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2016年1月 3日 (日)

生まれ変わる首都圏の空港 単行本–2009・3 杉浦一機(著) 「飛行機を降りてから自宅まで30分、自宅から搭乗機のゲートまで30分が、この国の政府の政策目標だからね」

引用


生まれ変わる首都圏の空港 単行本–2009・3 杉浦一機(著)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 

杉浦一機 航空アナリスト。首都大学東京客員教授。世界の空港、エアラインのサービスや経営について造詣が深く、利用者サイドに立った航空の評論がモットー。1947年生まれ。参議院運輸委員会調査室客員調査員、経済産業省産業構造審議会臨時委員などを歴任。現在、東京都の航空関連委員会、福岡空港調査委員会委員などを務める発売日: 2009/03

2015年12月31日 (木)航空2強対決11選・航空アナリスト・杉浦一機・、「搭乗率保障制度」で成功をおさめたのが石川県だ。「乱造地方空港の最終グループ」として03年7月に開校した能登空港は、下馬評を見事に跳ね返し、通年で国内最高の搭乗率(81,7%)の成績を上げて、就航初年度はエアラインから95,000,000円の還元を受けた。

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2015/12/post-60c6.html

15:04 2015/12/31


引用2016年1月 2日 (土)第4章 求められる空港会社の効率化・163頁・羽田空港の上物(ターミナルビルなど建物施設)と下物(滑走路など基本施設)はまったくの別個の組織で運営されている。下物は国が整備・運営しているが、上物は民間企業等が国からスペースを借りて整備・運営している。従って、上物は典型的な権益事業なのだが、権益はいくつにも分割されており、上物の利益は下物の整備に寄与しない構図になっている。

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/01/4-f151.html

16:47 2016/01/02


2016年1月 2日 (土)杉浦/一機 航空アナリスト。首都大学東京客員教授。世界の空港、エアラインのサービスや経営について造詣が深く、利用者サイドに立った航空の評論がモットー。1947年生まれ・利益が利用者に還元されない羽田・164頁・隠れた優良企業・空港ビルにも多くの子会社・天下り先の空港環境整備協会・権益だけで生きる空港施設。

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/01/1947-a188.html

15:42 2016/01/02

2016年1月 4日 (月)ところが、そんな経営の一大転機を迎えている国内空港において、唯一の優等生と評価されている地方空港がある。石川県の能登空港だ。
http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/01/post-8c5f.html
16:45 2016/01/04



まえがき・3頁・16/1/3 14時12分31秒・

シンガポールに転勤した友人宅を訪れた時のことである。空港まで迎えに来てもらったとは言うものの、意外に早く市内の高層マンションに着いた。

「ずいぶん早いね。飛行機を降りてからまだ35分しかたっていないよ」

「飛行機を降りてから自宅まで30分、自宅から搭乗機のゲートまで30分が、この国の政府の政策目標だからね」

と友人はこともなげに言った。

成田で搭乗機に乗るのに、5時間前に我が家を出発した筆者の頭は混乱した。東京が遅すぎるのか、シンガポールが早すぎるのか。いや、シンガポールは小さい国だから…とは思うものの、ゲートから入国管理、税関を通って、空港から自宅まで30分は相当早い。確かに入国管理も税関も、輔トド列に並ぶことはなかった。

「だけど、自宅まで30分は早いよね」

「詳しくは分からないけれど、国際都市はそれくらいの環境を備えていなければ、駄目だって言うことみたいだよ。確かにここにいると、海外出張も国内みたいに気軽な気分で行けるよ」

「東京だって昔から国際都市を標榜しているけど、30分どころか2時間だって無理だ」

「主人が海外出張に行くからって言いうから、1週間はのんびりできるかと思っていると、2~3日で帰ってきてしまうんですよ」3・

4頁・奥さんが横から口をはさんだ。「隣のマレーシアから橋を渡って毎日6万人もの人が通勤してくるし、人とモノの出入りは本当に簡単なんだ。シンガポールはもともと自由貿易港で発展してきたけど、手続きを簡単にしたり、自由度を高めることによって人やモノがどんどん集まり、シンガポールはますます繁栄するという訳よ」

「人の出入れが簡単だから、国際会議も多いってわけだな。東京では最近、ホテルは増えたけど、空港でも、アクセスにも時間がかかるから、国際イベントがなかなか増えないんだ。きっと」

シンガポールの玄関口であるチャンギ国際空港は、日本人にも、世界の人々にも「心地よく、快適な空港」として知られているが、管理運用する空港公団を取材すると、その理由がはっきり分かった。

空港内は広人としているうえ、そこかしこに花や植物がふんだんに置かれている。しかも、気持ちが安らぐのは、羽田などで頻繁に繰り返される「高知へ五週発の○○様。18番ゲートへお急ぎください」など、利用者をせかせるようなアナウンスが一切流れないからだろう。

館内を案内してくれた公団の広報マネージャーに「ランや植物は日に当てないと枯れませんか」と聞くと、「植物は一定のサイクルで交換し、取り替えた植物は空港内の植物園で休養させます」との答えが返ってきた。

「空港内標識が見やすいのはどんな工夫があるのですか?」「試行錯誤を繰り返しましたが、重要なカラーを公団が管理するようになって、うまくいきました。4頁・


5頁・官内の通路に面したところでは黄色と赤は公団のきゃかがないと使えません。従って、旅客の目に入る色が整理され、すっきりしてサインが見やすいのです」

確かに、ブルーのサインボートだけ見て進めば目的の場所にたどり着け、注意点は黄色、禁止行為は赤で示してある。マクドナルドの赤も、通路面には使用できないそうだ。

見学はショッピングゾーンに差し掛かった。ちょっぴり、意地悪な質問をしてみた。

「チャンギでは利用者重視と言われますが、ものの価格はやはり市内より高いのではありませんか?」

マネージャーは眉一つ動かさずに答えた。

「それはありません。我々はテナントの契約条文でも、利用者重視を守るように明記しています」「日本でも、近年は利用者重視とか、消費者第一とかいう耳障りの良い言葉が独り歩きしていますが、空港公団にとっては、テナントが一番大事なのではありませんか?」


返答に力が入った。

「もしも販売価格が市中よりも高いことが判明した場合には、差額の2倍を消費者に返金する罰則条項まで盛り込んでいます。チャンギで利用者が不利益を被ることが無いよう、我々がチャックしていますので安心してください。利用者から信頼が得られなければ、空港は繁栄できませんから」

テナントが埋まれば、あとはエアポート価格になっても見て見ぬふりをしているどこかの国の空港とは大違いだ。

利用者のために「テナントを競わせている」との説明の通り、両替所も必ず2社が隣り合わせに配置され、消費者は比較検討できるようになっている。5・


6頁・16/1/3 14時52分44秒ここまで



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