朝鮮を考えているようですが北朝鮮にインターネットがつながれば簡単に崩壊するでしょう。日本に核ミサイルを打ち込む可能性はゼロだと思います。日本はただ北朝鮮が崩壊するのを待てばいいだけです。

実現せねば意味はない, 2009/6/28

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前研一氏が、政治から、教育、経済に至るまでの幅広い分野における日本の変革論を熱く説く。

論旨はこれまで各所で氏が主張してきた内容と変わらないが、「ザ・ブレイン・ジャパン」の立上げを打ち出したことに、氏の改革への意気込みが看て取れる。

実現せねば意味はない、厳しいがこの言葉が読後の感である。

大前氏の国家ビジョンに60%賛成します。, 2009/7/3

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前氏の明確なビジョンには関心させられるばかりです。バブル崩壊後からの、日本の衰退は目に見えて明らかです。その頃から将来の日本を展望した同氏の考え方は、修正はあるものの、基本的なコンセプトは振れていません。

ですが、現実的に日本は衰退しているのです・・・。

私は、今回の国家ビジョンに反対しません。道州制や年金辞退案、憲法改正についても実行すべきだと考えます。ですが、100%賛成ではありません。60%賛成とします。

理由は、大前氏も言う「低IQ社会」が日本国内、津々浦々蔓延しているからです。大前氏は、都知事選で大いに実感したのでしょう。最も近いであろう革命家への道を断念しています。その後は、同じ志を持つ同士を増やす活動を行っています。ですが、国家を揺らぐだけのパイを集めるには、相当な年月が必要だと考えられます。

 

為政者が行う愚民政治。「低IQ社会」が油ならば、いかに水になるのか?私は大前氏のように、油を水に変えることはできません。だからこそ、「低IQ社会」から頭ひとつ抜きん出ることを意識しています。言い方は悪いですが、「低IQ社会」をコントロールできれば、今の社会は天国なのかもしれません。

最近酷くない?, 2009/6/2

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

ちょっと書きすぎ?内容も相変わらずな内容だし、農業に対してこういう見方をしているのかと思うと、その視野の浅薄さに驚きます。

ちょっと有名になったからといって、”すべてにおいて”自分が正しいという傲慢な態度が貫けるのが不思議です。まあ、外資系で歪んだんでしょうね。

4.0  日本じゃなくて、韓国のためになってしまってる本, 2010/5/16

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

日本を立て直すための方策がちりばめられた、鳩山さんや国会議員の方は必読にしてもらいたいくらいの本。ひとつ残念なのは日本政府が参考にすべきことなのに、韓国の李明博大統領のほうがしっかり利用しているような気がすることでしょうか。

日米同盟は円熟夫婦, 2009/9/6

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

第5章 外交・防衛戦略にて大前氏の新コンセプトが披露日米関係は「円熟夫婦」・・・たしかに「熱愛」ではなくなっても「添い寝」はしたほうがよい民主党政権に代わってからの外交に大前氏からのメッセージですね。★4つ

8:18 2014/10/28 


自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47宇沢 弘文 (著) 内容紹介

引用

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2014/10/post-6356.html


自由貿易を考えるシリーズ2TPPは「社会的共通資本」を破壊する


宇沢弘文氏(東京大学名誉教授).マル激トーク・オン・ディマンド 第515回.

今週、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加に反対する超党派の国会議員らが、「TPPを考える国民会議」を設立した。代表世話人を務めるのは、東京大学名誉教授の宇沢弘文氏だ。「TPP参加で日本は本当に幸せになれるのか」を考えるシリーズの第二弾は、宇沢氏がTPPに反対する理由を聞いた。

宇沢氏は、1970年代の著書「自動車の社会的費用」で、当時の日本の高度経済成長の牽引役だった自動車が社会に与えるコストの大きさを指摘するなど、「社会的共通資本(Social Common Capital)」の重要性を一貫して主張してきた。

  社会的共通資本とは、ゆたかな経済・すぐれた文化・人間的な魅力のある社会を持続的に維持する山、川、森林などの自然環境や、道路や鉄道など社会的なインフラ、教育や医療、ジャーナリズムなどの制度資本を指す。これまで経済学に組み込まれてこなかった自然や社会環境の価値を、共通財産として位置付ける考え方だ。

宇沢氏は、TPPが謳う無条件の自由貿易は、各国が持つ固有の社会状況を無視して、全ての国を同一のルール上で競争させることを前提とするもので、これは社会的正義に反すると主張する。その上で、あらゆる貿易障壁を撤廃すれば全ての国が得る利益が増大するという自由貿易の基本的な考え方には、生産手段の完全な私有制などいくつもの前提条件があり、それは現実には存在しない反社会的な条件であることを忘れてはならないと言う。

宇沢氏はまた、自由貿易の思想的背景となっている市場原理主義の危険性にも警鐘を鳴らす。市場原理主義の思想のもとでアメリカはベトナム戦争時、「限られた予算で多くのベトコンを殺す」ために一人のベトコンを殺すのに何ドルかかるかを数量化した「キル・レイシオ(kill ratio)」なる概念を導入し、これを最小化する政策を目指したことからもわかるように、市場原理主義はもっぱら効率だけを追求し、社会的共通資本の破壊という自由貿易が持つ外部性を一切無視する。それがTPPの源流にある間違った考え方だと宇沢氏は指摘する。

さらに宇沢氏は社会的共通資本としての農村や農業の重要性を強調し、農業政策は個々の農家を対象にするのではなく、農村をコモンズ(社会的共通資本)の一つと位置付け、これを村落単位で守っていく必要があると言う。

TPPを「第三の開国」と位置づける菅首相について宇沢氏は、「一国の総理として考えられないこと」と酷評する。それは宇沢氏が、第一の開国を、治外法権を認め関税自主権を放棄し、最恵国待遇をアメリカに与えたことでその後の日本を長きにわたって苦しめた日米修好通商条約の締結を、第二の開国を、敗戦からの経済復興のかたわらで、日米安保体制を通じて日本が「アメリカの僕」と化していく過程を指すと考えるからだ。

  激動の20世紀を生き、人間の心や自然環境に価値を見出す経済学によって社会問題を分析してきた宇沢氏に、自由貿易の問題点を神保哲生・宮台真司が聞いた。

・なぜリスクの高い米原発計画に日本政府が融資するのか

・リビアは分断国家状態に解説:水口章氏(敬愛大学教授)

・全面可視化のために法改正も視野に枝野長官が部分可視化導入を受けて言及

宇沢 弘文うざわ ひろふみ

(東京大学名誉教授)

1928年鳥取県生まれ。51年東京大学理学部数学科卒業。経済学博士。スタンフォード大学助教授、カリフォルニア大学助教授、シカゴ大学教授、東京大学経済学部助教授などを経て、69年同教授。89年退官。著書に『自動車の社会的費用』、『「成田」とは何か』、『経済学と人間の心』、『社会的共通資本』など。 515_uzawa

16:23 2014/10/27


自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47宇沢 弘文   (著) 内容紹介

 

自動車は現代機械文明の輝ける象徴である。しかし、自動車による公害の発生から、また市民の安全な歩行を守るシビル・ミニマムの立場から、その無制限な増大に対する批判が生じてきた。市民の基本的権利獲得を目指す立場から、自動車の社会的費用を具体的に算出し、その内部化の方途をさぐり、あるべき都市交通の姿を示唆する。 新書: 180ページ

出版社: 岩波書店 (1974/6/20)言語: 日本語発売日: 1974/6/20

宇沢弘文先生の偉大なる書の一つ

投稿者  カスタマー  投稿日 2003/9/13

形式: 新書  この書は、自動車を中心とする交通体系に対する警鐘するものである。事実、現在のモータリゼーション社会は、環境問題や交通事故等の諸問題により大きな外部不経済を生み出している。

 この書については、多くの評論がされているので、多くを述べることは必要もないと思う。しかし、特筆すべきは1974年に出版されていることであり、宇沢弘文先生の現在の諸問題を予測した慧眼には驚かされてしまう。

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形式: 新書

自動車とは確かに快適で便利である半面、自動車の排気による環境破壊、交通事故による死傷者数の多さという面もある。著者は新古典派の人間的側面を忘却してきた思考様式、つまり命などを金銭として算出して社会的費用化することで自動車社会の問題を解決しようとする思考である。しかしそれに著者は賛同しない。

新古典派と思想的決別を宣し、自動車の社会的費用を、その思考様式とは別のやり方でいかに内部化するかを探求し、あるべき住みよい社会とは何かを著者は示唆する。

最近の新書になく、30年前の新書にあるもの、それがこういった社会哲学力ある本である。真摯に問い詰める。この姿勢をもった新書である。自動車社会であることの異常さを認識するためにも非常に今日的意味をもつ一冊。まさに一読の価値あり。

30年前の本とは思えません


形式: 新書 Amazonで購入 

「使える新書」で紹介されていたことと、題名の分かりやすさに惹かれて購入しました。

初版は1974年で31刷を数えているようですが、まったく古さを感じさせません。そんな感じを受けるのは、本書で指摘されていることが30年前から一向に改善されていないためと考えられます。そう思うと益々居たたまれない気持ちになります。

自動車には問題がある。何よりも歩行者を追いやったことに問題があると指摘しています。その他、交通事故、公害などもあるのですが、そういった問題は社会的費用として車を運転する受益者が負担すべきであるはずだが、そうなっていない。運転者にとっては運転することによる利益のほうが負担よりも大きいため、車を運転するというインセンティブがはたらき、ますます車が増加して問題が拡大していくとされています。

昨年、四国遍路の一部約300kmを歩いたのですが、いかに道路が車のために作られているのか実感しました。悟りを開く前に交通事故で召されてしまうと思うくらいに歩行者にはつらい道が続いていました。

受益者負担という観点に立ち、社会的費用を分かち合わなければならないと思った次第です。でも、自分もまた自動車産業の関係者と思うと複雑な気持ちにもなります。「社会的共通資本」のあり方を深部から再考する!

: 新書

日本が高度経済成長を遂げた1970年代、大企業批判が展開され、経済成長至上主義の負の側面として環境・公害問題が大きくクローズアップされるようになった。1974年に刊行された本書はそうした時代的風潮に先駆ける形で登場し、先進諸国の発展を支えてきた自動車がもたらすさまざまな社会的費用とともに、社会的共通資本のあり方を真摯に模索した意欲作である。著者である宇沢弘文氏は、近代経済学(新古典派理論)の発展に大きな貢献をなした学者であるが、本書ではその著者自らが、新古典派理論によって自動車の社会的費用の問題を明らかにすることには限界があることを強調しており、そのことがかえって宇沢氏の深刻な問題意識を浮かび上がらせている(自己批判の発露かもしれない)。自動車の飛躍的普及がもたらす諸問題を丹念に解説し、それを経済学的なフレームワークを通じて客観的に分析するスタンスはきわめて説得的である。自動車の普及を生物体に侵入したガン細胞であるとみなし、それはガン治療よりもはるかに困難であるという。なぜならば、「自動車は経済社会のなかで有用なはたらきをしている側面があって、有害な面だけを切り離すことが不可能に近いからであり、また生物体とは異なって、経済社会を構成する個々の細胞は人間だからである」(30頁)。労働を生み出す生産要素としてのみ人間を理解する新古典派理論が、こうした問題に不十分にしか対応し得ないのは自...続きを読む

1974年に書かれた名著である。

1974年に書かれた名著である。

自動車が社会に及ぼす様々な影響について、経済学的に分析し、その対応策について提言しているものであるが、今この時代でさえも本書のもつ説得力は色あせてはいない。

それは、人々が自動車を使用するときは、単に自動車購入のための支払いやガソリン代などという私的な資源の利用に対する代価だけでは済まされない問題、すなわち「道路」という人々が生活していくために欠くことのできない都市環境の最も重要な構成要因である社会的資源の使用を媒介して一般市民の生活に大きな影響を与えているという視点である。

今、この国においては景気対策と称して、自動車購入に減税や補助金など様々なインセンティブを与えている。この点についても、既に「自動車が資本主義的な経済制度に組み込まれたとき、生産面についても消費面についてもその範囲が加速度的に拡大されていって、経済循環のプロセスにおいても社会的な生活という点からも切り離すことのできないものになりつつある。自動車は、まさに生物体に侵入したガン細胞のように経済社会の中で拡大していった。」とこの時代に指摘しているのは、驚くほかない。

本書の書かれた時から、30年以上経過した現在でもなお、歩道のない生活道路でさえも、わがもの顔で通過する車や、歩行者のほとんどいない地方都市の横断歩道を渡る歩行者を無視した車など、危険を感じる場面は数多い。

いまさらながら、ここまで車を優遇する社会になってしまったことに、愕然とする。

 

単純に、暫定税率はその目的を達したから廃止だとか、環境税だとか言う前に、車のもたらす利便性と危険性、さらには都市構造までも破壊し公共交通機関をも消し去ってしまう現実に、そのあり方を根本から考え直す時期ではないかと考えさせられた。

16:29 2014/10/27

 

経済学と人間の心 単行本 – 2003/5/1宇沢 弘文   (著) メディア掲載レビューほか

経済学と人間の心  日本経済学界の重鎮である宇沢弘文・東京大学名誉教授が、昨今の経済論争のあり方に一石を投じる書。我々はともすれば、人間のために経済制度が存在していることを忘れ、マネーゲームの行方に心奪われることが多い。宇沢氏は本書で「社会的共通資本を第一に考えて人間の心を大切にする経済制度」という持論の正当性を、エッセイ形式で軽やかに論じていく。

宇沢氏の理想は地球環境、教育、医療を中心とする社会的な共通資本の問題を市民一人ひとりが真剣に考え、魂の自立を図る社会の実現である。しかしそれは、人間の心を持ち込むことをタブー視する経済理論の下では成立し得ない。宇沢氏は持論に理解を示してくれた昭和天皇やローマ法皇ヨハネ・パウロ2世とのやり取りを振り返りつつ、人間社会の原点について考え直すヒントを提示する。

そのうえで、田中康夫・長野県知事による「脱ダム」宣言を「世界全体にとって、新しい時代の時代精神を簡潔で、格調高い文章で表したもの」と称え、全文を引用する。自然環境を後世に受け継ぐことは、豊かな人間社会構築の第一条件だと言う。さらに「リベラルな教育」を実践するための基本思想についても、古典的学説を引用しつつ分かりやすく解説する。

(日経ビジネス 2003/07/14 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

-- 日経BP企画内容(「MARC」データベースより)

人間的に魅力ある社会を安定的に維持するためにはどうすべきか。環境をはじめ混迷の時代を切り拓く展望を随所ににじませるエッセイ集。文化勲章受章の論壇重鎮による思策の結晶。単行本: 270ページ

出版社: 東洋経済新報社 (2003/05)発売日: 2003/05

目次

第1部 リベラリズムの思想と経済学(経済学と人間の心森首相の「神の国」発言のもたらしたもの ほか)

第2部 人間的な都市を求めて(ルーヴァン・ラ・ヌーヴとジェーン・ジェイコブス緑地という都市環境をどう創るか)

第3部 環境と社会的共通資本(社会的共通資本としての環境地球温暖化で何が起こるか ほか)

第4部 学校教育と人間の心(カントの『純粋理性批判』と数学魚に泳ぎ方を教える ほか)

皆がこんな考え方ができたら..大きく分けて都市、環境、学校教育の3つについて、社会的共通資本(人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持するような自然環境と社会的装置)とリベラリズムの概念を中心に据え、人間の心を大切にする経済学の構築、その制度的、政策的分析を積極的に進めた宇沢氏のエッセイなどが集められ、一冊の本になっている。

経済学と題名に入ってはいるが、学校で勉強できるような経済学について書かれているわけではないということを念頭に入れていただきたい。

私自身、経済について深く学んだわけではありませんが、興味深く読むことができました。特記事項として、今まで気付かなかった分野についても興味がもてるようになる(かもしれない)本です。

  肩に力を入れずに読めるエッセイです。

 東大名誉教授のエッセイである。難しい論文というよりさまざまなエピソードの中から、氏の考え方の元になっているものが伝わってくる一冊である。

昭和天皇陛下のエピソードはお人柄が伝わってくるようで良かった。またケインズのエピソードがあるが、とても尊敬できる人柄には思えなかった。マルクスは友達がいない人間嫌い、そんな奴の理論は評価できないと聞いたことがあるが、ケインズ氏も嫌な奴である。

田中長野県知事への積極的な評価も面白かった。

すごい理論が紹介されている本ではありませんが、休みの日に肩の力を抜いて読むにはいい本ではないでしょうか。

  皆がこんな考え方ができたら..., 2007/9/1

: 経済学と人間の心 (単行本)

大きく分けて都市、環境、学校教育の3つについて、社会的共通資本(人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持するような自然環境と社会的装置)とリベラリズムの概念を中心に据え、人間の心を大切にする経済学の構築、その制度的、政策的分析を積極的に進めた宇沢氏のエッセイなどが集められ、一冊の本になっている。

経済学と題名に入ってはいるが、学校で勉強できるような経済学について書かれているわけではないということを念頭に入れていただきたい。

私自身、経済について深く学んだわけではありませんが、興味深く読むことができました。

 

特記事項として、今まで気付かなかった分野についても興味がもてるようになる(かもしれない)本です。  宇沢弘文, 2014/1/26 : 経済学と人間の心 (単行本)

宇沢弘文は、中同協の相談役赤石義博氏の学習会で参考文献として表示されていたのと、彼の講義の中で何度も名前が出てきたのでこの本を買って読むこととしたものである。

制度経済学、マルクス経済学、現代経済学とあるが、この制度経済学は経済を学んでいない素人にも解りやすかった。

すばらしいエッセイ集です, 2004/4/15

: 経済学と人間の心 (単行本)

久々に圧倒されるほどの感銘を受けました。戦中から戦後にかけて真摯に、かつ情熱的に生き、思索を続けた大経済学者の謦咳に接する思いがしたからでしょう。時の移ろいとともに、こうしたエッセイを書ける学者は絶対数も相対数も減少の一途を辿るであろうことが寂しく感じられます。

本物の経済学者に出会ったという気持ち, 2013/3/19

経済学と人間の心 (単行本)

私は渋沢栄一の著作や論語の講義録を何度も読み返し、渋沢栄一が真の「経世済民」(それは渋沢に云わせると、管仲を仁者とした孔子の神髄であり、多くの渋沢論者が到達していない点であるが)の精神を発揮して今に残る日本の代表企業とも云うべき500もの企業を設立したのだと感動していたが、宇沢理論はそれを未来に真に市民のものとして発展させ得る道を示していると確信出来ます.

宇沢先生の一連の著作を学び、まさに、市民の暮らしに目を向け、血を通わせ、生きた学問のあり方というものに出逢ったと思いました.これらの著作に流れる精神をこれから実践に移すべく、学びをできるだけ拡げていきたいと思い立っているところです.

 頭でっかちでない学問, 2005/11/15

: 経済学と人間の心 (単行本)

経済とは、本来、人間の行動により起因されるものであり、人間の生活とは決して切り離しては論じられないもののはずである。昨今、無機質的・機械的に数字のみを操り淡々と理論をのべる、自称“経済学者”が多い中、著者は、本のタイトルのとおり「経済学と人間の心」を融合させて論じることのできる本当の経済学者である。

著者の著作の中で、今や古典的名著とされているものに岩波新書「自動車の社会的費用」がある。自動車、特に自家用車が社会に与える外部不経済を経済学的に算出し、自動車利用者が社会に対して本来負担すべき費用を支払いきっていないことを指摘した。自動車優先社会による環境悪化、次々と切り捨てられる市民の足たる公共交通機関、道路整備最優先とする無駄な公共事業による財政破綻。著者が数十年前に提起した問題は現在に至っても一向に解決していない。

 著者は近年あちこちで、自然環境・社会的インフラストラクチャー・制度資本からなる社会的装置としての「社会的共通資本」の概念を説いている。教育・都市・環境・福祉など、社会を多様な観点から総合的に見つめながら、ゆたかな人間生活を導く方策づくりである。著者の活躍を期待するとともに、様々な分野の人々が認識をあらたに議論に参加できる体制が望まれる。

 著者の思考する「ゆたかな社会」イメージを本書の中より抜粋する。

○美しい、ゆたかな自然環境が安定的、持続的に維持されている

○快適で、清潔な生活を営むことができるような住居と生活的、文化的環境が用意されている

○すべての子どもたちが、それぞれのもっている多様な資質と能力をできるだけ伸ばし、発展させ、調和のとれた社会的人間として成長しうる学校教育制度が用意されている

○疾病、傷害にさいして、そのときどきにおける最高水準の医療サービスを受けることができる

○さまざまな稀少資源が、以上の目的を達成するためにもっとも効率的、かつ公平に配分されるような経済的、社会的制度が整備されている

 いずれも、日本が現在進んでいる向きとは全く逆方向であるような気がする。

 全体的には読んでいて将来に夢の持てるすばらしい書であるが、冒頭の著者の天皇観には落胆させられる。戦後、昭和天皇が象徴として“人間”として振舞おうとしたことなどでは、決して天皇の戦争責任及び国体守護のためのみに敗戦の決断を遅らせ多くの人命を失ったことが免責されるものではない。

 

 

  「社会主義の弊害と資本主義の幻想」, 2003/8/3

: 経済学と人間の心 (単行本)

世界的な経済学者でありながら、著者の視線は常に、時の権力の犠牲となる社会的弱者に向く。公害、水俣病、そして三里塚闘争・・・。あまりテレビに出演されることはないが、数年前NHKの番組で水俣病患者の方々を取材しておられ、そのときの柔和なまなざしと、語り口がとても印象的だった。本書においても経世済民であるべき経済の本質が、胸を打つ優しい文章で綴られている。

珠玉のエピソードが満載, 2003/10/28

: 経済学と人間の心 (単行本)

著者の長年の海外生活における体験を交え、「社会的共通資本」「リベラリズム」という考え方から、現代の事柄についてまとめたエッセイ集。様々なエピソードは一つ一つが貴重なもので、読んでいて頷いてしまう。友人達の体験や考え方についても、かなりの思考を巡らせた方だという事が伝わってくる。学校教育について、理想実現への具体的ステップについてもう少し触れて欲しいとは思ったが、それは個々人が考え、実行していく問題なのかもしれない。  さすが泰斗, 2003/7/23

 経済学と人間の心 (単行本)

自由主義者の論理を一刀両断する。失礼だが,テレビに出るエコノミストとは,格が違う。経済知らない人でも読める。この方。世界計量学会の会長。ノーベル賞級の学者。もう一人,都留氏がいる。まさに、COOL HEAD

WARM HEART.知性について考えたい人は,ぜひ一読を。

肩に力を入れずに読めるエッセイです。 2003/8/3 : 経済学と人間の心 (単行本)

東大名誉教授のエッセイである。難しい論文というよりさまざまなエピソードの中から、氏の考え方の元になっているものが伝わってくる一冊である。昭和天皇陛下のエピソードはお人柄が伝わってくるようで良かった。またケインズのエピソードがあるが、とても尊敬できる人柄には思えなかった。マルクスは友達がいない人間嫌い、そんな奴の理論は評価できないと聞いたことがあるが、ケインズ氏も嫌な奴である。

田中長野県知事への積極的な評価も面白かった。

すごい理論が紹介されている本ではありませんが、休みの日に肩の力を抜いて読むにはいい本ではないでしょうか。

16:31 2014/10/27


2014年10月29日 (水)

国会は「定数100の大選挙区」「一院制で国民投票導入」を目指せ・212頁・

引用

最強国家ニッポンの設計図 単行本 – 2009529 大前 研一 (著) シンガポールやマレーシア、台湾の国家アドバイザーとして国家建設に携わった大前研一氏が・

「日本立て直しプランの集大成」と位置づける一冊。


一院制と国民投票を導入する政治システム、産業発展と地方復活を実現する道州制、所得税、住民税、相続税・贈与税をすべてゼロにする全く新しい税制、アクティブで安心できる老後を可能にする新・2階建て方式の年金など、既存の政党や政府、論客とは全く異なる国家ビジョンは斬新さが際立つ。

さらに本書では、政策の細目をまとめる新しい国家シンクタンク設立も提唱する。


http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2014/10/2009529-0d97.html


国会は「定数100の大選挙区」「一院制で国民投票導入」を目指せ・212頁・

14/10/29 4時32分7秒・


重要なのは「何のための国会改革か」

政治と行政は、国家の統治機構を形づける支柱である。今日本では様々な弊害を生んできた国会、行政、官僚制度の見直し論議が盛んだ。しかし、例によって利権と人気取りとごまかしが横行し、国民の利益は後回しになっている。ここでは、真にあるべき議会と行政の設計図を示す。

政権交代が現実味を帯びてから、永田町では国会議員の「歳出カット」や「定数削減」「一院制」「世襲禁止」の論議がかまびすしくなった。しかし、選挙を意識した時節に騒ぐ政治家の動機は極めて不純である。ご都合主義のパフォーマンスと目くらましでしかない。自民党内で盛り上がった一院制にいたったは、ねじれ国会になっているのは参議院があるからだ、一院制にして有権者に究極の選択を迫れば自民党が勝つ、という浅薄な発想の産物だった。

213・

かつて自民党が小選挙区を導入したときに、1人区にすれば選挙区ごとに究極の選択を迫るので自民党は安泰と考えた(それは間違っていたわけだが)のと同じである。

国会を改革するというなら、そもそも何のための改革なのか、ということが明確でなければならない。これからの日本にふさわしい国会の制度や国会議員の定数を考えるためには、その大前提となる新たな「統治機構」の枠組みが必要なのだ。

本書が目指す「最強国家」は、すでに第1章の税制改革や前節で述べたように「道州制」を導入し、11の道州をつくりその中に30万人規模のコミュニティを配する2段階の統治機構を採用する。

そして国家は外交、防衛、通貨発行などの「国事」だけを行う。従って、国会議員は「国のためだけに働く」人間でなければならず、現在のように地方の代表・・利益誘導型ではだめだ。ズバリ、国会は「一院制で11の道州の大選挙区」「定数は100人」が良い。各選挙区の定数は、基本的には人口比で割り振るのがフェアだろう。

各道州から選出された議員たちは、アメリカの上院議員のような存在として日本全体に関する法律を作る。選挙区が広く、そもそも前述の「国事」に関する問題しか扱わないから、地元に利益誘導はできない。道州制のことは道州議会が決めるので、国会議員は道州を超えて「国家ビジョン」を語ることができる見識を持った者でなければ務まらない。したがって、そのレベルとクオリティは、おのずと格段に向上するはずだ。

214・

現在の二院制は、衆議院と参議院の選挙制度が非常に似てきているため、意味がなくなっている。特に衆議院に小選挙区を導入したことは大間違いだった。当時から私は大選挙区制を提唱していたため、「守旧派」のレッテル貼られたが、私が小選挙区に反対した理由は30万~50万人の単位で1人の国会議員を選ぶと、選挙の実態は市長選と変わりなくなり、我田引水の利権政治が加速して腐敗が進むと考えたからだ。

案の定、今や国会議員はどんどん小粒になり、天下国家を本気で論じる者は極めて少なくなった。そこ日本の政治の根本的な問題がある。だからこそ道州単位の大選挙区・一院制に改革すべきなのだ。

ただし、大前試案の一院制では、国会は「下院」の位置づけになる。「上院」は国民投票だ。つまり、重要案件については国会の議決をそのまま法律にはせず、それを承認するか否かを国民が直接投票で決定する。国会の「チェック機能」を国民投票によって担保するわけだ。

それは投票のIT化によって十分可能である。たとえば、電話と音声認識技術を組み合わせ、声紋認識により本人同定を行ったうえで「イエス」なら一、「ノー」なら二、のボタンを押すという方式ならば、いつでも、世界のどこからでも投票できる。

これにより、国民が政治関心を持つようにもなるだろう。国民投票に回ってくる議案を審議する国会は注目されるはずだし、国会審議も今より真剣なものになる。政党間の駆け引きや妥協、国対(国会対策)と称したなれ合いやイカサマは通用しなくなる。漢字を読めない総理大臣や、国際会議で酩酊会見するような大臣は淘汰されるだろう。

215頁・根深い「地方支配」「中央官僚厚遇」をぶち壊せ」

では、地方議会はどうするか。

 

 

実は、日本の憲法と法律には「都道府県」「市区町村」の定義はない。都と道と府と県で行政単位として与えられた権限や裁量に違いはなく、それは市区町村は町と村でも同じである。

例えば、東京都の一般会計の予算規模は6兆円以上で普通の国の国家予算に匹敵するが、権限や裁量は他の道府県と全く同格だ。つまり、都道府県や市町村には何をするための行政単位なのか、明確ではないのである。

こんな曖昧な行政単位は世界でも極めて特異だ。統治機構をつくるには、まず行政単位がどういう権限を持ち、どういう責任を担うのかを定義しなければならない。

私の設計図では、「道州は産業基盤」「コミュニティは生活基盤」を確立する責任を持つ、と役割が明確だ。産業基盤を作って雇用を創出するのは道州の責任。そのための財源には付加価値税を充てる。

一方、生活基盤である上下水道やごみ処理などのインフラと、警察、消防、病院などの安全・安心を確保するのはコミュニティの責任。財源氏は資産税を充てる。教育は、人格を形成する高校までがコミュニティ、職業能力(雇用)を形成する大学は道州の責任になる。

216頁・14/10/29 9時36分・

従って高校を卒業すると18歳を成人年齢とし、選挙権はもちろん、飲酒、喫煙、刑罰などすべてにおいて大人として扱う。当然、高校までは義務教育とし、コミュニティは大きな責任を負うことになる。なぜなら立派な成人を育成しなければ、そのコミュニティは大きな負担を背負うかことにもなるからだ。

このように役割分担を決めれば、道州議会は「経済発展の方策」をつくるため、コミュニティ議会は「生活基盤整備」のために働く。

ただし、議員はパートタイムで十分だ。日本では地方の議員もフルタイムが当たり前だが、世界では地方議会でフルタイムの議員など見たことがない。

別の職業を持っている人や主婦などが時給制のパートタイムで議員を務めている。それで行政に対するチェック機能は十分に果たせるし、行政コストを大幅に削減できる。

行政コストについていえば、地方行政に多くは全国どこでも同じことをやるのだから、全国一律に同じシステムでサイバー化してコストを大幅に削減すべきだ。

現在は各自治体のシステムがバラバラで、「サイバーゼネコン」と呼ばれる総合電機メーカーが、同じ中身のものを少しだけいじって高い値段で売っている。しかもシステムに互換性はなく、市町村の数が10年前の3,200余りから約1,780に減っても、行政の効率化は思うように進んでいない。

それどころか、日本の役所は業務を標準化せずに裁量行政の余地を残し、サイバー化をサボタージュしてきた。たとえば、建築基準には「基準」とは呼べない裁量による部分が多く、いちいち役所に図面を持っていって交渉しなければならない。

217頁・14/10/29 9時51分・

建築基準がきっちりとしているシンガポールでは、CADの図面をインターネットで送るだけで、すぐに認可や変更の指示が返ってくる。

オーストラリアなら建築の許認可は48時間でOKだ。日本もさっさと役所の業務を標準化してシステムを統合とサイバー化を推進し、役人と行政コストの削減を図るべきである。

日本の地方行政が機能しない理由は、権限、責任の不明確さや地方議会の形骸化もあるが、さらに問題なのは中央官庁が自治体を支配し、地方もそれに甘んじていることだ。

中央の地方支配を強固にしている陋習がある。自治体が中央官僚を重要な部課長ポストに受け入れてチヤホヤしていることだ。彼らを通じて中央とのパイプをつくることが、利益誘導においては非常に重要なのである。そしてさらに、しばたく地元で顔を売った中央官僚を地元の国会議員や知事、市長に担ぎ出すというパターンが定着している。

官僚も最近は天下りが厳しくなっているため、地方で国会議員や首長になれるチャンスがあるとなれば喜んで応じる。しかし、私が見てきたほとんどのケースに共通しているのは、そういう「ドサ回り中央官僚」はカネがかかるだけで能力はなく、地元に何の貢献もしない。これでは住民のため、地域のための政治や行政などできるはずがない。その正体は「中央の回し者」であり、自治体にとっては「獅子身中の虫」なのだ。

地方が自立したいというなら、こんな(昔の国司を派遣するような)バカバカしいシステムは即刻廃止すべきである。

10/29/2014 2:14:40 PM


2014年10月31日 (金)

社会的共通資本 (岩波新書) 新書 宇沢 弘文

引用

社会的共通資本 (岩波新書) 新書 宇沢 弘文   (著) 内容(「BOOK」データベースより)


http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2014/10/b-47-6ba6.html


引用・2015年5月11日 (月)公共サービスの民営化―民間活用(PPP)による地域経営新時代 単行本 – 2008・4東北産業活性化センター (編集) 内容(「BOOK」データベースより)

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2015/05/ppp-20084-book-8c2b.html

9:48 2015/10/28


ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を安定的に維持する―このことを可能にする社会的装置が「社会的共通資本」である。その考え方や役割を、経済学史のなかに位置づけ、農業、都市、医療、教育といった具体的テーマに即して明示する。混迷の現代を切り拓く展望を説く、著者の思索の結晶。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 

宇沢/弘文

1928年鳥取県に生まれる。1951年東京大学理学部数学科卒業。専攻は経済学。現在、日本学士院会員、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 新書: 239ページ出版社: 岩波書店 (2000/11/20)発売日: 2000/11/20

目次

序章 ゆたかな社会とは

第1章 社会的共通資本の考え方

第2章 農業と農村

第3章 都市を考える

第4章 学校教育を考える

第5章 社会的共通資本としての医療

第6章 社会的共通資本としての金融制度

第7章 地球環境


 

農村・都市・教育・医療・金融・環境を敷衍して。

筆者は社会的共通資本という考え方を提示し、それには自然環境系・インフラストラクチャ系・制度系の3つの種類があるという。

この本はそれぞれの分野について具体的な例をあげてその意味や意義を論じ、また社会・経済学史の中に位置づけ、そして結語としてあり方を論ずるというスタイルでこれまでの筆者の著作・文献をまとめたものである。宇沢ワールドの入門書というところか。

文は抑揚がおさえられ(ま、経済学の先生だから)平坦ではあるものの、所得再分配において無機的個人を前提し、効率性のみを論じ、公正性について考慮しなかった新古典派経済学者やモダニズムの教祖コルビジェを思想的に批判し、自説や他の優れた思索家(例えばジェイコブス)などの対案を提示する。..

古典的名著『自動車の社会的費用』にはさすがに劣る

著者は

「社会的共通資本とは、一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、

豊かな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、

人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する」としている。

それは、大気や森林などの自然環境、道路や交通機関などの社会的インフラ、教育や医療などの制度の三つの大きな範疇に分けて考えることができるとされている。

第2章ではリアルに日本の農業危機的状態が数字で補完されながら語られている。

第3章では自動車の社会てき費用の続編が少しではあるが記される。

  農村・都市・教育・医療・金融・環境を敷衍して。, 2004/2/8

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

筆者は社会的共通資本という考え方を提示し、それには自然環境系・インフラストラクチャ系・制度系の3つの種類があるという。

この本はそれぞれの分野について具体的な例をあげてその意味や意義を論じ、また社会・経済学史の中に位置づけ、そして結語としてあり方を論ずるというスタイルでこれまでの筆者の著作・文献をまとめたものである。宇沢ワールドの入門書というところか。

文は抑揚がおさえられ(ま、経済学の先生だから)平坦ではあるものの、所得再分配において無機的個人を前提し、効率性のみを論じ、公正性について考慮しなかった新古典派経済学者やモダニズムの教祖コルビジェを思想的に批判し、自説や他の優れた思索家(例えばジェイコブス)などの対案を提示する。

新古典派的な理論・演繹的アプローチによる社会資本整備についての政策体系を批判しつつ、農村について述べた第1章、都市について述べた第3章は、多くのプランナーや政策立案者は、これまでの政策の理論的背景への批判も含めて読んで欲しいし、この部分を自分なりに把握し消化することで少なくとも思想的には十分とも言えると思った。

現在長野県の総合計画審議会委員をやっている筆者の「コモンズ」による地方政策革命の理論的背景を知る上でもいいテキストである。~

「TPP反対」の経済理論的な根拠などを示す, 2011/3/5

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

首相の菅直人が「朝日」などに唆され、昨秋、突如「平成の開国」などと称して憑かれたように叫びだしたTPP(環太平洋経済連携協定)への参加問題だが、昨年の10月21日には、早くも山田正彦元農水相等によって「TPPを慎重に考える会」という超党派の勉強会が発足している。さらに、今年に入って山田代議士や久野修慈・中央大学理事長、榊原英資・青山学院大学教授等を世話人とする「TPPを考える国民会議」が2月24日に設立され、理論経済学の泰斗で当書の著者でもある宇沢弘文・東京大学名誉教授が代表世話人に就任された。

TPPに対する宇沢先生の考え方は、『TPP反対の大義』(農文協編,2010年12月)の巻頭論文「TPPは社会的共通資本を破壊する-農の営みとコモンズへの思索から」で明快に述べられており、先ずはそちらを読んでいただければ、と思う。この宇沢先生の“異議申し立て”に関して、たとえば教え子である池田信夫あたりが「宇沢弘文氏の奇怪な農本主義」と題して、「人間は年をとると幼児に返るという」などと悪態、雑言を並べ立てたりしている(2/26のブログ)。要は、「新自由主義」や「市場原理主義」などへの批判がお気に召さぬらしいのだ。

池田の当該記事では、慎重に(?)「社会的共通資本(social common capital)」への言及は避けているが、この「社会的共通資本」というものを平易に論じたのが本著であり、初版はまさに世紀の変わり目の2000年であった。「社会的共通資本」とは、大きくは自然環境、社会的インフラストラクチャー、制度資本を指し示し、「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する」(本書はしがき)。

こうした意想に立って、宇沢先生は当著で「農業と農村」という一章を設け、「農業という概念規定より、むしろ農の営みという考え方にもとづいて議論」(同p.47)を具体的かつ説得的に展開している。詳しい内容については本書を熟読していただくとして、一点だけ付け加えたい事がある。それは「社会的共通資本」の論理を支える政治哲学で、宇沢先生はその主柱をリベラリズムに措いている。私は、「社会的共通資本」の論理に親和性のある政治哲学として、コミュニタリアニズムの思想に立脚する方がより整合的ではないだろうか、と考えている。

経済システムを考える基本視角を与える本です, 2010/6/15

社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

別の本で医療制度についての論考をみて、もっと新しい書き物を見たいと思って買いました。

読んでみると、1970年代からの論稿を編集したもののようで、当初の期待は、かないませんでしたが、しかし、全体に、2010年の今でも、当てはまる書きものだと思いました。

特に、概論に当たる、序章と1章は、社会に不可欠な資本を、社会的共通資本と私的資本の2種に概念として分けているところとか、新古典派経済学は、分配が公正なことは暗黙の前提として議論の対象から外し、もっぱら市場均衡が効率的な資源配分をもたらすことを主張するものだ、という指摘は、大切な視点だと思います。

 

また、1章は、ソ連崩壊直後に書かれたようで、社会主義の計画経済は、個々人の内発的動機と矛盾していたのだ、という指摘は、基本的なものだと思いました。というわけで、いまなお強力な新古典派経済学について、その基本的な考え方を批判したすぐれた本だと思います。

書き損ねましたが、経済制度は何か論理的に正しいものを追及するといった仕方でなく、当該社会の文化的、自然的、倫理的な条件にふさわしいものを制度化する形で、作られるのだ、という考えが提案されています。そして、現代では、自由権を満たすだけでなく、生存権を十分に満たす形で、経済システムは形作られるべきと、語られています。

日本・世界の未来を構想する多くのヒント, 2014/5/29

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置(p.ii)」であり「制度主義の考え方を具体的なかたちで表現したもの(p.i)」でもある社会的共通資本に関する入門書。

総論に続き、農業・農村、都市、学校教育、医療、金融制度、地球環境の各論が展開される。

「日本の学校教育を、その深層に立ち入って眺めるとき……末期ガンの患者に似たものがある(p.7)」「大学という聖なる組織が、ビジネスマンという俗世界の人々によって管理され、運営される……(p.152)」など引っかかる記述もあるし、三里塚農社(p.87~)は一体どうなったのかなど疑問点もあるが、日本や世界の未来を構想するにあたって参考になることは多い。

 私が特に興味深く読んだのは、(教育や医療はともかく)いわば「資本主義の中枢」である金融制度を社会的共通資本に位置づけるところと、「社会的共通資本の管理、運営は、フィデシアリーの原則にもとづいて、信託されている(p.23)」という、社会的共通資本の担い手に関する叙述だった。また、「共有地の悲劇」への新古典派経済学的解釈への反論として、「悲劇」を生まなかった共有地に関する研究例を半ページにわたって列挙している箇所(p.82)は愉快だ。

 

 

古典的名著『自動車の社会的費用』にはさすがに劣る, 2007/6/24

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

著者は「社会的共通資本とは、一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、豊かな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する」としている。

それは、大気や森林などの自然環境、道路や交通機関などの社会的インフラ、教育や医療などの制度の三つの大きな範疇に分けて考えることができるとされている。

第2章ではリアルに日本の農業危機的状態が数字で補完されながら語られている。

第3章では自動車の社会てき費用の続編が少しではあるが記される。

第4章では学校教育が語られるがかなり理想論に暴走しており、現実的とは思えない考えが並び、門外漢さを露呈しているとも言える。

第7章では、環境問題が語られている。

このように多彩なトピックを経済的な観点から分析している。『自動車の社会的費用』と比べてしまうと、まとまりがないとまではいかないが、トピックの内容に多少のばらつきがあり、一つのトピックが短いため、それぞれのトピックについて消化不良感を味わってしまうことは否めないものの、これまた一読の価値あり。

制度主義って何でしょう...?, 2014/10/29

社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

ソースティン・ヴェブレンの「制度主義」(Institutionalism)を推奨しているのですが、その説明があまり無く、やや残念な本でした。人間不在の"輝ける田園都市"を志向したル・コルビジェへの批判と、それを本(「アメリカ大都市の死と生」)にしたジェイン・ジェイコブズに触れているのは賛同できます。

小生の印象に残った点は以下です。

・新古典派理論は、財・人の移動の非摩擦性(malleability)を前提としているが、それが非現実的なため、推論結果も現実に合わない。Stanford大出身のフーバー大統領がこれを盲目的に推進し、大恐慌を引き起こした。

・ケインズ経済学は、新古典派理論の「希少資源の私有制」「所得分配の公平性」を否定しなかったため崩壊した。

・日本の農業基本法は、工業の効率性基準を農業にも求めていて、うまくいかない。

・自動車は都市の空間を無駄に消費し、都市の活気を低下させる。

・大学や教育は、経済界の近視眼的要求で破壊されてしまった。

・日本の医療の点数制は、看護婦や医師のサービスに対する点数が低すぎる。

共有地の悲劇を、制度主義によって、どう防ぐのかという点が、よくわかりませんでした。

宇沢弘文読書案内, 2011/2/28

社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

本書は、筆者が1972年から2000年にかけて執筆、発表した論文(ただし大半のものは70年代の仕事)に加筆、修正を施してまとめたもの。筆者の定義に従えば、表題たる「社会的共通資本social overhead capital」とは、「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような社会的装置を意味する」。

「本書では、まず社会的共通資本の考え方とその役割を説明する。そして、社会的共通資本の考え方が経済学の歴史のなかで、どのように位置づけられてきたかを考える。

さらに、社会的共通資本の重要な構成要素である自然環境、農村、都市、教育、医療、金融といった、個別的な事例を取り上げて、それぞれの果たしてきた社会的、経済的な役割を考えるとともに、社会的共通資本の目的がうまく達成でき、持続的な経済発展が可能になるためには、どのような制度的前提条件がみたされなければならないかを考えたい」。

「自己疎外」に陥らざるを得ない工業との比較の中で「農業部門では、そこに働く人々が自らの人格的同一性を維持しながら、自然のなかで自由に生きることが可能になる」とは農業に過大な夢を抱き過ぎ、とか、温暖化議論において数多の論者の例に漏れず環境ファシスト傾向が見られる、とか、個人的な経験談を一般論へと飛躍させすぎだ、とかツッコミどころは数知れずだが――もちろん賛同すべき個所も数知れず――、たぶん本書を論じるにおいて、それらを個別に列挙し、指摘することはあまり意味をなさない。というのも、本書における議論は『自動車の社会的費用』や『日本の教育を考える』といった既刊のテキストのダイジェストでしかなくて、各論的なテーマをめぐるあれこれはそれらを集中的に論じたテキストにおいて交わされるべきだ、と私は思うから。

スタンスへの賛否はどうあれ、筆者のブレなさ加減が確かめられる一冊であることは事実で、各々のトピックに対する氏の立場や価値判断を掻い摘むには適切に違いない。宇沢氏のテキストを読み進むための手引きとしては有効な一冊だ、とは思う。

ただ逆に、他のレヴューにもあるように、既に氏の本をある程度読まれているような方にとっては物足りぬとの印象を抱かせてしまうのはやむなきことと思われる。

気軽に学べる1冊, 2007/8/2

社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

コモンズとは「みんなで守っていくみんなの財産」のこと。つまり、きれいな空気とか里山とか、人があるまる憩いの場とかそういったもののことをさす。そんな、コモンズ研究の第一人者、宇沢弘文の考え方を気軽に学べる1冊。

社会的共通資本概念の提示, 2006/12/30

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

宇沢弘文である。社会的共通資本である。沢弘文と「社会的共通資本」概念は、教育や医療を考えていく際に避けて通ることが出来ない。既に読んでいることが前提となる。

本書は手軽な新書形式であるが、性格の違う幾つかの媒体(発表時期にもやや幅がある)に発表されたものの集積である。その為に、やや読みにくさががある。

宇沢の「職業的専門家」相互の批判、点検による社会からの信頼獲得との立論が、現状との乖離を感じさせるが、その解明を考えることも本書読むに際して必要な思考実験となる。 

  社会科学の必読書, 2009/11/30

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

先日機会があって宇沢弘文さんの講演を聞くことがあり、さっそくこの本を買って読みました。一昔前の資本主義か社会主義かの対立、今日の混沌たる社会状況を踏まえて、今後社会はどのようにあるべきか考える上で、読むべき本かと思います。また、経済学、社会学、政治学といった専門分野にとらわれず、社会科学という社会をその研究対象として勉強する者がその基礎的知識・概念(うまい言葉がありませんが)として読んでおくべき本かと思います。

後半に行くにしたがって個別化しすぎでは…, 2004/9/20

社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

社会的共通資本とは自然・インフラ・制度を包括する社会共有的性格を保有する資本を指し、既存の経済制度の矛盾が拡大する中、その根本的矛盾を正すものとして機能させていくべき持続的かつ生活権を含んだ概念のようだ。

この、社会的共通資本の説明をしている第一章はとても読み応えがあり、抽象的な社会的共通資本という言葉をなんとなく理解することが出来た。また、第二章は「農」に焦点を当てていて、「基本法農政」などと対比させながら、どうやって「社会的共通資本」の考えを生かし、農業再生、農村の豊かさを取り戻していくか、というベクトルにそって話を進めていて、筋が通っていて分かりやすかった。

ただ、第三章以降、「社会的共通資本」という概念が分散されてしまっている気がして、理解していくうえで、どうベクトルを定めたらいいのかがわからなくなってしまった。

第三章は「都市」に焦点を当てているのだが、内容は、ほぼ「クルマ社会」の話、都市理論の話に終始する。

第四章は教育なのだが、基本的に外国の例を述べていく。「社会的共通資本」は地域性を含む概念だと説明があった気がするが、日本を中心に対比的に述べないと説明として整合性がないのではないか。その後医療・金融・環境について述べるが、やはり「社会的共通資本」を理解するうえで最善のベクトルでの議論ではなかった気がする。最初、これが、社会的共通資本か、概念として導入するには素晴らしい、では、この概念的なものをどう導入していくのだろうか?と思った状態から進ませてもらえず、逆に社会的共通資本の認識も希薄になってしまった。かなり新書にしては難しい内容で、私の知識不足も大きく影響しているものと思いますので、少し差し引いたものとして参考にしてくれればと思います。特にこの著者が偉大な学者さんであるのは間違いないですから。

文章が平易でない, 2013/12/24

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

文章が平易でないので理解しにくいところが結構あった。わかりやすく書いて欲しい。

読むべき本・・・でも・・・, 2003/10/16

: 社会的共通資本 (岩波新書) (新書)

環境経済のテキストなどを読むと、ほぼ必ずといっていいほど参照される「社会的共通資本」という概念についての簡単かつ明瞭な解説書。普通のインフラの概念を自然や制度にまで拡張する。新古典派に対する批判や、コモンズの悲劇の非現実性についても触れられており、確かに勉強になる。また、車社会への批判などにもある程度共感する。でもね、教育のところなんかはすごく戦後民主主義くさいお説教に見えて、いやになる。また、全体的に言うと、文章はすごく平坦な感じ。私は、合わない。とはいえ、豊かな生活ってなんだろう? などと考えるときには役に立つ。

9:22 2014/10/31

社会資本

社会資本(しゃかいしほん)とは、主として次の2つの意味で使われる。

1.社会学における社会関係資本(social capital、仏: capital social) - ソーシャル・キャピタルの項を参照

2.経済学における社会共通資本(social overhead capital; SOC) - インフラストラクチャーの項を参照

「社会資本」という言葉はもともと俗語であった。それに類する概念を考えていた者も19世紀頃からいたと言われるが、それを掘り下げたのがアメリカのジェームズ・コールマン、フランスのピエール・ブルデューといった社会学者であり、アメリカの政治学者、ロバート・パットナムがイタリア社会の絆にこの名前を名づけたことで、広く知られるようになったとも言われる。なお、日本語としての社会資本は、電気や水道、ガスなどの社会的なインフラストラクチャーを意味する概念として定着しており、人間関係のつながりなどソフトな意味での社会的な資本としては、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)として理解されている。

 

 

 

目次  [非表示]

1 社会学における社会資本

2 経済学における社会資本

3 社会資本整備 3.1 社会資本整備重点計画

3.2 社会資本整備総合交付金

3.3 社会資本整備事業特別会計

 

4 参考文献

5 関連項目

 

 

社会学における社会資本[編集]

 

社会資本とは、社会的ネットワークにおける人間関係のことを指す。社会の信頼関係、ネットワークといった人間の協調行動が活発化し、社会の効率性が高まることで人々がもつ信頼関係や人間関係をあらわしている。ピエール・ブルデューは文化資本、経済資本に対置する資本として位置づけ、三者相互の互換性を指摘した。ネットワーク分析においては、個人の持つネットワークを社会(的)資本と呼ぶことも有力である。

 

経済学における社会資本[編集]

 

経済学における社会資本は、企業・個人の双方の経済活動が円滑に進められるために作られる基盤のこと。これは社会学用語で社会関係資本ともよばれる。国民福祉の向上と国民経済の発展に必要な公共施設でインフラストラクチャーに相当する。その分野は道路・港湾・住宅・公園・緑地・工業用地・上下水道・公営住宅や病院学校等多岐に渡る。公共の福祉のための施設であるが、これらについては民間で供給することが難しく、民間が事業として成立しにくいため政府や公共が重要な供給主体となることが予想される。そのため、政府や公共機関が確保し建設、管理を行う。経済成長のための基盤であるが、一部の社会資本は、財政構造改革推進等により民活型社会資本整備としてPFI手法が導入されている。もともと、アメリカの経済学者、アルバート・ハーシュマンが社会的間接資本として定義した。日本ではハーシュマンを批判的に検討した宮本憲一の研究が有名。

 

社会資本整備[編集]

 

現在では社会資本の整備に関して、社会資本整備重点計画法(平成15年法律第20号)に基づいた、社会資本整備事業を重点的、効果的かつ効率的に推進するために策定する社会資本整備重点計画がある。

 

社会資本整備重点計画[編集]

 

社会資本整備事業について、重点的、効果的かつ効率的に推進するために策定する計画で、対象は各種インフラ施設(道路、交通安全施設、鉄道、空港、港湾、航路標識、公園・緑地、下水道、河川、砂防、地すべり、急傾斜地、海岸など)及びこれら施設の整備事業と一体となってその効果を増大させるため実施される事務または事業となっている。計画期間は5箇年で計画期間中にどのような視点に立ち、どのような事業・施策に重点を置くのかといった方向性を明確に示しておくものである。

 

社会資本整備総合交付金[編集]

 

地方公共団体はまた社会資本整備総合交付金により事業を実施しようとする場合、社会資本総合整備計画を作成し国土交通大臣に提出とともに、これを公表することとしている。これは活力創出基盤整備、水の安全・安心基盤整備、市街地整備、地域住宅支援といった政策目的を実現するために、作成した社会資本総合整備計画に基づき、目標実現のため基幹的な社会資本整備事業のほか、関連する社会資本整備やソフト事業を総合的・一体的に整備・支援するための交付金である。国土交通省所管で地方公共団体向けに個別補助金を一つの交付金に原則一括し、地方公共団体にとって自由度が高く、創意工夫を活かせる総合的な交付金として創設した。

 

これには、

1.基幹事業(社会資本総合整備計画の目標を実現するために交付金事業者が実施する基幹的な事業)

2.関連社会資本整備事業(社会資本総合整備計画の目標を実現するため、基幹事業と一体的に実施する事業)

3.効果促進事業(社会資本総合整備計画の目標を実現するため、基幹事業と一体となってその効果を一層高めるために必要な事業等)

 

がある。

 

社会資本整備事業特別会計[編集]

 

社会資本整備総合交付金は行政改革推進法の方針に従い、特別会計法に基づき、平成20年度からは一体管理するために一般会計からの繰入金、地方公共団体等からの負担金などを主な財源として、治水、道路・港湾・空港整備、都市開発資金の貸し付けといった社会資本整備関係事業等の会計を包括統合されてできたもので、つまり治水や道路整備などの公共事業を行うために、それまでは治水特別会計(昭和35年設置)、道路整備特別会計(昭和33年設置)、港湾整備特別会計(昭和36年設置)、空港整備特別会計(昭和45年設置)、都市開発資金融通特別会計(昭和41年設置)といった5つの特別会計で個別に対応していた。

参考文献[編集]

宮本憲一『社会資本論』(有斐閣、1967年)

9:23 2014/10/31


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