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2014年9月

2014年9月11日 (木)

  海辺に住む人たちと「里海」を育て守る・・栄養満点!王様の野菜モロヘイヤ・・三陸おのや

引用


瀬戸内里海振興会についてへ 活動報告へ 案内へ 会員のページへ こども博士へ  理事長あいさつ 

 この度,4代目の理事長に選任されました山下江です。

 

私は,能美島(江田島市)出身であり,広島県外に出ていた一時期を除き,生まれてからこれまで,瀬戸内海は生活の一部であり続けております。瀬戸内海により育てられてきたと言っても過言ではありません。それだけに,瀬戸内海の環境保全・再生・創出に対する思い入れは人並みならぬものがあります。

 

いうまでもなく瀬戸内海は,古来より大陸諸国から近畿圏の古代首都群へ至る交通の要所であり,多様で豊かな自然を育みつつ,生産や交流の場として地域の暮らしを支える生活の基盤でもありました。また,このような瀬戸内の海は,ふるさとの海,即ち「里海」として,一般市民の生活の母体であり,地域固有の環境や文化を育んできました。

他方,昭和40年以降,瀬戸内海の環境変化に対して,瀬戸内海環境保全特別措置法が制定されたことを始めとし,環境保全への取り組みが進められてきました。近年,市民の参加を前提とした自然再生推進法が制定されたのを機に,従来の規制や保全を主軸とするものから積極的な創出を加えたものに展開を見せ始めています。

 

当会は,瀬戸内海環境保全特別措置法が制定されてからちょうど30年の節目を迎えた平成15年11月,有志10人が集まり「里海」の創出などを中心にボランティア活動を行うことでスタートを切りました。そして翌年2月に,NPO法人としての法人格を取得しました。

これまで,当会は,瀬戸内海の各地において,「海辺の自然学校」を開催するなどして,一般市民が瀬戸内海に親しみ,多様な環境に触れ合いながら学ぶことにより環境の保全や創出活動に積極的に参加する「場」の提供等の活動を積み重ねて参りました。

瀬戸内海の環境や文化の保全と活用を図りつつ,それらを核とする周辺地域のまちづくりと交流の促進による地域の活性化を有効に進めるため産・官・学・住の連携と協業の下,これまでの10年の活動を更に発展させ、多様な主体と協働させて頂きたいと思います。

 

今まで以上に,皆様方の御支援をお願いし就任のご挨拶を申し上げます。

 

平成25年6月吉日    理事長 山下 江

柳哲雄Copyright (C)2004 インタビューList

インタビューListわたしについて柳 哲雄やなぎ・てつお

九州大学応用力学研究所 教授山口県徳山市生まれ。京都大学理学部卒業。京都大学大学院理学研究科地球物理学専攻修士課程修了。愛媛大学工学部海洋工学科助手・講師・助教授・教授を経て、1997年から九州大学応用力学研究所教授。2008-2012年所長。主な著書に『風景の変遷-瀬戸内海』(創風社出版)、『海の科学―海洋学入門』,『沿岸海洋学―海の中でものはどう動くか』,『里海論』(恒星社厚生閣)など。

 プロジェクト紹介へ   トップページへ    ドキュメンタリーへ海辺に住む人たちと 海域環境再生(里海創生)社会システムの構築 mov_docbtnhttp://www.ristex.jp/science/mov_yanagi.html

 海辺に住む人たちと「里海」を育て守る

日本では古来から、自然の恵みをいただきながら、そのリズムやバランスを保たせる技をつちかってきました。海においても同じです。漁師さんや海の近くで暮らす人たちが、海をよい状態にするための知恵を祖先から受け継ぎ守ってきました。このように、人とのかかわりのなかで豊かな状態が保たれている海を「里海」と呼びます。

かつての自然は失われつつありますが、日本の海を守るための努力は、ねばり強く続けられています。そして今、海辺に住む人々の持つ言葉に、耳を傾けてみましょう。これは、昔ながらの知恵に科学的な視点を加え、社会全体で海の環境をよくしていく方法を探るプロジェクトです。研究プロジェクト「海域環境再生(里海創生)社会システムの構築」

研究代表者:柳 哲雄(九州大学応用力学研究所 教授)

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研究開発実施終了報告書List prenextmov_docbtn  トップページへ     <<前へ     次へ>> 1234

http://www.ristex.jp/science/pj_yanagi1.html

16:16 2014/09/09

 

わたしについて柳 哲雄やなぎ・てつお

九州大学応用力学研究所 教授山口県徳山市生まれ。京都大学理学部卒業。京都大学大学院理学研究科地球物理学専攻修士課程修了。愛媛大学工学部海洋工学科助手・講師・助教授・教授を経て、1997年から九州大学応用力学研究所教授。2008-2012年所長。主な著書に『風景の変遷-瀬戸内海』(創風社出版)、『海の科学―海洋学入門』,『沿岸海洋学―海の中でものはどう動くか』,『里海論』(恒星社厚生閣)など。

 プロジェクト紹介へ   トップページへ    ドキュメンタリーへ海辺に住む人たちと 海域環境再生(里海創生)社会システムの構築 mov_docbtnhttp://www.ristex.jp/science/mov_yanagi.html

 

 

海辺に住む人たちと

「里海」を育て守る

日本では古来から、自然の恵みをいただきながら、そのリズムやバランスを保たせる技をつちかってきました。海においても同じです。漁師さんや海の近くで暮らす人たちが、海をよい状態にするための知恵を祖先から受け継ぎ守ってきました。このように、人とのかかわりのなかで豊かな状態が保たれている海を「里海」と呼びます。

かつての自然は失われつつありますが、日本の海を守るための努力は、ねばり強く続けられています。そして今、海辺に住む人々の持つ言葉に、耳を傾けてみましょう。これは、昔ながらの知恵に科学的な視点を加え、社会全体で海の環境をよくしていく方法を探るプロジェクトです。研究プロジェクト「海域環境再生(里海創生)社会システムの構築」

研究代表者:柳 哲雄(九州大学応用力学研究所 教授)

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研究開発実施終了報告書List prenextmov_docbtn  トップページへ     <<前へ     次へ>> 1234

http://www.ristex.jp/science/pj_yanagi1.html

16:16 2014/09/09

 

 

瀬戸内里海振興会 All Rights Reserved

http://www.satoumi.org/welcome/welcome.htm

15:59 2014/09/09

http://www.youtube.com/watch?v=SmO-9Cfcc0g

里海

 和伸夫 (Nobuo FUKUWA)

名古屋大学減災連携研究センター長・教授

大学院 環境学研究科 都市環境学専攻建築学系(兼務)

 〒464-8601名古屋市千種区不老町 名古屋大学減災館 

fukuwa@sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp 

Phone: +81-52-789-3757 FAX: +81-52-789-3768

 1ページにまとめた略歴書

 学歴等名古屋大学工学部建築学科・1979年

 名古屋大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程前期課程・1981年

 職歴等

1981.4 清水建設(株)

1991.4 名古屋大学工学部助教授(建築学科)

1997.4 名古屋大学先端技術共同研究センター教授 (環境・生命工学プロジェクト分野)

2001.4 名古屋大学大学院環境学研究科教授 (都市環境学専攻 環境安全マネジメント講座)

2009.4 名古屋大学大学院環境学研究科副研究科長(~2011.3)

2010.12 名古屋大学減災連携研究センター教授を兼務

2012.1 名古屋大学減災連携研究センター長、環境学研究科を兼務

賞罰等

2003年日本建築学会賞(論文) 構造物と地盤の振動現象の解明と都市地震防災への活用に関する研究

2007年科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門) 体感型振動実験教材を用いた耐震化の理解増進と防災普及啓発

2007年グッドデザイン賞新領域デザイン部門 触れて学ぶ耐震実験教材「ぶるる」

2008年日本建築学会教育賞 耐震化推進と耐震教育改善のための教材開発と啓発・教育活動の実践

2008年地域安全学会技術賞 住民の地震対策を誘導する教材の開発と啓発・育成活動の実践

2009年日本災害情報学会廣井賞 マスメディアと研究者のための地震災害に関する懇話会

2009年日本耐震グランプリ 愛知建築地震災害軽減システム研究協議会

2014年防災功労者防災担当大臣表彰  専門分野 : 建築耐震工学、地震工学、地域防災

理論解析・実験・観測に基づく構造物-地盤系の振動特性と建築物の耐震性能把握に関する研究

都市の地震防災や災害情報・地域協働・啓発育成に関する実践的研究

堆積平野の震動性状・地盤構造同定と強震動予測に関する研究

建築物の免震・制振(震)技術に関する研究

交通振動・工事振動などの環境振動問題と住宅の耐震性・振動居住性に関する研究

 教育活動

耐震工学(3年) 総合防災論II(M1) 地震工学(M1)

 3つの立場の研究:「ヒト」「コト」「モノ」作り(要約)

安全・安心な国・地域を実現するために災害軽減と環境保全についての研究を行っている。これらは真理探究と問題解決を平行して実施すべき課題であり、真理探究のための「コト」を明らかにする研究、問題解決のための「モノ」作りのシステム化に加え、防災意識啓発や技術者教育などの「ヒト」作りが必要となる。

1. コト:強震時の都市-建築物-地盤系の挙動解明と環境振動に関する研究

地震災害に対する都市環境の安全性を確保するには、都市が立地する堆積平野の地震時挙動を明らかにすると共に、建築物の地震応答性状と耐震性能を解明することによって、的確な耐震技術を構築したり、都市の防災施策を立案することが必要となる。そこで、濃尾平野に立地する中京圏を対象に、堆積平野の地下構造の解明、強震動の予測、地震被害の予測を行うと共に、理論・実験・観測に基づいた建築物-地盤系の地震時挙動の解明、建築物の免震・制震技術の開発、構造物-地盤系の振動解析方法の開発などに関して一連の研究を実施してきている。また、都市の振動環境の改善のため、交通振動や工事振動の発生メカニズムの解明と振動問題解決法に関する研究も併せて実施してきた。これにより、安全で快適な都市環境デザインの基礎を作っている。

 

2. モノ:都市の地震防災や災害情報に関するシステム化研究と防災教材作り

地震防災に係わる膨大な知識・データを活用し都市防災力を向上させるため、都市防災GIS、地盤データ活用GIS、リアルタイム地震防災システム、環境モニタリングシステムなどの一連の災害情報システムを開発してきた。双方向災害情報システム「安震システム」、小中学校の防災・環境拠点化を図った「安心ステーション」、防災教育の改善のために開発した携帯型振動台・模型「ぶるる」などが具体的事例である。

 

3. ヒト:地域協働による防災力向上に関する人作りと地域ネットワーク構築の試み

地域防災力の両輪は、地域の防災技術力と市民の防災意識であり、技術力向上のための専門家の協働や、市民の意識啓発のための仕組み作りが重要になる。そこで、様々な対象に対して、対象別に研究会・交流会を主宰している。

http://www.sharaku.nuac.nagoya-u.ac.jp/fukuwa/

8:54 2014/09/01  

9月7日放送予定 超電導ケーブルがつなぐ未来!

 

 2014年8月日付順リスト 2014年8月31日放送BS-TBS:9月4日よる11:00~TBSニュースバード:9月3日よる11:00~

ナレーターは 中井貴一ビルを丸ごと揺らす究極の“巨大実験室”で地震動の解明を!“減災の伝道師”が説く「災害に負けない市民作り」

ドリームメーカー:

名古屋大学 減災連携研究センター教授/福和伸夫さん .

普段は、研究や防災教育の場として使われる5階建てのビルを、なんと、実験用に“丸ごと揺らす”ことができるという。

そんな世界にも類を見ない、地震の研究施設「減災館」を完成させたのが、名古屋大学の福和伸夫教授。福和は、国に、“早期の耐震化”の重要性を訴え、時の小泉内閣の防災戦略をも動かした、地震工学のスペシャリストだ。

『自然災害は防ぐことは出来ないが、その被害を減らすことはできる―』研究のかたわら、福和が10年以上続けているのが、「減災講演」。小中学校などを巡り、1500回以上行なってきた“体感型”の福和の話を聞くと、子どもも大人も、「減災」に目覚めるという。

“減災の伝道師”福和が語る、災害被害を減らす方法とは・・・?

http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/backnumber/20140831.html

8:50 2014/09/01熱湯経営

 

・イオンのお店とインターネット販売では、商品の取扱に違いがある場合がございます。あらかじめご了承ください。・「最寄りのお店からお届け」商品と「イオンショップからお届け」商品で、同一商品でも価格が違う場合がございます。あらかじめご了承ください。・メーカーの都合により、予告なく商品の規格、(パッケージ、容量など)原材料などが変更になる場合がございます。ご購入後、パッケージなどで原材料をご確認ください。・当サイトはプライバシー保護の為SSL暗号通信を採用しています。

https://www.aeonnetshop.com/shop/c/c36180000012010/

 

https://www.aeonnetshop.com/shop/default.aspx

7:02 2014/08/21


三陸おのや

三陸 おのやオンラインショップ

三陸おのやについて

三陸おのやの楽しみ方

皆様からの声

ご購入ガイド

海のごちそう頒布会

お客様の声  お客様の声

三陸おのやのお魚を召し上がった皆様からうれしい声が届きました。

暑い日が続きますので、料理が大変です。しかし、この数々の品で助かっています。

京都府 M・O様

初回時の満足感を娘にも味わってもらいたく、送ったところ、「お母さん、お取り寄せ大当たりだね!」という嬉しい一言をもらいました。

宮城県 H・S様

今月もどれもおいしかったです。赤魚がこんなにおいしかったのは初めてです。そこで、お願いですが、3人分のパックも作っていただけませんか?我が家は3人家族なので、2切れパックだと取り合いになってしまいます。

宮城県 H・S様

佐々木 李美M・O様 毎日暑くて、参ってしまいますね。そんな日には、湯煎するだけで簡単に調理できる、おのやのお魚を頼ってくださいませ。自然解凍でも召し上がることができるので、暑い夏にもおすすめです。

H・S様 S様のお気持ちが娘様に伝わり、「大当たり」と言っていただけたなんて、嬉しい限りです。今後もご家族で楽しんでいただけたら幸いです。

H・S様 赤魚をお褒め頂きありがとうございます。3切れパックのご要望は、きちんとお伝えし、今後の参考とさせていただきます。ご家族の皆様においしく召し上がっていただけるよう、努めて参ります。

コールセンター 佐々木 李美

ホタテのトマト煮をパスタにからめていただきました。ホタテの甘さと、香りがしみ込んだトマトソースとパスタがとても良くマッチして、おいしくいただく事ができました。塩味を濃くしたり、トマトのインパクトを強める為にピューレを加えるなどの工夫もできそうで、今後我が家では定番の一つとなりそうです。

秋田県 T・T様 介護や勤めと忙しい毎日の中で、買い物をする時間が無く困っていましたが、知り合いの方に紹介して頂いて利用し助かっています。先日お中元に贈りましたところ、喜びのお電話を頂きました。高齢者にとっても安心して食べる事ができてうれしいです。

神奈川県 T・S様 いつも届くのを楽しみのしております。6月メニューの「イカのトマト煮」はイカ好きの私としては絶品の味。初回メニューに変更サービスだけではなく、好みのメニューも追加注文出来たらうれしいなぁと思います。

秋田県 T・A様鈴木 宣明

T・T様

お気に召して頂きうれしいです。是非、ご家庭でのアレンジメニューをお聞かせいただければと思います。簡単レシピの紹介では、季節に合わせた具材をご紹介しておりますので、参考にしていただければ幸いです。

 

T・S様

ギフト商品のご利用、誠にありがとうございました。少しでもお客様のお役に立てるように努めて参ります。

 

T・A様

いつも御利用ありがとうございます。お電話でも、そのようなご意見を多数頂戴しております。ご案内できるまで、今しばらくお待ち下さいませ。

 

コールセンター 鈴木 宣明三陸産ホタテトマト煮 パスタ

「三陸産ホタテトマト煮」 商品ページ

おのや様の焼き魚、煮魚どの商品も冷凍パックを暖めて開けるときにはもうおいしいにおいがします。食べますと、これが冷凍魚かと思うほどにとてもおいしいです。

富山県 M・T様

 

 家族が魚好きですのでどれも美味しいと評判が良いです。

私たち夫婦も大きさも丁度良く食べ易いと思っています。

東京都 S・H様 味つけがとても美味しく嬉しいです。ただ、一切れの大きさが小さいと感じます。

東京都 O・Y様佐々木 由香M・T様 美味しくお召し上がり頂けているようでなによりです。 おいしそうなにおいをかぐと食欲がわきますよね。ぜひ、これからも美味しくお召し上がり頂けたらと思います。

S・H様

ご家族皆様に気に入って頂けて、嬉しい限りです。これからもお客様のご意見を大切にし、商品の開発やサービスの改善に努めて参ります。

 

O・Y様 切り身についてのご意見ありがとうございます。お客様にご満足していただけますよう、検討していきたいと思います。他にもお気づきの点やご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せくださいませ。

コールセンター 佐々木 由香

毎回、美味しいお魚を送付して下さいましてありがとうございます。先般、トマト煮込みのお魚を食して美味しかったです。トマトに火を通す事って今まであまり作らなかったので、お魚を使ってのトマト味もいいものだと思いました。

岩手県 Y・M様 魚の大きさが少し物足りないかと思いました。国産だからかと思いましたがメニューを見ると海外だったので、もう少し大きくして欲しいです。メインにならないので。

兵庫県 K・K様 仙台の娘は今、子育て中なので忙しい時など助かっているとの事です。私は主人と二人暮らしですが、肉の日・魚の日・魚の日の割合で食卓を考えているので便利に利用させていただいています。今、我家はトマト・ナス・ピーマンが沢山とれて付け合わせています。

秋田県 H・A様佐々木 敏恵Y・M様トマト味を気に入っていただき、ありがとうございます。 私もトマトはそのまま食べる事が多く、イワシのトマト煮など、どんな味になるのかな・・・と思っていたのですが・・・美味しかったです!!

K・K様 大きさについてのご意見ありがとうございます。ご満足いただけるように頑張って参ります。これからもお気づきの点がございましたらお聞かせ下さいませ。よろしくお願い致します。

 

H・A様お役に立てて嬉しいです。魚の日が多いのですね!嬉しいです。 自宅でとれた野菜を付け合わせているなんて素敵ですね。今後ともよろしくお願い致します。

コールセンター 佐々木 敏恵美味しくいただいています。子供達が焼魚の方が好きで煮魚が余ってしまうことが多いです。焼魚だけのセットがあるとよいのですが・・・。

東京都 I・M様 介護をうけている母の食事のために購入しています。ヘルパーさんが1人分の食事を作るのはなかなか難しいので、でもおのやさんのおかげで、美味しいお魚料理を食べることができます。

東京都 Y・M様毎月美味しく食べております。プリッとした食感がたまりません。野菜等を添えて盛付ければ一流のお店の料理と遜色ありません。毎回楽しみにしております。

山形県 S・Y様佐々木 由香I・M様

お子様方にも気に入って頂けて大変嬉しいです。今後そのようなお届けも出来るようサービスの改善と向上に努めて参ります。ご意見・ご要望を心よりお待ち致しております。

Y・M様 1人分の料理は、なかなか難しいですよね。1食ずつ真空パックになっておりますので、お忙しい時などもぜひご活用下さいませ。

 

S・Y様 毎月楽しみにしてくださりありがとうございます。ほめて頂けて嬉しいです。今後も、ぜひ季節のお野菜を添えて楽しく召上って頂ければ幸いです。

 

コールセンター 佐々木 由香

今、8ヶ月になる女の子の母です。お魚を離乳食としてどう食べさせようか、いつも迷うところです。おのやさんの「白身魚の和風あんかけ」ですと、すぐにほぐれ、ふわふわの食感に、子供もしっかり食べてくれます。とてもおいしいです。ありがとうございます。

埼玉県 M・H様

 

パン朝食にも合う魚料理の新メニューを考えて下さると嬉しいです。

愛知県 K・M様 私、魚大好き人間で、1日1度は必ず食べています。おのやさんのお陰でいろいろ楽しめ、そして何より味の良さに安心と喜びをいただいております。めったに通販食をしない私が、なぜか惹かれてお願いし、自分のカンに間違いなかったと感じています。

愛知県 T・T様佐々木 李美M・H様 毎日、頑張っていらっしゃるお母さんの力になることができ、嬉しいです。これから、いろんなお魚の味を覚えていくんですね。お魚大好きな元気な女の子になられることを願いながら、今後のご成長を楽しみにしています。

 

K・M様 貴重なご意見を頂き、ありがとうございます。洋風メニューを望まれるお客様の声は、数多くいただいております。今後、ご案内できるよう努めて参ります。

 

T・T様 嬉しいお言葉の数々、ありがとうございます。ご縁があって、T様と出会うことができて嬉しいです。今後も、T様のカンは間違ってなかったと言っていただけるよう、精進して参ります。

 

コールセンター 佐々木 李美

針(ホチキス)無し「おさかな生活」は賛成です!かんたんレシピだけは、毎回はずしてとっておきたかったのです。ホチキスをはずす手間が省けます。お客様の声にすぐ対応してくれる会社はすばらしいです。

匿名いつもおいしくいただいております。煮魚・焼魚だけでなく、カルパッチョ風、またはお刺身風にしてお届けしてもらう事は不可能でしょうか。難しいお願いかもしれませんが、可能になったらとてもうれしく思います。塩辛もいいですね!

青森県 Y・S様 帰宅が遅くなって買い物に行けなかった時にとても便利です。先日、少し苦情を申しましたら、ちゃんとお返事を頂いて、なんだかホッとしました。最近は解凍の仕方も慣れ、ちょうどの下限に仕上がります。ありがとう。

大阪府 S・Y様鈴木 宣明

お客様・お客様のご意見を参考に改善を進めて参ります。毎月のレシピを保管していただいているのですね。これからもご意見をお聞かせください。

 

Y・S様

いつもありがとうございます。Y・S様のように、煮魚・焼魚だけではなく、生ものや干物のご要望を多数いただいております。ご提案できるように努めて参ります。

 

S・Y様

お客様からのお葉書は、店主が全て目を通させて頂きます。スタッフの私達も、お返事を通じてお客様と良いコミュニケーションを図れるように努力しております。毎月お便りをくれたり、写真を送ってくれるお客様等、励みになっております。

コールセンター 鈴木 宣明

いつもありがとうございます。とても美味しく頂いています。会社で昼、食べています。簡単・味付けも良く、私にはピッタリです。今後ともよろしくお願いします。魚ちゃん大好き!!

千葉県 Y・S様 我が家が薄味のせいかもしれませんが、マスか鮭の塩焼の塩味が強い気がします。もう少し控え目にしていただきたいです。あと、トマト味のものをもう少し増やして欲しいです。

兵庫県 M・S様

あまりの美味しさにビックリです。温めるだけでこんなにも手作りの味が・・・今、義母・実母が入院中。食事の介助、仕事もあり夕食は遅くなり大変助かっております。さばの味噌煮は骨もやわらかく、主人はタレまで全て食べました。

秋田県 S・K様佐々木 敏恵Y・S様 「魚ちゃん大好き!!」嬉しいお言葉ありがとうございます。会社で召し上がってくださっているのですね。さっと温めて食べられるので便利ですよね。これからも喜んでいただけるように頑張って参ります!!

 

M・S様

 味付けについてのご意見ありがとうございます。ご満足いただけるように検討していきたいと思います。他にもお気づきの点がございましたら、是非お聞かせ下さいませ。今後ともよろしくお願いいたします。

 

S・K様

お役に立てて嬉しいです。忙しい時は頼って下さいませ。これからもお役に立てるようにお魚をお届けいたしますので楽しみになさって下さいませ。

コールセンター 佐々木 敏恵

いつもおいしくいただいています。肉を食べない私にとってはとてもありがたいです。いろいろな味が食べれてとても満足しております。

秋田県 M・S様

 

 『さばの味噌煮』も脂がのって、こっくりと甘くて「そうそう!これこれ」とひとりごとを言いながら頂いております。わがままを言わせてもらえば、好きなものを選んでセットに出来たらいいなぁと毎月メニュー表を見て思います。

東京都 K・J様

 

いつも美味しく家族みんなで頂いております。骨が苦手な息子もおのやさんのお魚は安心して食べられると喜んでいます。

千葉県 A・H様

村上 和浩M/S様

お喜びいただけているようで嬉しいです。お魚料理は栄養もたっぷり入っておりますので、ぜひこれからも美味しくお召し上がり頂けたらと思います。

 

K・J様 美味しくお召し上がり頂きましてありがとうございます。お好きなものをセットにしてお届けでございますね、今後そのようなお届けもできますよう検討させていただきます。

 

A・H様

ご家族皆様にお召し上がり頂き、私共もなによりです。これからもご家族皆様で美味しくお召し上がりいただけますよう、商品の開発・サービスの改善に努めて参ります。

 

営業 村上 和浩いつもありがとうございます。

海のごちそう16食セットをいつも送っていただいているのですが、主にお弁当に使っているため、焼き魚ばかりにしていただくことはできなでしょうか。汁のあるものは、お弁当に入れにくいので。もし可能ならうれしいのですが、同じものがいくつあってもかまいません。

愛知県 F・A様煮魚に入っていたわかめが、とても美味しかった。出来るだけ煮魚にわかめを入れて欲しい。

東京都 H・I様

私が買う魚や料理法に変化がなくて、いつも同じようなメニューばかり。どんな「海のごちそう」が届いたのか冷凍庫を開けるのが楽しみです。願わくば「国産」の魚にこだわったメニューをと強く思います。

愛知県 O・T様佐々木 由香F・A様 毎月ありがとうございます。今後も、お弁当の一品にご活用頂ければ嬉しいです。今後そのようなお届けも出来るよう、サービスの改善に努めて参ります。

 

H・I様

お魚とともに、わかめにも喜んで頂けて嬉しいです。頂きましたご意見は、開発担当にも伝えさせて頂きます。商品に対するご意見・ご感想を今後ともお待ちしております。

O・T様

お魚料理は難しいですよね。ご意見をいただきましてありがとうございます。一般に親しまれている海外産のお魚も品質を確認の上、使用しております。お気付きの点がございましたら、ご遠慮なくご意見をお寄せ下さいませ。

コールセンター 佐々木 由香前のページへ

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7:35 2014/08/21

  栄養満点!王様の野菜モロヘイヤ

特長1モロヘイヤの葉

本場エジプト産のモロヘイヤを使用した無添加100%パウダーです。モロヘイヤはビタミンやミネラルを豊富に含んだ葉菜です。砂漠地帯の厳しい環境でも育つ数少ない緑黄色野菜でもあります。エジプトでは「どんな薬でも治せなかったエジプト王の病気がモロヘイヤのスープを飲んだら治った」という話もあるほど、栄養価の高い食材として知られています。モロヘイヤという名前もアラビア語の、ムルキイヤ(王様のもの)、が語源となっています。

http://www.yaso-cha.com/SHOP/547043/550001/list.html

15:18 2014/08/08  


2014年9月13日 (土)

地方創世 :まち・ひと・しごと創世本部が本格始動安倍首相 大前研一・増田敏夫:最大の課題は豊かで明るい地方をつくること

引用

 


第929号(2014年9月12日号)増田俊男

(セプテンバー・イレブン・グランド・ゼロのNYからお送りします)不況に向かう欧州経済

 

本誌(No.928:9月5日号)「ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁の度重なるミステイクで」ECBの利下げとマイナス金利で銀行預金に罰金を課す政策は益々資金の活性化を阻害し銀行の不良債権化政策に他ならないと述べた。

 欧州経済が今後不況に陥り日本同様デフレ経済に陥ろうとしているのは15年来日本経済がデフレ化したのと同じ理由。日本は1998年から「団魂の世代」(戦後の第一次ベビーブーマー、よく働きよく使う世代)が引退し始めた為経済が高成長から低成長に陥り年を追うごとにデフレ化が進行した。

 欧州経済のデフレ化の原因を理解せず通貨増刷とマイナス金利でインフレ化出来ると考えるドラギECB総裁の愚かさは日銀の黒田総裁の上を行く。

 定年年齢上限化、高齢労働者支援と保証、移民政策緩和等人口構造問題に取り組むことが先である。いずれにしても先進国は民主主義国家が多いから政府は札を刷るような安易な愚作に走り国民が嫌う増税など財政健全化は口にするだけで実行しない。現在欧州先進諸国はすべて財政悪化が続き経済成長はゼロ又はマイナスである。欧州経済をけん引してきたドイツは本年(2014年)から2022年に向けて、かつての日本同様ベビーブーマーの引退が加速する。さらに欧州の経済健全国家スイス、比較的経済成長プラス(3%)の英国、オーストリアがドイツに続く。過去5年間の平均経済成長がマイナス1.45のイタリア、マイナス01%のフランスは今後さらに成長が落ち込むことが明白になっている。

トロイカ(EU、欧州救済資金、IMF)で財政破綻を救済されたギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインなどは言うに及ばない。

アメリカはこれから暴落と言う犠牲を厭わず金融緩和政策を止め、さらに来年早々の利上げを決定しているのに、欧州は、人口構造問題は言うに及ばず経済構造改革と言う難しい問題をことごとく避け安易なゼロ金利や通貨増発で目先をごまかす政策しか採ろうとしない。

 安倍内閣は消費税増税を断行、さらに第三の矢で聖域と言われてきた農業、医療、教育分野の自由化を掲げているが見せかけだけに終われば欧州同様不況は避けられない。

 今回の「小冊子Vol.60」は題名を『The Great Crash is Coming(大暴落目前)』とし、ワシントンD.C.での「防衛会議」(於Capitol Hill)、次期大統領を共和党から出すための会議への参加(NY)からの生情報、又CME(シカゴ・マーカンタイル:世界最大先物市場)の有名アナリストと私の激論など掲載。

 乞うご期待!

増田俊男への講演依頼 受付中!

増田俊男事務所は依頼講演を承っています。

 国際市場経済、政治、経営戦略等多岐にわたる「目からウロコ」の内容です。

お問合せは、増田俊男事務所(03-3955-6686)まで

16:21 2014/09/12

 


 

昨日は、函館市内で朝の街宣を行った後、講演のため比布に移動した。ところが例の異常な天候のため、函館空港は雷で地上作業中止。離陸が危ぶまれたが何とか出発。札幌からのJRは、雨のためなかなか到着しないが、こちらも何とか出発。綱渡りの移動で、講演の主催者の皆さんには心配をかけた。

短い時間だったが、来年の統一自治体選挙の意義を話させて頂いた。

1)臨時国会

臨時国会が今月29日に召集される見込みだ。最重要課題が「地方創生」関連法案で、そのための特別委員会を新たに設置する方向だという。どうも釈然としない。確かに地方の活性化は国を挙げて行うべきことだが、国政が主導して、地方にああだこうだと言うべきものでは必ずしもない。

地方の自主性自律性が大事だし、地域の特色を地域自身がどう発見し、どう生かすかが鍵だ。国が余計なことをすれば、地域の自主性を阻害しかねない。このポイントをしっかり理解しているかどうかが大切だ。

安倍政権のいう地方創生の推進役となる、「まち・ひと・しごと創生本部」の初会合が、昨日、開かれている。

・50年後に1億人程度の人口を維持する

・東京一極集中に歯止めをかける

・若者の地方定住に向けた雇用創出

 

・子育て支援に力を入れる

 

・大企業、大都市に偏りがちだった「 アベノミクス 」を修正し、地方重視を打ち出すこんなことが語られているようだが、やはりピンとこない。

報道によれば、「最大の課題は若者の定住を促す職場の確保」だという。確かにそれは重要だが、この発想では、昭和40年代の過疎が始まったころと似たり寄ったりのものだ。もっと丁寧に地方の現状を見る必要がある。投資事業や企業誘致以外の、個別地域のあり方をみんなで考える腰を落ち着けた取り組みが必要だ。

霞ヶ関や永田町が一声かけると地域が一変するという魔法はあり得ない。逆に、地域がやる気を持って、地域の特色を生かす取り組みを進めると、日本の地方は一気に変化するに違いない。問題は、地域課題を適切に捉えた上での地域のやる気だ。

ここが全ての出発点だ。今日は、今年の政治塾の第三回目だ。今日の政治塾も

渾身の力を込めて実施する。さあ今日も、しっかりと前進します。

============        2014・9・13

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http://www.ohsaka.jp/magazin/

11:31 2014/09/13

差出人: 『大前研一ニュースの視点』メルマガ事務局

<OhmaeNews@bbt757.com>

送信日時:       2014年9月12日金曜日 8:21

宛先:   takita@po.synapse.ne.jp

件名:   KON534【地方創生・安倍首相~人口減少の過程で何があったのか?】大前研一ニュースの視点

◆━世の中どうなってんの…?大前さん! 『 大前研一 ニュースの視点 』

2014/9/12 #534発行部数177,649部(自社配信+まぐまぐ)

>地方創生・安倍首相~人口減少の過程で何があったのか?

地方創世 :まち・ひと・しごと創世本部が本格始動安倍首相 :最大の課題は豊かで明るい地方をつくること

地方創世 :まち・ひと・しごと創世本部が本格始動安倍首相 :最大の課題は豊かで明るい地方をつくること

▼ 国家が主導して再生した田舎はない

安倍政権が重要課題に掲げる地方創生の司令塔となる「まち・ひと・しごと創生本部」が5日、本格始動したとのことです。全閣僚が参加する初会合を12日にも開き、今月半ばから首相と関係閣僚を加えた有識者会議で具体策の検討に入るそうですが、これは「最悪の戦略」だと私は思います。

 

まず世界を見渡してみても「国が主導して」田舎を再生できた例はほとんどありません。

 

私が知るかぎりで言えば、フランスのラングドッグが唯一の成功事例です。私はUCLAで地域国家論の授業を担当したこともありますが、都市に人口が集中しすぎるという「都市問題」は、世界中の全ての国に共通するテーマ・問題です。

ゆえに、世界中の国がどのようにすればよいか?を考えて対処しようと試みています。しかし、国策として取り組んで田舎を再生できた国は、ほとんどありません。では田舎は再生できないのか?というと、そんなことはありません。田舎の再生というのは「国が主導」して成功するものではなく、「自然に」成功するものなのです。

米国のバーモント州やニューハンプシャー州などは、国が経済的に投資することもなく、長い間「放って置かれた」状態でした。放って置かれたゆえに、「昔ながらの風景」がそのままに残っていたのです。

 何かのタイミングで、そういう自然を求めて人が集まるようになってくると

「自然に」再生することがあるのです。世界の事例を見ても、田舎が再生する理由のほとんどは「何もしなかったから」です。まず、この事実を知る必要があるでしょう。

▼ 補助をするべきは、第2次産業。雇用創出しなければ意味がない

先日、佐渡へ行く機会があり、そこでもこの都市問題に直面しました。かつて12万人だった人口が半減し、6万人になってしまったというのです。理由を聞くと明確で、かつては携帯電話の組み立て工場などがあり若者が働く場所があったけれど、最近はそうした組み立て産業もなくなってしまったそうです。働き口がなければ、若者は本土へ行かざるを得ません。

 

このままでは、佐渡に「発展の絵」を描くことは不可能でしょう。このような状況に対して、地方創世と称して国が推し進めようとしているのは農業補助です。日本は世界最大規模の農業補助を行っている国です。しかし、農業補助をいくら充実させても、佐渡の例に見たような「雇用」問題を解決することはできません。

ここに大きな問題があります。

 

農業ではなく、もし佐渡に製造業が戻ってくるなら雇用創出にもつながるでしょう。

 

例えば、製造業への補助金を出して中国と勝負できるくらい価格競争力を持たせることができれば、大きな意味があるはずです。すなわち、補助すべきは農業(第1次産業)ではなく、雇用創出につながる第2次産業なのです。

 

安部総理が農業補助を叫んでいるのは、選挙対策でしょう。農民票を獲得するための政策だと私は見ています。

 

皮肉な言い方をすれば、地方に雇用創出をして地方創世をするためではなく、

「自民党の」雇用創出をするための施策だと言うことです。非常に情けない限りです。

※この記事は9月7日にBBTchで放映された大前研一ライブの内容を一部抜粋し、本メールマガジン向けに編集しています。

▼ 今週の大前の視点を読み、皆さんはどうお考えになりましたか?

今回は地方創生に関する話題を中心に取り上げました。記事中、大前は佐渡でのインタビューを事例に挙げ、地方の人口減少の原因と、農業補助政策の誤りを指摘しています。減少するプロセスで一体何があったのか?

いま起こっている問題の原因を把握するためには、時間の流れで情報収集・整理をすることが有効です。問題解決に向けた最初のステップは、このように問題を発見するところからスタートします。

「正しい情報収集・整理のスキルを鍛える」

問題解決力トレーニングプログラム(大前研一総監修)

http://r34.smp.ne.jp/u/No/1221832/64Om95feggJD_174885/221832_140912001.html

■(5)クリックアンケートにご協力お願いします

今回の記事はいかがでしたか? 下記項目のうち、最も当てはまるもののURLをクリックしてください。

「地方創生・安倍首相~人口減少の過程で何があったのか?」

  【a.大変参考になった】

http://r34.smp.ne.jp/u/No/1221832/48HkBifeggJD_174885/221832_140912006.html

 

 

【b.参考になった】

http://r34.smp.ne.jp/u/No/1221832/Dk1KGKfeggJD_174885/221832_140912007.html

 

【c.やや参考になった】

http://r34.smp.ne.jp/u/No/1221832/dHAodFfeggJD_174885/221832_140912008.html

 

【d.あまり参考にならなかった】

http://r34.smp.ne.jp/u/No/1221832/DcCcFdfeggJD_174885/221832_140912009.html

▼前号の記事のアンケート結果は、下記の通りでした。

「ケンコーコム・大塚製薬・ネスレ・マクドナルド~バリューチェーンで施策を考える」

・大変参考になった(46.31%)

・参考になった(36.89%)

・やや参考になった(12.98%%)

・あまり参考にならなかった(3.83%%)

ご協力ありがとうございました。この結果は今後のメルマガ作成の参考にして参ります。

■(5)あとがき:ご無沙汰しております。

平成26年9月13日


海岸漂着物・アウン三角点・10時・215キロ・やまなか中間点・・10・56分・南海の記事・龍郷町自衛隊誘致推進協・・龍郷町自衛隊誘致推進協議会(窪田圭喜代表)はこのほど、町内への陸上自衛隊駐屯地の官舎整備を求めて防衛庁に陳情し、武田副大臣に要望書を渡した。その活動について11日、町役場で徳田康光町長と改めて意見交換した。同協

引用


プラスチックを油化する機械に大変に興味がありますが・鹿児島県ではどのような自治体が導入しておりますか?

現物を見て検討したいのですが・お知らせいただけないでしょうか?

鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治

0997-69-3195

平成26年9月19日


国から地方公共団体、都道府県から市町村への事務・権限の移譲等により、窓口の一本化等による住民の利便性の向上、地域課題の解決に資する独自の取組の促進、総合行政の展開による行政の効果的・効率的な運営など、多面的な成果が現れています。

 国から地方への事務・権限の移譲等概要、これまでの取組、関連資料 都道府県から市町村への事務・権限の移譲等

 法令による事務・権限の移譲等

概要、これまでの取組、関係資料

基礎自治体への権限移譲の施行に係る状況調査

 条例による事務処理特例制度(都道府県の条例により、都道府県の事務を市町村が処理することができる制度)

概要、活用状況等 その他の取組 公共職業安定所(ハローワーク)の一体的実施及びハローワーク特区

ハローワークの一体的実施(希望する地方公共団体において、国の無料職業紹介と自治体の相談業務等を一体的に実施する取組)

ハローワークと地方公共団体が連携した雇用対策の取組<厚生労働省のページ>別ウインドウで開きます

ハローワーク特区

http://www.cao.go.jp/bunken-suishin/jimukengenijo/jimukengenijo-index.html

内閣府 Cabinet Office, Government of Japan〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)

8:48 2014/09/14

内閣府  内閣府ホーム  >  内閣府の政策  >  地方分権改革  >  事務・権限の移譲等  >  国から地方への事務・権限の移譲等

国から地方への事務・権限の移譲等 国から地方への事務・権限の移譲等について

地方分権改革推進委員会(平成19年~平成22年設置)の勧告事項のうち、これまで義務付け・枠付けの見直しなどを着実に実施してきたところですが、残された課題となっている国から地方公共団体への事務・権限の移譲等の取組を進めています。

 

これまでの取組

「国から地方公共団体への事務・権限の移譲等に関する当面の方針について」(平成25年9月13日地方分権改革推進本部決定)において決定された100事項について検討を行い、「事務・権限の移譲等に関する見直し方針について」(平成25年12月20日閣議決定)において、66事項の見直しを決定しました。これを踏まえた「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」(第4次一括法)(PDF形式:228KB)別ウインドウで開きますの成立により、所要の法律の整備が行われています。

 関係資料

 平成26年5月28日成立、平成26年6月4日公布

 「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」(平成26年法律第51号)(第4次一括法)

概要(PDF形式:400KB)別ウインドウで開きます

法律(PDF形式:228KB)別ウインドウで開きます

新旧対照表(PDF形式:666KB)別ウインドウで開きます

 

平成25年12月20日閣議決定

 「事務・権限の移譲等に関する見直し方針について」

本文(PDF形式:816KB)別ウインドウで開きます

概要(PDF形式:505KB)別ウインドウで開きます

(参考)見直し方針における検討対象事項の措置状況について(PDF形式:425KB)別ウインドウで開きます

 平成25年9月13日地方分権改革推進本部決定

 「国から地方公共団体への事務・権限の移譲等に関する当面の方針について」

本文 (PDF形式:350KB)別ウインドウで開きます

個票 (PDF形式:1,323KB)別ウインドウで開きます

【分割掲載】

 分割(1/4) (PDF形式:527KB)別ウインドウで開きます/分割(2/4) (PDF形式:528KB)別ウインドウで開きます/分割(3/4) (PDF形式:474KB)別ウインドウで開きます/分割(4/4) (PDF形式:537KB)別ウインドウで開きます(参考)

平成25年5月の各府省の回答(事務・権限移譲等検討シート)

内閣府 Cabinet Office, Government of Japan〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1 電話番号 03-5253-2111(大代表)

http://www.cao.go.jp/bunken-suishin/jimukengen/jimukengen-index.html

8:56 2014/09/14


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いんよう


官舎整備で要望書

龍郷町自衛隊誘致推進協・・龍郷町自衛隊誘致推進協議会(窪田圭喜代表)はこのほど、町内への陸上自衛隊駐屯地の官舎整備を求めて防衛庁に陳情し、武田副大臣に要望書を渡した。その活動について11日、町役場で徳田康光町長と改めて意見交換した。同協議会は龍郷町に自衛隊を誘致する議員連盟、同町の自衛隊父母会、隊友会、OB会と商工会など各種団体で組織。議員連盟の7人と父母会の碇山弘治会長が金子衆議院議員とともに防衛庁に武田副大臣を訪ねた。

徳田町長も同行した。

要望書では・・・奄美豪雨では自衛隊の迅速な派遣活動で人命の救助と被災地の早期復旧復興が実現した・・・島民の生命、財産に関わる大規模災害時の救援活動の他、施設整備による雇用の拡大、町の活性化など経済波及効果も計り知れない・・・などとし、「龍郷町は隊員の生活に必要なインフラ、アクセスの整備は整っており、官舎(宿舎)の配備には適地」と訴えた。

久保田代表は「基地が瀬戸内町と奄美市に決まっても配備は2、3年先のこと。防衛省や陸上自衛隊西部方面隊総監部(熊本市)などへ機会あるごとに家族用の官舎を含めて要望していきたい」と語った。徳田町長も「官舎の整備は街へのメリットもある。協議会の活動を応援していきたい」と述べた。

平成26年9月13日

6月30日雨・月・

13時大勝ち・屋入林道入口・137キロ・14・1キロ・ホンの少しで工事が終わり通行止め・役場で林道のことを聞きに・・

7月2日・水曜日・晴れ・アウン三角点・10時・215キロ・やまなか中間点・・10・56分・217キロ・頂上・10・58分・217・3キロ・・二つ目の頂上・11時・218キロ・三つ目頂上・11・3分・218キロ・四つ目・11・4分・219キロ・

通行止め点・220キロ・11・7分・歩いて・2・3分・工事をしている・・209・220キロ・・11キロ人家なし・・

平成26年7月11日

 


龍郷町徳田町長殿

 

私どもの龍郷町を輝くためにも・・・ゴミゼロを実行いたしましょう・年間1億円以上浮きます・・町長として指導力を発揮してくださるようお願いします・無駄をなくして豊かな龍郷町を・つくる・資本投下するところはする・先日アウンの道を見てきましたが・・12キロぐらいの道・・リゾート地として・・活用できると思っています。

余裕ある・・全国の団塊の人に土地を提供してでも・・・龍郷町で家を建ててもらい・・人口増を実現しましょう?!

田雲線ガードレール・・有難うございました・舗装の件は無理を承知でお願いしています・・・私たち夫婦は・・以前にも龍郷町の田雲線の扱いには感謝として故郷納税をいたしました・・決して楽な生活ではないですが・今回の考えております・徳田町長に置かれましては・・早急に提案者に対しての話し合いをお願いいたします・・日時を決めてください。

 鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治

0997-69-3195

平成26年7月11日

 


引用


海岸漂着物地域対策推進事業(補助金)小林淳一さん・

生活環境課・・69・4525

鹿児島県/海岸漂着物地域対策推進事業

 

http://www.pref.kagoshima.jp/kurashi-kankyo/recycle/hyoutyaku/index.html

更新日:2014年8月1日 海岸漂着物地域対策推進事業 海岸漂着物地域対策推進事業について 県 では,平成25年度から26年度まで,環境省の「地域環境保全対策費補助金(海岸漂着物地域対策推進事業)」を活用して,海岸漂着物等の

海岸漂着物地域対策推進事業

 

海岸漂着物地域対策推進事業について

 

県では,平成25年度から26年度まで,環境省の「地域環境保全対策費補助金(海岸漂着物地域対策推進事業)」を活用して,海岸漂着物等の回収・処理や,発生抑制対策に取り組むこととしています。

 

海岸漂着物地域対策推進事業全体計画書

17:50 2014/09/18

 

詳細検索|環境省のご案内--------------------総合環境政策地球環境・国際環境協力廃棄物・リサイクル対策大気環境・自動車対策水・土壌・地盤・海洋環境の保全保健・化学物質対策自然環境・生物多様性

 

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海岸漂着物処理推進法

海岸漂着物対策推進会議・海岸漂着物対策専門家会議

日本海沿岸地域等への廃ポリタンク、医療系廃棄物及び特定漁具の大量漂着について

東日本大震災による洋上漂流物への対応について(リンク:首相官邸)

パンフレット・マニュアル・ガイドライン

関係機関

•NPEC(リンク)

•CEARAC(リンク)

 

過去の資料

•漂流・漂着ゴミ対策重点海岸クリーンアップ事業

•漂流・漂着ゴミに係る国内削減方策モデル調査

•漂流・漂着ゴミ対策に関する関係省庁会議

http://www.env.go.jp/water/marine_litter/index.html

 

海岸漂着物処理推進法

 

平成21年7月15日に、「美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律」(海岸漂着物処理推進法)が公布・施行されています。また、平成22年3月には、海岸漂着物対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針が閣議決定されています。

 

海岸漂着物処理推進法及び基本方針

•海岸漂着物処理推進法条文 [PDF 166KB]

•海岸漂着物処理推進法概要 [PDF 123KB]

•海岸漂着物対策を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針 [PDF 272KB]

 

廃棄物の処理について

•海岸漂着物の総合的かつ効果的な処理の推進について [PDF 141KB]

•海中ごみ等の処理に関する指針 [PDF 488KB]

http://www.env.go.jp/water/marine_litter/jpn_sea.html

17:46 2014/09/18────────────────────────────────

 

持続可能なまちは小さく、美しい 上勝町の挑戦 [単行本]笠松 和市(著), 佐藤 由美(著)

 「この本は平岡副町長に読んでくださいとお渡ししています」


人口2000人、高齢化率48%。グローバリゼーションに晒され、高齢化・過疎化の只中にある徳島県上勝町。全国最多の34分別でゴミの8割をリサイクル、お年寄りが木の葉を売るいろどりビジネスなど、時代を先取りするユニークな取り組みで注目を集める。地方の現状を打破し、衰退から再生への、揺るぎないまちづくりの挑戦。

木の葉をおカネに変える葉っぱビジネス、全国最多の34分別でごみの80%をリサイクル、第3セクターによる地域資源を生かした産業おこし、住民による地域づくり運動会…人口の2倍以上の視察者が世界中から訪れる「1人あたりの視察者が世界でいちばん多い町」、次代を先取りする上勝町が次にめざすのは、世界初の持続可能な地域社会の実現!地方の疲弊を打破する、元気がでるまちづくりの全貌。

 

単行本: 208ページ出版社: 学芸出版社 (2008/6/10)発売日: 2008/6/10

はじめに

3頁・満開の桜の祝福を受けて、この春、徳島県上勝町の子供たちが入学式を迎えました。今年の新入生は中学校で10人、小学校で13人でした。しかし、就学前の子供になると、五歳児は9人、四歳児が17人、三歳児は10人、二歳児は6人、一歳児は9人、ゼロ歳児は7人しかいません。いずれも二学年を一学級に編成する複式学級になり、やがては閉校にでもなれば、子供を持つ家庭はこの町に住みにくくなり、過疎化と少子化はいっそう拍車がかかります。

上勝町の人々は、山に木を植え、棚田を耕し、みかん畑を造成して懸命に働き、子供を育ててきました。しかし、成長した子供たちは高校、あるいは中学卒業と同時に町外に出ていかざるを得ません。

1965(昭和40)年頃からこのような状態が続き、6,000人を超えていた町の人口は3分の1以下の2,000人まで減少しました。高齢化率は50%に迫り、55ある集落の30までが限界集落になっています。このっま推移すれば町そのものが限界自治体になり、いずれ消滅してしまします。

しかし、そんな小さな町にも、「持続可能な地域社会」を作るという大きな目標があります。この目標を実現するには、より多くの人に農山村の実情を知っていただき、力を合わせて環境と経済が調和した持続可能な社会の実現を図らなければならないという思いから、本書の上梓を考えるようになりました。この本は、木材とエネルギーの生産地だった山村が経済のグルーバル化によって外国産材と化石燃料の消費地になったことを明らかにし、その結果もたらされたさまざまな問題を解決するために上勝町がどんな努力を続けてきたのかをまとめてあります。

4頁・さらに、各地に持続可能性を取り戻す方策として「資源回収法」(仮称)と「過疎過密国土荒廃防止法」(仮称)を提案しています。

幸いなことに、希望の端緒はたくさんあります。木の葉を商品にする「いろどり農業」や、34分別によるごみの減量などが注目を浴び、毎年人口の二倍以上の視察者がこの町を訪れています。ワーキングホリデーや棚田オーナー制度をはじめとする交流を通じて定住者も増え、町に活気が出てきました。2006年(平成18)年位は全町に光ファイバー網を敷設し、この町にいながら世界の情報を受発信し、ビジエスができる環境を整えました。昨年はマイクロソフト株式会社と「ICT(情報通信技術)を利活用した地域振興に関する覚書」を締結し、ICTによる活性化を検討しています。

農山村を取り巻く構造的な問題は日本だけでなく、世界でも変わりがありません。上勝町の事例を通じて、なぜ世界は持続不可能になったのか、どうせれば持続可能な社会を再構築できるかを考える契機にしていただければ幸いです。この町の目標である持続可能な地域社会が実現すれば、町長はもとより、世界中の人々が夢と希望を持つことができると信じています。

2008年4月

笠松和市氏・

平成26年7月10日


 3章 環境力―すべてのごみは資源である「ごみ処理に税金は使わない」81頁・

1・「ゴミ処理に税金を使わない」・・82頁・平成26年7月10日・

上勝町には、ごみの収集車がありません。三年間だけ使っていた小型焼却炉はずっと閉鎖したままです。その上、ゴミの集積所も最終処分所もなく、ゴミ処理行う職員もいません。唯一のゴミ関連施設といえば、町民が持ち込み分別するゴミステーションが町内に一ヶ所あるだけです。

もともと上勝町には、ゴミ処理施設がありませんでした。歴代の町長が、「ゴミ処理のような非生産的なことに、大切な税金を使ってはならない」とう揺るぎない信念を持っていたからです。ごみ処理施設を所有せず、専門の職員もいなかったことが、上勝町がゴミのない社会を構築する「ゼロ・ウェイスト」をめざすことにつながりました。

ほとんどの人は、生活をしていればゴミが出るのは当たり前であり、市町村がそのゴミを処理するのは当然だと思っています。しかし、市町村が家庭ごみを収集し、処理するようになったのは、遠い昔のことではありません。私が子供の頃は、ゴミになるものなどほとんどありませんでした。

生ゴミは鶏や牛などの家畜や鯉の餌にしていました。古くなった布はほどいては縫い直し、小さくなった布も接ぎ合わせては使い続け、最後はおむつや雑巾にしていました。

83頁・

日用品のほとんどは木や竹などの植物から作られれる桶や樽、籠でした。それを何度も修理して使い、最後には燃やし、あるいは土に還しました。紙や金属類、ガラスびんは再生資源業者に買い取られ、それぞれの工場で再生されていました。上勝町が目指す循環型社会が現実のものだったのです。

ところが、石油というエネルギーが安く大量に使えるようになると、世界が貿易によって結ばれ、膨大なエネルギーを使って資源やエネルギーを輸送し、製品にする工業社会が訪れます。

過剰に生産された工業製品は、長距離輸送に耐えられるように何重にも包装され、どんどん家庭に入り込んできました。石油は燃料だけでなく、工業原料にもなります。石油を原料にするプラスチック製品や包装材が開発されると、それまで木や竹などの自然素材、鉄やガラスなどで作られていた生活用品が、石油製品であるプラスチックに変わっていきました。自然素材で出来たものならやがて自然に還りますが、プラスチックは土に還ることはなく、燃やせば有害な排ガスを発生させます。

それでもまだ鉄などの金属やガラスびんは大切な資源として、回収業者が家庭を回って買い集めました。

経済成長につれて円高進むと、海外から輸入する資源が格段に安く買えるようになり、国内で回収してリサイクルするよりも新しい製品を使い捨てにする方が安くなります。リユースやリサイクルは経済的に立ちゆかなくなってしまいました。こうして、資源回収業者に売り渡しせばいくらかの現金と交換することができた有価物が、引き取り手のないゴミに転じたのです。

84頁・

上勝町の各家庭では、ゴミを野焼きしたり、山や川に捨てるよになりました。

大量消費社会の到来とともに、どの家庭でもゴミが大量に発生するようになったため、市町村は住民サービスとしてゴミを収集・処理するようになりました。ゴミ処理が税金で行われるようになったのです。とはいえ、当時はまで、家庭ごみのほとんどは生ゴミでした。そのため、生ゴミを衛生的に処理する方法として焼却が採用され、私が「焼却促進法」と呼んでいる「廃棄物処理法」において「適正処理」と位置づけられたのです。

市町村によるゴミの焼却は家庭ごみにプラスチックなどの素材が混じるようになっても継続され、やがて大気汚染やダイオキシン汚染、土壌汚染など多くの環境問題を引き起こすことになります。

市町村がゴミを処理するようになったといっても、高額な焼却炉や最終処分場をすぐに整備出来るわけではありません。ゴミ処理は、土地の確保や建設資金の調達、ゴミの収集方法の検討など、時間も資金もかかる大事業だからです。当時はまだゴミを燃やせばダイオキシンが発生することが知らされていませんでいましたので、役場や病院、学校などの公共施設に小型焼却炉を設置し、どんどんゴミを燃やしていました。ゴミを焼くためのドラム缶を住民に配布した自治体もあれば、収集したゴミを野焼きしていた自治体もたくさんありました。広い面積をもつ北海道の市町村の中には、欧米のように、収集したゴミを直接埋め立てるところも少なくありませんでした。

85頁・

上勝町も、ゴミを野焼きしていた自治体の一つです。現在、ゴミステーションのある日比方谷は、住民がいつでもゴミを放り込める公営の野焼き場だったのです。当然、徳島県からは、法律に従い、焼却して埋め立てるように求められました。しかし、町にはゴミ処理に巨額の投資をする意思もなければ財源もなかったので、県からの指導を受けても野焼きを続けていました。

業を煮やした徳島県の担当職員は再三、上勝町を訪れ、・・・冗談めかしてではありますが・・・、法律に従わないのなら町長を逮捕せざるを得ないと注意するまでになりました。

県から指導を受けたのは大久保元町長ですが、もし、その時私が町長だったら喜んで逮捕され、裁判で法律の不備を主張したいと思います。

そのような事情から、町がこのまま野焼きを続けることはできないと判断したのは、1993(平成5)年のことでした。しかも、国が推進する「適正処理」をしようとは思いませんでした。55ある集落は広い町内に点在しているので、高価なゴミ収集車を購入して全集落を回るだけでも多額の費用が必要です。その上、焼却炉の建設や維持管理にも多額の経費がかかるからです。上勝町のような小さな自治体には、大都市と同じようにゴミ処理に多額の税金を投入する余裕はありませんでした。

86頁・

平成26年7月11日


熱い心が人間力を生む 複眼経営者「石橋信夫」に学ぶ 単行本 – 2014614樋口 武男 (著) 2件のカスタマーレビュー 内容(「BOOK」データベースより)

引用


熱い心が人間力を生む 複眼経営者「石橋信夫」に学ぶ 単行本 – 2014614樋口 武男 (著) 2件のカスタマーレビュー 内容(「BOOK」データベースより) 


組織改革と事業拡大でグローバル企業を育て上げる現場主義のCEOが各界有志と語り合う、伝説の経営者の知恵と精神。

 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 樋口/武男

1938年兵庫県生まれ。61年関西学院大学法学部卒業。63年大和ハウス工業入社。93年大和団地社長。2001年大和ハウス工業社長。04年より代表取締役会長兼CEO。主な公職に住宅生産団体連合会会長ほか。14年旭日大綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 単行本: 258ページ

出版社: 文藝春秋 (2014/6/14)言語: 日本語発売日: 2014/6/14

目次

歴史力をつける心(人の上に立つ人間は、七つのオキテを肝に銘じるべきです。―半藤一利/昭和史研究家・・・11頁・

歴史とは透明な板みたいなもの。過去と現在と未来を重ねて透かして見るのが楽しい。―黒鉄ヒロシ/漫画家・・・23頁・

竜馬がカッコイイのは、土佐弁で日本を語るから。ローカルこそ日本を蘇らせる原動力です。―武田鉄矢/フォークシンガー・俳優・・・35頁・

男でも女でも、「志」をもって道を切り拓く。そんな凛々しい生き方に私は魅かれます。―諸田玲子/作家)・・47頁・



健康力をはぐくむ心(二十一世紀の問題は微生物発酵で解決できる。食べ物は単なる食料ではなく、兵器です。―小泉武夫/発酵学者・・・61頁・

・・・発酵食品は究極の食べ物・・・

樋口・今日は発酵が持つ可能性について、いろいろ教えていただきたいと思っております。実は、私は納豆が食べっれません。匂いでもうあきませんねん。

小泉・なるほど。でもこの対談が終わったら、きっと納豆を召し上がりたくなると思います。

樋口・ハハハ、なにか強力に納豆を勧められそうですな。

小泉・発酵食品、例えばヨーグルトをコップに一杯飲むとしますね。ヨーグルト1グラムの中には乳酸菌が二億五千万匹くらいいます。微生物というのは、普通一匹、二匹と言わないんです。細胞の数なので一個、二個、三個・・イッコ、ニコ、サンコだと、何か建売住宅みたいなタッチになっちゃんで、私はわかりやすくあえて何匹でやっています。だからヨーグルト一杯分だと、地球の人口なんて問題にならない数の乳酸菌が生きているわけです。それがそのまま生きて腸まで行っちゃう。

そして、体内で免疫力をつくってくれます。人間の免疫力の八割は腸で作られる。ですから、腸を大切にすることで、長生きできるんです。「腸能力」ってやつですよ。

樋口・免疫力が高まれば、言うことありません。

小泉・じゃ、どうして発酵食品に免疫力があるか。または、発酵する菌に免疫力があるかというと、彼らは人間のために免疫をつくってくれるのではなく、どんどんどん自分の子供を生んでいく。増殖と言いますが、その子孫のために免疫やビタミンを作るわけです。

64頁・平成26年9月13日・


だから、たとえば、煮た大豆に納豆菌を増殖させると、ネバネバの納豆ができますが、これが煮ただけの大豆と比べて、どれくらい栄養が違うかというと、だいたいビタミンで十五倍ぐらい。ビタミンB1、B2、B6、パントテン酸、イノシトールとか、もうすごい、人間が活性化するために必要なビタミンのほとんどは、納豆菌が作っているのです。

いちばん驚くのは活力源。アミノ酸です。お肉を食べると力が出るのは、肉はタンパク質ですから、体内でアミノ酸になり、活力が出ます。でも実は、納豆にも牛肉と同じ量のタンパク質があるんです。昔から大豆は「畑の牛肉と言われてきましたが、まさしくその通り。和牛のタンパク質が平均約18%。大豆は乾燥していて固いので、それに水を吸わせ、ちょうど和牛と同じ水分にあわせて測りますと、大豆は16~17%。ですから。ほぼ同じです。

納豆菌が増殖して納豆になる時に、タンパク質を分解する酵素を出して、大半がアミノ酸にしてしまうんです。だから、煮た大豆と糸引きの納豆を比べると、一つ一つのアミノ酸が二百倍とか三百倍ぐらいに増えているんです。

樋口・は~あ。すごいなわ。

小泉・身体にいいものが、もう天文学的に増えている。だから、私自身、六十八歳の今まで病気一つしたことがありませんし、身体も全然悪いところなし。太っているのは、これ、しようがないんで。発酵食品は本当に、私のとって究極の食べ物で、薬みたいなものですね。

65頁・

樋口・肌のツヤが、お歳よりはるかに張りがありますわ。

小泉・ありがとうございます。例えば朝、和食だとすると、基本はご飯と味噌汁ですよね。

樋口・私は、洋食系ですけどね。バナナとブルガリアヨーグルトに大豆の粉と・・・。

小泉・はい。何を言いたいかというと、発酵食品がないと食事ができないということなんです。和食の場合、味噌汁は味噌が発酵食品で、だしを取るのにも鰹節は発酵食品。それから、卵か海苔か何かに、お醤油をかけますよね。これも発酵食品で、漬物もちょっと出てくる。これも発酵食品。そして納豆が出てきた。これももちろん発酵食品と、ほとんど発酵食品です。

樋口・納豆以外、全部OKです。

小泉・アハハ。洋食だと、まず朝、パンを食べますね。パンは酵母で発行していますから、もう主食からして発酵食品です。それにヨーグルト。これも発酵食品ですし、サラダが出てくると、ドレッシングかマヨネーズをかけますね。酢が入っていますから、これも発酵食品。チーズがもし出てくるとしたら、これもそうです。とにかく、発酵食品ばっかりなんですね。

樋口・無意識のうちに好んで食べているわけですね。

小泉・そうなんです。

樋口・でも納豆は・・・あの匂いに、糸がずうっとのびて・・・腐ってるとしか思えへん。

小泉・腐敗と発酵は違います。

66頁・


樋口・滋賀県の鮒寿司がありますな。

小泉・あれは食べ物の芸術品ですね。大好きなんてものじゃないです。

樋口・私は全然ダメ。パッと開けられたら、逃げ出します。くさやは?

小泉・枕元に置いてもいいです。

樋口・うわ~っ。

小泉・では会長、チーズはいかがですか。

樋口・チーズはいいです。

小泉・ほりっ。チーズは鮒寿司と全く同じ匂いの系統ですよ。

樋口・あ、そうですか?!

小泉・はい。同じ系統ですよ。

樋口・チーズはしかし、納豆みたいに臭いことないでしょ。

小泉・いやいや、臭いですよぉ。チーズにはいろんな匂いがあるんです。

樋口・私が食べているのは、臭くないチーズですね。

小泉・おやおや、かなり重症ですねぇ。じゃ、好きな方から攻めていきましょうか。絶倫食で納豆を使う。これはいいんです。

樋口・ゼツリンショク?

小泉・つまり、男性がいつまでも強いという、あっちのほうですね。それを食の文化から調べまして、「絶倫食」という本を書きました。昔のある王様が、この殿様が、何をどんなことをして強くなったかといことを、文化論で書いているんです。

67頁・

樋口・ああ、これは早速、買うてこ。食べ物ですか。

小泉・食べ物です。すごい話は、後ほど、個人的に、別室で(笑)。それでは、絶倫食を三人分作りましょう。ボウルに納豆三パック入れてかき回し、生卵三個を加え、さらにかき回すと、トロントロンになってきます。

樋口・なりますな。

小泉・それに長芋を一本するおろして、入れる。またかき回すと、今度はドロンドロン、ペランペラン、プルンプルンになってくる。それになめこの缶詰、一個パット開けて、ぼんと入れて掻き回すと、今度はずるんずるんに。そうすると、ヌルヌルが四つ入ったことになる。色合いがちょっと良くないので、オクラ。オクラもヌルヌル、あれをサッと茹でて、トントントンと切ったやつを上からパッとまいて、またかき回す。それを小さいメイメイの丼にとって、もみ海苔、醤油をじゃじゃっとかけて、食べますと、とろっとろ。箸では食べられません、滑っちゃって。だから、スプーンでビュルビュルって食べるんです。一番いいのは、夏は冷奴に、冬は湯豆腐にかちゃう。

樋口・味付けは?

小泉・醤油だけです。すると、もう、翌日なんて大変な元気で。

68頁・

樋口・それはやってみないとかんな。

小泉・だから納豆を食べなきゃ、ということになっちゃう。

・・・ブームは、自ら起こすものだ・・・

樋口・アハハ、逃げられませんな。創業者・石橋信夫がよく「ブームは、ミスから起こすものだ」と言ってましたが、小泉さんにはほんとに、次から次へとアイデア豊富でビックリします。ご専門の醸造学でも、近年、日本酒が急激に美味しくなったのは、「小泉チルドレン」のおかげだ、という説を聞きました。

小泉・光栄です。私の教え子が全国で本当にいい酒を作っているんです。例えば「八海山」の南雲君、「出羽桜」の中野君、「南部美人」の久慈君、「〆張鶴」の宮尾君、「開運」の土居君たちとか、いっぱいいます。

樋口・醸造学の子息たちがこぞって、先生のところで勉強された。

小泉・「小泉チルドレン」なんです。

樋口・小泉さんは、二十一世紀の四つの大問題、環境、健康、食料危機、エネルギー問題を解決する鍵は醗酵にあり、とずいぶん前からおっしゃっていますね。

小泉・はい。私は、FT革命を十年前に提唱しました。FTのFはフォーメンテーション、つまり発酵。そしてテクノロジーのTで、発酵技術革命。二十一世紀は、人類が直面している四つの問題を、微生物発酵に解決しましょう、と言い続けてきたんです。

69頁・

ガンやエイズの特効薬を発酵で作ることは可能なんです。なぜなら、病原菌は全部微生物。微生物というのは微生物でやっつけることができる。どんな微生物でも、親から受け継いだ自分の細胞以外は撲滅しなけれあならないという遺伝子を持っています。

この遺伝子を利用しているのが抗生物質です。例えば超能力微生物というのがいまして、ナポリの海底火山から130度で出てくるお湯があるのです、そこに、サームフィルスというバクテリア、これがうようよ生活しているわけですね。我々は百度の温度でちょんと手を入れただけで、瞬間的に火傷してしまいます。火傷するということは、タンパク質が変性しちゃうんですが、それがない。どうしてそんなミクロの生き物が百十三度の温度の中でタンパク質が変成しないのか。こういうことがまだ全然わかっていないんですね。


樋口・は~あ、微生物には計り知れぬ力があるのですねえ。落ち葉がゴミの山にならずに、山の環境が保たれているのも、微生物のおかげで、なおかつ、肥やしになぅっていると。

小泉・まったくそうですね。地球上に、毎年落ち葉が数億トンも出てきます。山へ行くと、去年の落ち葉は表面でカサカサカサカサ鳴っています。そのしたをちょっと掘ると、その前の年のか、しっとりとしてきて、その下を取ってみると、今度はボロボロに黒くなっていて、その下は土ですよね。

つまり、毎年降ってくる枯葉というのは全部土に変えられているわけです。あれが発酵なんですね。発酵によって全部土にされている。そういうものを利用すれば、生ゴミは発酵することで、みんな土になります。

70頁・

それが堆肥ですね。昔の人たちは、先の先を読んでいたんですよ。生ゴミを発酵させると全部、植物の栄養源であるミネラルになります。それを田圃や畑に撒くと、素晴らしいミネラルを吸い上げて、出来た完熟トマトは、水に入れると沈む。昔のトマトというのは、みんな水に沈んだんです。

樋口・確かにそうでした。

小泉・私がいつも嘆いているのは、「農学栄えて、農業滅んだ」んですね。あまりにも農学が栄えて、堆肥なんて作るの面倒くさい、植物の三大栄養素である窒素とリン酸、カリを撒けばいいと。硫安とリン酸、カリウムだけの、白い粉を撒き始めた。そこから、日本の農業はもう衰退しました。

結局、美味しくないものばっかり食わせている。人間も同じ。人間の最大栄養素は、炭水化物とタンパク質と脂肪です。これがあれば、少なくともんとか生きられる。じゃ、毎日、炭水化物はご飯、タンパク質は豚肉で、脂肪は豚肉についている脂身でいいだろうと。来る日も来る日もご飯と豚肉の油の多いやつを食べていたら、おかしくなっちゃう。それと同じことを今の農業はやっているんですよ。

樋口・ああ・・・。

小泉・今、食料自給率がどんどん下がってきているんですよ。

樋口・39%ですね。

小泉・はい。それで専業農家の平均年齢は六十八歳です。世界で一番高い。そこへ持ってきて、もう高齢で動けないということで、耕作放棄地域というのが出来ています。

71頁・

全国で三九万6000ヘクタール。わかりやすく言うと、埼玉県がだいたい三十九万ヘクタールですから、同じくらいの面積。これは深刻です。

樋口・まったくその通りです。

小泉・今後は外国から食料もどんどん入って来づらくなってくる。外国から食料を買うったって、日本もお金がなくなってきた。これはもう大変な状況です。ではどうするか。私が食料自給率向上協議会の会長として提案しているのは、徴農制度です。

・・・徴農制度のススメ・・・

樋口・チョウノウ?

小泉・徴兵制度じゃないんです。

樋口・ああ、徴兵の「徴」ですか。

小泉・はい。どういうことかといいますと、日本は若い人達が農業の現場から逃げちゃって、六十八歳のお年寄りに、彼らが食べるものを委ねているわけです。だから、そろそろお年寄りじゃなくて、あなたたちの力で農産物を作れるようという。自分たちの食べ物であり、自分たちの国なんだから、自分たちで頑張れと。

私の構想は、教育改革をしましてね、16歳から二十五歳までの間に二年間、農家に行って食料生産してくる。それで、社会もみんなそれに協力する。

72頁・例えば二十二歳の会社員の人がこれから二年間、農業をしに行くのだったら、会社もその期間は社員として扱うとか。高校生の間でも、大学生の間でも、一年行って、また二、三年過ぎて一年行ってもいいし、そのあいだは特別の単位を与えるとか。とにかく二年間、若い人たちは男も女も農業に行って、自分たちの農産物を作ってくる。そのくらいものすごい大鉈を振るう教育の大改革をしないと、日本は難しい。若い力がないのですから。

樋口・全く同感です。だから、教育改革をせないかんですね。

小泉・しやきゃだめですよ。戦後、日本をこういうふうにしたのは、教育と農政の失敗なんですから。

我々日本人は素晴らしい感性を持っているんです。たとえば、日本人の作った漢字「国字」には、意味があって、心が温かい。例を挙げますと、発酵学や醸造学では、コウジという字は「麹」書きますが、これは中国から来た漢字です。なぜなら中国でコウジをつくるから。ところが、江戸時代の日本人のコウジは「糀」。これが国字ですよ。コウジ、出来たやつを虫眼鏡で見ると、コメに黄色い花がパァーッと咲いたみたいになっているんです。だから、コメに花で「糀」。日本のお酒のコウジは米で作っているから、日本酒のコウジは「糀」にしろとずうっといっています。

樋口・なるほどねえ。

小泉・また、肉を食べるにしても、日本人本来の食べ方がある。すき焼きですね、昔の人たちは頭がいい。すき焼きは肉料理かと言ったら全然違うんです。あれは野菜料理です。肉の味で野菜を食べよう、ということです。

73頁・

樋口・肉じゃがも肉豆腐もそうですね。味は肉だけど、じゃがいもと豆腐をたくさん食べますからね。

小泉・そんなんです。しかもじゃがいも、豆腐、白滝、ゴボウに白菜と、みんな身体にいい食物繊維の固まり。日本人なら日本の文化をもっと大切にしないと、この国は食生活も何もダメになっていくと思います。

樋口・そうですね。日本人である自信と誇りを取り戻さないといかん。

小泉・農業の繁栄は非常に重要です。なぜなら二十一世紀は、食べ物は単なる食料ではなく、兵器なんです。食べ物を持っていないところは兵器を持っていないのと同じですから、外交が弱くなるでしょうね。

樋口・それが今の日本ですね。もう十分に弱くなっている。今日はええ勉強をさせてもらいました。

週刊文春2011年11月24日号掲載

平成26年9月13日


 

 

 

 

 

大阪城へヨモギを採りに。裕福ではなかったけど、幸せだった戦後の大阪の思い出です。―富司純子/女優

コツコツとやり続けると、少しずつできるようになる。それが楽しいんです。―由美かおる/女優

ごきげんに百二十五歳まで生きる。僕はそれを狙っています。狙える時代がきているんです。―坪田一男/医学博士)

大阪力を信じる心(いつも会議ばかりで決断しない。スピード感がない。これでは、日本に可能性はありません。―安藤忠雄/建築家

東京のええカッコしいはもうやめて、これからは「大阪方式」でいこう。―渡辺淳一/作家

安土桃山時代は、本来、安土大坂時代です。古墳時代にしても…。―井上章一/評論家)

実現力を学ぶ心(設計の途中は山あり谷あり。盛り上がったり、そっぽ向いたり。恋愛と同じです。―隈研吾/建築家

日本の伝統を守るため、若い衆の目標になることを親方が示さないと。―挟土秀平/左官

土俵際まで詰めたとき、「勝った」と思ったら逆転される。そこで冷静になれるかどうか。―舞の海秀平/スポーツキャスター

役者として長年重荷を背負ってきて、ちょっと筋肉がついてきた気がします。―役所広司/俳優

英語ができれば優秀ですか。それなら企業は英語の母語話者だけ雇えばいいわけです。―鳥飼玖美子/言語コミュニケーション研究者)

決断力をつくる心(「時期尚早」「前例がない」なんて言ってたら、百年たっても、新しいことはできません。―川淵三郎/日本サッカー協会最高顧問

同じ時代をともに生きている人たちの幸せを願うこと。それがすべての出発点です。―堀田力/弁護士・さわやか福祉財団理事長)

 稀代の経営者の生の姿が見えてくる, 2014/8/31

  レビュー対象商品: 熱い心が人間力を生む 複眼経営者「石橋信夫」に学ぶ (単行本)

 

経営者の本を次々に読み漁っています。

この本は、他のいわゆるゴーストを使って聞き書きして「きれい」にまとめられた経営者本と違って、

雑誌の対談なので「本人の声」が伝わってきます。

自分は、どんなに優れた経営者でも同じ人間だと思ったうえでどこが優れているのか、どこが違うのかを

意識するようにしていますが、そんな「読書の面白さ」がとても感じられた本でした。

樋口さんが「聞き役」にまわるところとか、とても人間力を感じました。

 

 

 モノの見方・考え方を交えての対談とあるが、あまりそれにはとらわれていない。, 2014/7/13

 レビュー対象商品: 熱い心が人間力を生む 複眼経営者「石橋信夫」に学ぶ (単行本)

 <半藤一利>

(日本の上に立つ人、人を指揮する人に対して、)

リーダーは自分で決断しなさい。これ、最も当然のことながら、なかなか自分で決断できる人がいないんですよ。人任せが多い。

部下に明確な目標を与えなさい。・・・その仕事がどういう意味を持つのか、何のためにこの仕事をするのか、という目標を部下に徹底的にわからせなさい、ということです。

 

<黒鉄ヒロシ>

僕、人間は育ち方だと思います。・・・親から愛情をもって育てられたかどうか。あとは教育の問題ですね。これだけは平等にしてやらないと、スタートで差がついてしまうんじゃないかと思う。

 

<武田鉄矢>

人生の分岐点に立って、この人について行こうか、あの人について行こうか、選ばなければならないときは、ボンクラというか、後ろを向いたときに隙の多い人間を選ぶようにしています。

 

<安藤忠雄>

(一九五〇年代の日本)なぜなら大人がよく働いている。そして、子供も親の意見をよく聞いて、目が輝いているからだと。

でもいま、子供の目は虚ろで、大人は働かない。以前は政治はまあまあでも、国民と企業が本当によく働き、一生懸命世界中を見渡しながら走って、猛勉強してましたよね。このところそれが全部なくなって、どうやって復活するのだろう?

 

いまの日本の国に可能性がないのなら、そのおばさんのようにやっぱり可能性を探さなければ駄目だと思う。可能性、確かにないですよ。世界的にみると、日本の国にはもうほとんど将来に向けての可能性はないと思います。

 

<舞の海秀平>

結局、やっていることは大学とあまり変わらないんです。それなのになぜ、この人たちはどんどん体が出来ていって、こんなに勝負強くなるんだろう、と。で、気づいたんです。この世界では勝っていかないと飯が喰えないという、その覚悟の違いなんだなと。

 

相撲の世界にはほんとの自由と平等があると自分は思っているんです。・・・序の口から横綱まで、年六場所、全員に出世するチャンスがあるんですね。

 

<鳥飼玖美子>

読み書きが大事です。読まないと、それなりの薄っぺらい英語しか喋れないんですよ。読んで、いろいろな表現や語彙を増やし、声に出して読んで、自分の音声回路の中に入れておくと、今後喋るときにそれがふっと出るんですね。だから、本気でやろうと思ったら、もう読んで聞いて、書いて話すというのを自分でしょっちゅうやる。そしたら絶対できます。

 

(ポール・ネイションのいう「八千語覚える」ことについて)あとは自分の努力で、しかも、何となくではなく、意識的に覚えようと思って勉強しない限り、八千語は身につかない。しかし仕事で英語を使おうと思ったら、八千語くらいなければご愛嬌の英語は喋れても、まともな話はできない。・・・単語だけじゃ、使えるようにならないので、文章の中で覚える。だから読むことが大事なんです。

 8:45 2014/09/13

熱い心が人間力を生む・

人口の少ない村は・・

 


2014年9月15日 (月)

国家の暴走 安倍政権の世論操作術 (角川oneテーマ21) 新書 2014911 古賀 茂明 (著)

引用

国家の暴走 安倍政権の世論操作術 (角川oneテーマ21) 新書 2014911 古賀 茂明 (著) 品の説明

 内容紹介

 日本人にとって"今、そこにある危機"それは日本が[戦争のできる国」となり「戦争なしでは生きられない国」となること。安倍政権の世論操作による"国家の暴走"はどうすれば食い止められるのか?

 内容(「BOOK」データベースより)

 日本人にとって“今、そこにある危機”戦争への道を回避するには!?安倍政権による“軍事立国”化を食い止めよ!日本版NSC設置法、特定秘密保護法、集団的自衛権の行使…「恐怖の三点セット」の真意とは? 新書: 286ページ

出版社: KADOKAWA/角川書店 (2014/9/11)言語: 日本語

発売日: 2014/9/11

目次

序章 加速する暴走

国民を置き去りにした国家の暴走2頁・

堂々たる嘘つける男・・4頁・

日本は「戦争なしでは生きられない国」になる・・9頁・

暴走装置の構成員は誰か・・10頁・

緻密で巧妙な「チーム安倍」のスクラム攻撃・・19頁・

思想信条で結びつく人が煽る「暴走スパイラル」・・22頁・

経済再生はそっちのけ、怒涛の右傾化路線・・26頁・

若者から見た安倍総理は、改革派だが右翼ではない・・29頁・

「第三の矢」武器と原発の輸出で終わる?・・33ページ・

 

第1章 「軍事立国」への暴走・・2頁・

近未来日本、戦慄のシミュレーション・・46頁・

「恐怖の三点セット」は日本を無用な戦争に導く・・51頁・

すべては2006年に始まった・・54頁・

戦後日本の経済発展の歴史を再認識すべき時・・57頁・

「日本を取り戻す」に秘められた野望・・61頁・

安倍政権が放つ不吉ふきつ・な「一三本の矢」・・64頁・

 

第2章 戦争をするための「一三本の矢」・・69頁・

13本の矢・その1・ルール違反も「例外」でまかり通るNSC・・70頁・

13本の矢・その2・特定秘密保護法で勝手気ままに戦争が決められる・・73頁・

特定秘密保護法は・情報公開法、公文書管理法とセットで議論を・・75頁・

13本の矢・その3・防衛装備三原則の騙しのテクニック・・78頁・

巨大な利権を手にして大喜びの経産省・・81頁・

産業構造の変化で、日本は「戦争なしでは経済が持たない国」になる・・83頁・

13本の矢・その4・集団的自衛権の行使容認と自衛隊員のクノウ・・86頁・

官僚のレトリックを自在に操る安倍政権・・90頁・

あれだけ急いだのに法案は15年春?スピード審議の三点セット・・94頁・

15年の夏にわかること…集団的自衛権が北朝鮮拉致問題と繋がる・・97頁・

国民を愚弄する安倍「世論操作三原則」・・99頁・

13本の矢・その5集団安全保障を認めるための政権の屁理屈・・101頁・

集団安全保障を認めれば戦争の機会は激増する・・104頁・

13本の矢・その6・富国強兵時代さながらの「産めよ増やせよ」政策・・107頁・

13本の矢・その7・戦争遂行に不可欠な日本版CIA・・109頁・

13本の矢・その8・ゆくゆくはODAで外国軍を支援・・・111頁・

13本の矢・その9・「国防軍保持」が憲法上の義務になる?!・・114頁・

13本の矢・その10・軍法会議という名の「治外法権」・・118頁・

13本の矢・その11・基本的人権の制限で国家総動員体制が復活?!・・119頁・

13本の矢・その12・徴兵制度導入で「赤メール」が届く日・・122頁・

13本の矢・その13・核武装で総仕上げ、列強の仲間入り・・127頁・

「13本の矢」はパッケージで議論する・・・129頁・

第3章 本当の「積極的平和主義」とは・・135頁・

日本人だけ知らないイラク開戦の真相・・136頁・

ニセ情報に翻弄されたイラク日本人人質事件・・140頁・

日米安保は片務条約ではない・・・143頁・

「米国は尖閣を守ってくれる」という幻想・・148頁・

日本は米国の代わりに中東で血を流す?・・151頁・

国際世論こそ最大の抑止力・・・154頁・

武力によらない積極的平和主義・・158頁・

第4章 アベノミクスの限界・・163頁・

アベノミクスの誤算と弊害・・164頁・

深刻な民間事業へのしわ寄せ・・166頁・

公共事業は止めろ!「官の論理」で無駄がどんどん加速する・・168頁・

岩盤規制の前で空回りする安倍総理のドリル・・171頁・

支持率を繋ぎ止めるための株価対策と地方創生・・174頁・

立ち消えになった「農協廃止」・・181頁・

 

第5章 間違いだらけの雇用政策・・189頁・

そもそも経済成長は必要なのか・・・「サステナビリティ」の捉え方・・・190頁・「サステナビリティー」とも》持続できること。持続可能性。「環境保護に配慮した企業活動における―について話し合う」

怠 すすめ・・192頁・

国民の生活水準を下げるための雇用政策・・198頁・

労働者の競争でなく経営者の競争こそ必要・・201頁・

雇用環境を根本から変えないと経済成長はない・・203頁・

職業訓練・職業紹介事業に完全成果主義を導入せよ…211頁・

格差問題で重要なのは「公平さ」・・216頁・

官民格差を放置して公務員の給料を上げるカラクリ・・219頁・

天下りがなくならない理由…官僚の三種類・・・221頁・

中小企業の成長の芽を摘む経産省・・226頁・

「平成の身分改革・農地解放」を断行せよ・・229頁・

 

第6章 日本再興への提言・・233頁・

私家版・日本再興戦略・・・「日本人らしさ」を世界に売っていく・・234頁・

提言・その1・最終的に100%自給できる「自然エネルギー大国」へ・・239頁・

提言・その2・ジャパン・ブランド米の輸出を成長の柱に・・・244頁・

提言・その3・医療・介護サービスを充実させ国内外の需要に応えよ・・250頁・

提言・その4・「日本らしさ」でスイスのような観光立国を目指す・・254頁・

 

終章 「改革はするが戦争はしない国」へ・・259頁・

安倍政権の暴走が外交・経済を危なくしている・・260頁・

「既得権益と闘う改革派VS既得権益に寄り添う守旧派」という対立軸・・263頁・

日本が変わると思ったら民主党が変わった、そして維新も変わった・・265頁・

安倍政権誕生で対立軸は外交・安保が主軸に・・266頁・

「改革三党」の外交・安保政策はバラバラ・・266頁・

公明党はどこへ行く?他の弱小政党は?誰が歯止めになるのか?・・268頁・

待ち望まれる「第四象限の党」とは・・270頁・

「改革はするが戦争はしない」政党をつくろう・・274頁・

従来型の野党再編には限界・・277頁・

第四象限の党で安倍政権の暴走を止めよう・・280頁・

一国のリーダーが国民に語るべきこと・・282頁・

14/9/15 8時23分56秒

 

 

18:01 2014/09/14


2014年9月18日 (木)

この日本政治刷新の試みを破壊したのが、民主党内に潜んでいた米官業利権複合体勢力である。渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、安住淳、枝野幸男、玄葉光一郎の10名を悪徳10人衆と呼ぶ。増田

    引用

第930号(2014年9月18日号)

増田俊男事務所        :       http://chokugen.com

携帯サイト     :       http://mobile.chokugen.com/

金をまいても無駄なコンクリート橋は壊れない

世界の先進国経済は私の言う「下山の哲学の時代」(成長無き時代)に従って今後も低成長又はゼロ成長が続きデフレ化は免れない。

2008年のリーマン・ショック後FRB(連邦準備理事会=アメリカの中央銀行)主導による大規模な金融緩和で株価と不動産価格が上昇したことから景気が上向いたかに見えるが2014年になると息切れとなり米国、欧州、日本の経済成長率が低下してきた。

アメリカの第1四半期は約3%のマイナス成長であったがアメリカの広範囲を襲ったハリケーン等の悪天候が原因とされた。

欧州の第2四半期のゼロ又はマイナス成長はアメリカ同様の悪天候とロシアとの制裁欧州の影響とされている。

日本の第2四半期の景気の落ち込みは4月からの消費税の為とされた。

では何も理由のない第3四半期に日米欧経済は何故停滞するのか。

私はFRBが緩和政策を本年10月に止めるのは金融政策の経済成長に対する限界を認めたからであると指摘した。

先進国経済の停滞は経済構造上の問題であって金融緩和と言う名のカンフル剤で病根を絶つことは出来ない。

最大の問題は生活水準の高度化と世代問題と言う人口問題である。先進国の耐久消費財はもうこれ以上改良の余地がないほど品質が向上している。

車も家族数だけの台数になった。世界中旅行したのでもう行くところがない。贅沢もここまで来ると限界である。生活水準の向上の見込みがなくなったら消費も投資も伸びないから経済成長は止まる。

更に日本は団魂の世代と言う「よく働きよく使う世代」が15年前から引退してしまったので経済は活力を失った。アメリカとドイツなど欧州では2014年からベビーブーマーという日本で言う団魂の世代が引退する。

金融緩和でマネーを振り撒いても経済は踊らないのである。

安倍内閣第三の矢の規制緩和による新規需要喚起にも限界がある。

残された最後のチャンスはScrap and Build(破壊による建設)しかない。

日本経済が比較的健全なのは2011年3月に東日本大震災を受けてインフラ投資が強制されたからである。

過去に行った無駄なコンクリート型公共投資で作ったインフラを災害ではなく国家事業として破壊(Scrap)するしか術が無くなってきた。

日米とも笛(緩和)を吹いて株価を上げて喜んでいる場合でない。17:18 2014/09/18

第929号(2014年9月12日号)

 

 

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(セプテンバー・イレブン・グランド・ゼロのNYからお送りします)不況に向かう欧州経済

本誌(No.928:9月5日号)「ECB(欧州中央銀行)ドラギ総裁の度重なるミステイクで」ECBの利下げとマイナス金利で銀行預金に罰金を課す政策は益々資金の活性化を阻害し銀行の不良債権化政策に他ならないと述べた。

欧州経済が今後不況に陥り日本同様デフレ経済に陥ろうとしているのは15年来日本経済がデフレ化したのと同じ理由。日本は1998年から「団魂の世代」(戦後の第一次ベビーブーマー、よく働きよく使う世代)が引退し始めた為経済が高成長から低成長に陥り年を追うごとにデフレ化が進行した。

欧州経済のデフレ化の原因を理解せず通貨増刷とマイナス金利でインフレ化出来ると考えるドラギECB総裁の愚かさは日銀の黒田総裁の上を行く。

定年年齢上限化、高齢労働者支援と保証、移民政策緩和等人口構造問題に取り組むことが先である。いずれにしても先進国は民主主義国家が多いから政府は札を刷るような安易な愚作に走り国民が嫌う増税など財政健全化は口にするだけで実行しない。現在欧州先進諸国はすべて財政悪化が続き経済成長はゼロ又はマイナスである。欧州経済をけん引してきたドイツは本年(2014年)から2022年に向けて、かつての日本同様ベビーブーマーの引退が加速する。さらに欧州の経済健全国家スイス、比較的経済成長プラス(3%)の英国、オーストリアがドイツに続く。過去5年間の平均経済成長がマイナス1.45のイタリア、マイナス01%のフランスは今後さらに成長が落ち込むことが明白になっている。

トロイカ(EU、欧州救済資金、IMF)で財政破綻を救済されたギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインなどは言うに及ばない。

アメリカはこれから暴落と言う犠牲を厭わず金融緩和政策を止め、さらに来年早々の利上げを決定しているのに、欧州は、人口構造問題は言うに及ばず経済構造改革と言う難しい問題をことごとく避け安易なゼロ金利や通貨増発で目先をごまかす政策しか採ろうとしない。

安倍内閣は消費税増税を断行、さらに第三の矢で聖域と言われてきた農業、医療、教育分野の自由化を掲げているが見せかけだけに終われば欧州同様不況は避けられない。

今回の「小冊子Vol.60」は題名を『The Great Crash is Coming(大暴落目前)』とし、ワシントンD.C.での「防衛会議」(於Capitol Hill)、次期大統領を共和党から出すための会議への参加(NY)からの生情報、又CME(シカゴ・マーカンタイル:世界最大先物市場)の有名アナリストと私の激論など掲載。

乞うご期待!

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17:19 2014/09/18

 

 

「植草一秀の『知られざる真実』」  2014/09/17

日本政治の本格再編が始動するのはこれから   第964号

2014年9月16日は民主党の命日になった。民主党は岩手県盛岡市で開催した両院議員総会で新体制を決定した。海江田万里氏は代表職にとどまり、代表代行 岡田克也氏幹事長 枝野幸男氏政調会長 福山哲郎氏国対委員長 川端達夫氏常任幹事会議長 大畠章宏氏が決定された。

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-2f8e.html

代表代行 高木義明氏

 

両院議員総会長 直嶋正行氏は留任となった。

海江田氏は自身の続投と引き換えに、民主党を悪徳10人衆残骸と連合直系議

員による支配体制を容認する姿勢を示した。

 

民主党が悪徳民主と正統民主に分裂して、正統民主が主権者勢力と連携する路

線は消滅した。悪徳民主は自民党とほとんど差異がない。連合直系勢力も、米官業による日本支配を容認する勢力で、自民党の路線と差異がない。民主党は名実ともに自公勢力と同類の政治勢力に転換したわけで、いずれ消滅する流れに入った。

2009年9月に樹立された鳩山政権は、小沢氏、鳩山氏が主導した政権であり、米官業による日本政治支配の構造を根底から刷新することを基本に据えた。

そのために、普天間の辺野古移設見直し官僚の天下り利権根絶と消費税増税の封印企業団体献金の全面禁止の三つを政権公約に掲げたのである。米官業が支配する日本政治を、主権者が支配する日本政治に転換しようとした。

この日本政治刷新の試みを破壊したのが、民主党内に潜んでいた米官業利権複合体勢力である。渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、安住淳、枝野幸男、玄葉光一郎の10名を悪徳10人衆と呼ぶ。

悪徳10人衆の残骸が悪徳6人衆とも呼ばれたりしている。

この勢力が、主権者のための政治確立を阻止し、鳩山政権を破壊した。

 

万死に値する10人衆である。

 

海江田氏が代表職に位置する間に、民主党を悪徳民主と正統民主に分裂させ、

正統民主を主権者勢力と糾合させるべきであったが、すでに民主党の実権が悪

徳民主に握られており、党再生を実現できなかった。

 

海江田氏は代表職留任と引き換えに、党運営の実権を悪徳10人衆に明け渡す

選択をしたが、海江田氏自身が淘汰されるのは時間の問題であろう。民主党は、9月16日をもって、完全に悪徳民主党に衣替えした。新党名を悪徳民主党とするのが分かり易いと思われる。この悪徳民主党を支配するのは、悪徳10人衆残骸と悪徳労働組合連合である。

労働組合は、本来、労働者=生活者=消費者=主権者=個人の側に立つべき存在であるが、連合は違う。原発を推進し、戦争を推進し、TPPを推進し、消費税を推進し、沖縄基地建設を推進するほとんど、自民党支援団体と言ってよい存在である。

連合に加盟している労働組合のなかに、現在の連合が示す方針に賛同できない

と思われる労働組合が存在する。これらの労働組合は、連合から脱退して、主権者の側に立つ労働組合組織を新たに樹立するべきであろう。

2015年までに実施されると見られる次期総選挙まで、時間が短くなりつつ

ある。

 

主権者勢力の結集が急がれるが、新政党の樹立がはっきりと展望できない。原発、憲法、TPP、消費税、沖縄基地など、重大問題が山積しており、これらの問題について、主権者の側に立つ政治勢力の結集が急がれる。民主党が命日を迎えたことで、これを前提に政界再編を急ピッチで進展させなければならない。

日本政治の凋落は、要するに、小沢-鳩山政権を民主党内に潜む悪徳分子が破

壊したところから始まっている。日本が米国からの独立を果たすためには、何から何まで米国の命令通りという図式から離れることが必要だった。米国は日本のカネで辺野古に基地を造らせたいと考えているが、日本にとって、辺野古に新たに米軍基地を造らねばならぬ理由は皆無である。

 

普天間の危険除去が必要なら、普天間を閉鎖すればよいだけのことだ。普天間移設先を県外・国外にすることは、日本が真の独立を実現する第一歩だった。ところが、この重要案件を破壊したのは、民主党の岡田克也氏、前原誠司氏、北澤俊美氏の三名だった。

岡田克也氏は米国の命令にただひたすらひれ伏しているだけである。そして、米国が危険人物として排除しようとした小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏に対する攻撃を全面的に展開した。単なる米国のエージェントであると言わざるを得ない。前原誠司氏もまったく同じ範疇に入る人物である。

海江田氏が最後のよりどころにしたのは、連合であるが、連合自体が、すでに

主権者とは遠く離れた存在になっている。どうして労働組合が、原発を推進し、

戦争を推進し、TPPを推進し、消費税大増税を推進し、沖縄の米軍基地建設を推進しなければならないのか。

これらの政策を推進する以上、連合は自民党の支援団体になるべきである。連合に加盟している労働組合は、現在の連合の基本路線を虚心坦懐に、再検証するべきである。政策を再検証するなら、連合を脱退する労働組合が続出するはずである。現在の連合は、電力、電機、自動車、鉄鋼の組合に支配されているが、これらの業界の主張は、基本的に原子力ムラの主張と変わらない。

原子力ムラは、自分たちの利益のためなら、主権者が苦しもうが、日本が破壊

されようが、おかまいなしの者たちである。

この方針に連合全体が引きずられていることがおかしい。主権者は、現在の民主党が、もはや、主権者の側には存立しえない存在になったことを知らねばならない。電力、電機、自動車、鉄鋼関係の企業に勤務する人々は、自分が属する産業の利益のためには、主権者の利益も、労働者全体の利益も関係ないと考えるのかも知れない。

そう考える人々は、連合の方針に賛同し、自民党や悪徳民主党を支持すればよいだろう。しかし、大多数の主権者は、このような狭い料簡でものごとを考えることを放棄するべきである。日本の主権者全体の利益、日本の労働者全体の利益を基軸にものごとを考えるべきである。

 

そう考えるなら、現在の連合と、悪徳民主党の方針には、どうしても賛同でき

ないということになるはずだ。安倍政権の暴走が拡大し、日本の未来が暗黒に覆われ始めている。その具体的根拠が、原発、憲法、TPP、消費税、沖縄基地の各方針なのである。この重大問題について、主権者の声に真摯に耳を傾け、主権者の意思を反映する政治を実現する政権を何としても樹立しなければならない。

ところが、それぞれの問題で、各種世論調査で安倍政権の方針に反対する意見

が、すべて過半数を超えているというのに、この声を正面から受け止める真正

野党が登場しない。

 

既得権益勢力の謀略で、正統民主が破壊され、その延長上に創出された生活の

党が不正な手段で破壊されたことが最大の原因である。

 

2012年12月の総選挙では、生活の党(未来の党)が、不正な手段によって、人為的に破壊された。その後遺症がいまだに続いているのである。とはいえ、現実は現在進行形で動いている。新しい主権者政党を確立しなければ、次の選挙に間に合わなくなる。こうなると、主権者が主導して、新政治勢力の創出を実現しなければならなくなる。

幸いなことに、マスメディアの大宣伝で創作された「第三極」と呼ばれる政治

勢力が、自壊作用を引き起こしている。

 

もともと、内容がなかったのだから、自壊するのは当たり前のことだが、この

状況を活用して、真の主権者勢力を確立してゆかねばならない。民主党は、名実ともに悪徳民主に衣替えしたわけで、この意味では、真の主権者勢力を確立する好機が到来したとも言えるわけである。

主権者の側は、現在の自公と大同小異の政治勢力がどれだけ創作されても、何

の意味もないことを知っている。主権者にとって必要なことは、主権者の側に立つ政治勢力の登場である。日本政治の本格再編はこれから始動することを、すべての主権者が認識しておかなければならない。

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著者:植草一秀(政治経済学者)

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━7:54 2014/09/18


2014年9月20日 (土)

ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録- ハードカバー – 20071220 東 玲治 (著)

引用


小林道雄ホームページ◆2004年12月13日 更新偏屈庵通信ロゴ/表紙へ

表紙 |  偏屈庵日乗 |  左思右考 |  炉辺談義 |  リンク |  著作 |

  経歴 |  偏屈庵通信について

 左思右考##口上##なくなった「道草」##「つながってなくちゃなんない症候群」という子どもの危機##芸能化する政治##無駄な少子化対策

口上 左思右考とは、あれこれ考えること。昔は問題と思われる事象については左からも右からもさまざまな意見が出され、なるほどそういう考え方もあるかと勉強になったものだった。ところが最近は、あまりそういうことがない。そこで、古い人間としての立場から、ああでもないこうでもないと考えてみようというわけである。多分、結果は漫言放語(深く考えず、思いついたまま口まかせに言い散らすこと)になるだろうことをお断りしておく。

 

偏屈庵主なくなった「道草」

小学校に入学当初の子どもは、ほとんどが「勉強は面白い」「学校は楽しい」と思っている。子どもを“勉強好き”にさせるには、何よりもその向き合い方を持続させることなのだが、教育に熱心な母親は折にふれてこんな本音を子どもに吹き込む。

「ちゃんと勉強していい学校へ入るのよ。いい学校を出ておかないといい会社に就職できないし、ろくなお友だちもできないし、いいお嫁さんも来てくれないし、一生人にバカにされて暮らすようになるわよ」

こう言われた子どもが、「勉強は面白い」「学校は楽しい」と思えるものかどうか。そう言われた子どもは勉強に精を出すようになるかもしれないが、それは、「勉強をしないと大変なことになる」と感じる恐怖心からのもので、本来あったはずの自主的な「やる気」というものではない。

そう言えば、「子どもがそれほどまでに意識するものだろうか」といぶかる人もいるかもしれない。だが、子どもはわれわれの想像以上に親の言うことを重く受け止めているものだ。話は大変に古いが、こんな例もある。

 

巨人軍の長嶋監督がユニフォームを脱いだ時、子どもたちの多くはひどく残念がった。その時に一人だけ、したり顔をして「それでいいんだよ」と言った子がいた。当然、「なんでさ?」と詰め寄られ、その子は「長嶋は監督に向いてないよ」と言った。が、問題が問題だけに、その子は「どうしてさ」と仲間から集中砲火を浴びた。そして、ついに半ベソをかきながら、「だって、お父さんがそう言ったもん」と叫んだ。

ことほどさように、親の言葉は子どもに残る。いかに勉強させるためとはいえ、子どもの心に脅しとなるような言葉を言っていいはずはない。不安を行動の動機づけに使う、行動のエネルギーにさせるというのは最悪の方法なのである。

この「不安を持たせる」という方法は何よりも勇気をくじくのだが、なぜか育児や教育の世界では、それが大手を振ってまかり通っているようなのだ。その脅しは、端的に言えば「そうやると安全じゃない」というもので、たとえば「学校へ行かないと、人生は安全じゃなくなる」というかたちをとる。反語的には「ちゃんと学校へ行っていれば人生の安全は保障される」ということだ。

しかし、安全という目標、自分が安全であるために何かをしようという目標は、人間の勇気をくじく。言うまでもなく、人生はその人間に固有の一回限りのものであって、この世に自分と同じ人生を生きた人間は絶対にいない。つまり、辿るべき踏み跡などあろうはずはないという意味で、人生はまさしく「探検」なのである。

にもかかわらず、親や教師はあたかも踏み跡があるかのように「こう行けば安全だ」と言いたがる。はっきり言って、そんな老婆心というものの実体は、親や教師自身が安心したいだけのものにすぎないのである。

たとえば、中学における進路指導とは何かということだ。それが、教師が「安全」だけを考えて生徒を各高校に振り分け嵌め込もうとする「合否指導」にすぎないことは、子どもたちが一番よく知っている。さらに言えば、目指したい高校の名を挙げた時「おまえの実力じゃ無理だ」と教師から撥ねつけられなかった子どもは稀だろう。それが子どもの心をどれほど傷つけ、やる気をくじいたかは、これも子どもたちがはっきりと覚えているはずである。

なぜ、望むところにチャレンジさせないのか。落ちればショックも受けるだろうが、やはり力が足りなかったと諦めもつくだろう。本当に子どもの将来を考えるなら「頑張れ、頑張れ」と何本内申書を書いてもいいはずである。しかし、かつてこの問題について取材した東京大田区の中学教諭・南山義治氏はこう言ったものだった。

「最近はこの子の実力で何でもう一つ上を狙わせないのかと思うケースが実に多いんですが、それは教師が安全を考えすぎるからなんです。というより、クラス全員を狙ったとおりに通したい。目指す高校に通ったのは半分しかいなかったとなると、自分の力量が問われる。要するに、子どものことより自分の安全を優先させるからなんです」

現在の高校生・大学生のやる気のなさの背景には、各人が胸に抱え込んでいる「不本意入学」の思いが大きく影響していると言われている。そんなまやかしにすぎない指導が、いまだに「進路指導」などと称して行われているというのは何とも不思議な話である。

中学・高校時代というのは、人生の中で最も好奇心・探究心の強い時期と言える。そして、かつてはその好奇心が自分の進路を決めさせたものだった。私たちの時代で言えば、中学時代ラジオの組み立てに熱中していた者はだいたいがその分野に進んだものである。また、高校では、小説を読み耽ったり演劇に血道をあげたり山登りばかりしていた者も少なくなかった。

当人たちとしては、それぞれ小説家や役者やアルピニストを夢想していたわけだが、残念ながらその多くは「青春の思い出」にとどまる結果となっているだろう。しかし、そんなふうな“道草”は、計り知れないほど各人の人生を豊かにしているはずである。

ところが、今の中・高校生活には、そんな姿はまず見受けられない。たしかにそれは、受験競争によって奪われたとも言えるが、私にはそうとばかりは思えない。それよりも、幼い頃からの「そんなことをしていたら安全ではない」という脅しの大いなる成果のように思えるのである。

たとえば、最近では道草を食っている小学生の姿というのは、まったくと言っていいほど目にしなくなった。塾に追われて時間がないのかもしれないが、子どもという生き物はそれでも道草を食いたがるもので、どうも腑に落ちない。要するに、道草を“悪”とする安全教育がそこまで徹底してしまったということだろう。「道草ダケガ人生ダ」と思っている私としては、淋しい限りである。

いい加減な道草人生の自己弁護ではあろうが、私の場合、思いもかけぬ発見や、発想の転換の契機や、人生を教わったと感じるようなことは、道草の中でのことが多かった。あるいは、喜びや悲しみなど印象深く残っている人生の記憶も、その部分に多いような気がする。そこで私は、ひとり勝手に、誰の場合もそういうものだろうと決め込んでいる。

 

 人は誰しも、食っていくためにはまともな道を歩かなければならないが、その道ではそう変わったことは起こらない。また、あまり変わったことが起こっては困るのである。しかし、もしそれだけが人生であったとしたら、山頭火ではないが「まっすぐな道でさみしい」と思うのである。

 

 私はそんなふうに道草の効用を考えているのだが、この道草は子どもの成長にも大きな意味を持っているようなのだ。それについては後に詳しく述べたいと思うが、「よくできる」という場合、人は生得の素質や才能を考えたがる。しかし、実のところそれは、集中力や持続力に優れているということ、つまり努力に負うところ大であるようだ。

 

 先に紹介した増田登氏(現在は校長職を退き、悠々自適の生活に入っておられる)は、一つの授業をどれだけ理解し得たかということは、どれだけ授業を集中して聞けたかということと同意義であり、理解の差とは集中の密度の差にほかならないとして、『父親学』にこう書いているのである。

 

 「たとえば、道を歩いていてカマキリを見つける。あるいは、ちょっと変わった工事にぶつかる。面白くて、子どもは動けなくなる。なるほど道草には違いないが、この発見は、おとなには計り知れないほど豊かなのだ。単なる知識ではない。目新しいものに貪欲な好奇心を抱き、吸収せずにはおくものかという姿勢が涵養されていくのである。外であれば道草だろうが、教室の理科の時間なら、これは集中力であり探究心である。

  だが、母親は、別に急ぐ理由もないのに『さっさと歩きなさい、よそ見するんじゃないの』と、まるで時代劇の犯人を引っ立てる役人の如くに、子どもを引っ立てる。日常のすべてについてこんなふうにやられたのでは、新鮮な好奇心も貪欲な探究欲も、やがてしぼんでしまい、ただ秩序に順応するだけの“いい子”になってしまう」

 

 大器というのは、おおらかな家庭でこそ育つということの、これは逆の証明と言える。秩序重視の口やかましさも教育のうちと思っているのだろうが、そうした母親は何より望んでいる「できる子」への可能性の芽を、自らせっせと摘んでいるわけなのだ。同時にそれはやる気の芽を摘んでいるということだ。なぜなら、やる気の発動というのは、何よりも興味であり挑戦なのである。

 

 やる気というのは、一面では危険を引き受ける能力(risk taking ability)と言っていい。危険性もなくはないが、やって得られる利益は大きそうだと考え、危険を承知で思い切って賭けてみる、というのがその本質にあるということなのだ。それからすれば、安全であれ、リスクを引き受けるな、危険な道を歩むなというのは、やる気の対極に位置する生き方であって、それを強制されればやる気など起きるはずはない。

 

 現在われわれが享受している文明は、雷を捕まえてやろうとか、鳥のように空を飛んでみたいといった、当時としては素っ頓狂なことを考え危険を承知でチャレンジした人間がいたことから始まっている。そうしたリスク・テーキングによって、電灯が灯るようになり飛行機が飛ぶようになったわけである。

 

 みながみな、「そんなバカなことはやめた方がいい」「もっとまともな道を歩いた方がいい」という親や教師の言葉を受け入れていたら、何の発見もなかっただろうし、進歩は歩みを停めていただろう。そして、日本の現状はまさにそこにさしかかっていると言っても過言ではないようなのだ。

 

 世界的な経済構造の変革の中で、現在日本の各企業は生き残りをかけて新たな時代に対応すべき変化を模索している。ここに求められているのは、何よりも型にはまらない独創的な発想ができる人間である。

 

 ところが、それをこそ期待されている若手社員に対する企業幹部の評価はきわめて悲観的で、もっぱら聞かされるのは「日常的な瑣末なことについてはちょっと変わったことも言うが、基本的にはひどく保守的」で「発想にまったく飛躍がなく」、「まるで金太郎飴」のようにみんな同じだという嘆きなのだ。

 

 その苛立ちは分からないではない。かつては、私自身もそう思ったものだった。だが、その非難は身勝手というものだろう。母親の「人並み指向」に縛られ、異端も突出も許さない仲間社会の「均質化」に慣らされ、何かと言えば「安全」で脅されてきた人間に、型破りな発想を求めるほうが間違っているのである。いわば自業自得、回り回ってきたツケというものだ。

 

 かつての日本には「かわいい子には旅をさせろ」という言葉があった。その意味にはきわめて深いものがあるが、まずはさまざまなリスクに遭遇させることによって勇気を育てようということだったと思う。しかし、今の若者たちは親や周囲から寄ってたかって道草まで禁じられているのだ。日本人は、いつから安全な人生を幸福と思い込むようになったのか? 私は何よりもそのことを奇異に感じるのである。

 

(『「大人」になる方法』 講談社 1996年3月刊)「つながってなくちゃなんない症候群」という子どもの危機

 〈インタビュー〉 小林道雄さんに聞く (雑誌『教育』2004年8月号)

 聞き手  和田 悠  慶應義塾大学大学院・教科研常任委員

 

子どもの人間性が奪われていくような育児環境

――小林さんは、二〇〇〇年一〇月から『世界』(岩波書店)に「少年事件への視点」を連載されました。この連載は、少年事件の凶悪化と年少化を理由に少年法が改正され、刑事罰を科すことができる年齢を一六歳から一四歳に引き下げる厳罰化が決定するなかで書かれたものですね。

小林  少年法改正の議論のなかで凶悪な事件を起している少年は本当に凶悪なのだろうか、このような改正は少年たちの非行を実際に防ぐのだろうか、この改正を少年非行の現場にたずさわっている人たちはどのように見ているのだろうか、こういった問題が気になりました。現場の声がなかったものですから、そこで、東京、神奈川、埼玉の、家庭裁判所調査官、保護監察官、元少年鑑別所所長、元少年院院長、家庭裁判所で少年事件を担当した経験をもつ裁判官などそれから一五、六人に会い、改正案の是非と少年非行の実態について取材をして歩きました。

  なかでも家庭裁判所の調査官の方と話していたときに痛切に感じたことは、子どもが年齢にふさわしい発達をとげていないということでした。子ども・若者が、未熟さを未熟さとも意識できない幼さのままで生きている。もちろん短絡的に結びつけることは問題ですが、そうした子ども・若者の未熟さ、幼さによって、非行や犯罪が引きおこされている場合が多くありました。

  いまの子どもたちには人間としての基本的な部分で質的な変化が起こっている。取材を通して、子どもの危機の現在をあらためて思い知らされました。

――連載を加筆修正して、まとめられた『退化する子どもたち』(現代人文社、二〇〇一年)では、なぜ子ども・若者は未熟にしか成長できないのか、その原因を脳科学の新しい成果をも取り入れながら論じています。そのなかで、小林さんは、子どもを人間として成長させるための環境が損なわれている現実、とりわけ親・家庭での子育てにおけるさまざまな問題性を、あいまいにせず指摘されていますね。

小林  子育ての問題では、「人類としての普通の環境」が重要なのだと思います。このことは、本のなかでも強調し、講演でも話したりしていますが、子どもの正常な成長にとって必要な環境というのは、はっきり言えば、現在も、室町時代も変わらないと思うんですね。『梁塵秘抄』の言うところの「遊びをせんとや生れけむ」といった子どもの世界は、いつでも、どこでも子どもの発達にとっては、必須な条件なのではないでしょうか。

  子どもの発達というのは、脳にセッティングされているものが、外界の「刺激」によって動き始め、発達していくということです。この構造そのものは、千年や二千年で変わるものではないわけです。逆に言えば、子どもというものは、無視したり孤立させたりしますと、発達が阻害されます。ですから、人間は生まれたときから、さまざまな刺激を子どもに意識的にあたえようとする、そうした教育が子どもには必要なんですよ。

――現在の子育てのなかでは、このような教育が実践されていないことを、小林さんは問題にしているのですね。

小林  ええ、そうなんですよ。『退化する子どもたち』のなかで紹介した事例ですが、ある女の子が、非行で家庭裁判所に送られてきたんです。裁判所の調査官は、その子と接しているうちに人間としての何かが失われているのではないかという疑いをもったんです。そこで調査官は、その子の母親に会ってみたのです。その女性は、学歴だけを見ればかなりのインテリでした。そこで、どのような子育てをしてきたのかと調査官がたずねてみると、「子どもを育てる時には、静かな環境にしておく方がいいだろうと思い、子どもに話しかけることをしませんでした」とその母親は言ったというのです。

――こうした例は、特殊なケースなのでしょうか、それとも一般的なのでしょうか。

小林   あながち、特殊だともいえないと思います。というのも、育児においては、親が干渉することなく、あるがままの子どもを受けいれて自由に育てることが、その子の個性を育てる正しい育児法なのだという考え方が、現在の日本社会では広く浸透していますから。ですが、あるがままの個性というものは人間にはないんですよ。人間の脳は、生まれ落ちたときから、周りの環境や刺激によって、比喩的にいえば刈り込まれます。そして、そうした環境によって、人の個性が決まってくる側面があるわけです。周りの人間がタッチしなければ、人間は成長することができません。子どもの側から言えば 与えられた環境に適応できるように脳の機能をセレクトするかたちで、個性をつちかっていくわけです。

――情報消費型社会の現在にあっては、自由放任的な育児は、親の意図に反して、かえって子どもをストレートに消費文化の地平に立たせるわけですね。

 

子ども社会に生きた「現風景」のない子どもの誕生

小林   こうした育児の問題は、医学的にはどのように意味づけられるのか。そこで、小児神経学に詳しい医師の瀬川昌也さんにも取材をしました。瀬川さんはこう言うのですね。「赤ちゃんは生後一〇ヶ月ぐらいから親御さん以外の周囲の人からソシアル・キュウ(Social Cue)を受けるようになります」。この時期になったら、お母さんの刺激だけでは足りませんよ、ということなんです。そして、「幼児期からは、まわりに子どもや仲間や大人がたくさんいる状態の中でいろんな社会勉強をさせておかないと、準本能的な行動が出てこなくなる恐れがあります」と。

――瀬川さんの言う「準本能的な行動」とは、何をさしているのでしょうか。

小林  瀬川さんによれば、まだ社会的理性が発達していない子どもでも、対人関係をこなしていけるような準本能的な「行動パターン」が、あらかじめ脳にセットされているということなのです。ですが、このプログラムが作動するためには、先ほど述べた「ソシアル・キュウ」、つまり環境からの刺激が必要なんですね。子育てのなかで、両親から叱られたり、兄弟や幼い子ども同士でぶつかり合ったりする、こうした刺激があって、子どもは子どもなりに対人関係の機能を発揮することができるんです。だから、マンションのような閉ざされた場所で、お母さんのやさしさだけで、刺激もストレスも感じない状態でいたのでは、準本能的な行動パターンは獲得されないということなんですね。

――そうなると、親の介入が及ばないような、自律的な子ども社会に子どもが生きる経験がなければ、子どもはコミュニケーション能力を獲得できないわけですね。

小林   そうなんです。子どもが「ソシアル・キュウ」を受けられないということは、さまざまな社会関係(人間関係の対応)のなかで、自分を通していく「たくましさ」や「したたかさ」を身につけることができないということです。子どもの対人関係能力の発達にとって、重大な問題です。

  私と同い歳の精神学者である中井久夫さんも、自らの戦時中のいじめられ経験をもとにしたエッセイ「いじめの政治学」(『アリアドネからの糸』みすず書房、一九九七年)のなかで書いていますが、幼少時の子どもの社会というのは、未熟さゆえに残酷なところのある暴力的で、政治的な社会という一面を確実に持っています。子どもは、こうした社会に生きるなかで、幼いなりに自己主張、恫喝、多数派工作、妥協、手打ちというような政治性といったらいいのでしょうか、社会のなかで生きる力を身につけていくのだと私は思います。こうしたぶつかりあうような関係を生きるなかで、子どもは他者を発見し、脳科学で言う「心の理論(theory of mind)」、つまり人の気持がわかるという能力を獲得し、自己中心的な幼児性から脱皮していくのではないでしょうか。

――問題は、現在の子どもが、こうした社会経験を経ていないということなんですね。

小林   私たちの子ども時分には、大人は「子どものケンカに親は口をだすな」とよく言ったものです。ですが、現在は、自生的な子ども社会がなくなっていますね。子どもたち同士が交わる場は、幼稚園しかないわけですよ。ですが、現在の幼稚園は、保護者の眼もあって、いじめや問題行動にあまりにも敏感になり過ぎています。ちょっとしたケンカや、いざこざ、あるいは取っ組み合いなどは「悪い子」のすることだから、「よい子」になりなさいと子どもは矯正されるわけです。

  ですから、いまの若い人が自己主張ができないのは、時代という制約もあるのですが、「ソシアル・キュウ」を受けられるような環境を与えられなかったからでしょうね。人づき合いが下手なのは、性格が弱いからだと自分を責める必要はない。ただ、子ども社会に生きる経験を「現風景」にもてない子どもの誕生という問題は、人類としての発達プロセスを子どもが踏めなくなっているという意味で、文明史的な問題であることは間違いないと思います。

 

「一人で生きる力のなさ」が問題

――『退化する子どもたち』でも部分的には取りあげられていましたが、現在、小林さんは、思春期の子ども・若者の人間関係の問題性を「つながってなくちゃなんない症候群」というキーワードで、正面から議論されようとしていますが、こうした形で議論を展開される背景についてお聞かせください。

小林  まず、「つながってなくちゃなんない症候群」という言葉ですが、これは、少年法改正問題を取材していたときに、ある調査官の次のような話からとったものなんです。

  「今は中学生はもちろん小学校高学年ごろから群れていないと不安で、そこにしか生きる世界がないんです。行動規範は仲のいい友だちグループの中だけで決まっちゃって、そこから弾き出されたら生きていけない。それはとくに女の子にひどいです。三人グループでいたのがそこから外れたら教室にも居場所がなくなってしまう。そんなふうに、たがいが縛り縛られ合っていて、やれ携帯だやれメールだという“つながってなくちゃなんない症候群”がいよいよ強まっていますから、自分の時間なんか持ちようがない。逆に言えば一人で行動できないようになっていて、それがフツーの子として安心できる状態になっているのが現状なんです」

  私は、こうした子どもたちの心理的な状態を「強迫的所属要求」と名づけていますが、「つながってなくちゃなんない症候群」とはこのことです。

――子どもたちの交友関係が、そこまで強迫的なのはなぜだと小林さんはお考えですか。

小林  そうですね、「一人で生きる力のなさ」といったらいいでしょうか、一人でいることの不安が強くなっているんでしょうね。だから、とにかく人とつながっていようとする、そうせずにはいられないんだと思います。これは、別の調査官から聴いた話ですけれども、いまの子どもは、一人で昼ご飯を食べていたりしますと、あの子はかわいそうな子だとか、友だちがいない子だとか、そういうふうに見られるわけですね。見られるほうは、そういうまわりの眼が気になってしまい、誰とでもいいから仲間がいるほうがいいと思ってしまう。こうした強迫観念がつなぐ人間関係は、僕らの世代からは、およそ想像がつきませんでした。

 

つながってなくちゃなんない症候群の実際

小林  この「つながってなくちゃなんない症候群」がいかに深刻かということを思い知らされたのは、二〇〇三年四月に、青山学院女子短期大学の児童教育学科で「子どもの環境」というテーマで講演したときの、学生の真剣な反響でした。私は、襟を正されるように感じたものでした。講演では、冒頭で話したような子育てにおける親や時代という環境と、子どもたち自身がつくっている、学校での「つながってなくちゃなんない」交友関係について話しました。

  僕らの感覚からすれば、友だちというのは、自分が好きな相手のことをいうわけですよ。そして、仲がよくなるためには、ある種の運命と必然性みたいなものが必要です。ところが「つながってなくちゃなんない症候群」の場合には違うんですね。自分が相手を好きかどうかは関係ない。一回目の講演でも強調しましたが、現在の子どもは、一人でいる自分というのは、ダメなんじゃないかという強迫観念をもっている。だから、とにかく自分を相手にしてくれれば、それだけでいい、友だちということになっちゃう。

  このことは、「非行」問題を考える上でも重要な点です。たとえば、自分が加わっているグループが万引きをやった。そのときに、万引きは悪いことだとは分かっているけれども、それを「嫌だ」と言ったり、「止めようよ」と言ったりすると、仲間から弾き出されるという子ども社会の現実があります。警察に捕まるリスクよりも、仲間から外されるリスクの方が大きいと考えていれば、むしろ、万引きをしないことの方が自分の規範に反することになるんですよ。だから、学校や警察だとかがいくら「万引きは犯罪である」と言ったところで、そんなものは役に立ちはしないわけですよ。こんな話も講演でしました。

――だから、「道徳が喪失してしまった」と、管理する立場から子どもに説教しても無意味なわけですね。

小林   ええ、そうしましたら、確か五月の末ぐらいだったと思いますが、講演を聴いての学生のレポートが短大から送られてきたんです。感想のなかで多かったのは、圧倒的に「つながってなくちゃなんない症候群」についてでした。私の講演を聞いて短大生がどんなことを感じたのかを、紹介しましょう。ちょっと長いですけれども。

 

 「講演を聴きながら、はっとさせられることが何度もあった。まず、『つながってなくちゃなんない症候群』のことだ。今はそうでもないが小・中・高校までは友達がそばにいたり、電話やメールでつながっていないと、とても不安な気持ちになっていた。お昼ご飯を食べることにも、街へ出掛けるにも先生の部屋に行くにも、必ず友達と一緒でないとやらなかった。普段から女の子四、五人のグループで行動していた。自分が何か違ったことをしたら、みんなから外されるのではないかという不安がいつもあった。

  講演の中に『仲間が万引きをしたら悪いことだとわかっていても、悪いと言うとハブになってしまうから、ハブになることは死ぬよりつらいことだからと思い万引きしてしまう』というお話があった。もし私が小・中・高校のときに、一緒に行動していた誰かが、万引きや援助交際などをしていたら、その子に『いけないことだからしてはいけない』と言ってあげることはできたか。また自分はやらないと友だちに言い切れるか。そう考えたときに、絶対に言えなかったと思う。今思うと、特に高校の頃は、『このグループから抜けたら高校生活が終わったも同然』という考えがあったから、一人で行動できなかったのかもしれない。

  今の小・中・高校生もそうなのだろうか。自分は自分という考えを持つにはどのようにしたらいいのだろう。私はこの短大に入ってやっと、一人で何でもできるようになった。たぶん自分として行動しなければ、何も得るものがないと思うようになったからだと思う。群れていないと不安と思っている人たちに、どのようにしたら自分は自分という考えを持ってもらえるのかと今回考えてみたが、効果的な方法はまったく浮かばなかった。ただ、もしも自分の知り合いでこの症候群にかかっている人がいたら、『自分は自分なんだよ』と声を掛けてあげられるかな、とは思う」

 

 もう一つ挙げましょう。

 「たくさんのテーマの中で私が一番気になったのは『つながってなくちゃなんない症候群』でした。お話では『一人でいる自分は駄目なんじゃないか』、『一人でいるのがつらい』と思っている若者が増えているとのことでした。それを聞いてハッとしました。なぜなら、私自身がそうだったときがあるからです。高校生のときは、友だち四人で『トイレ一緒に行こう』とか、『購買ついて来て』とか、いつも一緒に行動していました。私はそれに縛られているという感じはありませんでしたが、皆でいないと不安でした。

  何が不安だったかというと周りのクラスメートから『どうして一人でいるんだろう、何かあったのかな』と思われるのが不安だったのです。休み時間に一人でいることはなるべく避けたくて、いつも一緒にいました。一人でいる自分を誰かに見られるのが恐くて、誰かと一緒にいたいのです。また、『仲間が悪いことをしても止められない。そのことで仲間がいなくなってしまうのが怖いからだ』ということも話されていました。これは、 いじめの原理にも似ているような気がします」

 

一人でいる人=さびしい人という方程式の存在

小林   レポートを読んでいて興味深かったのは、一人で居る人=さびしい人という方程式がほぼ全受講者にあったということです。このような方程式があるから、何かというと人の話に合わせる。自己を主張し、表現することでみんなから嫌われたら一人になってしまうから、グループ内の多数意見に自らの意見を合わせようとするんですね。こうしたグループは、外から見れば、一致団結している仲良しグループですが、内側から見れば、ものすごい同調圧力が働いている息苦しい空間です。

  もう一つ、レポートを読んでいての発見は、あるグループから外された子どもは、他のグループに移ることができないということです。他のグループからすれば、その子をハブにしたグループともめたくないですからね。しかも、その子がハブにされた理由というのは、いかに不当なものであれ、周囲の人間からは問い質されることもないんです。ハブにされた子は、見て見ぬふりをされるわけですよ。こうなったら、よほど精神的に強くなければ、その子は学校行かなくなってしまいます。もちろん、一人ひとりのレベルでいえば、このような仲間はずしが不条理だと心の底では思っているんです。けれども、こうした問題に、個人としてコミットする勇気がないんですね。逆にハブにされた子の気持に共感すると、自分までつらくなっちゃうということで、自らの感性にふたをしちゃうわけです。

  このような社会を生き抜いてきた短大生に、「つながってなくちゃなんない症候群」の話を私はしたわけです。おそらく、彼女たちが学校生活を送るなかで押し込められてきた思いが、わあっと出てきたんだと思います。やはり、自分に対してやましいと感じていたり、本当は、間違っていたのだというと思いがあるから、ある種の感情が文章というかたちで噴出したのだと思います。

 

「友だちは自分を磨く砥石」という感覚の喪失

――小林さんは、二〇〇三年一二月号の『GALAC』(放送批評懇談会編集・発行)に寄せた文章「強迫的所属欲求を引きずる若者たちの現実を見よ」でも書かれていますが、「擬態としての」親密さや、「共依存」的な暴力的な関係性が問題なのであって、「所属欲求」が満たされるような、「愛情」に裏打ちされた濃厚なつながりは、子どもが成長する上で欠かせないというのが小林さんの見解ですね。

小林   誤解してはならないのは、「ベッタリ」グループというのは、別に現在に始まったわけではないということです。昔から、そういう子どもの行動傾向はありました。小学校の低学年では、子どもたちは男女入り乱れて楽しく遊んでいますよね。それがだいたい一〇歳から一二歳ぐらいになってくると、男は男同士、女は女同士で小さいグループをつくって、よくも飽きないなと思うぐらい同じ顔ぶれで遊ぶようになるわけです。これは、発達段階の必然みたいなものだと思います。

  私は世代で言えば、戦中派です。小学校五年のときに集団疎開にやらされて、敗戦を迎えました。だから、国民学校のときには、皇国民として練成されたわけで、ベッタリなんてやっている余裕などありませんでした。ですが、戦後になり中学校に入りますと、庭球部をつくりテニスばっかりをやっていました。いま思うと、部活の仲間とは、いわゆるベッタリの関係でしたよ。ただ、ベッタリではあるのだけれども、言いたいことは言いあう間柄でもありました。そこが、決定的に「つながってなくちゃなんない症候群」とは違います。つまり、交友関係のなかで「つながらない」ときがあったわけです。

  仲がいいというのは、何でも率直に言い合えるということですから、それだけに、仲のいい友だちとの間には、言い合いやケンカがよく起こりました。当然、そうなった直後は、おたがいに気まずくなり、口もきかないわけです。ですが、こうした状態は、遊び仲間が別にいたとしても、大変つらい状態なんです。いまと違って、一人でゲームなどをして遊び、それで満たされることなどありませんでしたから。

  そうすると、だいたい、言い過ぎたほうが「僕の方が悪かった」と謝るわけですよ。向こうもつらくてしょうがないから「いいよ、もう」ということで、そこで再び仲良くなるわけです。私の子ども時代は、こうしたケンカと仲直りを、小学校に上がる前から何度も繰りかえしてきました。そうやって、仲直りするたびに、前より仲良くなれることを体得してきたわけです。だから、言いたいことを言ってぶつかり合っても、関係性というのはよほどのことがない限り壊れない、修復されるという感覚が僕らにはあります。

――なるほど、逆に、私の場合には、意見が対立する場面に出くわすと、対立しているのは意見であるにもかかわらず、何か全人格をかけての闘争のように感じてしまう感覚があります。大学のゼミや、学会での質疑応答をみても、参加者のものの見方や考え方の交流ではなく、妙なプライドのぶつかり合いで、何か勝ち負けにこだわるような場面に遭遇することも多くあります。

小林   そうですか。ちょっとつけ加えておけば、思春期における「ベッタリ」な関係が、なぜ重要なのかと言えば、感情の処理の仕方とか、相手との距離のとり方といった人との付き合い方をそこで身につけるからなんです。こうした事柄は、浅い人間関係では修得しにくいと思いますね。ですから、思春期における「つながってなくちゃなんない症候群」の問題は、自分がどんな人間なのかを、友だちとの違いを知ることで知ることができないところにあるんです。自分をわかってもらうためには、人が言うことも受け入れて、理解しなければならない。こうした「あたりまえ」のことがわからない、できないのが、現在の子どものつきあい方なんです。もちろん、思春期の「つながってなくちゃなんない」つながり方を、はじめにお話した育児環境の歪みが規定している側面は少なくないわけですが。

  いまから二〇年ぐらい前あたりから盛んになったと思うんだけど、中学受験のために子どもを塾にやらせるケースが増えてきましたね。このことは、現代の子どもを考える上で大きな問題です。僕に言わせれば、塾通いではベッタリ関係が生まれないのです。塾にいきますと、成績はよくなるかもしれないけども、人間関係の間のとり方や距離のとり方、つまりはコミュニケーションのあや、むずかしさを体得できない。対人関係に不自然さが残る人間になってしまう。これでは、本当の親友ができるわけないですよ。

  これまで話してきた自分にとっての友だち(他者)の存在の重要性を、「友だちは自分を磨く砥石」であるという比喩で、先の短大の講演では説明したのです。すると、この言葉が「印象に残った」という感想が多くあったのです。私には、そんなことはあたりまえのことなのですが、必ずしもいまの学生にはそうではないことは驚きでした。

 

「多元的な自己を生きている」という虚偽意識

――小林さんは一九八八年に、岩波ジュニア新書から『若いやつは失礼』を書かれています。そこでは、ミーイズムで公共性を失った、失礼な若者について書かれています。「つながってなくちゃなんない症候群」ということで問題にしている子ども・若者の危機は、最近になって生まれた新しい現象ではないと考えていいのでしょうか。

小林   ええ、 「つながってなくちゃなんない症候群」は、二十年以上前から始まっており、それがいよいよひどくなったということだと思います。日本中の若者は、基本的には、こうした環境のうちに育ってきています。ですが困ったことに、こうした「つながってなくちゃなんない症候群」のような子どもの生き方を、ある社会学者は、最近になって新しく日本社会に生まれてきた若者の新しい自己のあり方として肯定的に評価したりもしているのです。統計などを用いてあたかも実証されたかのように、「多くの若者が多元的な自己を生きている」と語るわけです。

  中学・高校の六年間を、何ごとにもうなづきあい、「かわいい」を合唱しなければならない生活を送っている。そして、その後遺症としての「強迫的所属欲求」を引きずっている。だから、「場面によって出てくる自分というものは違う」と、若者は答えざるをえないのであって、それは、決して「多元的な自己を生きている」というものではないでしょう。

  子どもたちは「どんな場面でも自分らしさを貫くことが大切」だと、心のなかでは思っているんですよ。だけれども、「強迫的所属欲求」のために、すなわち「つながってなくちゃなんない症候群」のために、もはや自分の率直な意見を言えないほどの「複数の顔」をつくってしまっている。それを「多元的な自己」と言っては、現実を見誤るんじゃないかと思いますよ。

――たしかに、紹介してくださった短大生の感想文を見ると、「多元的な自己」を生きているとは思えませんね。むしろ、他者に呑み込まれないだけの内面世界をいかに確立するのか、あえて言えば近代的自我の確立という課題は、現在もなお日本社会においてリアリティがある問いかけかもしれませんね。

 

「おな中」という「つながってなくちゃなんない症候群」

――小林さんには、『少年審判』(講談社、一九九八年)という強姦事件を題材にした小説がありますね。高校生になっても、同じ出身中学校同士で固まっていたグループ=「おな中」による強姦事件という設定ですね。

小林   このときは、高校の女性教師に取材しました。中学校を卒業して高校に入っても、そこですぐに友だちができるわけではない。うまくいかない場合も当然ありますよ。だけれども、いまの子どもは「つながってなくちゃならない」症候群だから、友だちが自然にできるようになるまで待てないんですね。中学校を卒業したとしても、中学校のときのグループからは卒業しない、できない。これが「おな中」グループです。

  彼らは、お互いに高校に行っても友だちが出来なかったということで傷をなめ合うわけですよね。共に依存しあうわけです。だからそこには、対等な友だち関係ができにくい。強い者と弱い者という一種の従属関係が出来てしまう。そういう歪みはあるけれど、そこにしか友だちはいないと思っているから、この関係から誰もがなかなか離れられないわけです。そこで、生活の基盤である「地元」、これはカタカナで「ジモト」と書いた方がいいと思うけれども、そのジモトに「強迫的所属欲求」を満たすのに戻っていってしまう。だから、バイトもジモト、付き合いもジモト。そういう格好になっている。私の取材範囲でいえば、ここに実は「非行」の温床があったりもする。同じ高校同士のグループで「非行」問題が起きるというのはさほどなく、「おな中」グループの場合が多いんです。

  このことは、あんまりみなさん考えていないようだけど、やっぱり人とつきあう能力というものは、自分とは異質な他者とぶつかることでも開発されていくのだと思います。「おな中」をはじめ、「つながってなくちゃなんない症候群」の子どもは、小さい集団の仲間うちだけで行動し、その世界を相対化することもなく、自分はそれでいいのだと居直って、ずっと育ってますでしょ。自分の考えていることを一般に敷衍していって説得性を持つものかどうかとか、正当性を持つものかどうかという作業を、やったことがないんですね。それでは、社会的理性が育たない。コミュニケーション能力が猛烈に退化してしまいます。

  社会性をもつということは、他人の眼で自分を見ることですよ。いい友だちをもちますと、あいつはどう思うのかなあというように視野が広がります。相手の眼になることができる。逆に、友だちがいないということは、視点の社会化というのができないということです。

――たしかに、普遍性への志向性がなければ、それは、社会的な「引きこもり」ですよね。実感に閉じこもってしまい、自らの感情を他者に開いていき共感にまで高める回路がないところに社会認識もなければ、社会運動を担っていこうというエートスも生まれようがありませんね。そう考えると、現代社会に子どもと生きるための「教育」にとっての一つの課題は、いかに普遍的な〈問題〉を子どもと共有するのかだということになると思いますし、「つながってなくちゃなんない」症候群の、社会病理としての根深さを感じます。

 

対立を許さない日本社会という根源的な問題

小林   ですからね、私もいまの若い人が、社会というものをどう考えているのだろうかと気になっていたのです。後に改めて話を聞いた青山学院女子短大の受講生にそのことを尋ねてみたのですが、答えはつぎのようなものでした。

  「自分を入れないで作られたVTRを見ている感じ。社会というのはすべて出来上がっていて、自分たちは違う所にいるという感じで見ている人が多いと思います。デモをやっているのを渋谷とかで見て、そのことを話したいと思っても1対1だったら話せるかも知れないけど三人だったら話せない。五人だったら絶対駄目です。表面的なこと以外の、ちょっと本質的なことを言うと何か“語りやさん”みたいな眼で見られて息苦しくなるんです。社会は変えられるものなんて全く考えていません。客観的にというか、見ているだけのような気がします」

  これは非常に正直な発言だと思うんですよ。およそ社会が存在する以上、そこには必ず対立が生まれるわけです。友だちグループも一つの社会ですよ。社会というのは、それぞれが異義を申し立てて、あらためる必要のあるところを組みなおしていかなければ、健全に保たれないものです。けれども、いまの人たちは、自分のなかで勝手にその対立が存在しないかのようにしてしまう。こうした精神態度は、何も大学生だけではないですよ。日本全体に行きわたっている。いまや三〇、四〇代にまで「つながってなくちゃなんない」意識は及んでいます。だから、この国はさまざま社会的な矛盾を抱えているのだけれども、その矛盾にむきあい、社会に対して批判的に発言したり、行動するというような動きが社会のうねりとして出てこない。

  このことは、日本社会には実は「社会」というものはなく、旧来からの「世間」があるだけだという阿部謹也さんの議論にもつながります。世間というのは、予め個人に与えられたものとして、つまり所与のものとして自分にかかって来るわけです。そして、その中で、個人はうまく「適応」していかなきゃならない。こうした発想が、日本人にはやはり根強いんです。日本社会ならぬ「日本世間」では、社会のなかに存在する対立を明らかにしようということは、愚かしいことだと思われている。対立をおそれずに、「俺はそう思わないな」と時には勇気をもって発言する場面がなければ、ディスカッションなど起きようがない。ところが、いまの日本社会ではNOというのが一番まずい。その時に意見が違っていても、人にはそれぞれの考え方があるのだから「いいんじゃないですか」と言って棲み分けようとする。

  もちろん、このようなごまかし方を続けると、自分のなかにものすごく鬱屈したものが生まれてくる。けれども、そういうやりきれない感情を、そういうものだということで個人の中で処理しちゃうのですね。このような処理方法を、学校生活をやり過ごすなかで身につけていけば、先の大学生のような発言になるのは当然です。

  対立をおそれないということは、別の言い方をすれば、孤独をおそれないということですよ。ですが、君たちの場合には、孤独に対する耐性というのがまるでない。内省を経験させられていないから、他罰的になったり、まやかしの全能感みたいなものが頭をもたげてくる。簡単にキレルるというのも、孤独をおそれずに自分の感情と向きあう経験がないことが大きいのではないかと思います。若い世代には、孤独というのは、孤立と同じ意味で考えられているのではないか。孤独は、君らの感覚からすれば、悪なんだと思う。そうしているうちは、「私はわたし」という主体性を持つことは絶対にできないと思いますよ。

――物理的に大人といわれる歳になっても、自我が社会化されなければ、「社会」の成立はないわけですね。いまや、「つながってなくちゃなんない症候群」の子どもと向き合う大人もまた、同じ症候群の後遺症を引きずっている場合が多い。このような循環を打破し、「つながってなくちゃなんない」症候群とそこに根ざす日本社会のかたちをどう組み換えていくのかというのは難問です。

小林 僕がわりに嫌われるのは、建設的な道筋を示さない癖があるからです。だけど、ノンフィクション書きとしても、できもしない建設的なことを言うのは嫌いなんです。言っちゃ悪いけど、今のあなた方の世代というのは答えまでも求めたがる。それは、ちょっと僕らの世代と違うんだね。私は問題提起をした。冷たいようだけど、それを君たちが引き取って考えてもらわなきゃ困ると言いたい。救いは君らがつくりなさいということです。

  (二〇〇四年四月一四日、新宿「ルノアール」会議室、同年五月一六日、小林道雄宅にて)

 

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芸能化する政治

 

 二〇〇〇年の一月、アメリカのジャーナリストD・ハルバースタム氏は、米メディアの現状と政治についての朝日新聞のインタビュー(一月十九日付)で、アメリカ国民の政治家に対する目を、〈芸能を見る目、芸能人を見るまなざしになった。……面白くないことは退屈。これがテレビ文化の政治への影響です。人を喜ばす芸能スタイルが政治家に求められている〉と指摘し、さらに、

 

 〈テレビは、物事をあまりにも単純化しすぎる。問題は、単純化してはいけないことを単純化すること。世の中には複雑なものもあり、それは複雑さを持ったまま扱わねばならない。でもカギはそれを国民が望むかどうか。テレビは視聴率低下を心配して、そういう報道をしないのです〉と述べていた。

 

 それから一年余の二〇〇一年四月末以降、日本もまったく同じ状態に立ちいたった。なんら具体的な政策を示すことなく「聖域なき構造改革」を叫ぶだけの派手なパフォーマンスが圧倒的な支持を集める反面で、個人情報保護法は関心すら持たれていないのである。そうなったのはメディアが「そういう報道をしない」からで、テレビの場合は事柄の複雑さゆえに分かりやすくできず、「面白くないことは退屈」と斥けたということだろう。

 

 ハルバースタム氏が指摘しているように、複雑な事柄は複雑さを持ったまま扱わねばならない。視聴者や読者に好まれようと、わかりやすく単純化することは一面的理解による過剰な情緒的反応という等質化現象を招く危険性がある。その意味でジャーナリズムは、政治家の言葉の意図的な「わかりやすさ」こそ問題にすべきなのだが、事態は逆になっている。

 

 それは、視聴率の低下や読者離れを恐れるからだろうが、実は伝え手の側にも「わかりやすさ」を求めたがる論理的思考能力の衰弱があるように思える。個人情報保護法案に対するメディアの対応の鈍さには、この法案が規制の対象から「放送機関、新聞社、通信社そのほかの報道機関」を除外していることもあるが、それ以上にジャーナリストとしての質の低下があるのではないか、私にはそう思えてならない。

 

 魚住昭氏らライター諸氏が立ち上がったのは、もとより出版を適用除外対象に入れさせようとするものではない。しかし、私自身としてはこの除外規定には腹に据えかねるものがあった。なぜならこの発想は、記者クラブ制度の“排除の論理”そのものだからである。この問題について友人の一人は「記者クラブに入っている相手なら何があっても日頃のよしみで話し合いがつくが、雑誌はそうはそうはいかないからだろう」と言った。

官の本音はそんなものだろうが、問題はそれに異を唱えることもないメディア側の姿勢にある。そうなるのは、大手メディアの記者には官とのもたれ合いを意識することすらなくなっているからだろう。

たとえば、かつて中央官庁の記者クラブに所属している記者に取材して、私が何より違和感を覚えたのは、彼らがしばしば口にする「国としては……」という言い方だった。私は中央官庁イコール国とは思っていないが、彼らは官僚の考えを国の意向として伝えることを当然のこととして疑っていない。

私はこれまで警察の問題を手がけてきたが、最後にぶつかるのは学問的にも通説になっているらしい「警察権は国に属する」なのである。しかし、間違っても警察庁イコール国ではない。

国が何かは国民を主権者とする憲法が定めるもので、九二条は「地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基づいて法律でこれを定める」としている。地方公共団体も国の統治機構の一環であり、地方自治の本旨が「住民自治」であることに議論の余地はないはずである。

先進国の中で日本ほど中央集権的な国はないと言われるが、牢固たるその体制を支えてきたのは、国が何かを考えることもなく、中央省庁キャリアの意向を国の意向として伝えてきた大手メディアにほかならないのである。

 

 日本のジャーナリズムの退廃は、結果として官に取り込まれるだけの記者クラブ制度にしがみついているメディアの姿勢にこそあると言って過言ではない。糾すべきは何なのか、個人情報保護法の問題はそのことも問うていると言えるだろう。

(『個人情報保護法をぶっ潰せ』現代人文社 二〇〇一年九月)

無駄な少子化対策 日記(七月一日)にも書いたが、このところ少子化問題がかまびすしく論じられている。ただ、論じられているのはどうしたら防げるかという具体策であって、防止の必要性はほとんどの人が認めているようだ。しかし、本当にそれが必要なのか、果たしてベビーバスト(出生率低下)を防止できるかどうかは、あまり論じられていない。

実を言えば、少子化を問題とする話を初めて耳にしたとき、私は狐につままれたような気分になったものだった。というのは、出生率低下が逆の意味で論じられた時代を知っているからなのだ。おかしな譬えだが、昭和二十五(一九五十)年に死んだ新聞記者が現在に生き返ったとしたら、この出生率低下には間違いなく「結構じゃないの」と言うはずなのである。

総務省統計局によれば、現在の日本の人口はおよそ一億二千七百五十万人だが、私が生まれた昭和九(一九三四)年は六千八百三十万人、現在のほぼ半分である。国策として「産めよ殖やせよ」運動が行われた昭和十七(一九四二)年が七千二百八十万人。敗戦後の第一次ベビーブームとなった昭和二十二(一九四七)年は七千八百十万人。そして、昭和二十五(一九五十)年は八千三百二十万人という経過をたどっている。

多分、私が中学生のころだったと思うが、当時よく耳にしたのは「日本は人口が多いから貧困がなくならない、現在の八千万の人口を六千万に減らせれば生活はもっと豊かになる」という話だったのである。その記憶があったので調べてみたところ、そのころは知識人の多くかマルサス(Thomas Robert Malthus 1766~1834)の『人口の原理』を読んでおり、次いで広まった「新マルサス主義」を当然としていたということだった。つまり、

 

 「人口は幾何級数的に増大するが、食糧は算術級数的にしか増加しない。人口増加による貧困が社会悪の原因であるから、食糧に見合うように人口を抑制すべし」として性欲の抑制を主張した「マルサス主義」から、産児制限によってそれを達成しようと主張する「新マルサス主義」へと移行していたようなのだ。

 

 私はそのことを、先年他界された元朝日新聞社社長・広岡友男さんに土地問題にかかわる話として持ち出したことがあった。すると広岡さんは、「おう、そうなんだ。僕もマルサスを読んだ。人口抑制問題をやろうとだいぶ研究したからな」と答えたものだった。先に、おかしな譬えとして新聞記者を出したのは、それが頭にあったからなのである。

 

 ところが、以後五十年の間に、日本の人口は逆に六割増となった。にもかかわらず、国民の生活は当時とは比較にならぬほど豊かになった。そしていま、少子化が危機感をもって語られ、再び「産めよ殖やせよ」が言われ始めている。何とも奇妙な話である。

 

 人口減に歯止めを掛けたいとする理由は、労働人口の減少が経済成長を鈍化させ、高齢化社会の年金や医療費など社会保障費が維持できなくなるということにある。しかし、無理を重ねての絶えざる経済成長は、人間の本然の生きかたにさまざまな歪みをもたしてきた。その意味では「金銭的関連から少しずつプラグを抜いていくことを基盤にした生存の仕方が、いまや生き延びるための一つの条件」であるとするイヴァン・イリーチの言葉を考えたほうがいい。まして、有限な地球資源を考えれば少子化こそが必要なのである。

 

 それはそれとして、ここまでのベビーバスト(出生率低下)は何によるのか。また、果してその回復は可能なのか。厚生労働省は未婚化や晩婚化の理由を、女性たちが家庭を築くことの負担の大きさを悟ったからだと分析している。たしかにそれもあるだろうし、そこから導き出される「子育てに励む夫婦を支援する」社会システムの確立も必要ではあるだろう。だが、理由はそれだけだろうか。

 

 一般論的な産まない理由はさまざまあるだろうが、実際に産むか産まないかを決めるのは夫婦の意思である。経済状態や環境がどうであれ、子どもを望む夫婦は産むであろうし、どれほど条件が整っていても、子どもを望まない夫婦は産まない。はっきり言って、産む産まないは、当人たちの考え方、とりわけ女性の側の意思の問題なのである。そして、それ以前の問題である非婚化は、日記にも触れたように生き方そのものがおかしくなっていることにある。

 

 二〇五〇年には人口が一億人にまで減少すると騒がれているが、現在の人口を維持して豊かに暮らしていくための経済プランはどこにも示されていない。防止策として無駄な支出をするよりは、人口一億人の経済モデルを作り、今からそのための準備を進めるほうが、はるかに現実的である。しかし、森喜朗前首相の顔を見ていれば、それを言うのも無駄な気がする。(二〇〇三年七月記)

http://www2.odn.ne.jp/henkutsu/sashi.html

6:35 2014/09/26

小林道雄ホームページ◆2004年7月4日 更新 小林道雄の経歴(プロフィール)「手元にある中で、いちばん偏屈っぽくない写真がこれである。いちばん偏屈なのは奥さんがダメ出し」(ウェッブデザイナー記)

小林道雄の近影/撮影:中島好登

撮影/中島好登(新宿・欅山にて)

ノンフィクション作家。1934年(昭和9年)東京生まれ。 雑誌記者から廣済堂「時代」編集長、出版部長をへてフリー。 警察、司法、冤罪、少年問題などを主に手がける。著書に、「日本警察崩壊」(講談社)、「退化する子どもたち」(現代人文社)、「日本警察腐敗の構造」(筑摩書房)、「冤罪のつくり方」(講談社)、「日本警察の現在」(岩波書店)、「若いやつは失礼」(岩波書店)など。

※主な著書の詳細は、小林道雄の著作ページをご覧ください。

 小林道雄の経歴 |権利は小林道雄が有しています。

6:39 2014/09/26

 

 

日本警察崩壊 単行本 – 2003/5/1

http://www2.odn.ne.jp/henkutsu/

 

小林 道雄   (著) 相次ぐ不祥事、低下した検挙率、解決できない重大事件、失敗した暴対法、警らよりも昇任試験、キャリア化したノンキャリ幹部……

信頼を失った警察に未来はない!!

 

ベストセラー『日本警察 腐蝕の構造』以来警察のあり方を見続けている著者が、崩壊しつつある組織の現状に警鐘を鳴らす!

 

 今の警察には、「警察は、個人の生命、身体及び財産の保護に任じ」(警察法第2条)と規定されている責務を第1義的なものとする意識が、組織にも個々の警察官にも大きく薄れてきている。……いったい、どうしてそうなったのか。……気づいたことは、薄れたというとらえ方は違うのではないかということだった。そうではなく、もともとその責務を2義的なものにしたがる体質があり、時の経過とともにそれが露になりタテマエ化が進んだ、そう見るほうが正しいのではないかということなのである。(「はじめに」より抜粋)内容(「BOOK」データベースより)

 

相次ぐ不祥事、低下した検挙率、解決できない重大事件、失敗した暴対法、警らよりも昇任試験、キャリア化したノンキャリ幹部…信頼を失った警察に未来はない!ベストセラー『日本警察腐蝕の構造』以来警察のあり方を見続けている著者が、崩壊しつつある組織の現状に警鐘を鳴らす。

 

 

内容(「MARC」データベースより)

 

警察は、もはや機能不全に陥っているのか!? 相次ぐ不祥事、低下止まらぬ検挙率、失敗した暴対法。本来の生活安全の任務より監視に重きを置く流れは、ますます国民と乖離する。警察のあり方に警鐘を鳴らす!単行本: 246ページ

出版社: 講談社 (2003/05)発売日: 2003/05

目次

1 初動捜査―神戸・大学院生暴行殺害事件(捜査しない警察・警察組織の問題点に原因が ほか)

2 暴力団対策法―失敗したヤクザ対策(ヤクザをわからなくさせる「暴力団」暴力団にされたヤクザ ほか)

3 復活された監視―保母になった計察(思想善導の保傅詐術的「焼け太り」戦略 ほか)

4 検挙率低下―露呈したまやかし(特別身上指導職員「検挙率神話」の崩壊 ほか)

5 自治警察の回復―キャリア制度が阻む自治(否定された官僚支配公安委員を選ぶ警察 ほか)

5:25 2014/09/26

日本警察 腐蝕の構造 ハードカバー – 1986/3/1

小林 道雄   (著内容(「BOOK」データベースより)

一握りのエリート幹部(キャリア)の特権意識と癒着・腐敗が危機の元凶!! 警察内部の憂える志士の協力によって初めて明らかにされる驚くべき真実。 ハードカバー: 241ページ

出版社: 講談社 (1986/03)発売日: 1986/03

目次

第1章 不祥事を招く条件

第2章 犯罪を生む環境

第3章 ヤクザと警察―癒着の構造

第4章 まかり通る上部の不正

第5章 資格なき資格者たち

第6章 抑圧されているノンキャリア

第7章 なぜ関西に不祥事が多いのか

5:29 2014/09/26

崎原・名瀬間を走っているバスがありますが・現在は崎原小学校前で終点ですが。

これを田雲漁港まで延長していただけないでしょうか?田雲にも人が住んでいますし・3キロほど歩いて名瀬行きのバスに乗らないとなりません一日も早く延長をお願いします・利用者や・高齢者は・バスを利用したいと考えています。

 

公共のバスは交通弱者を助ける乗り物ですのでよろしくお願いします。

 

 

 

奄美市名瀬崎原田雲534

滝田 好治

0997-54-3339

平成26年9月21日

 

「仙波敏郎さんを支える会」の東玲治さん亡くなる 愛媛(産経新聞)

http://www.asyura2.com/08/senkyo55/msg/284.html

投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 10 月 25 日 10:46:56: twUjz/PjYItws

http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/081025/ehm0810250231001-n1.htm

2008.10.25 02:31

 

愛媛県警の捜査費不正支出問題を内部告発した県警巡査部長の仙波敏郎さん(59)を、先頭に立って支援してきた「仙波敏郎さんを支える会」の世話人で、元ジャーナリストの東玲治さん(59)が23日、同県東温市田窪の自宅で亡くなっているのを訪れた知人が見つけた。死因は狭心症による発作とみられる。

東さんは昭和23年11月、松山市生まれ。松山商科大学(現・松山大学)を卒業後、46年、産経新聞社に入社。松山支局など17年間、取材記者として過ごした。

「気骨のある記者」として知られ、退社後に編集・発行していた「政経ジャーナル」で、県内のJAで次々に発覚した光センサー選果機の不正入札事件をスクープ。著書に「記者物語」「続記者物語」「-告発警官1000日の記録-ドキュメント仙波敏郎」(いずれも創風社出版)などがある。

仙波さんは「親身になって世話をしていただいた。残念だ」と言葉を詰まらせた。葬儀告別式は25日午後1時から松山市築山町5ー16の小倉聖苑築山ホール。喪主は兄の隼也(しゅんや)さん。

 

 

■関連投稿

警察の真実-捜査費横領システムの闇(下)【自称「裏金問題を内部告発した現職警官仙波の運転手」の東玲治】(JANJAN)

http://www.asyura2.com/07/senkyo43/msg/805.html

警察の真実-捜査費横領システムの闇(下)【自称「裏金問題を内部告発した現職警官仙波の運転手」の東玲治】(JANJAN)

http://www.asyura2.com/07/senkyo43/msg/805.html

投稿者 天木ファン 日時 2007 年 11 月 01 日 11:48:52:

http://www.news.janjan.jp/living/0710/0710304804/1.php

 

前回記事:警察の真実 -捜査費横領システムの闇-(上)

東さんの話 「仙波の運転手」の東玲治です。私は、友人にすすめられてホームページをつくって、安上がりの「仙波敏郎さんを支える会」の情報発信をしていますが、それだけではこの仙波のリアリティーというものが伝わりません。それで、こういう集まりを多く持とうと考えました。

5人以上の人が聴いてくれるなら、どこにでも講演に行きます。関西なら車で日帰りです。もちろん、飛行機で行きたいんですよ、でも、先方さんに負担をかけるのは心苦しいので、私が車を運転します。車の中で、仙波とはいろいろ話しますよ。

私は、取材記者として愛媛県警を30年間見てきました。ある意味、仙波よりよく知っているようなところがあります。民間人の私は、何を言ってもかまわないのですが、仙波は現職の警官ですから、言ってはいけないことがあります。公務員の守秘義務というのがあります。私が、その辺のところをチェックしています。

新聞を見ると、官公庁の不正、政治家の不正がいつもニュースになっています。それで、際限がないので不正の追及はほどほどにして、国会では政策論争をやれ、という意見があります。しかし、不正の追及と政策論争は両立させなければなりません。

仙波の告発したのは、警察の不正です。警察という組織を考えるとき、組織がかかわらないと、不正をできるわけがないんです。これまで、個人の責任として、「トカゲのしっぽきり」ばかりしてきましたが、個人の力では、警察の不正はできないんです。

今、日本国では、官僚の心が腐ってきています。警察官僚もそうです。仙波のように、正しいことと正しくないことの区別をはっきりつけることのできる人が、少なくなってきています。仙波が嫌いだという人も多いですよ。しかし、彼の言っていることは正しいのです。正しいか正しくないか、このことが問題なのです。

このまま格差社会が進行していくと、遠からず、日本にもスラムが誕生することになると思います。スラムは、犯罪の温床になります。そのとき、今の日本の警察力では、対応できません。警察の捜査能力は年々低下してきています。幹部が裏金作りで、私服を肥やすことばかり考えているからです。皆さん、警察幹部の家が豪邸過ぎると思いませんか。公務員の給料だけで、あんな大きな家が建つんでしょうか。

私は、国家公安委員長に舛添さんを起用して欲しいですね。警察の捜査費横領は、中央の警察庁が指令しているんですよ。その責任者を具体的に罰して欲しいですね。

上意下達ばかりで、下意上達のない警察組織で、35年間、ニセ領収書作りを拒み続けてきたのは、仙波1人です。警察というところは、金太郎飴で、どこを切っても同じ顔が出てくるんです。しかし、この仙波だけは、金太郎じゃないんです。

警察の裏金作りの内部告発というのは、実は仙波が初めてではありません。松橋忠光(故人)、原田宏二、斉藤邦雄、仙波敏郎と続きます。最初の松橋さんという人は、キャリアで、『わが罪はつねにわが前にあり』(社会思想社)と題する本で、警察の裏金システムを告発しました。しかし、相手にされませんでした。仙波は、4人目で、先の3人は、退職後の告発ですから、現職警官では仙波が唯一なのです。

平成16(2004)年2月、北海道警ナンバー3にまで上り詰めていた原田さんが告発に踏み切りました。そして、原田さんの部下であった斉藤さんが、証拠書類を携えて、それに続きました。斉藤さんは、53歳で早期に警察を退いた人ですが、「裏金作りをしている自分が若い警官に訓示をたれるのが、辛かった」と言っていました。彼はあまりに辛かったので、53歳で警察を辞めてしまったわけです。

裁判には、どうしてもお金がかかります。弁護士費用はかからないんですが、印紙とか証人を呼ぶとか、いろいろ金が出て行きます。それでカンパをお願いしています。

感想

アメリカの警官には殉職者が多いが、日本の警官には自殺者が多いそうである。日本の警官は、犯罪と戦う前に自ら死を選んでいるのである。特に、若い警官の自殺が後を絶たないと言う。最近、警察学校を出た人に聞くと、「自分が自分でなくなってしまったような気がします」とのことであった。

自分を失わせるのが、警察学校の役割なのだろうか。仙波さんのような自分の判断力を持つ人を排除するのが警察学校の役割なのだろうか。日本の警察がストレス社会なのだろうということがその出発点から窺えるのである。

1つの大きなストレスは、ノルマ至上主義である。交通違反の摘発件数、少年補導件数、泥棒の検挙件数、暴力団事件の検挙数などありとあらゆるところに「努力目標」が設定されている。冤罪事件は、このノルマ至上主義と無関係ではあるまい。これまで、警官のノルマのために犯人にされた人は、多いのではないか。

もう1つの大きなストレスは、今回のテーマになった捜査費横領システムの存在である。上意下達のピラミッド構造なので、警察幹部が私腹を肥やすのにこの裏金が使われている。一方、捜査現場では、警官は身銭を切って犯人を追いかけているのである。この組織的犯罪システムが、警官の精神を深く蝕んでいるであろう。捜査費横領システムは、形を整えて、黒を白といおうとしているのである。それは、形さえ整えれば、白を黒とでもいえると考える精神を生まないだろうか。

仙波さんは、この上意下達の組織で、24歳で巡査部長になって以来、ニセ領収書作りを拒否してきたのである。強い意志力をもって、下意上達を実践してきたのである。彼は、そのために警官としての出世や昇給とは無縁になってしまった。仙波家の払った犠牲は大きいのである。これは、たぶん、裁判に値する人権問題であろう。

東さんは、「仙波のリアリティー」という言葉を使うが、警官としての信念を曲げることなく生きてきた仙波さんの存在感はちょっと異質である。逆に、彼が克服してきた困難の大きさを想像してしまう。2年前の告発記者会見の後、仙波さんは愛媛県警の取調べを受けたが、取調官は、かって彼が教育した後輩警官だった。その彼が言った。「仙波部長をとても調べられないから、お前やれ、と上のほうから言われたんです」。 裏金で私服を肥やしている県警幹部たちは、仙波さんとの人格の差をちゃんとわきまえているのである。仙波さんには、1分の隙もないのである。それは、仙波さんを身近に見ればわかる。意志力がみなぎり、全身これ正義なのである。正義を取り調べることなどできないのである。

実は、長男の消防署長刺殺事件については、仙波さんは会場では話さなかった。しかし、それでは後に続く話が理解できない。それで、迷った末に加筆した。『警察VS.警察官』(講談社・原田宏二著)にも東さんのホームページ『ドキュメント仙波敏郎』にもこの事実は書かれているのである。

これは、少し私の想像も加わるのだが、長男は、「仙波の息子」なるが故に、消防署内で辛い思いをしていたようである。警察署と消防署は火災現場などで協力しなければならないので、近しいのである。あるとき、年休を取ったということで、長男は上司から暴行を受けた。全治1週間の怪我である。

そこで、仙波さんが乗り込んでいった。その結果、消防署が仙波さんに謝罪、長男は中央消防署に短期異動になっている。そうした流れの中で刺殺事件は起こり、司法処理されていったのである。「計画殺人ではない」という長男の主張は何一つ聞いてもらえず、警察の取り調べも裁判も「仙波の息子」なるが故に、公正なものではなかったようである。懲役12年であった。長男は今刑務所の中である。

講演会後、主催者の用意した10人ほどの夕食会の席に私もいた。東さんの右隣、仙波さんの右はすむかいに腰を下ろした。仙波さんの向かいには女性が2人座っていたが、彼は女性たちとの他愛のない会話を楽しんでいた。いかめしいだけの人ではないのである(高知の元気な女のことをハチキンというが、それが男4人分という意味だと聞いて、仙波さんが高知県人の発想にひどく感心、そのことで盛り上がったのである)。

彼は、「街を歩いていて、右翼や暴力団に整列されて、『仙波さんがんばってください』といわれるんです。やめてくれ。おまえらに言われとうないわ。おまえらといっしょにするな。と言ってるんです」という話をした。私が、「それは、おもしろいですね。いいじゃないですか。かわいいじゃないですか」と軽口をたたくと、仙波さんは下を向いた。たぶん、私に対する怒りをかみころしていたのだと思う。

母子家庭だった仙波さんは、母親に、「男が1度決めたことは、最後までやりぬけ」と言われて育った。事実、彼は、そのように人生を歩んできたのである。彼は、正義の人だが、度胸の人でもある。彼には迷いというものがないかのようである。母親の教えを肉体化しているからであろうか。警察という巨大組織を相手に、彼の状況判断はいつも的確であるように思える。やはり、25万分の1の警官なのかもしれない。

この上なくハードボイルドな取材の最後に、私は、仙波さんに握手を求めた。確かに、それは武道8段の握力であった。そして、確かな体温を感じ取ることもできた。

追記


これは、警察の将来、日本の未来にかかわる大問題のはずだが、ジャーナリズムはおよそこの問題に冷淡である。想うに、警察は彼らのネタ元だからである。機嫌を損じるのが怖いのである。しかし、そんなことでジャーナリズムといえるのか。

もう1点、ジャーナリズム内部にも裏金が存在しているからであろうと、私は想像している。最初は威勢のよかった北海道新聞も高知新聞も今は元気がない。警察側からのカウンターパンチが効いているのであろう。

執筆に当たり、『警察VS.警察官』(講談社・原田宏二著)と東さんのホームページ『ドキュメント仙波敏郎』を参考にさせていただいた。

(成川順)◇ ◇ ◇

6:17 2014/09/21


 

投稿者 天木ファン 日時 2007 年 11 月 01 日

閑話休題ー仙波さんを支援する会に参加して【天木直人ブログ】1/23

http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/1283.html

閑話休題ー仙波さんを支援する会に参加して【天木直人ブログ】1/23

http://www.asyura2.com/07/senkyo29/msg/1283.html

投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 23 日 09:29:53: 2nLReFHhGZ7P   


2007年01月23日

閑話休題ー仙波さんを支援する会に参加して

     

 1月19日私は四国松山を訪れ「仙波敏郎巡査部長を支援する会」の集まりに参加した。現職の警察官でありながら裏金づくりの実態を記者会見で告発したのは丁度二年前だった。その二周年記念集会に参加したのだ。

組織を離れて孤立無援だった私にとって新聞で読んだ仙波氏の勇気ある行動は何よりもの励みになった。一度会って話がしたかった。それがやっと実現したのだ。

仙波さんは告発した一週間後に閑職に配置転換され職場軟禁の状態だった。その不当人事の撤回を求めて仙波さんは闘って来た。それを弁護士たちと支援者が支えた。06年6月ついに県人事委員会は「人事権の濫用」を認定し「異動は妥当性を欠く不利益処分」と断じた。名誉は挽回された。しかし元の職場に復帰したところで「裏切り者」には変わりはない。仙波さんにとってはつらい毎日に違いなかった。

しかし仙波氏の表情は意外に明るかった。それは「自分はいささかも後ろめたいところはない」という強さがあるからだろう。事実、裏金作りのための偽造領収書の署名を最後まで拒んできたただ一人の警察官であった。だからこそその告発に迫力があったのだ。

そうは言っても現職の警察官でありながら告発をした事に対する警察組織の圧力は大変なものであったに違いない。その中で毎日を過ごした仙波さんの辛さは想像を絶する。「支援の会」を司会していた代表者の一人が、はじめて姿を見せたという仙波さんの年老いた母親の姿を前の席に見つけ、思わず涙ぐんで言葉が途切れるという一幕があった。その光景こそ過去2年間の仙波さんの苦労を象徴的に表していると感じた。そういえば私も心配をかけた母親がいた。今は亡き自分の母親の面影を仙波さんのお母さんに重ねていた。

それにしても仙波さんは幸せだと思った。仙波さんを支えてくれる支援者がこれだけいるのだ。不当人事を撤回させた多くの弁護士がいるのだ。だからこそ2年間をがんばることが出来たのだろう。孤立無援の私には羨ましく思えた。

帰り際に私は仙波さんに私の思いを伝えた。あなたがこれからなすべきことは定年までのあと2年間を歯を食いしばって勤めあげることだ。間違ってもこれ以上あなたは裏金の追及をやってはいけない。これ以上警察を追い込んで警察の反発を招くようなことをしてはならない。後は県民の仕事だ。司法の仕事だ。メデイアの仕事だ。そしてこのまま無事に定年まで勤めあげることが出来ればその時こそあなたの正しさが揺るぎのないものとなるのだ。その時はゆっくり酒でも飲みましょう・・・と。

もしあの時・・・と私は帰りの飛行機の中で考えた。もしあの時、多くの警察官が仙波さんの勇気に動かされ裏金の事実を語りだしたとしたら・・・百人、二百人単位の警察官が告発の正しさを語り始めたらおそらく検察も司法も動かざるを得なかっただろう。警察組織全体が犯罪を認めざるを得なかっただろう。山が動いただろう。

イラク戦争にしてもそうだ。もしあの時外務省の多くの職員が立ち上がり米国の不当を批判していたならば、その米国を支持した小泉首相の判断が間違いだと声を上げていれば、日本外交は正しさを取り戻せたに違いない。日本はここまで米国のイラク戦争に巻き込まれずにすんだに違いない。小泉首相の責任もまた間違いなく問われていたのだ。

現実は決してそうはならなかった。警察組織は微動だにしていない。小泉首相は任期を全うしイラクの状況の悪化などどこ吹く風と言わんばかりに私的生活を楽しんでいるという。

それでも私は晴れやかな気分で岐路についた。これだけ多くの善意の人たちに囲まれてしばし孤立無援の自分を忘れることが出来た。いや私は決して孤立無援ではない。あの米国の不正義な中東政策の犠牲になったアラブの民の怒りと悲しみを背にして今日まで生き続ける事ができたのだ。不正義は必ず正される時が来る。私はブッシュ大統領の行く末を見届けていく。日本外交のこれからを監視していく。

http://www.amakiblog.com/archives/2007/01/23/#000222

6:21 2014/09/21

 

投稿者 天木ファン 日時 2007 年 1 月 23 日

仙波巡査部長、おめでとう(天木直人のブログ 9/12)

http://www.asyura2.com/07/senkyo41/msg/961.html

仙波巡査部長、おめでとう(天木直人のブログ 9/12)

http://www.asyura2.com/07/senkyo41/msg/961.html

投稿者 天木ファン 日時 2007 年 9 月 12 日 11:01:15: 2nLReFHhGZ7P6



2007年09月12日

 仙波巡査部長、おめでとう

 今日のブログのテーマはこれしかない。この事だけを書く。愛媛県松山地裁は9月11日、愛媛県警巡査部長の仙波敏郎さん(58)の訴えを認めた。その訴えを全面的に認める判決を下した。画期的な出来事だ。

今から二年半前、県警の裏金を内部告発した仙波巡査部長に対し、愛媛県警は組織をあげて仙波部長を排除、疎外した。その措置に対し、仙波さんは県警を相手取って損害賠償訴訟を求めて来た。その判決が下されたのだ。

高橋正裁判長は、「配置換は造反への報復で、社会通念上、著しく妥当性を欠き違法」と全面的に原告の主張を認め、満額の損害賠償支払いを命じた。あわせて、程度を超えた口止め工作と、それに従わなかった為の懲罰人事について、当時の県警本部長の関与があった事を認定した。国家権力の組織的犯罪を認めた画期的判決である。この事はいくら強調してもしすぎることはない。この判決をきっかけに世の中が少しずつ変わって行く事を期待したい。

仙波さんの告発を知ったのは、私が外務省を去って一年半ほどたっていた時だった。その時の私は、権力に抗って声をあげることの厳しさを身をもって感じ、孤立無援の心細さの只中にあった。だから同様の境遇にある人たちのニュースに敏感であった。

雪印食品の不正を告発して排斥された冷凍会社社長、トラック運送業界の不正を告発して30年もの間閑職に放置され続けた会社員、政治的介入で番組を歪められた事を告発したNHK職員、耐震偽装を告発したために逮捕された社長など、いずれも一時的には脚光を浴び、注目はされても、その後は長く、厳しい人生を歩む事になる。

一時的な正義感のために告発に走る事は「割りに合わない」ことなのだ。だから皆口をつぐむのだ。見て見ぬ振りをするのだ。その常識に抗う愚かな者、変わり者、組織を乱す者のみが告発者となるのだ。   

しかし誰かが不正を告発しなければならない。そうでなければ不正は大きな顔をしてまかり通る。結果的に皆が被害を蒙る。告発者こそ正義の実現者、先導者なのだ。

数ある告発の中でも、仙波さんの告発はとりわけ凄いものだ。なにしろ国家権力の中枢である警察の組織犯罪を、たった一人で正面から告発したのだ。官僚だった私は、それが如何に大それた事であるかよくわかる。国家権力の圧力の大きさを知っている。

判決が言い渡された瞬間、仙波巡査部長の頬に一筋の涙が流れたという(9月12日毎日新聞)。それを読んだ時、思わず私も涙ぐんだ。彼の心境が、まるで自分の事のように、痛いほどわかるのだ。

経験した事のある人はわかるに違いない。人間だれでも自分と向かい合ってギリギリの生き方をしてきた時、その結果がどうであれ、それが終わった瞬間にすべてから解放される。その時自然に涙がこみ上げてくる。どんなに強そうに見えている人であっても、その強さを持ち続けるために人知れず無理をしているのだ。自分に誠実であるほど負担も大きく、重い。その重圧から解放された時、涙があふれ出る。その涙こそ真実の涙である。

仙波さん、おめでとう。支えてくれた人たちに感謝し、共に喜びをかみしめて欲しい。有頂天になることなく、今こそ言動を自重して欲しい。定年までの残りの二年を無事に過ごして欲しい。そして全国に存在する不遇の内部告発者の無念に思いを馳せて、彼らの英雄となり、彼らの心の支えとなってもらいたい。無事定年になってすべてから解放された時、杯を重ねて人生を語り合おう。

http://www.amakiblog.com/archives/2007/09/12/

6:24 2014/09/21

投稿者 天木ファン 日時 2007 年 9 月 12 日  

6:14 2014/09/21




「正義の人」 シナリオ版「仙波敏郎物語」●仙波さんを支える会

□愛媛県警本部通信指令室外の廊下   正岡が仙波と話している。

仙波「参りましたが。さっき友だちと廊下ですれ違ったときにね、もうわしに話しかけんといてくれやって言われたんですよ」

正岡「なぜですか?」

仙波「僕と話したことは、全部上に報告しないといけんらしいんです」

正岡「なんだそりゃ」

仙波「本部全員にそういう指示が徹底しとるらしいんですわ。だから、そうか、めいわくかけて悪るかったのう。もう話しかけんけんの、と断ったら、ほんとにうれしそうな顔しとるんですよ。僕を裏切って上に報告書を書くんが、よっぽどつらかったんでしようねえ」

正岡「そんな締め付けをやってるんですか。とんでもないな。……そういえば、仙波さん、昨日女性の家に行きませんでしたか?」

仙波「えっ、行きましたけど、何か?」

正岡「まずいなあ。うわさが広がってますよ。

仙波「うわさって? 女性って、いとこの家に行ったんですけど」

岡「えっ、そうなんですか。仙波に女ができたって話で、広報がうれしそうに記者クラブで吹聴して行きましたよ」

仙波(怒って)「また僕を尾行して、変なことを言い触らしとるようやな」

 正岡「情報戦になってきましたね。まあいいでしょう。

うちの局では、今晩のニュースで、仙波さんの不当異動について特集して流しますから。ドカンときますよ、これは」

仙波さんを支える会 講演会会場  支える会が主催する資金集めのための講演会には、数百人の市民が押しかけている。仙波と東と古茂田が、入り口で参加者を出迎えている。

 東「えー、仙波さんを支える会にご入会希望の方は、こちらの申込書にご記入ください」古茂田「(正岡に向かって)昨日の愛媛テレビの報道が効いているみたいね。ありがとう」参加者「仙波さん、あんた男やで。応援しとるで」

参加者「報復人事に負けんと、頑張ってくださいね」演壇に東、仙波、弁護団が着席する。

東「それではわたしのほうから、全国の警察で裏金がつくられとるという実態について、みなさんにお伝えしておきたいと思います。ご質問がありましたら、適宜お願いします」

仙波「東会長にいろいろ細かく調べていただきました」   東、資料を見ながら話し始める。東「まず、裏金づくりの手法についてですが、捜査費と捜査報償費はほぼ全額が裏金に回っています。だいたい年に200億円でしょうね次に旅費が非常に大きいですね。京都府警では、03年度に本部と警察署に支給された7400万円の旅費のうち、6割の4300万円が裏金に回されたことがわかっています。交通費や宿泊費の実費分は本人に支給しますが、日当や旅行雑費を裏金にしていたようです。

旅費については、捜査員個人の銀行口座に振り込まれるわけなんですが、各部署の幹部や会計担当者が、振り込まれる個人口座の通帳とキャッシュカードを本人から提出させて、本人の知らんうちに口座から出し入れして、裏金にしてしまうという方式が全国で広く行われていました。ですから、実際に捜査で出張したにもかかわらず、旅費がもらえなかったという笑えない話もあったようです。

北海道での裏金問題が大きくなるにつれて、通帳は本人に返還されるようになりました。愛媛県警でも同様です。

警視庁の機動隊では一人あたり月5万円支給される日当を全額ピンハネして、まるまま裏金にして、月に一億円の裏金がつくられていたという証言があり、この詳細は本になって出版すらされています」

参加者「太い話じゃのう」東「ええ、これはもう太いですよ。トータルで年間400億円の横領ですからね。3億円犯人もびっくりの大泥棒ですよ。

http://www.nin-r.com/intr/semba/righteousone/38.html

17:25 2014/09/20

ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録- ハードカバー – 20071220 東 玲治   (著) 内容説明

http://www.nin-r.com/intr/semba/kokubai/47.html

愛媛県の現職警官が警察の組織的な裏金作りを告発、それによる不当な配転を違法として争った国賠訴訟一審判決で、劇的な勝利を手にするまでの道のり。警察という強大な組織と対峙した一巡査部長の1000日の記録


全国で唯一の現職警官による警察の組織的裏金づくりの告発。それによる不当な配置転換を違法として争った国賠訴訟一審判決は、劇的な勝利となった。本書は警察という強大な組織と対峙した一巡査部長の1000日の記録である。 ハードカバー: 348ページ出版社: 創風社出版 (2007/12/20)言語: 日本語

発売日2007/12/20ハードカバー: 348ページ出版社: 創風社出版 (2007/12/20)

言語: 日本語発売日: 2007/12/20

目次

勝訴の日/告 発/決 意/告発前夜/見せしめ/監視/無関心

デタラメ/阿部問題/マスコミの責任/決算特別委員会/最初の尋問

本人尋問/高知・特別監査/幕引き決議/警乗手当て/情報流出

隠 蔽/人事委員会裁決/雑踏の中で/眠りこける知事/不作為の重奏

不正の共有/証言/証言2/明白な事実

発刊にあたって

経過//国賠訴訟 判決要旨

マスメディアは伝えない、国が雇ってる愚連隊のお話, 2008/8/28

ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録- (ハードカバー)

昔は「嘘つきはドロボーのはじまり」と言ったものだが、「ドロボー」は「警察」だと多くの人が知るようになって久しい。

警官個人でなく、組織として犯罪集団であるのだから、自浄作用なんか望むべくもなく、情報公開によって市民が正すしかないのだが、「捜査の秘密」と、都合の悪い部分を開示しないのだからタチが悪い。

それを、逮捕の危機もものともせず、現職ながら内部告発を行った、国民栄誉賞ばりの仙波氏の戦いの記録。

宮城の浅野知事が現職時、捜査報償費の開示を迫っても県警は出さず、知事は報償費の予算をつけなかったのだが、愛媛では、知事・議会・監査・人事委と県全てが、それを隠そうとし、裁判所が内部告発に基づく報復人事と認定した、拳銃の取り上げや、仙波氏用に新設した通信司令室内の一人職場への配置転換なども認めず、敗訴後も控訴に及んでいる。

この裏金作りは全国的であるが、マスコミは警察に気兼ねして、大々的にも全国的にも報道しない。  TVでは、『警察24時』ではなく、『国・自治体ぐるみの裏金列島』でも放映すべきであろう。

組織相手に一人で戦うことは、言葉では言い表せない痛みや苦しみがあろう。 それが具体的に沢山書かれているわけではないが、読者も怒りと共に勇気ももらえる本である。

34年間も「正義の人」であり続けた氏であるからこそ、県警も同じく現職で調査活動費なる裏金を記者会見しようとして瑣末な事件(セカンドハウスの不動産取得税を減免させた、罰金程度の罪)で逮捕された大阪高検の三井環氏のように足許を救えなかったのだろう。本文だけでなく、巻末の判決諭旨でもそれが読み取れる。高裁でひっくり返さないよう、(数少ない)まともな判事がつけばいいのだが・・・警察関係では、取締りを逃れる系の本をよく見かけるが、本屋さんにはこちらを是非平積みでドドンと置いて欲しいものだ。

『仙波さんを支える会』HP連載の書籍化であるが、重複する内容が散見されたので、そちらを修正してくれてたら更に良かった。

  東さんに会いたかった, 2009/7/12

レビュー対象商品: ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録- (ハー東さんの文章はうまい。読んでいて面白い。だがこの本はフィクションではない。あえていうなれば、仙波敏郎さんと東玲治さんの生き様が記録されている。彼ら二人の命を懸けた警察組織との戦いの物語。命をかけた真剣な戦いの記録。真剣に生きる人たちの記録に興味のある方は、読んでみてください。

  恐ろしい内容です, 2011/4/10

レビュー対象商品: ドキュメント・仙波敏郎 -告発警官1000日の記録- (ハー特に、愛媛県の県警は酷いようだ。知事や県議会は県警の不正を暴こうという気概が全く無し。裏金作りで頑張った者が昇進する。そのため、警察の実力が低下している。ヤクザさんと警察職員を総入れ替えした方がマシかもと言いたくなる。全国の警察全体に対して不信感を抱くようになった。

16:30 2014/09/20

東玲治 仙波さんを支える会世話人に聞く「高裁判決の行方」

愛媛県警刑事部長を「文書偽造」で刑事告発すべし

仙波さんを支える会世話人 東玲治 氏  

運営者 そんなのおかしいじゃないですか。これは日本じゅうの警察でやっている、200億円にものぼる裏金づくり=組織的横領の話なのに。

東   仙波裁判で、何が足りなかったかと考えると、実は一番足りなかったことは決定的な事実を突きつけるということだったと思います。

運営者 裏金づくりの証拠ということですね。

東   そうです。仙波君は、不正のアウトラインはきちんと正しくキャッチしています。どのくらいの広がりがあって、どのくらいの嵩があるものかということはね。だけど彼は警察の不正の実態は絶対に知らない立場なんです。

運営者 裏金をつくってもいなければ、もらってもいないわけですからね。

東   それを知っていたら、仙波君は、仙波君じゃないわけだから。だけど裁判では、不正の実態をえぐり出す証拠が不足しているんです。それは仙波君が暴き出すべきことではなくて、新たな告発者か新聞記者、もしくはマスコミの仕事のはずです。

新たな告発者が出ないのは、仙波君の行動にもかかわらず、自分を奮い立たせて立ち上がろうとする警察官がいないということです。それは警察官全員が汚染されているからです。相変わらず警察には、トカゲのしっぽ切り体質が残っているから。それを彼らは感覚的に知ってるんです。ことが簡単でない理由は、そこにあるんです。

運営者 でも何でですかね。仙波さんが人生をかけてやってきたことを見て、何とも思わなかったら、人間終わってるでしょう。

東   僕は取材記者として一応三十何年仕事をしてきました。その経験で言えるのは、決定的な事実を突き付けなければ、警察庁は裏金をやめるという、自分の態度を改めるような通達は出さないということですよ。

仙波君は、先駆者としての役割を果たしました。だけど証拠がない。その証拠に近づいているのは、仙波さんを支える会と弁護団の起こしている住民訴訟の方ですよ。WINNY訴訟は、まさに愛媛県警の刑事警察の最高責任者が、文書偽造の刑事責任を問われるかもしれない事件なんです。

 

WINNY訴訟 これは重要です。仙波君の告発の中に欠けている証拠を突つけるのは、皮肉なことに仙波君の同期生である二宮刑事部長なんです。県警はおおっぴらに領収書の偽造をやっているわけですが、裁判で「仮名で警察官が作成する支払い精算報告書は虚偽公文書作成行使という罪になりませんか? 虚偽公文書作成行使の成立要件に欠けるものが何かありますか?」と聞かれて、答えることができませんでしたからね。

文書偽造は「目的のいかんを問わず」ということが当然の前提としてあるのに、彼が言ったのは「協力者を保護するためであるから許されると理解している」と目的の正当性しか主張していない。彼は虚偽の領収証を愛媛県警が作り続けてきたということを認めたんです。自分の刑事責任を自白したのと同じですよ。

http://www.nin-r.com/intr/semba/kokubai/42.html

仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

東玲治 仙波さんを支える会世話人に聞く「高裁判決の行方」

仙波裁判は警察の不正にどこまで切り込めるか


仙波さんを支える会世話人 東玲治 氏  

東   現刑事部長が刑事告発されるというのは非常に大きなことです。

運営者 愛媛県警のNO.3であり、ノンキャリのトップですからね。

東   うまくすれば、警察庁は自ら是正せざるをえなくなるでしょうね。

運営者 つまりもう仮名で領収証を偽造するのは許されなくなるということですね。

東   仙波君は自分の職業生命を賭けてまでこの問題と闘ってきましたが、悲しいことに彼には不正の実態はわかりません。

しかしWINNY訴訟では、刑事部長が不正を行っていたという実態が明らかになっています。それは不正のすべてではないけれど、まさに不正の実態を象徴することなのです。だから検察庁に刑事告発をしないと。

仙波  どうなるかな。

東   1年間棚に上げられたうえで、起訴猶予になるでしょうね。だって検察庁も裏金に汚染されきってますから。そんなところが警察の不正を追求できるはずがないでしょう。だから「虚偽公文書作成」までは行ったとしても、「横領」「詐欺」までは行かないでしょうね。

そうこうしているうちに刑事部長は定年退職になるでしょう。その後警察庁が、自らの責任としてこの問題に向き合うかというと、果たして疑問ですね。ほとんど可能性はなくなるでしょう。

運営者 仙波さんの告発をきっかけに、いろんな人がかかわっていろんな方向から警察の不正を追求してきたわけですが、高裁で仙波さんたちが勝つということは、ある程度警察の不正を認めさせることになるのではないでしょうか。

東   警察の不正ではなくて、「愛媛県知事の不明を問う」ということに止まるのではないでしょうか。

運営者 愛媛県が被告の訴訟ですからね。

東   警察庁の責任を問うということにはならないです。

客観的に見ると、仙波君がやったことは歴史的な事実として記録にとどめられるけれど、それはある状況になったときに振り返られることであって、今すぐに脚光を浴びる状況にあるかというと、それはそうではないかもしれない。

運営者 悲観的にすぎるような気がしますが。

東   警察がもっとどうしようもない事態に立ち至ったときに、先達である松橋忠光さんや、原田宏二さんや、最新の事例である仙波君のやったことは正しかったのだということを思い知ることになるでしょう。

仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

東玲治 仙波さんを支える会世話人に聞く「高裁判決の行方」

警察にはもう打つ手はない・仙波さんを支える会世話人

 東玲治 氏  運営者 仙波さん、そんなことでいいんでしょうか?

仙波  僕自身は、天下国家を論じるつもりはなくて、僕は愛媛県警ですから、県警だけは膿を出し切ってちゃんと治療をして、まともな組織になってほしいということだけなんです。僕がやったことはちっぽけなことなんです。

東   彼は謙虚に言ってるよね。

僕は客観的に考えて、高裁判決で「仙波さんが勝ったらしい」というみんなの記憶の底にはとどまるだろうけれど、そうやって歴史の事実になっていくということです。これは貴重なことではあります。

警察はこのままではやがて立ちゆかなくなるでしょう。世間から囂々たる非難を浴びるような事態が来るはずです。

運営者 本当はもう既に禍根はあるんですけどね。

東   マスコミがそれを伝えていないから。

天木直人さんが言っていましたが、「マスコミが正しく伝えさえすれば、常に世論は健全であると信じたい」。そのはずなんですよ。正しく伝わっていないんだと思います。

運営者 この前外国人記者クラブで仙波さんと東さんに講演してもらったときに、アメリカ人が、警察の不正の大きさに驚いていましたが、それは別として、「ニューヨーク市警でこんな不正があったとして、メディアがそれを知ったとしたら、ニューヨーク・タイムズがその事実を書かないなんて考えられない。日本のマスコミは一体どうなってるんだ」と驚いていましたよ。

そうすると、警察が行き詰まって自爆するタイミングがあるのだと思いますが、仙波さんにはその行き詰まりは見えてらっしゃいますか。

仙波  少しずつは是正してるんですよ、小さなところで。裏金の金額自体も減っています。

少なくとも若い警官は、「領収書の偽造はまずい」という意識は持ってるんです。このままではいけないという意識はありますから、10年、20年かければよくなっていくとは思うんです。そういう期待はあるのですが、即効性はないですね。

運営者 この問題について日本で一番闘っているお二人がそう言うんだったらそうなんでしょうね。

それからもう一つは、仙波さんが09年の3月に無事に退職すること自体が、仙波さんの正しさを証明するということになると僕は思ってるんですけれど。

東京にお越しいただいて、週刊誌には載るわ、インターネットで放映するわ、いろんなことをやってもお咎めなしなのは不思議なんですけれど。

東   彼は日本中どこに行っても、「警察官は全員犯罪者です、僕以外は」と言って来たんです。これが処罰の対象にならない。警察の内部調査はすでに終わっています。警察にはもう打つ手はないんです。

仙波敏郎愛媛県警巡査部長に聞く「警察裏金告発の行方」

東玲治 仙波さんを支える会世話人に聞く「高裁判決の行方」

警察の上層部全員を逮捕せよ・仙波さんを支える会世話人

東玲治 氏  

東   しかし、民主主義、地方自治、納税者の受けるべきサービスという点からいえば、愛媛県が国家賠償訴訟に負けたということは、仙波君が言ってることが正当であったということでしょう。ではもう一度県の監査や会計検査を行うかどうか。監査に金がかかったとしても、彼らが湯水のように使っている裏金と比べれば安いものです。しかしそれをやるかといえば、やらないでしょう。

「これで仙波さんも報われたでしょう。万々歳ですね」という話になっておしまいですよ。

運営者 一件落着ですか・・・。

東   本当はここがスタートラインにならなければいけないんですけどね。

仙波  そうだね。

運営者 「仙波さんが百万円もらいました」という話ではダメなわけです。

東   賠償金は懸賞金にしてもいいよね。

運営者 あっ、「この百万円で警察の裏金の動かぬ証拠募集します」ということですね。

とにかく証拠が欲しいですね。そういう意味ではちょっと古いものになりますが、寺澤さんが「FLASH」に載せた北海道警の鉄道警察隊の裏金帳簿はよかったと思います。

東   警察の上層部全員が逮捕されて、警察が一次的に機能マヒに陥っても構わないから、全員逮捕してしまえということですよ。警察の管理職の責任は全員問われるべきです。これをやると警察は完全に機能がマヒするでしょうが。

 

運営者 別に構わないんじゃないですか、やるべきですよ。

東   心配しなくても、管理職にふさわしい人はいくらでも出てきますよ。必要な人は出てくるんです。長い目で見れば、社会に対するデメリットなんて小さなものですよ。

われわれは3年半の間主張してきて、あちこちで言い続けて、警察の巨額の裏金の実在はもう既成事実になっています。しかしそれは世間に正しく伝わっていないし、正しく受けとめられていない。仙波君のヒューマン・ストーリーとして報道してくれる記者さんはいますが、それはこの問題の深刻さを直接伝える方法ではないんです。

運営者 今一番伝えられなければならないことは何ですか。

東   決定的な事実を書くことが重要です。

警察官としての自分の生き方はまちがいではなかった

仙波さんを支える会世話人・ 東玲治 氏  

運営者 そのためには、新しい警察内部告発者や、裏金作りの証拠の入手が必要ですね。そのきっかけはあるでしょうか。

みんな全員知ってるしやってるわけですから、27万人の警察官の中でひとりでも「私は裏金づくりを見ました」「わたしはやっていました」と証言する人が出てくれば、それで決着がつく話なのですが。全員が口をつぐんで、不正を隠蔽しようとしている。なんと情けない姿でしょうか。人間として恥ずかしいですよね。

東   裁判は、警察官の意識を切り替えることにはならないようです。

運営者 そうそう、裁判を見ていて思ったのですが、刑事部長が尋問されている間、県警からは10人を超える警部以上の指定代理人が話を聞いているわけですが、刑事部長といえば自分たちのボスじゃないですか。それがあれだけのらくらと、長時間ウソをつき通しているのを見ていて、よくもまあ平気だなと感心しましたよ。

まさに正義心がなくなっていますね。普通は「ふざけるな!」と声をあげると思いますが。

東   とんでもない。彼らは全員刑事部長の部下ですから、「刑事部長ご苦労さまでした。仙波というバカ者が大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません」くらいの気持ちですよ。帰ったら、どこかで酒を飲んで慰労会をやってるでしょうね。

裏金は中毒になってるから、彼らはやめられないですよ。やめたら自分たちの過去を全否定することになっちゃうし。しかも刑事告発されたらつらいよ。せっかく裏金で建てた立派な家に住みづらくなるし、まして元警察官が塀の中に入ったら袋叩きですからね。

とにかく僕は、仙波君の行動や、高裁判決に触発されて取材力のあるジャーナリストが決定的な証拠を探してみんなの前に突きつけてくれることを期待します。もうひとつはWINNY訴訟で刑事部長が刑事責任を問われること。ただし現職としては難しいでしょうね、もう時間がない。

運営者 仙波さんの方はどうですか

仙波  不正に手を染めなかった僕の生き方を裁判所が認めてくれれば、それは僕の生き方を裁判所が認めてくれたんだという自己満足はあります。警察官としての自分の生き方はまちがいではなかったということですから。

「困った人を助けるのが警察官の仕事」という信念で今までやってきましたが、昇任もできず、自分がやりたい捜査もできず、息子の事件もあったし、いろいろありました。だけどその男の生き方を、退職間際に裁判所が認めてくれたんです。

二宮刑事部長のように裁判所で尋問をされることに比べれば、僕の生き方はよかったなと思いますよ。

運営者 彼はノンキャリとして位人臣をきわめたわけですが。

東   彼も自己満足はしてるよ。地位も名誉もカネも、みんなが望むものをすべて手に入れているわけだから。

ただ裁判で尋問されたことは彼にとっては傷になるかもしれないけど。ただ訴追されなければ、現世利益は十分得ているわけだから、心の傷は忘れられるかも。

警察の浄化=機能回復は、もはや社会的な要請

仙波さんを支える会世話人 東玲治 氏  

運営者 こういうことですよね。片や不正のお先棒を「みんなで渡れば怖くない」とばかりに担いで位階人臣を極め、望むものをすべて手に入れた刑事部長。片や正義を貫き通した結果35年間巡査部長のままで家族は散り散りバラバラになってしまった仙波さんがいる。

自分が生きるのなら、どちらがよいか、どちらのほうが悔いのない人生かという問題じゃないですか。

仙波  他の人は刑事部長になりたいんですよ。

運営者 僕はそうは思わない。

東   松山に生まれた変な奴が3人(仙波、東だけでなく、運営者岡本も出身は松山)全部ここに集まっているわけだ(笑)。

運営者 たぶん松山には、もっとそんな変な奴がいるはずですよ。

仙波  裁判の傍聴にも毎回、そういう人が来てくれてますよ。

東   今みたいな、好きなモノがすぐ手に入る物質的な時代の人たちに、そんなことを言ってもどうかなあ。

運営者 人間、そんなにあっさり正義心を捨てちゃいますかね。

東   だって歴史的に見たって、一度として正義心が勝った時代なんかなかったんじゃないですか。

運営者 いや、この前わたし鹿児島の知覧に行って来たんですよ。ここの陸軍の基地から、1068名が特攻して二度と帰ってこなかったんですね。

知覧特攻平和会館という展示施設で、彼らの遺書や遺品を展示してるのを見たんですけど、かなり大勢の人たちが見学に来ていてまじめに見ていましたよ。あの頃の人間はいかに洗脳されていたとはいえ、国に殉じて死んでいった訳じゃないですか。「必中」とか「不惜身命」とか武張っている遺書の部分は単なる強がりに見えるんですけど、家族に当てて心情を書いている部分は裸の自分の心、まさに赤心の吐露でしてね。そこには「愛する者のために自分を捨てる」という無私の気持ちが書かれていて感動を誘います。警察官には、少なくともそういう気持ちのカケラがないと、無理なんじゃないでしょうか。

そう考えると、洗脳というのも一定の効果はあるのかも・・・。警察がこんな状態じゃあ、社会が持たないですからね。

東   であるなら、警察をもっと追いつめる状況を作らないとね。

運営者 刑事部長がこれだけ晒し者にされて、十分警察は追いつめられてるじゃないですか。

東   いーえ、ぜんぜん。警察は911以来、首都警備でテロ対策のためにふんだんに予算を使えるようになって、警備公安は焼け太り状態ですよ。予算さえ増えれば口実は何でもいいんだから。この状況は変わってないです。

社保庁くらい必要のない組織でも焼け太っているわけで、ましてや警視庁なんか必要性があるんだから。

運営者 困ったもんですねえ。警察の浄化=機能回復は、もはや社会的な要請といっても過言ではないのですが。仙波さんが警察学校の教員として全国にゲストで招かれるくらいの世の中にならないとまずいと思いますよ。

まあしかし、闘いはまだまだこの先も続きますね。

東   ぼくはもう、しんどいけどね(笑)。(この項終わり)

http://www.nin-r.com/intr/semba/kokubai/47.html

16:40 2014/09/20


2014年9月24日 (水)

芝桜は桜に似た花を咲かせ、葉の形や地面を這って成長していくことから芝桜と名付けられたそうです。

引用

芝桜の特徴


芝桜は桜に似た花を咲かせ、葉の形や地面を這って成長していくことから芝桜と名付けられたそうです。

成長がはやく寒さ・暑さにも非常に強くほとんど手間がかからないので園芸初心者の方や日頃なかなかお時間の取れない方でも安心して育てられます。また地面を覆うように成長しますので、芝桜を植えた場所は雑草が少なくなり今まで手間だった草とりがとても楽になったと多くの方から喜ばれています。

芝桜のもう一つの魅力は豊富な花色のバリエーションです。オーソドックスなピンクから珍しい模様の花までお好みに合わせて選んでいただけます

http://shiba-sakura.com/?pid=23598324

 

14:46 2014/09/24

                       

       

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施工前です。雑草がいっぱい

   
   

 

   
   

 

   
   

        

   
   

 

   
   

まず、除草をしましょう。

   

鍬等で雑草を削り取ります。

   

雑草が少なめであれば 手で根っこごと引き抜く方が良いです。

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

 

   
   

水はけの悪い土壌であれば、 培養土等を混ぜ込み水はけをよくします。

   
   

        

   
   

 

   
   

育成をよくするために、肥料を混ぜ込むと良いでしょう。 肥料は市販の緩効性化成肥料等が理想です。

   
   

        

   
   

 

   
   

苗の根っこの部分が充分隠れるくらいの穴を掘り、 穴に苗を入れ根っこ部分が隠れるように土をかぶせます。

   
   

        

   
   

 

   
   

育成をよくするために、肥料を混ぜ込むと良いでしょう。 肥料は市販の緩効性化成肥料等が理想です。

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   

    

http://shiba-sakura.com/?tid=2&mode=f5

http://shiba-sakura.com/?pid=23919079

 

9/24/2014

http://shiba-sakura.com/

シバザクラ ハナシノブ科 概要・画像

 難易度 易しい モスフロックス

用途 鉢・コンテナ植え 寄せ植え グラウンドカバー

概要 芝のように茎は立ち上がらず横に張って伸びていく性質があります。開花期は主に4~5月で名前の示すように桜に似たかたちの花を地面を覆わんばかり多数咲かせます。

ポイント

 1.水はけが良く、やや乾燥気味の土壌が適しています

2.肥料はさほど必要としない。控えめに

花の咲く時期

苗の植付け

肥料

病気・害虫 ハダニ 夏に乾燥する場所ではハダニが発生しますので注意しましょう。ときどき、ざーっと株の上から水をかけてあげることである程度発生を抑えることができます。

 同じ場所で長い間育てる場合、株の上から土をかけてすり込むようにならす「目土(めつち)」を行います。量としては茎の下半分が土に埋まるくらいが適当です。シバザクラは這うように伸びる茎の節から新しい根を出す性質があり、目土を行って地面と茎とのすき間をなくすことよって新根の発生を促し、同時に乾燥から植物を守る役割も果たします。

3~4年育てていると株元近くの茎が木のようにごつごつになって花付きが悪くなります。広い面積植えている場合は、そこだけはげたようになり見栄えが悪くなります。これは老化現象でどうにもならないので、長く同じ場所で育てたい場合は株分けやさし芽であらかじめ苗を作っておき、老化した株を抜き取って腐葉土や堆肥を足して新たな苗を植え直すといった作業が必要になります。

株が密生していると風通しが悪くなり、蒸れて下の葉っぱが枯れあがってしまうことがありますので、混みあっている部分は適当に間引いて風通しを良くしましょう。

横に広がる性質を活かして地面を覆う「グラウンドカバー」に利用できますが、踏みつけには強くないのでシバ(芝生)のような使い方は適しません。

 

日当たりの悪い場所では茎がひょろひょろに間延びする上に花付きも悪くなります。できるだけ日のよく当たる場所で育てます。 乾燥には非常に強いので、水切れで枯らしてしまうことは少ないと思います。

寒さにはめっぽう強く冬は特に防寒を行う必要ありません。

石垣や傾斜のある土手などで特に手間もかからず元気に育っているのは「水はけ」「日当たり」「風通し」というシバザクラにとって適した条件がそろっているからでしょう。

土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えます。元々乾燥に強い植物で過湿を嫌うのでやり過ぎに気をつけます。

肥料は植え付ける際、土にあらかじめ混ぜ込んでおけば後は春に芽が活発に動き出す前(早春)と花の咲き終わった後(初夏)に化成肥料を少量ばらまいておくか液体肥料を1週間おきに2~3回与える程度で充分です。このとき、窒素分の少ない肥料を与えるようにします。なぜなら、窒素分が多いと茎葉はよく茂りますが、花付きは悪くなるからです。無肥料では都合が悪いですが、あまりたくさんやらなくても育ちますので、与えるときは控えめにします。

水はけのよいやや乾燥気味の土壌を好みます。ただし、高温で乾燥する環境ではハダニの発生が見られますので気をつけましょう。地植えにする場合は水はけと日当たりの良い傾斜地などがあれば言うことないですが、過湿に気をつければ特に場所を選ばず育ちます。逆に「じめじめした地面では育たない」と理解しておいてもよいと思います。

苗の植え付けは3月~5月、9月~10月が適期です。よく広がるので株と株の間隔は15cm~20cmとります。植え付けた株は茎を横に広げて目土を行います(「季節・日常の手入れ」の項を参照)に。

株分け、さし芽でふやすことができます。 株分けの適期は花後の6月か9月~10月です。茎の節から根が出ているので親株から適宜切り離して植え付けます。性質は強健で乱暴にぶちぶちっとちぎって半分埋めるような感じで土の上に置いておくだけでも根付きますが、秋遅くに株分けを行うと寒さが来るまでに充分根が張れずに枯れてしまうことがありますので作業時期には気をつけましょう。

さし芽は先端から5cmほどの長さに茎を切り取って下1/3の葉っぱを取り除いて土に挿しておくと3週間くらいで根が出てきます。作業適期は株分けに準じます。

14:12 2014/09/24

 

 

                                                                                                            
   

        

   
   

シバザクラ

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   
   

        

   

 

             
   

             

   

画像:けえ企画

   
                       
     

科名

     
   

ハナシノブ科

                       
     

学名

     
   

Phlox     subulata

                       
     

別名

     
   

モスフロックス

                       
     

原産地

     
   

北アメリカ

                       
     

草丈

     
   

10cm(横に這う)

                       
     

開花時期

     
   

4月~5月

                       
     

栽培難易度

     
   

★☆☆☆☆

   


     シバザクラについて
 
 北アメリカ西部原産の草花で、茎は立ち上がらずに横に這うように広がり毎年4~5月に花を咲かせます。環境が良ければ一株で径50cmほどに広がり、満開時の地表を埋め尽くさんばかりの花は見応えがあります。 花は桜のような形をしており、色は白、ピンク、藤色などがあり、その中でも品種によって濃淡の色幅があります。また白い縁取りやすじ模様が入るものなどもあり、非常にバラエティー豊富です。シバザクラの名前は芝のように茎がほふくし、桜のような花を咲かせるところに由来します。学名のフロックス・スプラータの「スプラータ」は「針形の」という意味で針状のがくを付けるところから来ています。   地面を覆うグランドカバーとして単独で利用したり、花壇の縁取りや高さのある他の植物とあわせて寄せ植えにしたりと幅広く利用できる植物です。寒さに強く、寒冷地でもよく育つ…というよりどちらかというと涼しい環境の方を好みます。
 

 
       


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春~夏に咲く草花
 
グラウンドカバー向きの植物
 
寒さに強い植物

http://yasashi.info/shi_00033.htm

 

9/24/2014

 

http://www.sibazakura.jp/html/info.html#guide3

 

滝田好治様芝桜専門店「楽屋農」の中井と申します。この度はお問い合わせ頂きましてありがとうございます。

お問い合わせ頂きました件につきまして、お花で何か模様を作りたいということでしょうか?残念ながら当店でそのような事例があまりないもので、参考になるかどうか分かりませんが、当店の施工事例のページをご案内させて頂きます。

↓ ↓ ↓

http://www.sibazakura.jp/html/newpage.html?code=49

また、模様を作る際に色の違う苗と苗の間には、仕切り板を入れて頂きますと色が混ざらないので良いと思います。用土につきましては、水はけの良い土を入れて頂くと良いです。以上、その他ご不明な点などございましたらご連絡お願い致します。

-- Original Message --

送信者: takita@po.synapse.ne.jp

宛先: rakuyanou@sibazakura.jp

送信: 2014年 09月 19日 (10:47) 金曜日

件名: 初めてですので・花の位置などは?

拝啓

デザインと花の並べ方などを・参考になるものはありますか・・用土などは?

鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治~*~*~*~*~*~*~*~*~

※土日祝はお休みさせていただいておりますので、金曜午後以降にお問合せいただいた場合のお返事は翌営業日以降となります。

何卒ご了承の程お願い致します。~~***~~***~~***~~***~~***~~

   芝桜専門店 『 楽 屋 農 』       お客様サポートセンター   

 (運営)株式会社白崎コーポレーション 〒916-0076 福井県鯖江市石生谷町11-23

 TEL:0120-717-483 FAX:0120-717-433

【TEL受付時間】9:00~17:00 

   ※休業日:土・日・祝日 ~~***~~***~~***~~***~~15:39 2014/09/20

 

http://sibazakura.blogspot.jp/

大きな芝桜公園が日本全国に多数あります。その中でも有名で植え付け面積の大きい公園を紹介いたします。

  •           

ひがしもこと芝桜公園

見頃:5月中旬~6月初旬

住所:北海道大空町東藻琴末広393

10万平方メートルの植え付け面積。

  •           

太田市北部運動公園

見頃:4月中旬~5月上旬

住所:群馬県太田市上強戸町2079-3

2.2万平方メートルの植え付け面積。

  •           

羊山公園

見頃:4月中旬~5月上旬

住所:埼玉県

1.7万平方メートルの植え付け面積。

  •           

みさと芝桜公園

見頃:4月中旬~5月上旬

住所:群馬県高崎市箕郷町矢原1961

2.9万平方メートルの植え付け面積。

  •           

富士芝桜まつり

見頃:4月中旬~5月上旬

住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212富士本栖湖リゾート

2.4万平方メートルの植え付け面積。

  •           

花夢の里ロクタン

見頃:4月上旬~5月上旬

住所:広島県世羅郡世羅町上津田3-3

5.0万平方メートルの植え付け面積。

その他おすすめスポット

規模は大きくなくても、身近な名所として親しまれているところが日本全国にはたくさんあります。ここでは、店長自身が足を運んだ「おすすめスポット」を紹介いたします。

  •           

新荒川大橋緑地

住所:東京都北区(新荒川大橋緑地)

新荒川大橋や荒川に架かる鉄橋を走るJR京浜東北線・東北本線の車窓からも楽しむことができます。

  •           

高開石積芝桜まつり

住所:徳島県吉野川市

地域住民の手により植え付け、管理されています。毎年たくさんの観光客が訪れます。

  •           

伊勢原渋田川

住所:神奈川県伊勢原市渋田川周辺

地域住民の手により植え付け、管理されています。

  •           

奈良県

住所:奈良県御所市

公共工事で植えつけられた、ピンク一色でとてもインパクトのある場所です。大変きれいに管理されています。

  •           

瀬戸大橋 与島パーキングエリア

住所:香川県坂出市与島町

本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の途中にある、与島に設置されたパーキングエリアです。この敷地内に少しだけですが芝桜が植えられています。

  •           

肱川橋河川敷

住所:愛媛県大洲市( 大洲街道肱川橋河川敷 )

大洲城から臥龍山荘まで、肱川沿いを歩くと見ることができます。ここは2012年まちづくり委員会事業にて大洲農業高校の生徒さんをはじめ沢山の市民の方々の協力で植えられました。
※弊社防草シート併用

  •           

小豆島大観音

住所:香川県小豆郡土庄町小馬越

住職さんをはじめとして檀家さん、信徒さんなど総勢100名で植栽されたそうです。約3万株の芝桜が見事に咲き誇っています。小豆島の観光スポットになることを期待しています。
※弊社防草シート併用

  •           

仙石線東名駅

住所:宮城県東松島市大塚字北林下

震災復興ボランティアの皆さんの手により植え付け、管理されています。これからどんどんよくなっていくことを期待しています。

  •           

おおい町本郷交差点

住所:福井県おおい町(丸山公園)

おおい町役場の職員により管理されています。毎年地元の新聞に紹介されています。
※弊社シート併用

  •           

大野市乾側芝桜まつり

住所:福井県大野市乾側地区

地域住民の手により植え付け、管理されています。全国花のまちづくりコンクール」の花のまちづくり優秀賞を受賞しました。

  •           

西山公園

住所:福井県鯖江市

ツツジが有名な公園です。公園では、桜→芝桜→ツツジと様々な花を楽しむことができます。

  •           

国道158号線荒木新保交差点付近

住所:福井県福井市荒木新保町

公共工事で植え付けられた場所です。国道416号線を福井市街から大野方面に走るとインパクトのある芝桜が見えてきます。
※弊社シート併用

平成26年9月19日http://www.sibazakura.jp/html/newpage.html?code=49

http://www.sibazakura.jp/shopdetail/012000000003/ct81/page1/order/

拝啓

デザインと花の並べ方などを・参考になるものはありますか・・

用土などは?

鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治

 

花苗 シバザクラセット 3種18株

ウッドチップとは

木を細かくチップ状にしたものをウッドチップといいます。当店のウッドチップは、100%国内産です。材木として値段の付かない曲がり材や傷材などは森の中に置き去りにされてしまいます。そんな行き場の無い丸太をウッドチップに有効活用しています。ウッドチップはクッション性、透水性に優れ、雨に流されにくく、冬の寒い時期にも凍りにくい。というような事実が確認され、牧場など広く使われるようになりました。今では競走馬の調教に欠かせないものとなっています。こんな効果があります家の周りや植物の周りの雑草対策にウッドチップを敷くと、地面に光が当たらなくなることで雑草を抑制することができます。また、木の香り成分であるフィトンチッドは雑草を抑える成分も持っていることが研究されています。

芝桜の生長促進

http://www.sibazakura.jp/html/newpage.html?code=17

ウッドチップの中でも、ひのきに含まれる天然成分には植物の生長を促進する効果があるとされており、雑草抑制だけでなく、植えつけた芝桜の生長促進が期待できます。

天然資材で景観向上日の当りにくい場所は、暗くジメジメした印象です。ウッドチップを撒くことで、そんな環境を変えてくれます。見た目も使い勝手も良いチップです。木の香りで癒し効果ウッドチップから発散されるフィトンチッドにより消臭効果や森林浴効果も得られます。お庭で森の香りを楽しめます。

暑さ対策にウッドチップに散水すれば、水分が蒸発するときに地面から熱を放出させる気化熱で、周囲を涼しくさせる効果があります。ヒートアイランド現象の抑制につながります。

雑草抑制効果実験

              

ウッドチップには薬品等一切使用しておりません。
  草の種類はお庭にもよく生えているスベリヒユやエノコログサです。草の生長をしっかり抑えています。

芝桜生長促進事例
  (ひのきウッドチップの場合)

              

ひのきウッドチップを敷いたところ、ダニエルクッションが1年で約3倍に生長しました。
  ウッドチップの保温保湿効果も生長を促しているのではないかと考えられます。

施工例

    

芝桜植え付け後、3cmの厚みでウッドチップを敷き詰めました。約2年で覆いつくすほど広がりました。

       

注意点

当店が販売しているウッドチップは、全て目視検査しており、販売開始から一度もシロアリ発生の報告はございません。安心してご利用いただけます。
 
  ◇シロアリについて◇
  日本に生息するシロアリはクロアリと同じように土の中にも巣を作ります。ウッドチップ敷きを検討されている場所の近くに枯れた木や腐った木片がある場合は、シロアリが棲みついている恐れがありますので、ヒノキウッドチップを敷く前にシロアリの駆除をする必要があります。

フォームの始まり

縦   m × 横   m × 厚み   cm

お届けロット単位が、120リットル(60リットル×2袋)=1セットなので、
0 セットが必要です。(端数四捨五入)

フォームの終わり

上記の計算式は、端数四捨五入となっており、個数の小数点端数はでません。
  計算方法でご不明な点がございましたら、当店までお気軽にお問い合わせください。

ひのきウッドチップ

ひのき”のとても心地よい香りがします

平成26年9月14日

http://www.sibazakura.jp/html/page19.html

写真はイメージです

【商品コード】 382-6515

【販売価格】 2,690 円(税抜) 2,905 円(税込)

【関連カテゴリ】 花苗 > お買得花苗セット

【出荷開始日】2014/10/05~

【注文締切日】2014/12/05

【お届け日指定】 不可

【掲載カタログ】

  • 2014年9月 秋植え球根・花苗チラシ(5・6ページ)

【送料グループ(通常配送時)】

  • 35ウ(このグループの商品は数量に関係なく1注文ごとに800円)

【送料グループ(北海道・沖縄・その他離島の一部への配送時)】

  • 35ウ(このグループの商品は数量に関係なく1注文ごとに1,500円)

フォームの始まり

数  量

フォームの終わり

シバザクラ

商品情報

セット内容

濃桃、桃、桃白2色咲
  各6株

暑さ・寒さに強く栽培も簡単で、年々株が広がります。地表を覆いながら咲き溢れる姿はまるで花のじゅうたん!雑草防止にも!

お届け状態

9cmポット苗

分類

多年草

花期(約)

44~5月  

草丈(約)

15cm

耐寒性

強/寒冷地でも地植えOK

日照

日なた

栽培適地

庭・鉢植え向き

花苗 デラックス花苗福袋(品種見計らい) 48株

写真はイメージです

【商品コード】 382-6675

【販売価格】 2,890 円(税抜) 3,121 円(税込)

【関連カテゴリ】 花苗 > お買得花苗セット

【出荷開始日】2014/10/05~

【注文締切日】2014/12/05

【お届け日指定】 不可

【掲載カタログ】

  • 2014年9月 秋植え球根・花苗チラシ(5・6ページ)

【送料グループ(通常配送時)】

  • 35ウ(このグループの商品は数量に関係なく1注文ごとに800円)

【送料グループ(北海道・沖縄・その他離島の一部への配送時)】

  • 35ウ(このグループの商品は数量に関係なく1注文ごとに1,500円)

フォームの始まり

数  量

フォームの終わり

福袋

商品情報

人気の多年草・1年草を品種見計らいで詰め合わせたお買得福袋!!新たな植物との出会いはとっても良いものです。

備考

品種見計らい
 
掲載画像はほんの一例です。これら以外の花苗も多数ご用意しております。

9/14/2014花苗 金魚草 F1ツィニーセット 5種10株

写真はイメージです

【商品コード】 382-6381

【販売価格】 790 円(税抜) 853 円(税込)

【関連カテゴリ】 花苗 > お買得花苗セット

【出荷開始日】2014/10/05~

【注文締切日】2014/12/05

【お届け日指定】 不可

【掲載カタログ】

  • 2014年9月 秋植え球根・花苗チラシ(5・6ページ)

【送料グループ(通常配送時)】

  • 35ウ(このグループの商品は数量に関係なく1注文ごとに800円)

【送料グループ(北海道・沖縄・その他離島の一部への配送時)】

  • 35ウ(このグループの商品は数量に関係なく1注文ごとに1,500円)

フォームの始まり

数  量

フォームの終わり

金魚草

商品情報

セット内容

イエロー
  バイオレット
  ブロンズ
  ホワイト
  ローズ
  各2株

ツィニーシリーズは他の金魚草とは全く異なるボリュームを誇る豪華な八重咲き!性質強健で花もちよい。

お届け状態

9cmポット苗/多年草

耐寒性

日照

日なた

栽培適地

庭・ 鉢

開花期

5~6月頃

草丈(約)

30~40cm

平成26年9月14日

         
   

まず、植え付け場所の土の状態を確認しましょう!
   
庭や花壇に植える場合、水遣り後や雨上がりに長時間水が溜まる事はありませんか?芝桜は、水はけが悪く常に湿度の高い土に植えると枯れる事があります。
   
    芝桜には、通気性と保水性がある土が最適!
    水はけを良くするには、植栽土壌の厚さ20~30cmにバーク堆肥やパーライト(大粒)を混ぜたり、下の方に大粒の軽石や赤玉土をいれる等して下さい。

   

 

    

 

                                                                                                                                                                                                                             
   

        

   
   

 

   
   

   
   

ポットから取り出した様子。
   
根がビッシリ張っています!

   
   

        

   
   

 

   
   

 

   
   

        

   
   

 

   
   

   
   

手で根をもみほぐして、
    根が広がりやすいようにします。
   
活着率UPのポイントはこちら

   
   

        

   
   

 

   
   

 

   
   

        

   
   

 

   
   

   
   

植える所には穴を掘っておきます!
    株の間隔は、20cm以上あけて植えます。

   
   

        

   
   

 

   
   

 

   
   

        

   
   

 

   
   

   
   

植える前に水やりをして土を湿らせておきましょう。
    根が水分を吸収しやすくなります!

   
   

        

   
   

 

   
   

 

   
   

        

   
   

 

   
   

   
   

根が広がりやすいように少し深めに植えつけ、土と根がしっかり密着するよう軽く押さえます。

   
   

        

   
   

 

   
   

 

   
   

        

   
   

 

   
   

   
   

完成!
    最後にたっぷりと水をあげて完成!
    水やりは土が乾いたらあげるようにします。湿りすぎは禁物です!

   

9/14/2014 9:11:06 AM


2014年9月26日 (金)

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 単行本 201246 高野 誠鮮 (著) 内容

引用

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 単行本  201246 高野 誠鮮 (著) 内容

 CIAの戦略に基づいてメディアを駆使し、ローマ法王にアラン・デュカス、木村秋則にエルメスの書道家、そしてNASAの宇宙飛行士や総理大臣も味方につけて限界集落から脱却させた市役所職員。

 

著者について

 

高野 誠鮮

高野誠鮮(たかの・じょうせん)

石川県羽咋市役所農林水産課ふるさと振興係課長補佐。

1955(昭和30)年、石川県羽咋市生まれ。科学ジャーナリスト、テレビの企画構成作家として『11PM』『プレステージ』などを手がけた後、1984(昭和59)年に羽咋市役所臨時職員になり、NASAやロシア宇宙局から本物の帰還カプセル、ロケット等を買い付けて、宇宙博物館「コスモアイル羽咋」を造り、話題になる。2005(平成17)年、過疎高齢化が問題となった同市神子原地区を、年間予算わずか60万円で建てなおすプロジェクトに着手。神子原米のブランド化とローマ法王への献上、Iターン若者の誘致、農家経営の直売所「神子の里」の開設による農家の高収入化などで4年後に“限界集落”の脱却に成功し、「スーパー公務員」と呼ばれる。また、2011(平成23)年より自然栽培米の実践にも着手。「神子の里」は「全国地産地消推進協議会長賞」特別賞、本人も「限界集落の脱却」により毎日新聞北陸総局長賞など数多くの賞を受賞。 単行本(ソフトカバー): 258ページ

出版社: 講談社 (2012/4/6)

言語: 日本語発売日: 2012/4/6

目次

目次

第1章 「一・五次産業」で農業革命!・・11頁・

「限界集落」の悲しい現状・・12頁・

「一・五次産業」への挑戦! ・・21頁・

「人体政治学」「人体経済学」の哲学・・24頁・

第2章 「限界集落」に若者を呼ぶ・・37頁・

(「空き農地・空き農家情報バンク制度」・・38頁・

“抜魂”で仏壇の不安を解消 ほか・・40頁・

入村者選びは、集落の人の「好き嫌い」で・・42頁・

過激発言で相手の心を揺さぶる・・48頁・

CIAの戦略で、マスコミを使ってPR・・54頁・

「タウン・ミーティング」で意識覚醒・・56頁・

有名直売所「売れる知恵」を盗む・・58頁・

イギリスの領事館員を棚田のオーナーに・・63頁・

「烏帽子親農家制度」。伝統文化で町おこし・・67頁・

「酒が飲める女子大生」で話題作り・・73頁・

「援農合宿で」若者と交流・・79頁・

おばあちゃんの「教育力」で、不良外国人を更生・・85頁・

口コミで農家カフェを流行らせる・・90頁・

コラム・Iターン成功のカギは熱意と信念「神音カフェ「オーナー・武藤・・98頁・

第3章 「神子原米」のブランド化戦略・・101頁・

(売りたい商品の長所を徹底調査・・102頁・

ブランド品を生む「ロンギング」作戦・・104頁・

可能性の無視は、最大の悪策・・107頁・

「ローマ法王ご用達米」に認定!・・110頁・

ニュースの連発で顧客を得る・・114頁・

売りたい時に売らないのが、売る方法・・116頁・

エルメスの書道家が米袋をデザイン・・119頁・

外国人記者クラブで記者会見・・122頁・

アラン・デュカスとのコラボレーション・・126頁・

人工衛星でおいしいコメを探す・・129頁・

大手商社より格安。行政ビジネス第1号・・135頁・

やってみせて、やってもらって、納得させないと人は動かない・・140頁・

売れるヒントは女性が握る・・145頁・

農家経営の直売所「神子の里」を開店・・154頁・

コラム・宇宙時代にふさわしい日本初の宇宙科学博物館「コスモアイル羽咋」館長・中田隆夫・・212頁・

第4章 UFOで町おこし・・165頁・

「町おこし大会」では、町はおこせない!166頁・

郷土愛を深めた『羽咋ギネスブック』172頁・

町の古文書が町おこしのヒント・・176頁・

レーガン、サッチャー、ゴルバチョフに手紙・・179頁・

AP、AFP、ロイター。外電で情報発信・・183頁・

「UFOうどん」で商店街を活性化・・185頁・

国連で記者会見してアピール・・191頁・

首相のメッセージで反対者を黙らせる・・193頁・

「UFO国際会議」で宇宙飛行士を呼ぶ・・198頁・

「コスモアイル  」に本物のロケットを・・203頁・

ベルリンの壁で作った平和の鈴・・207頁・

コラム・宇宙時代にふさわしい日本初の宇宙科学博物館「コスモアイル  」館長・中田隆夫・・212頁・

第5章 「腐らない米」。自然栽培でTPPに勝つ!・・215頁・

(JAと組んで、TPPに挑戦!・・216頁・

“奇跡のリンゴ”木村秋則さんを口説く・・220頁・

「自然栽培実践塾「で未来の農業を!・・227頁・

耕作放棄地こそ宝の山・・235頁・

農業大国フランスに殴り込み・・242頁・

市役所の職員にアントレプレナー精神を!・・245頁・

コラム・自然栽培農法は、農家の未来を変える!自然栽培新規就農者・桝田一洋・・250頁・

さいごに・・253頁・

平成26年9月27日

 

“奇跡のリンゴ”木村秋則さんを口説く ほか)

 

ローマ法王に米を食べさせたら、いいわけじゃない。 2012/6/22

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

ページの端っこをすべて折り返したくなる。実務者の血の通った言葉で、過疎の村が輝きだすまでが描かれている。

「ローマ法王に米を食べさせる」のは一つの手段でしかない。それは、そもそも「ここの米はうまい」から「何とか多くの人に食べてほしい」という思いに起因している。もうありとあらゆる手段を考えたんでしょう。結果的に、ローマ法王に米を献上することには成功する。成功した理由は絶対に「成功するまでやめなかったから」。

誰に読んでほしいかというと、色んな人。でも、できたら地方で生きることを選んだ人。勇気もらえます。つぶれそうな会社で悩んでる人。業界の行く末が真っ暗だと思ってる人。やっぱり、勇気もらえます。絶対に。

棚田オーナー制度とか空き家・空き農地バンク制度とか、いろんな自治体がこぞってやっている取り組み。だけど、著者は「見せ方」をこだわることで、結果は他の自治体と一線を画している。

一番おもしろかったのは、学生の農家体験の第一陣に「酒が飲める女子大生」を指定したこと。もうこれは役所に関わる全ての人が「絶対に無理」という条件。だって、「機会が均等」ではないから。酒が飲めない女子大生がなんでだめなの?となる。

でも、地域の住民が受け入れやすい人っていうのは「酒が飲める女子大生」なのは、実は想像に難くない。この女子大生を受け入れたことで、地域住民には学生を集落で泊めることの抵抗感が薄くなっていく。最終的には日本語話せないアメリカ人の男子高校生まで勝手に「洋介」と名付けて受け入れてしまう。そんな発想はどこから生まれてくるんだ!と笑ってしまう。

根底に流れているのは「地域の住民にどう受け入れてもらうか?」をきっちりと考え、徹底していること。活性化はただやりゃいいってもんじゃない。

「可能性の無視は最大の悪策」という後書きの言葉にすべてが詰まっている。とにかくやろうよ、失敗しようよ、という呼びかけに、素直にうなずきたい。 

この企画力・実行力には脱帽!, 2013/5/5

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

公務員…といっても、元はテレビの企画・構成作家だけあって、発想の柔軟さやメディアの使い方などさすがです。

そしてその根底には、純粋に故郷の人々の暮らしを何とかしたいという熱い思いやりがある…その著者の姿勢が頑なな農家の方々の心を溶かして、村が活気を帯びていく様子に感銘を受けました。

「本当に役に立つのが役人!」著者はそう言い切りますが、これは公務員のみならず、働く者すべてが考えるべきテーマでしょう。

 

本書を読むと「本当に価値ある仕事をすれば必ず多くの人が笑顔になる…」ということを実感できます。

世の中を変えたいと願う、志ある公務員は必読。ビジネス書としても秀逸。, 2012/4/10

: ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

夜中に読んだのがいけなかった。一気に目を奪われてしまい、結局最後まで一度も本を閉じずに読み終えてしまった。おかげで興奮して眠れない。

常人には考えも付かない奇想天外な発想。スピード感あふれる行動の数々。

普通そんなこと考えるか?普通そんなことやるか?あなた公務員なんでしょ?といちいちツッコミを入れたくなるようなすごいエピソード満載。

批判を浴び、壁にブチ当たりつつも、手を変え品を変え、その発想と行動でガンガン壁を乗り越え(ブチ壊し?)結局はとてつもない大きな成果を手に入れる。

 

一体この人が羽咋市にもたらしてくれた経済効果はどれ位になるんだろうか?

以前、私がとあることでNHKに出演した際、アナウンサーの方から、「今度羽咋市を取材させて頂きたいのですが、何か情報ありませんか?」と聞かれた時にすぐに浮かんだのが高野氏。

当時全く面識はなかったのだが、フェイスブックでメールしたらすぐに返信が来てすぐに時間を作って下さりすぐにお会いできることに。

用件もすぐに終わったのだが、その後1時間以上も、目からウロコが落ちまくる話をして下さった。フットワークが軽い。頭の回転が速い。とにかくアグレッシブ。とにかく毒舌!少々ラジカルだけど、僧侶ならではの徳も染みいってくる。

スーパー公務員。過疎地域を救ったヒーロー。市役所の嫌われ者!高野氏にはさまざまな形容詞がつくが、実際どう感じるかはとにかく読んでもらいたい。個人的にはすべての公務員に読んでもらいたいが、ビジネス書としても秀逸。

これだけ書いても、まだ眠くならない。

この本なら、税金を使っても良いからすべての公務員に配りたい。, 2012/10/28

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

ほんとにこの方は、スーパー公務員の称号にふさわしい。常人では思いつかない発想。しかもそれは目的を達成するために最も効果的ときている。そしてそれをアッという間に実行してしまう行動力。決めたら、どんな抵抗にあっても、くじけず、成功させてしまう忍耐力。どれをとっても、公務員には欠けるものばかり。

そんな著者を訓告処分にした「どうしようもない公務員」は、実は、どこにでもいる。前例がない、事前に相談がない、手柄は自分のものにしたい、そんな公務員にはこういいたい、「まず、この本を読め。著者のようにならなくてもいいから、著者のような部下がいたら、形式にとらわれず、国民の ためになるかどうかを最優先して、認めてやってくれ」と。

スーパー公務員?いや、人としての手本ですよ, 2013/2/16

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

こんな人もいるんですね。日本の公務員も捨てたもんじゃない…と思いましたが、これは民間企業で働いている人でも同じこと。目の前の仕事に対して真剣に人生かけて挑んでいるかというと自分自身を振り返ってもまだまだだと思わざるを得ないことに気づかされます。つまり、高野さんはたまたま珍しく、リスクに挑む公務員でしたが、民間企業で仕事に従事する人でもとても多くの気づきを得られる作品だと思います。そして自分自身も挑戦する勇気をもらいました。どんなに不遇でも理不尽でも腐らず、根気強く報われる日を信じて取り組み続ければ必ず協力者や理解者が現われるという事でしょう。あるいは、そうなるまであきらめないことの大切さ。私はこの本からそういうことを学びました。付随して、日本の農業の問題を知ることができました。確かに、高野さんが考えるように日本の農業が変わっていけばTPPは日本の農業にもプラスになれますね。いずれにしても、変わらなければ発展はしないし生き残る事さえままならない。今の日本に、日本人に問題提起する良書です。立場関係なく、全ての人にオススメです!

スーパーマン, 2014/5/8

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

この本、全文に線を引き引用したくなるような素晴らしい内容でした。とてもアマゾンの星で評価することなど出来ない。ほとんどのビジネス書の内容の8割は読んだ直後に忘れ、残りの2割は次の日にすべて忘れてしまうような物覚えの悪い人間ですが、この本に関してはいっそ精神に宿してしまおうと2日にかけて3度読み直しました。

 

著者の高野誠鮮(じょうせん)さん、石川県の羽咋市役所職員であり、羽咋市教育委員会生涯学習課という部署に勤めていました。しかし、高野さんの才能に嫉妬した上司に目をつけられ、上司にとっては下位に位置する農林水産課に飛ばされてしまうのです。ですが、スーパーマンである高野さん、めげません。さっそく農林課の新しい仕事に取り掛かるのです。

 

羽咋市は能登半島の西の付け根に位置し、総人口は2万3675人(平成23年)、第三次産業に従事している人が多い市です。その中のひとつ、神子原地区は市の中で高齢化率がもっとも高く、離村率が激しい地区でした。とくに菅池は高齢化率が57%と、65歳以上の住民が半数を超える「限界集落」とよばれる状況で、20年間で37%も人口が減少しており、耕作放棄地も徐々に増えており、若者の離村による農業の後継者不足と廃屋の増加や、冬の豪雪や急傾斜の農地などの耕作不利による放棄地の増加も目立ち、集落機能が失われつつあったのです。さらに、なによりもいたたまれなかったのは、神子原の出身者が自分たちの集落を恥じていた。

 

高野さん、立ち上がります。まず、農家の所得を調べます。なんと、わずか87万円でした。農業やっても儲からないから若い人が神子原地区を後にするのは当たり前の話です。「なんでこれまでの役人は給料もらっているのに、なんの策も施してこなかったんだろう」と憤りを覚えながらも根本治療に打って出ます。「この人たちが生きている間に何かしてあげたい」。

ここからが本編の始まりですが、まー高野さん、ほんとうに凄いのです。

高野さんはまず「若者が出て行かない町づくり」をめざします。具体的な神子原地区活性プランは

'@大規模市場流通体制から個別流通体制に変え、利益が直接農家に還元できるようにする

'A農作物の地域ブランド化を進める

'B雇用創出が生まれるような「直売所、加工所、集荷所、駐車場」などを設置する

この3点でした。そして実に独創的アイディアで大胆に攻め、この3計画を実現してしまうのです(考えることなら誰にでも出来ます。実際に実行に移し地区を活性化させ、世の中の流れを変えてしまうのが凄いのです)。

 

しかし、実際にこれらのアイディアを実行に移すには、たいへんな困難を伴いました。説明会では農家の皆さんから毎回のように怒号を浴び、「後出しジャンケン法」では上司から度々の叱責を受け(後出しジャンケン法、これはかなり危険です 笑)、肝っ玉が座っていないと、とてもこれらのプランを貫き通すことは出来ません。

 

ですが高野さん、さらに攻め続けます。以下、高野さんが実行した素晴らしい独創的アイディアの数々です。

「会議はやらない。企画書はつくらない」

「過激発言で相手の心をゆさぶる」

「『酒が飲める女子大生』で話題作り」

「売りたいのに売らないのが、売る方法」

「売れるヒントは女性が握る」

「レーガン、サッチャー、ゴルバチョフに手紙」

「『奇跡のリンゴ』木村秋則さんを口説く」

「農業大国フランスに殴り込み」

「人工衛星でおいしい米をさがす」

「『UFO国際会議』で宇宙飛行士を呼ぶ」

これだけでも目が回るほどのアイディアですが、さらに高野さんのアイディアは泉の如く湧き出ます。そして、すべて実行に移す。

もちろん、書名にもあるように、没落寸前の限界集落であった神子原でつくったお米を「あるアイディア」によってローマ法王に食べさせ神子原米をローマ法王御用達米に認定させてしまう。本当にとんでもない人です!

もし、わたしの身近に高野さんのような方がいたら、迷惑などおかまいなしで毎日行動を共にし、すべて優れた部分を盗めるよう最善の努力を心掛けるのですが、あいにく残念ながらおりません(笑)。ですので、この素晴らしい本から高野さんの行動理念、経営理念、有り難く頂戴させていただきます。

高野さん、帯の写真を見るかぎり温厚そうで優しそうな方ですが、人は見かけによりませんね(笑)。

アクティブに世直しを実践する。, 2012/6/17

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

役所といえば、公僕として、決まりきった手順で、決して枠をはみ出さず、許可された稟議書類に基づいて、黙々と正確に履行するという、とてつもなく平凡であり続けることを良しとしています。

この高野誠鮮氏は、そういった公務員の常を型破りし、破天荒な試みをなし続けてきた方です。

そこには、”村民のしあわせ”というビジョン、”過疎化対策”というミッションに基づき、村のウリとするところを見つけ出し、また、村おこしとなるコミュニティの活性化をアグレッシブに進めていった数々の成果が見受けられます。

UFOの町たる宇宙人のごとく、奇天烈ですが、思い付きだけではなく、入念なリサーチと、目的を達成すべく、しっかりとした仕掛けでもって成功させています。

チャレンジ精神と、革新的なアイデアマンというキャラクターだけではなく、その目的達成には地道な努力と、マスメディアといった情報を駆使した知的戦略、力強いリーダーシップにより牽引していく屈強さがあります。

既成概念を捨て、構造を変える、仕組みを変えることは、リスクを伴うこともあり、民間企業であっても、その壁をぶち破るには大きなパワーを必要とします。

本書は、たった数パーセントしか可能性がないものでも、「できる」ものであれば、それを本気で信じて、目的を達成するために果敢に挑戦していくことが成果に結びつくという実例を示したものです。

フランクに、滑稽に、そしてネアカに書かれており、たいへん読みやすく仕上がっています。

  出来るビジネスマン(が、たまたま公務員だった)の物語, 2012/5/26

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

著者が手がけた町おこしプロジェクト2つを自身の手によって描いた本であり、

その1つ、神子原という所謂「限界集落」の町おこしの一場面がタイトルになっている。

もっとも、本の内容からは「バチカン大使館に、ローマ法王への(神子原産の)米を献上した」ことまでは確かと認められるが、「ローマ法王が米を食べた」かを裏付ける証拠はない。それはさておき、ネタバレになってしまうので具体的には書かないが、絶望的に何もないように見える限界集落から「売り」になるものを見つけ、他の「町おこし」の成功例、失敗例を徹底的にリサーチしたうえで、「売り」を「売り込む」ためのあの手この手、奇手奇策を次々と繰りだし、頭が凝り固まった集落の年寄り連中(失礼)と規則慣習に縛られがちな役所を相手に八面六臂の活躍を演じる著者は、まさにスーパー公務員と呼ぶに相応しいが、民間のビジネスマンでも、ここまで出来ればやり手の域だと思われる。

著者のアイデアマン振りに目が行きがちであり、本書の最大の魅力はそこにあるのだが、それ以外の地味で地道な所にも目を向けるべきであろう。

プロジェクトに哲学を埋め込んで目標を定めたり、事前調査を徹底的に行ったり(本ではさらっとしか触れていないが)、揉めそうな会議の前には有力者に根回しをしたり、小さな成功例を作ってそれを徐々に広めたり、と物事を前に進めるための基礎的な考え方を持って行動していることが随所に伺える。

印象に残ったエピソードから一つだけ書かせて頂く。直売所を開こうとして村人の出資を募ろうとして、最初の5年間は赤字という計画書を提出したら大反対を食らい、結局1年間に45回(!)の会議を開く。

最後は、とある有力者の「パチンコで昨日2万円すった。パチンコで2万負けたと思ってみんな出資しないか?」の一言でみんな納得し、無事直売所の設立にこぎつけるが、その一言は著者の根回しが引き出した。そして直売所は大盛況で、1年目から黒字だった。

あと、この本の主旨ではないが、活力低下という負のスパイラルに陥った地方を活性化させる事の難しさをかいま見た。「何をやっても変わらない」という諦めのマインドを転換させるのは容易ではない。他にも色々な読み方が出来る本であり、ともかく面白い。

いなくちゃ困る公務員 vs いては困る公務員の比較が素晴らしい, 2012/9/19

 ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

公務員である著者は、公務員を次のように3分割しています。

 

1)いなくちゃ困る公務員 

2)いては困る公務員

3)いてもいなくてもいい公務員

本書は、1)として「著者、著者の上司」、2)として「副市長、著者の元上司」が登場するがその比較描写が非常に面白い。

1)に「なりたい、なりえる」公務員は、全国に潜んでいると思う。そんな彼らが活躍するには

2)型の公務員を排除する仕組みが必要ですね!

どんな経験も「喜ぶ」, 2013/2/28

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

アイディアの量とその実行力に驚かされた。この人と自分の一番の違いは何かと考えた時に、「喜ぶ」能力の各段の違いではないかと思えた。それも受動的な、嬉しさを表現する意味の「喜ぶ」ではなく、能動的な「喜ぶ」の力である。

著者は、やっても無駄だ、面倒なだけだ、どうせ失敗すると周囲が後ろ向きな中でも『頭の中では成功のイメージしか描かない』という将来へ向けた原動力となる喜びと、『マイナスをプラスにとらえるには、一度「喜んで」見る。』

という困難とも思える現実に屈しないための「喜ぶ」を使いこなし、実現不可能とも思える夢をどんどん実現していく。同じ努力をしていても、この「喜ぶ」能力の有り無しで、結果は大きく変わるのだろう。

「喜ぶ」というスキルは、思考をニュートラルに戻し、アイディアや力をもたらしてくれるものなのだ。大きな気づきを与えられた。

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

公務員でなくてもやる気が出る本です。何事にももう一歩踏み込んで検討したのかを自問自答させる本です。

爽快 , 2013/6/21

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

 過疎化の村を生き返らせた話。行動力が有って失敗からも成果を上げられていて、読んでいてとても気分が良い。遣るか、遣らないか。

ただ闇雲に遣れば成功する、のではなく、高野氏の知識、縁故の広さという下地があればこそ。高野氏のアイデアと積極さ、それをこつこつ続ける人が居て。高野氏の側に居て感化された人達が、忙しくも楽しそうに活き活きされている姿が余白にまで見え隠れする。

村に人が来て賑やかになっていくところは、村の人、家、田畑、土の喜びが伝わって目頭が熱くなりました。

行動の人 高野さん, 2013/2/22

に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (Kindle版)

高野さんは行動の人だ。しかも枠にとらわれない最高のものを目指して実行する。既存の人脈をたどってでなく、最高を見定めたらなりふり構わず直談判する。その行動力が羽咋の米「神子の里」をローマ法王へ献上する米へと導いた。そこにはただ勢いだけの行動ではなく、物事を深く考え抜いたゆえの「これしかない」という自信にあふれている。羽咋への入居者の選び方や、喫茶店の出し方も一風変わっていて、しかし聞けばなるほどと思わせる着眼点が備わっている。

少々困難なことがあっても、高野さんならどうするだろうと思うと微々たることに思えてくる。ぜひ一度お会いして話してみたいものだ。

5.0  非常に面白かった, 2012/12/16

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

テレビを見ていてこの本のことを知り購入して見ました、いかにに世の中人のためになにができるのかを考えさせてくれて常に考える、行動し続けるということを教えてもらった。読んで損はないせす。

5か6人称視点で、人心を見抜いている企画の天才, 2012/6/27

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

つい一気読みしてしまえる読みやすさ、おはなしのおもしろさもあり、ページ数も適度です。

何ヵ所かで、グッと胸にくる熱い想いを感じる話もあったりします。軽妙かつユーモラスたっぷりの話しぶりでいて、そのうえで全編を通して企画力のすさまじさを感じさせる内容です。

ひとりのアイディアがすべてを変えうるし、多くの支援者の存在、あと常に第三者の利益が重んじられています。人をいかに巻き込んで味方にしていくか、とか。まじめに本の内容を分解していったら、そうとう多岐にわたる示唆が得られます。

 

目的のために自分たちのルールを築いていったのかなあとも思いますし、私の中でうまく整理されていませんが、とにかく思ってもいなかったような話を聞けて、本当に良かったです。

 

看板ださない、って発想の過程が一番ギクリとしました。あと学生を村に招いておいて、イヤだったら夜の宿を提供しなくてもいい、とか平然といっちゃいますし。著者は、いったい何人称の視点をお持ちなのやら。少なくとも5か6人称はありますね。

 

作者はスーパー公務員ではなく、一流の経営者です, 2013/2/3

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

作者はローマ法王にお米を食べさせてもらうような人の思いつかないアイデアを考える人ですから、この本を読むまでの印象は稀代のアイデアマンかと思ったのですが、読み終わった後の印象は一流の経営者だと思いました。

過疎化する村を立ち直す際も、まず村が過疎化した原因をよく追及し最大の課題は農作物の値段を自分でつけられないことだと判定した後は、農作物を付加価値をつけて売る事を最大の目標としています。

お米にしても、もともとおいしい事は分かっていたので、天皇陛下・アメリカ大統領・ローマ法王の誰かに食べてもらえればブランド化出来ると考えた上でローマ法王が話しに乗ってくれたのが実際の話のようで、恐らくこの作者であればローマ法王が駄目だといったとしても、どこか誰かの有名人に食べていただく事は成功したと思います。

 

最後の章に書かれた事も農作物に付加価値をつけて売るとの最初の戦略に従って行ったことであり、大戦略を最初に立てて多少の紆余曲折はあってもその方針に従って進んでいく点は、一流の経営者そのものだと思いました。

 

また筆者は人の扱いも一流です。人を判断する基準は肩書ではなく人格であると高潔な事をいう一方で、反対派の議員を抱き込む際に外堀作戦と称して、総理大臣からの応援メッセージをいただき黙らせる。何でも反対する人は、同じ事しか言わないので前にも同じことを言われましたよね攻撃で持久戦で抑え込むなど等実際のサラリーマン生活でも役に立つと思われる清濁併せのむメソッドも参考になりました。

 

ただそれは作者が反対はするけど何も行動しない「評論家系」の人達の過りに気付いて欲しいからこそのことであり、私利私欲の為だけに働いているのではなく、町の為、町で働いている人の為に尽力している、非常に高潔な方に思いました。

 

公務員でかつ一流経営者として思考を持っている高野さんの働き方は、公務員だけでなく、日本で働く全てのサラリーマンが学んだ方がよいように思いました。

判りやすいです, 2012/12/7

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (Kindle版)

高野さんの施策が、判りやすい言葉と明快な文章で説明されていて、一気に読み進めました。誰かに裾を踏まれていたり、二の足を踏んで前に進めなかったりする人にオススメです。

こんな公務員がいたなんて!, 2012/4/10

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

ぁーなんでしょうこの読後感。ドキュメンタリー映画を見終えたような、小説を読み終えたような……。映像が目に浮かぶんですよね。

 

おばあちゃん、おじいちゃんが人のいない集落のひろーい田んぼ道を腰を曲げながらひとり、とぼとぼ歩いている。

そこに若者がやってきて、子供が生まれる。ときにはたくさんの若者がやってきて、集落がにぎわって。そうしているうちにおばあちゃん、おじいちゃんの腰がちょっぴりのびて笑顔になる。みんながひとりじゃなくなる。

キラキラの黄緑色の田んぼと澄んだ青い空の下で繰り広げられる、ある集落の日常のいろんなこと。

そんな映画をみているようでした。しかも、公務員さんの本を読んで、UFOと人工衛星に詳しくなった気がするのはなぜ?「宇宙の出島」っておもしろすぎませんかっ!

何もしないヤツが出世する、と言われている現代にこんな働きマンがいたなんてびっくりです。本当に公務員さんなんですかね?本当に毎朝市役所に行っているのですかね?

民間企業は自分のもらっている給料の3倍働いている、とあるが、本当に働いているのはごくわずか。

この方は公務員さんなのに何倍働いているのだろう。

とはいえ、ご本人は苦労して働いている、というよりも楽しんで次々に仕事をつくっている、という感じに読みとれた。そしてそのすべての仕事をひとつに繋げている。すごいわーこの方。おもしろいわーこの方。

切れた電球を下からみて、みんなでワイワイしたところで確かに何も変わらない。誰かが新しい電球を持ってきて取り替えない限り、暗いまま。

人の役に立つのが役人。可能性のムシは最大の悪策。

おっしゃるとーり!お仕事に欠かせないキャッチな言葉も盛りだくさん。

内容濃すぎです。

一億3000万人、すべての日本人に読んでもらいたいーっまずは斜め前に座っている上司に読ませよう♪

発想力を鍛えたいと思います, 2013/1/4

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

現在の仕事が公務員だろうが、自営業だろうが自分の発想力を最大限に生かすとお客様のためになることが、とてもよくわかりましたそして、このお話の場合過疎の村を救い、地域にきた若者たちの生活を救い昔からいるお年寄りに安心感を与えます

アイデアというか発想力の素晴らしさ行動力の発揮には限界がないということをわからせてくださる本でした

スーパーヒーロードラマを見てるみたい, 2012/10/11

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

神子原からさほど遠くない所に住んでいるのでちょっと興味をそそられて手に取ったら、予想をはるかに超える痛快スーパーヒーロードラマの筋書きみたいでした。

中学生の息子が感嘆の声を抑えきれず私にちらちら読み聞かせるので自分で読むから!と振り切って寝床で読み出したら止まりませんでした。

面白かった小説でもここまで引きつけられなかったと思うほど。

田舎の役所でここまでできるとは、高野さんあっぱれとしか言いようないです。

地元の農家だってなかなか手強いですよね。

この人だから出来たですませてほしくない、こんな生き方が出来るんだと勇気づけられます。コスモアイル羽咋ももっと襟もとただしてこんどは見学に行くつもりです。

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (Kindle版)

もうすぐ定年で、今さら公務員になれるわけではないですが、誰かの役に立つ仕事をしたいと、さらに強く思いました。これから就職する若者に読んでほしいです。

繰り返し読みたい本, 2014/1/4

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

 

マスコミ経験者だけあって仕掛けが非常にうまい。ロバートソン査問会(こんな言葉初めて聞いた)レポートを参考にひとつの方向に大衆をなびかえるにはどうしたらよいか等いままでの経験を余すことなく発揮される取組に感銘。また、上司の「犯罪以外なら俺が責任とるからやりたいようにやれ。」(農林水産課池田氏)すごくかっこいい。いい上司に恵まれました。

高野氏は公務員とはいえ、民間の経験がある人。

農業もそうですが、硬直している組織、業界、チームには前例にとらわれない、

外部からの斬新な働きかけが大事なのだと感じた。

テレビ屋さんが、過疎地の市役所職員になった時, 2013/10/12

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

東京で未確認飛行物他・UFO等の番組制作に携わっていた青年が、実家の寺を護持すべく帰郷し過疎地の市役所職員になり、役所文化と衝突しながら、限界集落の町おこしを進める物語です。

ANAの機内番組で数度観た、「ローマ法王に米を食べさせた男」であるが、やはり高野さんが職場の部下であれば、上司はやはり大変だ。小さな小さなUFO目撃情報から、番組を組み立てるイケイケの時代も確かにあったのだろうが、時代と文化の違う役所世界、連綿と続く地域に根差した文化と経済の世界に、未確認臨時職員の姿を借りた、後に「スーパー公務員」と呼ばれることになる男が舞い降り、周囲と衝突しながら事を成していく姿は、自分が安全圏に居るのであれば面白い。しかし、昔衝突した上司の名前を挙げるのは、禁じ手であろう。

町おこしにとっては様々なヒントに満ちている一冊ですが、読み物としての面白さが勝っている。

思わず周りの人にも紹介してしまった本, 2013/9/20

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

 

小説ではないお話を、ここまでおもしろいと思って読んだことはないかもしれません。私も人から紹介されて読みましたが、読んでいる途中から思わず周りの人に薦めてしまうほどでした。

著者の発想力・企画力もさることながら、その行動力が素晴らしいと感じました。そして、さらに驚くのは著者の知識や能力や人間関係。並みの人間では、いくら企画力や行動力があってもなしえないことばかりなのでは。うまくいかなくて落ち込んだときには、この本を読めば元気になれそうな気がします。

 感動しました。, 2013/8/28

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (Kindle版)全国の公務員の必読書です。もちろん公務員じゃない人にもぜひ読んでいただきたい。

発想力と行動力に脱帽です。, 2013/7/5

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

出ておられたテレビの「カンブリア宮殿」や「夢の扉」もみましたが、凄い人がいるもんだとびっくりしました。今の時代にこんなに一生懸命な公務員がいることに驚き感動です。いっきに読みました。ほんのわずかな可能性があれば挑戦してみる。諦めない!たくさんの方に読んでほしい本です。発想力と行動力が凄くて、とても刺激になりました。今映画化になった「奇跡のりんご」の木村秋則さんの話も書いてあって興味深いです。最近で一番刺激を受けた本ですね。

 

 

Good, 2013/4/28

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

私にとって最高のバイブル!カンブリア宮殿を観て購入したわけですが、学生時代にこの本と出合った事は最高の一言!

友達にもお勧めしました!

すごい!!, 2013/3/11

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

 

マーケティングの研修会で電通の講師が紹介してくれた本。大変啓発された。人をその気にさせるノウハウがたくさん詰まっているが、何よりも著者の積極的なスタンスが感動を呼ぶ。限界集落の米をブランド化していくプロセスが何とも言えずすごい。勇気をもらう本である。

「売りたいときに売らないのが 売る方法」の個所は 思わずうなる。レーガン、サッチャー、ゴルバチョフに手紙を書くなどユニークだが それが王道かもしれない。NASAからロケットを持ってくるなど朝飯前なのだろう。

素晴らしい本だ。

"ローマ法王に米を食べさせた男 「高野 誠鮮」, 2013/3/10

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

この方、以前にテレビで見ました。ガイアの夜明けだったと思います。

その時の印象は壁や逆境をトライアスロン競技のように乗り越えて行く人だなぁというものでした。きっと高野さんの思考回路は問題にぶち当たったとき、メンドクサイ、他の誰かがやればいいなどは考えないはずです。出会った瞬間に「オラオラァ」と破壊し尽くさないと気がすまないのかもしれません。私自身の話になりますが、サラリーマンになって12年になります。丁度中堅として、脂が乗ってくるくる時期かもしれませんが、私の場合、環境の変化と部署移動が多く、かなり疲れが出始めております。

 

仕事を覚えて、その部署で仕組みを作り、そして結果を出せそうになると、部署移動。というサイクルを繰り返し、失敗による叱責、相手へ教えてもらうこと

をお願いする繰り返しという環境で、無知への恐れが身に染み込み、万年自信の無い自分がおります。また、昔だったら波風立つことを恐れず、ガンガン物申

していたことも、いろいろな失敗を経て、相手への気遣いが先行して当たり障りのない人間に変化しているのを感じます。

疲れているし、丸くなっている。

要するにかなり、いてもいなくてもいい社員側になりそうな自分を感じております。逆にそうなりたいと思う自分が半分いることに気づいております。

 

こう書いていると、俺、環境に負けそうなんだなと気付かされ、環境が悪いんだと言い訳していることにも気づきます。

限界集落の農家と同じですが、言い訳してると役に立たなくなる。自分としては、今の仕事でいいのかという根本的な問題にも突き当りますが、大過なく、

軋轢を恐れずに役に立つことをしたいという信念を持って仕事には取り組むものだと、心を改めることが出来ました。人の顔色見て仕事をするのではなく、役に立つことを軸にして仕事をすればいいのかと少し今の自分の視点をずらすことが出来ました。

1に行動2に行動、3、4が無くて5が行動, 2013/2/25

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

 

今月の課題図書を読んでこの系統の自己啓発本に多いのは「情熱で困難を乗り切った。尽きることのない情熱と、決して諦めなければ乗り越えることが出来る。」です。ただでさえ日々の生活に疲弊しているのに、そこまでの情熱を持つことは本当に難しいです。

でも、この本はとにかく「行動」「行動」「行動」・・・・・。

そしてその結果生じてくる負の感情を払拭するのも「行動」。行動していればローマ法王から返事が来ないことも、宇宙飛行士が本当に来てくれるかやきもきすることも紛らわすことが出来るのです。困難な状況を打破するにはとにかく「行動」が大事だと言うことが身にしみました。

と、書いてもきっと1週間後には忘れてしまうと思います。だからその惰性も「行動」で克服しようと思います。

荒れる村会議で議事録をつけ続けた高野氏のように、私も淡々と「未来の議事録」を手帳に書いきます。手帳をあける度に「行動」を引き出せるように。

「行動」こそが「行動」を継続させるフレームワークなのです。

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

分かり易く読みやすい。高野さんの生き様がイキイキと書かれています。

爆笑しますよコレ, 2012/6/5

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

読みきるのに数時間もあれば十分。スピード感を感じながら一気に読んでしまうと思います。もう発想と展開のすべてが爆笑。ビジネスで困難に立ち向かおうとする方、必読です。

一気に読めました!!!, 2012/12/16

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

カンブリア宮殿を見て即購入。当然のことながら評価は人それぞれだと思いますが、自分は一気に読んでしまいました。タイトルもインパクトがありますよね。

羽咋市の限界集落脱出プロジェクトをリアルにプロデュースしたスーパー公務員実践記, 2012/10/25

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

羽咋市の限界集落脱出プロジェクトをリアルにプロデュースしたスーパー公務員実践記

限界集落から脱出するための町おこしとして、特産品のブランド化、農村への移住(空き家・空き農地バンク制度)、棚田オーナー制度とか空き家・空き農地バンク制度、学生の農家体験(烏帽子親制度)など、いろんな自治体がこぞってやっている取り組みではあるが、羽咋市では、それらを成功させていく。

 

それは、高野さんの情熱、圧倒的な行動(成功の原則)、奇抜で大胆な発想などが成功の要因であるが、種々の取り組みについても、基本を押さえたルールを採用している。

・まず、徹底的に前例を調べたこと。特に、失敗事例から失敗の原因を調べ上げ、それとは逆のことをすることで、同じ失敗はしないようにしたこと。

・また、新しいプロジェクトを進める時には、上司(市長)の支援を取り付けておくこと。

具体的には、限られた期間内で多くの挑戦ができるように、事後報告でOKというスキームを作っておいたこと。万が一限界集落脱出が失敗しても、事後報告の許可を得たことで市長に迷惑がかからないように、予算を極端に少額にしたこと。

・あきらめムードの人や取りあえず反対する人々に対し、まずは小さくスタートし、彼らの目の前に成功事例を突きつけたこと。(農産物の直売所、大学生の農家体験)

・外部の権威の活用(ローマ法王や総理大臣など)、外部メディア活用(遠隔地のメディアへの宣伝、欧米メディアの活用など)、口コミの活用(集客、説得など)等による、ブランディング戦略、マーケティング戦略、広報戦略(話題造り)。

・直接買い付けや直接交渉(NASAからの100年レンタル)による、コスト削減。

ビジネスの基本や、変革のプロセスマネジメントなど、セオリー通り実行していただけですが、ただ、その着眼点や、発想(ローマ法王にコメを食べさせるとか、酒の飲める女子大生とか)については、、サプライズの連続です。

 

これらのアクティビティーを支えるものには、高野さんの素晴らしいマインドセットがあります。

・金も資源もないので、「思う源」と書いて思源、「知恵を出そうよ」という発想

・相手がアメリカの大統領だろうがローマ法王だろうが総理大臣だろうが、所詮地球の一員なんですよ。私たちが一生の間で直接話が出来たり握手したりする人の数は、ものすごく限られています。だから恥ずかしがらずにどんどん声をかけていったらいい。

 

最後に、行動を促す格言を転記しておきます。

 

切れた電球を下からみて、みんなでワイワイ言っていても何も変わらない。

誰かが新しい電球を持ってきて取り替えない限り、明るくなら無いんです。

 

つまり、問題が発生した時に、書類を作成してたり、会議をしていても、誰かが動かない限り問題は解決しない。

笑えます、突き動かされます, 2012/7/8

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

 

読み始めると止らない。目的達成のための突っ走り方が半端じゃないし、戦略も良く練られている。筆致も明るくて、ゲラゲラ笑いながら一挙に読んでしまいました。日本にはまだまだ凄い人がいる。そんな人が活躍できるように支えてあげるだけで、日本はまだまだ変える事ができる。

発想力に驚きます, 2012/5/17

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

「公務員」から起業家精神を学べる本。過疎で自信のなくなった村が、著者の市役所職員である高野さんによって、人が集まる魅力的な村へ変貌。

地元の良いものを、どうみせるか、いかに売り出すかに頭をひねり、美味しいお米をブランド米へとブランディングしたり、観光スポットを生み出します。

 

若い夫婦や学生が村へ住むようにうながすプロジェクトでは、ぐずる赤ちゃんや素行の悪い高校生を住民全員で暖かく育てる様子に、心が熱くなりました。

 

不可能と思われることを発想し実行に移す行動力に乾杯!, 2013/11/20

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

世界観がコロッと変わった。石橋を叩いて渡るよりも、まず渡ってみようという発想。簡単なようで凡人にはなかなかやれない行動力だ。公務員や組合員など人の税金や人の会費で生活が成り立っている人たちにぜひ読んでもらいたい!!! 

 評価は、人がするもの(結果が、モノをいう)。, 2013/7/28

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

企画書を何枚も書いたり、会議を何回も開いたり、できない理由ばかりあげつらって、何も行動しないよりも、今できることを、とにかく全力でやってみる。すると、何かが見えてくる。

失敗したら、また、起き上がって何度でも挑戦すればいい。だって、大多数のことは、人の努力で何とかなるものだし、成功と失敗は紙一重なのだから(なんでも自分たちでやってみることで、ノウハウも蓄積されるし、自信にも繋がる。失敗から得ることも、たくさんある)。

 

実行に当たり、お金がなければ、頭をひねり、知恵をだし、汗をかき、戦略を練れ(常識を疑い、物事を多面的に捉え、マイナスをプラスへ発想の転換をしてみる)。

ただ、一人でできることには限界がある、やはり、いろんな人の協力・理解があってこそのものだ。

人を動かすには、熱意・情熱・行動力・発想力・人脈も大事だが、何よりその人に、人間力・魅力・徳というか人を引き付ける力が備わっていなければ。

前面にはあまり出ていないが、女性の力ってスゴイね!(男性の行動の源泉であり、後押しでもある)。

マイナスをプラスに置き換える発想力に脱帽です, 2013/7/9

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

UFOでの町おこしを企画した時の高野さんは、臨時職員という立場でした。

臨時職員なんて“それなり”に仕事をしておけばいいという考え方も多いというのに・・・・・

公務員とJAの悪いところは、10万円しか給料をもらってないから10万円分の仕事をする意識でいることだという言葉に、私自身もドキっとしました。

お給料の少ない臨時職員であったとしても、出来る事を精一杯尽くしていく。

正式な公務員となった後でも変わらない、高野さんのそういう姿勢があったからこそ、最初は頑なだった神子原地区の住民達もどんどんその気になっていったのだろうと思います。

マイナスの出来事をプラスに置き換えようと、すぐに頭を切り替えるポジティブさは、見習いたいものです。

働くとはどういう事なのか、自分は仕事と、人とどのように向き合ってきたのか・・・・今一度、自分に問いかけたくなる本でした。

真っ直ぐな気持ちが, 2013/3/13

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (Kindle版)

口語体に近いのでしょうか、心のうちを直球で表現する記法が読み手に鋭く刺さって思わず引きこまれてしまいました。内容自体はテレビなどでも多数取り上げられていますので新鮮味がやや薄いかもしれません。

同じ事をするのは難しいかもしれませんが、同じ志の人がこれからどんどん増えると素晴らしい、そう思える作品です。

「とりあえずやってみる」で成功する町おこし, 2012/8/26

 

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

石川県羽咋市の限界集落で町おこしを成功させた公務員、高野氏の奮闘を描いたものです。役所の臨時職員として入庁した著者は神子原地区という集落を再生すべく、様々な試みを試していきます。「それはいくら何でも無理だろう」と思えるような事も、「ダメもとでとりあえずやってみる」というスタンスから次々に実行、結果そのいくつかでは意外な成功を成し遂げ、たとえ失敗してもそこから次に繋がる何かを拾っていきます。

 

そして

 NASAから格安で月の石を借り受けることに成功様々な企画を打ち立てて都会の若者を誘致 口コミだけで農家カフェをはやらせる 農協を通さずに農家自ら値段を決めて農作物を売り出す直売所の設営ローマ法王に地元米を献上

 自然栽培で奇跡のリンゴの木村氏と親交を結ぶなど、次々と成果を出していきます。

これらの出発点は「片っ端から大使館に手紙を送りつける」といった手探りから始めたものですが、それでも成功を成し遂げて次第に周囲に認められていく様は痛快でした。普通の人が著者のように突破力を発揮するのは難しいかもしれませんが、はじめの一歩を踏み出すささやかな勇気は与えてくれる好著だと思います。文章もおもしろく、読了まであっと言う間でした。

面白い, 2014/7/8

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (Kindle版)

ワクワクしますね。山本五十六さんが言っていた言葉かな?リンクするところが、往往にしてあり。

左遷された公務員の勝手し放題の突破力, 2013/3/1

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

【公務員とMR】                                 

左遷された公務員の勝手し放題の突破力を知ったとて、MRにとって何の役に立つのか。こう思うのはもっともであるが、これがどっこい、多いに役立つのである。公務員もMRも組織の一員という立場は共通している。画期的なアイディアを思いつき、実績に結びつけても、個人のレヴェルにとどまり、なかなか組織で共有するまでには至らない。

【痛快な物語】『ローマ法王に米を食べさせた男――過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』(高野誠鮮著、講談社)は、さまざまな障碍を吹き飛ばす考え方と行動のヒントで満ち満ちている。ヒントを得ることは有益だが、それよりも何よりも、この本は笑いあり涙ありの、本当にスカッとする「痛快物語」なのだ。

【「若者」と「ブランド」】

石川県の能登半島の付け根に位置する羽咋市の豪雪地帯、神子原・千石・菅池集落は、65歳以上の高齢者が人口の半数を超える「限界集落」であった。農家の年間の平均所得が87万円という有様なので、若い人は皆、都市に出て行ってしまう。この状況を根本的に変えようと立ち上がったのが、羽咋市役所・農林水産課の高野誠鮮であった。

 

彼が先ず取り組んだのが、「限界集落」に若者を呼ぶという作戦である。地元住民の当初の無理解・反対にもめげず、「空き農地・空き農家情報バンク制度」「棚田オーナー制度」「援農合宿」「辺鄙な田舎の隠れ家カフェ」などのプロジェクトで、若者を多く集め、あるいは移住させることで、集落の人たちとの交流を図ることに成功する。「烏帽子親農家制度」の第1号の女子大生の教授への報告は、「先生、携帯はつながらなかったけど、心がつながって帰ってきました」であったという。

 

次に目指したのが、地元の農作物のブランド化だ。ローマ法王御用達米に認定され、エルメスの書道家が米袋をデザインした「神子原米」、アラン・デュカスとのコラボレーションで完成した神子原米を使った、フランス料理に合う日本酒、人工衛星による神子原米の食味測定、農家経営の直売所「神子の里」、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則を先生に招いての「木村秋則 自然栽培実践塾」などを次々と手がけ、「生産、管理、販売というサイクルを農家が持ち、希望小売り価格を自分たちで決める」システムを構築していく。この農法で作った安全な農産物だったら、TPPにも勝てる、と意気軒昂である。

 

ローマ法王の件でも発揮されたように、彼一流のマスコミ活用術も勉強になる。因みに、著者がローマ法王庁大使館で見せてもらった資料には、ローマ法王に献上した最初の日本人は「NOBUNAGA ODA, BYOBO(織田信長、屏風)」と記されている。

 

【最大の悪策】

「可能性の無視は、最大の悪策」というのが、高野の考え方の基本にある。「これまでいくつもの作戦を練り、実行してきました。失敗もいくつかありました。けれど失敗を怖がっていたら何も出来ないんです。会議ばかりでは何も出来ないんです。立派な分厚い企画書をいくら作っても何も進まないんです。実行あるのみです!」、「地域活性化には定石がないので、何がいちばん正しい方法なのかはわからない。だから、出来ない理由はいっさい考えないで、やれることは全部やってみたんです」、「崖っぷちです。でも、ここで火事場の馬鹿力が出ると思った。自分を信じるしかないと。出来ないと人があきらめていることをやるのが楽しいんです。燃えるんです」、「そういった無謀なこと、軋轢を招いたり、物議を醸すことをあえてやってきたんです。私たちのやり方が正しいとはけっして言わないですよ。でも、それをやらないかぎり、広まらない、売れないと思ったんですよ」――という言葉には、説得力がある。

 

もう一つ見逃せないのが、物事にはマイナス面だけでなく、プラス面もあるはずだという考え方である。例えば、携帯電話が繋がらない場所では、携帯に邪魔されずに、ゆったりと時間を過ごすことができる、また、過疎地などで農家の手が離れて荒れ放題になっている耕作放棄地こそ宝の山だ――というのである。

 

 

たしかに普通の人が真似するのは難しいかもしれませんが, 2014/6/10

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (Kindle版)

読み物として普通におもしろい。仮に筆者と同じような環境にいたとして、でもここまで持てる資源を活用できるかというとそれはまた別の話で、やりたいことをどのように実現させるか殻を破った思考をできないといけない。

冒頭の上司の話は非合理すぎて現実味にかけるほどですが、その後の展開の多少のスパイスになっているのは確かだと思います。タイトルも十分キャッチーではありますが、他の方のレビューがなければ手に取ることはなかったと思います。

アントレプレナーシップの塊, 2012/7/29

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

アントレプレナーシップ溢れる方だと感じました。目的を見失わずに手段を前例に囚われずに考え実行していく様子には、とても感動します。自分で自分に渇を入れられる本です。

農業に関する行政やJAのスタンスが、どれほど役立たずなのかも垣間見た気分です。他の分野の役人も大同小異でしょうから、日本がいい国になるわけがありません。自ら行動しなければ!と突き動かされた気がします。

前例のないことをする(クリエーティブな)スーパー公務員の半生(ネタバレあり), 2013/6/20

 ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

自分のことを「ローマ法王に米を食べさせた男」と呼ぶ(編集者が付けたタイトルかもしれないが)自伝であるので、基本的には「自慢話」であるから、その点は差し引く必要はある。

しかし、その分をマイナスしても余りある面白さと感銘を受けるエピソードの数々。たしかにバイタリティとアイデアに溢れた魅力ある人物なのは間違いない。

 

第2章「限界集落」に若者を呼ぶ(14)「酒が飲める女子大生」で話題作り(P76)の、「先生、携帯はつながらなかったけど、心がつながって帰ってきました」というセリフと、同じく(16)おばあちゃんの“教育力”で、不良外国人を厚生、には不覚にも涙腺が緩んでしまった。

 

本のタイトルにもなった、第3章「神子原米」のブランド化戦略(21)「ローマ法王御用達米」に認定! での成功事例。ただこれは、あくまでも差別化戦略の一つであって、過疎の村全てが採用できるやり方ではない。(もちろん石川県羽咋(はくい)市が成功するだけで、それはそれで悪いことではない)

例えば、いま最も優れたクリエーティブ・ディレクターのひとり、澤本嘉光氏の広告キャンペーンが大成功するのは、他の多くの広告が凡庸だからであって、全ての広告主が澤本氏を使えるはずもない。日本の限界集落、農業の未来を変えるのは、そういうアイデアやタレントだけでは不可能なのだ。

その意味で、同じ章の(27)人工衛星でおいしい米を探す、と第5章「腐らない米」。自然栽培でTPPに勝つ! は非常に惜しい。もっと普遍的な、他の農村でも、高野さんが仮に役所を辞めてしまった後でも「持続的な成長」が可能であるかどうかは、立法と行政、そして農業関係者の啓発にかかっている。

そう、だから全国の農業に関わる議員さん、お役人さんたちにとって、本書は必読である。

ここに既に「前例」はあるのだから(笑)

内容は最高です, 2013/11/12

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

内容については他の方の評価を見ていただければお分かりになると思います。

とても勇気づけられる内容でした。ただ、話口調のような文章が気になって仕方ありませんでした。例を挙げると「自分たちで動いてほしかったんですよ」とか「取り入れていったんですよね」など。全編この調子です。インタビューでもないのにこの文章なのが嫌でした。

素晴らしいですが・・・, 2013/2/11

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? (単行本(ソフトカバー))

勇気をもらえます。自分の取り組みが甘いと気づかされます。「成程なあ」と思わされます。でも時系列がわかりにくいのでマイナス☆一つです。

4:17 2014/09/26

 

 


2014年9月27日 (土)

外人、特にヘッジファンドは安倍首相の所信表明を待って売りに走ることを・・・クレプトクラシー少数の権力者が、国民や国家の金を横領し、私腹を肥やす政治体制。盗賊政治・「不易塾」日記・金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 ・

引用

「1.クレプトクラシー少数の権力者が、国民や国家の金を横領し、私腹を肥やす政治体制。盗賊政治。デジタル大辞泉」

引用・クレプトクラシー(収奪・盗賊政治)日本にとって惜しすぎる死!宇沢氏志を引き継ぐ覚悟新たに、ここまで引用・

私たちは・民主政治をおこなっていくには・組織・政党政治とは・志を同じくする人の集まり・で有能な人を議会に送り出す・ひとでも・資金も必要ですから・政党法で・地方支部を充実して・議員になれるには説明をきちんとできる人を議会に送り出すのが基本です。

奄美大島・滝田・午前8時29分2秒・


第933号(2014年9月30日号)  増田俊男

 安倍総理の所信表明演説の意味

 外人、特にヘッジファンドは安倍首相の所信表明を待って売りに走ることを決めていた。私も全文を読んだが、「外人に売りの理由を与えるに十分」であった。

かつての小泉首相が「経済丸投げ」した金融大臣竹中平蔵氏と同じく安倍首相が金融政策を丸投げした黒田東彦日銀総裁は「同じ穴のムジナ」。

アメリカ(FRB)の都合(利益)に合わせるために日本経済を犠牲することを良しとする御仁。何故日銀の異次元金融緩和規模(量)はGDP比でFRBの3倍という異常なのか。何故日銀の緩和時をFRBの5年遅れにしたのか。

その理由が「FRBのご都合」であることは本誌で何度も述べた通りである。

 

 

では何故外人は安倍所信表明のタイミングで日本売りに変わるのか。

それは彼等(アメリカにとって)アベノミクスの利用価値が無くなったから。

FRBの目的は、今回の「小冊子」(Vol.60)で説明した通り、世界の資金がNY市場に一極集中したところで暴落を仕掛け、世界名義の資金をアメリカの名義に変えることである。

 外人ヘッジファンドが日本買いを続け、年金運用資金や公的資金もリスクを増やして日本株買い、さらに日本の投資家も財布をはたいてニッケイ買いに走った。どこまでニッケイが上がり、どこまで下がるかはタイムリーに「ここ一番!」でお知らせしてきた通り。

 外人の戦略的主導でニッケイの値上がり率はNYよりはるかに高くなったのは当然。

「見劣りする安倍総理の所信表明」でFRB主導の「より良きアメリカ経済」をデモンストレート(誇示)し、ニッケイ市場に集まったジャパン・マネー(かつての郵貯・簡易保険資金同様)をNYに移動する、「すべて予定のコース」。

 

 

 日本が、政治はいざ知らず、経済的独立を目指すなら日本主導による「アセアン市場統合」を目指すべき。難航中のTPPでも、アメリカは日本が外れたらアジア市場を中国主導のRCEP(東アジア地域包括的経済連携=既に16カ国加盟)が制することになるのだから日本がその気になればアメリカは日本の条件を丸呑みしなくてはならなくなる。なのにどうして日本はアメリカに利用されることばかり考え、アメリカを利用することが出来ないのか。

 「小冊子」(Vol.60)でくどいほど述べたが、何故か私はアメリカの政治・経済の中枢に吸い込まれて行くような気がする。アメリカのトラップ(罠)なのか、または別の勢力の悪戯なのかよくわからない。しかし「本物」が見えるようになったことは確かなので読者と共に利益を共有出来るのではと思っている。

 

増田俊男への講演依頼 受付中!

増田俊男事務所は依頼講演を承っています。

 国際市場経済、政治、経営戦略等多岐にわたる「目からウロコ」の内容です。

お問合せは、増田俊男事務所(03-3955-6686)まで

増田俊男のラジオ放送、大好評放送中!

増田俊男の「逆手で勝つ!」~日本復興のために~(ラヂオもりおか)

 月~金曜日 午前8:20~8:29

*インターネット生放送(サイマルラジオ)は下記URLから「ラヂオもりおか」をお選び下さい。毎日生放送でお聞き頂けます。http://www.simulradio.jp/

*ストリーミング放送は下記URLから1週間分をお聞き頂けます。

http://radiomorioka.co.jp/streaming/sakate_katsu/ (毎

15:06 2014/09/30


 金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 単行本 – 2014523

ポール クルーグマン (著),    ニュート ギングリッチ (著),  & 7 その他 商品の説明内容(「BOOK」データベースより)

1時間でわかる格差社会の増税論。

著者について・ポール・クルーグマン・プリンストン大学教授

ノーベル経済学賞受賞経済学者。ニューヨーク・タイムズ紙の著名コラムニスト。舌鋒鋭い経済評論で有名。『さっさと不況を終わらせろ』など、著書多数。

 ジョージ・パパンドレウ・元ギリシャ首相・2009~2011年にギリシャの首相を務める。「ギリシャ最悪の年に最善の対処をした」としてフォーリン・ポリシー誌の「世界の頭脳トップ100」に選出。

 ニュート・ギングリッチ・元米国下院議長

24冊の著書を持つ米国の著名な政治家。1995年にタイム誌の「今年の人」に選出。ワシントン・タイムズ紙からは「かけがえのない指導者」と称された。

 

アーサー・ラッファー・ペパーダイン大学教授

「サプライサイド経済学の父」として有名な経済学者。ロナルド・レーガン大統領の経済顧問を務め、マーガレット・サッチャー首相の財政政策にも助言した。

 

町田 敦夫(マチダ アツオ)翻訳家

翻訳家。『背番号10のファンタジスタ』(ベースボール・マガジン社)、『目で見る脳の働き』(さ・え・ら書房)などの訳書を出すかたわら、『ナショナルジオグラフィック日本版』『クーリエ・ジャポン』などで雑誌記事を翻訳。映画『レスラー』、海外ドラマ『名探偵モンク』など映像メディアの翻訳も多い。

 

単行本: 174ページ出版社: 東洋経済新報社 (2014/5/23)

言語: 日本語発売日: 2014/5/23

目次

第1章 金持ちからもっと税金を取るべきか?―賛成:ポール・クルーグマン、ジョージ・パパンドレウ 反対:ニュート・ギングリッチ、アーサー・ラッファー(賛成58%、反対28%、未定14%クルーグマンの論点 ほか)

第2章 ギングリッチへのインタビュー―一律10%課税はどうか(政府は金を奪っていくリッチな人は、税を逃れる手だてを見つける ほか)

第3章 クルーグマンへのインタビュー―金持ちは最高税率70%でもいける(富裕層への税率は低すぎる70%の最高税率でも税収は減らない ほか)

第4章 ラッファーへのインタビュー―税制を改革して12%の一律課税に(税率を上げると税収は減るラッファーの一律課税案 ほか)

 

とてつもなく有益

ディベートの手本のような本でした。また、アメリカにおける左右の対立が非常に明瞭に現れており、自分自身大変勉強になりました。

ところで、ラッファー氏のような「中間派」が相対的に「まとも」に映ってしまう、という欠点もあると思いました。

経済問題は最終的には価値観の問題に行き着く、それは最初に触れられても良いのではないか、と思いました。

社会全体、市場全体が上手く行くことを目的にしたもの、という合意はない、という確認も必要だと思います。

ラッファー氏の論点は、まさに「」付きの平等主義者で、今後日本でも増えそうな意見だと思いました。

  内田樹を始めとする日本の自称リベラルは、たまにはクルーグマンでも読んだらどうかねギングリッチ、ラッファーが富裕層の擁護。クルーグマン、パパンドレウが累進課税推進派になって論戦をするという本です。パパンドレウ以外は日本の経済系メディアにも頻繁に名前が乗る日本でもそれなりに知名度の高い人達ですので、まあ経済に関心がある人なら、

とてつもなく有益, 2014/7/16

金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 (単行本)

ディベートの手本のような本でした。また、アメリカにおける左右の対立が非常に明瞭に現れており、自分自身大変勉強になりました。

ところで、ラッファー氏のような「中間派」が相対的に「まとも」に映ってしまう、という欠点もあると思いました。

経済問題は最終的には価値観の問題に行き着く、それは最初に触れられても良いのではないか、と思いました。

社会全体、市場全体が上手く行くことを目的にしたもの、という合意はない、という確認も必要だと思います。

ラッファー氏の論点は、まさに「」付きの平等主義者で、今後日本でも増えそうな意見だと思いました。

労働が生き物であること、生きている人間が多くの場合与えられた環境の中でインセンティブに基づき行動していること、その現実性を考慮するならば、ラッファー氏の意見は、やはり「理論的抽象」の域を出ていないなと感じました。

低所得者・低学歴者に十分な教育および職業教育を行い、その生産性を向上させる、これが恐らく全員一致する解決策ですが、そのためには、現状の酷い生活からの脱出を可能にする収入、そして公的な様々な介入(医療・教育)が必要であり、それらの条件が重なることで、はじめてインセンティブがインセンティブとして機能する、という側面が重要です。そして、そのためには、法律を通す必要があり、また、独占企業から教育や医療を守る必要があります。また、クルーグマン氏が(そして野田元総理が!!)主張しているように、中間層の形成のためには、所得の再分配が決定的に重要です。

なので、ラッファー氏の意見は実現可能性が低いと思いました。

しかし、大企業・独占企業は、自らの利益のために減税・規制緩和・民営化、促進しますし、選挙においては、得票率が高いのはそのような集団を母体として政党です(自民党)。その辺をどうするのか、ということが本当に困難かつ重要な問題だと思います。

内田樹を始めとする日本の自称リベラルは、たまにはクルーグマンでも読んだらどうかね, 2014/6/3

金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 (単行本)

ギングリッチ、ラッファーが富裕層の擁護。クルーグマン、パパンドレウが累進課税推進派になって論戦をするという本です。パパンドレウ以外は日本の経済系メディアにも頻繁に名前が乗る日本でもそれなりに知名度の高い人達ですので、まあ経済に関心がある人なら、読む前から議論がどういうものになるかは予想がつくと思います。ギングリッチ、ラッファーの議論は、まあここレーガン以来数十年富裕層が繰り返してきたいつもの理論で、「累進課税を上げればむしろ税収が減る」「富裕層が海外に逃げ出す」といった新自由主義者のお決まりのフレーズを繰り返してるだけのですが、クルーグマンはそれに対して明快に「累進税率73%までは税収を最適化できる。」「EUとアメリカが税制協定結ぶだけで、富裕層の租税回避は阻止できる」「そういうちゃんとした研究もある」と一刀両断です。

私は、ここまで読んで、ふと日本の「自称リベラル団塊おじさん文化人」たちとのあまりの違いにため息が出てしまいましたね。内田樹大先生を始めとする日本の自称リベラルは、この種の新自由主義者の理論にたいして完全に白旗を上げて降参し「グローバル社会では貧富の差の拡大は止められない」と開き直り逆に、日本の若者たちに向かって「清貧で生きろ」とか「貨幣経済ではなく別の価値観で幸福を見つけろ」とクズ丸出しの説教を垂れ流してるわけですからね。まあ、内田樹は「本も読まない。ノイズになるので情報も仕入れない」と自ら開き直ってるぐらいですから、クルーグマンが言ってるような研究など存在すら知らなかったでしょうが。

興味深い議論ではあるが説得力に欠ける部分が目立つ, 2014/6/6

金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 (単行本)

 


カナダの公共政策ディベートの模様と参加した論客へのインタビューを収録した本です。ページ数は170ページほどありますが、ページあたりの文字数は多くないようで、割と短時間で読み終えました。

本当にわかるかどうかは別にして、タイトルどおり1時間あれば読み切れるのではないかと思います。

議題は興味深いものですが、ディベートというのはあくまで口のみでの勝負なんでしょうか。

主張の根拠となるデータ等の提示が少ないため、言いっ放しで説得力を感じない部分があります。また自分が累進強化側だからかもしれませんが、富裕層擁護側の議論はかなり無理があるように思えました。

例えば

・ラッファー曲線が現実に適用できるとして、現状が曲線のどの部分にいるのか判らなければ増税が税収減につながるとは判断できないはず

・金持ちの節税対策は税率に関わらずされるだろうから、これを増税反対の理由にするのは意味不明一律10%の課税なら金持ちからの税収も増えると主張してますが、税率が低くければ大人しく納税されるとは思えません

・寄付金にも課税しろとか言ってますけど、金持ち増税は否定するくせに何でそっちは増税OKなのとか。

議論の中に出てきませんでしたが、累進課税の役割として収入が落ちたときに自動で減税される効果や、格差の拡大で無駄な治安維持コストがかかったりしないのか、などについても意見を聞いてみたかったところです。

双方のメリット、デメリットは見えたのは良かった, 2014/9/20

 金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい―1時間でわかる格差社会の増税論 (Kindle版)

税率は低くするべきだ、税率は高くするべきだと、の主張のぶつかり合いですが、自分は税率を高くするべき派のほうに賛成でした。

低くするべき派の論客は、物事を曲解しイメージ操作ばかりが目立つ印象でした。いろいろな論拠も、地に足がつかない様子で、いろいろな問題を無視したうえでの話にしか見えませんでした。

高くするべき派の論客の言っていることのほうが現実的な解決策のように見えました。

ディベートですので、双方のメリット、デメリットは見えたのは良かったと思います。本の評価ですが、中身の少なさの割に価格が高いので★-1しました。

  どっちの言い分にも納得, 2014/7/29

金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 (単行本)

クルーグマン(ノーベル賞受賞経済学者)とパパンドレウ(元ギリシャ首相)の金持ち重課派と、ギングリッチ(元米国下院議長)とラッファー(レーガノミクス提唱者の一人である経済学者)の均一課税派とのディベートをまとめた一冊。どちらにもそれぞれ納得できる言い分があり、思考ゲームとして楽しめます。私の好きなクルーグマンは「増税しても金持ちは節税するから影響ない」と相変わらず皮肉っています。個人的には「税率を上げる前に各種優遇措置をなくせ」というラッファーの意見を特に支持します。

今のところ、「ビル・ゲイツも、投資家のウォーレン・バフェットもスラムの低所得者もみな税率12%」に賛成。, 2014/7/9

レビュー対象商品: 金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい―1時間でわかる格差社会の増税論 (Kindle版)

 ディベートの教科書としても、税制に関心がある人がそのとっかかりと読む本としても、どちらも有用。ディベートは情報をもってそれを根拠に発言する喋り上手はもちろんのこと、優れた仕切り役がいないと成立しないという当たり前のことがよくわかる。

税制については私「今のところ経済学者アーサー・ラッファーを支持するに至った。

彼の論「税率は一律12%。累進課税はしない。付加価値税(とりあえず、消費税と理解してください)と、所得税を除きすべて廃止。

ただし、徹底的な所得の把握を行う。教育機関や、自治体、法人、などの非課税措置は廃止。

寄付などによる無税措置も廃止。税の申告が必要なくなる。小さな政府。

ビル・ゲイツも、投資家のウォーレン・バフェットもスラムの低所得者もみな12%」「雇用の創出で、低所得者には対応する」

累進課税の激化は反対という立場で書くと…, 2014/6/7

金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 (単行本)

賛成派は「静的経済」…つまり「既に金持ちな人は金持ちのままで、貧乏な人は貧乏なまま」を前提として課税モデルを考えているように聞こえる。

反対派は「動的経済」…つまり「金持ちが貧乏になることはあり、貧乏人が金持ちになることもある」を前提として課税モデルを考えているようにみえる。

賛成派は金持ちになってしまった人はすでに資産持ちなので節税対策も万全であり、故に過激な税率を持ちだしても問題にはならない、むしろ得られた税収から為せる政策の影響のほうが大である、としている。

 

反対派は「これから金持ちになる」人達のような節税対策がろくに準備出来ていない人達が累進課税にさらされると、資産もなく収入も大半が取られるのでやる気を失わせる。これでは世界中から富を集めるという金持ちの使命を果たせる人の数が少なくなり、問題である。

重要なのは「節税対策」が様々に有効=税制が穴だらけだというポイントにあるのだから、税率を変動させたり上げたりするより、税制を改造するべき、としている。

ようするに全員「金持ちからもっと金を取るべき」とは言っていて、「どうやって」の点が立脚する経済モデルの前提によって変わっていて、結果として累進課税高税率 vs フラット一定課税 の対立になっている、と言うこと。

ここで議論しているのが「キャッシュフロー」に対する課税であることを考えると、キャッシュフローを隠せない・例外を認めない、という意味で「所得税撤廃・消費税のみ」にするのが正解なんじゃないか、と全体を読んで思いを新たにした。

私は「みんな10%課税」を支持します, 2014/5/25

: 金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論 (単行本)

カナダの公開討論番組を翻訳した本です。番組は朝生の田原のように恣意的な司会進行ではなく、公正に進められました。結果はネタバレになるので言及は避けますが、私は「みんな10%課税」のキングリッチ&ラッファーに賛成を投じます。

言葉は悪いですが、クルーグマンはノーベル経済学者というよりマルクス経済学者と呼ぶ方がしっくりくるぐらい、小姑じみたあら探しに躍起になっていますし、パパンドレウに至っては万引きして捕まった中高生にような言い訳に終始していて、よく社会主義インターの議長が務まるなと思ったくらいです。

ギングリッチは国防費を20%削減してでも減税を支持するとする一方で、貧困問題は誰かのポケットに手を突っ込んでも(増税しても)解決にはつながらず、政策の進め方や予算の使い方を見直すべきだとしています。また金持ち(成功者)のおかげで多くの人が恩恵を受けているともしています。またラッファーは、増税には反対し減税を支持していますが、課税対象は拡大して薄く広く徴収する事を提案しています。

 金持ちは働かずに儲けているわけではありませんし、どんな名目であれ課税を強化しても政府の権限を拡大するだけで良い社会が築けるとは思えません。

16:54 2014/09/26

 金持ちは税率70%でもいいみんな10%課税がいい

 


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