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2014年10月28日 (火)

最強国家ニッポンの設計図 単行本 – 2009529 大前 研一 (著) シンガポールやマレーシア、台湾の国家アドバイザーとして国家建設に携わった大前研一氏が

引用


50頁・主要国の個人所得税最高税率が徐々に下がっている。高い順ではベルギーが50%、ドイツやオーストラリアが45%、日本、イギリス、フランスが40%、アメリカが35%。日本は地方税10%を含めると50%になり、主要国の中では世界一高い水準にある。

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2014/11/504540351050-c3d0.html

2014・11・3・


最強国家ニッポンの設計図 単行本 – 2009529 大前 研一   (著) シンガポールやマレーシア、台湾の国家アドバイザーとして国家建設に携わった大前研一氏が

「日本立て直しプランの集大成」と位置づける一冊。

一院制と国民投票を導入する政治システム、産業発展と地方復活を実現する道州制、所得税、住民税、相続税・贈与税をすべてゼロにする全く新しい税制、アクティブで安心できる老後を可能にする新・2階建て方式の年金など、既存の政党や政府、論客とは全く異なる国家ビジョンは斬新さが際立つ。

さらに本書では、政策の細目をまとめる新しい国家シンクタンク設立も提唱する。

これを実践する政治家は現れるか!?内容(「BOOK」データベースより)


国会は100人で・大選挙区で・

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2014/10/post-7cc2.html


 

年金解決、所得税・法人税・相続税「ゼロ」、エネルギー大国、核「準備国」、日本を立て直すアイデアはすべてここにある。

著者略歴・大前/研一

1943年福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)大学院原子力工学科で博士号を取得。日立製作所原子力開発部技師を経て、72年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年に退社。以後も世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして幅広く活躍するとともに、「ボーダレス経済学」と「地域国家論」の提唱者としてグローバルな視点と大胆な発想で活発な提言を行なっている。2005年には日本初の遠隔教育による経営大学院『ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学院大学』を設立し、学長に就任。日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 単行本: 320ページ

出版社: 小学館 (2009/5/29)発売日: 2009/5/29

目次

序章 日本は最強国家になれる!

大前流日本改造計画「ザ・ブレイン・ジャパン」構想を建白する・7頁・

世界に雄飛する日本人「第4の黄金期を築け・

第1章 「年金と税金」で国民の「安心と意欲」を作り出せ

「2015年・年金崩壊」の前に「新2階建て方式」に移行せよ・28頁・

「新2階建て年金」の「2階部分」はこの国へ投資せよ・38頁・

所得税12%・法人税25%・相続税ゼロの「世界標準・大減税」を敢行せよ・49頁・

「所得税・法人税・消費税」全廃!「資産税・付加価値税」を導入せよ・58頁・

「50兆円国家ファンド」を創設し、日本人すべてが「10%利回り」を手にする社会を実現せよ・68頁・

 

第2章 経済を復興し、産業を興せ・75頁・

アメリカ「シングル・ヘゲモニー」が消え去った「多極世界」で生き残るタフな経済大国を目指せ・76頁・

「格差社会」は悪なのか・・「格差是正」のイギリスは長期衰退に苦しみ「格差拡大」のロシア・中国・香港は発展した・87頁・

「エネルギー大国日本」の夜明け・96頁・

真の食糧安保は「世界に打って出る農業で実現せよ・106頁・

「アクティブシニア・タウン」が日本の新たな産業インフラを造る・116頁・

日本経済は「第2の開国」を敢行し国籍ドリームチームを引き入れろ・126頁・

第3章 教育と雇用―世界で大活躍する人材を育てろ・135頁・

「逃げ出す総理大臣」は、リーダーシップを否定した戦後「悪平等教育」負の遺産だ・136頁・

「答」を教える教師は時代遅れ「答えのない世界」を生き抜く教育改革を断行せよ・145頁・

技術も人材もある。あとは「気力」さえ復活すれば「ものすごく強い日本」へ再生できる・154頁・

新聞・テレビの・「年越し派遣村」報道が日本の雇用をますます危なくする・163頁・

21世紀の労組は「賃上げ」ではなく「生活コスト引き下げ要求」を目指せ・172頁・

 

第4章 憲法改正と道州制で「新しい国家のかたち」を作れ・183頁・

政治家は「農村票の取り合い」をやめて「国を発展させる知恵」を競え・184頁・

2大責任政党は憲法改正「4つのアジェンダ」で国民に「この国の形」を示せ・190頁・

「道州制」導入で腐敗官僚を「ビジョン型官僚」と「野党型官僚」に再生せよ・199頁・

国会は「定数100の大選挙区」「一院制で国民投票導入」を目指せ・212頁・

 

第5章 最強国家にふさわしい「最強の外交・防衛戦略」とは何か・221頁・

日米同盟は今や「円熟夫婦」である・222頁・

イスラム・テロを根絶させるためにもアラブ連合(AU)設立を急げ・230頁・

中国の人権問題を「ハードランディング」させると7億人の農民が世界を大混乱に陥れる・239頁・

領土問題に「21世紀型決着」をつけ、シベリアを開発する「バーチャル大国」を目指せ・249頁・

「投資部隊」と「発展舞台」を世界中に派遣する外交大国を目指せ・258頁・

核・空母・憲法改正・そして国民皆兵制もタブー視しない真の国防論・267頁・

第6章 二度と世界金融危機を起こさないボーダレス経済の新理論・277頁・

1ドルVSユーロ「アトランティックの戦い」に敗北したアメリカをハイパーインフレが襲う可能性・278頁・

アメリカ発世界恐慌を防ぐための1千兆円「銀行ER」を創設せよ・287頁・

ヘッジファンドへの融資を制限・禁止できる新しい「国際為替安定化機構」を設立せよ・295頁・

誰も金融パニック渦中の「心理経済学」をわかっていない・302頁・

終わりに・311頁・

14/10/28 9時31分10秒

麻生さんや鳩山さんが考える国のあり方と比べると大前さんの圧勝ですね。

・個人的には、賛成できないところも多々ありましたが(ex.年金の二階建て方式。年金はネズミ講そのものなので止めて欲しいです。完全に止めることは出来ないとしても基本的に大きな政府には反対です。)この国のリーダーの描いた図(あるいは描いていないことも含め)と比較して非常に真っ当だと感じました!

・この国には無駄が多い!それらを抜本的に実現する為の大前流の具体的な提言が書かれています。

・ポイント-税率を下げると税収が増えるが世界の常識

・ex.米国の相続税  2002年度から段階的に下げ、2010年に1年間のみの時限措置でゼロにすると。2010年に一気に高齢者から次世代へ資産移動をさせようと。

このままでは日本が衰退するのは明らかだが.最強国家を創るためのコンセプトは、一言でいうと「どのようにして、日本をグローバル化の中に適合させていくか」ということである。著者の主張は大いに理解できるのだが、どうしても腹に落ちてこない。凡人の自分に危機感が不足しているからなのか、著者との目線の位置が異なりすぎているからなのか。

最強国家への施策として、

(0)国家シンクタンク(The Brain Japan)の創設

(1)「年金・税金改革」(フラットタックス、資産課税(乱暴な話)、SWF等)、

(2)「経済・産業の復興」(原子力技術のリーダー、グローバルな視点での食料確保、多国籍人材企業、格差拡大の受入れ等)

(3)「教育と雇用」(世界で活躍できる人材の育成、大学教育等)

  ■麻生さんや鳩山さんが考える国のあり方と比べると大前さんの圧勝です

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

・個人的には、賛成できないところも多々ありましたが(ex.年金の二階建て方式。年金はネズミ講そのものなので止めて欲しいです。完全に止めることは出来ないとしても基本的に大きな政府には反対です。)この国のリーダーの描いた図(あるいは描いていないことも含め)と比較して非常に真っ当だと感じました!

・この国には無駄が多い!それらを抜本的に実現する為の大前流の具体的な提言が書かれています。

・ポイント -税率を下げると税収が増えるが世界の常識

  ・ex.米国の相続税 2002年度から段階的に下げ、2010年に1年間のみの時限措置でゼロにすると。2010年に一気に高齢者から次世代へ資産移動をさせようと。

 -日本人全員分の水田が埼玉県の年間農業補助金で買える。(そのくらい馬鹿げた無駄な補助金を出している、ということ。また農業補助金は 国民を守るか、農民を守るかの二択なら国民を守る為に使うべきというのは100%賛成です。)農業系補助金44兆円>> 世界の穀物メジャー5社8兆円全てが買える

-外交について 老衰する米国に付かず離れずを表向き続けるべき(確かにそうかもしれません。露骨にはね除けるのもクレバーではないと言われれば、確かにとも感じました。)

 -エネルギー施策については日本のリードを如何に維持するか最右翼は原子力>太陽光発電>地熱>”藻”

→大前さんの著作では久々に「素晴らしい」と思いましたよ。

最強のアドバイザー, 2013/10/19

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

 

大前研一氏は、現代日本(世界でも通用する)の最強のアドバイザーであるが、政治家や官僚が、だらしなく、二.三流のためいたずらにこの国は、提言を生かすこともできず、沈没しつつある。なんとか沈没を免れているのは、政府の赤字垂れ流しの財政出動のため、上げ底を保っているためである。今アベノミクスとか言って、御用学者や、御用マスコミが持ち上げているが、今は、小春日和でしかない。今こそ、過去と決別する痛みの伴う革命的な政策が求められているが、国民も現状維持派に陥っており、そのつけは、あと数年後か、持っても5-6年だろうが、そこから、大暴落が、起きることだろう。それは、国債の金利アップに始まり、国債格下げが、引き金になるかもしれない。急激な、金利アップや、インフレになったら、歯止めがきかずに、この国は、IMF管理になるだろう。大きすぎる借金のため五大国による、分割管理になるかもしれない。戦後ドイツの分割占領ににたものになるかもしれない。それとも、借金が大きすぎて、面倒見きれないと、世界から見捨てられる可能性もなきにしもあらず。なんとか、まじめな政治家で、リーダーシップのある人が、戦国時代の信長のように出現して、この国の舵を取ってくれることを望むが、大転換の苦手な日本人には、無理かもしれない。結局は、外国人による、指導がないと変われないだろう。皆さんもぜひ、一読して、考えてください。

  大前さんのマニフェスト, 2009/7/20

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

今回の提案は、いわば最初のジャブのように感じました。

自民党にしても民主党にしても日本の将来を見据えた国家の青写真を示していません。日本政府も省庁毎の方針はあっても国家としての大計はありません。

この方向感のなさが、場当たり的な政策の根本にあるものでしょう。

本書を読めば、まずタカ派的、強者の論理と揶揄されるでしょうが、敢えて提言をすることで、社会に方向感のある議論を生み出すのが狙いではないかと思います。

さまざまな分野の政策が盛り込まれていますので、一つ一つを論じれば、疑問の残るものや、言葉足らずの印象を受けるものもありますが、私は大前さんのこの行動には大いに賛同します。

道州制もようやく20年目にして政治の論議の俎上に乗ってきたように見受けられます。どこか自治体が大前氏のコンサルティングを受けて口火を切ってくれたら実現は早まるようにも思います。そんな期待を抱きながら読ませていただきました。

3.0  このままでは日本が衰退するのは明らかだが..., 2009/6/1

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

最強国家を創るためのコンセプトは、一言でいうと「どのようにして、日本をグローバル化の中に適合させていくか」ということである。

著者の主張は大いに理解できるのだが、どうしても腹に落ちてこない。凡人の自分に危機感が不足しているからなのか、著者との目線の位置が異なりすぎているからなのか。

最強国家への施策として、

(0)国家シンクタンク(The Brain Japan)の創設

(1)「年金・税金改革」(フラットタックス、資産課税(乱暴な話)、SWF等)、

(2)「経済・産業の復興」(原子力技術のリーダー、グローバルな視点での食料確保、多国籍人材企業、格差拡大の受入れ等)

(3)「教育と雇用」(世界で活躍できる人材の育成、大学教育等)

(4)「憲法改正・道州制」(国会の一院制と国民投票導入、地域国家論)

(5)「外交・防衛戦略」(日本の外交問題に対する解決策)

(6)「金融危機とボーダレス経済理論」(趣旨とはあまり関係なく著者の主張)

の観点から提言しているが、柱は「世界で戦える人材の育成」ということだと思う。

また、グローバル化・ボーダレス化が進むなか、いまの日本に必要なことは、切り捨てであるとし、突き放して這い上がらせる仕組みが不可欠としている。

 

一方、最強国家を設計する上で不可欠な霞ヶ関の改革は殆ど触れられておらず(道州制の議論はあるが)、これらの施策を実行すればおのずと官僚の腐敗も払拭されるのだろうか。

 

著者は、日頃から「答えのない世界をどう生き抜くか」ということを主張しており、その重要性は理解できるが、本書に出てくる施策には諸外国の先進事例が多い。

格差拡大を抑制しながら成長する方法はないのか、(A)か(B)でなく、その間に答えはないのか、年間3万人を超える自殺者をどう考えれよいのか、著者の提言を実行する気力が日本人には薄れてしまったのか、そこも考えてみたい。

  広くみんなに読んで欲しい本, 2010/7/15

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

一冊の中に多くの提案が詰まっており、その個々については賛否両論があると思います。しかし、日本の将来について、これだけ広い範囲にわたって、一般的意見とは異なる自分の提案を、分かりやすく理論的に述べている本は他には無いと思います。

大前氏は、床屋のQBハウスのビジネスモデルを、20年以上前の著書で提案しており、道州制を一番最初に提唱したのも同氏だと思います。その意味で同氏の先見性を考えれば、本書に書かれている大胆奇抜に思える提案も、数年後には時代が追い付いてくるのかもしれません。

是非、多くの人がこの本を読んで、日本の将来に対する議論をおこすきっかけとなってほしいと思います。

日本のことを考える, 2011/2/1

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

あまり、一般人には関係ないけどこういう考え方って大事だと思う

大前氏は「民主党が政権を取っても大した変化はないだろう」と予言。

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前流日本改造構想を明確に提示する本。論壇で定説とされる理論にも捕らわれない鋭い分析と、世界の隅々まで知り尽くした同氏の視野の広さには、今の日本に対抗できる人が見当たらない。

しかし、歯に衣を着せぬものの言いようが災いするのか、それとも、時代がまだ同氏に追いついていないのか、同氏の意見が多数意見にはならないのが、不思議なところ。

今「格差社会は悪なのか」と発言できるのは、大前氏くらいだし、(他の人なら、ネオリベ、として袋叩きにされてしまう)農業政策に対する厳しいダメ出しや、

「食料安保を言うのなら、石油、鉄も「自給」できるのか」という決め台詞には、グウの音も出ない。

大昔から同氏が提唱してきた道州制がようやくマニフェストに出るようになってきたところを見ると、やはり大前氏が正しかったのではないか。次の世代に託すのではなくて、まだまだ現役でがんばって欲しいし、応援したい。

  大いに議論をして貰いたい, 2009/6/21

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

平成元年に出版された「平成維新」のアップデイト版としてまとめられたもので、いい国をつくるためのアイデアを惜しみなく提供している点を高く評価したい。日本的な発想に馴染んでいる人には大前氏のストレートな表現には抵抗を感じるかもしれない。また、読む人によっては見下されたように思うかもしれない。しかし、反論があるなら大いに反論し議論をしてもらいたい。

東京都知事選に出馬して見事落選した著者が今度はやり方を変えて国家全体を改革するための構想を発表したというわけだ。

国会議員をはじめ政治に関心のある人達には幅広く読んでもらいたい本だ。政治に直接関わりのない有権者も一読に値すると思う。

グローバリゼーションとローカリゼーションに引き裂かれる国家,

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

今までの議論の繰り返しが大部分であるが、具体的で総合的な国家再建論。

著者の卓越した政策提言力が見てとれるだろう。

しかし、問題は根本的な国家観であり、この点についてはかなり心もとない。

つまり、著者はあまりに単純にグローバリゼーションとローカリゼーションを肯定しているため、これらを総合すると国家が引き裂かれるのではないかと心配になってしまうのだ。

グローバリゼーション

・先進国以外でカザフスタンやナイジェリアのような途上国で年金の長期運用を勧めるている(P41)しかし、堅実さが第一に求められる年金の運用には適切とは言い難い。

・防衛も外交も半分の予算でもできるはずだ。(P66)に至っては、国家の安全保障をどう考えているのだと思ってしまう。

・アラブ人によるアラブ連合(AU)を作り最終的には中国の中のイスラム国家(ウイグル自治区等)を加え、最終的にイスラエルを名誉会員に迎えればベストだ。(P236) ・・・・・・あまりにノウ天気で言葉を失う。

ローカリゼーション

・例によって道州制を主張しているが、ただのアメリカの制度の真似のように思える。アメリカの自治は、人種、言語、宗教の異なる広大なアメリカの開拓の歴史からきており、日本のような単数民族に近い国にはそぐわないだろう。

九州と四国の法律が違ってどうするのか。自治体同士を競わせるなど経営コンサルタントの発想そのものだろう。

この「日本の設計図」は基礎工事がされていない表面は立派な高層建築のようだ。

地震(有事)がきたらどうなるのだろうか。

著者が海外で評価が高いのもうなづける。外国人は日本の安全保障などには全く関心がないのは当たり前だからだ。

20年来の平成維新の決定版!! 長期衰退から日本を救う救国の提言,

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

本書は大前研一氏の、日本改革論の集大成ともいえるべき著作だ。大前研一氏の特に1990年代からの活動を具に見てきたものからすると、全てがまったく新しいわけではなく、平成維新、平成維新〈PART2〉国家主権から生活者主権へ (講談社文庫)、平成官僚論、ロウアーミドルの衝撃辺りを読んだ方なら、その主著するところの首尾一貫性を改めて確認できるだろう。大前研一氏は先頃の「知の衰退」からいかに脱出するか?で日本の長期衰退傾向について憂慮し、その解決策を述べているが本作品ではそれをさらに進化させている。

本書では今後の日本が最強国家になるためには、- 年金と税金の抜本策

 - 経済復興と産業振興

 - 人材教育と雇用

 - 憲法改正と新しい国家のかたち

 - 主要国との新しい外交関係

 - 21世紀の新しい経済原論(に日本を対応させる)ということをやらなければいと大前研一氏は説いているが、それぞれの分野に関することはすでに多くの著作で述べている。それらを今後随時アップグレードしていかなくてはいけないだろうと思う。いやむしろそれは、氏を信奉する我々の役割なのかもしれない。

上記のポイントについては、多くの識者や政治家が表面的には大前氏と共通のことを述べている。しかし、その世界観、深さなどが大前氏とは異なるために、結果的には全く違いを想起していることが分かる。いずれにせよ、上記の柱を実行することが出来れば、日本は世界に冠たる最強国家になることが可能だろう。

選択肢が狭まる日本への決意表明, 2009/6/8

 

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

この本には著者の決意を感じられます。なぜならば非常に分かりやすく具体的論を述べることで天才が凡人である我々に対して敢えて議論を吹っかけて来たと感じるからです。最初に国の形を決めることで方向性や目的を定め、ITを駆使して小さな政府で効率を上げ、民間の潜在力を最大限に引き出すことが基本です。

日本人であると同時にコスモポリタンでもある大前氏がインサイドに安住していては気付かない観点で、衰退の予兆を漂わせ次第に選択肢が狭まる日本の再生方法を急速に変化する国際関係や基軸通貨等の外部環境への対応を加味してロジカルに論じています。

更に日本人の能力を最大限に引き出すとともに他国の資源を利用しながら共存共栄を図りバランスをとる実行案の必然性を大局的な観点から導き出し、火中の栗を拾う決意をして論じている内容と姿勢に賛同したい。

構想としての設計図を現実に組み上げる壮大なプロジェクトを完遂するパワーの求心力を持ちうるのか、注目に値します。

今後のビジョンを示している, 2009/7/20

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

各分野においての日本の今後のビジョンが示されている。

大前氏の個々の提言には賛否両論があると思われるが、その議論こそが本書の意図したものではないだろうか。

意識不足、知識不足、無関心に偏る、今日の大衆に対して、議論の骨子を与えるという点で高く評価する。

卓見と短見が混在した過激な放言集, 2009/7/4

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

 

著者の大胆な提言の多くは、良くも悪くも刺激的で、考えさせられる。

しかし、国防と福祉についての著者の考えは、かなりお粗末なように見える。

国防について、著者は、対地攻撃能力の保有、ミサイルや空母の保有、国民皆兵制の導入などを提言しているが、著者は経済方面の専門家のはずなのに、そのための費用についてマトモに書いていない。(軍事方面の専門家の江畑謙介氏が費用の問題を重視し慎重に検討しているのと対照的だ。)

福祉については、ほとんど何も論じておらず、日本の将来にかかわる重要な問題(貧困と格差の問題)を軽視しているように見える。著者は、基本的に、向上意欲の高い人だけを支援し、再分配や社会保障を縮小せよ、という考えのようだが、しかし、これは危険な考えだ。リスクと将来不安の大きな社会は、全体としてみれば、消費だけでなくチャレンジ精神も減らしてしまう可能性が高いし、貧困が拡大すれば、社会が弱体化し経済も弱くなるだろう。治安維持コストも増えるかもしれない。ただし、年金問題については、興味深い提言がある。

大前氏の出す処方箋は劇薬である。体質の合わない人は耐えられないかもしれない。

5つ星のうち 5.0  勇気の出る本, 2009/7/25

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前さんの「いい国をつくろう」という熱い想いが伝わってきます。

「年金と税金」、「経済復興」「教育と雇用」など日本が抱える様々な問題に対して、大前研一が考える答えが非常にわかりやすく、具体的に記されています。

「答えのない時代」に必要なのは、自分の頭で考え、主体的に行動できる人材だと思います。私も、自分の人生の設計図を、そして将来の日本の設計図を、自分なりに考えてみたいと思いました。

とても最強とは, 2009/5/31

レビュー対象商品: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

一部、税制のフラット化等については良いと思える提言もありましたが、全体的に論拠に乏しく空虚な提言と感じられました。今、大規模移民を受け入れても問題ないとの根拠に、1500年前に渡来人を受け入れて問題なかったからと言われても何の説得力があるのでしょうか?

農業は日本に向いておらず、高齢化しているから関税を廃止し、輸入に頼れとしていますが、農業は単に経済の問題だけではありません。文化や風土のバックボーンでもあるのにそういった点は全く無視しています。また、いくら複数国に分け、担保を取ったところで、自国のもの程安心出来るでしょうか?勿論全てを国産化することなど出来ませんが、地産地消は多くの点で優れているはずです。寧ろ日本の農業に希望を持てる施策を考えるべきと思います。

警察、海上保安庁等を多能工化し自衛隊の人員を大幅削減するなどというのも、現場の人が聴いたら失笑ものではないでしょうか。

農業が崩壊したら、或いは大規模移民を受け入れたら、それが失敗だと分かっても、もう後戻りはできないでしょう。社会全体に及ぼすインパクトを考えたら、負の面も直視した上で経済以外の面も十分に考える必要があるのでは、と思います。

  道州制の愚, 2012/9/3

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

 

大前さんの本はあまり読まないのだが最強国家という文句に騙されて読んでしまった。最強といいながら日本が中国に抜かれて国力が弱まることを前提に書かれているとことに矛盾を感じた。

フラットタックスや相続税の廃止などいいことも言ってはいるが、こと地方分権の話になると頂けない。著者は地域国家論を唱えているだけに道州制にしろというのである。地方への権限委譲や財源の移譲ならともかく、道州制にする必要があるのだろうか。いや道州制ではこの国は守れないのである。

主に安全保障上の理由から道州制には反対である。それは沖縄県の米軍基地の問題でも明らかになったと思うのである。米軍基地を県外に、あるは国外に追い出そうと多くの県民が運動を起こしているが、県民の考えで国政の問題である安保問題が根本的に揺るがされているのである。

現状でも県民や県知事がYesと言わなければ基地の移転すら出来ずに右往左往している状態である。これがもし道州制などになれば州の権限は大幅に強化され、まったく国政が機能せず安全保障の問題は暗礁に乗り上げることになろう。

もっと怖いのは九州は中国と、北海道はロシアと、というようにそれぞれが個別に条約を結ぶなどの暴挙に出ることが予想されるのである。こういうことに

関して道州制論者のいうことは全く見えないのである。ここが道州制の落とし穴であると思う。アメリカのような国土が広いことろならばあり得るが、カリフォルニア州と同じくらいの面積しかない日本を11の州に分けてどうするのだろうか。

ユナイテッドステイツを日本にそのままあてはめただけの道州制にはあくまで反対である。まだまだ国民国家という概念は大事である。道州制は国家解体につながる。大前さんの付け焼刃的な道州制論に読んでいてくだらないと思ってしまうくらい面白くなかった。と言ってもちゃんと読んだのは最初の80ページ程度で、その後は斜めよみ、飛ばし読み、拾い読みになったのであるが。道州制の問題点を見事に言い表した著書として藤井聡氏の列島強靭化論があるので是非一読されることをお勧めしたい。この本は道州制や地域主権では国力が弱まるので、中央集権体制こそが列島強靭化のために必要だということを言っている。

いずれにしても大前さんの考えには部分的には賛成のところもあるが、概ね反対である。特に道州制には反対であるので、読んでいてバカバカしくなった。

道州制に反対の人は読まない方がいいだろう。買って損をした。

日本の課題、自分の課題として読みました, 2009/8/14

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

改憲ではなくて創憲、といった部分など、こういう考え方があるのか、と思う部分がとても多く、視野が広がりました。また、自身の無知や不勉強も痛感し、視野を切り開こうと一念発起する良いきっかけにもなりました。

ちょうど今読んでいる村上龍さんの『五分後の世界』にある厳しい態度と共通する部分があると感じました。五分後の世界 (幻冬舎文庫) ヒュウガ・ウイルス―五分後の世界 2 (幻冬舎文庫)

世界と日本という国、その国の国民であり世界の一員である自分についてあるべき姿を考えさせられます。

 

ただ、深刻でありつつも、変えられない絶望というわけではなくて、やってやろうじゃないか!と思わされるところに希望があって私は大前さんの叱咤激励本が出ると楽しく読むのだと思います。本書最後に現れる仕掛けも私は大好きで、読み終わりかけたときに興奮しました。おすすめです。

ゼロベースの政策提言, 2009/9/27

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

ゼロベースの政策提言。大胆かつきわめて効果的なアイデアに満ちており、日本に夢と希望を与える提言の宝庫。大前さんは、構想力で人をリードできる世界的にも稀有な存在だと思うが、このようなすばらしい人材をより良い国づくりのために生かしきれていない日本の現状が本当に歯がゆい。The brain Japan構想の成功を切に願う。

この国はそれまでに、「最強国家」とは言わないまでも、普通の国になってほしいが、果たしてそこまでの時間的余裕は残されていないのではないかという気がしてならない。

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

雑誌SAPIOに連載していた記事を加筆修正したもの。とはいえ、リーマンショック後の世界同時不況や、民主党への政権交代についても触れられており、構成からみても新刊本として読める。

大前流のボーダレス経済という視点から、この国の設計図を描いており、あの平成維新のころと変わらない一貫した考え方で貫かれている。年金、税金の大改革、新エネルギーへの投資、農業の改革、教育と雇用、憲法改正と道洲制、外交と防衛戦略などなど、大胆かつユニークな提言がちりばめられている。

そして残念ながら、「日本がアメリカ化し始めている」という指摘は、おそらくあたっているように思うし、本書の後半で述べられているドルの信任失墜による「アトランティックの戦い」は、近未来を言い当てているようで空恐ろしい。

この国はそれまでに、「最強国家」とは言わないまでも、普通の国になってほしいが、果たしてそこまでの時間的余裕は残されていないのではないかという気がしてならない。

久しぶりに難しい本を読みました, 2009/6/8

最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

まず、この本の前提は世界の有様がアメリカが没落して中国が台頭する等

今と多少は変化するだろうが、基本的にいろんな国が通貨を使って貿易する現状維持世界でそのなかで、日本はどうするかといったようなポジションですね。

自分としては自由貿易がいつまで続くかわからないと思っているので(例えば去年小麦の値段が上がったときは各国は米や小麦の輸出を止めたりしました)国営ファンドを作って外国に農地を確保するとかいろいろ大丈夫かなと思いますがサウジアラビアのファンドはアフリカに農地を確保したりしてるので、やっぱりあたってる部分はあるなぁと思います。どっちにしろ日本に資源はないので貿易路を維持するための空海軍はどうしても必要になりますね。ただTBJですか?その組織の提言が国民に絶対正しいと認められるようになるには普通の広告活動では無理なのではないでしょうか。人気がある共産党みたいな組織になるのかなとちょと想像がつかないですねとりあえず 年金はいっそやめてしまって元本を国民に返還しろというのを自民党か国民新党がマニフェストに掲げたりすれば 面白いかなと思いました。

大前さんの視点から見るニッポン, 2009/9/23

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

内容的には、今までの議論の繰り返しが大部分であるが、具体的なニッポン国家の再建論といったところでしょうか。ワールドワイドで落ちぶれてきた「日本国」についてという切り口で纏めたところに大前氏の独自の視点が見られる。企業としては、『戦略論』を読んで、個人としては、『ビジネスウエポン』あたりを読むとより具体性がわかるといったところでしょうか。

集大成!!, 2010/1/16

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

今までの著書で述べてきた日本改造計画の集大成って感じでした。毎度の感想ですが、大前研一氏の著書を読んでいると真新しさはないです。でも、述べていることはもっともだと思うし、これを実行させる政治家が出てくればどんなに良い国ニッポンになること間違いなし。

大前氏の言われる日本の政策は正しいと思います, 2009/6/18

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前氏の言われる日本の政策は正しいと思います。日本は民主主義の国なので

日本を変えるのには選挙で勝つしかありません。

自民党でも民主党でもいいから大前氏はまず国会議員になってから自分の主張を言うべきだと思います。

渡辺喜美氏などともしかしたら妥協点を見いだせるかもしれません。そうすれば政党から離脱すればいいだけです。このようなずる賢さが大前氏にはないような気がします。東京都知事選などに出馬し日本を変えようとする意志があったのにもかかわらずそれが失敗したら、簡単にあきらめてしまうのがよくないと思います。

 

政治を変えるのには長い長い時間がかかります。大前氏はまだ66歳なので、まだまだこれからです。若い世代に夢を託すのではなく、自らが行動を起こすべきです。バブル崩壊後、それほど日本の力が落ちたとは思いません。日本には技術があります。電機業界はサムスン電子に敗北しましたが決して技術で負けた訳ではありません。

40歳を超えたら、海外にいた日本人は日本に戻ってくる場合が多いです。それは日本が安心して暮らせる安全な国だからだと思います。大前氏の言われる暮らしにくい日本が好きなのです。海外に老人ホームを作っても、行きたいと思う人は多いのかな?日本の終身雇用制や年功序列はまあまあよくできたシステムだと思います。アメリカの社長と平社員の給料の格差はありすぎる悪いスステムだと思います。

平社員はやる気がなくなると思います。アメリカの社長はそんなにお金をもらって楽しいのかなと不思議に思います。トヨタで大活躍した一流の人材が外国の一流企業に10倍の給料で引き抜かれてその社員が幸せになれるかどうかは分かりません。外国の企業で同僚がトヨタのようにうまく動いてくれない可能性があります。

給料がよくなるためなどで転職した人が失敗するケースを多く見てきました。人間はお金だけで働くのではなく、やりがいが大切だと思います。日本の出る杭を打つシステムは確かに悪いと思います。自衛隊を軍隊にし、男女ともに徴兵制度にするやり方は日本では支持されないでしょう。

仮想敵国として北朝鮮を考えているようですが北朝鮮にインターネットがつながれば簡単に崩壊するでしょう。日本に核ミサイルを打ち込む可能性はゼロだと思います。日本はただ北朝鮮が崩壊するのを待てばいいだけです。

実現せねば意味はない, 2009/6/28

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前研一氏が、政治から、教育、経済に至るまでの幅広い分野における日本の変革論を熱く説く。

論旨はこれまで各所で氏が主張してきた内容と変わらないが、「ザ・ブレイン・ジャパン」の立上げを打ち出したことに、氏の改革への意気込みが看て取れる。

実現せねば意味はない、厳しいがこの言葉が読後の感である。

大前氏の国家ビジョンに60%賛成します。, 2009/7/3

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

大前氏の明確なビジョンには関心させられるばかりです。バブル崩壊後からの、日本の衰退は目に見えて明らかです。その頃から将来の日本を展望した同氏の考え方は、修正はあるものの、基本的なコンセプトは振れていません。

ですが、現実的に日本は衰退しているのです・・・。

私は、今回の国家ビジョンに反対しません。道州制や年金辞退案、憲法改正についても実行すべきだと考えます。ですが、100%賛成ではありません。60%賛成とします。

理由は、大前氏も言う「低IQ社会」が日本国内、津々浦々蔓延しているからです。大前氏は、都知事選で大いに実感したのでしょう。最も近いであろう革命家への道を断念しています。その後は、同じ志を持つ同士を増やす活動を行っています。ですが、国家を揺らぐだけのパイを集めるには、相当な年月が必要だと考えられます。

 

為政者が行う愚民政治。「低IQ社会」が油ならば、いかに水になるのか?私は大前氏のように、油を水に変えることはできません。だからこそ、「低IQ社会」から頭ひとつ抜きん出ることを意識しています。言い方は悪いですが、「低IQ社会」をコントロールできれば、今の社会は天国なのかもしれません。

最近酷くない?, 2009/6/2

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

ちょっと書きすぎ?内容も相変わらずな内容だし、農業に対してこういう見方をしているのかと思うと、その視野の浅薄さに驚きます。

ちょっと有名になったからといって、”すべてにおいて”自分が正しいという傲慢な態度が貫けるのが不思議です。まあ、外資系で歪んだんでしょうね。

4.0  日本じゃなくて、韓国のためになってしまってる本, 2010/5/16

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

日本を立て直すための方策がちりばめられた、鳩山さんや国会議員の方は必読にしてもらいたいくらいの本。ひとつ残念なのは日本政府が参考にすべきことなのに、韓国の李明博大統領のほうがしっかり利用しているような気がすることでしょうか。

日米同盟は円熟夫婦, 2009/9/6

: 最強国家ニッポンの設計図 (単行本)

第5章 外交・防衛戦略にて大前氏の新コンセプトが披露日米関係は「円熟夫婦」・・・たしかに「熱愛」ではなくなっても「添い寝」はしたほうがよい民主党政権に代わってからの外交に大前氏からのメッセージですね。★4つ

8:18 2014/10/28 


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