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2016年8月24日 (水)

公務員って何だ?最年少市長が見た地方行政の真実・熊谷都俊人・千葉市長42頁・つまり議会が予算や条例を承認しない限り実行できないのです。「脱・財政危機宣言」・50頁・・皆さん私どもの手で島を活性化しませんか・大島郡龍郷町道路・路線数計143・合計延長m129017m・2016・9・28・




嘉渡

番号

路線名

延長M

龍郷町道番号

37

嘉渡・里線

396

1

159

嘉渡1号線

300

2

158

嘉渡・秋名線

4030

3

36

嘉渡・幾里線

1202

4

12

嘉渡・川内線

5481

5

集落

路線数

延長M

町道番号表

芦徳

5

3695

赤尾木

24

10499

屋入

6

10453

戸口

12

22137

久場

4

1702

龍郷

5

4831

安木屋場

5

17009

嘉渡

5

11409

12

12764

大勝

11

8622

中勝

10

6672

瀬留

31

11419

2

1028

幾里・秋名

11

6777

143

129017

幾里・秋名

路線名

延長M

幾里・西金久線

115

850

幾里・浜崎線

33

391

幾里・東金久線

107

159

幾里1号線

35

550

秋名・東線

34

650

秋名・川端線

137

112

幾里・金久線

32

325

秋名浜川線

142

147

秋名・西金久線

31

197

秋名・里線

146

258

秋名2号線

160

1382

秋名1号線

11

1868

平成28年10月1日


町道・集落別・

芦徳

番号

路線名

延長M

1

74

宇天・西原線

1198

2

75

芦徳・長浜線

1542

3

108

芦徳・瀬連線

205

4

76

芦徳1号線

610

5

126

芦徳・里線

140

6

144

芦徳・ノホ線

132

赤尾木

1

77

赤尾木・白浦線

210

2

78

赤尾木1号線

816

3

168

東通り3号線

196

4

167

東通り2号線

228

5

81

赤尾木東道線

1305

6

166

東通り1号線

122

7

117

赤尾木・アガレ4号線

184

8

141

赤尾木東通り線

186

9

82

赤尾木・東線

492

10

109

赤尾木・アガレ1号線

103

11

135

赤尾木・アガレ2号線

161

12

139

赤尾木・アガレ3号線

153

13

79

赤尾木・浜城線

168

14

80

赤尾木・昭和線

170

15

138

赤尾木ホドノ他線

138

16

83

赤尾木・金久線

178

17

84

赤尾木・西通り線

179

18

118

赤尾木・中通り線

214

19

125

赤尾木・中金久線

204

20

136

星久保線

431

21

85

第2赤尾木・加瀬間線

1206

22

119

手広・根原線

200

23

110

手広・子迫線

150

24

169

根原・加世間線

3105

屋入

1

86

屋入・万田線

1968

2

87

屋入・小勝線

440

3

162

屋入外装~前里原線

233

4

148

玉崎線

701

5

88

浦・津ノ子線

298

6

1

屋入・赤尾木線

6813

1

143

第2瀬留浜田原線

537

2

164

浜田原濱道線

415

3

120

浦・里線

139

4

111

浦・ヤン川線

300

5

89

浦・城線

173

6

7

90

浦2号線

919

8

140

浦前里線

313

9

91

浦・赤尾木線

7226

10

165

前浜ヲフニ線

110

11

93

浦・加世間又線

923

12

94

13

95

14

156

大勝・加瀬間線又線

1056

15

92

浦・八枚又線

653

大勝

1

132

後亦長道線

198

2

157

当原1号線

367

3

96

大勝半田線

163

4

97

大勝1号線

191

5

98

大勝2号線

195

6

112

大勝・アガレ線

408

7

121

大勝・金川線

103

8

171

千田袋線

284

9

122

川内・竹作戦

127

10

99

川内1号線

1103

11

128

大勝本茶線

5483

中勝

1

2・1

大勝・中勝線・1

2353

2

132

ハマサ線

340

3

151

ハマサ線2号線

292

4

100

中勝・大庭線

207

5

123

中勝・当原線

100

6

133

前里線

114

7

113

中勝・ヤンゴ線

144

8

127

中勝・中里線

116

9

145

ベラダ線

210

10

2・2

大勝・中勝線・2・

2796

戸口

1

3

中勝・戸口線

1336

2

15

大美・赤尾木線

6950

3

101

4

102

下戸口線

288

5

106

中戸口・池野線

142

6

147

前川・名里線

226

7

124

戸口・前川線

173

8

131

中袋はさま線

146

9

105

上戸口・向里線

132

10

103

上戸口線

268

11

114

上戸口・上通り線

139

12

4

戸口・田雲線

3503

13

104

戸口1号線

8835

久場

1

163

久場1号線

305

2

44

久場・阿丹崎線

410

3

45

久場・南川線

576

4

170

番ヤナカバ線

411

龍郷

1

42

龍郷前平線

712

2

43

龍郷2号線

466

3

130

トキワ金久線

146

4

116

龍郷・坂元線

192

5

161

龍郷~安木屋場線

3315

安木屋

1

13.1

本茶・安木屋場線・1

5753

2

13.2

本茶・安木屋場線・2

8742

3

153

今井崎2号線

180

4

41

安木屋場・今井崎線

1722

5

40

安木屋2号線

612

瀬留

1

73

大作・加治屋又線

589

2

152

玉里27号線

847

3

47

玉里1号線

855

4

48

玉里2号線

236

5

49

玉里3号線

343

6

50

玉座4号線

461

7

51

玉座5号線

224

8

52

玉里6号線

500

9

53

玉里7号線

151

10

54

玉里8号線

214

11

55

玉里9号線

141

12

56

玉里10号線

248

13

57

玉里11号線

181

14

58

玉里12号線

52

15

59

玉里13号線

147

16

60

玉里14号線

146

17

61

玉里15号線

142

18

62

玉里16号線

64

19

63

玉里17号線

145

20

64

玉里18号線

116

22

65

玉里19号線

144

23

66

玉里20号線

117

24

67

玉里21号線

142

25

68

玉里22号線

123

26

69

玉里23号線

162

27

70

玉里24号線

97

28

71

玉里25号線

73

29

72

玉里26号線

65

30

14・1

瀬留・当原線・1

4323

31

46

瀬留・浜田原線

344

32

14・2

瀬留・当原線

116

1

39

円・金久線

527

2

38

金久・松ノ木線

501

2016.9.30.

平成28年10月1日


大島郡龍郷町道路・路線数計143・合計延長m129017m・2016・9・28・


引用


2016年8月21日 (日)千葉市長 熊谷俊人市長メッセージ(みなさんの平成28年度予算~一人一人に目を注ぐ予算~)みなさんの平成28年度予算~一人一人に目を注ぐ予算~新年度予算は財政健全化と千葉市の活性化のバランスを取りながら、市民の暮らし支援を意識した予算となっています。予算使い切りを防ぐため、創意工夫によってコスト削減を図った場合、翌年度以降に自由枠として削減分を配分するインセンティブ予算を導入・国に先駆けて事業仕分けを実施するなど、徹底した事業の見直し(93億円)

10:07 2016/08/21


http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/08/2828-bbdd.html

9:53 2016/08/21


公務員って何だ?最年少市長が見た地方行政の真実・熊谷都俊人・千葉市長


公務員ってなんだ? ~最年少市長が見た地方行政の真実~ (ワニブックスPLUS新書) 新書  – 2012/12/8熊谷 俊人 (著) 5つ星のうち 4.5        6件のカスタマーレビュー


財政破綻危機の千葉市の市長に全国史上最年少で当選した熊谷俊人市長。本書では、若き市長が3年間にわたる行政改革と公務員改革のすべてを自ら綴るとともに、「公務員は本当に無能なのか?」「市の職員の給与は高すぎるのか?」「市長の本当の役割は何か?」など、市民の抱く疑問にも鋭く切り込む。

政治・行政・街づくりに興味のある方も必読!

はじめに・3頁・

私は平成21年6月に千葉市長に就任しました。

その時点で千葉市政に対する市民の皆さんからの信頼・信用は地に落ちていました。前市長が汚職問題で在任中逮捕される、と言う最悪の状態からのバトンタッチ。しかも、長期間、官僚出身・内部出身の市長が続き、今の時代に合わない大規模開発などが行われてきた結果生じた莫大な借金の返済で、市の財政はこのまま放っておいたら間違いなく破綻する、そんな状態にまで陥っていました。

私自身、市長就任前は市議を務めていたので、ある程度の財政状況はもちろん把握していましたが、実際に市長として改革に着手しようと動き出すと、本当に厳しい数字ばかりが目に飛び込んできて、目の前が真っ暗になりそうなことが何度となくありました。

意識的に考えて、このような危機的な状況に陥るまで、大がかりな対策を何も施してこなかったのですから、「千葉市政は問題だ」と批判されても仕方がありません。3・

4頁・これは、すぐにもでも手術が必要な病人に対して、何年間も「大丈夫です、何とかなりますから」と嘘を重ねて、ごまかしてきたようなものです。

当時、史上最年少の31歳の若さで私が市長選挙に当選することとなったのも、千葉市民が「このままでは千葉市はダメだ」「千葉市を変えてほしい」という判断を下した末の結果だったのだと思っています。

私が市長に就任市、外部の目線から当たり前の改革を進めてきましたが、その中で感じたことは、公務員社会の特殊性とその背景にある様々な要因です。多くの人が感じているように、公務員は融通が利かず、新しいことに挑戦することが苦手なところはあります。そして、そうした世間で認知されている公務員の欠点には、大きく分けて、以下の要因があります。

1・公務員自身の意識を変えなければならないこと

2・トップの決断・リーダーシップ不足

3・制度的な制約・4・

5頁・1・はともかく、2・と3・は公務員だけの問題と言うよりも、公務員を指揮する政治家の問題であり、公務員制度の問題点といえますが、実はここがあまり議論されていないような気がします。

また、民間と同じスピード感を求める一方で、「民間とは違う公共としての責任や公平感も同時に求める」という言う住民側の要求が良いとこ取りを求めてしまっている一面もあります。

行政改革を進め、公務員改革を進めていくためには、そうした点を一つ一つ分解して対処していかなければ成らず、単純に公務員バッシングをしても本質的な解決には成りません。それどころか、公務員のモチベーションを下げ、仕事の能率をさらに悪化させ、結果的には住民自身が損をする結果になってしまいかねません。優秀な人間が公務員になり、そして常に緊張感と向上心を持って職務にあたって貰うことが税金の効率的な運用には不可欠ですから、「そのためには行政の何を変えるべきなのか」「住民側は何ができるのか」を考えていく必要があります。

この本では、民間から、そして若い世代を代表して市長に就任した私の経験と感じたことを紹介し、皆様方が行政や公務員について考える、あるいは関心を持つきっかけを提供できればと考えています。5・


6頁・また、私が千葉市で進めてきた改革の一端をご紹介し、トップが変わるとどのようなことが実現するのか、についても紹介します。

財政危機の千葉市をいかに立て直すべきか、と言う観点から私が進めてきた「公務員意識改革」の話に始まり、外部から入ってきた市長だからこそできた財政再建のための思い切った政策の数々。さらに公務員に対して多くの不満だけでなく誤解を抱えてしまっている市民の皆さんと、いかにして協力しながらよりよい街づくりを行ってきたかについて、実例やデータを挙げながら、分かりやすい言葉で説明していきます。

「千葉市の話なんだから、千葉市以外には関係ないのではないか」とおっしゃる方もいるかもしれません。でも果たして、そうでしょうか?

今年、橋本徹氏が大阪市長に就任したことで、今まで以上に地方行政が注目を集めています。また、国の財政やシステムが疲弊してしまっているため、地方分権推進を求める声も日増しに強くなってきています。6頁・


7頁・そんな中で千葉市がこの3年間でどのような改革を行い、どこまで市役所が変わったのか?それは他の市町村に住んでいる方々にとって、全くの「他人事」ではないはずです。

自治体が情報を公開しないだけで、実は千葉市よりももっと深刻な財政状況にある地域も存在するかもしれません。少なからず、このご時世に「うちだけは潤っている」というような地方自治体は、ほとんど存在しないはずです。

何より、この本を読んで、もっと地方行政に興味を持っていただきたい。

本当に公務員の無能さが悪い状況を生んだのか理解していただきたい。

そして、住民と、住民が選ぶ市長の手で公務員の意識改革を行い、しっかりとした中長期的な計画の元に大胆な改革に着手すれば、どの市町村でもまだ立て直すことは十分に可能なのだ、と言うことを千葉市の例から知っていただきたいのです。

地方が元気になれば、必ず明るい未来はやってきます。

どうか誤解や偏見を一度、頭の中から消して、まだまだ若い、元サラリーマンの新米市長が、何をしてきたかを読み進めてみて下さい。7頁・


 ・第一章 「公務員は本当に無能なのか?」――特殊な世界が生み出す市民とのズレ・13頁・

そもそも「公務員」とはなのか?14頁・

公務員批判を拡大させた右肩上がりの終えん・16頁・

バッシングで自信を失った公務員たち・20頁・


お互いを選べない住民と市役所・23頁・

お互いを選べない住民と市役所・23頁・16・8・24 7時56分・


市長に就任して、彼らと一緒に仕事をするようになって「民間と市役所ではここまで違うのか」という部分も私は沢山見てきました。

私は民間(NTTコミュニケーションズ)から入ってきた人間ですから、どうしても一般企業と市役所を見てしまうのですが、本来は比較することが憚られるほど、まったく違う特殊な世界なのです。23・


24頁・地方行政の現場をつぶさに見て、「民間企業とは究極に違う」と最初に感じたことは、「公務員はユーザーを選べない」と言うことです。これは非常に大きい。

例えば、民間企業で何か商品を作っているとします。

ユーザーから「こういう商品を作ってほしい」という要望があった時、もちろん誠意を持って対応はするでしょうが、費用対効果、企業のマーケティング戦略などで、要望通りの商品を作る考えがなかった場合などは「私たちはそのような商品を作るつもりはありません。もし、ご不満であれば、他のメーカーの商品をお使い下さい」という話に最終的にはなるでしょう。

では、それを市役所の職員に当てはめてみて下さい。

市民の方から「他市ではこういう事業を実施している。千葉市ではなぜできないのか」と要望された時に「それは実施できません。ご不満があれば千葉市ではなく他の街にお住み下さい」とは言えないでしょう。そんな対応をしたら、それこそもう大問題に発展してしまいます。24・


25頁・これが「ユーサーを選べない」という意味です。

もう少し複雑な事例を申し上げると、例えば、千葉市の外れに住宅街ができたとします。規制上は住宅を建てられるが、益など交通機関から遠く、学校からも遠い場所です。千葉市としては、そのエリアのインフラ整備が不十分であることから積極的に人に住んでほしい場所ではなかったとしても、その場所に住んだ方々から「バスが少ない、もっと増やしてほしい」「学校が遠い。近くに新しく作ってほしい」という要望が出た場合に、「そこは元もとバスを増やしたり、学校を作る場所ではないので知りません」と切り捨てるわけには行きません。少なくとも民間のリストラのように不採算部門を切り捨てたり、工場を閉鎖するように、ある地域を切り捨てたりすることはできない宿命があります。


どんな場所に住んでいても、どんな所得の人であったとしても、一人一人が尊重されるべき市民ですから、できる限り生を持って対応する責任が行政にはあります。

ですから、民間と同じように、簡単にコストカットもできませんし、手間もかかります。逆に市民の側も住む場所を簡単には変えられないので、行政と市民の関係は、民間のユーザーとの関係とは少し違う、複雑な関係にあるのです。25・


26頁・もう一点、民間とは大きな違いがあります。

会社員であれば「自分のいる会社を発展させようと考えて働きますよね。別に愛社精神があるとかそういった問題ではなく、これは本能的なもので、会社が発展しなければ、自分の給料が減るかもしれないし、ひょっとしたら職を失ってしまうかもしれない。だから自分のいる会社を大きくするために貢献しよう、と言うのが根本的な行動原理としてあるわけです。

平成28年8月24日ここまで


しかし、公務員、行政の世界はそうではありません。自分たちの市が発展しなくても、赤字体質でも役所が倒産することはなく、自分たちの職がなくなるというリスクも基本的にはありません。北海道の夕張市のような特殊な例を除けば、過疎地域であっても国からの地方交付税によって予算が組めるので、民間のような切迫感はありません。

そして、ここからが一番重要なのですが、公務員の給料は自身の業績とは関係ないところで決まると言うことです。地方公務員の給与は市内の一定規模以上の事業所の給与の平均から割り出されます(人事委員会勧告制度)。26頁・


27頁・ですから、その役所が頑張っているのか頑張っていないのかは直接自分たちの給与には関係なく、市内の事業所の状況によって左右されると言うことです。

もちろん、役所が頑張って、その街が活性化すれば、市内の事業所の業績も向上し、役所の給与も上昇することが期待できるかもしれません。しかし、市内の事業所の給与というのは基本的には日本全体の景気動向に左右されるところが大きく、結果的に公務員の給与は景気に連動する形で決定されている状況にあります。

民間に例えると、いくら頑張っても頑張らなくとも、業界全体の平均給与が自分たちの給与水準になると言うことです。これでは他社よりも良い会社にするべく社員全員で頑張ろうという機運はなかなか生まれにくいでしょう。

会社の存続・発展が自分たちの生活に直結すると言う、民間企業における求心力の根源である理論が公務員にないことは様々な弊害をもたらしています。


例えば、セクショナリズム、いわゆる「タテワリ行政」の問題があります。タテワリはなぜ生まれるかというと、ユーザーや会社にとっては重要なことでも、その部署に取っては面倒なこと、不都合なことであるがゆえに積極的に取り組まないことによるものです。27・


これは民間でも普通にあるわけですが、自分の仕事や自分の部署のことばかり考えて会社全体に貢献しなければ、会社の業績が悪くなり、自分の給料にも響いてくるかもしれない、と言う考えから部署の壁を越えて仕事をするわけです。

もちろん、公務員でも民間でも、そういう損得抜きの会社のため、仕事への誇りのために全体を見て仕事をする人は沢山いますが、タテワリを超えるひとつの動機付けがないというのは大きな差です。公務員は自分の部署以外の予算や決算がどうなっているか、財政状況はどうなっているか、それほど関心を持っていません。

私が以前に高い社では、予算や決算の時期になると所属長から簡単ではありますが、概要の説明を受けますし、自分自身のボーナスにも関わってくるので最低限の関心は払います。しかし、前述した通り、公務員は自分の給与と関係がありませんから、熱心な公務員でない限り、関心を払う必要がないのです。

こうした公務員の給与決定のあり方を根本から変えるためには、地方公務員制度そのものの改革を国で行う必要があります。すでに総務省などは制度改革を進めようとしていますが、知事会や市長会と言った地方側が難色を示している状況です。28・


29頁・理由は様々ありますが、主なものは「それぞれで給与を決めるとなると組合交渉が長引き、通常業務に影響が出る」「結果的に組合に押し切られて職員の給与が上がってしまう懸念がある」などです。民間はどこも組合と交渉して給与をそれぞれ決めているのに、なぜ役所だけはそれを行うと通常業務に支障が出るのでしょうか。

・後ほど紹介しますが、私は市長に就任して財政危機を克服するため、人事委員会が勧告した給与水準以上に大幅に給与を削減しています。もちろん、組合と真摯な交渉を経て、です。私にすれば自分の役省の給与を自分たちで決められない時点で経営も戦略も成立しないし、こんなことで地方分権などと偉そうに国に主張できるのかと思います。

・地方公務員制度改革は、組合に労働協約の締結権を与えるという部分を見て「組合優先だ!」「組合に妙な力を与えるとロクなことがない!」と言った観点で批判もありますが、世界的に見ても日本の公務委員に労働協約締結権がないことが特殊だっただけですし、先ほど述べたように、本質はそこではなく、公務員が頑張っても頑張らなくても給与に影響が出ないという、制度的課題を克服することが肝であることをご理解いただきたいと思います。29頁・


平成28年8月25日ここまで


タテワリは「情報のタテワリ」から生まれる・30頁・

市長は「社長」、議員は「社会取締役」・38頁・16/8/24 0時34分・

皆さんは市の幹部、つまり経営陣と言われると誰をイメージされますか。

多くの人は市長、副市長などの特別職、さらには各組織の長(千葉市で言えば局長)などをイメージされるのではないでしょうか。

これは私もかつて誤解していたことですが、市幹部は自分たちを経営陣と思っていないケースが多い、と言うこと。どういうことかというと、実は新規採用された職員から副市長まで、公務員である限り、彼ら彼女らは選挙で選ばれた人間のやりたいことを実現する役割に過ぎないのです。

公務員の意識では、住民の意思を代表しているのは、選挙で選ばれた人間である市長と議員のみです。民間の会社の会社員は、自分たちのことを社長のやりたいことを実現する手足だとまで思っていないでしょう。38頁・

39頁・しかし、公務員はそう考えるのです。何せ自分たちは、市長と違って選挙で住民から選ばれたわけではないからです。

つまり、選挙で市民に選ばれた首長の意見は絶対だから、無茶な意見を通そうとする首長がいても、公務員は公然と反旗を翻すことはない。どれだけ内心「それはさすがにまずいんじゃないか」と思っていても、面と向かっては批判することはあり得ないし、それをどう実現するか一生懸命考えなければならない。

私が市長に当選した時、市長の持つ決定権限の強さに驚きました。民間企業の社長だとか、そんなレベルではない。では、なぜそこまで強い権限があるのか。それは繰り返しお伝えしているように、「市民から選ばれているから」です。

4年に一度の選挙で市長が選ばれることが、企業で言うところの、株主総会によって取締役が選ばれ、承認されるプロセスに相当する。この場合、株主とは市民のことです。

市民という多数の株主によって選ばれ、代表権を持つ取締役社長として市役所に送り込まれたのが市長と言うことになる。

そして、議員も4年に一度の株主総会で株主である市民に選ばれる。選ばれた議員は市役所の予算や条例など需要ないし決定を行いますから、こちらも取締役です。39頁・


40頁・ただし、市長と違うのは実際の業務に携わるわけではないので、いわば社外取締役のような位置付けになります。

一方で市役所の職員、特に幹部たちはどうかと言えば、元々、副市長は「助役」であり、補佐役です。それなのに平成19年にその名称が「副市長」に変更され、本来の位置づけと違う印象を与えてしまった。彼らはあくまでも取締役会の決定に従い、業務を執行する執行役員に相当するだけです。

つまり、公務員は副市長や市役所の幹部であっても、市長・議会という取締役会の決定に従う立場にあり、経営責任は基本的には取締役である市長と議員にあると言えるわけです。

私が市長になってから局長会議の場で、ここまで財政が悪化した以上、幹部は経営責任を取る必要があり、大幅給与カットが必要だ」と言ったところ、「私たちには経営責任がありません」と言われた。この時は「ふざけるな」と思ったのですが、よくよく知っていくと、彼らの主張も一部理解することができました。

選挙で選ばれた市長とそれを承認した議会の言う通りにやってきて、反抗することも反論することも許されないのに、なぜ経営責任を問われるのか、と言うことなのですね。40頁・


使用人に責任を問うなんておかしい、命令をした人間が問われるべきだろうというのが彼らの認識な分けです。「間違っていると思うなら命をかけて止めるべきではないか」と思われるかもしれませんが、選挙で選ばれていない公務員が選挙で住民から選ばれた首長や議会の意志に反した行動を取れば住民は対抗手段がないし、民主制は成立しないからです。

ここでもう一つの誤解が生じるかもしれません。社長が何でも決定権を持っていて、市議会というのはお抱えの諮問機関ではないのか」と言うことです。

実はこれが全く異なります。確かに社長であれば強力な権限はあります。だからといって私が何かやりたい施策があったばあいには、まずは「取締役会」にお伺いを立てなくてはいけませんし、そこで却下されてしまったら、どんなに実現させたい施策でも強行突破することなんてできません。つまり、市の大きな方針を決めるのは市議会議員であるわけです。

ちなみに私は市長就任後に職員の大幅給与カットに始まり、様々な事業にメスを入れて、千葉市の税金の使い方をかなり変えましたが、これも議会で承認を得た上で実施しています。41頁・


42頁・つまり議会が予算や条例を承認しない限り実行できないのです。

このあたりの認識がしっかりしていないので、どうも市民に取って市議会議員というのは超法規的存在というか、まるで自分たちの顧問のような感覚になってしまい「私たちの陳情を聞いてくれる偉い人」という感覚になってしまっているようです。ですが本来であれば、行政に対する不満や文句は、市役所や職員だけにぶつけられるべきではなく、その方針を決定した市議会議員にもその責任を問う必要があると言えるでしょう。

さて、このように考えるだけで選挙に対する認識も変わってきませんか?選挙にいかになんて本当にもったいないし、日頃の活動にもぅっと目を光らせたくなりませんか?そうやって、どんどん市長に興味を持っていただければ我々もやりがいがあると言うものです。 


それと同時に、「議員は明確に経営責任を負っている」という観点で見れば、利益誘導型の議員を選ぶことのリスクについてご理解いただけるのではないでしょうか。つまり何が言いたいのかと言えば、選挙というのはすごく大事だと言うことなんです。選挙で選ばれた人間の方針こそが有権者の石であり、その人間が行政を預かると言うことになる。42・43頁・すべての絶対基準は、有権者が選んだ人であり、公務員の世界はその人間がすべてに優先している。簡単に選んでいいようなものではありません。首長が方向を誤っているとしても、自浄作用は起きません。

だから公務員に指示を出す選挙で選ばれた人間というのがいかに重要か、と言うのが分かっていただけると思うのです。42・平成28年8月24日・ここまで


 政治のリーダーシップ・決断力不足・43頁・


政治のリーダーシップ・決断力不足・43頁・平成28年8月24日 水曜日

前項で、副市長とは(以前の)助役のことであり、副市長という名称によって市長に近い役割を持っているように見えるが、実は違うと言うことに触れました。しかし、千葉市では、なんと60年以上も助役出身の人が市長になるという状況が続いていました。当時の市長を助けてきた助役が市長から後継指名を受けて、通過儀礼的に選挙に出て、市長になってきた、もちろん、助役出身の人が悪いわけではありませんし、助役出身でも立派な市長さんは沢山います。43頁・


44頁・しかし、市長になる以上は、公務員の意識を離れて、経営責任を持つ市長として覚悟を持つ必要があります。しかし、千葉市が直面している問題の中には、公務員に指示する政治家、特に首長のリーダーシップ・決断力不足に起因するものも多いのです。

例えば、千葉市はかなり財政状況が悪い状況にあります。具体的な数字で申し上げれば、千葉市は実質公債比率・将来負担比率と言った、地方自治体の財政健全化指標が政令都市ワースト1位という状況です。実質公債比率とは一年の収入に占める借金返済の割合を示すフローの指標で、この数値が高ければ高いほど借金返済に苦しんでいると言うことを意味します。

千葉市は産業も集積し、税収にも恵まれ、今も人口が増加しているのになぜ借金がここまで増えたのでしょうか。簡単に申し上げると「身の丈に合わない財政運営をしてきた」と言うことにつきるのですが、その背景には歴代市長のイ意志決定によるところが大きいのです。

千葉市は政令指定都市に移行する前後から積極的な都市開発を行ってきました。ところが、多くの開発計画はバブル崩壊の影響を受けて頓挫。44・

45頁・同時期に、多くの自治体が開発一辺倒から舵を切り、身の丈にあったお金の使い方に切り替えていく中で、千葉市はなかなか方針を切り替えることができず、結果的に多くの負債が積み上がってしまいました。

それでも、まだ市債を発行するなどして、お金を工面することができたのですが(と言っても借金ですが)、夕張市の破綻をきっかけに「地方財政健全化法」が施行されたため、今までのように野放図に借金をすることができなくなりました。

私が市長に就任した時点で、毎年600億円も借金を返済して行かなくてはいけない計算に成っていて、翌年の予算は270億円も収支不足になっていたのです。

さらに借金が急速に増えている状況にあっても、景気の良い時代に始めた事業、後述しますが、例えば高齢者への銭湯、はり、きゅう・マッサージへの助成事業など、サービス的色合いの強い各種事業を積極的に展開してきたのです。他にも他市であれば一定の利用者負担がある公共施設を長年無料にするなど、有権者に「受けの良い」方針を取り続けてきました。

なぜこのような方針が続いてきてしまったのか、改善されることなく先送りにされてきたのか。まずはそこから見直さなければ成りません。45・


46頁・先送りされた理由。そこには時の市長の意志が大きいのです。公務員も馬鹿ではありませんし、無責任というわけでもありません。担当部署が「見直しが必要だな」と考えているものもあれば、財政部門が「このままではダメだ」と自覚しているケースも多くあります。

しかし、たとえ事務方が以前から見直しが必要と考えているケースであっても、市長が決定したことには従わざるを得ません。ではなぜ、歴代の市長は方針を転換しなかったのでしょうか。それは、市民に負担を求めること、今までの事業を見直すことに対して、市民からの反発があると考えていたからです。市長になると、市長として居座り続けるためには選挙に当選しなければいけませんから、市民の反発は避けたいがために決断を先送りにしてきたのです。

特に千葉市の場合、歴代市長は皆さん公務員出身です。助役が当時の市長から事実上の後継指名を受けて選挙に出て当選を果たしてきました。これは大げさでも何でもなく、私が「戦後初」の外部出身の市長となったことは紛れもない事実なのです。

民間企業では副社長がそのまま市長になることは珍しくありませんが、行政のトップである首長になることは内部昇格の人事ではありません。46・


47頁・住民の税金を運営する以上、住民の意思をもとに市政運営が行われる必要があり、だからこそトップだけは選挙によって住民から選ばれるのです。行政マンのトップはあくまで副市長までなのですが、千葉市では、助役・副市長が事実上の後継者となって、市長になる、いわば内部昇格に近いようなことが60年余りも続いてきた。これでは選挙は通過儀礼でしかない。

こうなると選挙スタイルは必ず組織票頼みになります。どうしてもいろいろなところに「貸し」ができてしまう。夛田でさえ後継市長ですから、方針転換がしづらいわけです。選挙で貸しもできる。これでは大胆な見直しはできないわけです。また、選挙で市民に嫌われるような見直しをすることも難しい。

問題点が出ても見直しが難しく、先送りされがちだった市政運営の背景には、マネジメントに責任を持つという、本来の意味での市長の役割を果たす人が「不在」だったという事情があります。その結果、平成21年に市長に就任した私の目の前には莫大な借金と先送りされてきた数多くの懸案事項が山積されていました。

では具体的にどのようなものが先送りされてきたのか、次章から説明していきます。47・平成28年8月24日・


・第二章 「市長と公務員の役割」――私が決断した市政改革の幕開け・49頁・

「脱・財政危機宣言」・50頁・


市長に就任した直後、「脱・財政危機機宣言」を出すと言うところから、私の決断は始まりました。

実は在籍の危機的上級については、議会の一部からも指摘がされていましたし、私も市議時代にも何度も議題に上げてきました。当時、「財政危機宣言を出すべきではないのか」と質問していたのですが、財政部門は「財政危機宣言が必要なほど財政は悪くない」と答弁するのみ。

今度は私が市長就任後、同じ財政部門に再度「財政危機宣言のようなものを出す必要があるのではないか」と聞くと、「出しましょう」と回答されたわけです。こうもあっさりと180度回答が変わるとさすがに驚きました。

当然、私が議員時代に質問した時に「なぜ必要ないと答弁したのか」と尋ねると、「私たちは市長に仕える実です。市長が必要ないと言っているのに、必要だと答えるわけには行かない」との回答でした。繰り返し説明をしてきましたが、公務員にとって選挙で選ばれた市長の言うことが絶対だという意識でいることが、このエピソードだけでもおわかりいただけるのではないでしょうか。50・

51頁・また、歴代に市長が、なぜこれまで財政危機機を認めてこなかったのかというと、先ほど述べたように千葉市の市長は公務員出身、それも助役まで勤めた市職員筆頭ばかりだったからです。

財政危機ですと言ったら、「決定したのはお前だろう」と、市民から実行犯として責任を追及されてしまうわけです。私の場合は、市長である限り連帯責任はあるけれども、自身の歩みとして財政危機に加担していたわけではない。反省すべきは素直に反省し、方針を切り替えることができる立場です。つまり実行犯ではありません。

これまでの千葉市長は財政危機を認めると、実行犯が罪を認めるようなもの。それでもやるべきだったのに結局は後に後にと、危機的な財政問題の改革を先送りしてきたのです。

先送りが如実な例として、前市長が国民健康保険料を7年間上げなかったことがあります。収支のバランスは崩れているから上げなければいけないところなのに、住民からの支持を得るため、つまりは選挙のために値上げに踏み切らずに先送りしていた。

51頁・


52頁・事務方から「保険料を上げないともう無理だ」と言われても、毎回市長が却下してきたのです。前市長は任期満了で引退を決めていて、その時の副市長が後継者になるはずでした。と言うことは、次の選挙は関係ないのだから、「自分の題で保険料を値上げして、後継者に値上げ問題を残さないで去る」と普通なら思いますよね。でも前市長は最後まで値上げを却下して市役所を去りました。

不人気の施策を最後までやりたがらなかったということは、そのツケを後で払う人たちのことを考えれば無責任きわまりない。もしくは、「まだ大丈夫」と思い込んでいたのかもしれない。今となっては危機感が足りないのか責任感が足りないのか分かりませんが、何か足りなかった。まさに市長の考えが市政に及ぼす影響の深さを実感するエピソードです。

ただし、彼らを悪者にして終わるような単純な問題ではありません。そうした市長を有権者が選び、議会が承認してきたのですから。やはり市長を選ぶというのは市民に取っても大変重いと言うことです。そうした市政と決別するためにも「脱・財政危機宣言」を出したわけです。宣言を出した時、市の職員ですら「財政が厳しいとは思っていたが、ここまで悪いとは思わなかった」という反応が多かったのですから、市民の皆さんに現状を知って貰うためにも「脱・財政危機宣言」を出す必要があったのです。52・


53頁・ただし、あくまでも「財政危機宣言」ではなく、あたまに「脱」がつきます。現在の厳しい状況を多くの人に知っていただいた上で、今から財政の立て直しに全力を尽くせば、これから数年間は最も厳しい状況を強いられることになるけれど、必ず財政危機機の状態を脱することができる、と言うことをお伝えしたかったのです。

危機的状況にあることを知れば、市民の皆さんは当然不安になります。ただ、千葉市の財政力、つまり元もと兼ね備えた「体力」は幸いにも強いものがあります。やり方さえ間違えなければ、まだ間に合うと言うことを知っていただき、なおかつ事業の見直しなどによって、市民にも一部影響が出ることをご理解いただくためにも、この宣言はどうしても必要でした。「みなさん、行政にはいろいろと求めたいことはあるでしょうが、千葉市のお財布事情は今こういう状況です。このままでは皆さんの将来に取っても決して良くない。見直せるものは見直ししていきましょう。今ならまだ間に合います」と言うメッセージです。53・


54頁・そして、この宣言によって内外に財政再建への決意を示し、異例となった平成22年度予算編成が始まりました。54頁・ここまで


「ハコモノ行政」の見直し・54頁・

千葉市版「事業仕分け」から始まる予算の全面見直し・64頁・

反発とリーダーの覚悟・71頁・

「仕事ダイエット2,010」で時間外手当を大幅削減・76頁・

・第三章 「求められる公務員の意識改革」――私と職員の向き合い方・81頁・

公務員の意識の本質的な問題・82頁・

民間とは違うと言う甘え・86頁・

効率的な業務が浸透しない理由・88頁・

ネーミングライツも積極的に!91頁・

「千葉都市モノレール」の社長を公募!95頁・

市民病院の経営意識を根本から改革する・98頁・

公務員はエリート意識や特権意識を持っている?103頁・

「市民に時間を返す」という感覚の重要性・105頁・

「業務改善元年」という位置付けの意味・107頁・

行政サービスと公務員の意識をイノベーションする・112頁・

「市」民の「役」にたつ「所」を目指して・117頁・

はぐらかす公務員・118頁・

私がツイッターを始めた真の目的・122頁・

橋本徹大阪市長とは異なる行政改革・129頁・

公務員と住民を敵対させてはならない・135頁・

なぜ私はサラリーマンから政治家へ転身したのか・137頁・

政治家と市長の違い・141頁・

どうして私は副市長を慰留したのか・146頁・

未来に責任の取れる市役所にしたい・151頁・

公務員のモチベーションを上げるには・155頁・

・第四章 「市民にも求められる意識改革」――自分の街をもっとワクワクする街にしませんか? ・163頁・

燃えるゴミを3分の1減らす真の目的・164頁・

行政は市民のアドバイザー・169頁・

市民は「ユーザー」でもあり「株主」でもある・175頁・

税金の本当の意味合いも見えてくる・179頁・

選挙以外でも政治家の活動をチェックする・184頁・

本当の「仕掛け人」の存在・186頁・

市民が無駄を指摘できる勇気を・188頁・

じつは厳しい「地方分権」という道・190頁・

災害時も「自助・共助・公助」の精神を!・194頁・

千葉市に「住むメリット」はこんなにある!・198頁・

未来の豊かな千葉市のために・200頁・

公務員よ、もっと胸を張れ!・204頁・

おわりに・208頁・

平成28年8月21日

内容(「BOOK」データベースより)

「公務員は本当に無能なのか?今改めて考える市長の役割と職員の意識改革!」。財政危機の千葉市で奮闘中の史上最年少市長(2009年当時)が綴る行政改革と公務員改革のすべて。

新書: 211ページ出版社: ワニブックス (2012/12/8)言語: 日本語発売日: 2012/12/8

 目次

第1章 公務員は本当に無能なのか?―特殊な世界が生み出す市民とのズレ(そもそも「公務員」とはなんなのか?

公務員批判を拡大させた石肩上がりの終えん ほか)

第2章 市長と公務員の役割―私が決断した市政改革の幕開け(『脱・財政危機宣言』

“ハコモノ行政”の見直し ほか)

第3章 求められる公務員の意識改革―私と職員の向き合い方(公務員の意識の本質的な問題

民間とは違うという甘え ほか)

第4章 市民にも求められる意識改革―自分の街をもっとワクワクする街にしませんか?(燃えるごみを3分の1減らす真の目的行政は市民のアドバイザー ほか)

市役所は「市」民の「役」に立つ「所」これは,公務員批判の本ではない。 

現役の千葉市長が書いた,地方行政の最前線を見つめた内容となっている。

 昨今の異常なまでの公務員批判の背景を客観的に分析し,市長として市役所の職員たちとともに取り組んできた改革について熱く語っている。

 市役所は,「市」民の「役」に立つ「所」でなければならないとする筆者の主張は極めてまともである。

 そして,「市長だけが独断するのではなく,職員を巻き込むこと」,「住民に対する説明責任を果たすこと」,「究極の地方分権とは,住民が直接市政に参加すること」を説いている。

 思うに筆者は,今のマスコミが大々的に取り上げる一部のカリスマ的首長ではないが,市民と謙虚に向き合い,共に歩んでいこうとする誠実で腰の低い人であることが想像できる。だから,論理に飛躍がないし,改革の中身は地に足がついているのではないだろうか。こんな真面目な市長を持つ千葉市民が羨ましい。

『静かに正しい』青年市長の市政改革

筆者である熊谷市長は職員組合との交渉を『静かに正しく』行ったと書いておられます。

『交渉の過程は表に出さず、決まったことを明らかにした。』『これはお互いの立場のせめぎあいなので、オープンにすると、まとまるものも、まとまらなくなるからです』まことに真っ当の感覚であります。

実際、国や自治体の情報公開の基本を定めた情報公開法においても、『契約、交渉又は争訟に関する事務』については一定の要件のもとに公開しないことができるとしています。

熊谷市長は、職員組合を敵役にして大向こうの喝采を浴びることもできたのですが、あえてそうはされなかった。

職員との信頼関係を壊してしまっては、結局改革が先に進まないという判断からです。

そして、組合交渉では、その時点で政令市の中で最も厳しい給与削減を呑ませています。

声高でなく、しかし何時の間にか着実に前に進んでいる。熊谷市長の改革のスタイルは、まさに『静かに正しい』と呼ぶのがふさわしいと思います。我が国の自治体改革が、政治から実務の時代に移行しつつあるのを実感いたしました。

公務員よ、もっと胸をはれ!とのこと。

この本すごく面白かったです。

なんとなく思っていたことを明確に言葉にしてくれていて、「そうそう!」と頷ける部分がたくさんありました。具体的には労働組合について、大阪市長について、公務員のモチベーションや意識改革、市政の目指すべき目標、業務の合理化についての記述が面白かった。

公務員給料の大幅な引き下げを行った市長さんのようですが、公務員を叩いてスカッとして終了、という内容ではなく、公務員と同様、市民も育てようとしている本です。それだけに地味な内容ではありますが。

公務員の方が読むのにもとても良いと思います。政令市最年少市長の輝き

著者の熊谷氏は、高校生だった神戸市在住の平成7年、阪神・淡路大震災に遭遇した経験から「公共」を意識するようになり、大学卒業後民間通信会社で、企画・事業統合・企業買収などの幅広い業務を経験してから、31歳で人口96万人の政令市の市長選に、市議経験2年で立候補し当選した。 今年が1期目の最終年、5月末の市長選には2期目に立候補すると思われる。


30代での大都市首長は、K県Y市のN氏が2002年に与野党相乗り候補を破って先鞭をつけたが、N氏より6歳若くして職員7,000人のトップに立ったのだからグレートなキャリアだ。 この本で著者は、肩に力が入らない平常心豊かな論拠で行政改革と公務員改革の着実な実践の成果を語る。共同幻想的イデオロギー依存で硬直した旧55年体制の残滓を引きずった旧態依然の自治体組織を延々と支えてきた官吏意識や住民意識を鋭く分析・解剖してみせたうえ、時代が生んだ新人類感覚と鮮度抜群の優れた判断力で、21世紀の新しい地方自治のビジョンの地平へと読者を誘う。 その若さが大胆に切り開く改革プロセスが明快で平易な表現で開示されていく。 著者は、持って生まれた育ちの良さと、頭脳明晰さとソフトな性格から、たぶん多くの地方議員や住民にも好かれ、敵をつくらない強運の持ち主と思われる。 前述のN氏と違い、一見コワモテでないところが庁内情報開示の風通しを良くし、メディア全盛時代にあって順風が吹いている所以か。 国政になぞ色気をもたず、住民や職員と緻密な合意を重ねながら坦々と首都圏の大都市の行政改革を進めることに満足している無欲な姿勢が爽やかだ。

同性からも異性からも好かれそうな好男子が、地方政界に足を踏み入れてサクセス・ストーリーを自然体で展開しているところが、旧来の頑迷で怠惰、酸欠気味の地方政界にあって、極めて異色で、その星のような輝度が今の時代に頗る高まっている理由であろう。2013.4.10  「日和見庵」


「市民のために働く」ということ私は公務員を目指しています。

公務員を目指す者としては、著者のような市長の元で働くことができれば、より良い仕事ができるだろうなと感じました。

私も公務員になった際には、「私は税金をいただいている以上のものを市に返しています」と胸を張れるような仕事がしたいと思っています。

前向きで素晴らしい本

タイトル的にてっきり公務員批判の内容かなと思いましたが、全然違います!

若い政治家がどれだけ世の中に求められているのかが、感じられる一冊でした。

4:03 2016/08/21 


夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント 単行本(ソフトカバー)  – 2014/10/21鈴木 直道 (著)  

5つ星のうち 5.0        4件のカスタマーレビュー

2040年には、523の市町村の人口が1万人を割り、まちが消滅するという衝撃的な報告が話題になっています。人口減少ショックが日本を覆い、行政サービスの低下、経済規模の縮小、年金破綻、行きつく先は「地方消滅」「日本の消滅」だと喧伝されています。

 悲観論がかまびすしい中、<世界で類を見ない課題先進国・日本の課題先進地>で、まちの消滅と闘っている若者がいます。30歳で財政再生団体・夕張市の市長になった鈴木直道氏です。

 就任以来、財政破綻による巨額の借金返済、1万人を下回る人口、日本で最も高い高齢化率46.9%、全国最低の15歳以下の子供の数、過酷な自然環境……「ニッポンの未来」を先取りし、これ以上ないと言うくらいのハンデを背負った環境下で、コンパクトシティ化と住民参加型のまちづくりを推し進め、新しい夕張のカタチを見出そうと奮闘しています。

その挑戦には世界が注目し、2013年には「世界経済フォーラム」からヤング・グローバル・リーダーズに選出されました。これから世界が直面する課題に真っ先に取り組んでいる若者だとして、その期待を一身に背負っているのです。

CBMによるエネルギー問題解決、新公共交通DMVの導入、夕張メロンの海外輸出を実現、 若さとアイデアで前だけを向いて進む青年は、日本の未来を変える可能性を秘めています。すべての日本人必読の1冊です。

内容(「BOOK」データベースより)

人口減少、少子高齢、財政破綻は連鎖する。コンパクトシティ化、夕張メロン初の海外輸出、再生への挑戦が、「日本のモデル」となる!「地方消滅」、これから起きること、すべきこと!

商品の説明をすべて表示する   

登録情報

単行本(ソフトカバー): 242ページ出版社: 講談社 (2014/10/21)

言語: 日本語・発売日: 2014/10/21

 目次

はじめに 夕張の未来は日本の未来、世界の未来・

 

第一章 都庁から夕張へ

突然の呼び出し・22頁・

真冬の着任・23頁・

財政破綻、職場はマイナス五度・26・

残酷な給与明細書・27・

盛んなボランティア・29・

驚いた鹿のフン拾い・32・

行政サービスを市民が担う現実・33頁・

全国最低のサービス、最高レベルの負担・35頁・

住民の生活を考慮しない財政再建計画・39頁・

借金を返すためだけの存在・42頁・

芽生えた仲間意識・44頁・

「若手の会」を立ち上げる・48頁・

やらかした失敗の数々・51頁・

30万円で五年ぶりに復活した雪祭り・54頁・

全世帯対象住民アンケートを提案・58頁・

ボランティア総動員の調査・61頁・

最初は拒否されたアンケート・62頁・

住民の生の声を総務副大臣に直訴・65頁・

市民の要望が再生計画に反映された!67頁

第二章 高齢化日本一のまちの日本一若い市長

「とんでもない勘違い野郎」・70頁・

「仲間」に手渡された出馬要請文・72頁・

なぜ悩むのか、なぜ断れないのか・・・?74頁・

勇気を失うことはすべてを失うこと・77頁・

出馬決意、支援者はわずか七人・79頁・

「子どもは帰ってこないけれど、鈴木くんは帰ってきてくれた」82頁・

泡沫候補を当選させた、人々の「思い」84頁・

第三章 自ら省みて直くんば、千万人といえども吾行かん

勉強も部活も中途半端だった中学校時代・90頁・

恩師の涙・92頁・

初めての立候補・94頁・

経済的事情で断たれた夢・96頁・

東京都の職員を目指す・98頁・

昼は都庁、夜は大学へ・100頁・

ボクシング部に入部!?102頁・

デビュー戦は一ラウンドtko勝ち・104頁・

「努力は嘘をつかない」106頁・

自ら省みて直くんば、千万人といえども我行かん・108頁・

第四章 三〇歳市長、財政破綻に挑む

市役所改革から着手・114頁・

あきらめムードを打破する六割移動・116頁・

副市長職は廃止・118頁・

独立した「まちづくり企画室」を新設・119頁・

高速道「無料寄り道」計画を実施・121頁・

「やらなきゃゼロ」123頁・

14年ぶりの企業誘致成功125頁・

東京都との連携・127頁・

一万人の市民との対話・130頁・

職員が地域に飛び込む「地域担当職員制度」・133頁・

地域の自己決定権を取り戻せ!136頁・

実現した夕張市・北海道・国の「三者協議」・139頁・

苦渋の私立診療所改築設計予算「凍結」・142頁・

ツケは次世代に回さない・・市民の選択・144頁・

大切なのは将来像を示すこと・148頁・

 

第五章 コンパクトシティ──適正規模のまちづくり

課題先進国の課題先進地・夕張・152頁・

人口減少を見据えた「まちづくりマスタープラン」・155頁・

日本で人口減少への備えが進まない理由・159頁・

総論賛成・各論反対・162頁・

「今年の冬はこれまでの人生でいちばん暖かかった」・164頁・

移転はパズルではない・167頁・

「役所の理屈」を捨てよ!169頁・

成功体験が成功の連鎖を生む・171頁・

第六章 悪戦苦闘の三年半

 

三者協議で国と北海道も「当事者」に・176頁・

再生計画見直しへの大きなステップ・179頁・

最大の被害者、子育て世代への取り組み・183頁・

再生計画を覆し、乳幼児医療費無料化を実現・186頁・

市職員の待遇改善・188頁・

もめにもめた診療所移転計画・191頁・

市民が犠牲にならないための選択・193頁・

地域担当職員制度、東京都との連携はリスタート・196頁・

第七章 見えてきた新たな可能性

次世代の新エネルギー、CBM・200頁・

厄介者のズリ山が「宝の山」に?204頁・

廃校再活用は企業誘致と同じ効果・206頁・

市民主導で復活した映画祭・208頁・

夕張メロン、世界へ羽ばたく・211頁・

初めての夕張メロン海外輸出を実現・214頁・

日本最大の生薬生産拠点が誕生・216頁・

これからの公共交通、DMV・218頁・

ふるさと納税が大きな柱に・220頁・

変わってきた市民の意識・223頁・

議会も切磋琢磨の関係に・226頁・

新しい時代のリーダーシップ・227頁・

ふたたび、はじめに、人とまちには与えられた役割がある・・230頁・

 

再び、はじめに 人とまちに は与えられた役割がある

 

唯一無二の事例紹介

本書は財政破綻した北海道夕張市の再生に取り組む市長が、再生に向けた施策と実現したい未来をわかりやすく紹介する本です。行う市政は基本に忠実で奇をてらわない地味なものですが、紹介されるエピソードは、夕張市の財政破綻・超高齢化といった背景もあり、唯一無二の事例紹介と言えるではないでしょうか。

 市政にまつわる専門用語が少なく大変読みやすいので、短時間で一気に読めました。また、大変厳しい状況に置かれながらも、市長のとにかく前向きな姿勢のおかげか、読後は日本の未来に少し希望が持てました。まさに人口減少ニッポンを生き抜くヒントという題名にピッタリの内容でした。

 来年は夕張市にふるさと納税をして応援したい!

頑張れ夕張再生市長!

 

●それにしても大した人材である。

 市長就任1期目より、成果を上げることが出来るなんて!

 通常、1期目は、前市長の残した遺産を始末しなければならず、自分のやりたいことは、

 1期目の後半から2期目以降になるのが通常であるのに!

 

 ★夕張市借金:353億円、返済金額:62億円とは! 

 

●2期目、3期目の成果を期待しております。

 頑張れ。夕張再生市長。(何の行動も起こさなければ、成果はゼロです)

日本の縮図

投稿者ころりん2015年11月27日

 

形式: 単行本(ソフトカバー)

 

 夕張市長がベストドレッサー賞受賞との記事を見て興味を持ち購入。

もともとは普通の公務員だった(結構苦労人)市長の視点で描かれているためか

「市民の声を政治に届けます」が単に看板として掲げられているだけでなく

本当に実践されていく様子がリアルに伝わってくる。

行政サービスが低下していく中でも、メリットだけでなくデメリットも市民に伝えながら

丁寧に説明していく様子は国にも見習ってほしいくらいだと思った。

過疎地域を活性化するドラマなどがテレビでやっていたが、現実でもとてもドラマチックに感じる。もう一冊の方は高校生向け?の新書だが、読んでみたいと思った。

お薦めです。

投稿者お山でコーヒー2014年11月20日

 夕張市長ガンバレ!!

人口減少をきっちりとらえ、それに対しての政策を長期にわたって実行していく素晴らしいです。

15:50 2016/08/16

 

夕張再生市長・課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント・夕張市長鈴木直道・

8/16/2016

133センチ丈を掛ければ腰高窓を涼しくできる。

性能2、長期使用性1、環境性2、価格2                         

 リビングやダイニングの日当りがよすぎてついクーラーの設定温度を下げてしまうというお宅は、ぜひ本品を試してほしい。10日間試して涼しさに納得がいかなかったら、遠慮なく返品してください。 

本品の遮熱率は70%。この70%というのは、部屋を暗くしないままで遮熱力を保てるギリギリの数値だ。


皆さん私どもの手で島を活性化しませんか

私は荒れた先祖の田雲の山林を採石業者の破壊から守り・アダン・ソテツ・シャリンバイなどで増やし・自然の状態に戻して来ました、自然の状態で、未来に残しました。

貴重な予算は税金・行政職員には、予算の優先順位などを考えて予算を組んでいません、を奄美大島の中程の田雲川には橋を架けないで、経済的な島の人々の生活向上はできない。

・役人さまでは創意工夫はできないし、予算を例年通り、使い国民の貴重な血税を、使い方を? 考えないから奄美大島のネットワークが切れているのに・対策を考えないで・和光・おがみ山ルートを強行して・太平洋側に道路を作ってこなかった、この損出は大きいのです、LCCが2便も都会から飛んでくる時代に、受け皿を考えない自公の政治・

ガソリン税自動車は月平均一軒あたり、8,000円×1,000軒では800万円も一ヶ月に払っている血税を有効に活用しましょう?

役人にはできない・未だに奄美市の土木課は計画ないと申します?!

田雲川に橋があったら・田雲線を整備したら・戸口から田雲まで人が住んでいない?!

アマシンは本来、島の経済的自立のためなのに、行政職員には責任もノウハウもありません?組織がそうなっていいます、職員に奄美大島の再開発を任せてきました。

仕事しては、林業・牧畜・農業など・滞在型リゾート民宿など?地元の聡明なる主婦の仕事が増え、雇用増で元気な離島社会が実現?山林を管理して赤水を流さなければ豊かな海に戻る戦後この仕事に投資をしてこなかった政治?私たち国民の手で計画プランを作り実行していきませんか?

鹿児島県奄美市名瀬崎原田雲534・瀧田 好治・0997-69-3195

takita@po.synapse.ne.jp平成28年7月21日

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