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2015年7月29日 (水)

首都圏の重要な一角を占めるこの埼玉県を率いるのが、上田清司・埼玉県知事です。政治不信の揺らいだ埼玉県政を立て直すために、国政の場から身を転じ、マニフェストを掲げて行財政改革に敢然と立ち向かう、改革派のシンボル的存在です。2015.7.29・「元気とやま」の創造をめざして~ 富山県知事 石井隆一・片山・自治体自立塾・


引用


日時18,10,4、




地方政治のニューリーダーに聞く・国民的スポーツイベントとして知られる「国体の開催県として、この秋、注目を集めるのが埼玉県。

首都圏の重要な一角を占めるこの埼玉県を率いるのが、上田清司・埼玉県知事です。政治不信の揺らいだ埼玉県政を立て直すために、国政の場から身を転じ、マニフェストを掲げて行財政改革に敢然と立ち向かう、改革派のシンボル的存在です。

少年時代に早くから政治に目覚め、不屈の闘志で初志を貫徹した情熱派の知事に、改革の思いをうかがってきました。

スピード感のあるマニフェストの実現で、埼玉県から日本を変える。


・・自らの主義主張を貫くために…

・民主党の顔として国会の代表質問などでご発言されていた姿をテレビでよく拝見しておりましたが、知事選に出馬されるに至った経緯と申しますのは?・

国会での活躍の場を充分にいただいておりましたし、自民党の公認候補も出てこないような状況でもありましたので、私自身、この知事選に賭ける意味は全く考えていませんでした。むしろ、政治不信が強かったものですから、これからは「官から民への時代」という思いから、埼玉を代表するある経営者の方に知事選に出てもらえないかとアプローチをしたんです。

選挙には、いささか自身もありました。全県的に多少の個人的ネットワークを持っていたつもりでしたので、私が選挙本部長になれば強いと思ってその方を一生懸命口説いたのですが、結局、だめでした。

民主党の他のメンバーからは役人候補を担ごうという動きも出て来ていたのですが、私は最初からタレントと役人はやめようと言っておりました。そうしていろいろなことをやっているうちに、結局、私が責任を取って知事選に出なければならない状況になり、自分自身の日頃の生き方、主義主張を貫くためには出馬もやむなしということになり、決断いたしました。

いろいろ立派な候補者がおられましたが、今の時代状況の中では私のほうが県民から一番支持されるだろうと思ったので出ました。

・質問回数の多い民主党のホープとして、国政の場であれだけ華々しいご活躍をされていただけに、首長とはいえ、フィールドを中央から地方に移されるにあたって、後ろ髪を引かれるような思いはなかったのでしょうか?・

今こんなことを言ったら不謹慎でと怒られてしまうかもしれませんが、出馬表明した後も本当にぎりぎりまで、一方でマニフェストを作りながら、一方では誰かほかにいないかなって探していたんです。最後の最後まで悩みましたね。

ただ、闘争本能というものがあるじゃないですか。それで、いざ告示とか、選挙間じかになって選挙対策会議などが開かれてきたりすると、もう目前の戦いに勝たなければならないという闘争心がめらめらと沸き起こるんですね。ひとたび走り始めると、割と必死になってしまう性格ですね。本番になるとパワーアップしてくるというから本番に強いですね。

・・「教育の森」の連載が政治家を志す契機に・・

・知事がそもそも政治家の道を志されたのは、いつ頃からですか?・

高校二年生のときですね。最初職業意識を持ったのは中学三年生の時で、学校の教師に憧れました。不良少年を正してあげたいと思ったからです。不良少年を正せない先生がいる。私だったら正せると。中学三年生で自らがまだ育っていない過程の時に、人を育てるというもどうかと思いますが。

26頁・平成27年7月28日 火曜日・

しかし、高校二年生の時に、毎日新聞で「教育の森」が連載されていまして、その中でいろいろとルポを読んでいるうちに「ああ、そうか」と思い至ったんです。

たとえ教師になぅっても、社会全体の環境が悪かったりすると、一学級か一学校しか救えない。社会全体を救う仕組み問うのは制度だ。その制度は法律で作られる。では、そういう制度改革を含めた場で頑張らなくてはいけない。それで法律をつくるのは国会だ。ならば国会議員にならないといけない。就中、予算とかで優先権のある衆議院議員だと。なるほど、これは衆議院議員にならなくてはいけないのかと、そんな風に考えたのが、高校二年生の時でした。

高校三年生になると、将来は何になりたいとか、よく聞かれるじゃないですか。僕はちゃんと言ってたそうです、衆議院議員になるって。

・それで大学は法学部に進まれたわけですか?・

最初は法政大学で法律を学んで、その後、早稲田大学のだが大学院で政治学を学びました。

・・政界へのデビューは新自由クラブから・

・団塊の世代で、全共闘世代でもいらっしゃるわけですね。・

ちょうど大学紛争の時代ですね。社会をリードしなくてはいけない立場なのに、どういう社会像を描いていいのかわからなくなるくらい、大学紛争の中で、ぐちゃぐちゃになってしまった時代です。

東大の安田講堂の陥落が大学二年の時でした。ロックアウトとかが日常的で新宿騒乱事件もありました。

私はと言えば、弁論部に入っていて元気がよかったものですから、共産党系や革マル系、中核系などの各セクトからいろいろ誘われていました。

・そういう学生時代を経て、しばらくしてから中央政界へ。ジバン、カンバン、カバンがない中での立候補だったとか…。・

まず、大学院を卒業と同時に新自由クラブに政策スタッフとして、職員として参画しました。そしてポイントは昭和五十五年の衆参ダブル選挙の時でした。新自由クラブには公認候補が十六人しか集まらなかったんです。二十五人以上公認候補を立てないことには、いかに河野洋平といえども無所属になってしまいますので、二十四番目と二十五番目は党の職員が出ることになりました。

その時、所沢に住んでいた関係で、二十四番目の候補として旧埼玉五区から出馬しました。結果的には落選で初陣は飾れませんでしたが、新人の中で私だけは法定得票率を上回り、それで供託金を党本部に返還できたんです。やっぱり素質あるんかなと思いますたね。

・・持論の天下り廃止を埼玉県で実践・・


・知事になられて、間もなく一年近くになられるわけですが、知事になって特にここが変わったという点はどこですか?・

・霞が関というところは省庁が十一ぐらいあって、政策の実現はなかなか出来かねるところですが、埼玉県というところでは、例えばいろいろな部局があっても全部同じ器に入っていますし、最小限度のコミュニケーションが取れるとインでしょうか、知事が見られる範囲というんでしょうか、やることが早くできるなという風に思っています。


国政の場にいる時から私は「天下り廃止」と言ってきましたので、埼玉県でもやらないとおかしいということで、同じ論を唱えました。廃止をしているけれども職員の出向をしなければいけないという微調整がありまして、完全廃止ではありませんが、でももう廃止ですよということは、はっきり言っております。


埼玉県の幹部になれれば外郭団体に出して六十三さんまで面倒を見ますよという仕組みは無しと、そういうことも決意さえあれば実行できるんです。今五十六,七歳になって部長になれなければ、飼い殺しみたいになぅって来たじゃないですか。そうではなくて、きちっと定年の六〇歳まで仕事をやりましょうと。五八,五九歳でも部長になっていいじゃないですかと。ぎりぎりまで県庁で仕事をしたい人は努力できるじゃないですかと。そういうこともいいながら、一応ご理解を頂いて、天下り廃止という形をつくりました。

それから外郭団体は統廃合も含めて抜本的に見直しましょうということになっています。自分たちだけが県の保護の下にゆったりする、楽をするようなことはやめましょうと。全体的に積極的な体制に切り替えたいと思っているんです。


27頁・上田清司・埼玉県知事・

昭和23年・福岡県福岡市生まれ・

昭和46年・法政大学法学部法律学科卒業・

昭和50年・早稲田大学大学院政治学科研究科修了・

昭和51年新自由クラブ立党に参画・

昭和54年・建設省建設大学校非常勤講師・「地域社会論」「国土計画論」担当8(~昭和61年)・

平成5年・衆議院議員に初当選・

平成8年・衆議院議員(埼玉4区)(2期連続)・

平成12年・衆議院議員(埼玉4区)当選(3期連続)・

平成15年・埼玉県知事に就任(1期目)・


・・消極論では何事も始まらない・・

・その象徴的な事例ってありますか?・

・例えば、昼休みの消灯。実は正午から一時まで庁舎ではすべての部屋の電気を消しているんです。経費削減の象徴なんでしょうが、ただ、それで年間に浮く金額が1,600,000円です。

私に言わせれば、それによるマイナスもあるんですよ。お弁当を食べている時、暗い。本は読めない。あとは眼るしかない。それに、外から来た人たち、12時3分くらいなら、今からでも受け付けてくれないかなという気持ちもあるじゃないですか。

しかし、もう電気が消えていたらシャットアウトですよ。そういう暗い感じですよね。私はあまりそれは好きではないので、4月に就任しました管財課長に「1,600,000円位、1か月に稼いでくれ」といったら、水道のメーターの後継変更で基本料金の削減が図られ、3,700,000円稼げることが分かりましてね。2週間後にきちんと報告がありましたよ、「稼ぎました」と。ですから5月からは、昼休みであっても電気をつける必要がある個所は点けなさいと言っております。

結局、消極論になっていくんですね。税収が減っていく。税収が減るから、何かケチケチ大作戦をやる。ケチケチ大作戦をやっているうちに経済も収縮していく。経済が収縮していくと、今度は県庁の職員給与とかに必要以上にメスが入ってくる。給与を下げろ、給与が少なくなってくるから職員の意気が揚がらない。意気が揚がらないからまた・・というように、どんどん悪循環を繰り返していくんです。

そうじゃないでしょうと。行革やるんだったら、二つの省庁をやたら一つにするという形式上の行革でなく、本当に思い切った行革をやることが大切なんです。極端なことを言えば、県庁舎をタダで作るくらいの発想が必要なんです。町のど真ん中で土地の付加価値も高いですから、実際できるような気がするんです。


・・行革の最大のテーマは埼玉高速鉄道・・

・知事になられるにあたってさまざまなにフェストを打ち立てられました。到達度をご自分で採点なされるとすれば?・

・掲げた「すぐやります」「つ一年以内にやります」というものは、ほぼ百%だと思います。問題なのは「四年以内にやります」がなかなか難しい課題を抱えていることです。

例えば県債の発行高を減らすとか、特別養老老人ホームの施設作りとか。これらは厚生労働省などの動きと連動していますので、政府が今まで通りやっていただけることを前提にしています。ところが、もうすでに今まで通りにやらない流れが徐々に出来つつあります。

28頁・

それから「三位一体改革」の流れの中で制度の変換とかがあったりすると、そういう部分で達成が困難な状況ができるかもしれませんが、ただ、それはそれで知恵の出しどころかなと思っています。

・先ほど行革の話が出てきましたが、埼玉県での最大のテーマというのは?・

・やはり埼玉県が抱えている指定出資法人の問題ですね。国レベルで言えば、日本道路公団のような独立行政法人あるいは特殊法人なんですが、ここにそれ相応にお金を注ぎ込んできているんですね。その最大のものが、埼玉高速鉄道です。


これにはもう既に有利子負債も含め1500億円の先行投資をしています。これは第三セクターによる鉄道事業で、地下鉄七号線の延伸なのですが、毎年消却を含み八十億円位の経営赤字なんです。少々努力をしても八十五億円を七十億円にする程度の経費改善しかできませんので、普通のやり方ではもう無理だろうと思いました。


そこで、赤字経営だった長野県の第三セクター、しなの鉄道を半期で黒字に転換させたことで話題になった杉野正社長をこの六月、埼玉高速鉄道の社長に迎えることになったんです。ここらで鉛の玉になった埼玉高速鉄道を金の卵にしたいなと、第発想転換を期待しているんです。

埼玉スタジアムも十五年度決算で三億三千万円位の赤字なんですが、これももっと活性化してプラスに転じたいと思っています。埼玉県が関わっている経営体はことごとく赤字なんです。私も準備して知事になったわけでなく、なってから準備していかなくてはならないんですが、この八月までにすべてまとめ上げて、残りの任期の三年間のやるべき改革の計画案を出したいと思っております。

・・国と地方の役割を今一度見直すべき・・


・地方分権に関しては、知事は首都圏連合や広域行政に積極的に取り組んでおられるようですね。・

・国は外交防衛やマクロの経済政策、長期的なエネルギー及び科学技術政策といった巨額の投資が必要なものをきちっとやる。後は、市町村がほとんどのことをやる。では、埼玉県の役割は一体何なのかと考えた時、私は、埼玉県の役割は産業と雇用の創出だと思っているんです。


しかしながら産業形成に必要なエネルギーのインフラ(社会資本)、電力とか水力とかいうものは、埼玉県の単位ではないでしょう?九電力と言われるくらいに全国九つのグループで電力会社やガス会社がありますね。それから河川もだいたい関東のエリアで、国土交通省の関東整備局でいろいろな整備をしているわけですね。それに埼玉県が協力をしたりしているわけで、肝心な部分というのは全部、交通であれエネルギーであれ、国のものなんですよ。それで産業を起こせと言っても、ミニ産業は起こせるかもしれないけど、産業のインフラは作れない。インフラも作れなくて、何が産業創出だということになってしまいますから、多分そういう意味では、産業と雇用の創出が埼玉県の責任ということであれば、やはり埼玉県の連合体なり、道州くらいのクラスじゃないと無理かなと思うんですよ。

すでに、関東農政局だとか関東財務局だとか、国の出先機関が地方に全部あるんです。結局、霞が関でできないから、こうした機関があるんですよね。ですから、市町村、埼玉県、国の三層構造というけど、正確にいうと出先機関を入れた四層構造になっているんですね。

国は結局、自分たちの仕事をするにはそういう出先機関がないと仕事ができないということですから、それだったら、全部道州の枠の中で一緒に仕事をさせてくれと、国は思うそういうの、やるなど。

29頁・


つまり関東財務局でなく、関東州の財務局があればいいじゃないかということなんです。

将来的には、自立した個性的な市町村と、広域行政を担う道州の二本立てと、国があるという形が望ましいと思っているんです。

・・その意味ではやはり地方から国を動かしていくしかないんでしょうか?・

・もう事ことに至った以上は、国政ではスピード感がありませんから、環境なら環境問題で、例えばディーゼル規制のように環境庁のできないようなことをわれわれ首都圏連合でやったよいとか、そうことを一杯やって囲い込んでいくということが必要じゃないでしょうか。

・・簡素で心のこもった「彩の国まごころ国体」・・


・さて、この秋のビッグイベント「彩の国まごころ国体」開催が間近に迫ってまいりましたね。・

・国対は今年で二回目の開催になるのですが、簡素で心のこもった大会にしたいと思っています。別の言葉で言えば、あまりお金を使わないということなんですが、従来八十億円位見込んでいた予算を二十億円ほど減らした増した。

例えば三十七年前に使った炬火台をもう一度ブラッシングして使うとか、いろいろな工夫をし、できるだけ経費を掛けないようにしようと皆で頑張っています。その分、接待面において何かでカバーしないと駄目だということで「彩の国まごころステイ」、つまり民泊を相当数準備しています。埼玉はホテルが少ないものですから、民間の協力を仰いで約1万2,000を対象に民泊や公民館などの利用を予定しています。

そのために、このようなもてなし用の献立集「まごころレシピ」という小冊子をつくって受け入れ先の各家庭に配布しようと思っています。そういう心のこもった手作りの国体にしたいですね。併せて「全国障害者スポーツ大会」も素晴らしい大会にできるよう頑張ります。

国体が終わったら、日本体育協会に建白書を出そうと思っているんですよ。メイン会場は埼玉県ですけど、射撃だとか馬術だとか特殊な種目の場合、競技場を新設するには相当の費用が掛かりますから、開催県でなくていいから、そういう専門設備の充実した他県の競技場を使えるようなルールにしたらどうかと。そうすれば開催県の負担が軽減していきますからね。

・・座右の銘は「疾風に勁草を知るシツプウニケイソウヲシル」・・

・建白書とは、いかにも知事らしいご発想だと思いますが、ご自身が理想とされているリーダー像というのはございますか?・

・九州出身ということもあるんですが、自分を捨てられるというんですか、西郷隆盛が好きですね。彼のような懐の深い、心の広い人間になりたいと思っているんです。僕自身は自分をなかなか捨てきれないもんで、まだまだ修行が足りなくて困ったもんだと思っていますけどね。

後半はともかく、前半の西郷はとても果敢「かかん【果敢】思い切って物事を行うさま。決断力の強いさま」

決断と行動をとっていたんですね。人物的なイメージとしては、薩摩に帰ってからの晩年のイメージが強いですが、実は前半は織田信長みたいのところもあったわけです。


・・最後の座右の銘をお聞かせください・・

「疾風に勁草を知る」です。強い風が根を張った草を発見するという意味ですね。強い風が吹いたら吹っ飛んでしまうが、根がしっかり張っていれば倒れないということです。若い頃、選挙での浪人が長かったものですから、逆行に強くありたいとの思いから、これを座右の銘にしています。

茶の間の本より・平成27年7月29日 水曜日・  

 

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みんなで創ろう!人が輝く高志の国~「元気とやま」の創造をめざして~ 富山県知事 石井隆一

 石井知事写真 去る平成24年10月28日の知事選挙で、多くの県民の皆さんの温かく 力強いご支援とご支持をいただき、引き続き富山県政を担うことになりました。私にお寄せいただきました県民の皆様の信頼と期待にお応えするため、ふるさと富山県の発展と県民の皆様の幸せのために全力を尽くしてまいります。

現下の我が国を取り巻く諸情勢に目を向けますと、東日本大震災からの復興をはじめ、少子・高齢化、人口減少、長引く円高・デフレ、エネルギー政策、最近の領土問題など、課題が山積し、富山県の土台にある日本という国自体が基礎から崩れつつあるのではないかと懸念されます。

これらの課題については、何よりも中央政府にグローバル、かつ中長期の視野に立って、しっかりとバランスのとれた政治を展開していただかなければなりませんが、同時に、本県としても、地方の県ではありますが、近年、世界の中で地盤沈下を続けてきたこの日本という国をしっかりと立て直し、その再生を図る上での一翼、一端を担っていかなければならないと考えております。

幸い、本県の産業は、ものづくりの伝統にも恵まれた世界水準の優れた技術や研究開発を有しており、雇用情勢も、今春の県内高校生、大学生の就職率が全国トップクラスとなっているなど、高い水準にあります。また、社会資本整備の面では、いよいよ2年数ヵ月後に迫った北陸新幹線の開業、伏木富山港の日本海側の総合的拠点港への選定、富山空港の国際路線の充実など、陸海空のインフラ整備が大きく進展し、これにより、経済、観光、文化などの面で、本県が、東京などの大都市圏はもとより、東アジアの国々と直接結び付く基盤が整いつつあります。さらに、豊かで美しい自然、多彩な歴史・文化や、何より、本県が「高志の国」と呼ばれてきた頃から、幾たびもの苦難を克服する中で培われてきた、勤勉で、粘り強く、進取の気性に満ちた「人の力」があり、今後、さらに飛躍し、発展する可能性が大きいと考えています。

今後とも、こうした本県の貴重な地域資源やこれまでの取組みの成果を基盤として活用しながら、内外の厳しい諸情勢や様々な課題にもしっかりと対処し、富山県の新たな未来を切り拓いてまいります。

さて、3期目に入るに当たり、今後の県政運営に当たっての私の基本的な考え方を申しあげます。

知事に就任して以来、私の変わらぬ目標は、県民の皆さんが、男性も女性も、高齢者も若い方も、一人ひとりが輝いて生きられる「元気な富山県」を創ることです。

このためにも、私は、引き続き行財政改革を真摯に進めつつ、「活力」「未来」「安心」の3つの柱と、これらを支える「人づくり」に関する80項目の政策の着実な推進に努め、富山県の新たな未来を切り拓き、「人が輝く元気とやま」の創造の実現を目指してまいります。

第一に、「活力とやま」の実現、すなわち、若者の東京などへの流出に歯止めをかけ、若者をはじめ県民誰もが、「希望と誇りを持って働き暮らせる県づくり」をめざします。

第二に、「未来とやま」の実現、すなわち、ご夫婦が安心して子どもを生み育てられる、「未来に希望の持てる県づくり」をめざします。

第三に、「安心とやま」の実現、すなわち、高齢化が進行するなか、「健康で安全・安心な県づくり」をめざします。

加えて、こうした元気な県づくりの基盤である「人づくり」、すなわち、いじめ・不登校対策はもとより、子どもの可能性を伸ばす教育、若者・女性・働き盛りの方々の様々なチャレンジへの支援、元気な高齢者が活躍できるエイジレス社会の実現などに力を尽くします。

また、こうした政策を実現するため、引き続き、「オープンでわかりやすい」、「スピード重視」、「現場重視」などの基本姿勢に立って、県政運営を行ってまいります。

知事に就任して以来、県内各地でのタウンミーティング、中小企業との対話、子育てミーティング等を通じて、今日よりは明日、明日よりは明後日をもっと良くしようと真摯に努力されている多くの県民の皆さんに出会うことができ、大変心強く、うれしく思いました。

私は、今後とも、こうした県民の皆さんの知恵と力を結集して、人が輝く「高志の国」の創造に、誠心誠意、努力してまいります。皆さんのご理解とご協力を心からお願い申しあげます。

http://www.pref.toyama.jp/cms_cat/401010/index.html

19:38 2015/09/01

片山善博の自治体自立塾 単行本2015521 片山 善博 (著) 地方消滅を恐れる前にやるべきことがある!
存在意義さえ問われる議会・議員や教育委員会、そして行政運営。現場を熟知した地方自治の論客が、自治体が抱える問題の病巣を指摘し、健全化への処方箋を示す。
■痛快な世直し論が単行本で登場します。
勇気ある発言と抜群の行動力で知られる、元鳥取県知事で元総務大臣の片山善博による地方自治論。自治体の存続には「自立」精神が欠かせないと説く。また、地方議会や役所にはびこる様々な病巣を徹底批判、どうすれば健全化できるかの処方箋を示す。日経グローカルの人気連載全36回分を単行本化。
■どうして今、地方自治体に自立が求められるのか?
止まらぬ少子化と超高齢化。加えて経済の低成長が都市部への人口集中を加速させている。このままでは多くの自治体が消滅に向かうことになる。自治体が生き残るには経済的にも政治的にも自立するしかないが、長年にわたり国の方針に「右に倣え」してきた体質からの脱皮は容易ではない。ここに本書が示す処方箋へのニーズがある。
地方消滅を恐れる前にやるべきことがある。存在意義さえ問われる議会・議員や教育委員会、そして行政運営。現場を熟知した地方自治の論客が、自治体が抱える問題の病巣を指摘し、健全化への処方箋を示す。
単行本(ソフトカバー): 192ページ出版社: 日本経済新聞出版社 (2015/5/21)発売日: 2015/5/21
目次
01 「考える力」を養うには 専門家活用など自ら工夫を
02 「公正は自治の本」 自立には「公正」が不可欠
03 「公正」を実現するには 口利きでなくシステム改善で
04 危機対応力は自立の基礎 現行防災体制の総点検を
05 「独自立法」重要性認識を 問われる議会の立法能力
06 慣習を見直し、思い込みを排す 議会は市民の目線で順次是正を
07 教育委員会の再生・自立には 委員の人選厳格に、処遇改善も
08 現場と時代に対応した組織か 縦割り・慣例の弊害から脱却を
09 地域経済の自立に向けて 各産業で地産地消に挑戦を
10 地域の知的自立に多面的貢献 地元の大学・研究機関の活用を
11 財政を持続させるために 見る目養い破綻の芽摘め
12 “個人情報保護”にみる本末転倒 立法機関再生し、条例に責任負え
13 自立の危うさ示す「駆け込み退職」 自治体こそ無責任のそしり免れず
14 不祥事を制度改革に生かす 入札ルールの透明性向上を
15 住民に開かれた教育委員会に 参画求め意見を聴くことから
16 教育行政改革は現場の視点に立て 教委廃止論、大津市の教訓と逆行
17 地方議会のチェック能力 問われる自主性と主体性
18 地方議会への違和感 住民を脇に追いやる閉鎖性
19 地方議会への違和感 質問中心の議会運営を見直せ
20 地方議会への違和感 請願に口利きが必要とは
21 地方議会への違和感 定例会から定例日開催に
22 地方議会への違和感 コネと学芸会風を排す
23 地方議会への違和感 議案で勝負する議会に
24 大災害時の議会の役割は何か 委員会で住民の声を聴け
25 国の調査を自治体改革に 具体事例から議会改革を探る
26 分権改革の成果を生かす 住民自治拡充の視点から
27 自治体の意思決定の明確化 議決事項の追加と通年議会
28 国会改革と地方議会改革 議会は首長の負担軽減を
29 議案は撤回ではなく修正を 見えてくる議会改革の課題
30 地方議会改革と議会事務局 「住民に開かれた事務局」に
31 「地方創生」と地域の自立 既存の仕組みの改良を
32 予算への議会の関わり方 ムダとズレのない予算に
33 気になる地方議会の怠慢 条例の「製造者責任」は
34 予算に自主的な工夫を 予算改革と議会の役割
35 「議会だより」を診る 見えてくる議会改革の課題
36 議会の自立、首長の自立 自立と自立の二元代表制
10:24 2015/09/11

18,10,4、

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