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2014年7月 9日 (水)

自治体のカタチはこう変わる‐地域主権改革の本質‐ [単行本(ソフトカバー)] 逢坂 誠二 (著)

引用

なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) [新書]冨山 和彦 (著)

 

内容紹介

グローバルとローカルの経済圏を区別せずにその施策を考えていたため、格差問題が生じ、日本経済は停滞してしまっていた。

グローバル企業がいくら稼いでも、日本経済全体の占有率は3割にすぎない。雇用にいたっては、2割程度である。残り7割のローカル経済圏が復活してこそ、初めて成長軌道に乗ることができる。

内容例を挙げると、◎「GとL」を理解すれば格差問題の実相も見えてくる ◎日本のグローバルプレーヤーが長期的に後退してきた本当の理由 ◎大企業と中小企業ではなくグローバルとローカルで分ける ◎ほとんどの産業がローカル経済圏のプレーヤー ◎「コト」消費の時代の到来で「GもLも」戦略に追い風が吹き始めた等々そして、今、労働市場で人類史上発の巨大なパラダイムシフトが起きている、と著者は主張する。GDPや企業の売上が緩やかに減少していく中で、極度の人手不足が起こっているのだ。

日本経済復活へのシナリオを明らかにする一冊。

内容(「BOOK」データベースより)

 

GDPと雇用の7割を占めるローカル企業こそ、日本経済の切り札となる。グローバルGとローカルLで人類史上初の巨大なパラダイムシフトが起こっている!会社再生のプロが説く、復活へのシナリオ。

新書: 273ページ

出版社: PHP研究所 (2014/6/14)言語: 日本語発売日: 2014/6/14

 

目次

第1章 グローバル(G)とローカル(L)という二つの世界

第2章 グローバル経済圏で勝ち抜くために

第3章 ローカル経済圏のリアル

第4章 ローカル経済圏は穏やかな退出と集約化で寡占的安定へ

第5章 集約の先にあるローカル経済圏のあるべき姿

第6章 GとLの成長戦略で日本の経済・賃金・雇用は再生する

 

有益な思考軸を提唱, 2014/6/27

レビュー対象商品: なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) (新書)

 

G世界とL世界の双方を体験し修羅場を生き抜いてきた者のみが提唱できる啓蒙の書である.筆者と同じような境遇を生きてきた者の一人として強い共感を覚える.グローカルといった曖昧な流行語ではなく,GとLという明確に峻別された思考軸で日本の社会・経済・経営を再分析することで,現実に立脚した成長戦略を立案できるのではなかろうか.昨今のグローバル化で浮足立った論調に再考を促している. 地方で奮闘している行政マン,事業者,教育者に一読を勧める.

5つ星のうち 5.0  「ローカル」と「グローバル」とを分けて考えてみるとすっきりすることに気づかされた1冊, 2014/7/1

レビュー対象商品: なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) (新書)

 

著者は第1章で「グローバル化が進めば進むほど、かえってグローバル経済圏から切り離される人が多くなる」ことを「グロバール化のパラドックス」と表現しています。

情報や物資が世界的に飛び交う昨今においては、私たちの生活がグローバルに直結しているようにも感じられますが、「本当にそうなのか」と立ち止まって考えてみると、違った視点を得られるのではないかと思います。

 

5つ星のうち 5.0  日本経済の「今」を知るための必読書, 2014/7/2

レビュー対象商品: なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) (新書)

 

ローカル市場では数年前から、「不況なのに人手が足りない」という従来型の経済学では説明することができない事態が起きている。

ローカル市場は公共性の高いサービス産業が多く、地域密着型であることが多いため、景気に左右されにくく、新規参入が難しい。

その一方で、健全な競争がされにくいため生産性が低くなりがちであり、賃金もあがりにくいため、ブラック化し易いとも言える。

ローカル経済の特徴を活かしながらも、競争原理を働かせるにはどうしたらよいか。

リアルな現場の知見から導き出された処方箋には説得力があり、多くの指針を与えてくれる。

日本経済の「今」を知り、そして「何をなすべきか」を決断するために、全ての経済人に手にとって欲しい必読の書である。

5つ星のうち 4.0  「ローカル企業」で生きていく道筋が見えてくる, 2014/6/30

レビュー対象商品: なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) (新書)

最近、「グローバルなビジネスで頭角を現す人になれ」的な本が流行っている。

ただ、そんな人になるのはとても大変。

挫折しかかっている人に本書はお勧め。「ローカル」に生きていく道筋が見えてくるから。

とはいえ著者は、「ローカル企業の生産性を上げる」ことが重要だ、と強く主張している。つまり、ローカル企業でもラクは出来ないのではあるが。

5つ星のうち 4.0  経済に対する「思い込み」に気づかされる良書, 2014/7/1

レビュー対象商品: なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) (新書)

 

最近友人がIターン、Uターンで転職や起業することが増えていたので、気になって読んでみた。日本経済=有名な大企業(本書でいうところのGモード”の企業)という図式が頭にこびりついていたことに気づかされた。

経済は一様ではないし、「働く」ことはひとつの価値観で定まるものではない、のだなぁ。

グローバル企業はオリンピックチャンピオン、ローカル企業は市大会・県大会の優勝を目指すという例えも分かりやすかった。なるほど、目指すところも資質もスキルも異なるというわけだ。

就職活動をこれからする人は読んでみたほうがいいのではないだろうか。視野を広げてくれる良書。

5つ星のうち 5.0  労働需給のパラダイムシフトと経済圏の識別,

レビュー対象商品: なぜローカル経済から日本は甦るのか (PHP新書) (新書)

 

2012年12月に始まった第二次安倍内閣は、ちょうど「団塊世代」の大量退職と重なった。

大量のシニア需要をつくる一方で、未曽有の人手不足を巻き起こし、再び正社員ブームを巻き起こそうとしている。アベノミクスの経済効果が出ててきた背景には、このような労働市場の動きも、視野に入れなければならない、といいう論点には、なるほどと感じた。

そして、著者が経営する東北のバス会社などでは、運転手不足が顕在化しているらしい。

いくら安倍内閣が、グローバルでの成長戦略を謳ったところで、日本の雇用・GDPの約7割が地方企業にある現実を認識し、地方企業・経済を活性化させないかぎり、日本の真の成長はないという。グローバルとローカル経済圏、それぞれに適した成長戦略と対策を論じるという視点は面白かった。

9:15 2014/07/09

自治体のカタチはこう変わる‐地域主権改革の本質‐ [単行本(ソフトカバー)]  逢坂 誠二 (著)   5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー

 

内容紹介

 

ついに出た! 地域主権改革の基本テキスト 2012年から本格施行された地域主権改革一括法により、国と地方の関係も新たなステージを迎えることになります。 本書は、ニセコ町長として、また衆議院議員として地方と中央の両方の立場で地域主権改革をリードしてきた著者が、改革の推移、今後の動向、自治体への影響や改革の活かし方を解説。 地方分権推進委員、地方制度調査会会長として改革の中心的存在として活躍する西尾勝教授や全国知事会会長・山田京都府知事、新潟県見附市・久住時男市長等との対談を収録し、様々な立場からの地域主権改革に対する考え方を解説しています。 すべての自治体職員に読んでいただきたい1冊です。

 


著者について ・逢坂誠二…おおさか・せいじ/元ニセコ町長、衆議院議員 昭和34年生まれ。北海道大学薬学部卒業後、北海道ニセコ町役場勤務。 総務課財政係長などを経て、平成6年11月から17年8月までニセコ町長(3期)。 全国初の自治基本条例の制定や徹底した情報公開などで注目を集める。 平成17年衆議院議員に初当選。内閣総理大臣補佐官、総務大臣政務官として 地域主権改革をリードしてきた。 


単行本(ソフトカバー): 207ページ出版社: ぎょうせい (2012/6/7)

言語: 日本語 発売日: 2012/6/7

 

目次

 

 

第1章 なぜ地域主権改革が必要なのか(対談 地域主権改革は大きな一歩を踏み出した

地域主権戦略会議を設置した意味 ほか)

第2章 地域主権戦略大綱への道(厳しかった義務付け・枠付けの見直し

難産だった一括交付金化の基本設計 ほか)

第3章 地域主権一括法案まで(一括交付金の意味

地域主権改革を理解してもらうために全国を駆け回る ほか)

第4章 それでも地域主権改革は進む(国と地方の協議の場の衝撃

地方六団体の総意を持って反対 ほか)

第5章 今後の課題(野田内閣の誕生

地域主権戦略会議はどうなった ほか)

 

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おもしろかったです。, 2012/12/25

レビュー対象商品: 自治体のカタチはこう変わる‐地域主権改革の本質‐ (単行本(ソフトカバー))

 

先輩にすすめられて読みましたが、文字が大きくて、薄くて読みやすかったです。改革していく過程がドキュメンタリー風に書かれていて最後まで飽きずに読むことが出来ました。

しかし利権を守る官僚の抵抗ってすごい。改革しようと思ったら絶対素人じゃ無理!とこの本を読んで痛感しました。あまり知られていないけど逢坂さんってすごい政治家だと思いました。心からエールを送りたいです。

5つ星のうち 5.0  日本の未来の形を示す一冊。, 2012/12/18

レビュー対象商品: 自治体のカタチはこう変わる‐地域主権改革の本質‐ (単行本(ソフトカバー))

 

本著者である逢坂誠二は、北海道のニセコ町長を3期務め、全国初の自治基本条例の制定や徹底した情報公開などで注目を集めた。平成17年衆議院議員に初当選。内閣総理大臣補佐官、総務大臣政務官等を歴任し、民主党改革の本丸である地域主権改革を事実上担った人物。

本書には、2009年の民主党への政権交代以降~2012年まで大手マスコミには報道されなかった現場の事実が詳細に記されている。民主党改革の一丁目一番地、地域主権改革とはなんだったのか。

 

霞が関の既得権を打ち破り、どのように地域に主権や財源を持っていったか。

普天間基地問題、東日本大震災、原発事故、ねじれ国会、度重なる首相の交代等に翻弄されながらも、したたかな官僚、あきれるような族議員、偏向報道等と壮絶に戦った日々。関係閣僚や官僚を何度も何度も説得し、折衝し、根回しし、時には激高し、時には不眠不休で地域主権改革に取り組んだ逢坂さんに敬服。

『地方分権』や『地域主権』とは何か知りたい人は必読の一冊。政治の内側や問題点、鳩山・菅・野田政権の内情についても赤裸々に語られている。この辺が結構おもしろい。

 

これを読むと大手マスコミがいかに不毛な政局ばかりを報じて来たかががよくわかる。マスゴミと言われてもしょうがない。逢坂誠二が民主逆風が吹き荒れた衆議院選挙2012においてまさかの落選となった事は大きな波紋を呼んだ。

本書を読んでいると著者の誠実さ真摯さがひしひしと伝わってくる。しかし文面が真面目過ぎて、冒頭からの読み始めが少々ねむくなった。マジメすぎ(笑)。菅総理時代のパニック、東日本大震災のあたりからは一気に加速して読めます。

マスコミの皆さん、いつかこれ特集して報じてください。

8:02 2014/07/09


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