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2016年4月 3日 (日)

消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし・第1章・・何もしてくれない家庭体医・26頁・・国民全員で救う「命」・29頁・・海外での病気にも対応・32頁・・出産・育児制度・34頁・

引用


・何もしてくれない家庭体医・26頁・


このように「高福祉」とは言われながらも、税金を使う上で非常にシビアな判断を下すのがデンマークの高福祉サービスの実態です。26・


27頁・平成28年4月2日 土曜日・これは、慣れないものにはなかなか理解できず、とくに外国からの移住者などから不満が出るケースがあります。

一例として、デンマーク人と結婚しデンマークに居住している日本女性の例を記します。

彼女は一児の母親で、デンマークの医療制度の問題点を寄稿文として発表していたのをたまたま目にしたものです。内容はだいたい以下のようなものでした。

「子供が高熱を出したので家庭医を何度も尋ね診察してもらい、どうにか病院にも行けましたが、結局、医師たちは何もしてくれませんでした。日本の医院や病院だったら、すぐに何らかの治療をしてくれたはずなのに」

お子さんの年齢がいくつであったか覚えていませんが、幼い子供が高熱を出したとなれば親として不安な気持ちで一杯だったことでしょう。医師に何とかしてほしいと思う、その気持ちはよくわかります。また、日本の医師にかかっていれば、きっと注射を打ってくれたり解熱剤を出してくれたり、さらには予備の薬までも処方してくれたであろうと予想がつきます。

それに対して、デンマークの医療機関が何もしてくれなかった、と言うのもまた事実であると思い当たります。27・


28頁・きっと彼女は、こんな薬一つ出してくれないデンマークが高福祉国家だなんておかしい、と思ったことでしょうし、それをデンマークの医療制度の欠陥として指摘した点もわかるのです。

では、なぜデンマークの医師は高熱を出している子供に何も手当をしなかったのでしょうか。医学的な根拠はわかりませんが、少なくともデンマークでは医師が必要と思わない治療は、いくら患者(もしくは患者である子供の親)が望んでも与えられることはありません。「注射を打ってほしい」「薬がほしい」といっても、医師が首を縦に振るのは、それが本当に必要なときだけです。これは、私がデンマークで43年間生活をする中で身をもって知ったことでもあります。

デンマークの医療制度においては、命に関わる病気なのか、今すく治療が必要な病気なのかを医師が診察し、治療へのプライオリティ(優先順位)をつけます。たとえば、風邪を引いて家庭医へ言っても「3日も寝ていれば治る」取って薬もくれません。つまり、何もしてくれないのです。日本では「風邪は大病のもと」と言って何日分もの薬を処方してくれると思いますが、この国では「風邪は寝ていれば治るもの」という感覚です。28・


29頁・16/4/3 3時46分9秒・

人間が本来持っている治癒能力で事足りるものには医療は手を貸さない、と言うのが基本姿勢のように思えます。

このように書くと「都合のいいことを言って結局は国庫の負担軽減が目的ではないか」「財政にやさしい医療であって、国民には優しくないのではないか」と思うかもしれません。確かに、国庫への負担軽減は目的の一つでしょうが、しかし、それがすべてではないのです。そんな医療制度では国民の納得を得られるわけがありません。

この国では、ひとたび命に関わる病気にかかったり、健康を害する症状が出たりした場合、どんな国庫に負担がかかろうとも最大限の治療を無料で施します。これも私が身をもって知ったことですので、以下で紹介します。


・国民全員で救う「命」・29頁・


平成28年4月3日 日曜日・

私の孫の一人に、心臓に欠陥を持って生まれた子供がいます。今は10歳になりましたが、生後間もない時分に心臓の大手術を受けました。その後もベースメーカーをおなかに挿入する手術や、頭部に水がたまる症状が出たためそれを取り除く手術など、何度となく大きな手術を繰り返し受けてきました。29・


30頁・その家庭でデンマークの医療技術では手を施せない治療もあり、イギリスの病院に渡ったこともあります。専門的な医療技術が必要で、イギリスの自動病院に行くのが最良と判断されたものでした。

患者は幼い子供ですから両親(娘夫婦)も付き添いでイギリスに渡り、約1週間の入院生活を送りました。娘夫婦はデンマークの国立病院にいるときも病院内で寝泊まりしていたので、孫に付きっきりの生活になっていました。

いったいどれほどの労力が孫の治療に注がれたのか、果たしに判断がつきません。ですが、それらにかかった金額はすべてデンマークの医療制度が面倒をみてくれました。娘夫婦には一切請求がなかったのです。

仮にどれだけの費用がかかったのかを考えてみると、少なくとも億単位の金額であったと想像できます。デンマークの国立病院の運営予算を患者一人1日当たりに換算すると、約2万5,000クローネ(約37万5,000円)と言われます。1ヶ月の入院で約1,125万円。孫は幼い頃から何度も何度も手術を受け入退院を繰り返しているので、延べにして数ヶ月間は国立病院のベットの上にいた計算になるはずです。30・


31頁・16/4/3 4時35分1秒・

ほかにも親の宿泊費(国立病院の保護者用ベットルームを使用)、病院滞在中の食費、イギリスの手術代を含めた入院治療費、両親の渡航費と滞在費、さらに親が仕事を休んで看病に当たった分の給与は国が補填してくれるので、それらの金額を合わせると1億円以上のお金がかかったことは間違いないでしょう。

この金額はすべてデンマークの人たちが納めた税金で支払われています。とても個人の力で支払える金額ではありません。

デンマークの福祉政策のり年には「共生」という言葉がありますが、まさに国民が共に生きるための制度によって、孫も娘夫婦も生かされたのだと考えています。

このように、ハゼを引いた程度の者には薬も出さない一方で、いざ命に関わる病気となれば惜しみなく金額を投じてくれるのが、デンマークの医療制度です。

・おかげさまで孫は退院して元気に暮らしています。今もぐ淮河悪くなれば国立病院で検査や治療を受けていますが、それでも「もしもの時には国が助けてくれる」といい気持ちがあるので、不安は少ないと言えます。

娘夫婦も長かった闘病生活に疲弊することなく、明るく日常生活を続けていられます。


32頁・16/4/3 8時32分24秒・

もしもこれが全財産を投じての闘病であったなら、孫の未来も娘夫婦の未来もどうなっていたことか・・・。そんな想像すらする必要がないことが、この国の幸せなのです。

どの親も、子供が元気な体で生まれることを祈って出産しますが、それでも私の孫のように大きな病気を生まれてくる子どもいます。親がその治療費を負担できないとき、いったい誰が面倒を見るのか。

デンマーク人が選択したのは、国民全員で負担することでした。それは、自分のためであり、他人のためでもあります。そこに私は、国民が国民を大事にする「共生」の精神を感じるのです。31・


・海外での病気にも対応・32頁・


医療制度の最後に、健康保険カードについて触れます。

デンマークに居住している人たちには、居住する市町村から健康保険カードが配布され、これによって国内の医療サービスはもとより、海外で受けた医療も無料になるケースがあるのです。32・

33頁・クレジットカードと同じサイズのこのカードには、表面に所有者の個人登録番号、住所、氏名、所属する家庭医、電話番号などが記載され、裏面には本人の署名欄があり、その下に英文で次のように記されています。

「このカードは、デンマークの健康保険法により、旅行中における医療費の負担を保証します。カードの所有者が旅行先で重病にかかったり、死亡したりした場合はデンマークの健康保険庁に連絡してください。

つまり、デンマーク人が旅行先で病気になったとき、治療費を持っていなかったり足りなかったりしても、デンマーク政府(健康保険庁)が責任を持って対応すると示しているのです。

ただし、このカードで適用される対象国は欧州諸国内で、期間としては1ヶ月以内の旅行まで。33・


34頁・16/4/3 9時0分47秒・

欧州以外の国や1ヶ月を超える旅行には別に自費で旅行保険をかける必要があります。

私は日本に行くことが多いのですが、残念ながら健康保険カードの効力外の地域であるため、旅行保険をかけて訪日しています。デンマーク人は欧州諸国を旅行することが多いものなので、この制度はとても心強いのです。34・


・出産・育児制度・34頁・


出産・育児支援は、「ゆりかごから墓場まで」のいわば入り口に位置する制度です。デンマークでは、医療制度と同じく病院での出産費用は無料。生後についても、お母さんたちを支援する制度をいくつも用意しています。

その中で最も力が注がれているのは保育サービスです。保育園のほか保育ママやベビーシッターなど子供を預かる制度を多重的に整備し、経済的支援を行っています。34・


35頁・16/4/3 9時13分32秒・

そのため待機児童の問題はこの国ではあり耳にすることはありません。

こうした支援の背景には、国が女性労働者の確保を重要視していることがあります。人口の少ないデンマークでは、女性の就労を促進し、そこから税収を上げていくことは必須です。「高福祉・高負担」を支える上で女性労働者は欠くことができない存在であり、それが育児支援へとつながっているのです。35・


ここまで

 

ここまで

ここまで


消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし ・はじめに・3頁・・1・医療制度・20頁・

http://www5.synapse.ne.jp/takita/sub2.html

 15:31 2016/04/02


消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし 角川SSC新書 (角川SSC新書) 新書  ? 2010/11/10 ケンジ・ステファン・スズキ   (著)

http://www5.synapse.ne.jp/takita/sub1.html

 15:33 2016/04/02


2016年3月27日 (日)

奄美大島五市町村が広域的に連携して地方創生に取り組む「奄美大島総合戦略推進本部」の2015年度最終回が25日、奄美市名瀬のAIAI広場であった5市町村の将来目標人口を「2060年に現在の8割」とすることなどを盛り込んだ奄美大島総合戦略案を策定。本部長を務めた朝山奄美市長は「一丸となって策定プランを実行し、チェックすることが求められる。さらに連携していこうなどと呼び掛けた。

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2016/03/aiai-2264.html

15:09 2016/04/02

2016年4月 2日 (土)


消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし ・はじめに・3頁・・1・医療制度・20頁・

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/04/320-c48c.html

8:09 2016/04/02


消角川SSC新書 (角川SSC新書) 新書  – 2010/11/10 ケンジ・ステファン・スズキ   (著)

容(「BOOK」データベースより)

いわゆる高福祉国と呼ばれる国の実態を、デンマークを例に見る。デンマークは数々の調査で「世界一幸せ」とされる国。こうした高福祉国は高い税金を課される高負担国でもあるが、そのような社会で幸せを感じるのはなぜか?デンマーク在住40年超、国籍もデンマークにかえた著者が、政府系機関の報告では見えてこない、国民目線でその理由を説く。例えば国は風邪には薬も出さないが、命に関わる病には全力で治療にあたる。もちろん無料で。こうした徹底した「無駄の削除」と「安心感」が世界が注目する独自の“デンマークモデル”として結実している様子を見ていく。

  スズキ,ケンジ・ステファン


旧姓・鈴木健司。1944年岩手県生まれ。1967年に青山学院大学を中退してデンマークに渡り、79年デンマーク国籍取得。デンマーク人女性と結婚し3女を授かった。68年コペンハーゲン大学入学。その後、在デンマーク日本大使館勤務等を経て、90年「SRAデンマーク」を設立。デンマークが世界的にリードする風力発電、バイオマスプラントを日本に普及させる事業を手がけている。風力発電機はこれまで石川、千葉、高知など各所に設置している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

   新書: 174ページ出版社: 角川SSコミュニケーションズ (2010/11/10)

言語: 日本語・発売日: 2010/11/10

目次


はじめに・3頁・

内村鑑三が著した「デンマルク国の話」(岩波文庫)という本があります。今からほぼ100年前の1,911年(明治44年)10月に、宗教学者として講演した内容をまとめたものです。その最初の部分に、以下のような文章があります。

「今、単に経済上より観察を下しました、この小国(デンマーク)の決して侮るべからざる国であることがわかります。この国の面積と人口はとても我が日本国に及びませんが、しかし富の程度にいたりましては遙かに日本以上であります。(中略)しからばデンマーク人はどうしてこの富を得たかとといまするに・・・」

100年前というのは、デンマークが第二次社会改革として福祉国家への道を歩み出していた時代です。3・


4頁・福祉制度においての特徴もさることながら、経済面においてもすでにこの当時から一人あたりのGDPで日本を上回るなど秀でた特徴を持つ国だったのです。

内村鑑三もそこに目を見張ったわけですが、では現在、「デンマークとはどんな国か?」と訪われたらどう答えるでしょう。ほとんどの反応は「高福祉・高負担の国」というものに落ち着くと思いますが、この「高福祉・高負担」に対するイメージは大きく2つに分かれるようです。

一つは「国が高福祉を重点政策に掲げ、国民もその政策に同意して高い税金を納めている国」というもの。

国と国民が合意の上で福祉国家たらんとしている印象で、国家としてのグランドデザインがはっきりしている点でポジティブなイメージといえます。

もうひとつは「福祉サービスは充実しているが、その分、国民から高い税金を徴収している国というもの。

「高福祉」の裏にある「高負担」への警戒心が強く、国の政策に国民が懐疑的な部分を抱えている点がややネガティブなイメージとなります。4・


5頁・いかがでしょう。読者の皆さんはどちらのイメージに近いでしょうか?

「高福祉・高負担への国」へのイメージは、欧州では前者が一般的です。納税者である国民が納得して高い税金を払っているという印象を持っている人が多く、それらは直接デンマーク人やスウェーデン人から聞いた話や、テレビや新聞などから得た情報からつくられたイメージであると思います。

一方、日本では、どちらかというと後者を思い描く人が多いように思えますがいかがでしょうか。地理的にも遠く離れた国の制度であり、高い税金を納得して納める国民の心理を理解するのはなかなか難しいことだと思えます。

かくいう私も、40数年前まではそうでした。

私は1,967年に日本からデンマークに渡り、79年にデンマーク国籍を取得しました。

デンマーク人の女性と結婚し、子供3人授かり、若いときには航空会社や日本大使館などに勤め、独立後には養豚農場の経営や風力発電に関する事業を起こし、65歳になった昨年(2,009年)からはデンマーク政府からの年金を受給する身となっています。つまり、40年以上にわたって「高福祉・高負担の国」で働き、生活し、子供を育て、今もその中で暮らしているわけです。5・


6頁・そんな私の感覚で言うと、デンマークの税金を「高負担」と感じたことはありません。 

デンマークの消費税率は現在25%。世界でも最も高い部類の税率になりますが(アイスランドの25/5%に次ぐ税率・119頁参照)、それでも「高い」とは感じていないのです。これは私に限ったことではなく、デンマーク人の大半が同じ感覚を持っていると言えます。

イギリスのレスター大学に所属する社会心理学者エイドリアン・ホワイト氏が06年に行った「国民の幸福度ランキング」という調査があります。内容は別表0-1(12頁参照)に記しましたが、この調査で幸福度第1位に輝いたのはデンマークでした。税率が高くても幸セに感じている国民が多いことを裏付けています。

また、アメリカの調査期間ワールド・バリューズ・サーベイが08年に行った「幸福度調査」(表0-2/同12頁)でも、幸福度第1位はデンマークでした。この調査は、世界約100ヶ国35万に「今、幸ですか?」「現在の暮らしに満足していますか?」と尋ねたときの回答から判断したものです。より直接的な感覚として、デンマーク人が「高負担」のもとで幸せに暮らしているのが見て取れます。6頁・


7頁・さらに、世界銀行が06年に行った「世界の国家統治に関する調査」(表0-3・同13頁)においては、デンマークはフィンランドとともに民主主義の分野で100点満点を得ています。世界各国が推し進める民主主義の中で1位を獲得できるのは、国民が国の制度に満足している証ではないでしょうか。

おそらく日本からみると、こうした「高負担でも幸せ」という感覚は不思議に写ることでしょう。

私は、年に何度か日本の行政機関や市民団体などに招かれてデンマークの福祉政策について講演を行うことがありますが、話を終えた後には「高福祉・高負担への印象が変わりました」という意見がとても多く寄せられます。先のイメージで言うと、「高負担」を警戒していた人たちが「高福祉」の内容を知ったことで、日本とはマック違う社会システムの存在に心を動かされたようなのです。

では、デンマークの福祉制度にはどのようなものがあるか、少し例をあげてみます。

・1/医療費は無料。たとえ億単位の治療費がかかっても請求されることはない。7・


8頁・2/教育費は無料。義務教育はもちろん、高校、大学も無料。しかも、18歳以上の学生には全員に生活費として月額約7万7,000円が支給される。

・3/育児支援や障害者支援制度の充実。たとえば子供が障害を負ったために親が仕事をできなくなった場合、給与の全額を支給。年収1,000万円でも全額支給される。

細かく言えば例外事項もありますが、基本的な国家の姿勢がここに表れています。ほかにも年金制度や介護制度などももちろん整備されています。

ただ、勘違いをしてほしくないのは、こうした無料サービスや手厚い手当だけが「高福祉」の実態ではないと言うことです。

大切なのは、このサービスを実現させている社会システムの存在です。「高負担」という高い税金を納めているのですから、制度に無駄があっては国民が納得しません。国民のためになり、無駄を省く社会システムを整えなければ、無料サービスは税金の垂れ流しやばらまきという批判にさらされ、長続きしないでしょう。

医療費無料のケースで言えば、それは医療分野における無駄をなくし、それでいて国民の健康を守る社会システムを整備することです。8・


9頁・平成28年4月2日

デンマークには、国民一人一人が主治医(家庭医)を持つ制度があり、地域医療の最前線で住民の健康状態を管理しています。

いつでも相談できる身近な医師の存在が病気の発見や対処を早め、それが高度医療を担う病院医療の負担を減らし、さらには国庫にもやさしい制度として貢献しているのです。

医療費無料というサービスは、こうした社会制度とセットになって存在しています。納税は国民の義務ですが、社会制度の開発・整備は国の責務です。「高福祉・高負担」というのは、こうした社会制度やシステムにこそ特徴があるというのが、デンマークに長く住んでいるものとしての実感です。

2,010年7月、日本では参議院選挙の前に菅直人総理が「将来の消費税10%」に言及したことで与党の民主党が大敗を喫しました。ちょうどその頃私は日本を訪れていたため、消費税に関する論戦を多くのメディアで見聞きしましたが、その中に次のような論調がありました。

「日本の現行消費税率5%は欧米諸国に比べて格段に低い。だからあげてもいい」9・


10頁・確かに欧州には20%や25%という国がいくつもあり、それらと比べれば5%が低いのは間違いありません。しかし、数字だけをみて語っていいものがどうか・・・。

おそらく、日本では近い将来の国政選挙で再び「消費税」が論点となっていくことでしょう。その際、こうした「欧米諸国に比べて低い」「だから上げてもいい」というような論調がまた繰り返されるかと思うと、少し残念な気がします。表面的な数字だけで「高負担」の国々を引き合いに出してほしくないと思うのです。

本書は、消費税率25%を実施し、国民負担率71%という世界有数の高税率国であるデンマークの社会システムを紹介していくものです。

第1章では「高福祉サービス」の具体的な内容を見てもらい、第2章でそのサービスを実現可能にしている「納税システム」に触れます。デンマークの税制の基本は国民総背番号制です。高度に管理された「脱税できないシステム」の概要をここで紹介していきます。

そして、第3章では世界一幸セとされるデンマークが抱える「問題点」として、自殺者の問題や孤独な高齢者が多いことなどに触れ、最後に第4層で「高福祉・高負担を実現できた歴史的・社会的背景」を取り上げます。10・


11頁・4/2/2016 6:02:45 AM・いずれも、日本からデンマークに渡った私が、驚き、感嘆した内容を紹介していくものです。日本とは明らかに違うデンマーク社会を知ってもらうことで、何か故国の役に立てればという思いで著しました。

それは冒頭で紹介した内村鑑三の気持ちとおそらくは同じです。本書を読んでいただければ、デンマークの経済的成功の理由も明らかになりますし、この国には学ぶべきものが種々あることがわかっていただけると思います。

私の経験が読者の皆様にとって、少しでも参考になれば望外の喜びです。

2,010年秋・ケンジ・ステファン・スズキ氏・

平成28年4月2日 土曜日 


第1章 デンマークの高福祉社会―なぜ、国民が「幸せ」を感じるのか・19頁・平成28年4月2日 土曜日・ 


・1・医療制度・20頁・

地域医療を担う家庭医の存在・冒頭の「はじめ」でも触れましたが、デンマークには「家庭医」と呼ばれる主治医を国民一人一人に割り当てる制度があります。20・


21頁・この制度から、デンマークが取っている福祉制度の基本的な姿勢を見て取ることができます。

住民は、病気になったり具合が悪くなったりした場合、いきなり自分の判断で大きな病院に行くことはできません。まずは家庭医にみてもらい、高度な医療が必要と判断された場合は、家庭医をとおして病院での診察手続きを受けられるのです。

日本の「街のお医者さん」が病院への紹介状を書く様子に似ていますが、最も違うのは国の制度として家庭医があることです。家庭医は一人でだいたい1,500人ほどの地域住民を受け持つことになっており、大学の医学部を卒業した者でも、空きがなければ家庭医にはなれません。開業の調整は地方行政(市町村)が行っており、誰でも自由に家庭医になれるものではないのです。


そのため、家庭医となった者は地域に根ざし、受け持ち住民の健康状態を長年にわたって管理していくことが多くなります。私が世話になっている家庭医(60代・男性)は、ここ30年以上も同じ医師なので、もはや気心の知れた間柄です。

先日も訪日を前に、この家庭医のもとで血圧検査などの健康診断を受けました。私の場合、とくに持病があるわけではないので家庭医にかかるのは2年に1度くらいですが、66歳という年齢に達したこともあって長旅に備えて念のために検査をしてもらったのです。21・


22頁・費用が無料であることや、そもそも制度として家庭医があることであまり気兼ねがいらないため、自然に足が向いたとも言えます。

このときは、少し血圧が高めとのことで降圧剤の服用を進められました。処方箋を発行してもらい、それをアポテック(政府認定の薬局)に持参し、薬(100錠入り)を買いました。支払った薬代は日本円で1,200円ほど。これが安いのか高いのかわかりませんが、200日分(1錠を半分に分けて飲む)の薬代を1日あたりに換算すると6円ですから、自己負担分はそんなに高いとは思いませんでした。22・


・家庭医の制度が医療の無駄を省く・22頁・このように、家庭医は地域医療の第1線に立って住民の健康状態を管理する存在です。

薬代は若干かかりますが、治療代が無料であることから私のように健康状態のチェックに利用する人も多く、これによって病気の発見が早まり、重症化する前に処置を施せる可能性も高まります。22・


23頁・住民にとっては使い勝手のいい存在と言えるわけです。

また、国家としての医療制度全体を見渡したときにも、家庭医の存在は理にかなっています。医療費無料という制度化においては、体にちょっとした異変を感じただけでも大病院に駆け込む人が多くなる可能性があり、そうなれば病院は常に混雑し、本当の意味で病院を必要とする患者さんが治療を受けにくくなってしまうかもしれません。

デンマークの病院はほとんどが国立や公立(市町村の運営)なので、行政は混雑の解消に努めるために、新たな病院を建て、高価な医療機器を購入し、医師を雇うなど、患者の需要に応える必要に迫られるでしょう。投入される税金は、膨大な額に及ぶことが考えられます。

家庭医はこうした状況を避けるために、病院で治療を行うべき病状であるかどうかを最初に判断する役割を担っています。医療費が無料であるとはいえ、財源は無尽蔵にあるわけではありません。家庭医制度は、この意味で医療費の膨張を食い止めるシステムでもあるわけです。

実は、ここにデンマークらしさがあると私は感じています。この国は、国民が本当に困っている者には福祉制度として全力でバックアップしてくれます。23・


24頁・平成28年4月2日 土曜日・

ただその一方で、命に別状がないようなものには、財布のひもは固く結ばれているのです

・歯科治療は個人負担・24頁・

体に不調をきたした場合、まず家庭医の判断を仰ぐと書きましたが、もちろん、交通事故や急病人の場合はその必要はありません。命に関わる事態はそれこそ病院の仕事であり、そもそもそうした急患患者を受け入れるために病院に余裕を与えるのが家庭医制度の目指すところだからです。

私がデンマークに入国して1年後の1,968年7月、猛烈な腹痛に襲われてそのまま病院に入院したことがありました。急病だったので、もちろん家庭医をとおしていません。

検査の結果は腎臓結石。約3週間コペンハーゲン市立病院に入院しましたが、診察、検査、手術にかかった費用から、さらには入院中に支給された病院着や下着代、そして食事代まで一切自己負担がありませんでした。24・


25頁・平成28年4月2日 土曜日

当時の私はコペンハーゲン大学の学生で、労働許可証を得てアルバイトで生計を立てていたので、病院にいる間どうやって入院費を払ったらいいのか心配でたまりませんでした。

それがすべて無料とわかり、とてもほっとしたのを覚えています。アルバイト代から引かれるわずかな金額であっても、納税者である私にこの国の福祉制度は手をさしのべてくれたわけです。

このように重病の疑いがあるものには手厚いサービスを提供してくれるのがデンマークの医療制度です。ただその一方で、命に関わらないような病状に対してはたとえ納税者であっても手厳しい一面をのぞかせます。

そのわかりやすい例が歯の治療でしょう。

家庭医は、内科から眼科、皮膚科など多岐にわたって診察しますが、歯科治療については担当しません。歯の治療に関しては歯科医院に通うことになり、そこでの治療費は、個人負担になります。その金額は、行政からの費用補助があるとはいえ総じて高めで、日本の治療費の方が安いほどです。

私は、数年前に奥歯の被せものを日本で治療したことがありますが、日本の健康保険に入っていない私の治療代は数回分合計で10万円近くかかりました。25・


26頁・ですが、それでもデンマークで治すよりおそらく安かったと思っています。それほどデンマークの歯科治療は高いので、私のように国外で治療を受ける人は少なくありません。隣国ドイツの歯科医に通う人や、あるいは遠くタイにまで治療に行く人もいます。タイの歯科治療は安くて上手という評判があって、旅行がてらわざわざ飛行機に乗っていくのです。

デンマークで歯の治療費が高いのは、おそらく命に関わる病気ではない、と言うのが理由にあると考えられます。そもそもは治療代はかさむ場合が多く、共生などもあって患者数も多いため、そのすべてを無料にするのは財政的に難しいと判断されたのでしょう。

その結果、歯科医療に対して、国民に不満がないわけではありませんが、財政破綻を招けばもともこもありません。その意味では、多くの国民は納得し、虫歯にならないように歯磨きなどの予防に気を配って生活しているのです。26・

ここまで。

。そのわかりやすい例を2つ、以下に紹介しましょう。

ここまで

ここまで

 

 

・家庭医の制度が医療の無駄を省く・22頁・

・歯科治療は個人負担・24頁・

・何もしてくれない家庭体医・26頁・

・国民全員で救う「命」・29頁・

・海外での病気にも対応・32頁・

・出産・育児制度・34頁・

・出生率1・38からの脱出・35頁・

・出産と有給休暇・38頁・

・保育ママとベビーシッター制度・40頁・

・デンマークの子供手当・43頁・

・3・教育制度と就職システム・46頁・

・義務教育の特徴・47頁・

・高校から始まる職業意識・49頁・

・興業・商業学校で得る「資格」・51頁・

・普通高校と大学進学・54頁・

・学歴社会にならない理由・58頁・

・18歳から国が保護者になる・61頁・

・アルバイトができない大学生・64頁・

・平均8年で転職する社会・66頁・

・年金制度・70頁・

・国民年に年金制度・71頁・

・労働市場付加年金・76頁・

・早期退職年金制度(後期給与制度)・77頁・

・高齢者福祉制度・79頁・

・在宅介護サービス・80頁・

・排除されている民間の高齢者ビジネス・83頁・

・高齢者委員会によるボランティア・85頁・

・葬儀費への支援・88頁・

・生活支援制度・89頁・

・失業者支援・90頁・

・生活保護支援・95頁・

・住宅手当などその他の支援・97頁・

 

第2章 デンマークの高負担の実情―国民総背番号制と財源・101頁・

・個人登録番号制度102頁・

・個人登録番号制度と納税制度・106頁・

・渡航者にも与えられるナンバー・109頁・

・15歳から始まる所得申告・111頁・

・所得税の算出例・113頁・

・消費税25%の実態・120頁・

・デンマークの国際企業・123頁・

第3章 デンマークの問題点と共生社会―離婚・自殺・小家族・給与格差…131頁・

・社会福祉と離婚の増加・133頁・

・高福祉でもなくならない自殺・138頁・

・家族がない暮らし・141頁・

・能力主義と所得格差・144頁・

・デンマーク人の共生の精神・149頁・

第4章 デンマーク史概略―高福祉国が生まれた歴史的背景・155頁・

・平坦な国土・156頁・

・14‐15世紀の隆盛・158頁・

・キリスト教を国境とする国・159頁・

・ヨーロッパの中の国土争い・161頁・

・国土防衛から社会福祉国家を作った国・163頁・

・アンデルセンと「共生」精神・166頁・

・国家予算の約40%が社会福祉予算・168頁・

・あとがき・171頁・平成28年4月1日 金曜日・

私がデンマークに住んで今年(2,010年)で43年になりました。

日本という国を外から見ていると、とても豊かな国であるにもかかわらず、また、多くのアドバンテージを持っているにもかかわらず、それらを使い切れていない気がしてなりません。遠くからみると故国の姿が歯がゆく見えてくるのです。

その理由はいくつかあります。

たとえば財政について。

デンマークの国家予算は日本の一般会計予算の11%ほどに過ぎません。その中から高福祉を行い、海外への援助も行い(国民総所得煮染める援助額は日本よりも多い)、難民も受け入れるなどしながらやりくりしているのが現実です。世界金融危機の影響で2,010年財政から赤字に転落しましたが、決して恒常的な赤字国家ではありません。

日本はと言うと、勤勉な国民性というのを誰もが認識しており、国際的な大企業も多く、個人もよく働いて納税しているにもかかわらず、一般会計の歳出が常に超過して約44兆円の赤字国債を発行しています。171・

172頁・国の借金が実に約883兆円(09年度末時点)という膨大な額です。なぜ、働き者の国がここまでの赤字になってしまうのか、外から見ていると疑問でなりません。

たとえば国土について。

デンマークは土壌にも恵まれず、気候も北欧の寒冷地であるため、野菜や果物を生産するにはあまりにも適していません。そこで略農業に活路を見いだし、現在では豚肉の生産・出荷では世界有数の国になりました。牛乳やバター、チーズなどの略農加工品も盛況なことから、国の食料自給率はカロリーベースで100%を遙かに超えています。

日本というと、緑の多い国土と、死期という恵まれた気候のアドバンテージを持ちながら、食料自給率は40%に過ぎません。なぜ、そこまで低いのでしょう?食糧確保は国として最も重要な政策ではないでしょうか?

たとえばエネルギーについて。

デンマークでは中東戦争などの影響で1,972年にエネルギー自給率がわずか2%に落ち込んだため、石油の国外依存を見直し、09年にはエネルギー自給率124%に達しました。172・

173頁・平成28年4月2日 土曜日・

この数字は、85年に原子力発電からの撤退を表明し、風力発電やバイオガス(家畜の糞尿や有機廃棄物を原料とする燃料)などの自然エネルギーの生産と北海油田の開発に取り組んで実現したものです。風力発電でのエネルギー自給率は現在21%。議会はこれを20年までに50%に引き上げる決議をしています。

日本は言うと、京都議定書でリーダー的な立場を取りながら、推し進めているのは原子力発電です。地震多発地帯と言う国にありながら、なぜ、原子力発電なのか?たとえば高速増殖炉もんじゅにはこの30年で約1兆円が投入されたとの報道がありましたが、もんじゅはまだ何も生み出していません。これだけの費用を投じられるアドバンテージがあるのなら、ほかの選択肢がいくらでもあった気がしてならないのです。

なぜ、こうしたことが起こるのでしょう?

デンマークと日本の条件の違いを考えたとき、おそらく最も大きな違いは人口です。デンマークは兵庫県程度の人口ゆえに、「高福祉高負担」の社会を構築できたのは間違いのないところです。173・

174頁・

何しろ養うべき人口が県レベルであるのに、企業をはじめとする経済活動が世界レベルで行えるのですから、これは大きなアドバンテージです。また、国としてのグランドデザインを決めるときにも、少人数は適していたことでしょう。小所帯の方が、国と国民の一体感が生まれやすくなると考えられるからです。

デンマークは、こうしたアドバンテージを生かしたのではないでしょうか。

1億人以上の大所帯を抱える日本が、デンマークと同じことはできないでしょうし、またする必要もないと思います。国が持っている多くのアドバンテージを生かしさえすれば、デンマーク以上に幸せな国作りができると確信できるからです。

本書によって、日本とは違う社会のモデルの国があること、そのモデルが興味深いことを知っていただき、それが読者の皆さんの実り多き将来に少しでもお役に立てれば、筆者としてはこれ以上の喜びはありません。

2,010年・デンマーク・ウアンホイにて・ケンジ・ステファン・スズキ氏・

平成28年4月2日 土曜日

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16:57 2016/04/01

 

2016年4月号(03月02日発売) の目次

 

免疫力もアップ!「腸もみ」で15㎏12㎏10㎏速やせた!

ポッコリ腹がその場でへこんだ!糖尿病、肝機能、ガス腹、便秘も大改善!

・便秘、ガス腹が速解消しおなかはペタンコ!私も15㎏やせた腸もみダイエット

・1日5分おヘソの周りをもむだけ!腸の機能をぐんと高める腸もみのやり方

・腸もみで血糖値や肝機能値が下がった!リウマチの痛みが改善したと朗報続出

・名医も推奨!腸もみをすると腸のガスが抜けて便秘が解消し免疫力も高まる

・腸もみで12㎏減!ウエストは11㎝縮小!腰痛、イライラも消え肌はツヤツヤ

・人生が一変!腸もみで10㎏やせてくびれが復活!足も細くなりブーツがはけた

・腸もみで母はリウマチの痛みが消えたうえ糖尿病も改善し薬が大幅に減った

・薬に頼らないと10日も出ない便秘が腸もみで治ったら7㎏やせて肌はツヤツヤ

・腸もみで10㎏やせて背中がスッキリ!アトピー性皮膚炎も大改善し夢のよう

・腸もみで私はガンの体調が回復!糖尿病の友人は血糖値がが正常化した

・おなかをさするだけで自律神経が整い腰痛、ひざ痛が改善する「腸整体」

 

10㎏やせた!「ゴロ寝足上げ」

ハゲ頭に毛が生えた!高血圧、頻尿、静脈瘤、股関節痛が大改善!

・ゴロ寝足上げは夜間頻尿を改善し心臓病まで防ぐと泌尿器科の名医が実験で検証

・血管外科の世界的名医が推奨!下肢静脈瘤にズバリ効く自力療法はゴキブリ体操

・脊柱管狭窄症、腰痛、ひざ痛、股関節痛に効くと今世界で大人気の寝るだけ体操

・壁を使う「らくらく毛管運動」で高血圧、糖尿病、不眠が改善!ハゲ頭に毛も生えた

・タイガーマスクの歌で知られる私の健脚、姿勢と髪の若さの秘訣はゴキブリ体操

・ゴキブリ体操で10㎏やせておなかが凹んだ!血圧も正常化し降圧剤が不要に!

・静脈瘤、夜間頻尿、動悸がゴキブリ体操で改善!垂れたお尻もキュッと上向きに

 

「めまい・メニエール病」は自分で治せる!

名医4人が伝授!グルグル、フラフラが消える最強療法

・めまいは現代人の全身病!危険なめまいの特徴と受診のポイントを知れば怖くない

・めまいは自力で治せる!20万人の患者に著効の小脳を鍛える「めまいリハビリ」

・めまいリハビリはどんなタイプのめまいにも有効で慢性ふらつきにもよく効く

・めまいに負けない!絶対に治す!「めまいリハビリ」のやり方

・最も多い頭位めまい症が自分で治せると大好評!専門医が考案の「寝返り運動」

・メニエール病のめまいの要因は自律神経の乱れ!呼吸法でめまいが続々改善

・自律神経を整えてめまいを撃退する「呼吸法」のやり方

・めまいを起こさない生活の要点は「ラジオ体操、水分摂取、快便、ストレス対策」

・めまいを防ぐ食事の三原則は魚菜食・減塩・低糖質で耳の血管の動脈硬化を撃退

・めまいの意外な原因は首の緊張!首をゆるめるとめまいが消える例が実に多い

・天井がグルグル回るめまいが首ゆるめであっさり消失!肩こりや不眠も改善した

・足元がフワフワして家事や買い物もできないめまいが首ゆるめでピタリ治まった

・頭がクラクラしてイライラを伴うめまいが解消し口臭も消えた秘訣はゆでモヤシ

・グルグル回るつらいめまいが1円玉を首や手にはるだけで消えたと喜びの声多数

・薬も効かなかっためまいが1円玉でピタリ治り、今は予防のためにはっている

・メニエール病のめまいがクチナシの実の黒焼きで治り手作り家庭薬として重宝

・どんなにひどいめまいもスーッと引き神のように効く「クチナシの実の黒焼き」

・意識が遠くなるようなめまいがハチの子で完治し趣味のマジックも存分に楽しめる

 

17㎏やせた!魔法の「ハチミツ」活用術

シミアトピー、便秘、中性脂肪が改善!

・ひとさじでアンチエイジング!肥満やメタボも防ぐハチミツは天然のサプリメント

・ニキビやアトピー、シミが大改善!美人姉妹の肌が生まれ変わった秘訣はハチミツ

・寝る前ひとさじのハチミツで17kg減!高かった中性脂肪値も下がり体調は絶好調

・腸を整えて便秘改善や体力増強に効果!おいしい手作り薬「ハチミツショウガ」

・さまざまな香りや味が楽しめるハチミツは多忙な毎日を送る私の癒しのひとさじ

 

超スッキリ「バナナ茶」

便がドッサリ出る!ポッコリ腹はペタンコ!肌はしっとり潤う!

・バナナ茶で便がスルリと出て9kg、12kgやせポッコリ腹がへこんだ大人気

・バナナ茶で便がドッサリ出た!13kgやせて若返り体臭も花粉症も消えた

・バナナ茶で20年ぶりの快便!10㎏やせておなかがへこみ化粧のりもよくなった

・バナナ茶を飲んだら食事制限なしで9kg減!吹き出物が消えて美肌になった

 

【記事】

血糖値、ヘモグロビンA1cを下げて糖尿病、合併症、肥満を自然に改善する

「テンペ菌発酵の野草茶」

 

腸内の善玉菌を増やして免疫機能を調整し便秘、下痢、アトピー、花粉症、糖尿病に効果を発揮する

「乳酸菌酵母菌〈共棲〉培養エキス」

 

血糖値、ヘモグロビンA1cの改善例が続出!糖尿病や合併症からの自己改善を強力に促す

「アカシアポリフェノール」

 

血液サラサラ!血管しなやか!高血圧、糖尿病、脂質異常症を予防・改善する

完全無添加の自然飲料「発酵黒豆エキス」

 

長引く、ぶり返す、あちこち痛む……。ひざ・腰・肩 の年齢からくる痛みには、

進化させた漢方「痛散湯」が効く

 

濃厚なアントシアニン含有量で白内障、緑内障、老眼から黄斑変性、飛蚊症まで改善例が続出の

目に効く果実「アサイベリー」

 

【連載】

脳が目覚める「間違い探し」

名療法発見!慢性の腰痛、ひざ痛の原因、モヤモヤ血管をつぶす「カテーテル治療」

ダウン症の天才書家・金澤祥子の「元気になる書」

藤本靖の「1分で疲れが取れる技術」

“運動”しないのに病気に効く「新しい健康法」

11:11 2016/03/31

 

 

経営もしたことのない・龍郷町長は・行政経営をしなければならない・創生会議で決定したラ・龍郷町職員が責任をもって、執行し完成させなくてはならない・

 

何もかも鹿児島県職員に頼っている奄美群島市中村職員・奄美群島広域事務組合に住む私共は・働かないと食べていけない・奄美群島の行政事務は自分たちでやります。

地域も経営です。雇用対策他人に任せていては食べていけません・有り余る土地活用・・

 

・・農地プラン(人・農地プランとは)平成26年度・

皆さんの地域の農業を発展させていくために、人と農地の問題を一体化していく必要があります。

・・皆さんの集落地域において

平成28年3月21日 月曜日

 相馬市長立谷秀清メールマガジン 2016/02/26号 No.299 ━━━◆

みなさんこんにちは。相馬市長の立谷秀清です。今回は、私の書き下ろしエッセー「相馬市民の台湾への思い」をお届けします。

●相馬市民の台湾への思い 2016年2月6日の台湾大地震の翌々日から、相馬市では市民に対して募金を呼びかけて、市役所をはじめ数か所の公共施設に募金箱を置いた。心ある市民からの募金が日々報告されている。5年前の台湾からの支援が、如何に多くの市民を励ましてくれたことか。

我々は震災以来、お世話になった自治体に災害が起きるたびに、急性期には水

・食料などの現物を、また災害の性格によっては義援金を、「義理がえし」のつもりでお届けしてきた。したがって今回も、市民の篤志に訴えたのである。なかには、チームで一戸一戸義援金集めを声掛けした人たちがいた。被災者たちが作る、あの「東部再起の会」のメンバーたちだった。「苦しいときに台湾にはお世話になった。台湾の惨状を伝えるテレビの映像を見て、いてもたっても居られなかった」

最初その話を聞いたとき私は、「みんな、家・土地を失い、貧しい生活をしているのに、台湾への義理がえしは市が責任を持ってするから無理はせんでくれ」。そう思ったが、彼らは何人かのチームを作り、あのときお世話になった被災者たちが入居する災害公営住宅を廻ったのである。私が感激したのは、義援金を出してくれた人たちのリストと金額を見たときだった。生活に困っている中で、1000円とか2000円とか小額ながら、気持ちだからと言って寄附してくれた人が365人にも達していた。見慣れた名前のなかには、家族を失った老人たち、職を失った私の同級生もいた。総額65万円余に上る台湾への義援金には、多くの被災者たちの感謝の気持ちが籠められていた。

その他に、NPOの「松川浦ふれあいサポート」や「相馬生活文化応援隊」をはじめ、被災地に隣接する北原釜町内会などの方々からも独自の義援金が届いた。市の募金箱は継続中だが、総額で既に百万円を超えているらしい。

あのときの台湾からの支援は、避難所で直接被災者に現金などの現物を配ったもの、また台湾赤十字からの復興住宅整備の地元負担ぶんの市への寄附、長屋の高齢入居者のためにテーブル椅子などの什器を提供してくれたもの、などなど多岐にわたった。私もプライベートにではあったが、2012年の5月の連休に台湾立法院(台湾の国会に当たる)を訪問し日華議員懇談会の台湾側の会長である李鴻鈞立法委員をはじめ関係者にお会いして御礼を申し上げた。台湾赤十字にも出向いて謝意を表した。

もう直ぐまる5年を迎える今月、東部再起の会が集めた356人の義援金には、高台で新しい生活を始める被災者たちの底力のようなものを感じている。昔から浜は団結力が強く、まとまりの良い地域だった。震災の混乱の中でもじっと耐えながら高台移転を成し遂げた根底には、先祖から受け継いできた強烈な、わが故郷への愛着がある。

彼らの「何とか自分たちの感謝の気持ちを台湾の人たちに直接伝えてくれ!」

という強い気持ちを受けて、5年前に私と日華議員懇談会の間に立っていただいた江藤征四郎衆議院議員を再び頼り、3月9日に台北駐日経済文化代表処(実質的な台湾大使館)の沈斯淳代表にお会いして、「東部再起の会」をはじめとする相馬市民からの義援金を、1000円2000円の名簿とともに直接お渡しすることになった。是非、台湾の方々に相馬市民の思いを伝えてもらいたいと思う。そして台湾大地震の甚大な被害からの復興を、心から祈りたい。

■発行:福島県相馬市 企画政策部秘書課

 TEL 0244-37-2115

 

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2:42 2016/02/27

 

 

 

奄美群島一の優しい人物の朝山毅奄美市長様

 

 

私が気が付いたこと・

緊急にやらないといけない工事をお願いします?

予算の使い方のお間違いです・田雲川橋を架けて・田雲線を改良整備することは、奄美大島の利便性向上に役に立ちます、奄美大島開発復興特別予算の精神にかなっております。

自立経済のために必要な場所ですのでお願い申し上げます、奄美群島広域事務組合が担当をしてください。

 

龍郷町の・戸口川の橋の架けかえなどより先に、予算を使う場所があるはずです。龍郷町にも山に林道を完成させましたが?

 

優先順位とは・国民は厳しい国税に負担を強いられております、奄美群島広域事務組合の最高責任者であられる朝山毅奄美市長様どうか国民の願いをかなえてください。

 鹿児島県大島郡龍郷町大勝3113-1

滝田 好治0997-69-3195

takita@po.synapse.ne.jp


 

平成28年2月6日 



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