« 社会的共通資本 (岩波新書) 新書 宇沢 弘文 | メイン | 50頁・主要国の個人所得税最高税率が徐々に下がっている。高い順ではベルギーが50%、ドイツやオーストラリアが45%、日本、イギリス、フランスが40%、アメリカが35%。日本は地方税10%を含めると50%になり、主要国の中では世界一高い水準にある。 »

2014年10月31日 (金)

「大統領は何がなんでも戦争をしたかった」ポーランドに圧力をかけ、議会を欺いて世界を大戦に導いたルーズベルトの責任を厳しく追及。同時代の重要政治家による歴史的証言。

引用

 

税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する 単行本 – 2013/4/24

苫米地英人   (著) 内容紹介税金を唯々諾々と払っているアナタ、必読の1冊。本書では、苫米地英人が「税金のウソ」を見破ります。

●「消費税増税のウソ」●「国債は国の借金」のウソ

●「特別会計のウソ」 ●「累進課税と逆進性」のウソ

読まずに納税するべからず! あなたがお金持ちになれないのは、税金のせい!ドクター苫米地流・国家の罠に騙されないための税金の基礎知識。

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単行本: 221ページ出版社: サイゾー (2013/4/24)発売日: 2013/4/24

第1章 税金は誰のもの?(納税は義務ではなく権利であるなぜあなたは税金を払うのがイヤなのか ほか)

第2章 税金問題の本丸は「特別会計」(最大の歪み・特別会計特別会計の問題点 ほか)

第3章 税金とは不公平なものである(現行税制の問題点真の「公平性」とは何か? ほか)

第4章 税金はいらない(日本の国家財政と国民生活の両方を安定させる二つの選択肢消費税25%に一本化してほかのすべての税は廃止する ほか)

税金洗脳は解けても・・・ わかりやすい本です。

同じようにわかりやすく税金をとりあげたものには漫画「エンゼルバンク」なんかがあり、「税金があるからサラリーマンはお金持ちになれない」と言いきってました。

ドクターが本書でつつくように、国民から税金しぼりとるシステム構築に励む方々(3党とか)のことはわかるのですが、では、果たして一般ピープルたる我々はどうすればいいのか?

洗脳が解けても、”ふつう”に日本国民やってる限り、「必ず成功する!」ことなんてないんじゃないでしょうか?

そう思ってしまうこと自体、洗脳されてるってことなんでしょうか、ドクター!?

 1.0  基本的な知識が欠ける5%の消費税で100円のジュースが120円になってしまう。原材料の段階から製造段階、物流段階とそれぞれの段階で消費税が課税されるからと説明してますが、日本の消費税は、そのような理屈にはなってません。前段階で課税された消費税は、仕入税額控除の対象になります。所得が330万円なら課税額は10%の33万円だが、350万円を稼ぐと20%の70万円の税額になってしまうと論じてますが、日本の所得税は、そのような理屈にはなってません。

20%の税率が適用されるのは、330万円を超えた20万円部分だけです。

日本の税制を批判してますが、批判の前提になる理解が間違ってます。

   税金洗脳は解けても・・・, 2013/5/6

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

わかりやすい本です。

同じようにわかりやすく税金をとりあげたものには漫画「エンゼルバンク」なんかがあり、「税金があるからサラリーマンはお金持ちになれない」と言いきってました。ドクターが本書でつつくように、国民から税金しぼりとるシステム構築に励む方々(3党とか)のことはわかるのですが、では、果たして一般ピープルたる我々はどうすればいいのか?

洗脳が解けても、”ふつう”に日本国民やってる限り、「必ず成功する!」ことなんてないんじゃないでしょうか?そう思ってしまうこと自体、洗脳されてるってことなんでしょうか、ドクター!?

わかりやすい。 2013/5/1

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

ドクターの本の中でも特に簡潔に書かれていると思う。何十年もの洗脳を解こうという、いつもながらドクターの姿勢ですがこの本は特に権力に対しての厳しい批判を展開。やっぱり三党合意は国民をばかにしてる。自民、民主、公明へは批判的にならざるをえないです。

  革命論?だから, 2014/10/19

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

星の低い方は残念ながら自分のことしか見えていないようです。政策という大筋や自分を囲む世界観のスケールで書かれた本なのに、その姿勢を細かな批判で鳥がつっつくように小さく捉えるのは閉口。税金の専門家でもないのに、初歩的な知識、それがどーした!

税制自体が支配的に利用されているところまでつっこみ、それがおかしいという本ですので、税について詳しくなりたいという組み合わせが間違っています。洗脳という言葉も知らず知らずの内に強制的にインプットされているというニュアンスであり、決して扇動するようなことではありません。

 

批判覚悟(それも並大抵の批判ではないでしょう)でこういった本が書けるのは誰にでもできることではありません。収入ギリギリにも関わらず、課税されて生活が逼迫している人がいるのに「政策だからそのまま」 「現状肯定」それでいいのでしょうか?

 

収入の多い・少ないに関わらず、衣食住の心配なく人として新たなことを学びつつ生活ができる。

これは既に可能なことです。食料廃棄率を考えてもわかります。そのシステムはいつスタートするのか?世間をにぎわすニュースは国民の生活には関係のないものばかり。TPPの裏側を全員が知ればさらに驚愕します。そろそろ重い腰を上げる時ではないでしょうか。

基本的な知識が欠ける, 2013/5/23

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

5%の消費税で100円のジュースが120円になってしまう。原材料の段階から製造段階、物流段階とそれぞれの段階で消費税が課税されるからと説明してますが、日本の消費税は、そのような理屈にはなってません。前段階で課税された消費税は、仕入税額控除の対象になります。

所得が330万円なら課税額は10%の33万円だが、350万円を稼ぐと20%の70万円の税額になってしまうと論じてますが、日本の所得税は、そのような理屈にはなってません。20%の税率が適用されるのは、330万円を超えた20万円部分だけです。

日本の税制を批判してますが、批判の前提になる理解が間違ってます。

読むべし, 2014/3/24

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

日本人全員読むといいと思います。意外と知らされていない 国家予算の実態がわかり怒りさえ覚えますが、批判にとどまらず税金の新たな提案も書かれており、大変ためになります。

  とっつきにくいテーマだからもっと博士に書いて頂きたい, 2013/5/11

税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

納税は権利。そして自分たち国民自身のために必要。その意識を持って納税したい。国家は少しだけ大きな煩悩を持っている。

国家に搾取されないためには、自分のことだけではなく、将来の日本のことも考えて税制改革の声を挙げていくべき。ここでも恐怖を用いて奴隷を作るシステムが出来上がっているように感じた。

お金を儲ければ半分近く持っていかれる。お金が少なければそんなにとられない・・・。

抽象度を上げてGHQが何を仕掛けたか認識できる目を全員が持つべし。いつまでGHQに洗脳されてあげてるの?もういいんじゃない?日本は日本の価値を持って豊かな国にしていきましょう!

なかなかの力作です, 2013/6/29

税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

税金、とくに役人たちにめちゃくちゃやられている特別会計の闇をあらためて追及してくれていて、なかなかおもしろかった。

選挙後ではあるが, 2013/7/22

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

タイトルの付け方は本の中身とそぐわない気もするが、苫米地氏の提案する国家財政に関する2つの案は非常に共鳴した。

ただ、我々が唯一国家に対して権利を主張できる選挙でも、投票率が半分くらいしかない状況下では何も変えられないのだろう。苫米地氏は、全国区の参院選こそ出馬して欲しかったな。今後の日本を考えるためにも、賛否問わず一読してもらいたい。特に半分近くの投票に行かなかった方に。

デイトレーダーでなくても必読の書, 2013/5/22

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

株などの投資をしないと後悔するのは火を見るより明らかなこの頃です。 デイトレーダーなら必ずじっくりと読んでみるべきだと思いましたし、読んでみて良かったと思います。 デイトレーダーや投資家でなくても読んでみるべきでしょう。内容については全てが正しいとは思いませんが、読んでみて違和感を感じるならそこの部分をじっくりと考えてみると進歩できるような気がしました。

税金は投資と密接な関係があります。2014年に20%の課税になりますし、消費税の上昇により株価は暴落すると言われています。株高で浮かれていられるのも今のうちだけかもしれません。我々はこのまんま何も出来ないのでしょうか? 問題は山積みのようです。

豊かな人生を創造し、国家さえも我々の手で創造したいと思っている人なら面白く読めると思いました。 少なくとも幸福の科学の大川隆法の本よりも中身が濃く切り口も提案も新鮮で面白いはずです。 経済状態を安定させ自分の財産を守るために必読の書です。 苫米地さんが政治の世界で活躍する日を期待したいですね♪

  はっきり言って☆は一つもなしです。, 2014/1/3

税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

既にレビューで書かれている方がいますが累進課税は国税局が定めている上限から超えた部分にしかかかりません(超過累進税率)

この本に書かれてる事は間違いです。税金の初歩ですら間違えているのも大問題ですが、それ以上にこの本を読んで勉強しようと考えてる人は勧めません。

内容は革命論者の本です。読み物として見る分には構いませんが税金についてきちんとした理解は得られません。

内容の言いたい事は分かります。でもこの方の言うとおりに税制が変わる事はまずないでしょう。革命でも起こさない限り。

全てが無駄とは言いませんが、1・2章あたりしか有益な情報はなくそれ以外は無駄でした。時間返してください。

: 税金洗脳が解ければ、あなたは必ず成功する (単行本)

世の中の問題が浮き彫りに解り易く説いている一冊で、とても勉強になりました。

16:01 2014/10/31

 

 

ルーズベルトの責任・日米戦争はなぜ始まったか・第2次大戦に勝利なし・

 

ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言 単行本 – 2014/9/11ハミルトン フィッシュ (著),    Hamilton Fish (原著),    渡辺 惣樹 (翻訳) 内容紹介

 

元共和党有力議員が、米国民の8割が戦争に反対するなか、領土交渉でポーランドに強硬姿勢をとらせることで〝裏口〟から対独戦に参戦、さらに対日最後通牒(=ハル・ノート)を議会に隠し通して日米開戦に踏み切ったとしてルーズベルト大統領の責任を追及。ヤルタ会談ではスターリンに全面的に譲歩し、戦後の冷戦構造、共産主義独裁国家を出現させたと痛烈に批判する。第2次大戦史に修正を迫る注目すべき証言!

内容(「BOOK」データベースより)

 

「大統領は何がなんでも戦争をしたかった」ポーランドに圧力をかけ、議会を欺いて世界を大戦に導いたルーズベルトの責任を厳しく追及。同時代の重要政治家による歴史的証言。

単行本: 357ページ出版社: 草思社 (2014/9/11)

言語: 日本語発売日: 2014/9/11

目次

大統領と個人崇拝

アメリカ参戦への画策

若者を外国の戦場に送ってはならない

容共派に囲い込まれたFDR

イギリスを戦争に駆り立てたFDR

イギリス第一主義者:ウィンストン・チャーチル

ルーズベルトの対仏軍事支援密約(一九三九年)

ルーズベルトのフランスへの裏切り

ジョセフ・ケネディ駐英大使

リッベントロップ独外相との会談(一九三九年八月十四日)〔ほか〕

 

フランクリン・ルーズベルト(FDR)が招いた「二十世紀の悲劇」, 2014/9/19

: ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言 (単行本)

ハミルトン・フィッシュは、フランクリン・ルーズベルト(FDR)と同じオランダ系のWASPであり、共和党の有力政治家としてFDRのライバルであった政治家である。欧州戦線への参戦に反対し続けた彼は、「日本の真珠湾攻撃」の報に接し、それまでの非介入主義を一転させ、ルーズベルトの「開戦演説」を強力に支持する議会スピーチを行った。

しかし、FDRの死と大戦終了後、彼は、FDRがいかに執拗にヨーロッパに参戦をもくろみ、日本には経済封鎖と最後通牒たる「ハルノート」を突きつけて真珠湾攻撃に至らしめたのかを知り、騙されたことに臍を噛んだ。

本書は、1976年、アメリカ建国200年の年に、そして「FDRのヤルタ」が招いたベトナム戦争の敗北の翌年に、書かれた。著者は、当時、既に87歳であり、自身が政治家として知り得た真実を書き残す義務を果たそうとしたものと思われる。

著者のTragic Deception (1983 ) は、「日米開戦の悲劇」(PHP)として我が国でも1990年代に岡崎久彦氏によって紹介されており、その論点の骨子そのものは知られている。しかし本書は、第二次大戦勃発直前のヨーロッパ情勢を自身の外交活動を含めて臨場感あふれる叙述で描くとともに、日米戦争、中国の共産化、ヤルタの真実を究明し、FDRの外交戦略が第二次大戦を招いたのではないかと、厳しく批判する。

1 「ダンチッヒ」の帰属問題が、なぜ、第二次大戦の引き金を引いたのか?

第二次大戦の起源については、概ね、「ナチス政権の旧ドイツ領復権と生存圏拡大の野望が招いた」と理解されているのではないだろうか。「ナチスこそ、第二次大戦の原因であり、イタリアのファシズム、日本の軍国主義がそれを増長した」。そう考えている人は多いことだろう。だが、それは全体的真実なのか?

 

ベルサイユ条約は、ドイツに対する過酷な要求を突きつけたものだが、これが行きすぎたものだったという反省は、英仏にはあった。チェンバレンの「宥和政策」は、ミュンヘンの妥協として批判されるが、「民族自決」の原理に立てばドイツ系住民が90%を占めるズデーテンやダンチッヒが本来属すべきドイツに復帰することはある意味で現実的なことだった。

(若い方々には、解説が必要なのだが、本来の「東ドイツ(東プロイセン)」がダンチッヒや哲学者カントの町ケーニヒスベルク《カリーニングラード》であり、かつて共産圏に属した「東ドイツ」は、本来「中央ドイツ」と呼ばれた地域である。ダンチッヒ(ポーランド名グダニスク)は中世ドイツの「東方植民で開かれた港」でありハンザ同盟の一員として栄えた。映画「ブリキの太鼓」はこの時期の雰囲気をよく表現している。)

ブキャナンが指摘するように、第一次大戦後のポーランドやチェコスロバキアの独立と優遇は、ドイツの力を削ぎ、ソビエトの攻勢を防ぐ、英仏のための緩衝地帯を形成することに意味があった。そのためにチェコは、オーストリアの工業地帯の過半を手に入れ、47%のチェック人が、それを上回る53%のドイツ人やスロバキア人等東欧系外国人を抱え込んだのである。

ヒトラー・ドイツは、本来のドイツの領土の復活は目指したが、同じテュートン民族のイギリスと戦うことは望んでいなかった。それは、大戦初期、彼が二度に渡って本気で和平を模索したことからも明らかだ。チャーチルがはねつけなければ、ポーランドから始まった戦争は1年半程度で終わった「欧州の局地戦」だったのだ。

フィッシュは、「ドイツ領土復活を許し、ベルサイユ体制の不自然な国境確定を「民族自決」の理念に従って修正すれば、その後の「独ソ戦」はありえたとしても戦争は全く異なったものになっただろう」と言う。

 

「ドイツの復活」を脅威と見なして「宥和政策」をチャーチルとともに執拗に批判し、ポーランドに「絶対、ドイツに妥協するな。英仏、アメリカがついている」と陰であおり立てたのがFDRである。ドイツとの交渉をサボタージュし続けるポーランドに、ドイツは我慢できず1939年8月23日「独ソ不可侵条約」を結び、9月1日、ポーランド侵攻作戦を開始する。9月3日、英仏はドイツに対して「宣戦布告」をするが、これは事前に、ポーランドとの間で約束していたからである。

駐仏アメリカ大使のブリットは、FDRの指示を受けて、ヨーロッパにおけるアメリカ外交の司令塔として活躍した。彼は、英仏に対して対ドイツ戦の開戦判断をポーランドに白紙委任するように説得し、その一方でポーランドには「絶対、ドイツに妥協するな」と説得していた。宥和政策を掲げるチェンバレンは、ポーランドにドイツに対する妥協を強く勧めたが、ポーランド外務大臣ベックが選んだことは、ダンチッヒとポーランド回廊をめぐる対ドイツ交渉のサボタージュである。

フィッシュは、「ベックの不作為が大戦の引き金を引いたのだ」と書く。しかし、著者が一番言いたいことは、その背景にあるFDRの誤った外交戦略が第二次大戦の最大の原因になったということだろう。

なお、FDRとチャーチルの間には、頻繁な意見の交換があった。その夥しい分量の電文はまだ公開されていない。

 

英仏は、ポーランド問題で死活的な利権があるわけではなかった。ドイツのポーランド侵攻で無条件に「宣戦布告」にまで踏み切る必然性がない。

こうしたFDRの外交戦略の非現実性と虚構を覆い隠すものが、後に大々的に宣伝された。

1941年8月の「大西洋憲章」という欺瞞に満ちたアリバイ工作を活用した、後付の「ファシズム対民主主義の戦い」というプロパガンダである。

 

2 現在でもアメリカ人の99%は、アメリカが最後通牒「ハルノート」を日本に突きつけたことを知らない1976年の時点で、著者は、「アメリカ人の中で、FDRが『対日経済封鎖』で経済戦争に踏み切り、さらに『ハルノート』という最後通牒を突きつけ、日本を真珠湾攻撃に誘導したという事実を知る者は、100人中1人くらいしかいない」と書く。

多分、現在でも、議会を無視して行われた「ハルノート」の存在をアメリカ知識人の多くは知らないだろう。

「最後通牒を発する前日の十一月二十五日の閣議に参加していたのはハル、スチムソン、ノックス、マーシャル、スタークである。FDRが指名し登用した者ばかりだった。『どうやったら議会の承認無く、また国民に知られることなく戦争を始められるか』。彼等の頭の中にはそれだけしかなかった。私はFDRと同政権幹部の行った隠蔽工作を白日の下に晒さなければ気が済まない。アメリカ国民は真実を知らなければならない。」(206p)

フィッシュは、「日米開戦の責任は、一重にFDRにある」と断言して憚らない。

なぜ、そこまで、断言できるのか?

フィッシュは、事実とその経過を説得力ある言葉で語る。大げさと言われるかも知れないが、全ての日本人が、彼の言葉を聞くべきだ。

 

(「ウェストポイント」では、「あそこまでアメリカにやられれば、日本のとるべき最も合理的で最も正当なことは、戦うことしかなかった」と教えている。これは、国際政治学者、ミアシャイマーが自らの体験として語っていることだ。このような認識は知日派には、公言するかしないかは別として存在する。しかし、「二人のライス」のような国務省スタッフや「ニューヨークタイムズ」のリベラル記者にはこれからもあまり期待できないだろう)

 

3 FDR:ルーズベルトとは、何者だったのか?

 

アメリカを代表する歴史家の一人、A.シュレジンジャーは、アメリカの産んだ最も偉大な大統領の一人としてFDRの名前を挙げる。これは、アメリカ多数派の見解だろう。

「ニュー・ディール」でアメリカの不景気と失業を克服した大統領。史上初の四選大統領として第二次大戦をアメリカの勝利に導いた偉大な政治家。

しかし、フィッシュは、「FDRは読書をしない。することは政治屋としての裏の交渉である。その執拗さと権力欲は度外れなものだ」と指摘する。

「ニューディール」が失敗に終わり、一千万人の失業者を抱えたFDR政権はウォール街との新たな盟約を結びつつあった。彼等は不用意に口にしたり文書に残したりはしなかっただろうが、「ニュー・ディール」の破綻を粉塗するにはもはや「戦時経済」の公共支出しかないことは黙示的に了解されていたはずである。

後にアメリカが世界に武器を担保した「レンドリース法(武器貸与法)」は、まさしくその象徴である。

 

また、既に死期を迎えていたFDRが四選出馬し、当選後、「ヤルタ会談」でアメリカの戦利品の大半を、抑圧と粛清の権化スターリンに献上したことは、歴史上稀に見る愚行であった。

「ヤルタ」が無ければ、まだFDRに同情の余地はあったかも知れない。しかし、彼が登用した取り巻きは、「後継をほのめかされて身動きが取れないハル」「リアリズムを欠いた財務長官モーゲンソー」や「ソビエトのスパイ、ヒスとホワイト」「毛沢東に希望を見いだしたラティモア」「FDRの機嫌を伺うためには何でもするマーシャル」。それに社会主義に疑いを持たず、世界からドイツと日本さえ駆逐すれば平和になると単純に考えるような軽薄な人々だった。FDRと取り巻きは、ソビエトを脅威とは見なさなかった。つまりそういった工作に取り込まれていたのである。

しかも、それは「30万人のアメリカの若者の死と70万人の負傷者の犠牲においてなされたのだ」とフィッシュは言う。

あえて言う。世界全体で見れば、一億の死傷者なのである。ルーズベルトの名誉などどこにあるのだろう?

 

第二次大戦の真の原因と日米開戦の責任を語る上で、本書を無視することは何人にも許されないことだろう。歴史の因果、「もしも」という考察に読者を導いてやまない書物である。

英仏の国益。 

: ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言 (単行本)

A.ヒトラーの目的がドイツ第二帝国ではなく神聖ローマ帝国の復活とドイツ民族の生存の確保に限定されているのは自明である以上、 関心は東方にのみ向けられていると理解すべきです。   東ローマ帝国の承継国家を自任するロシア帝国の後継であるソビエト連邦と第三帝国の二つの全体主義国家が衝突するのは必然と言うべきものが有ります。   A.ヒトラーの狙いがウクライナの穀倉地帯とカフカースの石油であり、 スターリンは当然それを防衛する立場ですから。   フランコ総統にフランスへの関心が無く、 イギリス海洋帝国が脅かされる惧れが無い以上は、 英仏の判断の過誤、 ポーランドへの過度の介入により、 独蘇戦争、 日支事変に終始する筈が世界大戦に成ったと考えます。フィッシュ氏の世界情勢と歴史への炯眼はそれを裏付けるものが有ります。チャーチルとFDRが判断を誤っていないとしたら、 何としても世界戦争にもっていきたい動機が別に有ったとの疑惑が生じます。

A.ヒトラーもスターリンも眼目は領土資源と人民。   即ち戦争は目的達成への手段の一つですが、 チャーチルとFDRは戦争自体が目的で、 手段ではなかったと本書から読み取れます。   チャーチル、FDR、 御両所ともに政敵からは 「 戦争屋 」 と明確に指弾されておりますが、 それが何の故で在ったかがこのフィッシュ氏の証言から理解できます。

第二次大戦を全体主義国家と民主主義国家との生存を賭けた戦争と一般に言われておりますが、 蒋介石の中華民国、 延安の中共政権、 ソビエト連邦が民主主義国家だとは言えません。   第三帝国は民主主義の規則に遵って成立したのではなかったか?   フランスまで巻き込んで英国と米国を世界大戦に引き摺り込んだチャーチルと別けてもFDRは、 民主主義を標榜する国家に在って民主主義と言える政治手法で在ったのか?   フィッシュ氏の証言から明らかにされます。

大東亜戦争の開戦の真実が分かる。, 2014/10/25

: ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言 (単行本)

 

この本は、1939年9 月1 日の欧州での世界大戦と、1941年12月8 日の大東亜戦争の原因に深く係わった介入主義者のルーズベルトの失政を戦後明らかにした、非介入主義者で共和党議員であったハミルトン・フイッシュが米国の独立200 周年に当たる1976年に発行した書籍である。

1941年11月26日ルーズベルトは、日本に、日本軍及び警察のインドシナ、中国( 満洲を含む) からの即時全面撤退を要求した最後通牒( ハルノート) を突き付けた。ルーズベルトは、この文書が最後通牒の性格を有することを認識していた。日本がこの挑発に乗らなければ、さらなる第2の最後通牒を発することを検討していた。国務長官スチムソンは、日本が挑発に乗らなければ、米国から戦争を仕掛けるべきと大統領に進言していた。日本を挑発し、英国を支援し、欧州戦争に裏口から参戦するためであった。

米国からの最後通牒により、日本は、自殺するか、降伏するか、さもなくば戦うかの選択しか残されていなかった。この最後通牒は、米国議会、米国民には、全く、知らされていなかった。

日本は、この最後通牒を受ける前に、8 月には近衛首相が米国に出向いて首脳会談を行うことを提案したが、この会談は、対日戦、対独戦を既に決定しているとの理由で拒絶された。11月には、日本は、甲案による計画的撤兵を提案し、乙案による南仏印から撤兵する暫定案を提案していた。米国側の日本案に対する戦争を回避できる可能性のある暫定案は、事前に蒋介石とチャーチルに示され、彼らにより否定された。ルーズベルトは、コミンテルンの財務省のホワイトにより起案された宣戦布告ともいうべきこの最後通牒を承認し、これを日本に手渡した。この最後通牒は、日本がとうてい呑めないこと、手渡せば戦闘が開始されることをルーズベルトは十分に認識した上で、通達された。

ルーズベルトは、1937年の日本は病原菌であるので隔離しなければならないとする「隔離演説」以来、日本の敵意を煽り、枢軸国に追いやるために、経済封鎖などあらゆる手段を駆使した。これは国務省の失敗であるという。駐日米国大使グルーは、日本国民は戦争を望んではいないことを本国に報告し、日本は、米国との開戦を避けるためには、ほとんど何でもする用意があったと述べている。

日本の真珠湾攻撃については、日本からの1941年12月7 日にハル国務長官に手渡された最後通牒は、電文の傍受解読により、ルーズベルト、ハル国務長官、スティムソン陸軍長官、ノックス海軍長官、マーシャル参謀総長、スターク軍令総長の6 名の戦争遂行内閣には、知られていた。また、ハワイに日本の連合艦隊が移動していることも把握していた。その上で、ルーズベルトは、米国民や議会に参戦を同意させる目的で、ハワイ基地のキンメル、ショート司令官には、開戦の切迫を通知させずに、日本の奇襲を意図的に成功させたとある。これにより、ルーズベルトは、日本を和平交渉継続中に米国を攻撃した戦争挑発者として非難した「恥辱の日演説」により、国民を騙して戦争に向かわせたとある。

また、ルーズベルトは、ハワイの奇襲攻撃を受けた責任の追求には、証人尋問、証拠調べなどの法的な裁判手続を踏む軍法会議にはかけず、過激な戦争賛成派のロバーツを委員長とする委員会で審議させて、ハワイの現場司令官に不名誉な責任を追わせているが、自ら発した恥ずべき最後通牒については審議させていない。

ルーズベルトは、1940年10月( 開戦1 年2 ケ月前) の時点で、「遅かれ早かれ日本は間違いを犯し、米国は日本との戦争に入ることになるであろう」と述べ、1941年8 月の大西洋会議では、極東における英国の権益を擁護すると合意し、「米国は自国自身が攻撃を受けずとも、極東における戦争に参戦し、もって勝利を確実なものとする」と述べたであろうという。

著者は、戦後の日本の朝鮮併合の解体、日清日露戦争で得た領土の放棄を決定づけ、ソ連の世界共産化を強化した1943年11月22日のカイロ会談、1945年2 月4 日からのヤルタ会談の時には、ルーズベルトは健康を深刻に害しており、これがスターリンとの交渉で妥協した原因であったと言う。また、ヤルタ会談に同席したのは、容共主義者のハリー・ホプキンス、ソ連のスパイであり秘密文書をソ連に渡していたアルジャー・ヒスの2 人だけであった。

 

これがヤルタ会談で、スターリンが一人勝ち、朝鮮戦争、ベトナム戦争の原因となり、中国、バルト3 国、ポーランド、バルカン諸国、ハンガリーなど東欧などが共産化した理由であった。米国は満洲、中国での権益を得ることはできず、英国、仏国、オランダは、植民地を失い、米国は何のために日本と戦ったのか。

 本書は、日本と米国が開戦に至る真実が、当時の米国下院議員により明らかにされている。

本書は、極めて貴重な書籍である。日本人は歴史の真実を知るべきである。

戦後、日本は一方的に侵略戦争を仕掛けて、アジアに迷惑を掛けてきたと教育され、それを疑わないできた日本人、特に、政治家、役人、学者、マスコミ人が、是非とも読むべき本である。多くの人が、是非とも読まれることを薦める。

新しい?歴史認識, 2014/10/26

: ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言 (単行本)

この本を読もうとする人であれば、隔離演説やハル・ノートなんて日米開戦に関する話は既にご存知でしょう。ルーズベルト政権が共産主義者のスパイだらけでソ連を援助し、スターリンの望むままに参戦までした。

第二次大戦の真の勝者はアメリカではなくソ連であった。という歴史認識もそれなりに見聞きするようになりました。が、ヒトラーに対し融和的な政策をとることでその目を東に向け、ソビエトを戦わせるはずだったのが、ルーズベルトの横槍のせいでヒトラーの目は西へ向かってしまい第二次大戦が起こってしまった。という歴史認識はほとんど語られてこなかったのではないかと思います。

どこぞの歴史研究者などではなく野党だったはいえ、共和党の重鎮だった「生き証人」によるですので、「これが真相だ」と言えるだけの説得力があります。そうは思わない方であっても、この時代に興味があるなら一読の価値は十分にあると断言します。

ルーズベルトの開戦責任 大統領が最も恐れて証言, 2014/10/4

: ルーズベルトの開戦責任: 大統領が最も恐れた男の証言 (単行本)

お届けして頂いた「ルーズベルトの開戦責任」は、商品、内容ともに満足しております。

平成26年10月31日


コメント

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