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2014年8月

2014年8月 2日 (土)

主権者が主導し、主権者のための政党を創設する。その市民運動の発火点になり得る存在として、「主権者フォーラム」を提唱している。主権者の幅広い連帯運動を促進する触媒としての機能を「主権者フォーラム」が担う。この市民運動と連動して、主権者のための大同団結政党を樹立する。

引用


大東亜戦争物語・・戦争の現実を見てください・・・

http://www.youtube.com/watch?v=k_B866vvBb4


それが、民主党悪徳10人衆である。

 藤井裕久、渡部恒三、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、安住淳、枝野幸男、玄葉光一郎の面々だ。民主党内に居座る既得権益勢力である。

「植草一秀の『知られざる真実』」 主権者の主権者による主権者のための政権樹立             第925号

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安倍政権の政策運営に主権者は距離を置き始めている。これまで内閣支持率が相対的に高かったのは、安倍政権発足直後に株価が上昇したためである。

安倍氏に幸いしたのは、前任が悪すぎたことだ。

菅直人氏と野田佳彦氏は、「シロアリ退治なき消費税増税はやらない」と主権

者に約束した民主党の代表でありながら、「シロアリ退治なき消費税増税」に突き進んだ。

震災と原発事故で日本全体が苦しんでいるときに、この二つの政権は増税だけに取り組んだ。

裏で糸を引いたのは財務省だ。

菅直人政権も野田佳彦政権も、財務省に支配された政権だった。

この増税まっしぐら経済政策で、日本経済は超低迷を続けた。そして、野田佳彦氏は安倍晋三自民党に大政を奉還するべく、自爆解散の道を選んだ。

安倍自民党に大政を奉還することと、小沢新党をせん滅することが2012年11月解散の狙いであったのだと考えられる。

安倍政権の発足と時を同じくして、米国から大波が押し寄せた。

米国の長期金利が低下から上昇に転換し、これに連動して米ドルがドル安からドル高に転じた。

 日本では、ドル高になると株高になる。安倍政権誕生直後に、米金利上昇=ドル高=日本株高の反応が生まれた。安倍首相は米国からやってきた金利上昇=ドル高の波にうまく乗って、日本株高の恩恵を享受した。

この株高で安倍政権は巨大な恩恵を受けた。

 この勢いで2013年7月の参院選に安倍自民党が勝利し、安倍政権与党が衆

参両院の過半数議席を占有した。ここから安倍政権の暴走が始動する。

衆参両院の過半数議席を占有すれば、何でもできる。何をやっても構わない。

安倍晋三氏はこう考えているようだ。特定秘密保護法を強行制定した。

シロアリを一匹も退治せずに、消費税大増税を断行した。

そして、この7月には、内閣が独断専行で憲法の内容を変えた。

憲法破壊行為に突き進んだのだ。

さらに、年内、四つの重大事項が控えている。

原発再稼働、沖縄基地建設、TPP参加、消費税再増税だ。

 主権者の意思を無視して、独断専行で実行してよいものでない。

まさに『アベノリスク』全開なのだ。

http://goo.gl/xu3Us

 この7月26日に、『日本の真実-安倍政権に危うさを感じる人のための十一章-』(飛鳥新社)

http://goo.gl/8hNVAo

を上梓した。政治は誰のためにあるべきかを考察した著書である。本来、政治は「主権者」のためのものでなければならない。しかし、いまの日本政治は違う。

政治が「既得権者」のためのものになっている。日本における既得権者とは、米・官・業のトライアングルと利権政治屋=政・マスメディア=電で構成される五者=ペンタゴンであり、最近では、ここに御用学者の学が加わっている。日本政治が既得権者に都合の良い方向に誘導されている。

 しかし、既得権勢力にとって、ひとつのハードルがある。

 それは、形式的に民主主義の制度を取り入れているために、既得権者が既得権

者のための政治を実施しようとするなら、選挙のハードルを超えなければならない。

 これが最重要のハードルだ。

 主権者をだまし、すかし、国会議席多数を確保しないと、既得権者のための政治を実現できない。そのための手法が「トリック&イリュージョン」である。「偽計による幻想」だ。

既得権勢力はトリックによって、主権者に実体のない幻想を抱かせる。その幻想によって選挙のハードルを乗り越えて、既得権者に都合の良い政治を実行しているのである。

主権者は騙されている。そのトリックを暴き、主権者に「日本の真実」を知ってもらうこと。これが拙著の目的である。ぜひ、ご高覧賜りたい。主権者が主導して、主権者のための政権を再樹立する。遠大な構想だが、必ず実現しなければならない。

2009年に樹立された鳩山由紀夫政権は、主権者のための政治を目指した存在だった。この政権を育て、基盤を盤石にしていたなら、日本は完全に生まれ変わっていた。

 しかし、この政権は、それゆえに、既得権勢力の総攻撃を受けて破壊された。

 

この政権の破壊に加担した、最も罪の重い者たち。

 それが、民主党悪徳10人衆である。

 藤井裕久、渡部恒三、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、安住淳、枝野幸男、玄葉光一郎の面々だ。民主党内に居座る既得権益勢力である。

民主党は2010年参院選、2012年衆院選、2013年参院選に三連敗し

た。

三連敗の責任を負うのが悪徳10人衆である。この悪徳10人衆の残骸がいまも民主党内に居座っており、相変わらず、自分勝手なことばかりしている。「恥を知れ」と言われるべき人々である。

安倍政権の政策運営がこれほど劣悪であるのに、政権が倒壊せずに済んでいる

最大の理由は、健全な野党勢力が超弱小状態に陥っているからだ。

 

野党再編などの声が聞かれるが、第二自民党を創設する動きに過ぎない。健全野党が生まれてこないのである。その主因は、民主党が悪徳10人衆残骸にいまだに振り回されているからだ。野田民主党が2012年衆院選で壊滅的な敗北を喫した。あたり前のことだ。

 

野田氏辞任を受けて民主党代表選が実施され、海江田万里氏が新代表に就任し

た。

 

自分たちで選出した代表なのだから、全力で支えるべきだろう。ところが、悪徳10人衆残骸は、自分の考えが通らない党首であると、直ちにその党首を引きずりおろそうとする。

品性下劣な者たちばかりなのだ。代表を引きずりおろして、自分が代表になりたい。常に、自分の地位しか考えていない。こんな品性卑しい者たちだから、党勢は劣化の一途を辿るしかないのだ。

日本政治を刷新するには、まず、民主党の解党から始めなければならない。民主党内の悪徳10人衆残骸=対米従属の既得権勢力は、とっとと民主党から離党するべきだ。

 

離党がいやなら、少なくとも分党するべきだ。そして、日本に主権者政党を樹立しなければならない。いま目の前にある問題をテーマに、基本政策で政党分化が生じるべきである。

原発・憲法・TPPを軸に、主権者勢力の結集を図る必要がある。

滋賀県知事選で、三日月候補は、原発・憲法を訴えた。民主党悪徳10人衆残骸の力を一切借りずに、自公の与党勢力を向うに回して大勝利を得た。

主権者を味方につければ、政治状況を打破できることが証明された。さらに、消費税、沖縄基地でも、共通政策を提示できる。この勢力は、実は、現在の日本で最大勢力である。

主権者の過半数が賛同するのに、現在の国会議員数が少ないのは、大同団結に

失敗しているからだ。

大同団結して、結束すれば、衆参両院で過半数議席を占有することも十分に可

能である。

主権者が主導し、主権者のための政党を創設する。その市民運動の発火点になり得る存在として、「主権者フォーラム」を提唱している。主権者の幅広い連帯運動を促進する触媒としての機能を「主権者フォーラム」が担う。この市民運動と連動して、主権者のための大同団結政党を樹立する。

 

仮称だが、「人民党」を創設するのだ。「人民」の表現は奇異に聞こえるかもしれないが、主権者=PEOPLEのことだ。

格差社会がより鮮明になり、大多数の主権者は低きに押し込まれつつある。この押し込まれつつある主権者=人民が政治の主役を担うべきなのである。永田町の数合わせに狂奔しても、日本政治の刷新は実現しないだろう。

対米従属の二大政党体制に移行してしまえば、政治刷新の道が完全に塞がれて

しまうことも考え得る。

主権者勢力に分類される政治勢力を一度リシャッフルする必要がある。

がらがらぽんで、新しい主権者政党を立ち上げるのだ。明確な理念、政策を鮮明に掲げれば、選挙で勝てる。滋賀県知事選がこのことを証明している。希望の光は輝いているのだ。希望を見出せないのは、その明るい光を見ようとしないからである。

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3:52 2014/08/02


2014年8月 9日 (土)

いい番組・・・自主防衛を急げ! [単行本(ソフトカバー)] 日下公人 (著), 伊藤貫(著) 5つ星のうち 4.8 レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)

いんよう

中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) [単行本]伊藤 貫(著)   5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー) 

価格: ¥ 918   通常配送無料 詳細 

この本を読んでも「核保有」に反対ですか?

 

尖閣事件は中国の「勢力圏拡大戦略」の前奏曲でしかない。今後中国は露骨に日本の主権を侵害してくる。ワシントン在住で国際政治・経済のアナリストである著者は、何年にもわたって国務省、国防総省、CIAの高級官僚や軍事委、外交委の政治家、そして著名学者らと日本の安全保障について議論してきた。その結論は「日本にアメリカの核の傘はない」「MDでは核ミサイルを防ぎきれない」「アメリカに届く核を持つ中国と、日本のために戦争する気はない」であった。

2020年代、アメリカは経済破綻に瀕し、軍事費は大幅に縮小し、中国の経済規模、軍事予算はアメリカを抜く。そしてアメリカは東アジアから後退せざるを得なくなる。その時日本はどうするのか。ハンチントン教授は「日本は中国の勢力圏に吸収されるだろう」と述べていた。それで良いのか。どうすれば中国の属国にならずに独立を維持できるのか。中・朝の核の脅威から国民を守り、隷属を避け、戦争を抑止する…そのために必要最小限の核武装をする、これは平和を希求する日本人にとって道徳的義務でもある。この本を読んだ後も、あなたは核保有に反対ですか?

「勢力圏拡大」を国家目標にしている中国。2020年代、その軍事費は世界一になる。片やアメリカは財政破綻に瀕し、東アジアから後退する。著者が米高官らと激論して得た本音は「アメリカを核攻撃できる中国とは戦争しない。日本に核の傘はない。日本は中国の勢力圏に吸収される。しかし日本に核武装させたくない」であった。そもそも核を持たぬ国は核武装国に服するしかないし、発言権もないのが国際的常識なのだ。「自らを守り戦争を起こさせぬために核を保有する」―これは21世紀の日本人に課せられた道徳的義務でもある、と著者は説く。

単行本: 318ページ出版社: 小学館 (2011/2/1)

言語: 日本語発売日: 2011/2/1

 

目次

第1章 日本の対中外交の座標軸

第2章 世界一の覇権国を目指す中国

第3章 中国の軍事戦略と日本の防衛

第4章 台湾防衛と日本の安全保障

第5章 日本が独立国であるために

緊急対談 中・朝の核から国民を守るのは日本の道徳的義務だ!(田母神俊雄(元航空幕僚長)×伊藤貫)

冷静な議論 日本にも核抑止力が必要だと説けば、多くの人から危険思想の持ち主として扱われる。だが、本書を読めば、核抑止力を持てと主張する人間と核抑止力を持つなと主張する人間のどちらが危険思想の持ち主か分かる。

核武装する軍国主義国家を隣人として持つ我々日本人の決意が問われていると改めて気付かされる。

3.0  日本も自主独立・自衛の道を

核戦力の向上と、中国人民軍の発言権の増長は比例している。当たり前のことだが、本書ではその因果関係を具体的言説や軍事行動で簡潔に説明しています。「核カード」をちらつかせることで、アメリカと対等な立場を要求し恫喝してきました。特に1995年以降、台湾併呑の立場を鮮明にしていく中で、アメリカの介入を躊躇させる道具として核を使用した。孫子の兵法「戦わずして勝つ」という戦略に最も効果的なのが「核」であることは事実です。

 

中国人民解放軍の最右翼として、熊光偕があげられますが、彼は1995年にフリーマン元国防次官補と北京で会ったとき、こう恫喝したといいます。「中国は既に米軍が破壊することの出来ない移動式の核戦力を保有している。ロスを攻撃されたくなかったら、台湾紛争に介入するな」

5.0  冷静な議論, 2011/3/4

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

日本にも核抑止力が必要だと説けば、多くの人から危険思想の持ち主として扱われる。だが、本書を読めば、核抑止力を持てと主張する人間と核抑止力を持つなと主張する人間のどちらが危険思想の持ち主か分かる。

核武装する軍国主義国家を隣人として持つ我々日本人の決意が問われていると改めて気付かされる。

5.0  危機の2020年代, 2011/2/13

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

基本的に日本は、イギリスと同じように「中型国家」として、民主主義的価値観の下、皇室に象徴される国柄を尊重しながら、経済発展を維持し、世界の中で独自の生き方を貫くしかない。中国やその他の国の「属国」として生きていくことは、できないだろう。これは、普通の日本人が無意識に思い抱いている未来に生きる日本という国家の姿だろう。

アメリカ滞在25年という伊藤貫氏は、誰よりも分かりやすく、現在の国際情勢の下での「コップの外から見た日本」を分析している。氏から見れば、「日米同盟は、或る一面に於いてアメリカが日本を真の独立国にさせないために仕掛けたワナである」「中国とアメリカには、日本を核武装させないという明確な約束が存在する」「2020年代には、太平洋における米中の軍事力が逆転する。そのとき、中国への日本従属化が進められる。中国の恫喝にアメリカは日本を守らない」。近未来に向けて、日本をめぐる状況を、氏は国務省やペンタゴンの官僚、アメリカ外交に強い影響力を持つ政治学者たちとの討論から、説得力のあるデータと論理で描き出す。また、日本ではほとんど神格化されているキッシンジャーが、チャイナロビーとして莫大な謝礼を中国政府から得ている事実を指摘する。

実は、こうした議論は、かつて、1980年代から保守的言論人の一部も警告してきたものである。しかし、多くの保守派は、「心地よい日米同盟の幻想」から抜け出そうとはしなかった。日本人が惰眠を貪っている間に、まさに「危機の2020年代」が迫っている。

4.0  基本に立ち返り、現実を直視すべき時, 2011/5/30

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

 

リベラル紙であるはずのニューヨーク・タイムズが今年(2011年)の元日に掲げた社説は、中国の海軍拡張を警戒せよというものだった。アメリカのアジア情勢の論壇では、中国の軍拡にいかに対処すべきかという議論がかまびすしくなっている。日本もいよいよ、現実を見るべき時である。

本書の結論は、中国の覇権政策から身を守るためには、日本にも核戦力が必要であるというものである。日本で核武装の話はタブーとされ、「危険思想」とさえ見なされがちであるが、先入観の前に、筆者が直視している「現実」にこそまず注目すべきである。それは急速な中国の軍拡と軍近代化であり、核で脅された時に「LAを犠牲にしても東京を守る」というアメリカの政治家はいないという現実である。核という響きをただカッコいいと思っている戦争屋ではなく、筆者は日本を守るために必要な装備とは何かを見つめ、核という結論に至っているのである。

さらに噛み砕いて言えば、伊藤氏の主張は「自分の国は自分で守る」というシンプルな原則である。国際政治学の歴史的な見方であるリアリストの考え方であり、戦後の日本が欠いてきた考え方である。思えば政治学の礎の一つを築いたといえるマキャベリの時代から、そもそもまず国防は自前で行うのが当たり前かつ安全なのであって、同盟はそれを補完する要素にすぎない。国益で動く国際政治の現実にあって、日本もまた自らの国益と生存の計算の下に自らの国防に責任を持たなければならないのである。

数年前に、中国脅威論がマスコミでも話題に上ったことがあった。しかしそこで議論の大勢を占めていたのは、中国は脅威と言うのは「適切」かどうかという、問題の核心に関係のないものであったと評者は記憶している。しかし議論すべきは、中国が脅威かどうか言っていいのかどうかではなく、中国軍の力は脅威とするに値するかどうかというものであったはずである。検証すべきは日本を取り巻く軍事バランスの現状であって、モラルの問題を云々するのはまことに脱線した議論なのである。

突き詰めて言えば、現実を見るのがリアリストである。そして本書は、日本に突きつけられた直視すべき現実の一片である。

4.0  米中政争のオモチャとしての日本がわかる, 2012/1/7

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挑発的な本のタイトルは出版社側の宣伝文句にすぎません。内容はまともです。

 

外交においてアメリカが狡猾で、中国が老獪で、日本が幼稚だという現実をまざまざと見せつけてくれます。

 

右派や左派、保守派やリベラル派という政治思想に関係なく、日本国民が自主防衛の気概をもたないために、日本が米中政争のオモチャとして大活躍する哀れで惨めな姿。なにがなんでも克服しなければ日本に明るい未来は来ないことがわかります。自国は自分たちで守れ。我々日本人もいいかげん気づきましょう。

5.0  日本の現実を知る。, 2013/2/1

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大変いい本でした。 伊藤氏の分析に感銘を受けました。 現政権には防衛をしっかりしてもらいたいです。 友人も友好国もいざとなったらあてにできない。 自分がしっかりするということでしょうか。

5.0  目から鱗が落ちる一冊, 2012/12/23

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本書では表題を論理的に解説している。中国脅威論には、感情的になりすぎ論理性を失ったものが多いが本書では極めて論理的に解説されている。「親米」「親中」という対立軸で議論されることが多いが、本書でそのどちらも間違いであると論ずる。日米同盟に頼る政治家も、中国の脅威を軽視する政治家と同様に愚かであるということを説明し、読了後には自然と日本の核武装の必要性を感じるようになる。「日本の核武装」という日本では賛否両論があるテーマについても「なるほど」と感じさせるだけの裏付けがこの本にはある。中国脅威論や核武装論に対して否定的な考えを持っている方に特に一度読んでいただきたい一書である。

5つ星のうち 5.0  日本は核武装しなければ滅びます、アメリカは日本の為に中国と戦争しません、このことがわかりました。, 2013/2/14

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中国と日本が戦争になった時、中国が日本に核を落とす、と言ったら、日本は、「どうか、それだけはしないでください、日本は中国の言う通りにします」、と言わざるをえなくなり、中国に屈服するでしょう、アメリカは日本の為に、中国と核戦争はしません、日米安保はアメリカが日本に自主防衛と核武装をさせないための、口実でしかない、10年前の米中の軍事経済情勢と今は全く違う、伊藤貫氏はワシントンに26年住み、アメリカ政権中枢の人物達といつも会い本音を聞いてきた、また、アメリカの政策決定に本質的かつ、甚大な影響を及ぼしてきた政治学者の著作、論文を読み、深く研究してきた、伊藤貫氏の本を読む事なくして、アメリカ、国際政治、日本がどのような状況の中にあるか、、なぜ米中露英仏印パキスタン、イスラエル等核をもっているか、わからないだろう、読者は伊藤貫氏を読む事によって、国際政治の真の姿、日本の今後の方向性を知るであろう。まさに、伊藤貫氏のこの本は日本にとって、福音である、日本人1億2千万人が読まねばならない本である。日本人よ、どうか、伊藤貫氏の「中国の核戦力に日本は屈服する今こそ日本人に必要な核抑止力」をお読みください。

3.0  日本も自主独立・自衛の道を, 2011/2/6

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核戦力の向上と、中国人民軍の発言権の増長は比例している。当たり前のことだが、本書ではその因果関係を具体的言説や軍事行動で簡潔に説明しています。「核カード」をちらつかせることで、アメリカと対等な立場を要求し恫喝してきました。特に1995年以降、台湾併呑の立場を鮮明にしていく中で、アメリカの介入を躊躇させる道具として核を使用した。孫子の兵法「戦わずして勝つ」という戦略に最も効果的なのが「核」であることは事実です。

 

中国人民解放軍の最右翼として、熊光偕があげられますが、彼は

1995年にフリーマン元国防次官補と北京で会ったとき、こう恫喝したといいます。

「中国は既に米軍が破壊することの出来ない移動式の核戦力を保有している。ロスを攻撃されたくなかったら、台湾紛争に介入するな」1996年2月に訪中した米政府高官には「アメリカと中国が軍事衝突すれば、われわれはニューヨークに核ミサイルを撃ち込む用意がある。それでも介入するつもりか」西海岸のロスから東海岸のニューヨークという地理的なレトリックを用い、アメリカ全土を標的にできることを伝えています。

中国人民解放軍には朱成虎という強硬派もいます。彼は2000年2月(当時の肩書は大佐)、軍の機関誌に「中国は、非核のイラクやユーゴスラビアとは違う。中国はアメリカを核攻撃する能力を持っている。アメリカが台湾紛争に介入しようとするならば、強烈なダメージを被る結果となる」と書きました。

彼は直後に少将に出世、2005年に、「中国政府の核兵器の先制不使用という原則は『いつでも変えることの出来る』政策だ。もしアメリカが台湾紛争に軍事介入すれば、中国はアメリカに対して核兵器を先制使用する」と発言しました。

この発言は共産党政権を乗り越えた軍部の独走を想起させる恐ろしいものです。

 

こんな中国の現状に対して、著者の主張は明確です。「日本の主権を守り独立を達成するために、日本は核武装するべきである」終始一貫、どうすれば日本は核武装を達成できるかを説いています。

 

尖閣諸島、北方領土、竹島問題など多くの領土問題を抱える日本ですが、対等な立場での国際的対話ができていない状況です。政治家の資質や、国民性などが槍玉にあげられることが多いのですが、実質的に強気な発言ができない現状があります。牙の無い虎は怖くありません。どんな理不尽な要求にも唯唯諾諾として好々爺を演じ続けることはもはやできません。本当の意味で胆力のある政治家、国民の覚悟がなければ、これから先も世界の財布としての地位しかありません。最近の金融危機で、その地位さえ危ういのですが。

 

個人的には核兵器を憎みます。福島の原発事故を目の当たりにするととても複雑な気持ちになります。核に頼らない自主・独立の道をどのように模索していくのか、様々な知見を動員して智恵を絞る時です。

5.0  国民全部に見せたい, 2013/4/30

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早く普通の国になってほしい。・・・と、思うのは自分だけではないと思う。日教組の再教育に使用しては・・・冗談ですが。

5.0  日本が核武装する必要性を感じさせる, 2014/5/3

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中国から核攻撃を背景にした脅しを受けたとき、日本は従うしかない。アメリカは日本のために数千万人の犠牲を払って核戦争など実施しない。アメリカの核の傘など幻影だ。不道徳だ。そう分析する著者の論は明快です。新書サイズを超えた読み応えです。アメリカ在住が長く、政財界や軍人との対談を通して語られたアメリカのホンネをもっと日本人に広めたいものです。

日本を核武装させないのは、アメリカとチャイナの国益のためであり、決して日本のためではありません。

ましてや日本が核を持つのにふさわしくない国だからでもありません。核を持つ中朝が道徳的な振る舞いをしているとでもいうのでしょうか。このような著者の論にまともに反論できる人は少ないでしょう。それにしても、キッシンジャーの親中ぶりというか、彼らに接待漬けにされて恥じない傲慢さには吐き気がするほどだ。

従来の右翼・左翼の枠の外からの視点で書かれた本, 2011/7/9

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アメリカの言うことさえ聞いていればアメリカが守ってくれると思っている親米保守と、憲法9条や非核3原則等を盾にして感傷に任せて戦争反対と叫んでさえいればそれで良いと思っている反戦左翼。著者はこの両者の主張をバッサリと切り捨てます。米中の多数の要人の発言や、アメリカの今後数十年間の財政状況や、過去数十年にわたって中国が進めている軍拡についての具体的なデータを羅列しながら今後の米中の動きに対して日本が国防を考えたときに採らざるを得ない選択を述べています。

 

・要するに自分の国は自分で守るしかないということ。

・そのために軍事力は必要だということ。

・核兵器は日本にとって脅威となる諸外国に対する抑止力として有効な兵器で、

 他の兵器に比べでコストベネフィットが高いということ。

特定の思想や感情論を含まない、現実的な現状認識と今後の日本の採るべき方策を体系的に分かりやすく説明してある良書だと思います。個人的には、順序立てて書かれている分、対話形式の自主防衛を急げ!より本書の方がお薦めです。どちらも内容的には良く似てますが。

最近はそのうち中国の経済が破綻するから国防上の脅威にはならないということを言っている方も居るようですが、親米保守や反戦左翼も含めて日本人は正面から国防を考えることから逃げ続けている国民なのかなと思いました。

 

僕自身は中国人に対しての敵対心はないですし、強硬な核武装論者でもないですが、日本人の国防に対する意識が現状のままであれば、数十年後の日本は中国の属国的な位置に収まってるのも当然の帰結かなと思います。

5.0  これこそが日本の生き残る道、現代の「坂の上の雲」か?, 2013/12/23

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「制裁を受けてでも自主的核抑止力を構築しろ」この結論に至るいくつもの根拠を紹介しています。彼の言っていることは過激でも何でも無く、国際社会の現実です。一人でも多くこの本を読んでもらって、そして国民による核武装のコンセンサスを形成すべきです。

5.0  中国の台頭とアメリカの衰退は必然である, 2012/11/21

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外交と軍事の論文ベースではあるが、多くのインタビューや関連情報も盛り込まれおり、意外と読みやすかった。

アメリカのアジアへの関与の衰退は歴史的にも必然であり、かつて英国がドイツの台頭を押さえられなかったように、中国の台頭も必然であると著者は説く。

著者の「潜水艦による巡航ミサイル配備が抑止力に」はコスト面からも評価でき、一読の価値あり。

巻末の田母神俊雄氏との対談は『正論』誌に掲載されたものを訂正・加筆したもので、とても濃い内容。田母神氏はここでEUばりの核のシェアリングを提唱する。

 

安保条約の本当の意図は? アメリカの政府・軍・情報/研究の関係者で、誰が公正で誰が正直か? これも本書で明らかになる。著者が会って見たキッシンジャーやブレジンスキーの実像まで出てきて驚いた。本書の中核は長い第二章と第三章。

第三章第四節の30Pほどは、2006年と少し古い発行の平松茂雄『核ミサイルのの標的』の増補最新版とでもいうべき。続く第四節ではMDシステムの有効性に疑問を投げかける。参考資料には、多くの英文の文献に混ざって『中国 核ミサイルの標的』も載っている。日米安保/中国の脅威だけでなく、「真の独立」を追求する方も必読。

5.0  めまい, 2011/6/15

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・大昔からアジア統一という目標を一貫して掲げている中国。2020年前後には経済力、軍事力ともに世界一に。

・日米安全保障の「核の傘」は、中国がすでに米国に攻撃可能な核ミサイルを所持しているため無意味。

・日本が米国に購入させられている対核ミサイルシステム「MD」は、数発同時の攻撃には無効。

・アメリカは人種問題、経済危機などでアジアどころではなくなる。

・日本の外交議論は、単細胞な拝米主義者と、ウィルソニアン的視点で盲目的に平和を叫ぶ自称リベラル派の対立構造のみ。

これらの事実から、日本はこのままいけば中国の属国になることは避けられないようです。もうなにもかも手遅れかもしれません・・・。

5.0  クール!!, 2012/6/30

 

 

 

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ヤマト (日本) - レビューをすべて見る

 

 

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レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

 

タイトルからある程度予想される内容ではなく、良い意味で裏切られました。

 

まるで宇宙空間から人工知能が地球を眺めて、各国の動きを倫理とか正義とか感情を抜きに分析しているかのように、非情で冷酷な現実をこれでもかとつきつけられます。他の保守系の警告本とは一線を画した内容であり、一気に読んでしまいました。

ただ、情報戦についてはほとんど触れられていません。日本に住んでいる我々からみれば、核恫喝以前に情報工作で屈服してしまいそうに見えるのです。

3.0  それでも核武装に賛成できない, 2011/6/21

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

 

中国は急激な軍拡をやっているが、日本の保守派は米国が「核の傘」で日本を守ってくれているので安心だという発想を本書は切り捨てている。中国も米国も目標は同じで、日本に自主的な抑止力を持たせないことであるという。その方が日本を操りやすいからである。バランスオブパワーを信奉するリアリストの発想である。米露中朝の四核兵器国に囲まれているのだから、核武装しないと国を守れないと作者は何度も主張する。しかし、作者が何と言おうと、日本国民は核武装しないと決意している。それによる不利も甘んじる覚悟ができているのだ。日本は「カワイイ」やハイテクを国家イメージにしている国である。軍拡によるキナ臭さとは無縁な生き方をしようとしているのだ。それでいいじゃないかと私も思う。平和ボケと言われようが、スマートで楽しくクールな文化を世界に発信していくという選択があってもいいと考える。甘いと批判されそうが、そういう生存だって「アリ」と思う。中国の強面ばかり本書で強調されているが、国内統治問題は依然として厳しいし、一人っ子政策の大きなツケもいづれ払わなければならない。世界の石油などのエネルギーも減少時代に突入している。軍拡競争ばかりしておれない時代でもあるのだ。米国隷属か中国屈服かの二者選択方式も稚拙な議論のように思う。核が使われないような努力を積み重ねていくしかないのだ。絶望せずに。

 

 

 

15:45 2014/08/09



自主防衛を急げ! [単行本(ソフトカバー)]  日下公人 (著), 伊藤貫(著)   5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー) 

価格: ¥ 1,836   通常配送 内容紹介

◆核議論をしていれば、原発事故も防げていた 福島原発事故は想定外の津波によって、 施設は破壊され、放射能漏れが現在も続いている。 後手後手に回る東電や政府の対応は、 これからの日本に教訓となるべきものである。 なぜならば、政府の無知は 菅総理に代表されるように、 原発反対、核武装反対の立場を取ってきたために 原発や核に対する知識がなさすぎたことである。 もし、以前から核について議論していたら 原発に関する安全性は見直されていたはずである。 つまり、今回の事故は未然に防げた可能性が高い。 嫌なことは後回しにする体質、 おざなりのまま大切な議論をしない体質、 日本の外交を考えない体質……。 実はすべてが、今回の原発事故をまねいた。 この事故は明らかな“人災”なのだ。 ◆日本はこのまま崩れてしまうのか? 大地震により国内の問題一色になった日本。 しかし、国際環境を見回せば、 現在、ただならぬ状況にある。 アメリカの経済圧力(TPPなど) 中東革命による石油高騰 中国のインフレと暴動の可能性 北朝鮮の核の脅威など、 このまま国内問題に終始していれば、 近いうちに日本は国際環境のなかで取り残される。 本当の独立国となるには、 やはり核議論は避けては通れないのである。 アメリカ在住の政治・外交評論家である伊藤貫氏は、 アメリカの真の狙いを肌身で感じた経験を踏まえて語り、 日本を愛し、経済・政治・社会など あらゆる分野を辛口批評で警鐘する日下公人氏は、 日本人としての覚悟を語る。 戦略なき日本に明日はあるのか? 白熱の議論が展開される。 ◆「核」を議論しなければ日本人は前に進めない 今回の震災に遭っても、 明日への希望を失わない日本人の素晴らしさが 世界のニュースを駆け巡っている。 しかし一方で、危機管理能力のなさが露呈したのも事実である。 危機管理は、平和な状態が長く続いた日本人には、 消失してしまった言葉である。 突然の事故に対する再生ができるのに、 それを防ごうとする対策はできない。 だから、国益や国防といった日本の未来に左右する 大問題ですら対策を議論しない、 もはやこれは国民性といっていい。 今回の原発事故で、国民はいっせいに 原発反対論者となってしまうのだろうか。 日本の未来を考えたとき、それは得策ではない。 あえて核について議論する。 その強さこそが日本を再び世界一の国にするための スタートとなるのだ。

内容(「BOOK」データベースより)

 

今、明かす日米関係の「真実」と新米保守派の「デタラメ」。裏では「ジャップ!」と呼ぶキッシンジャーら知日派米国人。日本のグランド・ストラテジーとは何か。「対米依存」はなぜ間違いか。「自主防衛」はなぜ必要か。このままでは日本は崩れてしまう―白熱大議論。

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単行本(ソフトカバー): 378ページ出版社: フォレスト出版 (2011/4/15)

言語: 日本語発売日: 2011/4/15

 目次

第1章 内と外から「日本」を読み解く(日本には自主的な核抑止力が必要だ日本は「リアリスト・パラダイム」に立脚せよ ほか)

第2章 日本はこの国際環境を生き残れるか(二十一世紀もバランス・オブ・パワーの時代アメリカは中世の叡智をご破算にしてしまった ほか)

第3章 日米関係の「知られざる深層」(“核の傘”は壮大なフィクションである防衛問題は“戦場の常識”から考えよ ほか)

第4章 われらの「核抑止力」構想(自主防衛しない国に正統性はない「保護なきところに忠誠なし」 ほか)

 

具体的な核武装論  戦後の日米関係や親米保守に厳しすぎる指摘(読んでいて心が折れそうになりました)をしながら、日本が独立国としての外交・防衛体制を持つ為に核武装する事を提案しています。他国を核兵器で攻撃する事は出来ませんが、数十発保有するだけで、数万発保有する国と対等に渡り合う事が出来ると言うのです。

非核三原則の廃止・集団的自衛権の行使・NPTの脱退・村山談話の否定等というプロセスを経て、アメリカが恐れる日本核武装の道へと進む事になりますが、やはり米中を同時に敵に回すのは得策ではないらしく、ロシアとの協商関係樹立(あまり信用しない事)やインドとの軍事同盟締結が提案されています。インドは、批判を浴びながら核武装を成し遂げたと高い評価がされています。...

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2.0  疲れた

戦略を論じるのになぜか、地政学的問題は等閑視されている。欧米経済が失速する中なぜか、中国のみ、経済を伸ばしていくという前提も理解しがたい。中国は極度の輸出依存経済だからだ。

大量破壊兵器から精密誘導兵器への軍事トレンドの変化(RMA)も抑えられていないし、今日の戦争の主流となっている低強度紛争(LIC)への対応も定かではない。要するに、核武装して中国(と米国)に対抗しましょう、というだけなのだろうか?しかし米国はともかく、中国のような、人権軽視国に対して、相互確証破壊(MAD)は必ずしも有効ではなく、その部分の議論も煮詰められていない。そもそも、米中を同時に敵にまわしかねない戦略論が、「戦略」の名に価するだろうか?

この種のものを為にする議論と言う。

5つ星のうち 5.0  具体的な核武装論, 2011/4/24

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

戦後の日米関係や親米保守に厳しすぎる指摘(読んでいて心が折れそうになりました)をしながら、日本が独立国としての外交・防衛体制を持つ為に核武装する事を提案しています。他国を核兵器で攻撃する事は出来ませんが、数十発保有するだけで、数万発保有する国と対等に渡り合う事が出来ると言うのです。

非核三原則の廃止・集団的自衛権の行使・NPTの脱退・村山談話の否定等というプロセスを経て、アメリカが恐れる日本核武装の道へと進む事になりますが、やはり米中を同時に敵に回すのは得策ではないらしく、ロシアとの協商関係樹立(あまり信用しない事)やインドとの軍事同盟締結が提案されています。インドは、批判を浴びながら核武装を成し遂げたと高い評価がされています。

憲法については改正の必要はなく、国際法違反だから無効宣言すればよいとしています。憲法の無効宣言こそが第一歩のようです。

5.0  自らが自らを護る意志があるのかを問う, 2011/5/14

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日下氏の著書はこれまで幾つも読んできた。

この本で両氏、特に伊藤氏の話した内容は、日下氏と同じことを異なった視点から説明、納得させるものである。

しかも、在米25年間に自ら動いて手に入れた情報に基づいているので説得力もある。

国というものの存在意義、そしてそれを継続して守り、共有する為に必要な条件のひとつが国防である。

その必要性、在り方を考えたとき結果として、それを最も合理的におこなう方法として「核」を持つべきである、という結論に至る。

そして、全編を通して、読み手に対して「我々日本国民に、自らを自らが守る覚悟、意志があるのか?」を問うているのではないか。

5.0  我が国は戦後属国体制ではあと10年持たないとわかる本, 2011/5/2

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久し振りに有意義な対談を読んだ。これほど明晰に米国の意図と、日本の置かれた現状を分析できている本はありません。伊藤貫先生、本当にすごい国際政治学者です。自主防衛を核武装を以て実施ししない限り、我が国には未来はない。

コラボーレショニスト: 利敵行為をする人が支配する國、ニッポン。コラボレーショニズムの国家はモラール(士気、気概、競争心)を失う。

我が国そのまんまじゃないですか。今のこれらの人びとに我が国を預けることは亡国への道です。

バンドワゴン(すがりつく)より、カウンター・バランス(対抗均衡)するそれが世界の常識。当たり前のリアリズム国家として再興することが、我が国にはまったなしに求められている。以上のことを、歴史の裏話(驚かされることたびたび)とともに、実に明快に伝わってきます。

国際政治史とわが国の未来に興味がある人には必読の書としてお勧めしたい。

5.0  親米保守よ。君たちは売国奴と蔑むサヨクと同類になりたいか?, 2012/11/25

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「アメリカに追従していれば日本は安泰だ」「日本はアメリカが守ってくれるから、自主防衛する必要はない」今の日本人は誰しも、多かれ少なかれこう考える人は少なくないのではないだろうか。「保守」と呼ばれている人の中にも、こう唱える人は少なくない。しかしそんな日本人を、外国はどう見ているか、ご存知だろうか。インド外務省高官の言葉を引用してみよう。

 

「我々はアメリカと、軍事同盟関係に入りたくない。アメリカという国は、他の諸国と本当に平等な同盟関係を結ぶことができない国なのだ。アメリカと同盟関係に入った国は皆、独立した外交・軍事政策を運営する能力を奪われている。インドはアメリカとの同盟関係に入ることによって、日本のような惨めな立場に置かれたくないのだ」(本書206ページ)

この文章を読んで自嘲する人は多かろうが、そこで留まってほしくない。この短い文章には、本書のエッセンスが凝縮されているのだ。「アメリカと同盟関係に入った国は皆、独立した外交・軍事政策を運営する能力を奪われている。」何故なのか? その理由を、本書ではかなりのページを割いて丁寧に解説しているので、ぜひとも本書を手にとって読んでもらいたい。守ってもらおうと思っているアメリカが、本心ではいったい何を考えているのか、知っておくべきとは思いませんか?

そして、そんなアメリカも、あと十年か二十年で衰退していくとしたら?

親米保守の皆さん。あなた方もまた、もしかしたらあなた方が売国奴と非難する「サヨク」と同様、日本を危機に陥れる存在なのかもしれませんよ。本書を読んでもなお、そうではないといいきれますか?

少々分厚い本ではあるが、それを忘れるくらい、あっという間に読んでしまった。日本人の甘っちょろい「幻想」を完膚なきまでに叩き潰し、そして日本人に覚悟をせまる本書。日本人全員が必ず一度は読んでおきたい。特にまだ頭の柔らかい若者にこそ、手にとって貰いたい本である。

5.0  簡潔な説明で、素晴らしい内容だ !!, 2011/6/11

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一読してみたらわかるが、余分な修飾語やつまらないロジックがなく、実に現実的で素晴らしい内容だ!!。この手の本は概ね綺麗ごとや、著者のつまらない知識の披瀝や、著者の知的レベルを高く見せようとするパフォーマンスが多いが、そのようなところが全くなく、実に地に足のついた堅実かつ現実的な意見だ。誰にでも分かりやすい言葉で、やさしく書かれているので(国際政治を語る時の最小の専門用語は致し方がない)、我が国の行き先を心配する多くの国民、特に大学生を中心とする若者に偏見を持たず是非読んで欲しい。この手の本の中では最近では秀逸のひとつであろう。

 

読者特に若者が持っている情報とあまりに違う内容なので、驚くかもしれない。しかし世界の現実、特に我が国を取り巻く環境は、日本のマスコミが報道しているものとは、全く違っていることだけでもくみ取れたら、最初の一歩としては良いのではないだろうか。

5.0  戦後最高の本, 2011/5/21

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この本は、戦後66年で最良の本です。大震災後、日本は再出発することになるが、この本その羅針盤になります。日本国、日本国民必読の書です。私は、座右の書とし、反復読んでいきます。

5.0  「天は自ら助くるものを助くる」という原点, 2011/5/19

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アメリカの一極支配が黄昏を迎え、多極化と中国の台頭が喫緊の問題となっている今、「自ら生き延びるためのグランドデザインを描けない国家と民族」、つまり「日本は、21世紀に消滅する」。1990年代に、李鵬がオーストラリアでふともらした本音は、保守派の失笑とブーイングを買ったが、実際には外交オンチの民主党政権の迷走によってますます現実的なものとなってきた。

この本は、そういった日本の課題を、日下公人、伊藤貫氏が縦横に論じたものである。至る所に「考えるヒント」が満載されており、「中国の核戦力に日本は屈服する」(伊藤貫)同様、知的刺激にあふれた本だ。

評者は、実は、「なぜ、日本人は、劣化したのか」という問題に関心を抱く者である。明治時代のあの気概に満ちた民族は、どこへ行ってしまったのか。基礎教育世界一と言われた日本の教育制度は、実際にはどのような人材(エリート)を育ててきたのか。

日下氏のこれまでの数多い著作の魅力は、「自分の眼で見て、自分の頭でものを考えて、自分の言葉で表現する」ということにつきる。その日下氏は、東大や通産省でともに過ごした秀才たちの特徴を「模範解答の暗記能力」と見ているが、同感である。官僚と政治家、経営者、学者、教育者、大半の勤労者が、決まった枠組みの中で、決まったことをそつなくこなせる人間が優秀であると考えている。

この体制下でも、日下氏のような「自由思考型人間」がその適応能力の高さ故に「そつなく」生き延び、然るべきポストを得ることもある。しかし、多くの場合、伊藤氏のような、知略あふれ、創造性の高い人材をはじき出してしまう。伊藤氏には著作で生きる道があるが、一般的に言えば、個人によっては、もっと地道な政策立案、交渉力、宣伝、実務的な様々な能力の生かし方もあるはずである。正直に問題に直面化していったために上司や社会的有力者の逆鱗に触れて遠ざけられたような人材を、早く中枢にもどしてやらねばならない。実は、国家公務員、県職員の中にこういった人材が結構いる。ということは、ありとあらゆる組織が抱える問題点の一つなのだ。

「はじきだされて、初めて見えるものもある。危機感を持てば、体制の内側にいる人間には絶対に見えないものが見え、様々なアイディアが湧いてくる」。そういう人材は、人が想像する以上にいる。

日本が生き延びるためには、「無責任と不作為」をやめるしかない。そのためには、人材養成の価値観を根本的に考え直さなければならない。さしあたっては、一旦はじき出されてしまった、問題点を客観的に指摘できる「覚者」を、いかに再び体制や組織に取り込んで生かしていけるかという点に日本再生がかかっている。

5.0  憲法改正論から憲法不要論へ, 2011/6/18

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本書を読むと、日本が自主防衛および核武装をしなければならない理由がよく理解できる。また、核兵器が防衛的な兵器、というより防衛にしか使えない兵器だということもよく理解できる。

ただ、私が本書を読んで最も印象に残ったことは、伊藤氏の説く憲法不要論である。

日本には長い歴史に培われた、全国民が自然に共有している良識や常識というものがある。憲法とは、国民の価値観がばらばらな国家にとって必要だが、そのような日本にとっては必要ない。

現行憲法に限らず、大日本帝国憲法でさえも不要であった。大日本帝国憲法がなければ「統帥権の干犯」問題は起きなかった一方、大日本帝国憲法が日露戦争の勝利につながったわけでもないからである。

 

実際、憲法などというものがなくても日本は2000年も続いてきたのである。いや、聖徳太子の17条の憲法はあったわけだが、国家の骨格を簡潔に述べたあの程度のものなら憲法を作ってもいいかもしれない。

 

政治手法的にも憲法の改正は難しい。例え衆参両院の総議員の三分の二が憲法改正論者になったとしても、その三分の二が納得できる新たな憲法を作るには非常に長い時間が必要だろう。憲法を廃止してしまうほうがずっと簡単である。そして、憲法が無くなったところで、何の混乱も起こらないはずであり、「自衛隊は軍隊ではない」とか「集団的自衛権を有しているが行使できない」といった詭弁を呈する必要もなくなる。私は本書をきっかけとして、憲法改正論者から憲法不要論者になったのである。

5.0  日本が好きな人、みんな読んでください。, 2011/9/16

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))


日本人の全てに読んで欲しい本です。

世界中で日本人ほど国の安全について無関心な国民はいない、だからなお日米同盟を更に強化・進展すべきと強く思っていました。民主党が政権を担って以降この日米の関係が怪しくなり、一日も早く自民党が政権復帰を果たすことを、これも強く願っていました。この本は私にとって衝撃でした。著者のお二人、特に伊藤さんはワシントンに25年いて多くの米国政府高官を友人に持ち、多くの政府機密文書を丹念に調べ主要各国、特に米外交についての多くの真実を語っています。

私の思いと考えはすべて間違っていることを確信したのです。日本外交はこうあるべきと考えていた私のスタンスは瓦解しました。

5.0  とても知的な質の高い、良書である。, 2011/5/27

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これは、とても質の高い名著だ。日下公人・伊藤貫両氏による「自主防衛を急げ!」には、以下四つの特徴がある。

日下・伊藤両氏は保守派であり自主防衛派であるが、いわゆる親米保守派ではない。両氏は本書で、敗戦後の日本の親米保守派の戦略観と独立心の欠如を厳しく批判している。両氏は、日本の著名な親米保守派の言論人――例えば、高坂正堯氏、岡崎久彦氏、森本敏氏等――を、具体的な理由を挙げて明瞭に批判している。日本の論壇で「権威」とされてきた人たちの国際政治に関する思考力の欠如を、ここまで冷徹に批判した本は初めてである。

 

本書は、今後二十年間の東アジア地域における米中のパワー・バランスが「中国優位、米国劣位」に推移していくことを明瞭に解説している。この本のタイトルが『自主防衛を急げ!』となっているのはそのためである。日下・伊藤両氏は、「対米依存の時代は終わった」ことを明確に、論理的に説明している。

 

伊藤貫氏は本書で、核戦略の基礎理論をとても分かり易く解説している。本書は、今まで一度も核戦略理論を勉強したことのない読者にとっても、核戦略の本質が容易に理解できるように工夫されている著作である。

 

本書を読めば、過去六十五年間の日本の護憲左翼と親米保守派の言論人たちが、いかに皮相な議論をしてきたかが理解できる。本書を若い世代の人たちに薦めたい。本書は非常に真面目な本である。しかし日下・伊藤両氏は、とても分かりやすい話し言葉で、国際政治と戦略論の最重要ポイントを解説している。本書は、保守系の雑誌に数多くみられる「やたらに悲憤慷慨してみせる、情緒的なナショナリズム」とは無縁の著作である。日本の外交論壇にも本書のような知的レベルの高い著作が現れるようになったことは、素晴らしいことである。

納得, 2014/1/30

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

日本という国に自信を失っている方には必読書です。いうべきことを言わない日本人には、うんざりしていましたが、日本の生きる道を精神論ではなく科学的に示してくれた名品だとおもいます。一人でも多くの人に読んでほしいと思います。

5.0  注目を浴び、論争をよんでほしい, 2011/11/20

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過去500年の世界史、今後の世界の潮流をふまえ、戦後日本国を属国と定義し、これからの日本国の進むべき道を解説している。また、日本の社会科学系知識人のほとんどが、諸外国の知識人と比較し、知的に劣ったコラボーレショニストであると定義されている。

戦争に敗北した国家の運命について、キッシンジャーの解説が、そのまま日本の戦後史に当てはまる事に慄然させられた。近現代史を踏まえた上で、今後の日本の国家戦略を、明確に定義してある本は、そうそう無いと思える。このまま中国がひたすら膨張をつづけるという、著者の主張やアメリカ衰亡の急激かつ激しさを強調する、著者の主張には、多くの異論が有るのだろうが、それゆえ、本書がより注目を浴び、専門家間で論争をよんでほしいと、国際政治の素人である自分は希望します。

5.0  タイトルのとおり自主防衛を急げ!, 2012/4/1

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大変おもしろかったのですぐ読み終えました。自主防衛=核武装というのが本著の主旨ですが困難を伴う日本の核武装への具体的な道筋も記されており大変参考になる著書だと感じました。

昨今米国の衰退を見透かすように中露朝に弄ばれる外交諸問題が頻発しており

ますますエスカレートしていくものと思われます。翻って同盟国米国はというとTPPなる現代の不平等条約を押しつけさらに中朝に宥和外交を行なっている始末です。

この著書を読んでいただき良識ある日本人が一人でも増えてくれることを期待して止みません。

5.0  現実を客観的に直視, 2012/3/20

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久しぶりに国際政治、軍事関係の本を読みました。現実を直視した素晴らしい内容の本です。日本が独立するために我々は立ち上がらなければなりません。もうあまり時間がありません。素晴らしい国史を持った日本人、徳性を兼ね備えた世界に誇れる日本人を取戻しましょう。

5.0  我が国も防衛を, 2013/4/13

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TPPによって骨抜きにされようとしている日本。これを守るには、自己防衛が大切。アメリカは守ってくれません。自国を守らない国民をもつ国家を他国が守ってあげようと思いますか?

 5.0  初レビュー, 2011/9/4

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amazonで30冊程の本を買ってきましたがレビューを書くのは初めてです。これまでは良書と出会ってもわざわざレビューを書くのが煩わしくて書かなかったんですが本書を読み終えて、レビューを書かずにはいられませんでした。

とにかく目からウロコでした・・・。自分も親米保守こそ日本の生きる道だと思っていたのでまさか売国左翼と親米保守が国家にとって、色は違えど似たような形のモノだとは気がつきませんでした。

本書は少なくとも、これから政治家や官僚、はたまた経営者等を目指している若い人たちには是非読んでもらいたいです。

5.0  『日本人の誇り』, 2011/5/19

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本書とともに、藤原正彦氏の『日本人の誇り』(文春新書)を読むことをお勧めします。名著です。共感できる部分も多いと思います。ぜひご一読を。

5.0  人間は本当に賢く成れるのか・・・, 2011/5/28

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バベルの塔以降(以前からか?)、闘争に次ぐ闘争の歴史を重ねて来て、遠い将来本当に理想的空想の『八紘一宇』は実現するのでしょうか・・・

自然界、動物の世界には生存の為のテリトリーが決まっていて、環境の変化や個体数の変化が無い限りは平和です・・・有れば闘争か絶滅です。

我々人間だけが自然の法則から自由である(頂点に立つ)と言う傲慢は、良く判らないが?西欧思想で?私達日本人にはなじまない考え方の様に思う・・・この国の条件、豊芦原瑞穂の国に感謝です。

長い歴史のうちたった一回の敗戦が、私達を腑抜けにしましたが、価値観の違う世界との闘争に経験が無い幸せな不幸せが、大きな教訓を与えてくれました・・・

私達の子や孫、その次次の世代にも、この国の国土と思想や精神を残してあげたいのですが(又責任とも思えるのですが)・・・

キチンと世界と対峙する教育をしてこなかったツケが、戦後66年を経た今表れているように思えます。

皆仲良く生きるのが理想ですが、私達が望まなくても世界が善意で動いて居ない事は、薄々わかります(事例は幾らでも在ります)。

そんな焦燥感で鬱々と暮らしている気持ちに、この本は一つの方向性と希望の様な解法を与えてくれ、又日本人としての誇りを思い出させてくれました。

 

私達の国の事を確り考える為にもお勧めの本です。

 

5.0  気持ちは痛いほどわかるのだが、、, 2012/1/22

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

この本ははっきり言って、戦後の平和教育を受けていた日本国民にはきわめて厳しい内容となっています。

戦後の日本がどういうものだったか、また、これからの日本はどうするべきかが具体的に書かれています。

そして結論から言うと、自主防衛を急げ!核武装をしろ!なんですが、現実としては、自主防衛も核武装もできないように、首根っこ掴まれてるのが今の日本の現状で、もし、そこで「このままじゃ駄目だ!」なんて奮起して、自主防衛や核武装をしようとしたらどうなるかというのは、このお二方も当然わかっているでしょう。

国際社会からハブられて、対日貿易を止められて、経済制裁を受けて、場合によっては武力制裁まで受けて、それでも歯を食いしばって自主防衛や核武装をする覚悟が今の国家や国民にあるかということです。

この本は、どうにもその部分がすっぽり抜けている印象が否めませんでした。

とはいえ、時代が変わりつつあることも事実ですし、この本を契機にして、国民一人一人が日本の防衛というものを考えても良いかと思います。

5.0  チベット・ウイグルの様に成りたいですか・・・日本人の皆さん, 2011/8/15

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私はず~と日本人で居たいので核武装賛成です。原潜も早く作りましょう。

日本人皆読む必要があるでしょう, 2012/10/15

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全ての人が一読されることをオススメします。私たちに必要なもの、足りないものがわかります。

4.0  日本人は必読書, 2013/6/17

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毎日放送されているニュースに出てこない事柄ですが・・・もっとTV等でPRすべきと思う。

5.0  久しぶりに勉強になる本に巡り会えた, 2012/10/5

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良い本ですね、マスコミ、日教組に洗脳されていた事を、また、気付かされました。日本国民全員が読んでほしい本です。もちろん政治家の人、政治家を希望している人、マスコミ関係者は必ず読んで欲しい、最低限この本の知識くらいは知っておくべきでしょうね。

5.0  自主防衛を急げ!, 2011/10/14

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

この本は広く知られているだろうか.当然のことを取り上げているんだが,本書の内容を奇異と捉えるなら現状の異常さに気づかず思考停止状態に陥っているに違いない.およそ日本ほど自国の安全に無責任な国はないのではなかろうかと思えてならない.自国の安全保障を外国に託し,事足れりとひたすら安逸を貪るこの国っていったい何だろうかと改めて思わざるを得ない.この現状のままもし国家の安危にかかわる重大事態が勃発すれば政府及び国民はどんな対応を見せるのか.政府は果たして国民の生命・財産が守れるのだろうか.これに対し国民が不信感をいだいているなら国を守るために立ち上がろうとする国民は皆無であろうと思える.エゴイズムの大波が生ずるに違いない.本書と合わせて故村田良平・元駐米大使の著書『何処へ行くのか,この国は』がお勧めだ.

 5.0  相変わらずの日下節炸裂, 2013/5/30

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相変わらずの日下節炸裂。「日下節」が好きな方にはおススメします。

2.0  疲れた, 2011/5/13

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戦略を論じるのになぜか、地政学的問題は等閑視されている。欧米経済が失速する中なぜか、中国のみ、経済を伸ばしていくという前提も理解しがたい。中国は極度の輸出依存経済だからだ。

大量破壊兵器から精密誘導兵器への軍事トレンドの変化(RMA)も抑えられていないし、今日の戦争の主流となっている低強度紛争(LIC)への対応も定かではない。

要するに、核武装して中国(と米国)に対抗しましょう、というだけなのだろうか?

しかし米国はともかく、中国のような、人権軽視国に対して、相互確証破壊(MAD)は必ずしも有効ではなく、その部分の議論も煮詰められていない。

そもそも、米中を同時に敵にまわしかねない戦略論が、「戦略」の名に価するだろうか?

この種のものを為にする議論と言う。

自主防衛も核武装も、なんら忌避するものではないが、米国に長く暮らしてすっかり米国嫌いになったこの種の人の、ある種「恨みのこもった議論」には正直、辟易させられる。欧州が米国より「素敵」に見えるのは、まさに、欧州に長く住んだ経験がないからだ、とまず、理解したほうが良いだろう。

4.0  <自主防衛にはホントに核武装しかないの?>, 2011/5/11

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

大筋において首肯するものだが、結論には大反対だ。

自主防衛イコール自主核武装の論理が、いかにも稚拙。この手の主張を何度読み返してみても、核武装を正当化せしめる根拠がどうにも薄弱の感をぬぐえない。

曰く、北朝鮮や中国は核によって日本を包囲している。バランス・オブ・パワーの論理に従って核武装することこそ、東アジアの安定化につながるというもの。それらの主張は核兵器が使えぬ兵器、使わぬ防御兵器であることが大前提で論じられるのだが、人類には既にその使用経験があるという明らかな矛盾点は全く顧みられることがない。核抑止論など、新興宗教のようなもので、何の実績も根拠もない、たかだか60年ばかりの間、まかり通った屁理屈に過ぎぬものではないのか。

 

確かに、日本が核武装することで、当面、外交上のアドバンテージを得ることはできるかも知れない。だが、核を携えておきながら、にらみ合いだけがいつまでも続くとは限らない。

目的のためには手段を選ばずという精神の退廃の行き着く先にあるのが、核による先制攻撃だからだ。

 

そもそも、バランス・オブ・パワーの論理とは、力を正義に据え置く論理であり、獣の論理に他ならない。また、道徳的な高みを目指すという至高目的に対しても、核武装は矛盾する。なぜなら、それの使用される場面は常に非武装市民の大量虐殺という現実を招来するからだ。もし、どうあっても使用しないことを前提とするなら、はじめから持たなければよいのである。

 

結局、自主核武装論とは、時を俯瞰できぬ大衆的視点の生み出した謬論の一つでしかない。

敗戦認識の払拭と、核の傘からの離脱、反核・反原発によらぬ限り、日本の、否、世界の運命が変わることは、もはやない。20世紀の世界戦争は核兵器の使用によって終焉を迎えたが、この次の世界戦争が核兵器の使用によって始まるのは、目に見えている。獣の論理に支配された文明の末路は、太古より定まっているのではないだろうか。

5つ星のうち 5.0  自主防衛を急げ 書評, 2011/10/21

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日下公人と伊藤貫共著の『自主防衛を急げ』の骨子は次の通り。 

' 自分の国を自分で守るのは当然の義務である。

' その義務を果たさない国にレジティマシーが無い。

' 自主独立の気概を持つべし。

' 独立核を持ったインドに学べ。 インドが核を保有した当時は非難を受けたが核を持ったことによる強みが効いて国際社会から認められた。

' アメリカは頼りにならない。 過去にアメリカの高官は日本の有事に自国の兵士を危険に晒すことはないと再三にわたって明言している。

' 核の傘は当てにならない。 日本が核攻撃を受けたらアメリカが必ず報復するという保障は無いのだから。

' ニュークリア・シェアリングは自主防衛とはならない。 受け渡しの決定権はアメリカ大統領ないしはアメリカ議会にあるのだから。

' 日本を守れるのは結局は日本だけである。 

 

骨子は良い。 私から付け加えるとすれば、自主防衛と核武装はイスラエルに学ぶべき、ということである。 小さな国土と敵に囲まれた厳しい環境で生き残り、立派に経済を発展させきたこの国の姿勢から学ぶことは多いはずである。

 

この本は随所に間違いを含んでいる。 そして深刻な左翼の毒にちりばめられている。 したがって防衛に興味ある人間は上に挙げた項目だけ読んだらそれで十分である。 上の項目を頭において、どうすればよいか自分で考えるべきである。 この本は読むべきではない。 間違いと毒でむしろ悪影響を与える本である。

 

伊藤貫という人物はアメリカ在住が長いようであるが、アメリカを熟知しているとは思えない。 むしろ肝心なことを全く理解していない。 イスラエルをバッシングするが中東のことも全く理解していない。 リベラルの特殊な考えに偏っており保守ではない。 そして氏が取り上げる人物はどれも保守ではないどころかいかがわしい際物である。

 

その代表がミアシャイマーという人物。 こんな変な名前は聞き覚えがないと思って調べてみたら分かったが、「The Israel Lobby and U.S. Foreign Policy 『イスラエルロビーとアメリカの外交政策』」という本の著者である。 この本は反ユダヤ主義に根差した陰謀論である。 ユダヤ人がアメリカ政界を操作し、イスラエルに有利な外交をするよう仕向けている、という根も葉もないガセネタである。 ゴミである。 私は一行も読んでいない。 なぜならばゴミだからである。 反資本主義・反ユダヤ・反イスラエルの極左ノーム・チョムスキーからは高く評価されているそうで何とも不名誉なことである。 

 

氏は殊更にイスラエルを中国、ロシアと並べて覇権主義国家と呼び貶める。 イスラエルの面積はニュージャージー州程度である。 ちっぼけな国土である。 この国がいつ誰に対して覇権を主張したのか。 それどころか、6日戦争以来、国土は縮小する一方である。 現在までにシナイ半島、南レバノン、ガザを手放している。 土地を次々と手放す覇権国家があり得るだろうか、ということである。

 

氏はイスラエルの6日戦争が国際法違反のパレスチナ侵略と呼び、イスラエルの軍事行動をパレスチナ人虐殺と呼んでいる。 市民の犠牲者を最小化せんとするイスラエルと、市民の犠牲者を最大化せんとするパレスチナ・テロ側の戦いをこのように表現する氏の視点の偏りと不道徳さと意地悪さは南京大虐殺をでっち上げたアイリス・チャンといい勝負である。

 

氏はアメリカの戦争は全部悪だとしている。 インディアン制圧、南北戦争、ベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争、これら全部を十把一絡げで愚劣な戦争と評している。 ベトナム戦争はアメリカがベトナム全土を共産化させようとする北ベトナムに対抗する南ベトナムを支援して起きた戦争である。 ニクソン時代に完全に勝利を収めたにも関わらず、次のフォード時代に民主党議会が南ベトナムへの戦力支援継続を拒否したために北ベトナムが勢力を盛り返して泥沼化したのである。 アメリカが敗退したのはリベラル勢力の妨害のせいであって決して「ベトナムに大義があったから」などではない。 サイゴン陥落後多くのベトナム人が共産主義者の暴力の犠牲になり、更にはカンボジアの大虐殺が引き起こされた。 氏がことを忘れたのか分かっていないのか知らないが、いずれにしてもこの不見識は青い左翼青年そものもである。

 

氏はイラク戦争の理由づけとなった証拠を捏造としている。 また戦争そものもを国際法違反であり不必要であるとしている。 このセリフも左翼原産である。 当時は共和党も民主党も一致してイラクのアメリカへの脅威を認識し、国益と安全を守るために議会の承認を得て開戦に踏み切ったのである。 「大量破壊兵器」だけが理由ではなかったのである。 むしろサダム・フセインこそが大量破壊兵器なのだから、何も問題も無いのである。

 

氏はブッシュ大統領を殊更馬鹿にする。 ブッシュよりもクリントンはましだった、オバマもましであると。 「ブッシュがビン・ラディンより怖かった」とまで言う。 氏は9.11で犠牲になったのはアメリカ人だけではないこと、その後イギリスも、スペインも、インドネシアもイスラム・テロの犠牲となったことを知らない。 少なくともアメリカを素早く立ち直らせ、その後今に至るまで同様のテロを防いだブッシュの功績を認める良識はないのか。 9.11は前任のクリントンがテロを野放しにしたために起きたものである。 オバマはブッシュが国民の安全を維持するために行った数々の政策を保護にしている。 それをブッシュよりまし、とはあまりにもふざけていないか。

 

経済のことも語っているが、「デリバティブはニューヨークのユダヤ人が金儲けを企んで作った」などというのは失笑ものである。 この本の目的は日本の防衛ではなくユダヤ人叩きか、と言いたくなる。 Community Reinvestment Actをカーターが成立させ、クリントンが推進し、低所得者への住宅融資を民主党議員が銀行に強制したことから投資家がリスクを分散させるためにデリバティブが生まれたという経緯を知らないのか、ということである。 左翼運動による市場の攪乱が破滅的な結果を生んだという事実を知らないのか、ということである。

 

伊藤氏と共同執筆者の日下氏にアドバイスするとしたら次のとおりである。 アメリカを正しく判断したければ、亜流ではなく、保守本流を見るべきである。 2012年大統領選挙は保守本流の回帰となる。 オバマ政権はもう終わりである。 アメリカ本来の保守であり、合衆国憲法オリジナリストであり、バランスのとれた知性と経験を持つミシェル・バックマン、ハーマン・ケイン、リック・サントラム、彼らのいずれかが次期大統領の本命候補である。 彼らの原点はレーガンが命を吹き込んだ保守運動である。 彼らの思想にこそ着目するべきである。

15:48 2014/08/09


伊藤實

水島総みずしま さとる水島 総  生誕1949年6月18日(65歳)日本の旗 日本 静岡県 出身校早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻

職業会社経営者、映画監督、脚本家、評論家

水島 総(みずしま さとる、1949年(昭和24年)6月18日 - )は、日本の経営者、映画監督、脚本家、プロデューサー、政治活動家、日本文化チャンネル桜取締役。頑張れ日本!全国行動委員会幹事長。

略歴[編集]

静岡県掛川市出身。

1968年(昭和43年)静岡県立静岡高等学校卒業。

1972年(昭和47年)、早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻卒業。

フリーランスのディレクターとして200本以上のフジテレビなどのテレビドラマの脚本・演出を手がけ[1]、後に映画にも進出。

日本国内においてフィリピンに関する番組を放送してきた「フィリピンチャンネル」を主宰。

2004年(平成16年)、日本文化チャンネル桜を設立。

2014年(平成26年)1月、2014年東京都知事選挙に出馬を決めた田母神俊雄の選挙対策本部長を務める為に日本文化チャンネル桜代表取締役社長を辞任[2]。現在は同社取締役を務める。

 

主張・活動[編集]

 

Question book-new.svg この節の参考文献は、一次資料や記事主題の関係者による情報源に頼っています。信頼できる第三者情報源とされる出典の追加が求められています。(2013年7月)

2010年尖閣諸島抗議デモで演説を行う水島。保守的な考えを基軸にし、左翼的な考え方を一貫して非難するが、親米保守に代表される戦後の保守思想の歪みについても批判的であり、新しい保守の潮流の可能性についての主張を主に展開する[3][4]。

また、保守思想とは「所詮、世の中、うまくいかないもんだからね、でもなあ、少しずつでも、お互い助け合って、ちっとは生きやすい世間をぼちぼち作っていこうや、それにしても、ご先祖さんは大変で、偉かったんだねえ、こうしてなんとかここまでやってきたけれど、まあ、生きるってことはお互い、何だか辛えもんだよな、ほんと哀しいもんだよなあ、でもね、あんたがいるから、俺らあ、何とかやっているよ」といったものだという風に表現している[5]。

女系天皇を認める皇室典範改正、移民受け入れ、新自由主義、グローバリズム、選択的夫婦別姓制度導入に反対[6][7][8]。

「支那事変の自虐史観に毒された日本の歴史認識」の打破をめざしていると述べている[9]。

公明党とその支持母体である創価学会[10]について、公明党の中国問題や尖閣諸島問題への対応姿勢・外国人地方参政権賛成や人権擁護法案賛成の姿勢などを採り上げ、批判的な報道をチャンネル桜の番組内で繰り返し行っている[11][12][13][14]。

在日本朝鮮人総聯合会(以下「朝鮮総連」)が北朝鮮に経済制裁をする日本政府に抗議をしていたために、朝鮮総連を批判している。「日本人を拉致した国の指導者を支持する団体にデモを許すのはとんでもない話」と発言した[15]。

統一教会およびこれから政治的影響力を受けていた民主党・社民党(旧社会党)・自民党内の党内勢力、加えて同教会やパチンコ業界が北朝鮮を経済的に支援している事について批判的な報道を繰り返し行っている[16][17][18]。

幸福の科学を支持母体とする幸福実現党の党員が出演しての討論と[19]、同党の政治活動についての批判的な論評も行っている[20]。

チャンネル桜の番組内において、北海道におけるアレフの急速な勢力拡大について割れ窓理論・檀家制度・世界基督教統一神霊協会・立正佼成会・北海道における社民党の強さなどに触れつつ批判的な立場から論評している[18]。

自身も所属している日本映画監督協会の実態は9割以上の所属者が左派であると主張している。[要出典]

2007年(平成19年)には、南京攻略戦の正確な検証と真実を全世界に伝える映画として『南京の真実』を製作[21][22]。

2007年(平成19年)7月13日には米国大使館に慰安婦問題に関する謝罪要求決議の全面撤回を求める抗議書の提出や『ワシントンポスト』への意見広告掲載などを行った(決議についてはアメリカ合衆国下院121号決議参照)。

2008年(平成20年)夏に「南京大虐殺の完全虚構論を緻密に論証する」機会として模擬法廷を開く予定をしていた[23]が、開催には至らなかった。

チャンネル桜の経営悪化に伴い、私財を投じて補填を行うとともに、2000人から一人あたり月額1万円、合計毎月2000万円の寄付を募る「日本文化チャンネル桜二千人委員会」を設立した。

2009年(平成21年)4月5日にNHKが放送した、NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国”」をめぐり、「台湾の日本統治時代が悪と一方的に描かれており、内容が偏向している」「日本の台湾統治を批判するため、台湾人の証言をねじ曲げている」「番組にはやらせや、事実の歪曲・捏造があり、放送法に違反している」「台湾の人の心と日台関係を傷つけた」などとして、抗議活動を展開。日本と台湾の両国の視聴者や番組出演者を含めた約1万300人により集団訴訟を起こすに至った(現在公判中)。

2010年(平成22年)2月2日、保守派の市民団体 頑張れ日本!全国行動委員会を設立。田母神俊雄を会長とし、自らは幹事長に就任。

福島第一原子力発電所事故以降の脱原発運動に対して、「代替エネルギーはない」「車の交通事故で年間1万人以上が死ぬからといって、『車をやめよう』という結論にはならない」と反論し、一貫して原子力発電所の再稼働の必要性を主張している[24][25]。

核武装論者である[26]。

2012年8月19日午前8時ごろ、尖閣諸島の魚釣島沖海上で戦没者の慰霊祭を行った後、船から海に飛び降り魚釣島海岸まで泳ぎ、上陸を敢行した。その後、東京都議会議員の鈴木章浩、兵庫県議会議員の和田有一朗、東京都荒川区議会議員の小坂英二、浅野久美ら他9人の日本人が続いて上陸した。[27][28][29]。その後、灯台付近で日の丸を掲げる、灯台の骨組みに日の丸を張るなどの行為を行った。海上保安庁の呼びかけで、午前10時までに全員が島を離れた(日本人活動家尖閣諸島上陸事件を参照)。

 

その他[編集]

座右の銘は、水島の尊敬するドイツの作家トーマス・マンの「DURUCHHALTEN=持ちこたえること」[30]。

意見対立が原因で小林よしのりの漫画に登場した事がある[31][32]。

アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルやカナダのロイター、台湾の台北タイムズやオマーンのオマーン・トリビューン(Oman Tribune)をはじめ、各国のメディアからは右翼活動家(right-wing)として紹介されている[33][34][35][36]。

http://www.ch-sakura.jp/about.html

 

TV出演[編集]

日本文化チャンネル桜 桜プロジェクト(キャスターとして毎週木曜日 20:00~21:30、およびゲストとして不定期出演)

報道ワイド日本 Weekend(毎週金曜日 20:00~21:00 コーナー・コラム出演)

日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」(司会、毎週土曜日 20:00~23:00)

西部邁ゼミナール(TOKYO MX)

2011年6月11日 東電バッシングの愚かしさ【1】

2011年6月18日 東電バッシングの愚かしさ【2】

2012年9月1日 水島総氏の尖閣上陸記

2013年3月2日 核武装論に本気で取り組め―日本が核武装しなければならない理由

2013年3月9日 核武装論に本気で取り組め―「安倍安保」をどう評価するか

主な作品[編集]

映画[編集]

パンダ物語(1988年)(日中国交正常化15周年、日中平和友好条約10周年記念作品)中国人・錢道遠との共同脚本

奇跡の山 さよなら、名犬平治(1992年)(東宝創立60周年記念作品)監督・脚本

南の島に雪が降る(1995年)監督・脚本

南京の真実(2007年)監督・脚本

 

テレビ[編集]

意地悪ばあさん(1981年)

天まであがれ!(1982年)演出・脚本

気分は名探偵(1984年 - 1985年)演出

ぐうたらママ3 ぐうたらママ怒る(1984年)

傑作 意地悪ばあさん・抱腹絶倒!意地悪ギャグ決定版(1989年)

こいまち(1999年)演出・脚本

24時間テレビ・愛は地球を救う10 ドラマスペシャル 車椅子の花嫁(1987年)

水曜グランドロマン 死刑囚からの恋歌(1991年)

 

著作[編集]

東中野修道・冨澤繁信・水島総 「戦線後方記録映画「南京」から見えるもの」『南京「事件」研究の最前線 日本「南京」学会年報』 東中野修道編、展転社、2008年5月、平成20年版「最終完結版」。ISBN 978-4-88656-321-7。

『1937南京の真実』 水島総原作、前田俊夫作画、映画『南京の真実』製作委員会・チャンネル桜エンタテインメント製作・監修、飛鳥新社、2008年12月。ISBN 978-4-87031-891-5。

水島総 「第三の潮流の誕生は自主憲法への大河となる」『日本は憲法で滅ぶ 中国が攻めてくる!』 渡部昇一監修、総和社、2011年2月。ISBN 978-4-86286-048-4。

水島総編著 『亡国最終兵器 TPP問題の真実』 青林堂〈チャンネル桜叢書vol.1〉、2011年8月。ISBN 978-4-7926-0435-6。

水島総編著 『『核武装』が日本を救う』 青林堂〈チャンネル桜叢書vol.2〉、2011年11月。ISBN 978-4-7926-0440-0。

 

脚注[編集]

 

1.^ さくらじ#65 sayaの遺骨収集報告と水島の戦後左翼総括[H24/12/21収録]日本文化チャンネル桜,H24年12月28日

2.^ 田母神俊雄氏が都知事立候補表明 選対本部長は「チャンネル桜」水島氏 - J-CASTニュース・2014年1月7日

3.^ 【直言極言】戦後保守との訣別、第三の潮流の可能性は?

4.^ 【直言極言】日本保守たる所以

5.^ 弁慶の立ち往生 H24/1/30 (南京の真実 スタッフブログ)

6.^ 【直言極言】女系天皇を彷彿とさせる「移民」受け入れ議論

7.^ 【直言極言】グローバリズムを終焉せしめよ!

8.^ 活動報告|頑張れ日本!全国行動委員会

9.^ 上海事変から東京裁判までの経緯の演説

10.^ “公式PRIMENEWS 20130129 1/2 公明党 山口代表に聞く 訪中の成果”. BSフジLIVE プライムニュース (2013年1月31日). 2013年2月15日閲覧。

11.^ “【民主党】公明党と手を組むか?民団と懇ろな野田佳彦[桜H23/9/1]”. 日本文化チャンネル桜 (2011年8月31日). 2013年2月15日閲覧。

12.^ “【大阪維新の会】危うい橋下幻想、公明党と選挙協力へ[桜H24/2/20]”. 日本文化チャンネル桜 (2012年2月19日). 2013年2月15日閲覧。

13.^ “【公明党】与党失格、邦人保護への消極姿勢と尖閣棚上げ論[桜H25/1/22]”. 日本文化チャンネル桜 (2013年1月22日). 2013年2月15日閲覧。

14.^ “【反日日本人】特定アジアのエージェント達[桜H25/1/23]”. 日本文化チャンネル桜 (2013年1月23日). 2013年2月15日閲覧。

15.^ “「朝鮮総連は『地上の楽園』へ帰れ!!」(H19.3.6)”. 日本文化チャンネル桜 (2007年3月6日). 2013年2月15日閲覧。

16.^ “【直言極言】国民運動への逆風、国難突破への決意[桜H23/2/4]”. 日本文化チャンネル桜 (2011年2月3日). 2013年2月15日閲覧。

17.^ “3/3【討論!】パチンコは国を滅ぼすか?[桜H23/6/11]”. 日本文化チャンネル桜 (2011年6月10日). 2013年2月15日閲覧。

18.^ a b “さくらじ#71 小川寛大・星飛雄馬と語る、宗教と体罰とAKB48”. 日本文化チャンネル桜 (2013年2月8日). 2013年2月15日閲覧。

19.^ “1/12【討論!】激論!!幸福実現党と新憲法草案[H21/7/10]”. 日本文化チャンネル桜 (2009年7月10日). 2013年2月15日閲覧。

20.^ “【宗教と政党】幸福実現党との討論を経て[H21/7/16]”. 日本文化チャンネル桜 (2009年7月16日). 2013年2月15日閲覧。

21.^ 1/2【水島総】「南京の真実」第一部「七人の『死刑囚』」特別編集版[桜H25/12/21]

22.^ 2/2【水島総】「南京の真実」第一部「七人の『死刑囚』」特別編集版[桜H25/12/21]

23.^ “Japanese filmmaker plans mock Nanjing tribunal” (英語). AFP. (2008年1月25日) 2010年10月25日閲覧。

24.^ 【水島総】何故か反原発デモの賛同者に[桜H24/2/15]

25.^ 【水島総】今までの原発論議、これからの原発論議 [桜H23/4/28]

26.^ 核武装論に本気で取り組め西部邁ゼミナール 2013年3月2日放送

27.^ 【守るぞ尖閣】魚釣島上陸レポート[桜H24/8/23]日本文化チャンネル桜,H24年8月23日

28.^ 水島総氏の尖閣上陸記西部邁ゼミナール 2012年9月1日放送 TOKYO MX

29.^ 尖閣上陸議員団が石原知事を強力支持 東京スポーツ 2012年8月29日

30.^ 弁慶の立ち往生 H24/1/30 (南京の真実 スタッフブログ)

31.^ 水島総 『小林よしのり氏へ、出演と録音公開の申し入れ』 チャンネル桜、2010年、7月1日公開。 公式アーカイブ動画。

32.^ 水島総 『小林よしのり・デマゴギストの勘違い』 チャンネル桜、2010年、8月26日公開。 公式アーカイブ動画。

33.^ 台北タイムズ電子版 2007年1月26日号 Japanese filmmaker to deny Nanjing massacreより抜粋

34.^ ウォール・ストリート・ジャーナル電子版 2012年8月14日号 Japan's Nationalist Movement Strengthensより抜粋

35.^ ロイター電子版 2013年8月18日号 Japan nationalists return after nearing islands disputed with Chinaより抜粋

36.^ オマーン・トリビューン電子版 2013年8月19日号 Japanese nationalists return after sailing near disputed islandsより抜粋

 

関連項目[編集]

日本文化チャンネル桜

頑張れ日本!全国行動委員会

草莽全国地方議員の会

行動する保守

南京の真実

桜井誠‐長らく共闘関係に合った在日特権を許さない市民の会会長。

 

外部リンク[編集]

チャンネル桜

カテゴリ: 日本の映画監督

テレビディレクター

日本の実業家

新しい歴史教科書をつくる会の人物

慰安婦問題の人物

南京事件 (1937年)の研究者

日本の保守活動家

日本の反共主義者

日本の核武装推進論者

静岡県出身の人物

 

14:39 2014/08/09


 

 

 

 

アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える [単行本]  日下 公人 (著)

 

内容紹介

 

自国のことは自国で決するには、どうすべきか。日本にはすでに力がある。その力を自覚し、「日本のために使う」ことに徹すれば、眦を決して自らを奮い立たせるような力み方は必要ないことがわかる。叫んで、ことさら自らを奮い立たせようとするのは、力がまだ備わっていない者のすることである。

日本が近代から今日に至るまでに達成したレベルの高さを、きちんと自覚すればよい。

自らの持つ力を「意志」によって世界に示していくことで、かつての戦争時代のように血が流れることもなく、やがて世界は「日本化」していく。「アメリカに頼らなくても大丈夫な日本」は、その具体的な現れである。その兆しはすで

に、世界の人々の文化・娯楽面を中心に数多く現れている。これからますます、

日本のアイデンティティと価値観が持っている世界的な普遍性を実感することができるようになる。本書は「反米」の書ではなく、その扉を開いていくものである。(本文より抜粋)

日下/公人 昭和5年(1930年)、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。同行取締役を経て、(社)ソフト化経済センター専務理事・理事長、三谷産業非常勤監査役、東京財団会長を歴任。現在は、評論家。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲイターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

単行本: 212ページ出版社: PHP研究所 (2006/11)発売日: 2006/11

 

目次

序章 日本の自立的変化が始まった

第1章 アメリカのトラウマを知らない日本人

第2章 「わが国」の力を自覚せよ

第3章 日本は「アメリカ化」する必要がない

第4章 「意志」を表明する秋が来た

第5章 かの国々とは、こう付き合おう

終章 “特異”な時間は終わる

 

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日本人は読むべきだ。, 2007/1/9

レビュー対象商品: アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える (単行本)

これからの日本はどうなるのか?アメリカとの協力関係を維持していくのか?それとも中国なのか?アジアなのか?それともロシアなのか?

本書では日下氏がその部分をキッチリと分析して下さっている。一歩踏み込んでしっかりとした指針を示してくれている。師の感覚は切れ味があり、分かりやすく納得がいく。

まずは全日本国民に読んでいただきたい。読めば、私の言っている意味が分かり、アメリカ・中国などに怯えていくことはないと気付かれるであろう。

5つ星のうち 4.0  自主、自立、自覚の精神を持ち、より世界に貢献できる国へ, 2007/6/2

レビュー対象商品: アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える (単行本)

本書は、昨今自信を失った日本人をに対して、我々の潜在能力の高さを再確認させてくれる良書です。著者は、我々日本人が自らが持つ力を自覚し、過度な外国に依存主義から自立し、自ら主体的な意思で判断することが、世界から信頼され、世界に貢献できる国家に繋がるのだと。米国を含めて諸外国との良好な協力関係を築くことと、自らの自主的判断は別次元だといいます。全く同感です。

長寿命を支える高い医療環境、各種方面に亘る高い技術開発力、勤勉で実直な精神、さらに、アニメや娯楽機などの独自文化、寿司などの食文化などなど。日本は世界に誇れる強さを多数持っているのだと。著者のプラス思考にはいつも勇気づけらます。

5つ星のうち 4.0  正しい歴史認識から日米・日中関係を考える良書。, 2012/8/15

レビュー対象商品: アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える (単行本)

欧米列強諸国が、キリスト教に受け入れいることができないものは、動物であるというキリスト教絶対主義をもとに、白色人種以外の人種を皆殺しにしてきた歴史をもとに、日本にとって重要な同盟国であるアメリカですらも危険であるという警鐘をならす本書。

その結論としては、核武装を行い、正当な歴史を主張できる存在となるべきと著者は言う。

当たり前すぎる話で、その当たり前のことすら、この数十年も達成できない日本にいらだつことはせず、あくまで、日本の未来は安泰だと著者は主張する。

私が知る限り、著者の主張は、数十年一貫してブレていない。その理由は、著者の歴史に対する含蓄に所以すると思われるがいかがだろうか。

学校教育以外歴史を勉強した事がないという人にとっては、必読の書物と言える。

13:33 2014/08/04

  


自主防衛を急げ! [単行本(ソフトカバー)] 日下公人 (著), 伊藤貫(著) 5つ星のうち 4.8 レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー)


引用


http://www.youtube.com/watch?v=0NjhNWc_p-E


 

いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」 [単行本]日下公人 (著)   5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー) 価格:  1,728

大正から昭和初期にかけて、日本の義務教育は世界最高水準だった。当時の教科書をいま見直してみると、その中には現在でも学ぶべき点が数多くある。

そうした戦前の教科書を見直し、現在にも通じる日本の教育精神を今の読者に伝えるのが、本書の主旨である。

一部に戦前の教育イコール軍国主義、とする見方があるが、これは正しくない。太平洋戦争以前の教育は、非常にバランスのとれた、質の良い教育だった。その教えの元となる教科書には、情操教育を養ったり、道徳心を身につけさせたり、国際的視野を広げるような、現在にも通じるような内容が記されている。

本書は、国語の教科書(尋常小学国語読本・国民学校国語読本)を中心に戦前の教科書に学ぶ。「ハナ ハト」「水師營」「鉢の木」「中村君」「稲むらの火」「小さなねぢ」「青の洞門」「曽我兄弟」など、実際に掲載されていた数多くの教材も当時の挿絵とともに紹介する。

大正から昭和へ―そこには世界最高水準の義務教育があった。先人の「学び」を知れば、日本の未来が見えてくる。

単行本: 224ページ出版社: 祥伝社 (2013/6/10)

言語: 日本語発売日: 2013/6/10

目次

第1章 国語がすべての基本である(西洋的進歩礼賛思想の愚「アメリカ人になればうまくいく」のか ほか)

第2章 世界最高水準だった日本の小学校教育(江戸時代、庶民の文化レベルはきわめて高かった地方の文化も豊かだった ほか)

第3章 周りのものに目を向けなさい(名前を憶え、存在を学ぶ国際的視野の持ち方を教えていた ほか)

第4章 あるべき日本人の姿を学ぶ(こうあるべきという実例を学ぶ先人たちの努力によって国土がある ほか)

第5章 人間教育は知・情・意のバランス(小さいころは情操教育を主になぜ「知・情・意」が必要か ほか)

「知・情・意のバランスを取り戻す!」大人のための教科書!

本書は著者・日下公人氏の止むに止まれぬ、愛国の想いで貫かれています。

「はじめに」で、昨年暮れに安倍総理が述べられた施政方針演説の一節が引用されていますが、このことからも、本書の性格は実に明快です。日本人が日本人として美しく生きること。他の誰でもなく、私たち自身が素直なこころで、

歴史の中に真実を学び、自らの運命を切り拓いていく意志、そして勇気を持つことが、今何より必要なことが、本書では熱く語られています。

著者は、本書において大正から昭和初期の「日本の義務教育」が、世界最高水準であった事実を詳らかに解説。

尋常小学国語読本、国民学校国語読本を中心に、挿絵も掲載しながら、当時の教科書の雰囲気まで再現されています。

1.0  ありがとうございました

正気かね、と思う本でした。実のところ、90歳の現役脳外科医である父に頼まれて注文した本ですが、父曰く「そんなに戦前がいいならドラえもんに頼んで連れて行ってもらえばいいのに。苦労知らずのボンボンな上、3流私大卒の知能しか持ってないアベちゃんなら3日もたずに帰って来るだろうけどね。そのうちこんな本が出るような世の中になっちゃいかんから敗戦の時にワシは天皇ヒロヒトを処刑すべしと主張したのだよ。Reverse Course を辿らんようにね」でした。

こういう本を買う種類の人々は本をグチャグチャにする傾向があるので、どんな商品が来るか興味津々でしたが、案の定ボロボロ、シワシワの本でした。

到着日は4日遅れでギリギリ合格です。

5.0  「知・情・意のバランスを取り戻す!」大人のための教科書!, 2

レビュー対象商品: いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」 (単行本)

本書は著者・日下公人氏の止むに止まれぬ、愛国の想いで貫かれています。「はじめに」で、昨年暮れに安倍総理が述べられた施政方針演説の一節が引用されていますが、このことからも、本書の性格は実に明快です。日本人が日本人として美しく生きること。他の誰でもなく、私たち自身が素直なこころで、歴史の中に真実を学び、自らの運命を切り拓いていく意志、そして勇気を持つことが、今何より必要なことが、本書では熱く語られています。

著者は、本書において大正から昭和初期の「日本の義務教育」が、世界最高水準であった事実を詳らかに解説。尋常小学国語読本、国民学校国語読本を中心に、挿絵も掲載しながら、当時の教科書の雰囲気まで再現されています。

読了して、当時の教科書から学ぶべきことがいかに多いかに驚くばかりです。戦後の恣意的な教育で歪められた日本の姿…しかし、日本という国に誇りをもっていた、かつての日本人、すなわち私たちの祖先の矜持が、いま、本書によって甦る!

最近多く出版されている中国や韓国の実態に迫る書籍も有益ではありますが、

日本人が大切にしてきた「徳を保つ」という美風を学ぶことは、より意義深いことのように思われます。

“イギリス人、アメリカ人、あるいは中国人であれ、偉い人は偉い。くだらない人はくだらない。”

そういう認識で貫かれている大正から昭和初期の教科書の存在を学ぶことは、今の日本人が失いつつある「知・情・意のバランスを取り戻す!」きっかけとなることでしょう。

将来の子供たちのために、いま、大人が読むべき教科書―それが本書です。

5.0  平気で人を傷つけたり殺せる今の子供を育てたのは戦後の日教組教育だと確信した。, 2013/8/9

レビュー対象商品: いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」 (単行本)

美しいものを美しいと感じる心など情緒をしっかりと教えた大正7年から昭和7年までの「戦前の教科書」を今の日本に一番必要なものの1つだと思いました。今からでも、この本を教科書として多くの子供達が学んで欲しいです。

評価★1つの方が書いていますが、中には戦争下でご苦労された人もいたでしょうが、私の周りでは多くの方が日下公人さんと同じことを語っています。とても良い本と出会うことができました。多くの、特にお子さんのいる方にお勧めします。

4.0  戦前の優れた教育を見直すきっかけに, 2013/9/15

レビュー対象商品: いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」 (単行本)

戦前の小学校で子供達が学んだ国語読本を元にしています。以前、戦前の修身の教科書が話題になりましたが、こちらは国語の教科書です。国語教育を重視していた時代の教科書ですから、読み応えがあります。ただ、本書の内容は日下氏の解説が多いです。大正デモクラシー期に作られた国語の教科書は、戦前という言葉で想像されるような軍国主義内容ではありません。

今よりは親孝行や勤勉さを教える内容があるのは予想どおりです。

私はネジの話に感銘を受けました。人と比べて自分を卑下するのでは無く、小さなネジにも居場所があって、人から頼りにされる、自分の仕事があるということの大切さを説いています。

5.0  予想通りの内容でした。, 2013/8/5

レビュー対象商品: いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」 (単行本)

タイトルから内容を想像したとおりでした。一つの価値観としてこれもありなのでは。

5つ星のうち 5.0  もっと知りたい, 2014/6/17

レビュー対象商品: いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」 (単行本)

戦前の教育はとても素晴らしく思いました。

自分もこういった教科書で学びたかったし、子どもたちにも教えたい内容でした。戦前の教科書のことをもっと知りたいです。

5つ星のうち 1.0  ありがとうございました, 2013/7/25

レビュー対象商品: いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」 (単行本)

正気かね、と思う本でした。実のところ、90歳の現役脳外科医である父に頼まれて注文した本ですが、父曰く「そんなに戦前がいいならドラえもんに頼んで連れて行ってもらえばいいのに。苦労知らずのボンボンな上、3流私大卒の知能しか持ってないアベちゃんなら3日もたずに帰って来るだろうけどね。そのうちこんな本が出るような世の中になっちゃいかんから敗戦の時にワシは天皇ヒロヒトを処刑すべしと主張したのだよ。Reverse Course を辿らんようにね」でした。

こういう本を買う種類の人々は本をグチャグチャにする傾向があるので、どんな商品が来るか興味津々でしたが、案の定ボロボロ、シワシワの本でした。

到着日は4日遅れでギリギリ合格です。梱包は最低レベルですが、最低レベルな本の中身にはピッタリでした。

16:59 2014/08/09


中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) [単行本]伊藤 貫(著)   5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー) 

価格: ¥ 918   通常配送無料 詳細 

この本を読んでも「核保有」に反対ですか?

 

尖閣事件は中国の「勢力圏拡大戦略」の前奏曲でしかない。今後中国は露骨に日本の主権を侵害してくる。ワシントン在住で国際政治・経済のアナリストである著者は、何年にもわたって国務省、国防総省、CIAの高級官僚や軍事委、外交委の政治家、そして著名学者らと日本の安全保障について議論してきた。その結論は「日本にアメリカの核の傘はない」「MDでは核ミサイルを防ぎきれない」「アメリカに届く核を持つ中国と、日本のために戦争する気はない」であった。

2020年代、アメリカは経済破綻に瀕し、軍事費は大幅に縮小し、中国の経済規模、軍事予算はアメリカを抜く。そしてアメリカは東アジアから後退せざるを得なくなる。その時日本はどうするのか。ハンチントン教授は「日本は中国の勢力圏に吸収されるだろう」と述べていた。それで良いのか。どうすれば中国の属国にならずに独立を維持できるのか。中・朝の核の脅威から国民を守り、隷属を避け、戦争を抑止する…そのために必要最小限の核武装をする、これは平和を希求する日本人にとって道徳的義務でもある。この本を読んだ後も、あなたは核保有に反対ですか?

「勢力圏拡大」を国家目標にしている中国。2020年代、その軍事費は世界一になる。片やアメリカは財政破綻に瀕し、東アジアから後退する。著者が米高官らと激論して得た本音は「アメリカを核攻撃できる中国とは戦争しない。日本に核の傘はない。日本は中国の勢力圏に吸収される。しかし日本に核武装させたくない」であった。そもそも核を持たぬ国は核武装国に服するしかないし、発言権もないのが国際的常識なのだ。「自らを守り戦争を起こさせぬために核を保有する」―これは21世紀の日本人に課せられた道徳的義務でもある、と著者は説く。

単行本: 318ページ出版社: 小学館 (2011/2/1)

言語: 日本語発売日: 2011/2/1

 

目次

第1章 日本の対中外交の座標軸

第2章 世界一の覇権国を目指す中国

第3章 中国の軍事戦略と日本の防衛

第4章 台湾防衛と日本の安全保障

第5章 日本が独立国であるために

緊急対談 中・朝の核から国民を守るのは日本の道徳的義務だ!(田母神俊雄(元航空幕僚長)×伊藤貫)

冷静な議論 日本にも核抑止力が必要だと説けば、多くの人から危険思想の持ち主として扱われる。だが、本書を読めば、核抑止力を持てと主張する人間と核抑止力を持つなと主張する人間のどちらが危険思想の持ち主か分かる。

核武装する軍国主義国家を隣人として持つ我々日本人の決意が問われていると改めて気付かされる。

3.0  日本も自主独立・自衛の道を

核戦力の向上と、中国人民軍の発言権の増長は比例している。当たり前のことだが、本書ではその因果関係を具体的言説や軍事行動で簡潔に説明しています。「核カード」をちらつかせることで、アメリカと対等な立場を要求し恫喝してきました。特に1995年以降、台湾併呑の立場を鮮明にしていく中で、アメリカの介入を躊躇させる道具として核を使用した。孫子の兵法「戦わずして勝つ」という戦略に最も効果的なのが「核」であることは事実です。

 

中国人民解放軍の最右翼として、熊光偕があげられますが、彼は1995年にフリーマン元国防次官補と北京で会ったとき、こう恫喝したといいます。「中国は既に米軍が破壊することの出来ない移動式の核戦力を保有している。ロスを攻撃されたくなかったら、台湾紛争に介入するな」

5.0  冷静な議論, 2011/3/4

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

日本にも核抑止力が必要だと説けば、多くの人から危険思想の持ち主として扱われる。だが、本書を読めば、核抑止力を持てと主張する人間と核抑止力を持つなと主張する人間のどちらが危険思想の持ち主か分かる。

核武装する軍国主義国家を隣人として持つ我々日本人の決意が問われていると改めて気付かされる。

5.0  危機の2020年代, 2011/2/13

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

基本的に日本は、イギリスと同じように「中型国家」として、民主主義的価値観の下、皇室に象徴される国柄を尊重しながら、経済発展を維持し、世界の中で独自の生き方を貫くしかない。中国やその他の国の「属国」として生きていくことは、できないだろう。これは、普通の日本人が無意識に思い抱いている未来に生きる日本という国家の姿だろう。

アメリカ滞在25年という伊藤貫氏は、誰よりも分かりやすく、現在の国際情勢の下での「コップの外から見た日本」を分析している。氏から見れば、「日米同盟は、或る一面に於いてアメリカが日本を真の独立国にさせないために仕掛けたワナである」「中国とアメリカには、日本を核武装させないという明確な約束が存在する」「2020年代には、太平洋における米中の軍事力が逆転する。そのとき、中国への日本従属化が進められる。中国の恫喝にアメリカは日本を守らない」。近未来に向けて、日本をめぐる状況を、氏は国務省やペンタゴンの官僚、アメリカ外交に強い影響力を持つ政治学者たちとの討論から、説得力のあるデータと論理で描き出す。また、日本ではほとんど神格化されているキッシンジャーが、チャイナロビーとして莫大な謝礼を中国政府から得ている事実を指摘する。

実は、こうした議論は、かつて、1980年代から保守的言論人の一部も警告してきたものである。しかし、多くの保守派は、「心地よい日米同盟の幻想」から抜け出そうとはしなかった。日本人が惰眠を貪っている間に、まさに「危機の2020年代」が迫っている。

4.0  基本に立ち返り、現実を直視すべき時, 2011/5/30

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

 

リベラル紙であるはずのニューヨーク・タイムズが今年(2011年)の元日に掲げた社説は、中国の海軍拡張を警戒せよというものだった。アメリカのアジア情勢の論壇では、中国の軍拡にいかに対処すべきかという議論がかまびすしくなっている。日本もいよいよ、現実を見るべき時である。

本書の結論は、中国の覇権政策から身を守るためには、日本にも核戦力が必要であるというものである。日本で核武装の話はタブーとされ、「危険思想」とさえ見なされがちであるが、先入観の前に、筆者が直視している「現実」にこそまず注目すべきである。それは急速な中国の軍拡と軍近代化であり、核で脅された時に「LAを犠牲にしても東京を守る」というアメリカの政治家はいないという現実である。核という響きをただカッコいいと思っている戦争屋ではなく、筆者は日本を守るために必要な装備とは何かを見つめ、核という結論に至っているのである。

さらに噛み砕いて言えば、伊藤氏の主張は「自分の国は自分で守る」というシンプルな原則である。国際政治学の歴史的な見方であるリアリストの考え方であり、戦後の日本が欠いてきた考え方である。思えば政治学の礎の一つを築いたといえるマキャベリの時代から、そもそもまず国防は自前で行うのが当たり前かつ安全なのであって、同盟はそれを補完する要素にすぎない。国益で動く国際政治の現実にあって、日本もまた自らの国益と生存の計算の下に自らの国防に責任を持たなければならないのである。

数年前に、中国脅威論がマスコミでも話題に上ったことがあった。しかしそこで議論の大勢を占めていたのは、中国は脅威と言うのは「適切」かどうかという、問題の核心に関係のないものであったと評者は記憶している。しかし議論すべきは、中国が脅威かどうか言っていいのかどうかではなく、中国軍の力は脅威とするに値するかどうかというものであったはずである。検証すべきは日本を取り巻く軍事バランスの現状であって、モラルの問題を云々するのはまことに脱線した議論なのである。

突き詰めて言えば、現実を見るのがリアリストである。そして本書は、日本に突きつけられた直視すべき現実の一片である。

4.0  米中政争のオモチャとしての日本がわかる, 2012/1/7

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

 

挑発的な本のタイトルは出版社側の宣伝文句にすぎません。内容はまともです。

 

外交においてアメリカが狡猾で、中国が老獪で、日本が幼稚だという現実をまざまざと見せつけてくれます。

 

右派や左派、保守派やリベラル派という政治思想に関係なく、日本国民が自主防衛の気概をもたないために、日本が米中政争のオモチャとして大活躍する哀れで惨めな姿。なにがなんでも克服しなければ日本に明るい未来は来ないことがわかります。自国は自分たちで守れ。我々日本人もいいかげん気づきましょう。

5.0  日本の現実を知る。, 2013/2/1

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大変いい本でした。 伊藤氏の分析に感銘を受けました。 現政権には防衛をしっかりしてもらいたいです。 友人も友好国もいざとなったらあてにできない。 自分がしっかりするということでしょうか。

5.0  目から鱗が落ちる一冊, 2012/12/23

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

本書では表題を論理的に解説している。中国脅威論には、感情的になりすぎ論理性を失ったものが多いが本書では極めて論理的に解説されている。「親米」「親中」という対立軸で議論されることが多いが、本書でそのどちらも間違いであると論ずる。日米同盟に頼る政治家も、中国の脅威を軽視する政治家と同様に愚かであるということを説明し、読了後には自然と日本の核武装の必要性を感じるようになる。「日本の核武装」という日本では賛否両論があるテーマについても「なるほど」と感じさせるだけの裏付けがこの本にはある。中国脅威論や核武装論に対して否定的な考えを持っている方に特に一度読んでいただきたい一書である。

5つ星のうち 5.0  日本は核武装しなければ滅びます、アメリカは日本の為に中国と戦争しません、このことがわかりました。, 2013/2/14

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

 

中国と日本が戦争になった時、中国が日本に核を落とす、と言ったら、日本は、「どうか、それだけはしないでください、日本は中国の言う通りにします」、と言わざるをえなくなり、中国に屈服するでしょう、アメリカは日本の為に、中国と核戦争はしません、日米安保はアメリカが日本に自主防衛と核武装をさせないための、口実でしかない、10年前の米中の軍事経済情勢と今は全く違う、伊藤貫氏はワシントンに26年住み、アメリカ政権中枢の人物達といつも会い本音を聞いてきた、また、アメリカの政策決定に本質的かつ、甚大な影響を及ぼしてきた政治学者の著作、論文を読み、深く研究してきた、伊藤貫氏の本を読む事なくして、アメリカ、国際政治、日本がどのような状況の中にあるか、、なぜ米中露英仏印パキスタン、イスラエル等核をもっているか、わからないだろう、読者は伊藤貫氏を読む事によって、国際政治の真の姿、日本の今後の方向性を知るであろう。まさに、伊藤貫氏のこの本は日本にとって、福音である、日本人1億2千万人が読まねばならない本である。日本人よ、どうか、伊藤貫氏の「中国の核戦力に日本は屈服する今こそ日本人に必要な核抑止力」をお読みください。

3.0  日本も自主独立・自衛の道を, 2011/2/6

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

核戦力の向上と、中国人民軍の発言権の増長は比例している。当たり前のことだが、本書ではその因果関係を具体的言説や軍事行動で簡潔に説明しています。「核カード」をちらつかせることで、アメリカと対等な立場を要求し恫喝してきました。特に1995年以降、台湾併呑の立場を鮮明にしていく中で、アメリカの介入を躊躇させる道具として核を使用した。孫子の兵法「戦わずして勝つ」という戦略に最も効果的なのが「核」であることは事実です。

 中国人民解放軍の最右翼として、熊光偕があげられますが、彼は

1995年にフリーマン元国防次官補と北京で会ったとき、こう恫喝したといいます。

「中国は既に米軍が破壊することの出来ない移動式の核戦力を保有している。ロスを攻撃されたくなかったら、台湾紛争に介入するな」1996年2月に訪中した米政府高官には「アメリカと中国が軍事衝突すれば、われわれはニューヨークに核ミサイルを撃ち込む用意がある。それでも介入するつもりか」西海岸のロスから東海岸のニューヨークという地理的なレトリックを用い、アメリカ全土を標的にできることを伝えています。

中国人民解放軍には朱成虎という強硬派もいます。彼は2000年2月(当時の肩書は大佐)、軍の機関誌に「中国は、非核のイラクやユーゴスラビアとは違う。中国はアメリカを核攻撃する能力を持っている。アメリカが台湾紛争に介入しようとするならば、強烈なダメージを被る結果となる」と書きました。

彼は直後に少将に出世、2005年に、「中国政府の核兵器の先制不使用という原則は『いつでも変えることの出来る』政策だ。もしアメリカが台湾紛争に軍事介入すれば、中国はアメリカに対して核兵器を先制使用する」と発言しました。

この発言は共産党政権を乗り越えた軍部の独走を想起させる恐ろしいものです。

 

こんな中国の現状に対して、著者の主張は明確です。「日本の主権を守り独立を達成するために、日本は核武装するべきである」終始一貫、どうすれば日本は核武装を達成できるかを説いています。

 

尖閣諸島、北方領土、竹島問題など多くの領土問題を抱える日本ですが、対等な立場での国際的対話ができていない状況です。政治家の資質や、国民性などが槍玉にあげられることが多いのですが、実質的に強気な発言ができない現状があります。牙の無い虎は怖くありません。どんな理不尽な要求にも唯唯諾諾として好々爺を演じ続けることはもはやできません。本当の意味で胆力のある政治家、国民の覚悟がなければ、これから先も世界の財布としての地位しかありません。最近の金融危機で、その地位さえ危ういのですが。

 

個人的には核兵器を憎みます。福島の原発事故を目の当たりにするととても複雑な気持ちになります。核に頼らない自主・独立の道をどのように模索していくのか、様々な知見を動員して智恵を絞る時です。

5.0  国民全部に見せたい, 2013/4/30

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早く普通の国になってほしい。・・・と、思うのは自分だけではないと思う。日教組の再教育に使用しては・・・冗談ですが。

5.0  日本が核武装する必要性を感じさせる, 2014/5/3

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中国から核攻撃を背景にした脅しを受けたとき、日本は従うしかない。アメリカは日本のために数千万人の犠牲を払って核戦争など実施しない。アメリカの核の傘など幻影だ。不道徳だ。そう分析する著者の論は明快です。新書サイズを超えた読み応えです。アメリカ在住が長く、政財界や軍人との対談を通して語られたアメリカのホンネをもっと日本人に広めたいものです。

日本を核武装させないのは、アメリカとチャイナの国益のためであり、決して日本のためではありません。

ましてや日本が核を持つのにふさわしくない国だからでもありません。核を持つ中朝が道徳的な振る舞いをしているとでもいうのでしょうか。このような著者の論にまともに反論できる人は少ないでしょう。それにしても、キッシンジャーの親中ぶりというか、彼らに接待漬けにされて恥じない傲慢さには吐き気がするほどだ。

従来の右翼・左翼の枠の外からの視点で書かれた本, 2011/7/9

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アメリカの言うことさえ聞いていればアメリカが守ってくれると思っている親米保守と、憲法9条や非核3原則等を盾にして感傷に任せて戦争反対と叫んでさえいればそれで良いと思っている反戦左翼。著者はこの両者の主張をバッサリと切り捨てます。米中の多数の要人の発言や、アメリカの今後数十年間の財政状況や、過去数十年にわたって中国が進めている軍拡についての具体的なデータを羅列しながら今後の米中の動きに対して日本が国防を考えたときに採らざるを得ない選択を述べています。

 ・要するに自分の国は自分で守るしかないということ。

・そのために軍事力は必要だということ。

・核兵器は日本にとって脅威となる諸外国に対する抑止力として有効な兵器で、

 他の兵器に比べでコストベネフィットが高いということ。

特定の思想や感情論を含まない、現実的な現状認識と今後の日本の採るべき方策を体系的に分かりやすく説明してある良書だと思います。個人的には、順序立てて書かれている分、対話形式の自主防衛を急げ!より本書の方がお薦めです。どちらも内容的には良く似てますが。

最近はそのうち中国の経済が破綻するから国防上の脅威にはならないということを言っている方も居るようですが、親米保守や反戦左翼も含めて日本人は正面から国防を考えることから逃げ続けている国民なのかなと思いました。

 

僕自身は中国人に対しての敵対心はないですし、強硬な核武装論者でもないですが、日本人の国防に対する意識が現状のままであれば、数十年後の日本は中国の属国的な位置に収まってるのも当然の帰結かなと思います。

5.0  これこそが日本の生き残る道、現代の「坂の上の雲」か?, 2013/12/23

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「制裁を受けてでも自主的核抑止力を構築しろ」この結論に至るいくつもの根拠を紹介しています。彼の言っていることは過激でも何でも無く、国際社会の現実です。一人でも多くこの本を読んでもらって、そして国民による核武装のコンセンサスを形成すべきです。

5.0  中国の台頭とアメリカの衰退は必然である, 2012/11/21

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外交と軍事の論文ベースではあるが、多くのインタビューや関連情報も盛り込まれおり、意外と読みやすかった。

アメリカのアジアへの関与の衰退は歴史的にも必然であり、かつて英国がドイツの台頭を押さえられなかったように、中国の台頭も必然であると著者は説く。

著者の「潜水艦による巡航ミサイル配備が抑止力に」はコスト面からも評価でき、一読の価値あり。

巻末の田母神俊雄氏との対談は『正論』誌に掲載されたものを訂正・加筆したもので、とても濃い内容。田母神氏はここでEUばりの核のシェアリングを提唱する。

 

安保条約の本当の意図は? アメリカの政府・軍・情報/研究の関係者で、誰が公正で誰が正直か? これも本書で明らかになる。著者が会って見たキッシンジャーやブレジンスキーの実像まで出てきて驚いた。本書の中核は長い第二章と第三章。

第三章第四節の30Pほどは、2006年と少し古い発行の平松茂雄『核ミサイルのの標的』の増補最新版とでもいうべき。続く第四節ではMDシステムの有効性に疑問を投げかける。参考資料には、多くの英文の文献に混ざって『中国 核ミサイルの標的』も載っている。日米安保/中国の脅威だけでなく、「真の独立」を追求する方も必読。

5.0  めまい, 2011/6/15

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・大昔からアジア統一という目標を一貫して掲げている中国。2020年前後には経済力、軍事力ともに世界一に。

・日米安全保障の「核の傘」は、中国がすでに米国に攻撃可能な核ミサイルを所持しているため無意味。

・日本が米国に購入させられている対核ミサイルシステム「MD」は、数発同時の攻撃には無効。

・アメリカは人種問題、経済危機などでアジアどころではなくなる。

・日本の外交議論は、単細胞な拝米主義者と、ウィルソニアン的視点で盲目的に平和を叫ぶ自称リベラル派の対立構造のみ。

これらの事実から、日本はこのままいけば中国の属国になることは避けられないようです。もうなにもかも手遅れかもしれません・・・。

5.0  クール!!, 2012/6/30

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タイトルからある程度予想される内容ではなく、良い意味で裏切られました。

 

まるで宇宙空間から人工知能が地球を眺めて、各国の動きを倫理とか正義とか感情を抜きに分析しているかのように、非情で冷酷な現実をこれでもかとつきつけられます。他の保守系の警告本とは一線を画した内容であり、一気に読んでしまいました。

ただ、情報戦についてはほとんど触れられていません。日本に住んでいる我々からみれば、核恫喝以前に情報工作で屈服してしまいそうに見えるのです。

3.0  それでも核武装に賛成できない, 2011/6/21

レビュー対象商品: 中国の核戦力に日本は屈服する 今こそ日本人に必要な核抑止力 (小学館101新書) (単行本)

 

中国は急激な軍拡をやっているが、日本の保守派は米国が「核の傘」で日本を守ってくれているので安心だという発想を本書は切り捨てている。中国も米国も目標は同じで、日本に自主的な抑止力を持たせないことであるという。その方が日本を操りやすいからである。バランスオブパワーを信奉するリアリストの発想である。米露中朝の四核兵器国に囲まれているのだから、核武装しないと国を守れないと作者は何度も主張する。しかし、作者が何と言おうと、日本国民は核武装しないと決意している。それによる不利も甘んじる覚悟ができているのだ。日本は「カワイイ」やハイテクを国家イメージにしている国である。軍拡によるキナ臭さとは無縁な生き方をしようとしているのだ。それでいいじゃないかと私も思う。平和ボケと言われようが、スマートで楽しくクールな文化を世界に発信していくという選択があってもいいと考える。甘いと批判されそうが、そういう生存だって「アリ」と思う。中国の強面ばかり本書で強調されているが、国内統治問題は依然として厳しいし、一人っ子政策の大きなツケもいづれ払わなければならない。世界の石油などのエネルギーも減少時代に突入している。軍拡競争ばかりしておれない時代でもあるのだ。米国隷属か中国屈服かの二者選択方式も稚拙な議論のように思う。核が使われないような努力を積み重ねていくしかないのだ。絶望せずに。

 15:45 2014/08/09

 


自主防衛を急げ! [単行本(ソフトカバー)]  日下公人 (著), 伊藤貫(著)   5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (28件のカスタマーレビュー) 

価格: ¥ 1,836   通常配送 内容紹介

◆核議論をしていれば、原発事故も防げていた 福島原発事故は想定外の津波によって、 施設は破壊され、放射能漏れが現在も続いている。 後手後手に回る東電や政府の対応は、 これからの日本に教訓となるべきものである。 なぜならば、政府の無知は 菅総理に代表されるように、 原発反対、核武装反対の立場を取ってきたために 原発や核に対する知識がなさすぎたことである。 もし、以前から核について議論していたら 原発に関する安全性は見直されていたはずである。 つまり、今回の事故は未然に防げた可能性が高い。 嫌なことは後回しにする体質、 おざなりのまま大切な議論をしない体質、 日本の外交を考えない体質……。 実はすべてが、今回の原発事故をまねいた。 この事故は明らかな“人災”なのだ。 ◆日本はこのまま崩れてしまうのか? 大地震により国内の問題一色になった日本。 しかし、国際環境を見回せば、 現在、ただならぬ状況にある。 アメリカの経済圧力(TPPなど) 中東革命による石油高騰 中国のインフレと暴動の可能性 北朝鮮の核の脅威など、 このまま国内問題に終始していれば、 近いうちに日本は国際環境のなかで取り残される。 本当の独立国となるには、 やはり核議論は避けては通れないのである。 アメリカ在住の政治・外交評論家である伊藤貫氏は、 アメリカの真の狙いを肌身で感じた経験を踏まえて語り、 日本を愛し、経済・政治・社会など あらゆる分野を辛口批評で警鐘する日下公人氏は、 日本人としての覚悟を語る。 戦略なき日本に明日はあるのか? 白熱の議論が展開される。 ◆「核」を議論しなければ日本人は前に進めない 今回の震災に遭っても、 明日への希望を失わない日本人の素晴らしさが 世界のニュースを駆け巡っている。 しかし一方で、危機管理能力のなさが露呈したのも事実である。 危機管理は、平和な状態が長く続いた日本人には、 消失してしまった言葉である。 突然の事故に対する再生ができるのに、 それを防ごうとする対策はできない。 だから、国益や国防といった日本の未来に左右する 大問題ですら対策を議論しない、 もはやこれは国民性といっていい。 今回の原発事故で、国民はいっせいに 原発反対論者となってしまうのだろうか。 日本の未来を考えたとき、それは得策ではない。 あえて核について議論する。 その強さこそが日本を再び世界一の国にするための スタートとなるのだ。

内容(「BOOK」データベースより)


今、明かす日米関係の「真実」と新米保守派の「デタラメ」。裏では「ジャップ!」と呼ぶキッシンジャーら知日派米国人。日本のグランド・ストラテジーとは何か。「対米依存」はなぜ間違いか。「自主防衛」はなぜ必要か。このままでは日本は崩れてしまう―白熱大議論。

 単行本(ソフトカバー): 378ページ出版社: フォレスト出版 (2011/4/15)

言語: 日本語発売日: 2011/4/15

 目次

第1章 内と外から「日本」を読み解く(日本には自主的な核抑止力が必要だ日本は「リアリスト・パラダイム」に立脚せよ ほか)

第2章 日本はこの国際環境を生き残れるか(二十一世紀もバランス・オブ・パワーの時代アメリカは中世の叡智をご破算にしてしまった ほか)

第3章 日米関係の「知られざる深層」(“核の傘”は壮大なフィクションである防衛問題は“戦場の常識”から考えよ ほか)

第4章 われらの「核抑止力」構想(自主防衛しない国に正統性はない「保護なきところに忠誠なし」 ほか)

 

具体的な核武装論  戦後の日米関係や親米保守に厳しすぎる指摘(読んでいて心が折れそうになりました)をしながら、日本が独立国としての外交・防衛体制を持つ為に核武装する事を提案しています。他国を核兵器で攻撃する事は出来ませんが、数十発保有するだけで、数万発保有する国と対等に渡り合う事が出来ると言うのです。

非核三原則の廃止・集団的自衛権の行使・NPTの脱退・村山談話の否定等というプロセスを経て、アメリカが恐れる日本核武装の道へと進む事になりますが、やはり米中を同時に敵に回すのは得策ではないらしく、ロシアとの協商関係樹立(あまり信用しない事)やインドとの軍事同盟締結が提案されています。インドは、批判を浴びながら核武装を成し遂げたと高い評価がされています。...

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2.0  疲れた

戦略を論じるのになぜか、地政学的問題は等閑視されている。欧米経済が失速する中なぜか、中国のみ、経済を伸ばしていくという前提も理解しがたい。中国は極度の輸出依存経済だからだ。

大量破壊兵器から精密誘導兵器への軍事トレンドの変化(RMA)も抑えられていないし、今日の戦争の主流となっている低強度紛争(LIC)への対応も定かではない。要するに、核武装して中国(と米国)に対抗しましょう、というだけなのだろうか?しかし米国はともかく、中国のような、人権軽視国に対して、相互確証破壊(MAD)は必ずしも有効ではなく、その部分の議論も煮詰められていない。そもそも、米中を同時に敵にまわしかねない戦略論が、「戦略」の名に価するだろうか?

この種のものを為にする議論と言う。

5つ星のうち 5.0  具体的な核武装論, 2011/4/24

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

戦後の日米関係や親米保守に厳しすぎる指摘(読んでいて心が折れそうになりました)をしながら、日本が独立国としての外交・防衛体制を持つ為に核武装する事を提案しています。他国を核兵器で攻撃する事は出来ませんが、数十発保有するだけで、数万発保有する国と対等に渡り合う事が出来ると言うのです。

非核三原則の廃止・集団的自衛権の行使・NPTの脱退・村山談話の否定等というプロセスを経て、アメリカが恐れる日本核武装の道へと進む事になりますが、やはり米中を同時に敵に回すのは得策ではないらしく、ロシアとの協商関係樹立(あまり信用しない事)やインドとの軍事同盟締結が提案されています。インドは、批判を浴びながら核武装を成し遂げたと高い評価がされています。

憲法については改正の必要はなく、国際法違反だから無効宣言すればよいとしています。憲法の無効宣言こそが第一歩のようです。

5.0  自らが自らを護る意志があるのかを問う, 2011/5/14

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))


日下氏の著書はこれまで幾つも読んできた。

この本で両氏、特に伊藤氏の話した内容は、日下氏と同じことを異なった視点から説明、納得させるものである。

しかも、在米25年間に自ら動いて手に入れた情報に基づいているので説得力もある。

国というものの存在意義、そしてそれを継続して守り、共有する為に必要な条件のひとつが国防である。

その必要性、在り方を考えたとき結果として、それを最も合理的におこなう方法として「核」を持つべきである、という結論に至る。

そして、全編を通して、読み手に対して「我々日本国民に、自らを自らが守る覚悟、意志があるのか?」を問うているのではないか。

5.0  我が国は戦後属国体制ではあと10年持たないとわかる本, 2011/5/2

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

久し振りに有意義な対談を読んだ。これほど明晰に米国の意図と、日本の置かれた現状を分析できている本はありません。伊藤貫先生、本当にすごい国際政治学者です。自主防衛を核武装を以て実施ししない限り、我が国には未来はない。

コラボーレショニスト: 利敵行為をする人が支配する國、ニッポン。コラボレーショニズムの国家はモラール(士気、気概、競争心)を失う。

我が国そのまんまじゃないですか。今のこれらの人びとに我が国を預けることは亡国への道です。

バンドワゴン(すがりつく)より、カウンター・バランス(対抗均衡)するそれが世界の常識。当たり前のリアリズム国家として再興することが、我が国にはまったなしに求められている。以上のことを、歴史の裏話(驚かされることたびたび)とともに、実に明快に伝わってきます。

国際政治史とわが国の未来に興味がある人には必読の書としてお勧めしたい。

5.0  親米保守よ。君たちは売国奴と蔑むサヨクと同類になりたいか?, 2012/11/25

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

「アメリカに追従していれば日本は安泰だ」「日本はアメリカが守ってくれるから、自主防衛する必要はない」今の日本人は誰しも、多かれ少なかれこう考える人は少なくないのではないだろうか。「保守」と呼ばれている人の中にも、こう唱える人は少なくない。しかしそんな日本人を、外国はどう見ているか、ご存知だろうか。インド外務省高官の言葉を引用してみよう。

 

「我々はアメリカと、軍事同盟関係に入りたくない。アメリカという国は、他の諸国と本当に平等な同盟関係を結ぶことができない国なのだ。アメリカと同盟関係に入った国は皆、独立した外交・軍事政策を運営する能力を奪われている。インドはアメリカとの同盟関係に入ることによって、日本のような惨めな立場に置かれたくないのだ」(本書206ページ)

この文章を読んで自嘲する人は多かろうが、そこで留まってほしくない。この短い文章には、本書のエッセンスが凝縮されているのだ。「アメリカと同盟関係に入った国は皆、独立した外交・軍事政策を運営する能力を奪われている。」何故なのか? その理由を、本書ではかなりのページを割いて丁寧に解説しているので、ぜひとも本書を手にとって読んでもらいたい。守ってもらおうと思っているアメリカが、本心ではいったい何を考えているのか、知っておくべきとは思いませんか?

そして、そんなアメリカも、あと十年か二十年で衰退していくとしたら?

親米保守の皆さん。あなた方もまた、もしかしたらあなた方が売国奴と非難する「サヨク」と同様、日本を危機に陥れる存在なのかもしれませんよ。本書を読んでもなお、そうではないといいきれますか?

少々分厚い本ではあるが、それを忘れるくらい、あっという間に読んでしまった。日本人の甘っちょろい「幻想」を完膚なきまでに叩き潰し、そして日本人に覚悟をせまる本書。日本人全員が必ず一度は読んでおきたい。特にまだ頭の柔らかい若者にこそ、手にとって貰いたい本である。

5.0  簡潔な説明で、素晴らしい内容だ !!, 2011/6/11

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

一読してみたらわかるが、余分な修飾語やつまらないロジックがなく、実に現実的で素晴らしい内容だ!!。この手の本は概ね綺麗ごとや、著者のつまらない知識の披瀝や、著者の知的レベルを高く見せようとするパフォーマンスが多いが、そのようなところが全くなく、実に地に足のついた堅実かつ現実的な意見だ。誰にでも分かりやすい言葉で、やさしく書かれているので(国際政治を語る時の最小の専門用語は致し方がない)、我が国の行き先を心配する多くの国民、特に大学生を中心とする若者に偏見を持たず是非読んで欲しい。この手の本の中では最近では秀逸のひとつであろう。

 

読者特に若者が持っている情報とあまりに違う内容なので、驚くかもしれない。しかし世界の現実、特に我が国を取り巻く環境は、日本のマスコミが報道しているものとは、全く違っていることだけでもくみ取れたら、最初の一歩としては良いのではないだろうか。

5.0  戦後最高の本, 2011/5/21

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

この本は、戦後66年で最良の本です。大震災後、日本は再出発することになるが、この本その羅針盤になります。日本国、日本国民必読の書です。私は、座右の書とし、反復読んでいきます。

5.0  「天は自ら助くるものを助くる」という原点, 2011/5/19

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

アメリカの一極支配が黄昏を迎え、多極化と中国の台頭が喫緊の問題となっている今、「自ら生き延びるためのグランドデザインを描けない国家と民族」、つまり「日本は、21世紀に消滅する」。1990年代に、李鵬がオーストラリアでふともらした本音は、保守派の失笑とブーイングを買ったが、実際には外交オンチの民主党政権の迷走によってますます現実的なものとなってきた。

この本は、そういった日本の課題を、日下公人、伊藤貫氏が縦横に論じたものである。至る所に「考えるヒント」が満載されており、「中国の核戦力に日本は屈服する」(伊藤貫)同様、知的刺激にあふれた本だ。

評者は、実は、「なぜ、日本人は、劣化したのか」という問題に関心を抱く者である。明治時代のあの気概に満ちた民族は、どこへ行ってしまったのか。基礎教育世界一と言われた日本の教育制度は、実際にはどのような人材(エリート)を育ててきたのか。

日下氏のこれまでの数多い著作の魅力は、「自分の眼で見て、自分の頭でものを考えて、自分の言葉で表現する」ということにつきる。その日下氏は、東大や通産省でともに過ごした秀才たちの特徴を「模範解答の暗記能力」と見ているが、同感である。官僚と政治家、経営者、学者、教育者、大半の勤労者が、決まった枠組みの中で、決まったことをそつなくこなせる人間が優秀であると考えている。

この体制下でも、日下氏のような「自由思考型人間」がその適応能力の高さ故に「そつなく」生き延び、然るべきポストを得ることもある。しかし、多くの場合、伊藤氏のような、知略あふれ、創造性の高い人材をはじき出してしまう。伊藤氏には著作で生きる道があるが、一般的に言えば、個人によっては、もっと地道な政策立案、交渉力、宣伝、実務的な様々な能力の生かし方もあるはずである。正直に問題に直面化していったために上司や社会的有力者の逆鱗に触れて遠ざけられたような人材を、早く中枢にもどしてやらねばならない。実は、国家公務員、県職員の中にこういった人材が結構いる。ということは、ありとあらゆる組織が抱える問題点の一つなのだ。

「はじきだされて、初めて見えるものもある。危機感を持てば、体制の内側にいる人間には絶対に見えないものが見え、様々なアイディアが湧いてくる」。そういう人材は、人が想像する以上にいる。

日本が生き延びるためには、「無責任と不作為」をやめるしかない。そのためには、人材養成の価値観を根本的に考え直さなければならない。さしあたっては、一旦はじき出されてしまった、問題点を客観的に指摘できる「覚者」を、いかに再び体制や組織に取り込んで生かしていけるかという点に日本再生がかかっている。

5.0  憲法改正論から憲法不要論へ, 2011/6/18

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

本書を読むと、日本が自主防衛および核武装をしなければならない理由がよく理解できる。また、核兵器が防衛的な兵器、というより防衛にしか使えない兵器だということもよく理解できる。

ただ、私が本書を読んで最も印象に残ったことは、伊藤氏の説く憲法不要論である。

日本には長い歴史に培われた、全国民が自然に共有している良識や常識というものがある。憲法とは、国民の価値観がばらばらな国家にとって必要だが、そのような日本にとっては必要ない。

現行憲法に限らず、大日本帝国憲法でさえも不要であった。大日本帝国憲法がなければ「統帥権の干犯」問題は起きなかった一方、大日本帝国憲法が日露戦争の勝利につながったわけでもないからである。

 

実際、憲法などというものがなくても日本は2000年も続いてきたのである。いや、聖徳太子の17条の憲法はあったわけだが、国家の骨格を簡潔に述べたあの程度のものなら憲法を作ってもいいかもしれない。

 

政治手法的にも憲法の改正は難しい。例え衆参両院の総議員の三分の二が憲法改正論者になったとしても、その三分の二が納得できる新たな憲法を作るには非常に長い時間が必要だろう。憲法を廃止してしまうほうがずっと簡単である。そして、憲法が無くなったところで、何の混乱も起こらないはずであり、「自衛隊は軍隊ではない」とか「集団的自衛権を有しているが行使できない」といった詭弁を呈する必要もなくなる。私は本書をきっかけとして、憲法改正論者から憲法不要論者になったのである。

5.0  日本が好きな人、みんな読んでください。, 2011/9/16

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

日本人の全てに読んで欲しい本です。

世界中で日本人ほど国の安全について無関心な国民はいない、だからなお日米同盟を更に強化・進展すべきと強く思っていました。民主党が政権を担って以降この日米の関係が怪しくなり、一日も早く自民党が政権復帰を果たすことを、これも強く願っていました。この本は私にとって衝撃でした。著者のお二人、特に伊藤さんはワシントンに25年いて多くの米国政府高官を友人に持ち、多くの政府機密文書を丹念に調べ主要各国、特に米外交についての多くの真実を語っています。

私の思いと考えはすべて間違っていることを確信したのです。日本外交はこうあるべきと考えていた私のスタンスは瓦解しました。

5.0  とても知的な質の高い、良書である。, 2011/5/27

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

これは、とても質の高い名著だ。日下公人・伊藤貫両氏による「自主防衛を急げ!」には、以下四つの特徴がある。

日下・伊藤両氏は保守派であり自主防衛派であるが、いわゆる親米保守派ではない。両氏は本書で、敗戦後の日本の親米保守派の戦略観と独立心の欠如を厳しく批判している。両氏は、日本の著名な親米保守派の言論人――例えば、高坂正堯氏、岡崎久彦氏、森本敏氏等――を、具体的な理由を挙げて明瞭に批判している。日本の論壇で「権威」とされてきた人たちの国際政治に関する思考力の欠如を、ここまで冷徹に批判した本は初めてである。

 

本書は、今後二十年間の東アジア地域における米中のパワー・バランスが「中国優位、米国劣位」に推移していくことを明瞭に解説している。この本のタイトルが『自主防衛を急げ!』となっているのはそのためである。日下・伊藤両氏は、「対米依存の時代は終わった」ことを明確に、論理的に説明している。

 

伊藤貫氏は本書で、核戦略の基礎理論をとても分かり易く解説している。本書は、今まで一度も核戦略理論を勉強したことのない読者にとっても、核戦略の本質が容易に理解できるように工夫されている著作である。

 

本書を読めば、過去六十五年間の日本の護憲左翼と親米保守派の言論人たちが、いかに皮相な議論をしてきたかが理解できる。本書を若い世代の人たちに薦めたい。本書は非常に真面目な本である。しかし日下・伊藤両氏は、とても分かりやすい話し言葉で、国際政治と戦略論の最重要ポイントを解説している。本書は、保守系の雑誌に数多くみられる「やたらに悲憤慷慨してみせる、情緒的なナショナリズム」とは無縁の著作である。日本の外交論壇にも本書のような知的レベルの高い著作が現れるようになったことは、素晴らしいことである。

納得, 2014/1/30

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

日本という国に自信を失っている方には必読書です。いうべきことを言わない日本人には、うんざりしていましたが、日本の生きる道を精神論ではなく科学的に示してくれた名品だとおもいます。一人でも多くの人に読んでほしいと思います。

5.0  注目を浴び、論争をよんでほしい, 2011/11/20

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

過去500年の世界史、今後の世界の潮流をふまえ、戦後日本国を属国と定義し、これからの日本国の進むべき道を解説している。また、日本の社会科学系知識人のほとんどが、諸外国の知識人と比較し、知的に劣ったコラボーレショニストであると定義されている。

戦争に敗北した国家の運命について、キッシンジャーの解説が、そのまま日本の戦後史に当てはまる事に慄然させられた。近現代史を踏まえた上で、今後の日本の国家戦略を、明確に定義してある本は、そうそう無いと思える。このまま中国がひたすら膨張をつづけるという、著者の主張やアメリカ衰亡の急激かつ激しさを強調する、著者の主張には、多くの異論が有るのだろうが、それゆえ、本書がより注目を浴び、専門家間で論争をよんでほしいと、国際政治の素人である自分は希望します。

5.0  タイトルのとおり自主防衛を急げ!, 2012/4/1

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

大変おもしろかったのですぐ読み終えました。自主防衛=核武装というのが本著の主旨ですが困難を伴う日本の核武装への具体的な道筋も記されており大変参考になる著書だと感じました。

昨今米国の衰退を見透かすように中露朝に弄ばれる外交諸問題が頻発しており

ますますエスカレートしていくものと思われます。翻って同盟国米国はというとTPPなる現代の不平等条約を押しつけさらに中朝に宥和外交を行なっている始末です。

この著書を読んでいただき良識ある日本人が一人でも増えてくれることを期待して止みません。

5.0  現実を客観的に直視, 2012/3/20

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

久しぶりに国際政治、軍事関係の本を読みました。現実を直視した素晴らしい内容の本です。日本が独立するために我々は立ち上がらなければなりません。もうあまり時間がありません。素晴らしい国史を持った日本人、徳性を兼ね備えた世界に誇れる日本人を取戻しましょう。

5.0  我が国も防衛を, 2013/4/13

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TPPによって骨抜きにされようとしている日本。これを守るには、自己防衛が大切。アメリカは守ってくれません。自国を守らない国民をもつ国家を他国が守ってあげようと思いますか?

 5.0  初レビュー, 2011/9/4

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amazonで30冊程の本を買ってきましたがレビューを書くのは初めてです。これまでは良書と出会ってもわざわざレビューを書くのが煩わしくて書かなかったんですが本書を読み終えて、レビューを書かずにはいられませんでした。

とにかく目からウロコでした・・・。自分も親米保守こそ日本の生きる道だと思っていたのでまさか売国左翼と親米保守が国家にとって、色は違えど似たような形のモノだとは気がつきませんでした。

本書は少なくとも、これから政治家や官僚、はたまた経営者等を目指している若い人たちには是非読んでもらいたいです。

5.0  『日本人の誇り』, 2011/5/19

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

本書とともに、藤原正彦氏の『日本人の誇り』(文春新書)を読むことをお勧めします。名著です。共感できる部分も多いと思います。ぜひご一読を。

5.0  人間は本当に賢く成れるのか・・・, 2011/5/28

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バベルの塔以降(以前からか?)、闘争に次ぐ闘争の歴史を重ねて来て、遠い将来本当に理想的空想の『八紘一宇』は実現するのでしょうか・・・

自然界、動物の世界には生存の為のテリトリーが決まっていて、環境の変化や個体数の変化が無い限りは平和です・・・有れば闘争か絶滅です。

我々人間だけが自然の法則から自由である(頂点に立つ)と言う傲慢は、良く判らないが?西欧思想で?私達日本人にはなじまない考え方の様に思う・・・この国の条件、豊芦原瑞穂の国に感謝です。

長い歴史のうちたった一回の敗戦が、私達を腑抜けにしましたが、価値観の違う世界との闘争に経験が無い幸せな不幸せが、大きな教訓を与えてくれました・・・

私達の子や孫、その次次の世代にも、この国の国土と思想や精神を残してあげたいのですが(又責任とも思えるのですが)・・・

キチンと世界と対峙する教育をしてこなかったツケが、戦後66年を経た今表れているように思えます。

皆仲良く生きるのが理想ですが、私達が望まなくても世界が善意で動いて居ない事は、薄々わかります(事例は幾らでも在ります)。

そんな焦燥感で鬱々と暮らしている気持ちに、この本は一つの方向性と希望の様な解法を与えてくれ、又日本人としての誇りを思い出させてくれました。

 

私達の国の事を確り考える為にもお勧めの本です。

 

5.0  気持ちは痛いほどわかるのだが、、, 2012/1/22

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

この本ははっきり言って、戦後の平和教育を受けていた日本国民にはきわめて厳しい内容となっています。

戦後の日本がどういうものだったか、また、これからの日本はどうするべきかが具体的に書かれています。

そして結論から言うと、自主防衛を急げ!核武装をしろ!なんですが、現実としては、自主防衛も核武装もできないように、首根っこ掴まれてるのが今の日本の現状で、もし、そこで「このままじゃ駄目だ!」なんて奮起して、自主防衛や核武装をしようとしたらどうなるかというのは、このお二方も当然わかっているでしょう。

国際社会からハブられて、対日貿易を止められて、経済制裁を受けて、場合によっては武力制裁まで受けて、それでも歯を食いしばって自主防衛や核武装をする覚悟が今の国家や国民にあるかということです。

この本は、どうにもその部分がすっぽり抜けている印象が否めませんでした。

とはいえ、時代が変わりつつあることも事実ですし、この本を契機にして、国民一人一人が日本の防衛というものを考えても良いかと思います。

5.0  チベット・ウイグルの様に成りたいですか・・・日本人の皆さん, 2011/8/15

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

私はず~と日本人で居たいので核武装賛成です。原潜も早く作りましょう。

日本人皆読む必要があるでしょう, 2012/10/15

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

全ての人が一読されることをオススメします。私たちに必要なもの、足りないものがわかります。

4.0  日本人は必読書, 2013/6/17

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

毎日放送されているニュースに出てこない事柄ですが・・・もっとTV等でPRすべきと思う。

5.0  久しぶりに勉強になる本に巡り会えた, 2012/10/5

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

良い本ですね、マスコミ、日教組に洗脳されていた事を、また、気付かされました。日本国民全員が読んでほしい本です。もちろん政治家の人、政治家を希望している人、マスコミ関係者は必ず読んで欲しい、最低限この本の知識くらいは知っておくべきでしょうね。

5.0  自主防衛を急げ!, 2011/10/14

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

この本は広く知られているだろうか.当然のことを取り上げているんだが,本書の内容を奇異と捉えるなら現状の異常さに気づかず思考停止状態に陥っているに違いない.およそ日本ほど自国の安全に無責任な国はないのではなかろうかと思えてならない.自国の安全保障を外国に託し,事足れりとひたすら安逸を貪るこの国っていったい何だろうかと改めて思わざるを得ない.この現状のままもし国家の安危にかかわる重大事態が勃発すれば政府及び国民はどんな対応を見せるのか.政府は果たして国民の生命・財産が守れるのだろうか.これに対し国民が不信感をいだいているなら国を守るために立ち上がろうとする国民は皆無であろうと思える.エゴイズムの大波が生ずるに違いない.本書と合わせて故村田良平・元駐米大使の著書『何処へ行くのか,この国は』がお勧めだ.

 5.0  相変わらずの日下節炸裂, 2013/5/30

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

相変わらずの日下節炸裂。「日下節」が好きな方にはおススメします。

2.0  疲れた, 2011/5/13

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

戦略を論じるのになぜか、地政学的問題は等閑視されている。欧米経済が失速する中なぜか、中国のみ、経済を伸ばしていくという前提も理解しがたい。中国は極度の輸出依存経済だからだ。

大量破壊兵器から精密誘導兵器への軍事トレンドの変化(RMA)も抑えられていないし、今日の戦争の主流となっている低強度紛争(LIC)への対応も定かではない。

要するに、核武装して中国(と米国)に対抗しましょう、というだけなのだろうか?

しかし米国はともかく、中国のような、人権軽視国に対して、相互確証破壊(MAD)は必ずしも有効ではなく、その部分の議論も煮詰められていない。

そもそも、米中を同時に敵にまわしかねない戦略論が、「戦略」の名に価するだろうか?

この種のものを為にする議論と言う。

自主防衛も核武装も、なんら忌避するものではないが、米国に長く暮らしてすっかり米国嫌いになったこの種の人の、ある種「恨みのこもった議論」には正直、辟易させられる。欧州が米国より「素敵」に見えるのは、まさに、欧州に長く住んだ経験がないからだ、とまず、理解したほうが良いだろう。

4.0  <自主防衛にはホントに核武装しかないの?>, 2011/5/11

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

大筋において首肯するものだが、結論には大反対だ。

自主防衛イコール自主核武装の論理が、いかにも稚拙。この手の主張を何度読み返してみても、核武装を正当化せしめる根拠がどうにも薄弱の感をぬぐえない。

曰く、北朝鮮や中国は核によって日本を包囲している。バランス・オブ・パワーの論理に従って核武装することこそ、東アジアの安定化につながるというもの。それらの主張は核兵器が使えぬ兵器、使わぬ防御兵器であることが大前提で論じられるのだが、人類には既にその使用経験があるという明らかな矛盾点は全く顧みられることがない。核抑止論など、新興宗教のようなもので、何の実績も根拠もない、たかだか60年ばかりの間、まかり通った屁理屈に過ぎぬものではないのか。

 

確かに、日本が核武装することで、当面、外交上のアドバンテージを得ることはできるかも知れない。だが、核を携えておきながら、にらみ合いだけがいつまでも続くとは限らない。

目的のためには手段を選ばずという精神の退廃の行き着く先にあるのが、核による先制攻撃だからだ。

 

そもそも、バランス・オブ・パワーの論理とは、力を正義に据え置く論理であり、獣の論理に他ならない。また、道徳的な高みを目指すという至高目的に対しても、核武装は矛盾する。なぜなら、それの使用される場面は常に非武装市民の大量虐殺という現実を招来するからだ。もし、どうあっても使用しないことを前提とするなら、はじめから持たなければよいのである。

 

結局、自主核武装論とは、時を俯瞰できぬ大衆的視点の生み出した謬論の一つでしかない。

敗戦認識の払拭と、核の傘からの離脱、反核・反原発によらぬ限り、日本の、否、世界の運命が変わることは、もはやない。20世紀の世界戦争は核兵器の使用によって終焉を迎えたが、この次の世界戦争が核兵器の使用によって始まるのは、目に見えている。獣の論理に支配された文明の末路は、太古より定まっているのではないだろうか。

5つ星のうち 5.0  自主防衛を急げ 書評, 2011/10/21

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

日下公人と伊藤貫共著の『自主防衛を急げ』の骨子は次の通り。 

' 自分の国を自分で守るのは当然の義務である。

' その義務を果たさない国にレジティマシーが無い。

' 自主独立の気概を持つべし。

' 独立核を持ったインドに学べ。 インドが核を保有した当時は非難を受けたが核を持ったことによる強みが効いて国際社会から認められた。

' アメリカは頼りにならない。 過去にアメリカの高官は日本の有事に自国の兵士を危険に晒すことはないと再三にわたって明言している。

' 核の傘は当てにならない。 日本が核攻撃を受けたらアメリカが必ず報復するという保障は無いのだから。

' ニュークリア・シェアリングは自主防衛とはならない。 受け渡しの決定権はアメリカ大統領ないしはアメリカ議会にあるのだから。

' 日本を守れるのは結局は日本だけである。 

 

骨子は良い。 私から付け加えるとすれば、自主防衛と核武装はイスラエルに学ぶべき、ということである。 小さな国土と敵に囲まれた厳しい環境で生き残り、立派に経済を発展させきたこの国の姿勢から学ぶことは多いはずである。

 

この本は随所に間違いを含んでいる。 そして深刻な左翼の毒にちりばめられている。 したがって防衛に興味ある人間は上に挙げた項目だけ読んだらそれで十分である。 上の項目を頭において、どうすればよいか自分で考えるべきである。 この本は読むべきではない。 間違いと毒でむしろ悪影響を与える本である。

 

伊藤貫という人物はアメリカ在住が長いようであるが、アメリカを熟知しているとは思えない。 むしろ肝心なことを全く理解していない。 イスラエルをバッシングするが中東のことも全く理解していない。 リベラルの特殊な考えに偏っており保守ではない。 そして氏が取り上げる人物はどれも保守ではないどころかいかがわしい際物である。

 

その代表がミアシャイマーという人物。 こんな変な名前は聞き覚えがないと思って調べてみたら分かったが、「The Israel Lobby and U.S. Foreign Policy 『イスラエルロビーとアメリカの外交政策』」という本の著者である。 この本は反ユダヤ主義に根差した陰謀論である。 ユダヤ人がアメリカ政界を操作し、イスラエルに有利な外交をするよう仕向けている、という根も葉もないガセネタである。 ゴミである。 私は一行も読んでいない。 なぜならばゴミだからである。 反資本主義・反ユダヤ・反イスラエルの極左ノーム・チョムスキーからは高く評価されているそうで何とも不名誉なことである。 

 

氏は殊更にイスラエルを中国、ロシアと並べて覇権主義国家と呼び貶める。 イスラエルの面積はニュージャージー州程度である。 ちっぼけな国土である。 この国がいつ誰に対して覇権を主張したのか。 それどころか、6日戦争以来、国土は縮小する一方である。 現在までにシナイ半島、南レバノン、ガザを手放している。 土地を次々と手放す覇権国家があり得るだろうか、ということである。

 

氏はイスラエルの6日戦争が国際法違反のパレスチナ侵略と呼び、イスラエルの軍事行動をパレスチナ人虐殺と呼んでいる。 市民の犠牲者を最小化せんとするイスラエルと、市民の犠牲者を最大化せんとするパレスチナ・テロ側の戦いをこのように表現する氏の視点の偏りと不道徳さと意地悪さは南京大虐殺をでっち上げたアイリス・チャンといい勝負である。

 

氏はアメリカの戦争は全部悪だとしている。 インディアン制圧、南北戦争、ベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争、これら全部を十把一絡げで愚劣な戦争と評している。 ベトナム戦争はアメリカがベトナム全土を共産化させようとする北ベトナムに対抗する南ベトナムを支援して起きた戦争である。 ニクソン時代に完全に勝利を収めたにも関わらず、次のフォード時代に民主党議会が南ベトナムへの戦力支援継続を拒否したために北ベトナムが勢力を盛り返して泥沼化したのである。 アメリカが敗退したのはリベラル勢力の妨害のせいであって決して「ベトナムに大義があったから」などではない。 サイゴン陥落後多くのベトナム人が共産主義者の暴力の犠牲になり、更にはカンボジアの大虐殺が引き起こされた。 氏がことを忘れたのか分かっていないのか知らないが、いずれにしてもこの不見識は青い左翼青年そものもである。

 

氏はイラク戦争の理由づけとなった証拠を捏造としている。 また戦争そものもを国際法違反であり不必要であるとしている。 このセリフも左翼原産である。 当時は共和党も民主党も一致してイラクのアメリカへの脅威を認識し、国益と安全を守るために議会の承認を得て開戦に踏み切ったのである。 「大量破壊兵器」だけが理由ではなかったのである。 むしろサダム・フセインこそが大量破壊兵器なのだから、何も問題も無いのである。

 

氏はブッシュ大統領を殊更馬鹿にする。 ブッシュよりもクリントンはましだった、オバマもましであると。 「ブッシュがビン・ラディンより怖かった」とまで言う。 氏は9.11で犠牲になったのはアメリカ人だけではないこと、その後イギリスも、スペインも、インドネシアもイスラム・テロの犠牲となったことを知らない。 少なくともアメリカを素早く立ち直らせ、その後今に至るまで同様のテロを防いだブッシュの功績を認める良識はないのか。 9.11は前任のクリントンがテロを野放しにしたために起きたものである。 オバマはブッシュが国民の安全を維持するために行った数々の政策を保護にしている。 それをブッシュよりまし、とはあまりにもふざけていないか。

 

経済のことも語っているが、「デリバティブはニューヨークのユダヤ人が金儲けを企んで作った」などというのは失笑ものである。 この本の目的は日本の防衛ではなくユダヤ人叩きか、と言いたくなる。 Community Reinvestment Actをカーターが成立させ、クリントンが推進し、低所得者への住宅融資を民主党議員が銀行に強制したことから投資家がリスクを分散させるためにデリバティブが生まれたという経緯を知らないのか、ということである。 左翼運動による市場の攪乱が破滅的な結果を生んだという事実を知らないのか、ということである。

 

伊藤氏と共同執筆者の日下氏にアドバイスするとしたら次のとおりである。 アメリカを正しく判断したければ、亜流ではなく、保守本流を見るべきである。 2012年大統領選挙は保守本流の回帰となる。 オバマ政権はもう終わりである。 アメリカ本来の保守であり、合衆国憲法オリジナリストであり、バランスのとれた知性と経験を持つミシェル・バックマン、ハーマン・ケイン、リック・サントラム、彼らのいずれかが次期大統領の本命候補である。 彼らの原点はレーガンが命を吹き込んだ保守運動である。 彼らの思想にこそ着目するべきである。

15:48 2014/08/09

 

 

 

伊藤實

水島総みずしま さとる水島 総  生誕1949年6月18日(65歳)日本の旗 日本 静岡県 出身校早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻

職業会社経営者、映画監督、脚本家、評論家

水島 総(みずしま さとる、1949年(昭和24年)6月18日 - )は、日本の経営者、映画監督、脚本家、プロデューサー、政治活動家、日本文化チャンネル桜取締役。頑張れ日本!全国行動委員会幹事長。

略歴[編集]

静岡県掛川市出身。

1968年(昭和43年)静岡県立静岡高等学校卒業。

1972年(昭和47年)、早稲田大学第一文学部ドイツ文学専攻卒業。

フリーランスのディレクターとして200本以上のフジテレビなどのテレビドラマの脚本・演出を手がけ[1]、後に映画にも進出。

日本国内においてフィリピンに関する番組を放送してきた「フィリピンチャンネル」を主宰。

2004年(平成16年)、日本文化チャンネル桜を設立。

2014年(平成26年)1月、2014年東京都知事選挙に出馬を決めた田母神俊雄の選挙対策本部長を務める為に日本文化チャンネル桜代表取締役社長を辞任[2]。現在は同社取締役を務める。

 

主張・活動[編集]

 

Question book-new.svg この節の参考文献は、一次資料や記事主題の関係者による情報源に頼っています。信頼できる第三者情報源とされる出典の追加が求められています。(2013年7月)

2010年尖閣諸島抗議デモで演説を行う水島。保守的な考えを基軸にし、左翼的な考え方を一貫して非難するが、親米保守に代表される戦後の保守思想の歪みについても批判的であり、新しい保守の潮流の可能性についての主張を主に展開する[3][4]。

また、保守思想とは「所詮、世の中、うまくいかないもんだからね、でもなあ、少しずつでも、お互い助け合って、ちっとは生きやすい世間をぼちぼち作っていこうや、それにしても、ご先祖さんは大変で、偉かったんだねえ、こうしてなんとかここまでやってきたけれど、まあ、生きるってことはお互い、何だか辛えもんだよな、ほんと哀しいもんだよなあ、でもね、あんたがいるから、俺らあ、何とかやっているよ」といったものだという風に表現している[5]。

女系天皇を認める皇室典範改正、移民受け入れ、新自由主義、グローバリズム、選択的夫婦別姓制度導入に反対[6][7][8]。

「支那事変の自虐史観に毒された日本の歴史認識」の打破をめざしていると述べている[9]。

公明党とその支持母体である創価学会[10]について、公明党の中国問題や尖閣諸島問題への対応姿勢・外国人地方参政権賛成や人権擁護法案賛成の姿勢などを採り上げ、批判的な報道をチャンネル桜の番組内で繰り返し行っている[11][12][13][14]。

在日本朝鮮人総聯合会(以下「朝鮮総連」)が北朝鮮に経済制裁をする日本政府に抗議をしていたために、朝鮮総連を批判している。「日本人を拉致した国の指導者を支持する団体にデモを許すのはとんでもない話」と発言した[15]。

統一教会およびこれから政治的影響力を受けていた民主党・社民党(旧社会党)・自民党内の党内勢力、加えて同教会やパチンコ業界が北朝鮮を経済的に支援している事について批判的な報道を繰り返し行っている[16][17][18]。

幸福の科学を支持母体とする幸福実現党の党員が出演しての討論と[19]、同党の政治活動についての批判的な論評も行っている[20]。

チャンネル桜の番組内において、北海道におけるアレフの急速な勢力拡大について割れ窓理論・檀家制度・世界基督教統一神霊協会・立正佼成会・北海道における社民党の強さなどに触れつつ批判的な立場から論評している[18]。

自身も所属している日本映画監督協会の実態は9割以上の所属者が左派であると主張している。[要出典]

2007年(平成19年)には、南京攻略戦の正確な検証と真実を全世界に伝える映画として『南京の真実』を製作[21][22]。

2007年(平成19年)7月13日には米国大使館に慰安婦問題に関する謝罪要求決議の全面撤回を求める抗議書の提出や『ワシントンポスト』への意見広告掲載などを行った(決議についてはアメリカ合衆国下院121号決議参照)。

2008年(平成20年)夏に「南京大虐殺の完全虚構論を緻密に論証する」機会として模擬法廷を開く予定をしていた[23]が、開催には至らなかった。

チャンネル桜の経営悪化に伴い、私財を投じて補填を行うとともに、2000人から一人あたり月額1万円、合計毎月2000万円の寄付を募る「日本文化チャンネル桜二千人委員会」を設立した。

2009年(平成21年)4月5日にNHKが放送した、NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国”」をめぐり、「台湾の日本統治時代が悪と一方的に描かれており、内容が偏向している」「日本の台湾統治を批判するため、台湾人の証言をねじ曲げている」「番組にはやらせや、事実の歪曲・捏造があり、放送法に違反している」「台湾の人の心と日台関係を傷つけた」などとして、抗議活動を展開。日本と台湾の両国の視聴者や番組出演者を含めた約1万300人により集団訴訟を起こすに至った(現在公判中)。

2010年(平成22年)2月2日、保守派の市民団体 頑張れ日本!全国行動委員会を設立。田母神俊雄を会長とし、自らは幹事長に就任。

福島第一原子力発電所事故以降の脱原発運動に対して、「代替エネルギーはない」「車の交通事故で年間1万人以上が死ぬからといって、『車をやめよう』という結論にはならない」と反論し、一貫して原子力発電所の再稼働の必要性を主張している[24][25]。

核武装論者である[26]。


2012年8月19日午前8時ごろ、尖閣諸島の魚釣島沖海上で戦没者の慰霊祭を行った後、船から海に飛び降り魚釣島海岸まで泳ぎ、上陸を敢行した。その後、東京都議会議員の鈴木章浩、兵庫県議会議員の和田有一朗、東京都荒川区議会議員の小坂英二、浅野久美ら他9人の日本人が続いて上陸した。[27][28][29]。その後、灯台付近で日の丸を掲げる、灯台の骨組みに日の丸を張るなどの行為を行った。海上保安庁の呼びかけで、午前10時までに全員が島を離れた(日本人活動家尖閣諸島上陸事件を参照)。

 

その他[編集]

座右の銘は、水島の尊敬するドイツの作家トーマス・マンの「DURUCHHALTEN=持ちこたえること」[30]。

意見対立が原因で小林よしのりの漫画に登場した事がある[31][32]。

アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルやカナダのロイター、台湾の台北タイムズやオマーンのオマーン・トリビューン(Oman Tribune)をはじめ、各国のメディアからは右翼活動家(right-wing)として紹介されている[33][34][35][36]。

http://www.ch-sakura.jp/about.html

 

TV出演[編集]

日本文化チャンネル桜 桜プロジェクト(キャスターとして毎週木曜日 20:00~21:30、およびゲストとして不定期出演)

報道ワイド日本 Weekend(毎週金曜日 20:00~21:00 コーナー・コラム出演)

日本よ、今...「闘論!倒論!討論!」(司会、毎週土曜日 20:00~23:00)

西部邁ゼミナール(TOKYO MX)

2011年6月11日 東電バッシングの愚かしさ【1】

2011年6月18日 東電バッシングの愚かしさ【2】

2012年9月1日 水島総氏の尖閣上陸記

2013年3月2日 核武装論に本気で取り組め―日本が核武装しなければならない理由

2013年3月9日 核武装論に本気で取り組め―「安倍安保」をどう評価するか

主な作品[編集]

映画[編集]

パンダ物語(1988年)(日中国交正常化15周年、日中平和友好条約10周年記念作品)中国人・錢道遠との共同脚本

奇跡の山 さよなら、名犬平治(1992年)(東宝創立60周年記念作品)監督・脚本

南の島に雪が降る(1995年)監督・脚本

南京の真実(2007年)監督・脚本

 

テレビ[編集]

意地悪ばあさん(1981年)

天まであがれ!(1982年)演出・脚本

気分は名探偵(1984年 - 1985年)演出

ぐうたらママ3 ぐうたらママ怒る(1984年)

傑作 意地悪ばあさん・抱腹絶倒!意地悪ギャグ決定版(1989年)

こいまち(1999年)演出・脚本

24時間テレビ・愛は地球を救う10 ドラマスペシャル 車椅子の花嫁(1987年)

水曜グランドロマン 死刑囚からの恋歌(1991年)

 

著作[編集]

東中野修道・冨澤繁信・水島総 「戦線後方記録映画「南京」から見えるもの」『南京「事件」研究の最前線 日本「南京」学会年報』 東中野修道編、展転社、2008年5月、平成20年版「最終完結版」。ISBN 978-4-88656-321-7。

『1937南京の真実』 水島総原作、前田俊夫作画、映画『南京の真実』製作委員会・チャンネル桜エンタテインメント製作・監修、飛鳥新社、2008年12月。ISBN 978-4-87031-891-5。

水島総 「第三の潮流の誕生は自主憲法への大河となる」『日本は憲法で滅ぶ 中国が攻めてくる!』 渡部昇一監修、総和社、2011年2月。ISBN 978-4-86286-048-4。

水島総編著 『亡国最終兵器 TPP問題の真実』 青林堂〈チャンネル桜叢書vol.1〉、2011年8月。ISBN 978-4-7926-0435-6。

水島総編著 『『核武装』が日本を救う』 青林堂〈チャンネル桜叢書vol.2〉、2011年11月。ISBN 978-4-7926-0440-0。

 

脚注[編集]

 

1.^ さくらじ#65 sayaの遺骨収集報告と水島の戦後左翼総括[H24/12/21収録]日本文化チャンネル桜,H24年12月28日

2.^ 田母神俊雄氏が都知事立候補表明 選対本部長は「チャンネル桜」水島氏 - J-CASTニュース・2014年1月7日

3.^ 【直言極言】戦後保守との訣別、第三の潮流の可能性は?

4.^ 【直言極言】日本保守たる所以

5.^ 弁慶の立ち往生 H24/1/30 (南京の真実 スタッフブログ)

6.^ 【直言極言】女系天皇を彷彿とさせる「移民」受け入れ議論

7.^ 【直言極言】グローバリズムを終焉せしめよ!

8.^ 活動報告|頑張れ日本!全国行動委員会

9.^ 上海事変から東京裁判までの経緯の演説

10.^ “公式PRIMENEWS 20130129 1/2 公明党 山口代表に聞く 訪中の成果”. BSフジLIVE プライムニュース (2013年1月31日). 2013年2月15日閲覧。

11.^ “【民主党】公明党と手を組むか?民団と懇ろな野田佳彦[桜H23/9/1]”. 日本文化チャンネル桜 (2011年8月31日). 2013年2月15日閲覧。

12.^ “【大阪維新の会】危うい橋下幻想、公明党と選挙協力へ[桜H24/2/20]”. 日本文化チャンネル桜 (2012年2月19日). 2013年2月15日閲覧。

13.^ “【公明党】与党失格、邦人保護への消極姿勢と尖閣棚上げ論[桜H25/1/22]”. 日本文化チャンネル桜 (2013年1月22日). 2013年2月15日閲覧。

14.^ “【反日日本人】特定アジアのエージェント達[桜H25/1/23]”. 日本文化チャンネル桜 (2013年1月23日). 2013年2月15日閲覧。

15.^ “「朝鮮総連は『地上の楽園』へ帰れ!!」(H19.3.6)”. 日本文化チャンネル桜 (2007年3月6日). 2013年2月15日閲覧。

16.^ “【直言極言】国民運動への逆風、国難突破への決意[桜H23/2/4]”. 日本文化チャンネル桜 (2011年2月3日). 2013年2月15日閲覧。

17.^ “3/3【討論!】パチンコは国を滅ぼすか?[桜H23/6/11]”. 日本文化チャンネル桜 (2011年6月10日). 2013年2月15日閲覧。

18.^ a b “さくらじ#71 小川寛大・星飛雄馬と語る、宗教と体罰とAKB48”. 日本文化チャンネル桜 (2013年2月8日). 2013年2月15日閲覧。

19.^ “1/12【討論!】激論!!幸福実現党と新憲法草案[H21/7/10]”. 日本文化チャンネル桜 (2009年7月10日). 2013年2月15日閲覧。

20.^ “【宗教と政党】幸福実現党との討論を経て[H21/7/16]”. 日本文化チャンネル桜 (2009年7月16日). 2013年2月15日閲覧。

21.^ 1/2【水島総】「南京の真実」第一部「七人の『死刑囚』」特別編集版[桜H25/12/21]

22.^ 2/2【水島総】「南京の真実」第一部「七人の『死刑囚』」特別編集版[桜H25/12/21]

23.^ “Japanese filmmaker plans mock Nanjing tribunal” (英語). AFP. (2008年1月25日) 2010年10月25日閲覧。

24.^ 【水島総】何故か反原発デモの賛同者に[桜H24/2/15]

25.^ 【水島総】今までの原発論議、これからの原発論議 [桜H23/4/28]

26.^ 核武装論に本気で取り組め西部邁ゼミナール 2013年3月2日放送

27.^ 【守るぞ尖閣】魚釣島上陸レポート[桜H24/8/23]日本文化チャンネル桜,H24年8月23日

28.^ 水島総氏の尖閣上陸記西部邁ゼミナール 2012年9月1日放送 TOKYO MX

29.^ 尖閣上陸議員団が石原知事を強力支持 東京スポーツ 2012年8月29日

30.^ 弁慶の立ち往生 H24/1/30 (南京の真実 スタッフブログ)

31.^ 水島総 『小林よしのり氏へ、出演と録音公開の申し入れ』 チャンネル桜、2010年、7月1日公開。 公式アーカイブ動画。

32.^ 水島総 『小林よしのり・デマゴギストの勘違い』 チャンネル桜、2010年、8月26日公開。 公式アーカイブ動画。

33.^ 台北タイムズ電子版 2007年1月26日号 Japanese filmmaker to deny Nanjing massacreより抜粋

34.^ ウォール・ストリート・ジャーナル電子版 2012年8月14日号 Japan's Nationalist Movement Strengthensより抜粋

35.^ ロイター電子版 2013年8月18日号 Japan nationalists return after nearing islands disputed with Chinaより抜粋

36.^ オマーン・トリビューン電子版 2013年8月19日号 Japanese nationalists return after sailing near disputed islandsより抜粋

 

関連項目[編集]

日本文化チャンネル桜

頑張れ日本!全国行動委員会

草莽全国地方議員の会

行動する保守

南京の真実

桜井誠‐長らく共闘関係に合った在日特権を許さない市民の会会長。

 

外部リンク[編集]

チャンネル桜

カテゴリ: 日本の映画監督

テレビディレクター

日本の実業家

新しい歴史教科書をつくる会の人物

慰安婦問題の人物

南京事件 (1937年)の研究者

日本の保守活動家

日本の反共主義者

日本の核武装推進論者

静岡県出身の人物

 

14:39 2014/08/09

 

 

 

 

アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える [単行本]  日下 公人 (著)

 

内容紹介

 

自国のことは自国で決するには、どうすべきか。日本にはすでに力がある。その力を自覚し、「日本のために使う」ことに徹すれば、眦を決して自らを奮い立たせるような力み方は必要ないことがわかる。叫んで、ことさら自らを奮い立たせようとするのは、力がまだ備わっていない者のすることである。

日本が近代から今日に至るまでに達成したレベルの高さを、きちんと自覚すればよい。

自らの持つ力を「意志」によって世界に示していくことで、かつての戦争時代のように血が流れることもなく、やがて世界は「日本化」していく。「アメリカに頼らなくても大丈夫な日本」は、その具体的な現れである。その兆しはすで

に、世界の人々の文化・娯楽面を中心に数多く現れている。これからますます、

日本のアイデンティティと価値観が持っている世界的な普遍性を実感することができるようになる。本書は「反米」の書ではなく、その扉を開いていくものである。(本文より抜粋)

日下/公人 昭和5年(1930年)、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。同行取締役を経て、(社)ソフト化経済センター専務理事・理事長、三谷産業非常勤監査役、東京財団会長を歴任。現在は、評論家。ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲイターとして活躍。未来予測の正確なことには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

単行本: 212ページ出版社: PHP研究所 (2006/11)発売日: 2006/11

 

目次

序章 日本の自立的変化が始まった

第1章 アメリカのトラウマを知らない日本人

第2章 「わが国」の力を自覚せよ

第3章 日本は「アメリカ化」する必要がない

第4章 「意志」を表明する秋が来た

第5章 かの国々とは、こう付き合おう

終章 “特異”な時間は終わる

 

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日本人は読むべきだ。, 2007/1/9

レビュー対象商品: アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える (単行本)

これからの日本はどうなるのか?アメリカとの協力関係を維持していくのか?それとも中国なのか?アジアなのか?それともロシアなのか?

本書では日下氏がその部分をキッチリと分析して下さっている。一歩踏み込んでしっかりとした指針を示してくれている。師の感覚は切れ味があり、分かりやすく納得がいく。

まずは全日本国民に読んでいただきたい。読めば、私の言っている意味が分かり、アメリカ・中国などに怯えていくことはないと気付かれるであろう。

5つ星のうち 4.0  自主、自立、自覚の精神を持ち、より世界に貢献できる国へ, 2007/6/2

レビュー対象商品: アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える (単行本)

本書は、昨今自信を失った日本人をに対して、我々の潜在能力の高さを再確認させてくれる良書です。著者は、我々日本人が自らが持つ力を自覚し、過度な外国に依存主義から自立し、自ら主体的な意思で判断することが、世界から信頼され、世界に貢献できる国家に繋がるのだと。米国を含めて諸外国との良好な協力関係を築くことと、自らの自主的判断は別次元だといいます。全く同感です。

長寿命を支える高い医療環境、各種方面に亘る高い技術開発力、勤勉で実直な精神、さらに、アニメや娯楽機などの独自文化、寿司などの食文化などなど。日本は世界に誇れる強さを多数持っているのだと。著者のプラス思考にはいつも勇気づけらます。

5つ星のうち 4.0  正しい歴史認識から日米・日中関係を考える良書。, 2012/8/15

レビュー対象商品: アメリカに頼らなくても大丈夫な日本へ―「わが国」の未来を歴史から考える (単行本)

欧米列強諸国が、キリスト教に受け入れいることができないものは、動物であるというキリスト教絶対主義をもとに、白色人種以外の人種を皆殺しにしてきた歴史をもとに、日本にとって重要な同盟国であるアメリカですらも危険であるという警鐘をならす本書。

その結論としては、核武装を行い、正当な歴史を主張できる存在となるべきと著者は言う。

当たり前すぎる話で、その当たり前のことすら、この数十年も達成できない日本にいらだつことはせず、あくまで、日本の未来は安泰だと著者は主張する。

私が知る限り、著者の主張は、数十年一貫してブレていない。その理由は、著者の歴史に対する含蓄に所以すると思われるがいかがだろうか。

学校教育以外歴史を勉強した事がないという人にとっては、必読の書物と言える。

13:33 2014/08/04

 

 

 

 

2014年8月11日 (月)

追加毒ガスを・「植草一秀の『知られざる真実』」20140811主権者の積極行動で原発再稼働を阻止する   第933号

引用

「植草一秀の『知られざる真実』」20140811主権者の積極行動で原発再稼働を阻止する   第933号

ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2014081101502222472

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拙著『日本の真実-安倍政権に危うさを感じる人のための十一章-』

(飛鳥新社)

http://goo.gl/8hNVAo

について、ジャーナリストで作家の高橋清隆氏が書評を掲載下さった。

http://goo.gl/cjMSb4

 

過分な書評を賜り、深く謝意を表したい。夏休みにぜひご高覧賜りたく思う。日本の進路を、「戦争と弱肉強食」の方向に定めるのか、それとも「平和と共生」の方向に定めるのか、日本は重大な岐路に立っている。

主権者が意識して問題を捉え、積極的な行動を展開してゆかないと、知らぬ間

に、日本が「戦争と弱肉強食」の国にされてしまうだろう。

安倍政権にはこの危うさがある。

夏休みピークの日本の週末を台風11号が襲った。

各地で深刻な被害がもたらされたが、人的な被害が比較的に小規模に抑えられたのは、事前の影響調査が入念、予防的な警戒措置が採られたことが原因であろう。

発生し得る災害に対して、備えを十分にして、警戒的に行動することにより、被害を抑制することができる。完全とは言えないまでも、一定の効果を得ることは可能であろう。


土砂崩れ災害が発生し得る地域の住民避難を警戒的に実施することにより、土砂災害での人的被害を縮小できるはずである。

大雨のたびに繰り返される悲惨な犠牲を生まないようにするには、日常から有事の際の備えに万全を期すことが必要である。

2014年もお盆休みを終えると、いよいよ終盤に差しかかることになる。安倍首相はゴルフ三昧の長い夏休みをエンジョイして、内閣改造に進む予定であるが、日本経済は坂を転げ落ちるように悪化している。このなかで、日本の主権者の多数意見を踏みにじって強行実施した、集団的自衛権行使容認の閣議決定の暴挙が、政局に重い影を落とすことになるだろう。


株式市場、為替市場にも波乱の予兆が示されている。

日本政治、政局、経済が重大な変節点を迎える季節が到来する。


8月9日に長崎で催された原爆犠牲者慰霊平和祈念式典では、被曝者代表として出席した長崎市の城臺(じょうだい)美弥子さんが「平和への誓い」を読み上げた。

このなかで、城臺さんは、安倍政権の集団的自衛権行使容認の閣議決定について、「日本国憲法を踏みにじる暴挙」と批判した。そして、「被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください」と訴えた。

https://www.youtube.com/watch?v=uDI7_gW78k4

安倍晋三氏を前にして、堂々と安倍政権の暴挙を批判する姿勢を、日本のすべての主権者が見習うべきである。権力者にひざまずき、媚を売る茶坊主がはびこるなかで、首相の面前で堂々と正論を提示する姿勢を、すべての日本の主権者が見習うべきである。

これに対して、安倍晋三首相は8月6日の広島の平和祈念式と同じく、昨年と瓜二つのあいさつ文を読み上げ。安倍氏はただ用意された原稿を読むだけなのだから、せめて原稿を用意するスタッフに、一から文章を書き上、心のこもった文章にすることを指示するべきだろう。

それが「誠意」というものである。


昨年と同じ原稿をただ読み上げるという行為は、式典に対する、誠意のなさの表明と受け止められても当然である。

8月6日の式典での式辞が昨年のコピペであったことが批判されたときに、直ちにその行動を改めるか、あえてそのまま突き進むのかに、安倍氏の性格、行動様式が如実に示される。

大人(たいじん)は、批判に理があると判断すれば、直ちに行動を改める。

「過ちて改むるに憚る勿れ」の言葉を実践する。これに対して小人(しょうじん)は、あえて、誤った行動を押し通す。

改めることによって、最初の行動が過ちであったことを認めることを憚るのである。過ちを正当化して、これを押し通す。

「小人」とは弱い人間のことである。安倍晋三氏は弱い人間なのだ。

 

2014年のお盆が明けると、四つの重大問題が安倍政権に迫る。福島の知事選、沖縄の知事選、川内原発の再稼働、そして消費税再増税の決定である。安倍政権はこれらの問題とともに退場の道に進むことになると思われる。

長崎の平和祈念式で安倍政権の集団的自衛権行使容認の閣議決定を、「日本国憲法を踏みにじる暴挙」と糾弾した城臺美弥子さん。こうした毅然とした行動が、いまの日本に求められているのだ。

城臺さんの魂のこもった「平和の誓い」スピーチは、YOUTUBE動画で閲覧可能である。


https://www.youtube.com/watch?v=uDI7_gW78k4

この素晴らしいスピーチを日本中に拡散流布してもらいたいと思う。映像では、城臺さんが安倍政権の暴挙を批判する場面の安倍首相の反応が捉えられている。

NHKの『スローズアップ現代』が集団的自衛権行使容認問題を常識的な形で解説したことを、菅義偉官房長官が激怒したのと同様の、「誰がこんなスピーチを容認したのか」との怒り心頭の心情を露わにしているように見える安倍晋三氏の姿がよく捉えられている。


城臺さんは「平和の誓い」で次のように述べた。

「たった一発の爆弾で、人間が人間でなくなり、たとえその時を生き延びたとしても、突然に現れる原爆症で多くの被爆者が命を落としていきました。私自身には何もなかったのですが、被爆三世である幼い孫娘を亡くしました。わたしが被爆者でなかったら、こんなことにならなかったのではないかと、悲しみ、苦しみました。

原爆がもたらした目に見えない放射線の恐ろしさは人間の力ではどうすることもできません。今強く思うこと、この恐ろしい非人道的な核兵器を世界中から一刻も早くなくすことです。

そのためには、核兵器禁止条約の早期実現が必要です。被爆国である日本は、世界のリーダーとなって、先頭に立つ義務があります。しかし、現在の日本政府は、その役割を果たしているのでしょうか。今、進められている集団的自衛権の行使容認は、日本国憲法を踏みにじる暴挙です。

日本が戦争できるようになり、武力で守ろうと言うのですか。

武器製造、武器輸出は戦争への道です。いったん戦争が始まると、戦争は戦争を呼びます。歴史が証明しているではないですか。日本の未来を担う若者や子どもたちを脅かさないでください。

被爆者の苦しみを忘れ、なかったことにしないでください。」

安倍晋三氏は、被曝者のこうした言葉を自分の心に受け止めるキャパシティーを持ち合わせていないのだろう。

自分の意にそぐわないものでも、その言葉を一度呑み込んで、その上で、自分の判断を再構成するという、柔軟性を持ち合わせていないのだろう。

これを「想像力」の欠如ということもできる。自分の心を城臺さんの心に置き換えて、ものごとを見つめるという「想像力」を持ち合わせていないのだと思われる。

 

城臺さんは、原発再稼働問題についても正鵠を射た厳しい指摘を示した。「福島には、原発事故の放射能汚染でいまだ故郷に戻れず、仮設住宅暮らしや、よそへ避難を余儀なくされている方々がおられます。

小児甲状腺がんの宣告を受けておびえ苦しんでいる親子もいます。このような状況の中で、原発再稼働等を行っていいのでしょうか。使用済み核燃料の処分法もまだ未知数です。早急に廃炉を含め検討すべきです。」低線量被曝の健康への影響は、現段階で専門的に明らかになっていない。

 

ICRPは生涯の被ばく線量が100ミリシーベルトまでは、有意な健康被害が確認されていないとしている、放射線被曝量と健康被害の関係は正比例の関係であり、これ以下の被曝量では健康被害がないという「しきい」はないというのが定説である。

 

放射線被ばくは少なければ少ないに越したことはないというのが、専門家の多数意見である。国と福島県では、年間線量20ミリシーベルトを居住地で容認している。この線量では5年で生涯上限値に達してしまう。

とりわけ、乳幼児、胎児の放射線に対する影響は深刻であるとされており、乳幼児および胎児に、この水準の放射線被曝を容認することは犯罪的であると言わざるを得ない。

福島の問題を処理することもできずに原発を再稼働するのは常軌を逸しているというよりも、狂気の沙汰であ。

2014年後半の最大の勝負どころのひとつは、九州電力川内原発の再稼働阻止である。

現地では9月28日(日)に鹿児島市で川内原発再稼働を阻止する大集会が開催される。反原発運動を展開し続けてきた広瀬隆氏が日本の全主権者に呼びかけを行っている。

以下に広瀬氏の呼びかけを紹介させていただく。「原発ゼロ社会を求める全国の有志が結集することを祈ります。

ドイツでは、ヴァッカースドルフ再処理工場の建設を、国民がみなチェコ国境に集まって、医師も、企業人も、先頭に立って総力で阻止しました。そして、高レベル放射性廃棄物最終処分場の候補地ゴアレーベンもまた、昨年、ついに白紙に戻させました。

このように、国民が「危ない場所」一ヶ所の運動に団結する力が、現在のドイツ人の原発反対運動のエネルギーの源流です。福島原発告訴団も、全国の結束があったおかげて、最後まで踏ん張って、検察審査会の「起訴」決断を引き出しました。

同じように今、鹿児島県が、私たち日本人の良識の砦です。ここを突破させないようにすれば、日本のすべての原発の廃炉が実現するのです。鹿児島県民は、必死のレジスタンスを続けています。疲労も極限のなかで、ここまで押し返してきました。「あと一息だ、助っ人を頼」と叫んでいます。

 

福井地裁の判決→滋賀県知事選挙→福島原発告訴団の検察審査会「起訴」決断と、三連勝中です。

 

このあと、沖縄県知事選でも必ず勝利します。安倍晋三に敗北の鉄槌を下しましょう。これは、全国運動です。一ヶ所の運動に団結する力を見せましょう。一生のうちで、すべてを賭ける価値のある日です。」9月28日の鹿児島市の川内原発再稼働阻止大集会に一人でも多くの主権者が結集し、川内原発再稼働阻止を何としても実現してゆかねばならない。

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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━5:14 2014/08/11


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■世界の環境ホットニュース[GEN] 904号

■14年8月9日■ご意見・ご投稿このメールに返信■封印された「毒ガス」 全真相----------------------------------------

特番の紹介です。           原田 和明

 

封印された「毒ガス」 全真相

8月10日(日)午後1時55分~3時20分

テレビ朝日「ザ・スクープスペシャル」

 

番組ホームページから以下引用。「21世紀最悪の化学兵器攻撃による大虐殺に世界は戦慄した」「化学兵器の使用は人間の尊厳に対する挑戦である」シリア政府軍が神経ガス・サリンを使用し市民を大量虐殺したとして、去年9月、懲罰的な軍事攻撃を行うべきだと主張したオバマ大統領。毒ガスなどの化学兵器・・・それは核兵器や生物兵器と並ぶ非人道的な大量破壊兵器だ。

そもそも、その残虐性から第一次世界大戦の頃から国際法違反の「戦争犯罪」だったはずの化学兵器。 しかし、戦後も規制されず拡散していった原因の一端は、日本とアメリカによる毒ガス戦隠蔽工作にある。歴史上、毒ガス兵器を最後に大量使用したのは旧日本軍である。にもかかわらず、なぜ歴史学者ですら日本軍は毒ガスを使用しなかったと信じたのか? 今、新たな証言や証拠を発掘し、日本軍による毒ガス戦、そして毒ガス人体実験の全貌に迫る。

一方、ルーズベルト大統領自ら毒ガス使用禁止を明言していたアメリカ自身も、1945年秋から日本本土上陸に備えて、毒ガス先制攻撃する極秘作戦の準備を進めていた。ターゲットは九州各地33カ所、ユタ州の実験場でB25から毒スを散布して訓練が行われた。日本の降伏によって対日毒ガス戦は幻に終わるが、戦後、アメリカはある理由から日本軍の毒ガス使用という戦争犯罪を訴追せず、歴史の闇に葬った。

結果、今も少なくとも30~40万発の毒ガス弾が土中や海中に遺棄されたままで、被害者が絶えない現実がある。番組では日米双方で関係者を徹底取材、封印された毒ガス戦の真相を検証する。それはけっして遠い過去の話ではなく、戦後69年が経った現代の問題でもあるからだ。

 

封印された「毒ガス」 全真相

8月10日(日)午後1時55分~3時20分

テレビ朝日「ザ・スクープスペシャル」

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平成26年8月11日

知られられる真実

いんよう

売国者たちの末路 [単行本]  副島 隆彦(著), 植草 一秀 (著)

知られられる真実

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/

内容紹介

リーマン・ショックを的中させた副島隆彦氏と植草一秀氏の対面が実現。国民を不幸にする国家権力に対して「共闘宣言」を叩きつける。

植草氏は1990年代、日本を代表するエコノミストとして華々しく活躍していた。しかし2001年4月の小泉純一郎政権誕生後、その経済政策(すなわち竹中平蔵氏主導の『構造改革』路線)に異を唱えつづけたところ2度にわたって「痴漢事件」の犯人となり、公的な職を失った。2004年の事件は罰金刑が確定したが、2006年の事件は最高裁で係争中である。現在はブログで政治・経済分析を中心とする言論を発信している。

副島氏は早くから「植草氏は冤罪。売国者・小泉=竹中政治の謀略に嵌められた」と指摘。同時に植草氏の言論活動を高く評価してきた。

両氏が相見える本書では、小泉=竹中政策の糾弾はもとより、民主党・小沢一郎代表への国策捜査、「かんぽの宿」問題に象徴される郵政民営化の闇、世界金融危機の行方まで、新聞やテレビでは触れることのできない「真実の言論」を展開する。

内容(「BOOK」データベースより)

 

衰退するアメリカ、小泉・竹中政治の闇と終幕、財務省利権、政権交代を阻止する勢力、地獄へひた走る世界経済、―新たな時代を予測する、衝撃の対論。

 

単行本: 252ページ出版社: 祥伝社 (2009/6/23)

言語: 日本語発売日: 2009/6/23

目次

まえがき 副島隆彦

1章 世界史の転換が起きている

■「エコノミストの予測」と「副島の予測」は、ここが違う

■ 世界の流れは変わった。売国者は末路を迎える

■ まだ「小泉・竹中」の残党がいる

■ なぜ世界も日本も「財政出動」に急転換したのか

■ サブプライム危機は「目に見えない危機」だ

2章 破裂した金融爆弾

■「デリバティブのブラックホール」をつくったアメリカは土下座せよ

■ アメリカの景気回復は「コーヒータイム」に過ぎない

■ バブルを生み出す「二つの理由」とは

■ アメリカは日本の「守旧派」と手を結び直した

■ ケチな財務省が「財政出動の大盤振る舞い」を許した理由

 

3章 売国の構図

■ 郵政民営化は、アメリカの「経済安全保障」に欠かせなかった

■ りそな銀行救済の背後に立ちこめる、国家犯罪の匂い

■「竹中降ろし」と「植草入閣」が水面下で進んでいた

■「植草はガリレオだ!」

■ ゲシュタポ・金融庁に襲われた銀行

■ 郵政民営化の本当の狙いは、巨大な「不動産」だ

■「かんぽの宿」突然の減損会計の謎

■ 日本郵政の社長人事をめぐる対立構図

 

4章 国家の暴力

■ その日、すでに尾行がついていた

■ 冤罪のきっかけとなった「もうひとつの事件」

■「竹中大臣辞任」と「植草事件」、そのタイミングは奇妙に符合する

■“被害者”の女性は婦人警官だ

■ 国税や警察は“公設の暴力団”である

 

5章 売国者はこうしてつくられる

■「経済学者・竹中平蔵」の基盤はどこにあるのか

■ 言うことが180度変わるのは、なぜなのか

■ 大物大蔵官僚のおかげで築かれた海外人脈

■ 大蔵省が作成する「3000人リスト」とは

■ アメリカで「洗脳」された財務官僚・高橋洋一氏

■「植草事件」と「高橋事件」の落差

 

6章 国策捜査、暗黒国家

■ 小沢一郎攻撃という謀略、その背景に何があったのか

■ 日本では三権が「分立」していない

■「アメリカ軍は日本から帰ってくれ」発言がきっかけだった

■ メディアは世論を「誘導」する

■ 出演禁止を言い渡された愛国者

■ 副島隆彦も「監視」されている

 

7章 地獄へひた走る世界経済

■ アメリカの対日金融支配戦略は、1983年から始まった

■ 日本を悪くした「ジャパン・ハンドラーズ」たち

■「大蔵権力」は、どれほど日本を歪めてきたか

■ アメリカへの日本資金の流出を止めさせろ

■ ドル暴落を支えつづけた日本の売国政策

■ 外資撤退の陰で、企業倒産と官僚の「焼け太り」が起きている

■ 世界経済は、さらにもっとひどくなる

 

あとがき 植草一秀

 

一体日本は誰の物?

それは他でもない日本人の物でありなおかつ日本人の為に政治を行わないればなりません。

 

日本の支配層や政治家達がもはや日本を売り渡すことにしか精力を尽くさなくなり本当に日本を思い、新たなる同盟、新たなるシステム、新たなる発展への道を示す人達が社会から抹殺、しまいには本当に抹殺されてしまう現代日本の現状を嘆きなおかつ、それでもまだ日本は立ち直れるという勇気と希望と元気をもらえる一冊です。

 

どんなに国策捜査ではめられてもめげずに表舞台に出てくる植草氏もそして植草氏と同じ、またはもっとひどい目にあう

危険性の高い副島氏の覚悟ととてつもない愛国心を感じました。

2.0  国体の護持について考えさせられます

太平洋戦争終結時の無条件降伏では国体の護持を求めたそうですね。 天皇とその官僚は全て連合軍の下部組織として組み込まれるという事だと、聞きました。 それならこの本はぴんとが外れていることになりませんか? アメリカ合衆国がいまだにインディアンとの戦争をしている国だとは思いませんか? 日本がアパッチやシャイアンのように居留地に追い込まれても仕方が無い状況だと聞いております。

5.0  一体日本は誰の物?, 2011/5/30

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

 

それは他でもない日本人の物でありなおかつ日本人の為に政治を行わないればなりません。日本の支配層や政治家達がもはや日本を売り渡すことにしか精力を尽くさなくなり本当に日本を思い、新たなる同盟、新たなるシステム、新たなる発展への道を示す人達が社会から抹殺、しまいには本当に抹殺されてしまう現代日本の現状を嘆きなおかつ、それでもまだ日本は立ち直れるという勇気と希望と元気をもらえる一冊です。

どんなに国策捜査ではめられてもめげずに表舞台に出てくる植草氏もそして植草氏と同じ、またはもっとひどい目にあう危険性の高い副島氏の覚悟ととてつもない愛国心を感じました。

 

この人達の覚悟と勇気は本物です。経済論も目からうろこが落ちるものばかり全ての日本人にとって必読です。結局我が国日本はロックフェラーを始めとする世界支配層の資本家達の所有物の一つでしかないのでしょうか?かつてロックフェラー家の人々はこういったそうです「日本も中国もわが一族の持つ庭だ」と…本当にそうなのでしょうか?…

いいえ!それは全く違います日本は私達日本人の物なのです!

 5.0  私はだまされている?, 2009/6/25

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

一挙に読破しました。あの植草氏の本?全てを奪われた人だ・・・、と興味が沸いて購入しました。五感に「これが真実だろう」と響いてきました。郵貯の問題、政治の闇、登場者は全て今の日本を動かしている人たちです。政治番組に時間裂くよりこれ、読んだ方が時間の節約になりましたよ。たぶん数ヶ月先分くらいまで・・・。

5.0  すべての国民に売国奴の真実を, 2009/7/5

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

外資系ファンドは、りそな銀行の急騰で、濡れ手に泡の利益を得たが、彼らは「ウエクサは火あぶりにしろ」と口々に叫んだという。外資系ファンドはインサイダー情報でカネを奪い取った確信犯と言えよう。

 

外資どもが狙っているのは、郵政300兆円の資産はもちろんだが、郵政の不動産だ。米国の不動産大手、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの日本進出が不気味である。また先の郵政民営化選挙では国民を扇動する工作費として、5000億円がCIAから日本のマスメディアに渡ったという。

 

かんぽの宿は固定資産評価額でさえ、857億円する。だが、突然、大幅な減損会計が行われ、2400億円を投じたかんぽの宿が簿価で129億円にまで下げられてしまった。オリックスの背後にはサーベラス・ファンドがいる。さらには西川社長を初めとした三井住友の人間が郵政を私物化し、その背後には、ゴールドマン・サックスがいるのだ。

 

このような事を明らかにした植草氏は米国、政府にとって疎ましい存在だった。2004年の痴漢冤罪事件では、検事に最初から、「この件は上が起訴する方針を決めてますから」と植草氏は言われたという。まさに国策による逮捕、起訴だったわけだ。2006年の事件では、植草氏を取り押さえた2人の屈強な男が私服の警察官だったことが明らかになった。まさに政治弾圧である。

 

キャリア官僚はアメリカに留学して洗脳されて帰ってくる。CIAが検察、警察、その他暴力装置やマスメディアと直接つながっている。財務官がせっせとアメリカの国債を購入して、日本のカネをアメリカに貢いでいる。これが実態だ。

 

冤罪によって、その名を汚されたが、植草氏は、庶民の目線から、政治と経済を語ることの出来る、稀有なエコノミストである。これからも植草氏のブログを応援したい。真の愛国者が団結して日本を正しい道に導かなければならない。次は代表選だ。

5.0  総選挙前に必読, 2009/6/28

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

この二人にしか書けない。米国と通じた売国奴の仕掛けた罠の数々。中川昭一も高橋洋一も、やはり罠に落ちたのか。本当に、このままでは、国民には未来はないと確信させる。くしくも、読み終わったその日、6月27日の報道では、植草氏の都迷惑防止条例違反事件の上告が、社会の中では更正が期待できないとの理由で棄却され、なんとたったの4ヶ月の懲役が確定、収監の予定。これは、マスコミを追われた森田実氏が前回の参院選で選挙カーにのり応援演説をしたことが選挙の敗因の一つであることを突き止めた勢力が、植草氏を、近づく衆院の解散総選挙期間中、刑務所に閉じ込めて絶対にこれ以上発言させないために、時期を選んで、上告棄却したのだろう。戦前のような暗黒政治が、すぐそばまできている。

5.0  目覚めよ, 2009/6/25

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

 

2009.8.4追記昨日植草氏は収監されました。やっていない犯罪で執行猶予もつかず実刑で収監されるなどと言う中世の魔女裁判のような事態が、21世紀の日本という国で平然と行われたのです。

この本に書かれてあることの信憑性のこれほどの証明は無いと思うと同時に、この今の日本の状態を国民は真剣に考えなければならない。

いったい日本はどうなってしまったのか。

水戸黄門や暴れん坊将軍のような正義が勝つと言う当たり前のことが、現実の日本では夢物語なのか。

この本に書かれている小泉、竹中達は本当に悪魔のような売国奴であり、それを継承する現政権はこれほど腐っているのだと言うことがこの事件で明白になりました。

彼らに鉄槌を下さなければならない。

日本国民として現在怒りが爆発しています。(追記終わり)

下記のレビューを書いたすぐ後で、植草氏の最高裁上告棄却事件がありました。

それはまさにこの本の発売に危機感を抱く勢力の反応だと確信する証拠となりました。

その上植草氏の事件は完璧な冤罪であることの証明にもなりました。

なぜなら、普通の頭の普通の人が冷静にこの本を読めば疑いようの無い事実、に対する捻じ曲げた判決であることが一目瞭然だからです。

裁判官ともあろう者がこんな簡単な善悪の判断がまともに出来ないわけは無い。

逆に言えば、この本の信憑性を高めた行為だったともいえます。

まだ読んでいない方は是非読んでください。

 

ここに書かれている内容の重大さは国民すべてが知らなければならない事実だ。捏造でも陰謀でもない。真に日本のことを考え、間違った政策に異議を唱え続けていた植草氏の真実の声を副島氏が引き出した、革命的な対談集だ。現在の世界ならびに日本の悲惨な状況を以前から予言してきた副島氏と、当時政権の真ん中にいて小泉、竹中批判を続けていて国策逮捕されてしまった植草氏。二人の知識人の底の深い対談に圧倒される。それにしてもここまで露骨に小泉竹中政権の裏を暴露した書物は今までに無かったと思う。この対談集で今までうすうす感ずいていたことが決定的に明らかにされた思いがする。出版社の勇気に敬意を表したい。

 

 

5.0  必読の書, 2009/6/29

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

「売国者たちの末路」を拝読しました。まず何より、副島氏と植草氏の深い教養と危機感に敬意を表したい。

以下には、拙文ながら1)小泉氏らについて、2)植草氏について感想を述べたい。

1)小泉氏らについて小泉氏や竹中氏にしろなんにしろ、あの異様な胡散臭さの奥に潜む心の荒みは一体何なのか。屁理屈が癖になってしまった人間ほど悲しいものはないが、それに葛藤しない心の荒みは一体何なのか。興味はむしろそこに掻き立てられた。

メインストリートから外れたものたちや、エスタブリッシュメントに対抗する(加入したい)新興勢力の金や権力、地位や権威に対する怨念は凄まじい。馬鹿にされたくない、尊敬されたい、僕は正しい、完璧なんだ…。

この切なくも素朴な虚栄心が、怨念と複雑に絡み合い、発酵していく過程で人間は修羅になる。

売国者たちとは、修羅の成れの果てではないだろうか。それは米国がどうこうという次元を超えている。彼らをそうせしめた「空気」は今も昔も世界中に充満しているからだ。

むしろ売国者たちの末路を嘲笑しているだけではいけないのかもしれない。

2)植草氏について

一年半前に「知られざる真実」を手にして以来、何度も読み返している。知を深める力は、同時に他を深く軽蔑する心性を育ててしまうものだが、著書の中で、植草氏はそうした心性と深く格闘されていた。人を動かす言葉は、そうした心性を払拭した心から発せられる。

最後に、相関を因果へと飛躍させる認識の愚かさを味わい尽くした人間が、精神の苦難を乗り越え、清らかな心の叫びを届けてくれるとき、私には何が出来るだろうかと自問する。植草氏に信頼と憐れみを捧げ、応援し続けるしかないことを歯痒く思う。一日も早い名誉回復を熱望したい。

5.0  まずは読んでから考えよう, 2009/6/26

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

これまでの副島隆彦氏と植草一秀氏両氏の主張や考え方がこの本に凝縮されているため、両氏のブログの読者にとってはもちろん、あまりよく知らない方々にも最適な入門書ではないかと思います。

また、対談という形式をとっているため、両氏が互いに自然と牽制しあい、客観的事実をもとに見解を述べ、推論はできるだけ少なく、という内容になっているように思います。

しかもかんぽの宿問題等の最新の問題が含まれている上に、諸々の問題に関わった人々が多数、実名で登場します。実名を出すということは、下手をすると名誉棄損で訴えられたりする可能性もあるわけで、それだけの覚悟と責任を持って両氏が発言されているということでしょう。

小泉・竹中政治、日米関係、官僚の利権拡大、警察・検察・裁判所の恐怖政治(冤罪)、国が持つ暴力性・・・と、我々の生活がいかに危うい状態にあるか、全体が俯瞰できます。もちろん人により考え方は様々ですで、この本に書かれていることについて、目からウロコと思う方も、眉唾ものだと感じる方も、両方いらっしゃるのではないでしょうか。しかし、まずは読んでから、自分でよく考えてみることが大事だと思います。

※6/30追記

このタイミングで植草氏の上告が最高裁に棄却されました。先週平積みで置いていた本屋を昨日2~3周りましたが、どこも本書を置いていませんでした。ただの売切れなのか、別の措置なのか。植草氏を応援する意味でも、一人でも多くの方に早く本書を入手して頂きたいです。

すべての国民に読んで欲しい, 2009/6/28

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

 

この本を読んで真実を知りましょう。

今の日本の司法、警察、検察、裁判所は正義でもなんでもありません。私利私欲にまみれた売国奴たちに、今の日本にとってなくてはならない植草一秀さんを抹殺されてはなりません。

多くの国民が「郵政民営化」の本当の狙いを知らされもせず騙されていました。

国家的詐欺も同然のことを小泉竹中は平気でやろうとしていたのです。

今こそ日本を守るためにも我々民衆は真実を知り政権交代という行動を起こさねばなりません。

そのためにもひとりでも多くの方に読んでいただきたい本であり。必ず読むべき重要な本であると心の底から思います。

日本が本当に独立するために国民が読むべき書物, 2009/6/28

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

6/27に、植草氏の痴漢容疑の最高裁上告棄却が行われました。

痴漢だという被害者/目撃者の供述に関しては、矛盾した不自然な点があるのにそれを無視した判決です。

色々と湧いてくる疑問の答えはここにあります。政府もマスコミも裁判官も一緒になって事実を隠し通していたのです。なぜ、植草氏の存在を国家権力が無視できないのか、国家が国民の利益に反するようなことをなぜしてきたのか、マスコミはなぜ真実を語らないのか、国家権力が冤罪などの横暴をなぜ許しているのか。

 

びっくりして拒否するような人もいるかもしれない、知っていながら自分には都合が悪いから無視する人もいるかもしれない。でも多くの人の疑問が氷解する答えがここに書かれています。ぜひともこの本を読んでください。

この本は「知らねば一生の後悔」になるだろう, 2009/6/28

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

 

以前から非凡なる洞察力と確固たる調査と実績がある植草&副島両先生の汗と涙を振り絞った1作である。 植草氏、副島氏のサイトやブログを読んでいる者にとっても知らなかった事が多彩だ。 今の日本の現状、又これからくる再度の金融危機があまり分からなかった素人さんにももってこいの本だ。 アメリカによる日本支配、またそれに便乗する売国奴たちの悪事の様子が目に見える様にわかる。 そして日本を正そうとする人間に対しての謀略や自殺に見せかけた他殺。  この本は価値のつけようがないくらい物凄いのである。 できるなら国内の全学校の授業に取り入れてもいいのではないか?。 あなたがこの本を読んだ後、2度と日本の現状や政治腐敗、公安、裁判官の悪行から目が離せなくなるだろう。 この1作で植草氏、副島氏は歴史に名を刻んでしまった空前の暴露だ。

売国者こそ読め!, 2009/6/25

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

この本で名指しされた輩には「必読の書」である。とりわけ「竹中平蔵氏」、内容に異議を唱えたければ、今度こそ「詭弁」ではなく「正論」で反論して戴きたい。米国の傀儡政権であった「小泉・竹中体制」。これが今日の「日本の凋落・腐敗」を決定的にしたことは、紛れもない事実だ。「米国への売国者」、「小泉」「竹中」「財務省(旧大蔵省)」「警察・検察」「マスメディア」等の関係者などには「必読の書」であり、同時に「小泉・竹中似非構造改革の真相」や「過去・現在・未来の経済、政治」とは?の問に的確に答えた「稀有の書」だ。「一般国民」に対しても、政権交代前に是非読んでおくべき内容が満載であることを強調したい。

 最後まで正義を貫いた人, 2009/6/26

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

 

小泉劇場などとマスコミが世論を煽り国民の大半がのせられていたころ、当時コメンテーターをしていた植草さんはただ1人で小泉ー竹中政治を徹底に非難し反対していました。

これを脅威に感じた腐敗勢力は植草さんを2度も名誉を傷つける冤罪を被せました(本を読み逮捕は冤罪だと確信しました)。

軽々しく誹謗中傷する輩がいますが、当時教授というとても安定した職についていた植草さんが、冤罪を被せられながら巨大な悪に気づき1人声を上げ続けて来たのです。

これこそが「正義」というものでしょう。

人を思い、国を良くしようと自分の利益にならないのに不正を訴え続ける植草さんに対して、誹謗中傷する輩には恥を知れと言いたい。私は植草さんと同じく、人がお金より幸せを追求する国になってほしいと思う1人です。

きわめて正確な近未来予測の書であり、憂国の書である, 2009/6/28

 

 

カスタマー (都内) - レビューをすべて見る

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

本日、著者である植草一秀氏の上告が棄却された。それを聞いてほくそ笑んでいる元大臣もいるだろうが、天網恢々・・・という言葉もある。油断めさるな。近々、立場が交代しないとも限らないのだから。

悪いヤツほどよく眠る。いや、悪いヤツほどよくしゃべる。けど、すぐにお里が知れる。大衆はたしかに無知でバカだが、その胡散臭さに気づかないほどおろかでもない。よくしゃべるから便利なヤツだと抜擢したのだろうが、近々、そのミスキャストに気づくはずだ。おっちょこちょいの芸人が国政に転じるとか。これもきっと悪いヤツと善人面の国のシナリオの1つなのだろう。本書で問われている真のテーマは、「日本のほんとうの独立」ではなかろうか。 

植草さん、ごめんなさい!, 2009/7/3

レビュー対象商品: 売国者たちの末路 (単行本)

 

私も今は名ばかりのメディアに洗脳されていました。貴方が言論弾圧のターゲットにされた結果、痴漢で逮捕されたと報道された時には”ああ、こんな立派な人でもこんな犯罪やっちゃうんだ”という風にただただTV,新聞の報道を信


2014年8月12日 (火)

「植草一秀の『知られざる真実』」 20140812沖縄知事選に快勝して主権者が日本を取り戻す 第934号

引用

「植草一秀の『知られざる真実』」  20140812沖縄知事選に快勝して主権者が日本を取り戻す 第934号

 ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2014081206000022488

   EPUBダウンロード:http://foomii.com/00050-23154.epub

───────────────────────────────────11月16日に沖縄県知事選が実施される。主要な候補者の顔ぶれが固まりつつある。自民、公明が支持する仲井真弘多現知事は3選を目指して出馬する意向を固めた。

これに対して、共産、社民、生活、社会大衆、県民ネットの県政野党5団体は那覇市長の翁長雄志氏に出馬を要請し、翁長氏が出馬の意向を固めた模様である。

これとは別に、前衆議院議員で新党そうぞう代表の下地幹郎氏が出馬の意思を表明している。

知事選最大の争点は普天間代替施設を名護市の辺野古海岸に建設することの是非である。

現職の仲井真弘多氏は、昨年12月、名護市長選を目前にして、辺野古海岸の埋め立て申請を承認した。

沖縄県民に普天間飛行場の県外・国外移設を公約しておきながら、その公約を踏みにじる暴挙に突き進んだ。

安倍政権からさまざまな形で揺さぶりを受けた結果として、県民を裏切る埋め立て申請承認に突き進んだものと思われる。

 自民党は仲井真氏が候補者では知事選に勝てないと考えて、別の候補者擁立を模索したが、妥当な候補者を擁立できず、結局、出馬意思を表明した仲井真氏を擁立することになる見通しである。

自民党が仲井真氏の擁立に難色を示したのは、沖縄県民の仲井真氏に対する批判が極めて強いからである。

仲井真氏は普天間飛行場の移設先を県外・国外に求めることを公約に掲げて2010年の知事選で再選を果たした。

その公約がありながら昨年末に辺野古海岸埋め立て申請を承認したことは、明らかな県民への裏切り行為であり、金の力に屈した知事とのイメージが県民全体に広がっている。

 本ブログ、メルマガでは、仲井真氏が安倍政権によって揺さぶられた背景について、独自の推論を提示してきた。

その背景は2006年の知事選にさかのる。

2006年の知事選は、仲井真弘多氏と糸数慶子氏による一騎打ちの戦いとなった。糸数氏が優勢の選挙戦を展開したが、最終局面で仲井真氏が逆転を果たして勝利したと分析されている。選挙終盤で勝敗を決する決め手になったと言われているのが、沖縄徳洲会による仲井真候補の全面支援であった。

徳洲会出身の徳田毅衆院議員は、沖縄知事選直前まで自由連合に所属し、自由連合は糸数氏支持を決めていた。

 この自由連合の徳田毅氏が沖縄知事選直前に自由連合を離脱して、仲井真氏支持を打ち出した。

 徳洲会は仲井真候補を全面支援して、その結果として仲井真氏が沖縄知事選に勝利したと言われている。徳洲会は大規模な組織選挙を展開したと伝えられている。

沖縄知事選で仲井真氏が勝利すると、徳田毅議員は自民党に入党した。そして、この経過と並行して進んだのが、愛媛県の徳洲会病院を舞台とする生体腎移植問題であった。

 沖縄知事選直前に徳洲会病院の生体腎移植問題がマスメディアの社会時事問題として大規模に報道された。

 当時の報道の流れでは、これが刑事事件として立件されることが推測されていた。このなかで、徳洲会出身の徳田毅議員が自由連合を離脱して、沖縄知事選で糸数慶子支持から仲井真弘多支持に鞍替えした。

 仲井真候補は徳洲会の全面支援を受けて知事選で勝利した。

 知事選後に徳田毅氏は自民党に入党したが、同時に愛媛県の徳洲会病院の生体腎移植問題報道が消滅し、刑事事件として立件されることもなくなった。昨年後半、2012年の総選挙にかかる選挙違反で徳洲会が摘発された。この事案に絡んで、徳田毅議員は議員辞職に追い込まれた。

2013年後半は、2010年の沖縄知事選から丸3年が経過するタイミングであった。

 2010年の沖縄県知事選でも徳洲会は仲井真候補を支援している。

 仲井真弘多氏は、このことに関連して安倍政権から揺さぶりをかけられたのではないかと考えられる。

 2010年沖縄知事選での選挙違反事案のなかで、2013年末に公訴時効を迎える事案が存在したと考えることもできる。

 こうした事案で仲井真氏が揺さぶられたとするなら、年末の県民に対する背信行為もうなずけるのである。

知事選に出馬を表明している下地幹郎氏は、辺野古移設問題については県民投票を実施するとしているが、基本的に下地氏のこれまでの言動から判断できるのは、下地氏が辺野古移設容認の判断を有していることである。

沖縄県知事選で沖縄県民が辺野古基地建設阻止の意思を明示したいと考えるなら、翁長雄志氏に投票を集中させる必要がある。

沖縄県民の総意として、辺野古基地建設を許さないことを明示し、沖縄の新しい歴史を創り上げてゆく必要がある。

 本年1月19日の名護市長選で、沖縄県名護市民は辺野古基地建設阻止の意思を明示した。

仲井真氏は、1月19日に名護市長選が実施されることを知りながら、その直前の12月27日に辺野古海岸埋め立て申請を承認した。

基地問題で何よりも重視されなければならないことは、地元自治体住民の意思である。名護市議会選挙、名護市長選は、名護市民の意思表示の機会である。1月19日に市長選が実施されるのであるから、埋め立て申請に対する判断は、当然のことながら、名護市長選の結果を踏まえるべきものであった。

 それを知りながら、仲井真弘多氏は12月27日に埋め立て申請承認を発表した。このことについて、名護市長の稲嶺進氏が1月7日の名護市長選立候補決起集会で次のように述べた。

「11月に県選出の国会議員、そして自民党の県連、ヤマトゥ(大和)の力に首がウサーサッティ(抑えられて)ムヌゥイワサンアタイ(物をいえないような)イッターヤ、ウヤヌイイシ、チカンガンブイ(おまえたちは、親のいうことをきかないのか)こんな感じで脅かされて恫喝されて、そして屈服をしてしまったんです。

 石破幹事長のうしろに座らされていた5名の姿が新聞に出ておりました。アギジャビヨー(あーあ…)あんなに恥ずかしい思い、そしてカメラの前に晒されてあの惨めな姿、あれを見てワジワジー(腹が立つ)というよりも悲しくなったんです。

そういう状況をこれまで我々は68年間ずっと煮え湯を飲まされるような形で虐げられてきた。そして68年後に今、あらためてあの琉球殖民を思い起こさせるようなそういう姿が映し出されます。アンスカマデ、スンナーサイ(そこまでしますか?)

そこまでやりますか、みなさん。でもそれが今後の姿なんです。」

「仲井真県知事も予算折衝に行ったんでしょうかね。東京に行ったら病院に逃げ込んで何もかもみんな外からも誰も入って来れないように隠れてしかし入っていたのは貴賓室だったんでしょうかね。そこで日本政府との裏工作、そんなことをやっていたんですね。

最初ウチナーンチュは入院したというからみんな心配していたんですよ。大丈夫かねー、と。しかし、ふたを開けてみたら、あれ本当に病気だったのかね、と。本当に情けなくなります。

そしてその後、官邸に行って、その帰りに、驚くべき内容を提示した、と。

 よい正月を迎えられる、140万県民を代表して感謝申し上げます。誰がお願いしましたか、そんなこと。本当に、何が驚くべき内容ですか。驚いたのは、ワッターウチナーンチュ(私たち沖縄人)です。

「3000億円か知りませんけれどもワッターウチナーンチュ(私たち沖縄人)、そこまで卑屈になる必要がありますかね。

 ネーランヨーヤーサイ(ないですよね)本当に悲しい、むなしい、そういう思いがこみ上げる状況でした。そして沖縄に帰ってきたら、ちゃんと仕事を県庁に出てやるのかと思ったら帰ってきたら知事公舎に向かいました。

 また県民と向き合わない。県民の抗議を恐れて知事公舎に引っ込んでそこでまた、承認しますという発表をする。

 どこまでウチナーンチュの代表としての気概、そして覚悟があるのかな、と。」

  「こんなにこそこそしながら、あんな大事なことをやっちゃったんでヌガーラサナイヨヤーサイ(ゆるしませんよ)

 記者団の質問にいろいろ、やったやつね、何か少しキレてしまってそのときに知事は何を言ったかといったら私も人並みに日本語上手だよ、と。こんなことを言ってるんですよ。アンシ、イッチョーシェー、ムルワカラングトゥ(それで、言ってることみんなわからないですよ)言語明瞭、意味不明ということであります。こんな風にして不可解な言動を私たち沖縄県民に晒し、そしてそれをそのまま日本国民のすべてに伝わっていってるんです。」「先ほどもお話しありましたけれども、結局沖縄はお金か。

反対するのはその金を引き上げるためにやってるんじゃないの。こんな誤ったメッセージをいちばん低層な、それをやっちゃったということですね。

我々がウチナーンチュとしてとても許されるものではない。

私は沖縄の自立経済ということを言っております。

 しかしあの瞬間、私は沖縄の自立は遠のいてしまったと思います。」稲嶺進名護市長の本年1月7日の決起集会のスピーチは、いまもYOUTUBE映像で閲覧できる。

ぜひ一度、自分の目と耳で、じっくりと視聴いただきたい。

https://www.youtube.com/watch?v=Z-gf_eOnpFo


安倍政権の基地問題や原発問題への対処の姿勢は単純明快である。「最後は金目でしょ」これが安倍政権の基本姿勢である。

札束で頬を叩いて、相手をひざまずかせる。なかなかひざまずかないと思えば、札束の厚さを増す。札束の厚さを増やしてひざまずかない者はいないと考えているのだ。これが、「最後は金目でしょ」の言葉にはっきりと表れている。

 この言葉で出てくるたびに思い出されるのが、斑目春樹氏の言葉と小出裕章氏の言葉の相違である。

原子力安全委員会の委員長をしていた斑目春樹氏はこう述べた。

「最後の処分地の話は、最後は結局お金でしょ。あのー、どうしても、そのー、えー、みんなが受け入れてくれないって言うんだったら、じゃあ、おたくには、これ、その、じゃあ、えー、いままでこれこれと言ってたけど、その2倍払いましょう。それでも手上げないんだったら、じゃー5倍払いましょう、10倍払いましょう。どっかで、国民が納得する答えが出てきます。」これに対して京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏はこう述べる「私が原子力に反対する根本の理由は、自分だけがよくて、危険は人に押し付けるという、そういう社会が許せなかったからです。

電力を使う都会には原発を作らないというのもそうですし、原子力発電所で働く労働者はほんとに底辺で苦しむ労働者であったりするわけです。こういう社会を私は認めたくないので、原子力に反対してきています。」沖縄知事選で安倍晋三政権は徹底的な「金目」攻撃を仕掛けてくるだろう。

沖縄県民は、金目攻撃に屈しない、強固な県民の意思、矜持を示すべきだる。のための方法は、基地建設阻止を明示する候補者にすべての投票を集中することである。選挙で主権者の意思を明示して、新しい沖縄の歴史を創ること。ここから新しい日本の歴史が始まるのだと思う。

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14:56 2014/08/12


2014年8月16日 (土)

安倍政権の究極売国政治を主権者が打破する「植草一秀の『知られざる真実』」第937号

引用

安倍政権の究極売国政治を主権者が打破する「植草一秀の『知られざる真実』」第937号

   ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2014081512572022535

EPUBダウンロード:http://foomii.com/00050-23202.epub

69年前の8月15日、昭和天皇が読み上げた「大東亜戦争終結ノ詔書」が放送された(玉音放送)。日本がポツダム宣言を受諾して降伏することを決定したことが公表された。しかし、日本が降伏文書に署名したのは9月2日である。

日本の敗戦記念日は9月2日とするのが正しい。また、終戦よりも敗戦の方が情報量が多い。9月2日を「敗戦の日」とするべきであろう。

決して自虐的な行為ではない。歴史を直視すること、歴史の事実から目をそらさぬことが重要なのである。終戦記念日」として、意味を不明確にすることが、歴史認識を誤る原因になる。

 

私たちは歴史に正面から向き合い、歴史の真実を認識したうえで未来に向けて

立ち向かうべきである。日本はポツダム宣言を受け入れた。ポツダム宣言には以下の内容が盛り込まれた(Wikipediaの現代語表記より抜粋)。

6.日本国民を欺いて世界征服に乗り出す過ちを犯させた勢力を除去する。無

責任な軍国主義が世界から駆逐されるまでは、平和と安全と正義の新秩序も現

れ得ないから。

8.カイロ宣言の条項は履行されるべき。又日本国の主権は本州、北海道、九

州及び四国ならびに吾等の決定する諸小島に限られなければならない。10.日本人を民族として奴隷化しまた日本国民を滅亡させようとするものではない。捕虜虐待を含む一切の戦争犯罪人は処罰されること。民主主義的傾向の復活を強化し、これを妨げるあらゆる障碍は排除されるべきこと。言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立されること。

12.日本国国民が自由に表明した意志による平和的傾向の責任ある政府の樹

立を求める。この項目並びにすでに記載した条件が達成された場合に占領軍は

撤退する。

13.我々は日本政府が全日本軍の無条件降伏を宣言し、かつその行動につい

て日本国政府が示す誠意について、同政府による十分な保障が提供されること

を要求する。これ以外の選択肢は迅速且つ完全なる壊滅のみ。

戦争責任者を排除して平和的傾向の責任ある政府の樹立を求めることが明記さ

れた。領土については、カイロ宣言の条項に基づき、日本の主権が本州、北海道、九州及び四国ならびに連合国が決定する諸小島に限られることが定められた。

また、とりわけ次の二点に注目するべきである。

12.日本国国民が自由に表明した意志による平和的傾向の責任ある政府が樹立され、また、この宣言に記載された条件が達成された場合に占領軍が撤退すること。

13.日本政府が全日本軍の無条件降伏を宣言し、かつその行動について日本

国政府が示す誠意について、日本政府が十分な保障を提供すること以外の選択

肢を日本政府が選択する場合に、迅速且つ完全なる壊滅が実行されること。米国は原爆の開発を進めていた。

そして、この原爆の実戦での利用を日本で実行しようとしていた。ポツダム宣言第13項には、このことが示唆されている。

日本政府がポツダム宣言の内容を精査して広島、長崎の原爆投下の前にポツダ

ム宣言受諾を決定していれば、広島、長崎の惨禍は回避できたはずである。

戦争責任者の罪は計り知れなく大きい。だが、一方で、ポツダム宣言に原爆投下を明記していれば、日本政府の対応も異なるものになったとの見方も成立する。

原爆投下が明記されていれば、広島、長崎の惨禍がもたらされる前に、日本政

府がポツダム宣言受諾を決定していた可能性がある。

米国は実戦で原爆を投下するために、ポツダム宣言第13項の表現に原爆を明

記しなかった可能性がある。そして同時に、ポツダム宣言第13項は、米国による原爆投下を正当化する条項になっているのである。

これは「悪魔の技法」と言ってよいものであると思われる。米国は原爆を実戦で使用し、戦後世界の覇権を握ろうとしたのである。同時に市民大虐殺の罪を正当化する大義名分を創作したのである。産軍複合体の利益のためには、人間を人間と思わぬ残酷、冷酷極まりない行動を躊躇なく実行するのが米国である。

しかし、その人道上の罪を正当化してしまう大義名分創作にも余念がない。

本当の「悪」なのである。この「悪」の手先に率先して成り下がろうとする暴政が推進されている。敗戦から69年経過した日本で、思慮浅く日本を戦争国家に仕立て上げようとする人物が日本政治を牛耳っている。

主権者がその危うさに気付き、早めに手を打たないと、歴史の暴走に歯止めが

かからなくなる危険がある。

 

8月15日、そして9月2日を迎えるにあたり、日本を戦争推進国家に逆戻り

させようとする暴走行為を断じて許さない決意を新たにしなければならない。

敗戦の時にまだ6歳だった人々が、いま75歳になる。

安倍政権の暴政に対して声を挙げて抵抗する中心に75歳以上の高齢者が存在

する。

私も子供の頃に、父親から繰り返し戦争体験を語られた。戦争を実体験した者は、戦争を決して賛美しない。戦争を美化する者は、戦場に身を置かない者たちばかりである。

マイケル・ムーア監督が映画作品『華氏911』のなかで、「自分の息子をイ

ラクに行かせるか」と国会議員に街頭で問うシーンが出てくる。

議院のなかにはパフォーマンスで息子をイラクに行かせると答える者もあるか

も知れないが、基本的に自分と他者を区別する。他者の犠牲は厭わない。自分の犠牲は一切認めない。戦争推進者に見られる最大の特徴である。

戦争は「必然」ではなく「必要」によって創作される。戦争を「必要」としているのは「大資本」である。大資本は利益拡大のために戦争を必要としているのだ。

しかし、戦争は人の命を犠牲にするものである。

戦争を推進するには、犠牲になるものを納得させる大義名分が必要になる。大資本の「必要」から創作する戦争を、「必然」によってもたらされるものに見せかける「偽計」=トリックが必要になるのだ。

そのトリックによって、人々に「幻想」=イリュージョンを植え付ける。

トリック&イリュージョンによって戦争は創作されるのである。

何度か述べているが、戦争産業は想像を絶する巨大産業なのである。

米国の軍事支出が50兆円から60兆円。

武器弾薬、兵器だけで年間22~23兆円の規模の支出が行なわれる。超巨大産業なのである。日本農業のGDPは年間5兆円弱である。大きすぎて破壊できない「原子力ムラ」の売上が年間2兆円規模である。米国の兵器産業の規模のとてつもない巨大さが分かる。

この巨大産業は常に戦争を「必要」としている。その「必要」を原動力として戦争が創作される。

『日本の真実』(飛鳥新社)

http://goo.gl/8hNVAo

に記述したが、戦争産業は「言い値=いいね!ビジネス」である。

軍事産業の製品価格はあってなきがごときものだ。「言い値」で値段が付けられる。これほど旨みのある商売はない。この「言い値ビジネス」にハイエナ・ハゲタカ・シロアリ・寄生虫政治屋が群がる。

軍事産業は不正利得の最大の温床なのである。だから利権政治屋は軍国主義をやめられない。集団的自衛権行使容認の「なしくずし改憲」は、自衛隊を米国軍隊の一連帯に組み込む方策である。

日本は米国の支配下に隷従し、日本の自衛隊は米国の指揮命令系統下に置かれ

る大連隊に変質する。安倍晋三氏の行動は、徹底的な対米隷属なのである。ポツダム宣言第12項に、12.日本国国民が自由に表明した意志による平和的傾向の責任ある政府の樹立を求める。この項目並びにすでに記載した条件が達成された場合に占領軍は撤退する。

と明記された。

そして、日本の主権回復を定めた1952年発効のサンフランシスコ講和条約

第6条に、第六条 (a) 連合国のすべての占領軍は、この条約の効力発生の後なるべくすみやかに、且つ、いかなる場合にもその後九十日以内に、日本国から撤退しなければならない。

と明記された。「日本の独立」とは、日本から外国軍が撤退することである。ところが、吉田茂が国会の審議、同意も得ぬまま、米国の命令に服従して日米安全保障条約に調印してしまった。1960年には岸信介が米軍駐留を恒常化させる改定安保条約を成立させてしまった。「日本の独立」は実現しないまま、敗戦から69年の歳月を経過したのである。

 

そしていま、安倍晋三氏は、日本を完全なる米国の支配下に置く状況を創作し

ている。日本は完全なる悪魔の手先に変質することになる。問題は日本の主権者の見識と行動である。沖縄では名護市民が基地建設を拒絶するなかで、基地建設を強行する強制執行が開始されている。

日本の主権者に対して、日本政府が米国と結託して銃剣とブルドーザーを突き

付ける事態が発生しかねない。まずは、11月16日の沖縄知事選で、沖縄県民を裏切り、辺野古海岸埋め立て申請を承認した仲井真弘多氏を知事の座から引き下ろさねばならぬ。

沖縄県民は辺野古基地建設を明言する翁長雄志氏を新知事に選出するとともに、翁長氏が基地建設拒絶の公約を絶対に死守することを監視しなければならない。敗戦から69年経過した日本に、重大な危機が生まれているが、日本の主権者が叡智と行動力を結集して、この危機を乗り切らなければならない。

 

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著者:植草一秀(政治経済学者)

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8:47 2014/08/16


2014年8月18日 (月)

自主防衛を急げ! 単行本– 2011415 日下公人 (著), 伊藤貫 (著)

引用

自主防衛を急げ! 単行本– 2011415 日下公人 (著),    伊藤貫   (著) 内容(「BOOK」データベースより)


今、明かす日米関係の「真実」と新米保守派の「デタラメ」。裏では「ジャップ!」と呼ぶキッシンジャーら知日派米国人。日本のグランド・ストラテジーとは何か。「対米依存」はなぜ間違いか。「自主防衛」はなぜ必要か。このままでは日本は崩れてしまう―白熱大議論。

 

著者につい●日下公人(くさか・きみんど) 評論家。日本財団特別顧問。社会貢献支援財団会長。 三谷産業株式会社監査役。日本ラッド株式会社監査役。 1930年、兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業。 日本長期信用銀行取締役、社団法人ソフト化経済センター理事長を経て、 東京財団会長を務める。 ソフト化・サービス化の時代をいち早く先見し、 日本経済の名ナビゲーターとして活躍。 著者に『日本と世界はこうなる』『デフレ不況の正体』など100冊以上。 ●伊藤貫(いとう・かん) 1953年、東京生まれ。東京大学経済学部卒業後、 コーネル大学で米国政治史、国際関係論を学ぶ。 その後、ワシントンのコンサルティング会社で、 国際政治・経済のアナリストとして勤務。 『シカゴ・トリビューン』『ロサンゼルス・タイムズ』 『フォーリン・ポリシー』『正論』『Voice』『東洋経済』などに 外交評論と金融政策分析を執筆。 CNN、CBS、NBC、BBCの政治番組に外交、国際関係、金融問題の解説で出演。 ワシントンに25年在住。 著書に『中国の核戦力に日本は屈服する』がある。

単行本(ソフトカバー): 378ページ出版社: フォレスト出版 (2011/4/15)

言語: 日本語発売日: 2011/4/15

目次

第1章    内と外から「日本」を読み解く・・・15頁・

(日本には自主的な核抑止力が必要だ・・・日下・16頁・

日本は「リアリスト・パラダイム」に立脚せよ・・・伊藤・17頁・

日本の学者は「リアリスト」ではない・・・日下・27頁・

日本外交の根幹がグラついている理由・・伊藤・27頁・

あまりにもお人好しな日本の外交・・・日下・31頁・

キャリア官僚は「試験優等生」・・・伊藤・35頁・

日本の外交は「庶民の知恵」に学ぶべし・・・日下・38頁・

渡米して気づいた日本の学者たちのおかしな議論・・伊藤・42頁・

昭和天皇の苦衷を忘れてはならない・・日下・49頁・

ワシントンへ移って大奮発・・・伊藤・50頁・

日本は百年先を行く「超先進国」である・・日下・56頁・

「国家の三本柱」の日本をないがしろにしたツケ・・・伊藤・60頁・

それでもかつては「国家意識」があった・・・日下・73頁・

所得倍増のプランナーは下村治?・・伊藤・80頁・

私が出会った・虚像の人・日下・81頁・

「町人国家論」を撤回した天谷氏を尊敬・・伊藤・84頁・

「ノーブレス・オブリージュ」の秘密・・日下・85頁・

エリートの七・八割が戦死したイギリス・・伊藤・86頁・

「虚像の人」仮面をはぐ・・日下・・87頁・

日本の左翼と親米保守はコラボレーショニスト・・伊藤・・90頁・

最初から無効な憲法を「改正」するのは無理・・伊藤・・100頁・

カモにされる日本・・・日下・・103頁・

第2章    日本はこの国際環境を生き残れるか・・・109頁・

二十一世紀もバランス・オブ・パワーの時代・・・伊藤・・110頁・

アメリカは中世の叡智をご破算にしてしまった・・・日下・122頁・

戦争に「正義」や「道徳」の議論は持ち込まない・・伊藤・・126頁・

ウェストファリア条約の意義・・・日下・・128頁・

アメリカは「文明化された戦争」を破壊した・・伊藤・・129頁・

「功勢終末点」を突破したアメリカ・・・日下・・135頁・

バフェットの予言「やがて米国で動乱が起こる}・・・伊藤・・138頁・

大富豪の慈善事業が「ガス抜き」になるか・・・日下・・148頁・

米国は国防費を削減せざるを得なくなる・・伊藤・・150頁・

「自由と繁栄の弧」のような構想を示せ・・・日下・・・153頁・

アングロ・サクソンといっても英米は同質ではない・・伊藤・・155頁・

かくも異なる英米の「法」・・・日下・・161頁・

クリントンはマフィアの弁護士をぶつけてきた・・・伊藤・・・163頁・

日本のドアは押しても開かない・・・日下・・164頁・

「日米同盟」は真の同盟関係ではない・・・伊藤・・165頁・

中国の驚異的な軍拡が意味するもの・・・日下・・・167頁・

2,020年頃「米中逆転」が起こる・・・伊藤・・169頁・

一日も早く「核」の議論を・・・日下・・177頁・

「覇権」に向かってひた走る中国の脅威・・・伊藤・・・179頁・

中国人の本質は「文」(外見の粉飾)である・・・日下・・・182頁・

中国は「異質な国」である・・・伊藤・・186頁・

中国はいまだに「古代中国」のままだ・・・日下・・・188頁・

北朝鮮は日本直撃ミサイルを三〇〇基所有・・・伊藤・・・189頁・

アメリカの「裏切り」を指弾しない日本政府の愚・・・日下・・・191頁・

MDシステムでは核攻撃を防げない・・・伊藤・・・192頁・

北の核など日本の「死活問題」ではない・・・日下・・193頁・

工作員を送っていれば北方四島」は帰ってきた・・・伊藤・・・196頁・

「ロシア科学アカデミー」顧問になった話・・・日下・・198頁・

二、三〇年したらロシアはまた混乱する・・・伊藤・・・200頁・

孤立しても「核」を選んだインドに学べ・・・日下・・201頁・

このままでは「大国」の座を滑り落ちる・・・伊藤・・204頁・

庶民の暗黙知とは?・・・・日下・・・208頁・

・・脚注・・209・・

第3章    日米関係の「知られざる深層」・・・211頁・

“核の傘”は壮大なフィクションである・・・伊藤・・・212頁・

防衛問題は“戦場の常識”から考えよ・・・日下・・216頁・

米国の対日敵視は「オレンジ計画」が契機ではない・・・伊藤・・218頁・

戦前の米国の空気は「排日」に傾斜していた・・・日下・・221頁・

平成26年8月16日

日本に好意的だったのはフーヴァー大統領・・・伊藤・・223頁・

日本兵の規律正しさが「日英同盟」の原動力だった・・・日下・・225頁・

人種差別主義者F・ルーズベルトの正体・・伊藤・・226頁・

あまりにもお粗末なF・ルーズベルトの歴史観・・日下・・229頁・

「属国日本」という米国の意思は現在も生きている・・伊藤・・234頁・

「日本は再軍備すべきだ!」とニクソンは書いた・・日下・・241頁・

「日本封じ込め」から「日本・仮想敵」へ・・伊藤・・243頁・

アメリカは日本の「潜在能力」を恐れている・・日下・・256頁・

クリントン政権は日本を蚊帳の外に置いた・・伊藤・・261頁・

北朝鮮の恫喝に屈したクリントン政権・・日下・・264頁・

日本を完全に裏切った第二次ブッシュ(息子)政権・・伊藤・・266頁・

聖徳太子の故知に学ぶ時期が来た・・日下・・・273頁・

大きな曲がり角に立つ日米関係・・伊藤・・・277頁・

重篤な「アメリカ・イズ・ザ・グレーテスト病」・・日下・・279頁・

賢人たちが懸念する「米国の対日敗戦」・・伊藤・・・281頁・

アメリカには「三つの米国がある」・・日下・・・282頁・

第4章    われらの「核抑止力」構想・・・289頁・

自主防衛しない国に正統性はない・・・伊藤・・290頁・

「保護なきところに忠誠なし」・・・日下・・・295頁・

日本の核保有を提言するリアリスト学者たち・・伊藤・・300頁・

アメリカ人の罪責感と恐怖心・・・日下・・310頁・

裏で日本を脅すアメリカの「知日派」たち・・・伊藤・・311頁・

米国の利益を代弁する「サロゲート」たち・・・日下・・312頁・

「外交音痴の日本に核を持たせて大丈夫?」の疑問・・伊藤・・314頁・

「核武装へ」一五のステップ・・・日下・・317頁・

機能していないNPTに縛られている日本・・・伊藤・・328頁・

「核武装へ」一五のステップ(続)・・・日下・・330頁・

アメリカの脅しやハッタリに屈服するな・・・伊藤・・337頁・

自立せよ、日本!・・・・日下・・・・339頁・

核は「同盟」を必要としない究極の武器である・・・伊藤・・342頁・

米国は日本の「同盟離脱」を恐れている・・・日下・・345頁・

「同盟国」が「独立国」になるのを嫌う米国・・伊藤・・345頁・

「最強の武力を持って事に当たれ」・・・日下・・347頁・

潜水艦に二百基の巡航ミサイルを搭載・・・伊藤・・348頁・

核武装は経済安保にも直結する・・・日下・・351頁・

巡航核ミサイルで核武装したあとの国家戦略・伊藤・・352頁・

役人にはストーリーを作る能力がない・・日下・・362頁・

政治家と言論人は、中川昭一の覚悟を見倣え・・・伊藤・・363頁・

出よ!気概ある日本人・・・日下・・・365頁・

毛&周も、不退転の勇気を持っていた・・・伊藤・・365頁・

ブラフに屈してはならない・・・日下・・・366頁・

村田元外務次官の「遺言」に学べ・・・伊藤・・367頁・

三百万犠牲者の名を騙った「村山談話」・・・日下・・369頁・

米国依存主義の賞味期限は切れている!・・・伊藤・・370頁・

最後に、これだけは付け加えたい・・・日下・・372頁・

あとがき・・・・伊藤貫・・・375頁・

平成26年8月18日

 

 

具体的な核武装論

戦後の日米関係や親米保守に厳しすぎる指摘(読んでいて心が折れそうになりました)をしながら、日本が独立国としての外交・防衛体制を持つ為に核武装する事を提案しています。他国を核兵器で攻撃する事は出来ませんが、数十発保有するだけで、数万発保有する国と対等に渡り合う事が出来ると言うのです。

非核三原則の廃止・集団的自衛権の行使・NPTの脱退・村山談話の否定等というプロセスを経て、アメリカが恐れる日本核武装の道へと進む事になりますが、やはり米中を同時に敵に回すのは得策ではないらしく、ロシアとの協商関係樹立(あまり信用しない事)やインドとの軍事同盟締結が提案されています。インドは、批判を浴びながら核武装を成し遂げたと高い評価がされています。

5つ星のうち 2.0  疲れた

戦略を論じるのになぜか、地政学的問題は等閑視されている。欧米経済が失速する中なぜか、中国のみ、経済を伸ばしていくという前提も理解しがたい。中国は極度の輸出依存経済だからだ。

大量破壊兵器から精密誘導兵器への軍事トレンドの変化(RMA)も抑えられていないし、今日の戦争の主流となっている低強度紛争(LIC)への対応も定かではない。

要するに、核武装して中国(と米国)に対抗しましょう、というだけなのだろうか?

しかし米国はともかく、中国のような、人権軽視国に対して、相互確証破壊(MAD)は必ずしも有効ではなく、その部分の議論も煮詰められていない。

そもそも、米中を同時に敵にまわしかねない戦略論が、「戦略」の名に価するだろうか?この種のものを為にする議論と言う。

5.0  具体的な核武装論, 2011/4/24

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戦後の日米関係や親米保守に厳しすぎる指摘(読んでいて心が折れそうになりました)をしながら、日本が独立国としての外交・防衛体制を持つ為に核武装する事を提案しています。他国を核兵器で攻撃する事は出来ませんが、数十発保有するだけで、数万発保有する国と対等に渡り合う事が出来ると言うのです。

非核三原則の廃止・集団的自衛権の行使・NPTの脱退・村山談話の否定等というプロセスを経て、アメリカが恐れる日本核武装の道へと進む事になりますが、やはり米中を同時に敵に回すのは得策ではないらしく、ロシアとの協商関係樹立(あまり信用しない事)やインドとの軍事同盟締結が提案されています。インドは、批判を浴びながら核武装を成し遂げたと高い評価がされています。

憲法については改正の必要はなく、国際法違反だから無効宣言すればよいとしています。憲法の無効宣言こそが第一歩のようです。

5.0  自らが自らを護る意志があるのかを問う, 2011/5/14

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日下氏の著書はこれまで幾つも読んできた。この本で両氏、特に伊藤氏の話した内容は、日下氏と同じことを異なった視点から説明、納得させるものである。

しかも、在米25年間に自ら動いて手に入れた情報に基づいているので説得力もある。

国というものの存在意義、そしてそれを継続して守り、共有する為に必要な条件のひとつが国防である。その必要性、在り方を考えたとき結果として、それを最も合理的におこなう方法として「核」を持つべきである、という結論に至る。そして、全編を通して、読み手に対して「我々日本国民に、自らを自らが守る覚悟、意志があるのか?」を問うているのではないか。

5.0  我が国は戦後属国体制ではあと10年持たないとわかる本, 2011/5/2

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久し振りに有意義な対談を読んだ。

これほど明晰に米国の意図と、日本の置かれた現状を分析できている本はありません。伊藤貫先生、本当にすごい国際政治学者です。

自主防衛を核武装を以て実施ししない限り、我が国には未来はない。

コラボーレショニスト: 利敵行為をする人が支配する國、ニッポン。コラボレーショニズムの国家はモラール(士気、気概、競争心)を失う。我が国そのまんまじゃないですか。今のこれらの人びとに我が国を預けることは亡国への道です。

 

バンドワゴン(すがりつく)より、カウンター・バランス(対抗均衡)するそれが世界の常識。当たり前のリアリズム国家として再興することが、我が国にはまったなしに求められている。

以上のことを、歴史の裏話(驚かされることたびたび)とともに、実に明快に伝わってきます。国際政治史とわが国の未来に興味がある人には必読の書としてお勧めしたい。

5.0  親米保守よ。君たちは売国奴と蔑むサヨクと同類になりたいか?, 2012/11/25

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「アメリカに追従していれば日本は安泰だ」「日本はアメリカが守ってくれるから、自主防衛する必要はない」今の日本人は誰しも、多かれ少なかれこう考える人は少なくないのではないだろうか。「保守」と呼ばれている人の中にも、こう唱える人は少なくない。

しかしそんな日本人を、外国はどう見ているか、ご存知だろうか。インド外務省高官の言葉を引用してみよう。

「我々はアメリカと、軍事同盟関係に入りたくない。アメリカという国は、他の諸国と本当に平等な同盟関係を結ぶことができない国なのだ。アメリカと同盟関係に入った国は皆、独立した外交・軍事政策を運営する能力を奪われている。インドはアメリカとの同盟関係に入ることによって、日本のような惨めな立場に置かれたくないのだ」 (本書206ページ)

この文章を読んで自嘲する人は多かろうが、そこで留まってほしくない。この短い文章には、本書のエッセンスが凝縮されているのだ。「アメリカと同盟関係に入った国は皆、独立した外交・軍事政策を運営する能力を奪われている。」何故なのか? その理由を、本書ではかなりのページを割いて丁寧に解説しているので、ぜひとも本書を手にとって読んでもらいたい。守ってもらおうと思っているアメリカが、本心ではいったい何を考えているのか、知っておくべきとは思いませんか?

そして、そんなアメリカも、あと十年か二十年で衰退していくとしたら?

親米保守の皆さん。あなた方もまた、もしかしたらあなた方が売国奴と非難する「サヨク」と同様、日本を危機に陥れる存在なのかもしれませんよ。本書を読んでもなお、そうではないといいきれますか?

少々分厚い本ではあるが、それを忘れるくらい、あっという間に読んでしまった。日本人の甘っちょろい「幻想」を完膚なきまでに叩き潰し、そして日本人に覚悟をせまる本書。日本人全員が必ず一度は読んでおきたい。特にまだ頭の柔らかい若者にこそ、手にとって貰いたい本である。

5.0  簡潔な説明で、素晴らしい内容だ !!, 2011/6/11

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一読してみたらわかるが、余分な修飾語やつまらないロジックがなく、実に現実的で素晴らしい内容だ!!。この手の本は概ね綺麗ごとや、著者のつまらない知識の披瀝や、著者の知的レベルを高く見せようとするパフォーマンスが多いが、そのようなところが全くなく、実に地に足のついた堅実かつ現実的な意見だ。誰にでも分かりやすい言葉で、やさしく書かれているので(国際政治を語る時の最小の専門用語は致し方がない)、我が国の行き先を心配する多くの国民、特に大学生を中心とする若者に偏見を持たず是非読んで欲しい。この手の本の中では最近では秀逸のひとつであろう。

 

読者特に若者が持っている情報とあまりに違う内容なので、驚くかもしれない。しかし世界の現実、特に我が国を取り巻く環境は、日本のマスコミが報道しているものとは、全く違っていることだけでもくみ取れたら、最初の一歩としては良いのではないだろうか。

5.0  戦後最高の本, 2011/5/21

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この本は、戦後66年で最良の本です。大震災後、日本は再出発することになるが、この本その羅針盤になります。日本国、日本国民必読の書です。私は、座右の書とし、反復読んでいきます。

5.0  「天は自ら助くるものを助くる」という原点, 2011/5/19

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アメリカの一極支配が黄昏を迎え、多極化と中国の台頭が喫緊の問題となっている今、「自ら生き延びるためのグランドデザインを描けない国家と民族」、つまり「日本は、21世紀に消滅する」。1990年代に、李鵬がオーストラリアでふともらした本音は、保守派の失笑とブーイングを買ったが、実際には外交オンチの民主党政権の迷走によってますます現実的なものとなってきた。

この本は、そういった日本の課題を、日下公人、伊藤貫氏が縦横に論じたものである。至る所に「考えるヒント」が満載されており、「中国の核戦力に日本は屈服する」(伊藤貫)同様、知的刺激にあふれた本だ。

評者は、実は、「なぜ、日本人は、劣化したのか」という問題に関心を抱く者である。明治時代のあの気概に満ちた民族は、どこへ行ってしまったのか。基礎教育世界一と言われた日本の教育制度は、実際にはどのような人材(エリート)を育ててきたのか。

日下氏のこれまでの数多い著作の魅力は、「自分の眼で見て、自分の頭でものを考えて、自分の言葉で表現する」ということにつきる。その日下氏は、東大や通産省でともに過ごした秀才たちの特徴を「模範解答の暗記能力」と見ているが、同感である。官僚と政治家、経営者、学者、教育者、大半の勤労者が、決まった枠組みの中で、決まったことをそつなくこなせる人間が優秀であると考えている。

この体制下でも、日下氏のような「自由思考型人間」がその適応能力の高さ故に「そつなく」生き延び、然るべきポストを得ることもある。しかし、多くの場合、伊藤氏のような、知略あふれ、創造性の高い人材をはじき出してしまう。伊藤氏には著作で生きる道があるが、一般的に言えば、個人によっては、もっと地道な政策立案、交渉力、宣伝、実務的な様々な能力の生かし方もあるはずである。正直に問題に直面化していったために上司や社会的有力者の逆鱗に触れて遠ざけられたような人材を、早く中枢にもどしてやらねばならない。実は、国家公務員、県職員の中にこういった人材が結構いる。ということは、ありとあらゆる組織が抱える問題点の一つなのだ。

「はじきだされて、初めて見えるものもある。危機感を持てば、体制の内側にいる人間には絶対に見えないものが見え、様々なアイディアが湧いてくる」。そういう人材は、人が想像する以上にいる。

日本が生き延びるためには、「無責任と不作為」をやめるしかない。そのためには、人材養成の価値観を根本的に考え直さなければならない。さしあたっては、一旦はじき出されてしまった、問題点を客観的に指摘できる「覚者」を、いかに再び体制や組織に取り込んで生かしていけるかという点に日本再生がかかっている。

5.0  憲法改正論から憲法不要論へ, 2011/6/18

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本書を読むと、日本が自主防衛および核武装をしなければならない理由がよく理解できる。また、核兵器が防衛的な兵器、というより防衛にしか使えない兵器だということもよく理解できる。

 

ただ、私が本書を読んで最も印象に残ったことは、伊藤氏の説く憲法不要論である。

 

日本には長い歴史に培われた、全国民が自然に共有している良識や常識というものがある。憲法とは、国民の価値観がばらばらな国家にとって必要だが、そのような日本にとっては必要ない。

 

現行憲法に限らず、大日本帝国憲法でさえも不要であった。大日本帝国憲法がなければ「統帥権の干犯」問題は起きなかった一方、大日本帝国憲法が日露戦争の勝利につながったわけでもないからである。

 

実際、憲法などというものがなくても日本は2000年も続いてきたのである。いや、聖徳太子の17条の憲法はあったわけだが、国家の骨格を簡潔に述べたあの程度のものなら憲法を作ってもいいかもしれない。

 

政治手法的にも憲法の改正は難しい。例え衆参両院の総議員の三分の二が憲法改正論者になったとしても、その三分の二が納得できる新たな憲法を作るには非常に長い時間が必要だろう。憲法を廃止してしまうほうがずっと簡単である。そして、憲法が無くなったところで、何の混乱も起こらないはずであり、「自衛隊は軍隊ではない」とか「集団的自衛権を有しているが行使できない」といった詭弁を呈する必要もなくなる。私は本書をきっかけとして、憲法改正論者から憲法不要論者になったのである。

5.0  日本が好きな人、みんな読んでください。, 2011/9/16

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日本人の全てに読んで欲しい本です。

世界中で日本人ほど国の安全について無関心な国民はいない、だからなお日米同盟を更に強化・進展すべきと強く思っていました。民主党が政権を担って以降この日米の関係が怪しくなり、一日も早く自民党が政権復帰を果たすことを、これも強く願っていました。この本は私にとって衝撃でした。著者のお二人、特に伊藤さんはワシントンに25年いて多くの米国政府高官を友人に持ち、多くの政府機密文書を丹念に調べ主要各国、特に米外交についての多くの真実を語っています。

私の思いと考えはすべて間違っていることを確信したのです。日本外交はこうあるべきと考えていた私のスタンスは瓦解しました。

5.0  とても知的な質の高い、良書である。, 2011/5/27

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これは、とても質の高い名著だ。日下公人・伊藤貫両氏による「自主防衛を急げ!」には、以下四つの特徴がある。

日下・伊藤両氏は保守派であり自主防衛派であるが、いわゆる親米保守派ではない。両氏は本書で、敗戦後の日本の親米保守派の戦略観と独立心の欠如を厳しく批判している。両氏は、日本の著名な親米保守派の言論人――例えば、高坂正堯氏、岡崎久彦氏、森本敏氏等――を、具体的な理由を挙げて明瞭に批判している。日本の論壇で「権威」とされてきた人たちの国際政治に関する思考力の欠如を、ここまで冷徹に批判した本は初めてである。

 

本書は、今後二十年間の東アジア地域における米中のパワー・バランスが「中国優位、米国劣位」に推移していくことを明瞭に解説している。この本のタイトルが『自主防衛を急げ!』となっているのはそのためである。日下・伊藤両氏は、「対米依存の時代は終わった」ことを明確に、論理的に説明している。

 

伊藤貫氏は本書で、核戦略の基礎理論をとても分かり易く解説している。本書は、今まで一度も核戦略理論を勉強したことのない読者にとっても、核戦略の本質が容易に理解できるように工夫されている著作である。

本書を読めば、過去六十五年間の日本の護憲左翼と親米保守派の言論人たちが、いかに皮相な議論をしてきたかが理解できる。本書を若い世代の人たちに薦めたい。本書は非常に真面目な本である。しかし日下・伊藤両氏は、とても分かりやすい話し言葉で、国際政治と戦略論の最重要ポイントを解説している。本書は、保守系の雑誌に数多くみられる「やたらに悲憤慷慨してみせる、情緒的なナショナリズム」とは無縁の著作である。日本の外交論壇にも本書のような知的レベルの高い著作が現れるようになったことは、素晴らしいことである。

詳細)

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日本という国に自信を失っている方には必読書です。いうべきことを言わない日本人には、うんざりしていましたが、日本の生きる道を精神論ではなく科学的に示してくれた名品だとおもいます。一人でも多くの人に読んでほしいと思います。

5.0  注目を浴び、論争をよんでほしい, 2011/11/20

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過去500年の世界史、今後の世界の潮流をふまえ、戦後日本国を属国と定義し、これからの日本国の進むべき道を解説している。また、日本の社会科学系知識人のほとんどが、諸外国の知識人と比較し、知的に劣ったコラボーレショニストであると定義されている。

戦争に敗北した国家の運命について、キッシンジャーの解説が、そのまま日本の戦後史に当てはまる事に慄然させられた。近現代史を踏まえた上で、今後の日本の国家戦略を、明確に定義してある本は、そうそう無いと思える。

このまま中国がひたすら膨張をつづけるという、著者の主張やアメリカ衰亡の急激かつ激しさを強調する、著者の主張には、多くの異論が有るのだろうが、それゆえ、本書がより注目を浴び、専門家間で論争をよんでほしいと、国際政治の素人である自分は希望します。

5.0  タイトルのとおり自主防衛を急げ!, 2012/4/1

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大変おもしろかったのですぐ読み終えました。自主防衛=核武装というのが本著の主旨ですが困難を伴う日本の核武装への具体的な道筋も記されており大変参考になる著書だと感じました。

昨今米国の衰退を見透かすように中露朝に弄ばれる外交諸問題が頻発しており

ますますエスカレートしていくものと思われます。翻って同盟国米国はというとTPPなる現代の不平等条約を押しつけさらに中朝に宥和外交を行なっている始末です。

この著書を読んでいただき良識ある日本人が一人でも増えてくれることを期待して止みません。

5.0  現実を客観的に直視, 2012/3/20

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久しぶりに国際政治、軍事関係の本を読みました。現実を直視した素晴らしい内容の本です。日本が独立するために我々は立ち上がらなければなりません。もうあまり時間がありません。素晴らしい国史を持った日本人、徳性を兼ね備えた世界に誇れる日本人を取戻しましょう。

5つ星のうち 5.0  我が国も防衛を, 2013/4/13

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TPPによって骨抜きにされようとしている日本。これを守るには、自己防衛が大切。アメリカは守ってくれません。自国を守らない国民をもつ国家を他国が守ってあげようと思いますか?

 5.0  初レビュー, 2011/9/4

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amazonで30冊程の本を買ってきましたがレビューを書くのは初めてです。これまでは良書と出会ってもわざわざレビューを書くのが煩わしくて書かなかったんですが本書を読み終えて、レビューを書かずにはいられませんでした。

とにかく目からウロコでした・・・。

自分も親米保守こそ日本の生きる道だと思っていたのでまさか売国左翼と親米保守が国家にとって、色は違えど似たような形のモノだとは気がつきませんでした。

本書は少なくとも、これから政治家や官僚、はたまた経営者等を目指している若い人たちには是非読んでもらいたいです。

5.0  『日本人の誇り』, 2011/5/19

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本書とともに、藤原正彦氏の『日本人の誇り』(文春新書)を読むことをお勧めします。名著です。共感できる部分も多いと思います。

ぜひご一読を。

5.0  人間は本当に賢く成れるのか・・・, 2011/5/28

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バベルの塔以降(以前からか?)、闘争に次ぐ闘争の歴史を重ねて来て、遠い将来本当に理想的空想の『八紘一宇』は実現するのでしょうか・・・

自然界、動物の世界には生存の為のテリトリーが決まっていて、環境の変化や個体数の変化が無い限りは平和です・・・有れば闘争か絶滅です。

我々人間だけが自然の法則から自由である(頂点に立つ)と言う傲慢は、良く判らないが?西欧思想で?私達日本人にはなじまない考え方の様に思う・・・この国の条件、豊芦原瑞穂の国に感謝です。

長い歴史のうちたった一回の敗戦が、私達を腑抜けにしましたが、価値観の違う世界との闘争に経験が無い幸せな不幸せが、大きな教訓を与えてくれました・・・

私達の子や孫、その次次の世代にも、この国の国土と思想や精神を残してあげたいのですが(又責任とも思えるのですが)・・・

キチンと世界と対峙する教育をしてこなかったツケが、戦後66年を経た今表れているように思えます。

皆仲良く生きるのが理想ですが、私達が望まなくても世界が善意で動いて居ない事は、薄々わかります(事例は幾らでも在ります)。

そんな焦燥感で鬱々と暮らしている気持ちに、この本は一つの方向性と希望の様な解法を与えてくれ、又日本人としての誇りを思い出させてくれました。

 

私達の国の事を確り考える為にもお勧めの本です。

5.0  気持ちは痛いほどわかるのだが、、, 2012/1/22

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この本ははっきり言って、戦後の平和教育を受けていた日本国民にはきわめて厳しい内容となっています。戦後の日本がどういうものだったか、また、これからの日本はどうするべきかが具体的に書かれています。

そして結論から言うと、自主防衛を急げ!核武装をしろ!なんですが、現実としては、自主防衛も核武装もできないように、首根っこ掴まれてるのが今の日本の現状で、もし、そこで「このままじゃ駄目だ!」なんて奮起して、自主防衛や核武装をしようとしたらどうなるかというのは、このお二方も当然わかっているでしょう。

国際社会からハブられて、対日貿易を止められて、経済制裁を受けて、場合によっては武力制裁まで受けて、それでも歯を食いしばって自主防衛や核武装をする覚悟が今の国家や国民にあるかということです。

この本は、どうにもその部分がすっぽり抜けている印象が否めませんでした。

とはいえ、時代が変わりつつあることも事実ですし、この本を契機にして、国民一人一人が日本の防衛というものを考えても良いかと思います。

5.0  チベット・ウイグルの様に成りたいですか・・・日本人の皆さん, 2011/8/15

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私はず~と日本人で居たいので核武装賛成です。原潜も早く作りましょう。

自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー)) 全ての人が一読されることをオススメします。私たちに必要なもの、足りないものがわかります。

4.0  日本人は必読書, 2013/6/17

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毎日放送されているニュースに出てこない事柄ですが・・・もっとTV等でPRすべきと思う。

5.0  久しぶりに勉強になる本に巡り会えた, 2012/10/5

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良い本ですね、マスコミ、日教組に洗脳されていた事を、また、気付かされました。日本国民全員が読んでほしい本です。もちろん政治家の人、政治家を希望している人、マスコミ関係者は必ず読んで欲しい、最低限この本の知識くらいは知っておくべきでしょうね。

5.0  自主防衛を急げ!, 2011/10/14

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

この本は広く知られているだろうか.当然のことを取り上げているんだが,本書の内容を奇異と捉えるなら現状の異常さに気づかず思考停止状態に陥っているに違いない.およそ日本ほど自国の安全に無責任な国はないのではなかろうかと思えてならない.自国の安全保障を外国に託し,事足れりとひたすら安逸を貪るこの国っていったい何だろうかと改めて思わざるを得ない.この現状のままもし国家の安危にかかわる重大事態が勃発すれば政府及び国民はどんな対応を見せるのか.政府は果たして国民の生命・財産が守れるのだろうか.これに対し国民が不信感をいだいているなら国を守るために立ち上がろうとする国民は皆無であろうと思える.エゴイズムの大波が生ずるに違いない.本書と合わせて故村田良平・元駐米大使の著書『何処へ行くのか,この国は』がお勧めだ.

 5.0  相変わらずの日下節炸裂, 2013/5/30

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

相変わらずの日下節炸裂。「日下節」が好きな方にはおススメします。

2.0  疲れた, 2011/5/13

品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

戦略を論じるのになぜか、地政学的問題は等閑視されている。欧米経済が失速する中なぜか、中国のみ、経済を伸ばしていくという前提も理解しがたい。中国は極度の輸出依存経済だからだ。

大量破壊兵器から精密誘導兵器への軍事トレンドの変化(RMA)も抑えられていないし、今日の戦争の主流となっている低強度紛争(LIC)への対応も定かではない。

要するに、核武装して中国(と米国)に対抗しましょう、というだけなのだろうか?

しかし米国はともかく、中国のような、人権軽視国に対して、相互確証破壊(MAD)は必ずしも有効ではなく、その部分の議論も煮詰められていない。

そもそも、米中を同時に敵にまわしかねない戦略論が、「戦略」の名に価するだろうか?

この種のものを為にする議論と言う。

自主防衛も核武装も、なんら忌避するものではないが、米国に長く暮らしてすっかり米国嫌いになったこの種の人の、ある種「恨みのこもった議論」には正直、辟易させられる。欧州が米国より「素敵」に見えるのは、まさに、欧州に長く住んだ経験がないからだ、とまず、理解したほうが良いだろう。

4.0  <自主防衛にはホントに核武装しかないの?>, 2011/5/11

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

 

大筋において首肯するものだが、結論には大反対だ。

自主防衛イコール自主核武装の論理が、いかにも稚拙。この手の主張を何度読み返してみても、核武装を正当化せしめる根拠がどうにも薄弱の感をぬぐえない。

曰く、北朝鮮や中国は核によって日本を包囲している。バランス・オブ・パワーの論理に従って核武装することこそ、東アジアの安定化につながるというもの。

それらの主張は核兵器が使えぬ兵器、使わぬ防御兵器であることが大前提で論じられるのだが、人類には既にその使用経験があるという明らかな矛盾点は全く顧みられることがない。核抑止論など、新興宗教のようなもので、何の実績も根拠もない、たかだか60年ばかりの間、まかり通った屁理屈に過ぎぬものではないのか。

確かに、日本が核武装することで、当面、外交上のアドバンテージを得ることはできるかも知れない。だが、核を携えておきながら、にらみ合いだけがいつまでも続くとは限らない。

目的のためには手段を選ばずという精神の退廃の行き着く先にあるのが、核による先制攻撃だからだ。

 

そもそも、バランス・オブ・パワーの論理とは、力を正義に据え置く論理であり、獣の論理に他ならない。また、道徳的な高みを目指すという至高目的に対しても、核武装は矛盾する。なぜなら、それの使用される場面は常に非武装市民の大量虐殺という現実を招来するからだ。もし、どうあっても使用しないことを前提とするなら、はじめから持たなければよいのである。

 

結局、自主核武装論とは、時を俯瞰できぬ大衆的視点の生み出した謬論の一つでしかない。

敗戦認識の払拭と、核の傘からの離脱、反核・反原発によらぬ限り、日本の、否、世界の運命が変わることは、もはやない。

20世紀の世界戦争は核兵器の使用によって終焉を迎えたが、この次の世界戦争が核兵器の使用によって始まるのは、目に見えている。

獣の論理に支配された文明の末路は、太古より定まっているのではないだろうか。

5.0  自主防衛を急げ 書評, 2011/10/21

レビュー対象商品: 自主防衛を急げ! (単行本(ソフトカバー))

日下公人と伊藤貫共著の『自主防衛を急げ』の骨子は次の通り。 

' 自分の国を自分で守るのは当然の義務である。

' その義務を果たさない国にレジティマシーが無い。

' 自主独立の気概を持つべし。

' 独立核を持ったインドに学べ。 インドが核を保有した当時は非難を受けたが核を持ったことによる強みが効いて国際社会から認められた。

' アメリカは頼りにならない。 過去にアメリカの高官は日本の有事に自国の兵士を危険に晒すことはないと再三にわたって明言している。

' 核の傘は当てにならない。 日本が核攻撃を受けたらアメリカが必ず報復するという保障は無いのだから。

' ニュークリア・シェアリングは自主防衛とはならない。 受け渡しの決定権はアメリカ大統領ないしはアメリカ議会にあるのだから。

' 日本を守れるのは結局は日本だけである。 

 

骨子は良い。 私から付け加えるとすれば、自主防衛と核武装はイスラエルに学ぶべき、ということである。 小さな国土と敵に囲まれた厳しい環境で生き残り、立派に経済を発展させきたこの国の姿勢から学ぶことは多いはずである。

 

この本は随所に間違いを含んでいる。 そして深刻な左翼の毒にちりばめられている。 したがって防衛に興味ある人間は上に挙げた項目だけ読んだらそれで十分である。 上の項目を頭において、どうすればよいか自分で考えるべきである。 この本は読むべきではない。 間違いと毒でむしろ悪影響を与える本である。

 

伊藤貫という人物はアメリカ在住が長いようであるが、アメリカを熟知しているとは思えない。 むしろ肝心なことを全く理解していない。 イスラエルをバッシングするが中東のことも全く理解していない。 リベラルの特殊な考えに偏っており保守ではない。 そして氏が取り上げる人物はどれも保守ではないどころかいかがわしい際物である。

 

その代表がミアシャイマーという人物。 こんな変な名前は聞き覚えがないと思って調べてみたら分かったが、「The Israel Lobby and U.S. Foreign Policy 『イスラエルロビーとアメリカの外交政策』」という本の著者である。 この本は反ユダヤ主義に根差した陰謀論である。 ユダヤ人がアメリカ政界を操作し、イスラエルに有利な外交をするよう仕向けている、という根も葉もないガセネタである。 ゴミである。 私は一行も読んでいない。 なぜならばゴミだからである。 反資本主義・反ユダヤ・反イスラエルの極左ノーム・チョムスキーからは高く評価されているそうで何とも不名誉なことである。 

 

氏は殊更にイスラエルを中国、ロシアと並べて覇権主義国家と呼び貶める。 イスラエルの面積はニュージャージー州程度である。 ちっぼけな国土である。 この国がいつ誰に対して覇権を主張したのか。 それどころか、6日戦争以来、国土は縮小する一方である。 現在までにシナイ半島、南レバノン、ガザを手放している。 土地を次々と手放す覇権国家があり得るだろうか、ということである。

 

氏はイスラエルの6日戦争が国際法違反のパレスチナ侵略と呼び、イスラエルの軍事行動をパレスチナ人虐殺と呼んでいる。 市民の犠牲者を最小化せんとするイスラエルと、市民の犠牲者を最大化せんとするパレスチナ・テロ側の戦いをこのように表現する氏の視点の偏りと不道徳さと意地悪さは南京大虐殺をでっち上げたアイリス・チャンといい勝負である。

 

氏はアメリカの戦争は全部悪だとしている。 インディアン制圧、南北戦争、ベトナム戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争、これら全部を十把一絡げで愚劣な戦争と評している。 ベトナム戦争はアメリカがベトナム全土を共産化させようとする北ベトナムに対抗する南ベトナムを支援して起きた戦争である。 ニクソン時代に完全に勝利を収めたにも関わらず、次のフォード時代に民主党議会が南ベトナムへの戦力支援継続を拒否したために北ベトナムが勢力を盛り返して泥沼化したのである。 アメリカが敗退したのはリベラル勢力の妨害のせいであって決して「ベトナムに大義があったから」などではない。 サイゴン陥落後多くのベトナム人が共産主義者の暴力の犠牲になり、更にはカンボジアの大虐殺が引き起こされた。 氏がことを忘れたのか分かっていないのか知らないが、いずれにしてもこの不見識は青い左翼青年そものもである。

 

氏はイラク戦争の理由づけとなった証拠を捏造としている。 また戦争そものもを国際法違反であり不必要であるとしている。 このセリフも左翼原産である。 当時は共和党も民主党も一致してイラクのアメリカへの脅威を認識し、国益と安全を守るために議会の承認を得て開戦に踏み切ったのである。 「大量破壊兵器」だけが理由ではなかったのである。 むしろサダム・フセインこそが大量破壊兵器なのだから、何も問題も無いのである。

 

氏はブッシュ大統領を殊更馬鹿にする。 ブッシュよりもクリントンはましだった、オバマもましであると。 「ブッシュがビン・ラディンより怖かった」とまで言う。 氏は9.11で犠牲になったのはアメリカ人だけではないこと、その後イギリスも、スペインも、インドネシアもイスラム・テロの犠牲となったことを知らない。 少なくともアメリカを素早く立ち直らせ、その後今に至るまで同様のテロを防いだブッシュの功績を認める良識はないのか。 9.11は前任のクリントンがテロを野放しにしたために起きたものである。 オバマはブッシュが国民の安全を維持するために行った数々の政策を保護にしている。 それをブッシュよりまし、とはあまりにもふざけていないか。

 

経済のことも語っているが、「デリバティブはニューヨークのユダヤ人が金儲けを企んで作った」などというのは失笑ものである。 この本の目的は日本の防衛ではなくユダヤ人叩きか、と言いたくなる。 Community Reinvestment Actをカーターが成立させ、クリントンが推進し、低所得者への住宅融資を民主党議員が銀行に強制したことから投資家がリスクを分散させるためにデリバティブが生まれたという経緯を知らないのか、ということである。 左翼運動による市場の攪乱が破滅的な結果を生んだという事実を知らないのか、ということである。

 

伊藤氏と共同執筆者の日下氏にアドバイスするとしたら次のとおりである。 アメリカを正しく判断したければ、亜流ではなく、保守本流を見るべきである。 2012年大統領選挙は保守本流の回帰となる。 オバマ政権はもう終わりである。 アメリカ本来の保守であり、合衆国憲法オリジナリストであり、バランスのとれた知性と経験を持つミシェル・バックマン、ハーマン・ケイン、リック・サントラム、彼らのいずれかが次期大統領の本命候補である。 彼らの原点はレーガンが命を吹き込んだ保守運動である。 彼らの思想にこそ着目するべきである。

10:25 2014/08/15

 

 

 

 

脳科学は人格を変えられるか? 単行本 – 2014725 エレーヌ フォックス (著),    Elaine Fox (原著),    森内 薫 (翻訳) 内容紹介

 

チャーチルは「成功とは、失敗を重ねても熱意を失わない能力のことだ」と言ってどんな逆境もはねのけ、偉大な政治家としてその名を留めた。エジソンは電球の試作の失敗が1万個に達したとき、「失敗したのではない。うまくいかない方法を1万通り見つけただけだ」と言って、ついにはフィラメントを発明する。

人生の成否を分けるのは、「前向きであることのできる」性格によるものなのか。だとすると、それは脳のどんな働きによるものなのか。欧州最大の脳科学の研究所を主宰し、その問いを解きあかそうとしているエレーヌ・フォックス博士が、その答えに驚くべき実験と調査の数々から迫る、とびきり面白いポピュラーサイエンス。

例えばこんな調査がある。1930年代に修道院に入った全米各地の修道女180人の日記を検証し、前向きな言葉と後ろ向きな言葉が出てくる頻度を60年にわたって追い、修道女たちの寿命との相関関係をみる。すると結果は、前向きな日記を書いていた修道女が、そうでない修道女に比べて10年以上長生きしていたのだ。

 

そして、フォックス博士自身の研究所は、前向きな感情を起こさせる物質、セロトニンを脳内で生み出す特定の遺伝子を発見、性格は遺伝子によって決まっているのかというところにまでメスをいれる。ところが、研究を進めると、これらの遺伝子は環境によってその働きが変わってくるという驚くべき結果がえられたのだ。科学の推理を楽しみながら、子育てや自分の人生にまで思いをはせることもできる、深い一冊です。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

 

そのカギは楽観脳と悲観脳にあった!オックスフォード大脳科学研究室が明かす驚異の世界。 単行本: 326ページ出版社: 文藝春秋 (2014/7/25)

言語: 日本語発売日: 2014/7/25

目次

序章 なぜ前向きな性格と後ろ向きな性格があるのだろう

第1章 快楽と不安の二項対立

第2章 修道院の奇妙な実験

第3章 恐怖を感じない女

第4章 遺伝子が性格を決めるのか

第5章 タクシー運転手の海馬は成長する

第6章 抑うつを科学で癒す可能性

 

サニーブレインとレイニーブレイン 世の中には、たとえ同じ事実に接したとしても、それを前向きに受けとめる人もいれば、それを否定的にとらえる人もいる。いわゆる、楽観主義者と悲観主義者である。本書の著者エレーヌ・フォックスによれば、じつは両者のちがいは脳内回路のちがいに起因している。そしてフォックスは、前者の脳内回路を「サニーブレイン(晴天脳)」、後者の回路を「レイニーブレイン(雨天脳)」と呼ぶ。では、ふたつの回路は実際どうちがっているのか? また、それぞれの回路はどのようにして形成されるのか? それらを明らかにすることが、本書の主要テーマである。

5つ星のうち 2.0  バランスが大切  本書の結論はサニーブレインとレイニーブレインのバランスが大切ということです。それには東洋の知恵が役に立つというしめくくりもおおいに賛同できます。最新の脳科学の研究成果の紹介も参考になります。しかし、バランスが大切ならばならば、これほどまでにサニーブレインの肩を持つことはないでしょう。

5つ星のうち 4.0  サニーブレインとレイニーブレイン, 2014/7/30

レビュー対象商品: 脳科学は人格を変えられるか? (単行本)

世の中には、たとえ同じ事実に接したとしても、それを前向きに受けとめる人もいれば、それを否定的にとらえる人もいる。いわゆる、楽観主義者と悲観主義者である。本書の著者エレーヌ・フォックスによれば、じつは両者のちがいは脳内回路のちがいに起因している。そしてフォックスは、前者の脳内回路を「サニーブレイン(晴天脳)」、後者の回路を「レイニーブレイン(雨天脳)」と呼ぶ。では、ふたつの回路は実際どうちがっているのか? また、それぞれの回路はどのようにして形成されるのか? それらを明らかにすることが、本書の主要テーマである。

第3章のレイニーブレインに関する議論をみてみよう。著者曰く、ポイントは扁桃体と大脳皮質の相互関係にある。恐怖や不安を引き起こすうえで重要な役割を担っている扁桃体と、それを抑制する機能ももつ大脳皮質。両者のあいだには無数の経路が存在するが、しかし、扁桃体からくるアラートが必要以上に強くなり、大脳皮質による抑制のはたらきが弱くなると、その脳は過剰な反応を示すことになる。つまり、恐怖や不安の兆候を過剰に感知するようになり、その人はネガティブな思考に陥りがちになるというわけだ。著者のいうレイニーブレインとは、まさにそのような反応を生む脳内回路にほかならない。

しかしそれならば、そうした脳内回路は何によって決定されるのか。遺伝子によるのか、経験によるのか、それとも両者の組み合わせによるのか。また、レイニーブレインからサニーブレインへというように、脳内回路を人為的に変えることは可能なのか。ここらへんの議論については、ぜひ本書自身に当たってほしい。

本書全体をとおして、何かことさら驚くようなことが書かれているわけではない。ただ、語り口は平易であるし、ところどころに興味深いトピックが散りばめられてもいる。それゆえ、科学読み物が好きな人にとっては、本書はいわば無難に楽しめる1冊ではないかと思う。感想はまあ、そんなところだろうか。

 最後に余談をひとつ。巻末の謝辞を読んで知ったのだが、著者のフォックスはケヴィン・ダットンと夫婦のようだ。なるほど、なるほど。

2.0  バランスが大切, 2014/8/13

レビュー対象商品: 脳科学は人格を変えられるか? (単行本)

本書の結論はサニーブレインとレイニーブレインのバランスが大切ということです。それには東洋の知恵が役に立つというしめくくりもおおいに賛同できます。最新の脳科学の研究成果の紹介も参考になります。しかし、バランスが大切ならばならば、これほどまでにサニーブレインの肩を持つことはないでしょう。

修道女の研究が紹介されていますが、記述が間違っています(p.93)。「日記には、彼女らが1930年に修道院に入った当初からの生活が綴られている。」となっていますが、そうではなく、修道女になる動機などを綴った修道院に入る前の自伝(autobiographies)が残っているので、これを研究材料にしています。「60年にわたって追いつづけた。」となっていますが、調査時点から1930年を振り返った研究です。この研究自体に問題はありませんが、筆者のフォックスは論文を読んだのか疑わしくなります。また、この時の自伝にポジティブな記述が多い修道女は長生きをしているのですが、記述が一番少ないグループが一番短命ではありませんでした。若いころにネガティブな出来事があり、それをネガティブ感情で対応したおかげなのかもしれません。大切な人の死に直面した時には、悲しむのが自然なことです。ポジティブ感情が良いからといって、ネガティブ感情をコントロールすることは好ましいとは思えません。

謝辞にポジティブ心理学で有名なセリグマンの名はありませんが、ポジティブな精神を礼賛する系列の本といえましょう。この種の本に共通する特徴は、ポジティブ面ばかりを強調していながら、結論はバランスが大切となっている点です。ならば、ネガティブ面の有用性もしっかり記述し、バランスを整えるべきではないでしょうか。

5.0  最近読んだ100冊の本の中で圧倒的1位だ!, 2014/8/7

レビュー対象商品: 脳科学は人格を変えられるか? (単行本)

この本は抽象的ではない。

この本は啓発本ではない。非常に科学的でありながら、我が身に役に立つ内容だ。

気持ちの持ちようだ、などという気合論ではなくて脳にははたしてどのようなしくみがありどのように人の考えや行動に影響しているのかを非常にわかりやすく説明されている。圧倒的な1位本だ!妻や子供や仲間に読んでもらいたい!強制的にではなく、自然に読んでもらえるはずだ、なぜなら、最初から人間であれば、だれしも興味が湧く内容だからだ。

5.0  バランス, 2014/8/12

レビュー対象商品: 脳科学は人格を変えられるか? (単行本)

 

ポジティブなサニーブレインとネガティブなレイニーブレインの対決ではないことは、この本のどの部分からも伝わってきます。結論として、バランスであり、ポジティブとネガティブの黄金比について語られるのは、終盤のここのところです。立ち直りが早い楽観的な心の持ち主は、つらい出来事を経験しているあいだ、ポジティブな感情もネガティブな感情も他の人より多く経験しているということだ。伴侶に死なれたときいちばん早く立ち直る人は、感情を広い幅で経験する人だった。(pp293-294)

エピジェネティック(遺伝子の塩基配列の変化を伴なわない後天的で可逆的な変化)の仕組みもよくわかりました。遺伝子配列上で発現するはずの特徴であっても、メチル系化学物質によって遺伝子のプロモーターがブロックされるとこの特徴は発現しないこと。このブロックは生きやすいようにも生きにくいようにも作用すること。ブロックするメチル系化学物質は経験によって生成されること...

実際のカウンセリングの場面では、ジェネティックであるとお話しした方が良いことも、エピジェネティックであるとお話しした方が良いこともありますが、これは目の前のクライエントをカウンセラーがどう見立てているか、この苦境を乗り越えるために、「いま」のクライエントにとってなにがたいせつなことかをカウンセラーが見極めているかによりますね。

9:36 2014/08/15

8/18/2014

 


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