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2016年7月25日 (月)

やらなきゃゼロ!財政破綻した夕張を元気にする・全国最年少市長の挑戦・・鈴木直道・2,012年12月・127頁・市長と職員とで違うところは、市長は多くの権限を持つ・140頁・さらなる負担増、水道料金の値上げ・「確かに、負担増は先送りしたいと考える人たちが一定数いるかもしれません。大切なのは負担増を先送りにすると言うアンケート調査ではなく、現在の浄水道の悲惨な状況や将来に対する問題について、市民と共有できているのか否かです。その問題認識に差があるなら、それを埋めようとすることを行政<自然はすべて皆のもの、共有

引用


夕張再生市長 課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント 単行本(ソフトカバー)– 2014・10・21 鈴木 直道 (著)

http://www5.synapse.ne.jp/takita/sub1.html#yuubari

3/15/2017


2016年7月22日 (金)やらなきゃゼロ!財政破綻した夕張を元気にする・全国最年少市長の挑戦・・鈴木直道・2,012年12月・113頁・夕張市には小学校が一校だけしかありません。東京23区に621平方㌔より広い763㎞・・118頁・全国最低の行政サービス、全国最高の住民負担・121頁・毎年26億円返済という重圧・・・皆さん私どもの手で島を活性化しませんか

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/07/201212-3c9e.html

5:34 2016/07/25


引用2016年8月21日 (日)千葉市長 熊谷俊人市長メッセージ(みなさんの平成28年度予算~一人一人に目を注ぐ予算~)みなさんの平成28年度予算~一人一人に目を注ぐ予算~新年度予算は財政健全化と千葉市の活性化のバランスを取りながら、市民の暮らし支援を意識した予算となっています。予算使い切りを防ぐため、創意工夫によってコスト削減を図った場合、翌年度以降に自由枠として削減分を配分するインセンティブ予算を導入・国に先駆けて事業仕分けを実施するなど、徹底した事業の見直し(93億円)

10:07 2016/08/21

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/08/2828-bbdd.html

9:53 2016/08/21


127頁・市長と職員とで違うところは、市長は多くの権限を持つ・平成28年7月25日 月曜日


2,010年4月24日、夕張市長に就任して一年という月日が流れました。全国最年少市中の年齢も私が一つ年を取り、30歳から31歳となりました。


今まで、一年という時間をこれほど濃密に生きたことはありませんでした。何か夢中になっている時が過ぎるのはあっという間とよく言いますが、その通り、まさにあっという間の一年でした。

振り返れば、長年勤めた都庁を退職し、東京から夕張へ。そして、人生初の選挙。その後、市長就任と結婚。盆正月が、イヤクリスマスまで一緒に来たような忙しさでした。

とにかくこの一年、身にしみて感じたのは体力がなければ続かない仕事だと言うことです。126・


127頁・体力勝負の仕事と言いましたが、ふだん市長がどのような仕事をしているのかわからないという人は多いのではないでしょうか。私自身、学生の頃は市長が具体的にどのような仕事をしているのか正確に理解していませんでした。

市長の仕事は簡単に言えば、町の将来を考えて計画を作ったり、予算を作ったり、町のルールである条例を作ったり、税金を課税・徴収したりと、様々なことを市役所の職員と一緒に行っています。

市長と市役所の職員とで違うところは、市長は市民から直接選挙により選ばれた人(公選職と言います)であるという点です。後述しますが、これは大きな違いであり、だからこそ市長は多くの権限を持っています。

仕事を進めていくなかで、今後の方向性について、いくつかの選択肢があるとします。それぞれの選択肢にはメリット・デメリットがある場合、最後は誰かが決断して、答えを出さなければなりません。市議会も市長と同じく市民を代表する機関ですが、市役所としての答えを最終的に決めるのは市長です。そのため、市長は多くのことを知り、常に的確な答えを出すため不断の努力が求められます。127・


128頁・


このような市役所での仕事の他、市長は市の代表者として、市内外の様々な行事にも参加しています。

市長として仕事をしてみて、この一年間で丸一日休んだ日は片手で数えるほどです。市長という仕事は「ここまでやれば合格」というものではありません。合格かどうかは、四年に一回の選挙で市民が判断します。当然のことですが自分で合格は出せないのです。

夕張がどうすればさらに良くなるのか。今、何ができるか、を常に考えて、前へ前へと進んでいかなければなりません。立ち止まったらいけない仕事なのです。

ドラえもんに登場する道具で「とピーロボット」というものがありました。人形の赤い鼻を押すと自分そっくりのロボットができるという優れものです。おそらくこのコピーロボットが発売されたら多くの市民は迷わず買いに走るでしょう。

課題も多い町ほど、やるべきことは星の数ほどあります。体がもう一つあったらと思うたびにコピーロボットが頭に浮かびます。128・


129頁・特に夕張市は財政破綻した影響で、自由に使えるお金は全くないと言っても過言ではありません。お金がないなかでどうやって町を元気にしていくのか。今までにない新たな発想が必要です。「前例のないこと」が求められています。しかしこの「前例のないこと」というのは簡単ですが実行するためには「前例」という高い壁を乗り越えていかなければなりません。

市長という仕事は、その壁を乗り越えていくのか否か、壁の先を予想しながら決断していかなければいけません。成功すれば町にとってプラスになりますが、失敗をすれば次の選挙で首になるかもしれません。そのような選択を毎日毎日繰り返し、挑み続けていかなければならない仕事なのです。129・



2016年7月22日 (金)やらなきゃゼロ!財政破綻した夕張を元気にする・全国最年少市長の挑戦・・鈴木直道・2,012年12月・113頁・夕張市には小学校が一校だけしかありません。東京23区に621平方㌔より広い763㎞・・118頁・全国最低の行政サービス、全国最高の住民負担・121頁・毎年26億円返済という重圧・・・皆さん私どもの手で島を活性化しませんか

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5:34 2016/07/25


140頁・さらなる負担増、水道料金の値上げ・

市長就任後の六月、上下水道課から水道施設について説明を受けることになりました。140・


141頁・市内にある二つの浄水道は1,960年代に建設されたもので、老朽化が進んでおり、今のまま放置すると断水するリスクすらあるというのです。また、定期的に交換が必要となる部品についても、施設が古すぎるため部品の在庫が少なく、事故発生時には復旧が遅れてしまうリスクもあるという説明を受けました。

施設建設当時の1,960年代は、夕張市の人口の最盛期でした。約12万人の人たちが夕張に住んでいました。そのような大規模な施設を人口が10分の1以下の約1万人となった現在も使い続けているのですからとても非効率な状態です。

なぜここまで施設が老朽化するまでほうっておいてしまったのか聞くと、夕張市は財政破綻の前に多額の観光投資などは積極的に行ってきたが、水道施設のような市民生活に直結するような投資は計画的に行ってこなかったというのです。もし、人口減少と共に町のインフラも縮小していくことを計画的に実施していたのなら、今のような非効率な状態になるまで放置することは防げたかもしれません。

・・炭鉱の閉山によって人口が激減することはわかっていましたが、当時の夕張市は観光投資にお金をつぎ込み人口減少に歯止めをかけようとしました。141・


142頁・16/7/26 4時13分・

結果として、市民生活に直結するような水道施設や住宅の整備などは後回しにされました。そして、財政破綻を迎えてしまったため、役割を終えた多くの観光施設と共に計画的な整備を行ってこなかったインフラが今に引き継がれる形となってしまったのです。

「水」というのは、生きていく上で必要不可欠です。しかも問題を解決するためには多額の資金が必要となります。そしてそれを負担していくのは市民なのです。

そこで私は、浄水道の更新と水道料金の値上げに関して「住民説明会」を行うことにしました。そしてその場で水道料金の値上げに関するアンケート調査も実施することにしました。住民説明会では浄水道の現在の状況塗工心の必要性を訴え、それに伴う水道料金の値上げについて説明しました。会場に来る人たちの多くは、今でも高い水道料金を値上げするなんて考えられない」という気持ちだったと思います。

料金の値上げに関して二つの選択肢を示しました。1・2,010年から10%の値上げ。142・


平成28年7月26日 火曜日

143頁・


・2・2,016年から14%の値上げ。しかし、この選択肢を示すに当たって事務方より意見がありました。それは「この二つの選択肢を示してしまうと、値上げという問題を2,016年に先送りするとの回答が多数を占めてしまうのではない」といくのです。そのため、・2・の選択肢は初めから入れない方がいいのではないかという意見です。

私はすぐにこう答えました。

「確かに、負担増は先送りしたいと考える人たちが一定数いるかもしれません。大切なのは負担増を先送りにすると言うアンケート調査ではなく、現在の浄水道の悲惨な状況や将来に対する問題について、市民と共有できているのか否かです。その問題認識に差があるなら、それを埋めようとすることを行政側から一方的に放棄してはならない。仮にそのような回答が多数ならば、また説明会を開いてきちんと市民に説明していかなければならないことです」と。143頁・


144頁・私は担当の職員から「本当にいいのですね」と念を押されました。財政破綻以降、市民の意見を聞く機会が少なかった夕張市では当然の反応だったかもしれません。しかし、これだけの負担を将来にわたって去らないお願いしなければならないのに、こちらで選択肢を一方的に決定して丁寧な説明もなしに値上げをしてしまったら、「また市役所が勝手に・・・」と言うことになってしまいます。

市民の多くが納得した上で負担をお願いするという形を目指さなければ行政との信頼関係も構築できません。そしてそれは夕張市が残念ながらないがしろにしてきたことでもありました。

・そうした過程を経て、水道料金値上げに関する住民説明会は実施されました。各地区で説明会を行いアンケート調査も行いました。そしてその結果は市民の約八割が・1・の「2,012年から10%の値上げ」というものでした。この結果を見て、市民の苦しい状況にあっても次世代に負担を先送りすることなくしっかりと自分たちが問題と向き合っていこう」という強い意志を感じました。そしてこの結果を出したのは、日常業務に追われるなかでも分かりやすく丁寧な説明を心がけた市役所の職員の力でもありました。144・


145頁・16/7/26 8時51分・2,012年8月、社会保障と税の一体改革について国会で審議が行われ、社会保障の安定財源として、消費税が現在の5%から2,014年4月に8%、2,015年10月10%に引き上げられることになりました。このことを大小は別として、私は夕張市の水道料金の値上げの問題と共通する部分があると思っています。当初、国民の多くは消費税増税について必要性を理解し、賛成するとの意見も多くありました。

しかし、法案成立に至までの与野党の対応を見つめるなか、政治不信は高まり残念ながら消費税増税はもとより、その多くの政治決断に対しても国民の信頼を失う結果となってしまいました。

それはなぜかと考えて見ると、消費税増税による負担増で生活が苦しくなることは誰でもわかります。しかしその先に、どのような未来があるのかが明確に示されてなかったことにその原因があるのではないでしょうか。さらに言えば、そこで必要なのは丁寧な説明であり、一番身近な立場でその説明を実施する私たち市町村がその未来を語れないのでは国民の理解を得られません。

例えば必要な政策だが、反対されるだろうからあえて丁寧な説明はしないという決断をしたとします。145・


146頁・16/7/26 9時5分・しかしその政策が実施され、それが国民生活に影響を与え始めれば遅かれ早かれその決断に対して、国民の政治不信は高まり、十分な説明がなかったと言うこと納得がいかないという声が当然ですが上がってくることになります。決断すするためにあたって、なぜそれが必要なのか私たちは逃げずに説明しなければなりません。

そしてできないことはなぜできないかを丁寧に説明していく。この繰り返しこそが国民との信頼関係を回復するのです。それは硬い石に水滴が落ち、いつしか穴を開けるように気の遠くなるような時間がかかる世界かもしれませんが、未来の日本を担っていく政治の役割だと思います。もちろん今の時代100人の人間がいて全員が賛成すると言うことはあり得ないことです。しかし、少しでもそれに近づけていく努力を放棄してはならないのです。

・水道料金でも消費税でも、たとえ苦しくとも値上げをしたその先に、次世代が幸せに暮らせる未来があるのならば頑張ろうという気持ちなれるのではないでしょうか。そしてその光を示すことができるのも互いの信頼関係の上にある政治の役割だと思います。146頁・


16/7/26 9時32分

ここまで

来年度予算の概算要求に向け、各方面から予算に関する数多くの要望が寄せられている。昨日も、道内各地から多くの皆さんが予算要望のため私の事務所を訪問された。

 

今日もそうした要望の方が多い。それらに対応するため、明日まで都内滞在の予定だ。都内は雲が多く、 雨が落ちてもおかしくない雰囲気だ。北海道は、今日から明日にかけて、強い雨になるという。

 

地域によってバラツキはあるもののあまりスッキリした天候にならず農作物への影響も心配される。

1)イラク戦争2003年のイラク戦に、日本も賛同し、それに加担した。

この戦争に関する、イギリスの公式調査報告書、いわゆるチルコット・レポートが、7月6日に発表された。日本の新聞でも、取り上げたところも多かったが、参院選投票日前ということもあり、あまり大きな話題になることはなかった。

7月7日付のニューヨーク・タイムズに、イラク問題の専門家であるカーン・ロス氏が、このチルコット・レポートに関する思いを寄せている。以下その中からの抜粋だ。

レポートの結論ははっきりしている。当時のイギリス政府は、戦争の必要性を誇張した。(戦争以外の)その他の選択肢を検証し尽くす前に軍事行動に打って出た。イギリス政府は、イラク侵攻を成功させるための準備を十分に行わなかったため、 その後の統治政策にも失敗した。

 

侵攻開始直後から今日に至るまで、13年間にわたってイラク国民が耐え忍んだ混乱と暴力を鑑みれば、占領を計画した者たちの無責任ぶりは明らかだ。

==以上、引用終了==

このチルコット・レポートは、多くの資料と100人を超える関係者からの聞き取りによってイラク戦争が完全な誤りだったことを明らかにしている。そしてカーン・ロス氏は、このレポートの隠れた目的を次のように説明する。

「自らの過ちを理解する能力や、過ちを修正できる能力が政府にあることを示し、国民を安心させること」この指摘は、極めて大切なものだ。翻って我が日本政府どうなのか。チルコット・レポート発表を受けても、官房副長官の一人は、記者の質問に答えるかたちで、イラク戦争支持の考えは変わりない

かのような発言をしている。

これでは日本政府には、過ちを理解し修正する能力がないことになってしまう。

こんなことで良いとは思われない。来る臨時国会中に、改めて政府の見解を問わねばならない。カーン・ロス氏は、別な重要な指摘もしている。

当時のバウエル米国国務長官が、アルカイダの格下の戦闘員をフセインのテロ仲間と誤った認識を発表した。

 

そのことが、ISを誕生させる要因の一つになっていることだ。つまりイラク戦争は、そもそも存在しない危機を煽って戦争を行い、地球規模の不安定化という危機を作り出したと、カーン・ロス氏は指摘する。

安倍政権は、こうしたイギリスの報告書や識者の指摘を受けてもイラク戦争を正当化するならば、真っ当な自己評価のできない、極めて危うい政権と言わざるを得ない。

さあ今日も、確実に前進します。

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8:30 2016/07/27


 

篠原 孝 メールマガジン464号「反グローバリズムのはしりだった海洋法条約-里地・里山・里海の日本型思想が持続社会を造る-」 16.07.26

 

参院選が終わったと思ったら、すぐ東京都知事選が始まり、秋には民進党の代表選、臨時国会が控えている。暑い夏が続き政治の世界も騒々しい。しかし、ちょっと違って、海の話題に触れてみたい。

 

<南シナ海を巡る海洋法裁判所の仲裁判決>南シナ海が中国の海洋進出で揺れている。7月12日の海洋法裁判所の仲裁では、中国が南シナ海に設定した九段線など中国の主張はほとんど認められなかった。中国は無視すると宣言し、ASEAN諸国との衝突の火種になり、米中激突の危険さえはらんでいる大問題である。海洋法条約第8部(第121条)は、排他的経済水域(EEZ)や大陸

棚を持つ島か、人間の居住又は独自の経済的生活を維持できない岩かについて規定しているが、初めて客観的基準が示された。

 この岩の定義は、日本の沖ノ鳥島にも及んでくる。昔とった杵柄<1978年ワシントン大学法学修士・海洋法>で気になるところだが、もっと真剣に目を向けて考えなければならないのは、沿岸の海のあり方である。

 

<今や昔の遠洋漁業大国・日本>

 かつて日本は世界の海に出かけ、魚を獲りまくった。しかし、世界が魚を獲りまくる外国漁船に疑問を感じ始め、海の秩序について議論が始まった。そして1982年第3次国連海洋法会議で、ようやく採択された。

 日本も批准して海洋法条約が発効したのは今から20年前の1996年7月20日のことである。そして、この日が「海の日」の祝日と定められた。私は水産庁の企画課長(海洋法対策室長)としてこの条約の批准、そして排他的経済水域の設定、海洋生物資源の保護及び管理に関する法律をとり仕切った。

 

<海洋自由から海は「人類共有の財産」>

 海洋自由については、世界は貿易も人の交流も通信も何もかも「自由」を前面に出すルールが定着しつつある中、この時をもって閉鎖の時代に突入したのである。特に漁業の世界では、沿岸国の権利が絶対視され、200海里内の漁業の権利は一般的に沿岸国のものとされ、自由に漁業活動できるのは公海だけとなった。ところが、公海の漁業もサケ・マスは母川国の権利が重視され、マグロや鯨は資源保護の観点から制約がかかり、環境へのダメージが大きい流し網漁業等は禁止されることになった。つまり、航行の自由を除けば、制限される方向に舵取りしたのである。しかし、大半の人はこの変化には気付いていなかっただろう。

 海は誰のものかという議論は、結局資源は誰のものか、世界の国々を律する共通の

ルールという根源的な問題に行き着く。結論は、全てが人類共有の財産(Common Heritage of Mankind)であり、今や人間だけのものでなく、地球の全生物のものである、野放図に使わせないために沿岸国の管轄権を与えるというものである。つまり、各国の責任に任せられたのである。

 

<沿岸国に与えられた管轄権>

 漁業資源にしろ鉱物資源にしろ、開発能力がある先進国が勝手に使ってはならず、一義的な権利は沿岸国、大陸棚国にあることとされた。つまり、地元の皆さんに管理され、利用されるのが一番理に適っているということが決められたのである。

 しかし、この理屈は何も目新しいことではない。昔から利用している地元が有効活用できると改めてお墨付きを与えられただけのことである。つまり、自由競争に任せていたら、資源は枯渇し、環境が悪化する、それよりもずっと付き合ってきたし、今後もずっと付き合っていく沿岸国の住民の管理に任せるのがベストだ、という極めて真っ当な結論となったのである。

 これにより、世界の遠洋漁業は一変した。日本でも日魯漁業、大洋漁業、日本水産等の日本三大水産会社はこぞって世界の海から撤退を余儀なくされた。

 

<持続的漁業の好例は共同漁業権漁業>

 こうした中、世界の海洋生物資源管理学者から絶賛されたのが、日本の沿岸の漁協中心の漁業権漁業であり、日本漁民の自然との付き合い方である。世界の多くの国々で資源を枯渇させているのに、日本沿岸漁民は自らを律し、産卵期には漁をせず、禁漁期を設け、ずっと持続的漁業をしてきたのである。私が1976~8の2年間留学したワシントン大海洋総合研究所の授業の中では、今は当たり前の持続性(sustainability)が頻繁に登場し、資源管理の要諦は最大持続生産量(MSY:maximum sustainable yield)だと教えられた。

 私がぼやっと考えてきた疑問に答える理論であり、まさに「目から鱗」であった。以後の私の『農的小日本主義の勧め』という著作や、環境保全型農業、低成長型社会への転換といった考え方につながっている。アンチグローバリズムであり、成長至上主義への決別である。

 

<日本には当てはまらない「コモンズの悲劇」>

 漁業の世界では「コモンズの悲劇」が起っていた。生産能力が拡大し、こぞって魚を獲る先に待っていたのは乱獲であり、資源の枯渇である。皆の共通の資源、例えば空気を平気で汚し続けるような環境の悪化も、コモンズの悲劇の一種である。ところが、日本の自然と素直に向き合う姿勢は、漁業の世界でも「総有」(Commons)を生み出し、皆でルールを守って漁業を続けてきたのである。

 これも当たり前といえば当たり前である。外部の者は獲れるうちに獲って儲けようとするから、3年先や4年先のことなど考えずに乱獲する。枯渇したら外の漁場を探せばよいからだ。それに対し、沿岸漁民は、自分の地元の海にしか頼れないから丁寧に扱う。


 <自然はすべて皆のもの、共有の財産> このことは、何も漁業に限ったことではない。農業にも林業にもそのまま充てはまる。日本では農地や土地の所有国が絶対視されているが、これもまた国のものであり、皆のものなのだ。西欧社会ではこれが徹底しており、勝手な転用など許されない。だから、パリ郊外の農地は昔のまま維持され、200~300年前の風景がそのまま残されている。

 

<ずれた宮城県知事> ところが、日本はこの原理・原則がまったく理解されず、逆の方向にばかり向かっている希有な国だ。宮城県知事が、こうした漁協がまとめてきた漁業権の真髄を踏みにじって企業に明け渡そうとしている。せっかく日本の周りの海から外国漁船を追い払ったというのに、地元とかけ離れた企業に漁業をやらせたら元の木阿弥である。企業漁業は世界中でやってきた一時的な利益に走る非持続的漁業を今度は自国で繰り返すことになるだけだからだ。

 

<流れ者が農地を荒らす> そして、農業の世界にも地の者でない企業の農業参入が画策されている。九州の農民作家、山下惣一の『タマネギ畑で涙して-タイ農村ふれあい紀行』(1990)を読んで、私も涙した。東南アジアに進出した日本の企業が、連作障害を知らない現地の農民に日本に輸出するタマネギを作らせ、数年経って森林は消え、農地が荒れて使いものにならなくなると、他の農村へ移っていくことが刻明に書かれている。残された農民が生きるすべを失う哀れな姿が目に浮かぶ。今、需要があるから作り儲ける。あとはどうなっても知らん顔。こんなことが許されていいはずがない。

 タイの農村で起きていることが、日本の農山漁村の行末と重なってくる。つまり、山下の6年後の著作のとおり『タイの田舎から日本が見える』(1996)のだ。日本の知恵で守ってきた持続的漁業や持続的農業が、時代遅れのグローバリズムや競争原理で壊されようとしているのである。

 <イギリスのEUからの離脱も世界の潮流の一つ>

 イギリスのEUからの離脱は、専ら移民問題を中心に論じられている。しかし、イギリスの沿岸漁民は大喜びしているに違いない。EUの共通のEEZの中で、乱獲を繰り返す他国の漁船に歯ぎしりしていたからである。それよりも前にノルウェーは、漁業の共通水域を嫌ってEUには加盟していない。自分たちのことは自分たちで決めていく、独自性を保つ姿勢を貫いている。行きすぎた自由主義、グローバリズムの問題に早く気付いて方向転換したのは、実は漁業の世界だ。ノルウェーの見本があればこそ、イギリスもEUを離脱したのであり、ノルウェーは先輩国として、この動きを歓迎している。

 <里地・里山・里海vs.経済至上主義>

 沿岸海域も農地も森林もそこに住んで生活している人以外に手を出させてはならない。そして今、日本では里地・里山・里海なる言葉が生まれている。

 この経緯をみれば、いかに宮城県知事や財界農政が目先の利益にだけに走り、長期的視点に欠けているかわかろうというものだ。

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8:31 2016/07/27


やらなきゃゼロ!財政破綻した夕張を元気にする・全国最年少市長の挑戦・・鈴木直道・2,012年12月・

2頁・平成28年7月23日・退職金ゼロ、年収は200万円ダウン・

「知事、私は都庁を辞めます。辞めて夕張市長になります」

「お前はとんでもない勘違い野郎だな!」

2,010年11月末、私は夕張市長選挙へ立候補するため、東京都を退職しました。その日の午後、西新宿の東京都庁七階の知事応接室にて、私は石原慎太郎東京都知事と向き合っていました。知事応接室は一際天井が高く、独特の緊張した空気が漂っています。それだけでも圧倒されそうな雰囲気ですが、身長180㌢を超える長身の石原知事が目の前にいるとその空気はより一層色濃くなります。

そんな今まで感じたことのない空気のなか、夕張市長選挙へ立候補することを伝えた私に石原知事は「とんでもない勘違い野郎だな」と言い放ちました。2・

3頁・その言葉を聞いた瞬間、私の頭の中には「勘違いやろう」と言われたことに対する心当たりを探すことで一杯になりました。

まず出てきた心当たりは、

「あっ、「夕張市長になります」と言ってしまった。まだ出馬表明すらしていないのに。「夕張市長選挙へ立候補したいと思います」だったのか」

次に、「今日は特に忙しく、機嫌が悪い日だったのかもしれない。話すタイミングを誤ったか」など、数秒間にも満たない時のなかで、様々なことが頭の中に駆け巡りました。しかし、今振り返り、冷静に考えてみると、当時29歳の若造が「夕張市長になります」と突然言いに来たら、多くの人は「勘違いするな」というのかもしれません。

確かに、不景気の影響で安定した公務員の人気が高まるなか、ましてや全都道府県のなかで最も給与の高い東京都の職員を自ら退職し、全国最低レベルの報酬である夕張市の市長選挙に挑むと言った私を、周囲は驚きの表情で見つめていました。3・

4頁・職場の同僚など99%の人たちからは「馬鹿なことを考えるな」「少し冷静になれ」「休みを取って落ち着いて考え直せ」など言われていました。

さらに石原知事からも「勘違い野郎」と一喝され、正直とても残念な気持ちになりました。しかし、石原知事はこう続けました。

「イヤ、何事も勘違いから生まれる。あとさきを考えずがむしゃらにやるうちに、当時は「勘違いだ」と言われていた「夢」が現実になる。だから裸一つで夕張へ行く。そういうお前は俺は殺しはしない」

当時29歳、東京都を退職した時点で私を応援してくれるという人たちは、夕張にはたったの七人。しかも皆、選挙は全くの素人です。そこで、石原知事にアドバイスを求めました。4・

5頁・「知事、一つアドバイスをいただきたいのですが」「夕張の人口は?」「約一万人です」「相か、とにかく全員と会え、今すぐ夕張に行って、夕張市民全員にお前の思いを伝えろ、以上」私は、「はい。わかりました」と石原知事に伝え、知事応接室を後にしました。

約一週間後の12月上旬最低限の荷物を旅行鞄に詰め込んで、羽田空港から新千歳空港への「片道切符」を握り島、私は夕張へと旅発ちました。

北海道夕張市の人口は約一万人。夕張メロン(「コラム」参照)で有名な町です。しかし、この夕張市は他の事態と違うところがあります。それは日本でい唯一、事実上、5・


6頁・財政が破綻し、財政再生団体(「コラム」参照)へ移行した自治体であると言うことです。最近の話題と言えば、国家単位ですがギリシャにおける財政危機が大きなニュースになりました。しかし、財政破綻とは具体的にどういいうことなのか。よくわからないという人が多いのではないでしょうか。

夕張市は2,007年から、今から約50年前の1,950年代に制定された「地方財政再建促進特別措置法(「コラム」参照)」に基づき「財政再建計画」を策定する「準用財政再建団体」へと移行しました。この計画は、町の再生や地域の再生については二の次とされ、赤字解消のみに全力を尽くすというものでした。当然、計画に対する批判の声は多くの市民から上がっていました。

一方、市民の声を菊川であるはずの夕張市は、18年間で353億円もの巨額な赤字を解消する計画の円滑な実施を、北海道及び国から強く求められていて、抜本的な計画変更はおろか軽微な計画の変更であっても、制度上は総務大臣の同意がなければできない極めて難しい状況下にありました。6・


7頁・そもそも法の趣旨は財政の再建であって、地域の再生では無いのだから当然と言えば当然なのかもしれません。

しかし、現実には地域の再生が無ければ、財政の再建も果たせません。その意味から財政の再建と地域の再生は「車の両輪」だと言うことができます。厳しい財政の再建を果たした先に夕張が疲弊して無くなってしまうのでは何の意味もありません。財政再建団他と他の事態との決定的の違いは、地域再生のための施策が実施できないことと言うことができます。

その後、当たらし法律「地方公共団体の財政の健全化に関する法律(通称・財政健全化法)」ができ、赤字比率などが一定の基準を超えると、自治体による自主的な財政の健全化が困難であるとして、「財政再生計画」を策定することが義務づけられるようになりました。7・


8頁・この「財政再生計画」に沿って運営される自治体を「財政再生団体」と呼びます。夕張市はその新しい法律が施行されたことにより、2,010年に「財政再建団体」から「財政再生団体」へと移行しました。

財政が破綻すると、お金に困るというニュアンスは広く理解されていると思います。実際にその通りで、全国最低の行政サービス、全国最高の住民負担」と揶揄されるほど、行政サービスを徹底的に圧縮せざるを得ない状態になりました。

財政破綻した直後、夕張市役所の職員の給与は、年収ベースで平均四割カットとなりました。市長に至っては七割カット。そして交際費、退職金も無いという、全国に1,719ある市町村のなかでも最低レベルの報酬となりました。

現在、市長報酬の最高額は、横浜市の市長で月額142万円。それに比べ、夕張市の市長の月額は25万9,000円。8・


9頁・手取りにすれば20万円に満たない金額となります。東京都の若手職員であった私の年収よりも200万円近く安い報酬です。

しかも人口一万人の姿勢を預かる重責と322億円もの借金を背負うのですから、そんな私の決断を「バカだ」とする意見は至極当然、まっとうなものかもしれません。しかも、選挙ですから勝つか負けるかはわかりません。選挙に落ちればただの人です。そんななかでの挑戦は一見無謀でしかないと映るでしょう。

しかし、私は今でもその決断を後悔してはいないし、とても誇りに思っています。9・平成28年7月23日


42頁・平成28年7月23日 土曜日・1,000人も集まった街頭演説・

告示日を迎え、投票日まであと一週間。人生で初めて選挙カーに乗り込み、マイクを持って市内を回ると目の前には驚きの光景が広がっていました。

雪の降るなか、アパートの窓という窓から「頑張れ、応援しているよ」と声をかけてくれる人たち。みんな一軒一軒歩いてだってきた人たちです。東京では選挙カーが回ってきても「うるさいなあ」と言って窓を閉めてしまうのが当たり前の光景になっていますが、寒いなか、いつ回ってくるともしれない選挙カーをずっと待っていてくれた人たちが大勢いました。日が暮れて暗くなってくると窓からペンライトを振って応援してくれる人もいました。

平成28年7月23日


53頁・16/7/23 7時59分・

「違うな。もうお前は都職員の代表じゃない。日本の若者の代表として頑張れ」と激励してくれました。

・全国一高齢化率の高い夕張市に全国一若い市長が誕生・


2,011年4月24日午後八時、開票が始まり、私は支援者や報道陣の待つ事務所から少し離れた自宅で、ちちと固唾をのんで小さなテレビの画面にかじりついていました。午後九時過ぎ、野球中継のテレビ画面の下のテロップで「当・鈴木直道」の文字。大急ぎで事務所へ向かうとたくさんの人たちが泣いて喜んでくれていました。

後から、この夕張市長選挙の投票率は82・6%であったと言うことを聞きました。53・


54頁・直前に行われた東京都知事選挙でも投票率は57・8%だと言うことを考えると、この82・6%と言う数字は驚異的です。

それだけ、多くの人たちが夕張市の未来を真剣に考えたと言うことです。

・一票の重みと言うことを肌で感じた出来事がありました。それは目の不自由な方が私に、一票を入れたいという言う一心で、投票用紙に「鈴木直道」と書く練習を必死でして、選挙当日、自分の字で私に一票を入れてくれたという話を聞きました。むろん、代筆を頼めば、簡単に投票することはできます。しかしその方は自分で書いた文字で夕張の未来を私に託して下さったのです。54・


55頁・こうして、たくさんの人たちの思いをウケ、私は財政破綻をした夕張市の市長となったのです。その時、私は丁度一ヶ月前に30歳を迎えたばかりであり、全国最年少の市長となりました。

「全国一高齢者率の高い夕張市に全国一若い市長が誕生した」というニュースは、全国でも話題になりました。

こうして思い返してみると、あらためて驚くことも多いのですが、夕張に来るまでの私は本当にごく普通のどこにでもいるような若者でした。

夕張は私たちのなかの「何か」を変えた土地です。現に夕張には、この知に縁もゆかりもないのにこの土地を忘れられずに舞い戻ってくる人が少なからずいます。私と夕張との出会いは、東京都から夕張市には県職員として出向してきた2,008年に遡ります。55・


56頁・平成28年7月23日 土曜日・


91頁・市民の声を聞くこと自体に市役所は消極的になり、結果としては市民の市役所に対する信頼関係はさらに低下知るという悪循環のなかにありました。

この町の流れを抜本的に変えるためには大きな力が必要でした。夕張市、北海道、そして国をも動かす力。私は、その力を集める時期について、財政健全化法に基づく新たな計画として「財政再生計画」が策定される好機を逃がしてはならないと思うようになっていました。


・あなたの声を国に届けます・


派遣され約半分が経った夏、国とのやりとりのなかでこんな話がありました。上京した際に総務省の担当者に呼ばれ、意見交換をした時のことです。その時の言葉が今でも忘れられません。91・


92頁・それは私の方から、夕張市の厳しい実状を一通り説明した後の一言でした。「夕張市も厳しいが、他にも厳しい自治体は全国に山ほどある」

呼び出して話を聞きたいと言っていた側から、この発言があったことには驚きましたが、この発言が国の姿勢を象徴しているように感じました。全国に財政状況等が厳しい自治体は多々あること、これは疑いない事実です。しかし、そのことをもって、厳しい自治体に対する国として果たすべき責任や役割を放棄する理由にならないと思いました。

夕張市民は北海道民であり国民だと言うことを果たしてわかってくれているのでしょうか。

その全国共通の課題とも言える夕張が抱える難題を解決するため、共に連携し、知恵を出し合おうという姿勢が、北海道及び国には求められるはずなのです。

夕張では市役所での仕事が終わると、土日を含め毎日のように地域の人たちと共に話し合い、共に活動してきました。当初、私の派遣期間は一年間でしたが、自ら一年間の延長を申し出ていました。その理由は、「一年では何も形にはできないが、二年目はその一年間の経験や地域との関係を基に、具体的な行動が実施できるのでは」と考えていたからです。92頁・平成28年7月23日・


106頁・夕張はその当時は札幌以上の都市とも言われ、「札幌にはないものも夕張にはある」と言われていました。いつまでも町の明かりが絶えないことから「不夜城」とも呼ばれていたそうです。人口の最盛期(1,960年代)には約12万人もおり、学校も小学校22校、中学校九校、高校六校があり(現在は小中高のすべてが各一校)、当時の写真を見るとまるで東京の渋谷や原宿のように商店街には人が溢れています。

盆踊りや夏祭りのときは数日間に渡って祭りが続き、やぐらの周りに何重もの踊りの輪ができたそうです。また、市内の一番大きな小学校では一学年11クラスもあり、一つのクラスの人数は50人ほどいたという話も聞きました。106・


107頁・毎朝、数千人もの小学生達が学校へと向かう様子は、今では想像もつきませんが「当時は本当に活気があったなあ」としみじみ話をしていた人もいました。

夕張は炭坑の町でしたから、電気、ガス、水道、病院などの施設はなんと民間の炭鉱会社が持っていました。しかも利用料は「無料」です。鞄一つで夕張に来てもお金を稼ぐことができる仕組みが整っていたのです。

炭鉱での労働は狭いトンネルのなかで石炭を掘り続け、いつ落盤事故やガスの噴出があるかわからないという、死と隣り合わせの過酷なものでした。それゆえ、厚遇でなければ労働力を確保することができないという側面もありました。事実、夕張では炭鉱で働くなかで、昨日まで一緒に働いていた仲間が次の日には遺体となって炭鉱から帰ってきたという体験をした人たちが大勢います。

命を懸けた仕事であるがゆえに、いつ死ぬかわからないという不安はいつも付きまとい、「宵越しの金は持たない」とばかりに、貰った給料をすぐに使ってしまうことも多かったそうです。107・


108頁・そんななか、1,962年の「原油の輸入自由化」をきっかけに「石炭から石油へ」を合い言葉に国のエネルギー政策は石炭から石油へと転換していくことになりました。そして石油がエネルギーの中心に取って代わると共に、石炭は安価な海外炭へと切り替わり、国内炭は需要は減り炭鉱は閉山に追い込まれていきました。

そして、炭鉱の閉山が相次ぐなか、1,981年には北炭夕張新炭鉱ガス特出事故が発生。燃え続ける炭鉱を守るため、坑内でまだ生きているかもしれないとの家族を炭鉱会社が説得し、坑内に川の水を注水。108・


109頁・最終的には93人もの死者を出した大惨事となりました。その後、炭鉱を守るための注水も虚しく、経営は行き詰まり翌年閉山することになりました。

町を支えた基幹産業である炭鉱の会社も相次いで撤退してしまい、残った住宅、水道施設や病院などを市が買い取ることになりました。こうした炭鉱の閉山に伴う後処理には1,979年から1,994年の15年間で584億円が投入され、332億円の地方債を発行せざるを得ない状態になりました。

これらのことは夕張にとって痛手となりました。その規模は夕張がこの時点で既に一度財政破綻したと言ってもおかしくないほどのものでした。109・


110頁・平成28年7月23日・


6頁・地方財政再建促進特別措置法・353億円・

8頁・財政再建団体から財政再生団体へと・

19頁・一方、母子家庭で懸命に私を育ててくれた母は、

24頁・一軒ずつの距離が遠いの・

78頁・1,068億円・

83頁・夕張ではボランティア活動が盛んです。

87頁・市役所の若い人たちが余りこうした場に参加しない。

90頁・再生市民アンケートに込められた思い。

91頁・市民の声を聞くこと自体に市役所は消極的になり、

92頁・「夕張市も厳しいが、他にも厳しい自治体は全国に山ほどある。

93頁・全世帯を対象とした住民アンケート調査の実施です。

99頁・調査報告書を手渡しました。

104頁・「財政再建団体へと・

106頁・小中高のすべてが各一校。

109頁・1,979年から1,994年の15年間で584億円が投入され、332億円の地方債を発行せざるを得ない。

112頁・353億円の借金を抱えて財政破綻、自分たちの裁量で使える財源の八倍という赤字を抱えることになりました。


113頁・夕張市には小学校が一校だけしかありません。東京23区に621平方㌔より広い763㎞・


奄美大島広さ・面積712.35 km2・東京23区・622.99


113頁・夕張市には小学校が一校だけしかありません。東京23区に621平方㌔より広い763㎞・平成28年7月23日 土曜日

・人口12万人が今では1万人・

夕張市には小学校が一校しかありません。しかし、夕張市の面積は東京23区(621平方㎞)よりも広い763平方㎞です。もし東京23区内に小学校が一校しかなかったらどうなるでしょうか。通学も大変、もちろん歩いていけるような距離ではありません。


114頁・

夕張市の子どもたちは冬は毎朝マイナス10度を下回るような寒さの中で、長時間バスに乗って学校に通っています。夕張市にも元々は小学校が地区ごとにたくさんあり、みんな歩いて学校に通っていました。しかし、人口が減り、子どもたちも減ってしまったことで小学校はたった一つになってしまいました。

夕張市の人口は現在約1万人。最盛期には1,960年の人口は約12万人。この約50年間で人口は10分の1以下になりました。そして現在も人口は減り続けています。

12万人の市民を抱えていた頃は、小学校もたくさん必要だったし、水道などの公共施設も大きなものが必要でした。しかし今では、人口も減り、子どもたちも減ってしまったことで小学校はたったの一つになってしまいました。

夕張市の人口は現在約1万人。最盛期の1,960年の人口は約12万人。この約50年間で人口は10分の1以下になりました。そして現在も人口は減り続けています。

12万人の市民を抱えていた頃は、小学校もたくさん必要だったし、水道などの公共施設も大きなものが必要でした。しかし今では、人口も減り、そんな大きな施設は必要ありません。廃校となった学校、誰も住まなくなり廃墟となった住宅。放置されれば時の流れと共に古くなり、痛んでいく様子が町の至る所で見られます。114・


115頁・平成28年7月25日・


118頁・全国最低の行政サービス、全国最高の住民負担・


118頁・全国最低の行政サービス、全国最高の住民負担・平成28年7月25日 月曜日・

夕張市には「図書館」がありません。現在「図書コーナー」という形で本を寄贈して貰ったり、北海道の図書館から本を借りたりして、図書の貸出業務を行っています。

一方で、一部の都市では住民のために図書館が午後九時まで開館していたり、ネットで貸し出し予約ができたりするなど、多くのサービスを展開しています。118・

119頁・夜に仕事から帰ってきて図書館で好きな本でも借りることができる自治体もあれば、夕張市のように図書館の運営もままならない状況にある自治体もあります。

自分たちが住んでいる町以外の自治体が、どんなサービスを行っているのか。なかなか知る機会はないと思います。東京に住んでいた頃は、駅前にも図書館があり午後九時まで開館していて、いつでも新しい本や雑誌を手に取ることができました。住むところによってこんなにも違いがあるものかとあらためて驚いたものです。このように、あることが当たり前で空気のような存在とも言われるのが行政サービスです。

夕張市では財政破綻により、この行政サービスをできる限り削減して借金の返済に回すことになりました。「全国最低の行政サービス、全国最高の住民負担」というのは財政破綻をした当時、夕張の現状を表す表現としてよく報道などで使われていました。全国で最も高い税金を払っているのにもかかわらず、最低水準の行政サービスしか受けることができない。119・


120頁・そんな夕張の状況を表した言葉でした。

四年前、私が夕張で初めて暮らして驚いたのは下水道料金の高さでした。一人暮らしだったため、それほど下水道料金も気にしたことはなかったのですが、それでも送られてきた明細表を見て、「あれ?高いな」と思ったことを覚えています。

調べてみると財政破綻以降、夕張市の下水道料金は10立方㍍当たり1,470円から2,440円に値上げされていました。私が東京都目黒区に住んでいた頃の倍近い金額でした。

こうした負担増や削減は「人の命に関わるもの以外はすべて見直しの対象となる」と言われたほど厳しいものでした。確かに図書館、公衆トイレ、市民会館や敬老パスなどはなくとも市民の命に直接関わるものではないかもしれません。

しかし、高齢化が進み、図書館やサークル活動などを生きがいにして過ごしている高齢者は多いのです。また、幼い子どもを抱える母親にとっては地域でのサークル活動などで得られるものもたくさんあるでしょう。120・


121頁・ただ心臓が動いて息を吸っていると言うことが生きると言うことではありません。地域を愛する人たちが、そこで充実した生活を送れるようにならなければ、そこに住んでいることに意味などありません。

財政再建計画というものは「財政」を立て直すための計画であって、そこに住んでいる人の生活や実情が計画には入っていませんでした。まさに机上の計算で作られた計画でした。誰がそのような地域に住みたいと思うでしょうか。

18年後、借金は返すことができても、そこに夕張に住む人たちの笑顔はあるのだろうかという思いがありました。121・


121頁・毎年26億円返済という重圧・


121頁・毎年26億円返済という重圧・平成28年7月25日・

今まで述べてきたような行政サービスの削減によって、夕張市は17年間で借金をほぼ返し終わり、他の自治体と同じ運営のできる自治体になると言う財政再建計画を策定しました。しかし、地域にはそこに住んでいる人たちがいて多くの子どもたちも成長していきます。121・


122頁・夕張の歴史等長い観点から見ると、財政再建計画の期間である17年間はほんのひと時の出来事かもしれません。しかし、今、夕張でクラス人たちにとっては、一人の赤ちゃんが生まれて成人式を迎えるまでの間、そのほとんどをこの環境のなかで生活をしなければならないと言うことなのです。

17年間という期間は余りにも長すぎるし、日本の歴史から見ても過去最長の期間となっています。返済金額は毎年約26億円。しかし夕張市の標準財政規模は約50億です。家庭にたとえれば、500円の収入で食費、水道光熱費などを出して、そのうえ260万円もの借金返済をする感覚です。

そのお金は住民税や固定資産税などの税金、事業などを削減して生み出した財源と国からの交付される地方交付税などから支払われています。今後、夕張市の努力で今まで以上に大幅な削減が実施できるようなものは見あたりません。これ以上削減できないものが大半を占めます。収入が少ないからと言って事業が削れる段階にないと言うことができます。122・


123頁・16/7/25 4時47分・

住むところによって受けることのできる行政サービスに大きな差があることが年々大きな問題となっています。そのため、地方に住む人たちが少なくなっています。

全国にあるほとんどの自治体は、国からの地方交付税などを財源に自治体を運営しています。地方交付税を貰わずに運営できているいわゆる「不交付団体」と言われる自治体は東京都などのごく僅かな都市のみです。

不交付団体はそのような天で国に依存指定兄自治体だと言えます。そのため、自由な発想で様々な独自の行政サービスを展開することができるのです。一方、夕張市は東京都とは正反対で国から地方交付税がなければ自治体として成り立たない団体です。

しかも唯一の財政再生団体であり、何をするのにも総務大臣の同意が必要なのです。17年間、2,013年より毎年平均約26億円の返済というのは、夕張の実態やその計画によってそこに住む人がどのような影響を受けるのか、その先に未来はあるのかと言うことが十分に考慮されていないのです。123・

平成28年7月25日


127頁・市長と職員とで違うところは、市長は多くの権限を持つ・

135頁・満天の星が輝く、

142頁・浄水所の更新水道料金の値上げ、「住民説明会」を行う・

147頁・国・北海道および夕張市の三者協議で・

148頁・政治家は大きな方向性を示すと共に、

149頁・地域のことは地域に住む住民が責任を持って決める。

151頁・東京23区よりも広く網の目のように張り巡らされた地下鉄もない。

155頁・企画部門が独立存在していなかった。

また、夕張市役所における組織・機構にも問題がありました。どこの自治体や民間企業にも独立した企画部門があります。企業で言えば、時代のニーズに即した商品を企画・立案する。企業の業績を大きく左右する大変重要な部門です。当然のことですが「お金が無いから、新しいことを考えなくて好い」とは決してならないでしょう。むしろお金がないからこそ、その厳しい状況のなかで何ができるのか、どうすれば新しい商品を生み出すことができるのかが求められるはずです。これは市役所でも同じことなのです。

さらに夕張市役所の状態を分かりやすくたとえれば、お金が一万円ほどあれば500円のものを買うことは簡単なことかもしれません。しかし、1,000円しか無くて500円のものを買う時は少し躊躇するでしょう。155・

156頁・しかし、その大変重要な企画部門が夕張市役所には独立して存在していなかったのです。そのため、500円をどう生み出すか。500円の値段は安くならないのか。代替え案はないのかなど最も考えなければならない自治体なのです。

 

そこで私は市長就任直後の2,011年7月、「まちづくり企画室」という独立した企画部門を新設しました。そして同室をまちづくりにかかる施策を実現するための市長特命チームとして位置付けました。このまちづくり企画室が新設されたことで、財政部門と企画部門で「どうすれば新しい施策を実現することとができるのか」と議論する機会が生まれました。通常の組織であれば当たり前のことですが、財政部門には企画部門が実現したいとう施策を財政再建計画へ反映させるための課題を整理する。

企画部門は前述したとおり「ゼロ円で500円のものを」という発想で新しい施策を企画・立案する。お互いの立場でよりよいものをと議論し、ときにはぶつかり合いながら作り上げていく。このような通常の組織であれば当たり前の組織・機構が夕張市役所には整備されていなかったのです。156頁・

157頁・まちづくり企画室を新設した直後、私は同室のチームとさっそく新しい施策に取り組みました。まさに「ゼロ円で500円のものを」生み出す取り組みです。

2,011年10月、道中と道東をつなぐ道東自動車道(夕張・・占 間)開通しました。高速道路を利用する人たちが増加する反面、一般道を利用する人たちが減少し、夕張市が通過自治体になってしまうという懸念がありました。そのため、私は道路を管理しているネクスコ東日本に対して「夕張については自由に高速を乗り降りできるようにしてほしい」と提案していました。

目的地までの間、途中での乗り降りを無料にする仕組みです。

夕張で途中下車したいがお金が余計にかかるからやめようという人たちもいます。降りなければ「ゼロ」。地域にお金は落ちません。

 159頁・無い部署がありました。それは企業誘致や慣行に関する仕事をしている「産業課」です。企業誘致は人口減少や財政難に苦しむ自治体にとって、雇用の拡大や税収増に繋がる特に力を入れて取り組むべきものです。

・夕張は   や新千歳空港まで車で一時間、そして札幌まで一時間半という地の利の良さがあります。しかし、夕張と聞くと不便なところにあるのだろうというイメージがあります。その現実都のギャップをしっかりとPRして埋めていかなければなりません。また、企業誘致のみならず交流人口を増やすためには観光にも力を入れていかなければなりません。

しかし、その仕事を独立して行う部署が存在していなかったため、残園ながら手つかずの状態が続いていました。そうした状況を打開するため、「やらなきゃゼロ!」の精神で産業課を新設することにしたのです。

 

産業科を新設したことで、今まで手つかずであった企業誘致に力を入れることができました。夕張の地の利の良さと売れ残っていた工業団地九割引という大胆な価格を全国にPRしました。159・

160頁・

 

 

161頁・市民との対話こそ源・平成28年7月22日 金曜日・

「市民の皆様の声を聞きます」「市民の声が第一です」とはよく政治家が選挙の際に口にする言葉です。政治家にとって民意に寄り添うことはとても大切なことです。しかし、皆さんは実際に自分の住んでいるまちの市長と話をしたことがありますか?「あります」と答える人は少ないのではないでしょうか。住民が何万人もいる自治体であれば、市長と頻繁にあって話をすることはなかなか難しいことです。しかし、夕張市は現在約1万人という小規模な自治体です。小さな町だからこそできることがあります。私はそんな夕張市だからこそ、市長と直接会って話をすることを制度化することが可能ではないかと考えました。

東京都から派遣職員時代にしないで活動していた時も、直接会って話をするなかで見えてきたことがたくさんありました。今の私の原点はその対話にあったとも言えると思います。そして対話を通して見えてくるもののなかには、町をよくするヒントが隠されているのです。161・

162頁・平成28年7月22日

そうしたヒントを自らの足で探さなければ、現場との距離が遠くなり市長という立場になれてしまいます。

そこで私は「市長と話そう会」という制度を作りました。公務で時間が取れないこともありますが、時間さえ合えば、基本的に24時間365日、私が市内のどこへでも行って話をすると言うものです。

5人以上の集まりであれば誰でも市役所に申し込みをすればOKです。「

平成28年7月22日

164頁・世界中から注目されて・

167頁・夕張の未来のモデルケースに・平成28年7月22日 金曜日・

現在、若い世代が政治への関心が薄いという問題が取り上げられることがあります。私が公約として実行しているもののなかに「東京都との連携」があります。2,012年の夏にこの連携の一環として「高校生夕張キャンプ」というものを実施しました。東京都内の高校生が夏休みを利用して「夕張」を体験するという事業です。7月から8月にかけて開催し、三期に分かれて計134人の高校生が夕張を訪れ、農業やスポーツを通じて市民と交流しました。

一気では、東京都の商業高校や農業高校の生徒達が、夕張メロン農家での農作業体験などを通じて、夕張を以下に全国にPRしていくのかを、自らが学校で学んだ技術を生かして考えました。167・

168頁・二期と三期では東京都のスポーツ強豪校が夕張の雄大な自然のなかで道内の強豪校と試合をするなどして交流を深めました。

事業に参加した高校生達と夕張の高校生達が交流する場面がありました。最初こそ夕張の高校生達は、都会の高校生と言うことでどんな生徒が来るのか、どんな交流になるのかと緊張気味だったようです。それは都内の高校生も同じでした。しかし、想像とは違ったようで意気投合。すぐに友達になった生徒も多くいたようです。

私は東京都から来た高校生達への挨拶で、

「皆さんは夕張へ来て、道を歩く人たちは少ないし、高齢者も多いので、驚いた人も多いかと思います。けれど、今の夕張は日本が借金を抱えて、高齢化が進むなかで、これからの日本の姿になるかもしれません」

と伝えました。そして参加した高校生には「負の遺産ツアー」とも言われる施設見学や、地域の人たちの話を聞いたりする時間も取りました。168頁・

169頁・平成28年7月22日

都内の高校生達は「高齢化」や「財政破綻」

171頁・「政治」と聞くとつい一線を引いてしまいそうになりますが、

 

176頁・未来モデルを目指して・

177頁・筋力トレーニング・

178頁・高齢化率約44%。

182頁・早期再生モデルを目指す・

183頁・語り合いこそ知恵の源・

185頁・市営住宅が4,000戸・

193頁・広い夕張市は、中学校を11年度に小学校六校をそれぞれ一校に統合、

199頁・夕張も大変だが、他の自治体も大変だ。

203頁再建努力世界も注視・

206頁・「明日」を開く三者協議・

210頁・友情の都バス、市民の足に・

平成28年7月21日


皆さん私どもの手で島を活性化しませんか

私は荒れた先祖の田雲の山林を採石業者の破壊から守り・アダン・ソテツ・シャリンバイなどで増やし・自然の状態に戻して来ました、自然の状態で、未来に残しました。

貴重な予算は税金・行政職員には、予算の優先順位などを考えて予算を組んでいません、を奄美大島の中程の田雲川には橋を架けないで、経済的な島の人々の生活向上はできない。

・役人さまでは創意工夫はできないし、予算を例年通り、使い国民の貴重な血税を、使い方を? 考えないから奄美大島のネットワークが切れているのに・対策を考えないで・和光・おがみ山ルートを強行して・太平洋側に道路を作ってこなかった、この損出は大きいのです、LCCが2便も都会から飛んでくる時代に、受け皿を考えない自公の政治・

ガソリン税自動車は月平均一軒あたり、8,000円×1,000軒では800万円も一ヶ月に払っている血税を有効に活用しましょう?

役人にはできない・未だに奄美市の土木課は計画ないと申します?!

田雲川に橋があったら・田雲線を整備したら・戸口から田雲まで人が住んでいない?!

アマシンは本来、島の経済的自立のためなのに、行政職員には責任もノウハウもありません?組織がそうなっていいます、職員に奄美大島の再開発を任せてきました。

仕事しては、林業・牧畜・農業など・滞在型リゾート民宿など?地元の聡明なる主婦の仕事が増え、雇用増で元気な離島社会が実現?山林を管理して赤水を流さなければ豊かな海に戻る戦後この仕事に投資をしてこなかった政治?私たち国民の手で計画プランを作り実行していきませんか?

鹿児島県奄美市名瀬崎原田雲534・瀧田 好治・0997-69-3195

takita@po.synapse.ne.jp平成28年7月21日



地元の皆さん考えませんか?!!

アマシンは本来、島の経済的自立のためなのに、行政職員には責任もノウハウもありません?無能な職員に奄美大島の再開発を任せてきました。役人にはできない?!

貴重な予算は税金・なのです、島の中間点の田雲川には橋を架けないで、島の人々の生活向上はできない。ガソリン税は毎月+消費税も入れて、平均一軒あたり、8,000円・も支払っているのに、奄美市の土木課は予算がないからと計画してないという。

行政職員には、予算の優先順位など、・役人は創意工夫はできない、予算を例年通りつく、国民の貴重な税金を、使い方を?職員にはできない・・改革は・税金の使い方~予算案・・行政職員・・町長で案を、議会議員は~行政職員に踊らされている。

田雲橋があったら、奄美大島の経済的の向上・奄美大島人口増可能の島100㎞を約1時間で繋ぎ、バス交通業が可能・人々の移動の自由化で活性化、できる税金の無駄を省ける公立学校の統廃合で余った学校をホテルなどに再活用する・税金を安くできる、奄美空港から瀬戸内町まで約1時間で行けたら、大島は受け皿として海山の見える・民宿・滞在型 リゾートを、賢い主婦の仕事が生まれる。

田雲橋と田雲線があったら、この間約7㎞に人が一人も住んで言いない・小さなリゾートで都会の人が海を眺めながら、山歩き、海岸歩きで、休養できる、

予算は優先順位を、田雲橋は順位が上位だ、島に住む国民が計画プランを考えて、実行していけば、島の発展は間違いない?

瀧田 好治

takita@po.synapse.ne.jp

平成28年7月20日



平成28年7月19日 火曜日・週刊現代・16年5月28日号・

全国民必読ぶちぬき15頁・・!就職するなら公務員。高い給料と退職金・年金、休み放題、充実の福利厚生、そして仕事の責任は問われません・

役人だけが幸せな国・増税で国民に負担は強いても、自分たちの既得権益は死守する・・・それが彼らの行動原理だ。「官尊民卑」という時代遅れな言葉がふさわしい公務員天国の実態。

第一部・民間はヒーヒー言っているのに・血税でラクちん人生を満喫する公務員達・第二部・検査は何かが起きてからやるんです・もちろん、仕事なんかしていません?!

第一部・民間はヒーヒー言っているのに・血税でラクちん人生を満喫する公務員達・「財政赤字だから増税」と国民を脅す一方で・

役人達はいつの間にか自分たちの給料だけ上げていました・

・バブル崩壊後も右肩上がり・

今年1月、改正給与法が成立し、国家公務員の給与が2年連続引き上げられることが決まった。「一般職の平均年間給与は6万円ほど増えて、667万円。本性の課長クラス酢で約15万円増の屋久1,196万円になります。

2年連続に引き上げは、24年ぶり、バブル期以来です」(経済ジャーナリスト磯山氏)90年代初頭のバブル崩壊後、日本経済はじりじりと後退し、失われた10年とも20年とも言われる時代が続いてきた。民間企業の多くでボーナスや給料のカットが当たり前になり、もはや給料は「上がるモノ」ではなく「下がるモノ」というムードが定着しつつある。

だが、そのような右肩下がりの経済など、どこ吹く風というように余裕綽々シャクシャク・と生きている人々がいる。公務員だ。

「民間に比べて著しく高い公務員の給与がボーナスをこのまま放置すると、日本という国は役人に食いつぶされてしまう」と危惧するのは、政治アナリストの伊藤氏だ。

43頁・「民主党政権は公務員の人件費を2割削減することを目標に掲げましたが、支持母体の連合労組の抵抗にあって、何もできませんでした。現安倍政権においては、公務員制度改革や行政改革という言葉すら聞かれなくなった。

「公務員天国」に対する批判はずっとありますが、その実態は数十年前から変わっていません」

・実際、どれくらいの官民格差が存在するのだろうか。昨年4月時点での国家公務員(行政職)の平均月収は40万円8,472円。最もこの額には各種手当てなどが含まれておらず、実際には前述のようにさらに多くの額を受け取っている。一方で民間企業の平均月収は29万3,833円8国税庁「民間給与実態統計調査」より)。官民の格差はおよそ1/4倍である。

許し難いのは、「財政赤字を穴埋めするために増税が必要」という論理を振りかざし、国民に痛みを強いる一方で、公務員は自分たちの給料だけ上げ続けてきたという事実だ。

・実際、バブル崩壊時の91年には国家公務員の平均月収は28万5,790円と、民間企業の29万3,000円より少なかった。それから四半世紀、日本経済を支えるサラリーマン達が血のにじむような努力をしながらも、給料アップとは無縁で働いてきたのに対し、公務員はあたかも高度経済成長にあるかのような「右肩上がり」を享受してきたのだ。

・元財務官僚の高橋陽一氏が、公務員の給料が決められるカラクリを解説する。「公務員の給料は、人事院が決めています。人事院は、従業員50人以上、事業所規模50人以上の企業をサンプルに平均給与を算出し、祖霊もとづいて国家公務員の給与を決めていると言っています。しかし、これは国民を欺くテクニックです。

・実際に人事院がサンプルにしているのは、後者の「事業所規模50人以上」の企業です。50人いる事業所が全国に10ある企業であれば、社員は500人以上いることになる。つまり、人事院は中小企業は初めから勘定に入れず、上位1~2%程度の大手一流企業だけを参考にして、公務員の給料を決めているのです。

・政府は全社の給与データを把握しています。本来なら、民間企業すべての給与のデータをもとに公務員の給与を決めるべきです。ところが前者の平均値を参考にすると、公務員の給与は激減してしまう。それで既得権益を守ろうとカラクリを仕掛けているのです」

・各種「手当」でウハウハ・

高給に見合う働きをしてくれるなら、公務員が一流企業並の給与をもらっていても納得がいく。だが、仕事内容が同じであっても、官民の格差は埋めがたいモノがある。総務省の資料によると、都道府県の学校給食員は民間の調理師と比較して、約1/4倍の給与をもらっている。同じくバスの運転手の官民格差は1・43倍、守衛は1・83倍、用務員は1・86倍もの格差がある。

・しかも公務員である限り、リストラにあう可能性はほとんどゼロで職の安定性が保証されている。これぞまさに「官尊民卑」以外の何ものでもない。

・公務員達は、自分たちの給料を低く見せることに必死だ。著書に「公務員の異常な世界」があるジャーナリストの若林亜紀氏が語る。

「毎年、6月・12月になると、内閣人事局から国家公務員のボーナス額が発表されますが、昨年6月は「1/975ヶ月分=62万円」と発表された。しかし、人事院の給与報告書を見ると、平均月給が約42万円なので、ボーナス額は83万円になるはず。約20万円もズレがありました。

・実は、62万円というのは管理職でない、つまりヒラの公務員のボーナス額なのです。事務系の国家公務員は全国に14万人いますが、このうち過半数が管理職以上でヒラは半分に過ぎない。発表されたボーナス額は、係長以下の若手の給与だけを反映している「まやかし」の数字なのです」

・いかにも既得権益を守るために役人が考えそうな手だ。

・加えて、公務員は各種手当ても充実している。43頁・

44頁・平成28年7月19日 火曜日・平成28年7月20日 水曜日・

「かつては、メガネを買っただけでもらえる「メガネ手当や」、親睦会に参加したらもらえる「元気回復手当」、映画を見たり野球観戦に行ったりするともらえる「観劇・観戦手当」など、信じられないような手当てを支給している自治体もありました。さすがにマスコミに報じられて批判が巻き起こり、廃止されたものも多いですが、未だに民間の基準から考えると首をか傾下宅なるような手当もありますね」(若林氏)

・例えば「独身手当金」。これはけんっこんしないひとが結婚祝いを受け取っていないことを穴埋めするための手当だと言うが、それならそもそも何のために「結婚祝い」を渡しているのか、わからない。

・他にも「精神的緊張感を伴う」窓口業務について払われる「窓口手当」。悪質なクレーマーだらけの窓口ならわからなくもないが、実際にはそれほど緊張し強いる窓口があるとは思えない。このような不適切な手当は、たとえ廃止されても次から次へと新しく増設されるのでたちが悪い。

・このように日本社会は、民間のサラリーマンからはあの手この手で血税を搾り取りながら、自分たちの既得権益には目をつむる役人達ばかりが甘い汁を吸う構造になっている。来年4月には消費税が8%から10%に増税される予定だが、それ以前にメスを入れるべき既得権益はまだあるはずだ。

・掛け金が少なくて、支給額が多い・「年金」充実で公務員の老後だけは安泰です・

・月5万円以上も多い・

「昨年10月より、サラリーマンの年金制度である厚生年金が公務員の救済年金が一体化されました。年金の官民格差は解消されたように見えますが、それ以前に加入していた期間は旧制度で計算されるので、年金における公務員優遇は未だ続いています」こう語るのは、年金問題に詳しいジャーナリストの岩瀬達哉氏だ。

「共済年金では、厚生年金には存在しない、職域年金という部分がありました。つまり、公務員は基礎年金(国民年金)+共済年金+職域年金と3階建ての手厚い年金制度を享受してきたのです」(岩瀬氏)

・実際、公務員の年金支給額は民間平均に比べて月5万円以上、年間60万以上も高い。10年度の厚生年金の平均受給額が16万5,000円(基礎年金含む)だったのに対し、国家公務員共済年金は21万7,000円、地方公務人共済年金は22万5,000円も支払われている。加えて共済年金加入者は、厚生年金加入者に比べて、納める保険料も少なくて済んだ。

・職域年金という制度は、「民間には企業年金という3階部分があり、それに相当するもの」として説明されてきた。しかし実際、企業年金があるのは一部の優良企業だけだ。

・しかも企業年金は、サラリーマン達が自分たちで稼いだカネを積み立て運用している「自前のカネ」。一方で職域年金の元手は税金から支払われている。

・45頁・血税をネコババして、自分たちの年金制度を充実させているわけだから厚かましいというほかない。

制度の一体化で、このような不平等は解消されつつあるとはいえ、過去に積み上がった官民格差が解消されるようになるには今後何十年もかかるだろう。また職域年金も、以前よりは給付水準が引き下げられたとはいえ、「年金払い退職給付」と名を変えて存続することになる。

・そもそも、厚生年金と共済年金の一体化が、単に官民格差の解消のためだけに実現されたと考えるのは間違いだ。

・実は、公務員は脇世代の採用を絞っているため、現役世代が年金受給世代を支えきれない、いびつな人口構造になっている。共済年金は現役世代1・52人が1人の年金受給者を支えなければならない(厚生年金では2・32人)。

・つまるところ官民格差解消を隠れ蓑にしながら年金を一元化して、公務員だけでは維持できない共済年金制度を民間サラリーマンにも支えてもらおうという魂胆なのだ。

・公務員が恵まれているのは年金制度だけではない。退職金の官民格差もかなりのものだ。

「民間では、退職金の額を計算するのに在籍していた全期間の給与額を平均した数値を用います。しかし、公務員の退職金を退職時の、最も給与が高い時期の数値をもとに計算される。当然のことながら、民間より手厚い額が受け取れます」(前出の岩瀬氏)

・国家公務員が定年まで勤めた場合の退職金は、平均で約2,167万円(14年度)天下りなどのために早期退職をして、退職金の上積みをした場合は平均で約2,781万円も受け取っている。

・一方で、民間はどうか。そもそも4社に1社は退職金制度自体が存在しない。従業員10人~49人の中小企業の場合、大卒で約1,282万円。従業員100人~299人の会社でも1,718万円(大卒)と、公務員とかなりの開きがある。

国家財政の危機を煽りながらも、役人帯は抜け目なく、ちゃっかりと自分たちの老後を安心設計しているのである。45頁・平成28年7月20日 水曜日・

・休日は民間の倍・

ああ幸!こんなに休んでこんなに福利厚生・サボったもの勝ち・

「公務員は初年度から年次有給休暇が20日ももらえます。消化率も民間より高く、好きな時に休みやすい環境にあることは確かです。なかには、まるまる2週間休んで海外旅行に出かける「強者」もいましたよ」

・こう語るのは、自身も役所勤めの経験があるジャーナリストの若林氏だ。ちなみに労働基準法に基づけば、民間サラリーマンが公務員と同じく20日の有給休暇の権利を得るためには、6年間も勤務する必要がある。厚生労働省の資料によると、民間の労働者が取った有給休暇の日数はねんに8・8日(14年度)。一方、国家公務員は13・1日と4日以上多く休んでいる。

・これだけ見ると、それほど大きな差はないように思えるかもしれない。しかし、実態は違う。「公務員には20日の有給休暇の他にも、男性育児休暇、夏期休暇、官公署への出頭休暇、ボランティア休暇、結婚休暇、保育や子の看護のための休暇病気休暇と、人生のありとあらゆるリスクに備えた有給休暇制度があるため、旅行や休息以外のために年次休暇を取る必要がないのです」(若林氏)。45・

46頁・平成28年7月20日


龍郷町を国民と主権者の政治を・話し合いで・役人が決めるのではなく・国民が決めていく・

目標?龍郷町を日本で初めての、人口増・一万人にする、町に変えて行くには町民、全員で考えて物事を決めて決定して、実行を?

龍郷町議員と主権者に、つながる主権者とのパイプは、メールアドレスで繋ぐ、町長以下、龍郷町の幹部は作業日誌を記録して、主権者が判断してどんどん公表していく、通信簿は国民の権利、です。

2・主権者・町民との約束・役所は、貴重な国民の税金・保険料を使う立場ですから、1円の無駄も許されない、国民の生活向上に使うには。

龍郷町と、国民の間の契約書・条例化が必要だ。

議員には主権者が通信簿をつける必要、条例化して日常の日記を公開して、町民の審判を受ける、

有識者と役人で政策を決めるのではなく・龍郷町議員が提案・条例化・議員同士が議論を初めて決めていく。

龍郷町内に・資金を回す仕組みを作る・空き家など・風力・松などをペレットで発電・生ゴミ・糞尿などをバイオマスで、ガス発電、上澄み液を肥料にして、

大美川・他を草刈りして土手を守る対策して、桜など植えて、きれいな龍郷町で観光客を呼び込み空き家などを利用して民宿、雇用対策、昔の山道で散歩コースを案内して、人々を楽しむ

全国の若者達を農地を使わせる仕組みを、作り、呼び込む、

貴重な雨水を溜め池文化を生かす、田んぼの復活水管理必要だ。

平成28年7月4日 月曜日

 

みんなで力を出して、知恵と努力で捻出した財源で、脱霞ヶ関、村長が・働かない職員を民間量販店に研修に出したら、職員も働き出した、

 

奄美大島ではなかった、雇用対策を、とりあえず、人口1万人を目標にして、龍郷町の企画管理で・

まずは、山林の管理、龍郷町は緑の多さは、人口比で世界一だと思う、黒松を燃料にして、電力発電で働く場を確保、イジュウの樹を育てて、販売、河川の管理、をして大美川・仲勝川・戸口川すべて桜並木、草木管理で美しい龍郷町を、

 

農地の100%活用・農業委員会を活用して・全国から若者を呼び込み農業経営をしてもらう、東横インを誘致・土地を提供したらノウハウを持って、経営して・龍郷町の女性を雇用してくれます・が働ける場所です・奄美大島五町村で奄美大島を新型バスで・送迎します・低額の運賃を・

 

鹿児島県大崎町が成功したゴミの完全分別で・中間処理場でこれも民間の会社で作ったほうが国の補助金より安価で・雇用が生まれる・生ゴミは完全堆肥化に・分別のゴミは問屋が引き取りに・集落の収入になります、これは家内と一緒に・視察して資料もあります・

 

龍郷町を経営、コンセプト・

 

他地区の人々と話し合いは有意義と思いますので?

突然のお願いで驚かれたと思いますが?

奄美群島は仕事を掘り起こしすれば・可能性が多いの・山も川も・海も手当をしてあげないと育たない!!?一緒にやりましょう?

奄美ターミナルビル株式会社は・鹿児島県と奄美群島市町村で作りました・資本金は税金で・株式は奄美群島市町村と一部は他の人で・これは税金ですので・国・奄美市町村の税金なので・返すべきもの・株式を売却して・公開すれば・国民はその金を予算として使えます。

日本全国で・空港の経営の民営化が始まっています。

奄美大島も・働く場を作って行くには、奄美空港を苦しくとも経営をして、今の社会は航空機で旅行、移動する時代です、現在の笠利空港は・ろくな食事と、泊まる場所もない、レンタカーを使わないと、国民は移動もできないのは、公共バスを限りなく安価に、利用促進を考える仕組みを作る。

行政がやると非能率なことが多いので、国民が経営に参加しよう!?

今奄美大島の雇用対策を・何事も自分たちでやる覚悟を・失敗から学ぼう・

奄美群島市町村は・鹿児島県職員の指導に従ってきた、行政の仕事は市町村が十分にカバーできる、奄美群島合計職員 2・004人・を奄美群島国民が養って、長野県下條村は、村長が、何事も村民全体が働き、少子化対策を克服しました?!

 

2016年1月20日 (水)「生活道路はあなたたちで造ってください」2009年10月15日・日本の未来が見える村長野県下条村、出生率「2・04」の必然、霞が関を頂点とした中央集権的な行政システムが日本の国力を奪っている。霞が関は省益確保に奔走、特殊法人は天下りの巣窟となっている。効果に乏しい政策を検証もなく続けたことで行政は肥大化、国と地方の二重行政と相まって膨大な行政コストを生み出している。・「民間企業に比べれば、役所の業務は無駄だらけ。役所のスリム化は今からでもできるし、最初にやらなければならない」と伊藤村長は言う。この10年、

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2016/01/20091015204-eaee.html

10:11 2016/06/22

引用・自治体をどう変えるか (ちくま新書) [新書]  佐々木 信夫 (著)

財政規律を失った国家の破綻、存在感が薄れる府県、平成の大合併など、わが国はいま明治維新、戦後改革に次ぐ、大改革が求められる「第三の波」に遭遇している。行政活動の三分の二を担う地方は、二〇世紀の集権下で行われてきた他者決定・他者責任の経営から早急に脱皮しなくてはならない。豊富なデータに基づく具体的な提言を行いながら、「官」と「民」の関係を問い直し、分権下の地方自治、新たな自治体経営の方向を示す。内容(「MARC」データベースより)

2015年9月13日 (日)・・・議会は政治の中心・自治体の決定者」・116頁・脇役から主役へ」120頁・

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2015/09/post-fe81.html

10:17 2016/06/22平成28年6月21日 火曜日

面談して良い対策を立てませんか?+

http://www5.synapse.ne.jp/takita/#rinkuhe

takita@po.synapse.ne.jp

大島郡龍郷町大勝3113-1

瀧田 好治

平成28年6月23日 木曜日

奄美新聞・引用

町の方針は変えない・」クルーズ船問題・徳田町長ら現地視察・龍郷町・

龍郷町芦徳集落におけるクルーズ船寄港地建設計画に関して受け入れを断念する方針を示していた徳田康光町長は27日、役場担当課長らと共に海上から現地視察を行った。

今日28日には芦徳集落住民を対象にした説明会や意見交換会を予定している。現地視察を終えた徳田町長は「昔から知っている場所だったが、改めて素晴らしいところだと感じた。自然と共存し、保護しながら龍郷町を発展しながら龍郷町を発展させる計画を考えていきたい」と語った。

・同視察には徳田町長を始め、関係担当課長ら10人が参加。徳田町長らは龍郷集落の港を午後2時に出発し、1時間かけて計画案が出されている芦徳集落の北側の海岸線を巡り、周辺環境を線上から確認した。

・計画案の中で取り上げられたアクティビティ施設予定の海岸や大型船が寄港する桟橋の設置付近では船の速度を落としてじっくり確認する場面も見られた。

・今回の視察について徳田町長は「もともと知らない場所ではなく、陸上からの視察は行ってきた。しかし、やはり海の上から見ることは大事と思い実施したと説明。徳田町長は19日の会見で受け入れ断念表明しており、クルーズ船会社(ロイヤル・カリビアン社)には地元関係者を通じて報告しているという。「(クルーズフナ会社からの)返事はまだ無い。今後、町の方針を変えるつもりはなく、この先新たな会社の話が出ても地元の意見がダ字だと思っているので、情報をオープンにしていきたい」とした。

平成28年7月28日


篠原・逢坂産記事・

勝山浩平様・お付き合いをお願いします、他地区の人々と話し合いは有意義と思いますので? 

突然のお願いで驚かれたと思いますが? 

私は昭和10年生まれ・父母の故郷へ平成7年・東京から定年を迎え帰郷して・故郷を開墾手入れをしながら現在に至りました。妻の親の出身が大棚ですので、墓参しに参ります。勝山さんと友人になりたいと考えております、どうかお聞き入れて下さるようにお願いします。

奄美の将来などを共に考えていきたいと思っています。

 宜しくお願いします。

大島郡龍郷町大勝3113-1

瀧田 好治

0997-69-3195

takita@po.synapse.ne.jp

平成28年6月13日 月曜日

勝山浩平氏・平成28年6月11日 土曜日・

かつやま・こうへい・5月の村議選ではトップ当選を果たし、今期4期目を迎えた。地元名音で昔から楽しんできた釣りなど海遊びは趣味の一つ。「最近量が減ってきた」というがお酒も大好き。大島高校の同級生だっためぐみ夫人と(42)との間に中学生の娘と、今春小学校に入学した息子。41歳・

平成28年6月13日・5月31日に開かれた大和村臨時議会で、指名推薦を受けて第32代議長に就任した。村議会8議員の中では最年少。

 

 パレット・テーブル・

 大和村議会だより

大和村議会は、8名の議員で構成され、常任委員会は総務建設委員会があります。

村議会議員紹介ページはこちら 議員は全員常任委員会に所属しています。

議会運営委員会の委員は、4人で構成されています。

議会だよりは、年に4回発行され、編集委員には議会運営委員会のメンバーがなっています。

議会では、村政策の決定や行財政運営等、事業の実施を適性・適法になされているか、公平・効率的で民主的に行われているかを監視しています。

常に住民の福祉向上を考え、村民の立場で活動しています。 

議会だより

http://www.vill.yamato.lg.jp/yamato03/yamato38.asp

0997-57-2111/

Oosakisann/6/13/2016

 

 

16:25 2016/06/11

歩行アシストロボット・

 

大和村名音280・

0997-58-3232・

携帯・090-4773-5175

 大和村議会議長・になった・勝山浩平氏・平成28年6月11日 土曜日・

かつやま・こうへい・5月の村議選ではトップ当選を果たし、今期4期目を迎えた。地元名音で昔から楽しんできた釣りなど海遊びは趣味の一つ。「最近量が減ってきた」というがお酒も大好き。大島高校の同級生だっためぐみ夫人と(42)との間に中学生の娘と、今春小学校に入学した息子。41歳・

平成28年6月13日・5月31日に開かれた大和村臨時議会で、指名推薦を受けて第32代議長に就任した。村議会8議員の中では最年少。緊張感や重責を感じながらも「ベテラン議員の指導も頂、議員がそれぞれ、選挙で訴えてきた政策を村政に具現化できるようにしていきたい」。議会の舵取り役に意欲を示した。

「小さくとも光り輝く村へ」を将来の理想像に、村は今年度から総合戦略に上げた各施策を順次スタートさせた。村政の一翼を担う議会の立場から人口減少対策を喫緊の課題に挙げる。

「県内でも屈指では」と村の子育て支援策に自信をのぞかせる一方で、「働く場が少ないことは(人口減少の)大きな要因につながる。

企業や創業を考えている若い人も増えてきている。その際の支援や、住宅環境整備などの充実も」。

また、14年度から事業着手された、主要道名瀬・瀬戸内線、国直・名瀬根瀬部感トンネルの開通に期待を込め「大きなチャンス。交流人口の拡大増加が見込める。村の魅力をさらに見出し、発信していき、Uターン・Iターン者を呼び込めたら」と話した。

ミカンコミバエ発生・進入に伴う緊急防除区域が早ければ7月9日にも解除される方針が先日示される方針が先日示されたが、村が主産地である奄美の代表的果実「奄美プラム(スモモ)」は収穫期を迎え、集出荷作業が本格的にはじまっている。「まほろば館で販売しているスモモソフトクリームに加え、今年はタンカン味を加え、今年はタンカン味を開発する予定。タンカンを初め福本盆地でつくられる大根、芋などの野菜も人気が高い。関係団体と協力しながら、付加価値を高めて販売できる方法なども研究していきたい」。農業振興への思いも強い。

有志議員らと共に議会改革の志し、14年に「村議会基本条例」、翌年には村議会議員政治論理条例」が制定され、議会力の向上だけでなく、日曜議会や夜間議会を設けるなど住民により近い村政・村議会を目指してきた。

「新人議員2人も、条例に盛り込まれる勉強会に参加してもらいながら、議会活動を早く学んでもらえたら。今後も議員達が自ら出向いて議会報告会や、村民と語る会などを設けて、その声を行政に提案したり、政策に反映させたい」。引き続き、議会の活性化にも情熱を傾けていく。平真樹記者・

平成28年6月13日 月曜日  


大和村議選立候補者  

当 勝山 浩平(41)無所属現  182

当 前田 清和(47)無所属新  168

当 奥田 忠廣(71)無所属現  164

当 蔵  正(52)無所属現   140

当 宮田  到(67)無所属現  136

当 重信 安男(49)無所属新  101

当 民  文忠(61)無所属現  99

当 池田 幸一(80)無所属現  92

  勝 三千也(56)無所属新  79

   江﨑 貞信(69)共産新   51

  開票率100%、21時確定

 15:02 2016/06/11

 

エームサービス・山村俊夫社長・社員食堂・売り上げ¥1599億円・現場力・病院・学校・ホスピタリーカンパニー・プレゼンテーション・

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政府・家庭をホテルに・民泊・進め・大田区・特区・

体験漁業を・

 

 

新聞記事・平成27年10月28日・伊藤氏に出馬要請へ・次期知事選で県町村会・

鹿児島県町村会(会長・東大崎町長)は2016年夏の実施が見込まれている鹿児島県知事選挙に対して26日、現職の伊藤祐一郎氏(67)に四期目への出馬要請を決めた。後日、正式に要請する方針。伊藤氏はこれまで自身の進退について態度を明らかにしておらず、今後の動向が注目される。

喜界町で同日開かれた定期総会の席上、米満湧水町長が、緊急動議として伊藤氏への出馬要請を提案。

出席首長の満場一致で決議した。伊藤氏周辺も含め、公の場で鹿児島県知事選へ向けた動きが出たのは初めて。

鹿児島県伊藤知事は04年の知事選に初出馬し当選。現在三期目。16年7月27日に任期満了を迎える。県町村会は、鹿児島県伊藤知事が要請に応じた段階で推薦を表明する。平成27年10月28日 水曜日

鹿児島県町村会

鹿児島県町村会 

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鹿児島県町村会 鹿児島県の町村情報 観光、行政、イベント等どをお届けします。

 町村会とは

町村会事務局内関係団体名簿

町村一覧(町村長名簿)

町村会による情報システム共同化で事業コストを削減[1]鹿児島県町村会 www.j-lis.go.jp/lasdec-archive/its/bestpractice/.../e1.html


地方公共団体の財政状況は厳しさを増し、情報セキュリティ対策のための予算を確保 することが厳しい状況となっている。こうしたなか、鹿児島県町村会では、機器の購入や 業務の委託を他団体と共同で行うことにより、同じ機器や業務を一括で発注しコスト削減  ... 

全国町村会役員名簿

www.zck.or.jp/aboutus/yakuinmeibo.html

副会長政務調査委員(行政委員会), 村 上 英 人, 宮城県町村会長, 蔵王町長. 副会長 政務調査委員(経済農林委員会), 古 口 達 ... 委員会), 黒 木 定 藏, 宮崎県町村会長, 西米良村長. 政務調査委員(経済農林委員会), 東 靖 弘, 鹿児島県町村会長, 大崎町長  ...

鹿児島県市町村情報センター

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鹿児島県市町村情報センターでは自治体の情報化推進に対し、既存業務システム における電算維持管理費の抑制と高度情報化に伴い年々増大する情報化経費の適正 化を目的に事業推進を行っています。 本センターでは、「資源(人材・情報・知識)の共有 」・「 ...

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8:33 2015/10/28

7/4/2016 8:38:41 AM



週プレ通!メルマガ《CLUB 週プレ!》 Vol.492==6/15/2016

池田和隆の政界・斬鉄剣!!!タブー全開!権力と既得権益のブ厚い岩盤をブッタ斬る!!038・国会の最終日、なぜ議員会館は官僚達で埋め尽くされるのか?

・腹の底で馬鹿にしにしながら全与党議員に「お礼参り」・

池田・「ついに通常国会が閉会しました。政界用語で「常会」と呼ばれる通常国会は1月から始まって150日間ほど開催されます。

今週は、毎年この時期に永田町で繰り広げられる、ある風物詩的な光景を紹介しましょう。その裏に、ある重大な真実が隠されているからです」

・風物詩的な光景?・

池田・「閉会した当日の衆議院と参議院の議員会館内は、縦横無尽に歩き回る大量の霞ヶ関官僚達で埋め尽くされています。彼ら国会議員に「お礼」をするため、与党議員全員に対して挨拶回りをしているのです」

・何対するお礼なの?・

池田・「各省が作成した法案を通常国会で成立させてくれたことに対するお礼です。例えば、こんな感じです。「あ!△△先生!!□□省でございます。○○法では大変お世話になりました。誠に有り難うございました」と。この一見なんでもないように見える光景に、非常に重大な意味が隠されている。役人達は徹底して低姿勢ですが、実は腹の底の奥で国会議員をバカにして、高笑いしているのです」

・どういうこと!?・

池田・「これを理解するには、まず永田町と霞ヶ関に与えられた権限と役割を再認識する必要がある。

この国のルール、つまり法律を作る「立法」という強力な権限を持っているのは国会です。ビジネスでもスポーツでもどんな世界でも、ルールを作る側が一番強いに決まっている。

だから、この国で最も強い権力を持っているのは国会なのです。その構成員である国会議員を選挙で選べるから、民主主義が成り立つわけです」

・一方、霞ヶ関の役割は?・

池田・「国会がルールに基づき、内閣と国会が決めた政策を「執行」するのが霞ヶ関の役割です。

でも、現実を見てください。ほとんどすべての法案が、霞ヶ関の役人達が作成しています。その法案を内閣に上げ、閣議決定されたものが国会審議を経て採決される。本来、この国で最強の権力を持っているはずの国会議員は、何もせずに採決を行うだけのマシーンに成り下がっているのです」

・とはいえ、最終的な決定権は国会にあるんでしょ?・

池田・理屈ではそうですが、現実はそうなっていない。例えば、今回の国会で成立した法律は70本以上もあります。先ほど通常国会の会期は150日間だと言いましたが、土日祝日を除けば約100日に過ぎない。70本以上の法案を100日でちゃんと審議できますか?

結局、与党議員にとって上司に当たる内閣が決定した法案には、与党議員が全員賛成するだけ。逆に、野党議員は何もかんがえずに、自動的に反対するだけなんです」

・つまり、霞ヶ関の各省庁が作った法案が内閣に渡った時点で、実質的には成立が決まってしまっていると言うことか。・ 

池田・「その通り。行政機関の霞ヶ関が事実上、立法権までも手にしている。自分たちでルールを作れて、その執行もできるのでは、まさにやりたい放題。

しかもここが一番重要で深刻なのですが、役人を選挙で選ぶことができない。つまりこの国は、民主的なプロセスを得ていない連中によって支配された独裁国家なのです」

・ここでようやく、通常国会の閉会日に繰り広げられる風物詩に潜む「闇」が見えてくる。

池田・「役人達は、とにかく低姿勢で国会議員に挨拶回りをする。与党の幹部議員に対しては局長級が出向く。霞ヶ関官庁の局長ともなれば、その社会的な「格」は大企業の社長以上。自尊心の高い国会議員達はいい気持ちになり、満足しちゃう。

法案も考えずに、ラクをして偉くなった気分になれるのだから。ちなみに影響力を持たない若手議員に対しては、課長や室長級が出向きます。彼らは表向き、目上である国会議員に低姿勢を貫きますが、南進では上から目線で値踏みしながらコントロールしている。そして日本国民を完全に支配しているのです」

平成28年6月18日 土曜日

平成28年6月15日 水曜日


大臣秘書経験者が明かす、政治家の接待&買収はこんなにスゴかった!

週プレNEWS 11月4日(火)6時0分配信・ 政治家たちのセコすぎるゴマかし行為が続々と発覚している。ついには大臣までもがワインやうちわを有権者に配ったことで辞任に追い込まれる始末だ。

そこで本誌は、ほかにもさまざまな違反行為が横行しているだろうと確信。調査を進めてみると、予想を超えるほどハードな接待&買収工作の実態が明らかになった。

最初に話をしてくれたのは、第1次安倍内閣時に農林水産大臣だった松岡利勝(としかつ)氏(故人)の政策秘書を務めていた池田和隆(かずたか)氏(47歳)。

「秘書はもう辞めていますし、松岡さんは故人ですが、お世話になった代議士を悪く言うような証言はできません。しかし、私が秘書をやっていた20年弱の間に目撃したことを“個人名抜き”でお話しすることならできます」

 

大臣クラスの政治家ともなれば、東京と地元にそれぞれ多数の秘書を抱えている。池田氏が務めた政策秘書とは、秘書のなかでもナンバーワンのポジション。現職の大物政治家たちがひっくり返るような事実もたくさん知っている人物なのだ。 

彼が証言してくれた政界接待の実態は、ワインやうちわなど吹き飛んでしまうほどスケールの大きいものだった。

「国会議員が安定して選挙に勝ち続けるためには、選挙の際に票をまとめてくれたり、熱心なボランティアの選挙運動員を大量に集めてくれたり、具体的な行動で支援してくれる人たちをどれだけ多く抱えているかが非常に重要なのです。

そういった支援者たちが次の選挙でも協力してくれるよう、彼らのご機嫌を取るのは当然の流れです。だって仕事や家事を休んでまで無給で選挙運動を手伝ってくれた人たちに対して、当選したらほったらかしでは恩知らず扱いをされてしまう。そんな評判が立ってしまえば次回の当選など望めません。

問題はご機嫌取りの内容です。資金力のある政治家ともなれば、後援会の幹部とその家族をまとめて海外旅行に連れていったりする例もあります。飛行機をまるごと一機チャーターして、東京や大阪の国際空港まで行かずとも地元の空港から海外に直接飛ばしちゃいます。買収行為にならないように参加者からは格安の会費を徴収するのですが、お得感満点の内容で喜ばせるのです」

そんな大規模な接待、一体おいくら万円かかるのか?

 

「政治家は地元の空港に影響力を行使できるので着陸料を安くしてもらえるし、航空会社も旅行代理店も国土交通省から免許を受けている事業だから国会議員に気を使ってくれて安くしてもらえる。連れていく人数と行き先にもよりますが、だいたい300万から400万円くらいで済む感じでしょうか」(池田氏)旅行以外ではどのような接待があるのだろう?

「都会の選挙区だとゴルフのプレー代って高いですよね? 高級なゴルフ場は3万円以上するし、高額な会員権を持つ人が同行しないとプレーもできない。そこで口利きのできるゴルフ場に頼んでプレー代を1万円とかにしてもらい、支援者たちからは会費を払ってもらってコンペを開催する。会費を取れば買収行為にはなりませんからね。

さらに政治家が口利きできる企業に頼んで、協賛してもらう形で高額な賞品を無償提供してもらうんです。例えば20万円くらいする大型テレビとか、そういうクラスの賞品を数社から出してもらい、コンペやビンゴ大会などを盛り上げるのです。

夏であれば屋形船を借り切って東京湾をクルーズさせたり、政治家によってやり方や規模はいろいろですね」(池田氏)

これは池田氏が現役だった第1次安倍内閣時代以前の中選挙区制時代から小選挙区制導入初期に行なわれていた例で、公職選挙法や政治資金規正法が厳しくなるにつれ、少しずつ派手な接待から地味な接待にシフトしているようだが、依然として接待行為は盛んに行なわれているようだ。

■この続きは発売中の週刊プレイボーイ46号にてご覧いただけます。

(取材/菅沼慶)

■週刊プレイボーイ46号(11月4日発売)「政界おもしろ接待&買収大全」より(本誌ではさらに秘書たちが実名で告白!)

15:59 2016/03/20

平成28年6月18日 土曜日


評判は散々なのに大出世の菅官房長官が官邸を牛耳れる理由

週プレNews  2015年5月11日 06時00分  (2015年6月7日 21時02分 更新) 

菅義偉官房長官の様子がどうもおかしい。地味で堅実なキャラで感情を表に出さないタイプの政治家だったのに、一部では官房長官という要職に長く就くことで権力者としての意識が強くなり、傲慢になったのではないかという声まで聞かれるほどだ。

現在の評判について、菅氏と仕事で接する機会の多い霞が関官僚たちに話を聞いてみると、その評価は総じて低い。「どうしてそんな人が官房長官にまで上り詰めることができたのか」という疑問が湧くほどだ。

そこで、菅氏が出世できた理由の一端を知る人物に話を聞いてみた。証言してくれたのは、第1次安倍内閣で農林水産大臣だった松岡利勝氏の大臣秘書官を務めていた池田和隆氏だ。

「松岡さんが事務所費問題や献金問題などで野党やマスコミからバッシングを受けていたとき、ウチの事務所に真っ先に駆けつけて声をかけてくれたのが菅さんでした。松岡さんと菅さんは派閥も違うし、それまでなんの交流もありませんでした。当時の官房長官だった塩崎さんなどは最後までひと声もかけてくれなかったのに(笑)」

菅氏は松岡氏に、どのような声をかけたのか?

「1回目の訪問時はとにかく『大丈夫だから』と勇気づけてくれていましたね。

そのときの松岡さんは言葉にこそ出しませんでしたが、内閣のほかの閣僚たちがどう思っているのかが気になっているようでした。政権維持のためにはさっさと辞任しろと思っているんじゃないかと、内心では不安だったのです。…

驚くべきことに菅さんは、そんな松岡さんの心中を察してくれたのです。最初の訪問の翌日だったと思いますが、再び事務所に来て、『○○さんも××さんも(当時の閣僚たちの名前)こう言ってたよ。だから大丈夫。頑張ろう!』と言ってくれたのです。

菅さんは付き合いのない人にも機敏な心配りができていたのだから、ほかでも同じような行動をとっていたに違いありません。一度でもそんな心遣いを受けた人なら、何かあったら菅さんに協力しようと思うのが人情というものでしょう」(池田氏)

菅氏は意見が食い違う議員たちを水面下で調整してまとめるのが得意とされる。だから、いろいろな政権で重用されるのだ。それを可能にさせているのは、多くの人の心をつかむ行動を積み重ねた結果なのかもしれない。

前出の自民党幹部関係者も菅氏の“成長”を証言する。

「昔の菅さんは確かに勝負勘がなかったけど、苦い経験を積み重ねた結果、今となっては政局を見る目が養われたと思います。

その証拠に、前回の解散・総選挙のタイミングは最高だったでしょう。解散時期の情報管理とリークの加減も素晴らしかった。この前の沖縄県知事選では自民党が推す候補者が負けるといち早く見越し、仲井眞知事(当時)に普天間基地の辺野古野移設を選挙前に承認させたのも見事だった」

勝負勘を身につけ、政権も安定している。しかし、最近の菅氏は記者会見でケンカ腰の受け答えをしてしまうなど、やたらと不機嫌なのが目立つ。…

週プレNews  2015年5月11日 06時00分  (2015年6月7日 21時02分 更新) 

それはなぜか?「ひとつの原因は、例えば自衛隊を『わが軍』と言ってしまったり、安倍さんの言動が粗くなっていること。今秋の自民党総裁選も無風決着が確定的で、超長期政権が現実的になってきた。緊張感が薄れ、安倍さんに油断が生まれています。以前のように菅さんの忠告もあまり聞かなくなっています」(自民党議員A氏)

沖縄の基地問題もストレスになっているようだ。

「沖縄の普天間基地移設問題について、菅さん個人は、沖縄県民を気遣いながら事を進めるべきだという考えのはず。しかし官房長官はあくまで首相の部下だから、安倍さんの意向に沿って、政府見解として公式発言をする責任がある。

(基地の移設を)『粛々と進める』という発言も、おそらく不本意だったはず。でもその発言が翁長沖縄県知事から『上から目線』と抗議された。さらに大きなストレスがたまっているに違いありません」(自民党議員A氏)

官房長官とはいえ、首相という上司に仕える“中間管理職”。世のサラリーマンと似たようなジレンマやストレスで不機嫌になり、時にケンカ腰にも映っているようだ。(取材・文/菅沼 慶)

http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20150511/Shueishapn_20150511_47575.html?_p=3

http://www.bing.com/search?q=%e6%b1%a0%e7%94%b0%e5%92%8c%e9%9a%86+%e6%9d%be%e5%b2%a1&FORM=QSRE3

16:01 2016/03/20

引用

池田和隆の斬鉄剣!!!第1次安倍政権崩壊の震源地だった男・タブー全開・権力と既得権益のブ厚い岩盤をブッタ切る!!元農林水産大臣秘書官。1967年生まれ・熊本県出身。「農林族議員のドン」と呼ばれた故松岡利勝元農林水産大臣の秘書を16年務め、国家権力や利権、国の意思決定の実態を内側から目撃し続けた知られざる重要人物。第1次安倍政権の崩壊も、実はこの男が震源地だったのだ!

3/18/2016 4:34 PM

27・新国立の成果大問題に見るこの国の根深い無責任体質・

・国家を大危機に陥れても出世しちゃう官僚たち・・

・不手際が止まらない新国立競技場の問題、今度は、聖火台の場所が決まっていないという、意味不明な事態に陥っている。

・池田・「競技場の建設と運営の主体であるJSC(日本のスポーツ振興センター)は、聖火台はオリンピックに関する部分で、それはオリンピック組織委員会の管轄だと責任をなすりつけた。オリンピック組織委員会会長の森喜郎元首相は悪いのは文部科学大臣だと言う。遠藤利明五輪担当相に至っては、ザハ案のときに議論した気がしたけれど忘れていたと、およそ大臣とは思えないような弁解をしています」

・低レベルなやりとりだ・・・。

・池田・「これ、日本が大昔から抱える構造的な欠陥なんです。重要なことをすべて役人が決め、国家的な大失態が発生したラ政治家に責任を取らせる。だから本当の責任の所在が分からず、結局うやむやになるんです。このままでは、永久に根本的な解決はできません」

・過去の具体例を挙げると?・

・池田・「事例は無数にあります。日本の役人支配と無責任体質が昔から変わらないことが分かるよう、古い例と新しい例を挙げてみましょう。

 

・日露戦争の開戦前、陸軍省の砲兵課長は、一日当たり約360発の砲弾が必要だとする報告を上げ、次官も大臣もそれを了承しました。しかし実際に開戦してみると、「奉天の戦い」では一日に約8万発もの砲弾が使用されたのです。当初の目論見とは、実に200倍以上のズレがあったのです。

 

・慌てた陸軍省は、開戦後に日本中の工場をフル稼働させ、輸入もして、何とか乗り切った。しかしこの歩兵課長、日本を存続の危機に陥れるミスを犯したのに、責任を取るどころか、その後に大出世をしたのです。

・最近の例では?・

・池田・「消費税でしょうか。大蔵省(現財務省)は当初、法人税や所得税などの直接税の税率を緩和するため、間接税である消費税を導入しょうと説明していた。しかし、その後の不景気で税制が減り、法人税も所得税もほぼ下がらなかった。

・私かも財務省は自らの過失をうやむやにするため、消費税を社会保障費に充てる税だと方針転換をする。現在、社会報償費は年間で30兆円以上です。赤字国債発行額を除けば、日本の税収はだいたい40兆円。法外な社会保障費を減らす努力をしなければ、とても消費税だけでは追いつくものじゃない」

・消費税の失敗についても、だれも責任を取らないの?・

・池田・「その通り。景気は予測できなくても、人口構成比から見れば少子高齢化の加速は100%確実でした。しかし、財務省は消費税を導入しておきながら社会保障費の増大は放置し、財政赤字を大幅に膨張させた。

それなのに財務官僚たちは全員出世して、最高の天下り先へと散っていった。当然、厚労省の官僚も同罪です。

むしろ、デフらスパイラルで日本経済がマイナス成長を続けていた時も、霞が関は概算要求額を増やし続け、毎年のように「史上最高額」と勝ち取っているのです!」

・東京オリンピックの関連組織にも、責任を取らずに出世した代表格的な元官僚がいる。

・池田・「武藤敏郎オリンピック組織委員会事務総長です。彼は消費税導入に深くかかわり、大蔵省と財務省で事務次官まで上り詰めた。退官後は日本銀行の副総裁につき、現在に至ります。

 武藤氏は、五輪エンブレムのパクリ問題について、「専門家が関与し、責任を分担して結果を出す。組織として誰かが責任を取るという議論は分かるが、どこの誰に責任があるのかと言う議論はすべきではない」と会見で述べている。

 分かりにくい言い回しですが、発言のママです。責任の所在を明確にせず、誰が悪いのかをうやむやにして、失敗しても誰も責任を取らずに済む仕組みを守るための「ザ・官僚」的な発言なのです。決してだまされてはいけません。

平成28年3月18日 金曜日

平成28年6月18日 土曜日

平成28年3月20日

泰阜村では、必要な介護サービスは充分に受けて、自宅で暮らし続けてほしいとの願いから、限度額を超えたサービスは全額村が負担することにしています。

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2016/03/post-acc1.html

6:15 2016/03/18

6/18/2016 8:33:34 AM

8:26 2016/06/18

  鹿児島県大島支庁長・均衡ある発展に全力・奄美の有利性生かして・南さつま市出身。熊本大学卒。1,980年県庁入り。障害福祉課長や保健福祉課長、農地調整監、食の安全推進課長などを務めた。前回の奄美勤務では釣りざんまい。支庁の釣りクラブにも所属していた。「今回の赴任で、島の緑の美しさ、自然の豊かさを再認識した。存分に楽しみたい」。58歳。平成28年4月15日 金曜日役人が・越権行為・奄美群島市町村長が行うことを一役人が申している・群島市町村長は責任をとり総辞職せよ?!役に立たない鹿児島県会議員・予算の無駄を見逃

7:47 2016/06/18 

大臣秘書経験者が明かす、政治家の接待&買収はこんなにスゴかった!

http://www5.synapse.ne.jp/takita/ikeda%20jimintou%20kitanai.html

8:20 2016/06/18


引用・

拡張予定の奄美空港視察・IT事業者と意見交換も・鹿児島県議会企画建設委員・

鹿児島県議会の軒建設委員会(藤崎剛委員長、委員10人)は16日、行政視察のため奄美大島入りをした。2,016年度から大幅な拡張工事を行う奄美空港のターミナルベルなどを視察。委員らは、格安航空会社(LCC)乗り入れに伴う利用者増などで手狭な施設の現状を認識し、混雑緩和に向けた工事の必要性について理解を深めた。

同空港ターミナルビルの拡張工事は18年度までの3年間。1階の到着ロビーと2階の出発ロビーを広げ、延べ床面積を現在の4,443㎡から約7,500㎡とする。

設備面では、1階の手荷物受取所にあるベルトコンベヤーと搭乗時に使用するボーディングブリッジを1基ずつ増設し、利用者の搭乗、到着時の混雑緩和を図る。

委員らは、拡張や設備の充実化が予定されている出発ロビーや手荷物受取所などを視察し、多客期の混雑の深刻さを理解。藤崎委員長は「厳しい財政状態の中だが、奄美の将来の発展に繋がる施設改修であり、重要」と述べた。

一行は、奄美市の情報通信技術(IT)関連事業者とも意見交換し、地域のIT産業の現状なども認識した。

視察は18日までの3日間。名瀬市区選出の永井章鹿児島県議会議員と向井俊夫鹿児島県議会議員も一部、同行する。17日は奄美市住用町の総合流域防災(河川)事業現場や、瀬戸内町の加計呂麻島物産館などの視察を予定している。

平成28年5月19日 木曜日


Img_2683 国民の税金で・民間のターミナル会社・鹿児島県知事・奄美市長他・がターミナル会社の取締役を務めている・国民の税金を使う場所が違う?!鹿児島県議会は無用の長物だ?!

IMG_2683.JPGをダウンロード


地元紙の

6・13・奄美空港ビル拡張を知事に要望・群島航路対策協など3団体・自然遺産登録後の観光客増も見越し・JAC4路線を補助・与論~奄美、新たに・県離島航空路線協・「鹿児島総局」奄美の12市町村長や国、県、航空会社の関係者らで構成する県奄美地域離島航空路線協議会(会長・古川県企画部長)

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/06/jac-ca04.html

2015.6.22.


2015年11月21日 (土)追加・奄美12市町村の首長や議会議長などで構成する各種協議会は1日、和朝山様・奄美群島のために、朝山様は奄美市長のみに専念すべきです・二つの会社の取締役を辞めて、他にたくさんの人に、仕事を譲るべきです、役得で・給与をもらい・奄美振興事業インチキを?!岡田 章宏 (編集), 自治体問題研究所 (編集) 現在、日本に浸透しつつある新たな行政管理手法、NPMの現状と特質を分析し、自治体に現れた問題点を横浜市と堺市を素材に紹介。イギリス、スウェーデン、ドイツといったヨーロッパの国々の動向と変化を検証する。

これが奄美群島の現実です。


私はゼロ歳から19歳までの人々が余りにも可愛そうでなりません・将来負担


http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/11/post-3e84.html

8:56 2016/03/22 


2016年3月11日 (金)

奄美振興の悲劇・地元民の思考は入れられない・官僚の考えが決定?!田雲川・古代より橋はかからない・奄美市名瀬崎原田雲・奄美振興事業・鹿児島県離島振興課が戦後橋と道路のネットーワークを怠ってきた、日本国税を2兆円以上無駄に使われてきた、この地点は奄美大島の真ん中これが切れているために・奄美群島の経済効果は、計り知れない・民主主義国家では・国民主権者に決定権があります。

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2016/03/post-9f8f.html

 9:01 2016/03/22


一人一票実現国民会議 TOPへ戻る あなたの一票は ほんとうは何票でしょう?・・生ごみ・池田町・未来を変えた島の学校――隠岐島前発・日本はなぜ、アメリカに金を盗まれるのか?~狙われる日本人の金融資産・

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/06/top-134e.html


田中 克(京都大学名誉教授) ・「森里海(もりさとうみ)で自然再生を」

1943年滋賀県大津市生まれ 京都大学農学部水産学科に入学、大学院に進み、長崎県にある西海区水産研究所で、タイやヒラメなどの研究一筋の生活を過ごされました。

この研究で水際、海岸線がタイやヒラメの稚魚を育むゆりかごであることを突きとめると同時に、海岸線が埋め立てなどで消失している現実に直面しました。

 人と自然、自然と自然をのつながりを破壊したのは、半世紀余り続く高度経済成長ではなかったか、自然とのつながりを取り戻し、自然とともに歩む持続社会を築こうと田中さんは2003年京都大学に森里海連環学という学問を立ち上げました。

 現在は柳川市のNPOとともに有明海の再生を目指し、東北では森は海の恋人運動で、地域や住民と連携して森里海連環学の実践に取り組んでいます。

現場主義で現場からいろんなことを考えたり、と言う事で東北から柳川までを行ったり来たりしています。

 震災前から日本の海がドンドン環境が悪化して来て、生き物がいなくなる兆候が現れてきて、一番象徴的なのが有明海と言う事で、この海を何とかしないと日本の沿岸は良くならないという背景があり、調査をしようと、ボランティアチームを結成して、有明海にかかわっていた人達が気仙沼でも動き出しました。 昨年はシーカヤックで宮城県下を15日間海を回りました。

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/07/post-989e.html

2015,7,26、


引用


日曜・夜間議会開催へ・大和村議会・議会基本条例制定、4列目・大和村議会は、19日、「大和村議会基本条例」を制定した。議会報告会、日曜議会、夜間議会の開催や当局側と議員間の議論の質を高める目的で、行政側の反問権導入などを盛り込んだ。奄美群島内での議会基本条例制定は、奄美市、知名町、与論町に次いで4自治体目。条例は同日から施行した。

同日開かれた12月定例議会最終本会議で、議会基本条例制定案が議員提案された。提案理由で勝山議員は「独自の議会運営のルールを順守し、実践することにより、村民に信頼され、存在感のある豊かな議会を築きたい』などと述べた。議長を除く議員7人のうち5人が賛成、2人が辞退し、賛成多数で可決した。

同条例は「議会および議員の活動原則」「自由討議の拡大」「議員の身分及び待遇、政治論理」など全9章で構成する。条例制定をめぐっては、議員5人で構成する村議会基本条例特別委員会(池田幸一委員長)を今年6月の定例議会で設置。

開かれた議会の実現に向けて村民の意見を条例に反映し、議会改革を推進しようと、8月以降、全集落を対象に10ヵ所で「議会と語る会」を開いた。

同委員会では議員の論理に関する政治論理条例の制定も目指しており、19日の定例議会で村政治論理条例調査特別委員会が設置された。議会基本条例第8章の第20条に定めた「議員の政治論理」の項目をより具体化し、条例制定案として来年3月以降の定例議会で提案する方針。

2014年12月20日・

平成27年6月21日 日曜日



引用


家庭ゴミを発電燃料に 爆発事故12年目の再挑戦  (1/2ページ)2015/5/26 6:30

家庭のゴミがエネルギー資源になる――。かつて多くの自治体を振り向かせた夢の燃料プランがあった。ゴミ固形燃料(RDF)。家庭ゴミをペレット状にして、燃料として再利用しようとするものだ。しかし2003年、先頭を切って導入していた三重県で爆発死亡事故が発生すると、増設の機運は一気に萎んだ。そんな「かつての夢」の実現に、今春から動き出した北海道の自治体がある。人口減少が加速する地域で新たな選択肢として名前が挙がったRDF。再びブームは訪れるだろうか。

北海道倶知安町の工場で、ゴミ固形燃料(RDF)の製造は今年3月から始まった。1日17トンの一般ゴミを処理できる

北海道倶知安町の工場で、ゴミ固形燃料(RDF)の製造は今年3月から始まった。1日17トンの一般ゴミを処理できる 

■家庭ゴミの処理コスト、焼却に比べて6割に

屋外に積まれた直径5センチほどの円柱状のペレットの山。まだ作りたてなのか、湯気を立てている。外目にはふわふわとしているように見えるが、プラスチックのゴミを足し熱を加えており、触ってみると固い。

羊蹄山麓の町、北海道倶知安町で今年3月から稼働しているRDFの製造設備。地元の廃棄物処理会社、ニセコ運輸(倶知安町)が建設し、周辺の7町村と一般廃棄物の処理契約を結んでいる。1日17トンの家庭ゴミを処理する能力があり、RDFを同6~7トンほど製造している。

環境省が昨年度調査した資料によると、RDFの製造設備は全国に52カ所ある。しかし、その多くは03年までに竣工されたもの。05年以降に竣工した施設は倶知安を除けば、わずか3カ所にとどまっている。

再生可能エネルギーに焦点が当たる中で、すっかり忘れ去られていたRDF。なぜ、今、焦点を当てたのか。倶知安町の担当者はコスト面を最大のポイントにあげた。町の試算では15年間の維持管理費や補修費を加えても、焼却処理に比べて6割のコストで済むとはじいている。

人口減が加速する地方の中小の都市では、十分な処理ができる大型施設を新たに建設する資金的な余裕は乏しい。今回、ニセコ運輸の投資額は建物や付随施設を加えても3億円弱。自治体側は1キログラムあたり38円の処理費用を支払うものの、大型の焼却炉を自前で新設するよりも割安に済むという。

RDFが注目を集め始めたのは1990年代半ばのこと。当時はゴミ焼却場から発生する有害物質のダイオキシンが大きな問題になっていた。焼却炉内が低温になると発生するとされたダイオキシン対策として、多くの自治体が焼却炉の改修を迫られた。その過程で注目されたのがゴミをそのまま燃やすのではなく、エネルギー資源に加工、活用するRDFだった。政府の補助対象にもなり、90年代後半から全国で次々にRDFの製造プラントが立ち上がった。


■爆発事故、生ゴミ発酵の異常発熱が原因・ニセコ運輸の工場で製造が始まったゴミ固形燃料・ニセコ運輸の工場で製造が始まったゴミ固形燃料

ただ、導入当初から、不特定多数が排出するゴミの質が不安視されていた。03年の事故も多くの生ゴミが含まれていたことが原因だった。RDFをためておくサイロの中で、水分を含んだRDFの発酵が進み、異常発熱を起こし、爆発事故を起こすに至ってしまった。

ほかの導入地点でもRDF燃料の質は常に問題になった。生ゴミだけではない。スナック菓子やケチャップなど塩分を含むものが大量に含まれたゴミでRDFを作ると、塩素が発生し、燃やした炉を傷める要因になる。

99年に稼働した静岡県の「御殿場・小山RDFセンター」はこの塩素問題に苦しんだ。当初、RDFを引き取り、燃料として利用すると手を挙げていた地元企業が塩分の含有を嫌って次々と撤退。作ったRDFが大量に余る事態に陥った。買い手を探し、多額の輸送コストを支払って山口県や秋田県まで運んだほどだった。ゴミ処理を共同化している御殿場市と小山町は焼却処理に回帰。RDF施設は完成から16年となる今年3月、閉鎖に追い込まれた。

危険で燃料としての価値も低い――。そんな評価が定着しつつあったRDF。新たに導入する倶知安町では分別の徹底で乗り切れるとみている。ゴミ処理を共同で実施する7町村では05年から生ゴミの分別収集を開始している。燃えるゴミとの分別はすでに定着しており、安全性のリスクは少ないとみた。

それでも、不特定多数の人が排出する一般ゴミだ。不適物が入ってくるのは止められないだろう。施設側では万全を期すために人の手を使う。生ゴミや塩分が多く含まれているゴミをベルトコンベヤーで運ぶとき、7~8人が目視ではじくようにしているという。

 ■環境省、中小都市での利用価値を再評価

倶知安町がRDFを選択した背景には、焼却炉の新規立地が難しいことも影響している。この地域では、かつては7町村が別々に可燃ゴミを処理していたが、ダイオキシン対策を広域で進めるため、12年前から一括処理に移行した。ただ、処理施設の周辺住民は広域からのゴミの流入が恒常化することを危惧し、15年3月末をもって、炉の利用を終了するとの協定書を締結していた。新たな場所に炉を作ろうとしても、住民の反発は強く、適地はなかなか見つけられない。

環境省もここに来て、中小都市でのRDFの利用の価値を見直している。ゴミ焼却発電の発電効率が平均12%なのに対して、RDFを発電燃料に使えば熱回収効率は28%、熱利用すれば80%にもなる。「RDFは中小規模の自治体ではゴミの処理を効率よくできる場合もある」(廃棄物対策課)

ダイオキシン対策として全国のゴミ焼却施設の見直しが進められてから10年以上が過ぎた。各地の自治体では次のゴミ処理のあり方について検討が進む。特に焼却施設の立地は多くの地方が頭を悩ませている。燃料の受け入れ先の選定や、質の維持などの課題をクリアできれば、家庭ゴミにエネルギー源として、もう一度、光が当たるかもしれない。

(札幌支社 宇野沢晋一郎)

11:08 2015/06/20


世界初の全線「架線レス」 台湾に次世代路面電車  建設ITジャーナリスト 家入龍太 (1/3ページ)2015/6/19 6:30

ケンプラッツ

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO87637550T00C15A6000000/?df=3

日本経済新聞社・

http://www.nikkei.com/

低床で乗り降りしやすいLRT(次世代路面電車)の導入を検討する自治体が日本でも増えているが、台湾・高雄市で建設中のLRTは、全線にわたって架線がないのが特徴だ。軌道敷の80%には緑化が施され、駅舎も緑に覆われたデザインを採用するなど、景観や環境に配慮した設計になっている。従来の路面電車とは異なるLRTについて合意形成を行うため、高雄市政府は3Dやバーチャルリアリティー(VR)を活用した動画を作り、ネット上で公開している。

 高雄で建設中のLRT路線図。緑色の区間が第1期工事(資料:高雄市政府)

高雄で建設中のLRT路線図。緑色の区間が第1期工事(資料:高雄市政府)

台湾第2の都市・高雄で市内をぐるりと囲むように走る、全長22.1kmのLRTの建設工事が行われている。そのうち、海側を走る8.7kmの第1期工事区間は現在、急ピッチで工事を行っており、2015年末に開業する予定だ。

■秘密は蓄電装置にあり

このLRTには大きな特徴がある。電力で走る電車にもかかわらず、全線にわたって駅間には架線がないことだ。

その秘密は、車両に搭載された「キャパシター」という蓄電装置にある。実は、各駅には車両の停車スペースの上にごく短い架線が取り付けてあり、停車するたびにパンタグラフを上げて架線に接触させる。

そして停車中の20~25秒という短時間でキャパシターに充電し、次の駅まで走行する電力を車両に蓄えるという仕組みだ。充電が終わったら、またパンタグラフを下げて走行を続ける。

 [左]完成した駅で試験中の車両。軌道上には架線が見当たらない [右]各駅にはごく短い架線が設置してあり、停車中にパンタグラフを上げて車両のキャパシターに充電する(写真:いずれも家入龍太)

[左]完成した駅で試験中の車両。軌道上には架線が見当たらない

[右]各駅にはごく短い架線が設置してあり、停車中にパンタグラフを上げて車両のキャパシターに充電する(写真:いずれも家入龍太)

また、走行中にブレーキをかけるとモーターが発電し、その電力(回生電力)をキャパシターに充電できるので省エネにも貢献する。

このLRTシステムは、スペインのCAF製のものだ。高雄市政府捷運工程局のチーフエンジニア、シ・メイメイ氏は、「一部区間で架線レスにしたLRTの例は他国でもあるが、全線にわたって架線をなくしたのは高雄市が世界で初めて」と胸を張る。

架線レスLRTの仕組み。1.キャパシターに満充電して駅を出発する、2.駅間を走行するときは、車両に搭載したキャパシターの電力を使う、3.ブレーキをかけるとモーターが発電し、その電力をキャパシターに回収して再利用できる、4.駅に到着するとパンタグラフを上げてキャパシターを再充電する(資料:高雄市政府捷運工程局)

架線レスLRTの仕組み。1.キャパシターに満充電して駅を出発する、2.駅間を走行するときは、車両に搭載したキャパシターの電力を使う、3.ブレーキをかけるとモーターが発電し、その電力をキャパシターに回収して再利用できる、4.駅に到着するとパンタグラフを上げてキャパシターを再充電する(資料:高雄市政府捷運工程局)

LRT、架線レス、キャパシター、路面電車、台湾、日本鋼管

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完成した駅で試験中の車両。軌道上には架線が見当たらない

世界初の全線「架線レス」 台湾に次世代路面電車

低床で乗り降りしやすいLRT(次世代路面電車)の導入を検討する自治体が日本でも増えているが、台湾・高雄市で建設中のLRTは、全線にわたって架線がないのが特徴だ。軌道敷の80%には緑化が施され、駅舎も…続き (6/19)

視線で画面や機器を操れる「FOVE」

様々な企業から仮想現実(バーチャルリアリティー=VR)用のゴーグル(ヘッドマウントディスプレー=HMD)が登場しているが、日本発の有望な装置がお目見えした。秋葉原に開発拠点を置くベンチャー企業が開発…続き (6/19)

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO87637550T00C15A6000000/

高雄市が導入を進めるLRTの注目ポイントは、架線レスのほかにもう一つある。それは、信号制御に導入した「路面電車優先システム」だ。

高雄市政府捷運工程局の建物(左)とチーフエンジニアのシ・メイメイ氏(右)(写真:家入龍太)路面電車優先システムのイメージ図(資料:高雄市政府捷運工程局)

路面電車優先システムのイメージ図(資料:高雄市政府捷運工程局)

道路と平面交差することの多いLRTは、道路の信号によって停車を余儀なくされるため、定時運行が難しい面もある。そこで高雄市では、路面電車が近づくと、路面電車を優先的に走行させるように信号を制御し、定時運行と利便性の向上を図るシステムを導入したのだ。

■軌道敷の80%を緑化

高雄のLRTは、架線がないことですっきりしたデザインとなるのに加えて、80%の軌道敷を緑化して、さらに景観面や環境面を引き立てる。レールには安全性の高い溝付きレールを採用している。

最新技術を取り入れたLRTだけに、駅舎などのデザインも洗練されている。台湾の先住民族であるアミ族の民族衣装に使われる色彩も取り入れた。

[左]工事中の軌道。80%は緑化される [右]安全性の高い溝付きレールを採用(写真:いずれも家入龍太)

[左]工事中の軌道。80%は緑化される[右]安全性の高い溝付きレールを採用(写真:いずれも家入龍太)

例えば、高雄国際空港につながる地下鉄との乗換駅「前鎮之星(C3)」は、アミ族の民族衣装に使われる赤、黒、オレンジのカラーでデザインされている。

[左]高雄国際空港につながる地下鉄との乗換駅「前鎮之星(C3)」。アミ族の民族衣装に使われる赤、黒、オレンジのカラーでデザインされている [右]前鎮之星駅をまたぐ歩道橋とエレベーター。スタイリッシュなデザインだ(写真:いずれも家入龍太)

[左]高雄国際空港につながる地下鉄との乗換駅「前鎮之星(C3)」。アミ族の

高雄市政府によると、LRTの設計や施工には特に、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)は使っていないと言う。

ただし、市政府はCGアニメーションを活用した動画を作成し、YouTubeに公開している。台湾では、一部の建設会社や大学がBIMやCIMの活用に力を入れていることもあり、こうしたCGアニメーションはごく当たり前のものになっている感があった。架線のないLRTや緑化した軌道敷など、これまでの路面電車とは違った乗り物に対する市民の理解や合意形成の促進に、IT(情報技術)が一役買っている形だ。

[左]緑化された軌道敷や屋根上緑化された駅舎のイメージ(資料:高雄市政府捷運工程局) [右]旧市街地にある愛河橋の完成イメージ(資料:高雄市政府捷運工程局)

[左]緑化された軌道敷や屋根上緑化された駅舎のイメージ(資料:高雄市政府捷運工程局)

[右]旧市街地にある愛河橋の完成イメージ(資料:高雄市政府捷運工程局)

家入龍太(いえいり・りょうた)

1985年、京都大学大学院を修了し日本鋼管(現・JFE)入社。1989年、日経BP社に入社。日経コンストラクション副編集長やケンプラッツ初代編集長などを務め、2006年、ケンプラッツ上にブログサイト「イエイリ建設ITラボ」を開設。2010年、フリーランスの建設ITジャーナリストに。IT活用による建設産業の成長戦略を追求している。家入龍太の公式ブログ「建設ITワールド」は、http://www.ieiri-lab.jp/

11:17 2015/06/20


まだGHQの洗脳に縛られている日本人 単行本(ソフトカバー)  – 2015/5/26

ケント・ギルバート (著) 内容紹介

 「WGIPをご存知ですか? あなたの歴史観は根本から間違っているかもしれません」と本書の帯で謳うのは、40年近く日本に住む米国人弁護士のケント・ギルバート氏だ。

戦後占領期にGHQ(連合国軍総司令部)は、日本に施した「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」というマインド・コントロールによって日本人を徹底的に洗脳し、「愛国心」と「誇り」を奪った。それから約70年、日本人はその洗脳にいまだ縛られており、それに乗じて近年では中韓の反日工作が凄まじいが、それらがとんでもない捏造であり、悪質なプロパガンダにすぎないことを確信した著者は読者に、こう強く訴える。〈一方的な「嘘」や「プロパガンダ」に負けないでください。そして、今こそ日本人としての「愛国心」と「誇り」を取り戻してください。そのために必要な「知識」を学び、それを堂々と主張できる「勇気」を持ってください。〉

全日本人、必読!   内容(「BOOK」データベースより)

 WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)をご存知ですか?あなたの歴史観は根本から間違っているかもしれません。 単行本(ソフトカバー): 220ページ

出版社: PHP研究所 (2015/5/26)発売日: 2015/5/26

目次

第1章 WGIPで失われた日本人の愛国心(強すぎた日本軍を心の底から恐れた連合軍軍事力の重要性を語らない日本の政治家と教師とマスコミ ほか)

第2章 韓国よ、あなた方こそ歴史に学んで恥を知れ(安倍首相による憲法成立過程の歴史的事実の指摘GHQが定めた三〇項目の報道規制 ほか)

第3章 中国よ、「アジア諸国にとっての脅威」はあなた方だ(アメリカ国内にはびこる中国ロビー中華人民共和国(PRC)は日本と戦争をしていない ほか)

第4章 わが祖国アメリカよ、いつまで「反日プロパガンダ」を続けるのか(ルーズベルトとスターリンが夢見た「世界二分割統治計画」戦前から日本本土爆撃と占領計画を立案 ほか)

第5章 わが愛する日本よ、そろそろ「洗脳」から解放されよう(「宮刑」に処せられた日本GHQの政策が効きすぎた日本 ほか)

日本への愛と日本人へのメッセージ, 2015/5/26

: まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

「とにかく日本人の皆さんには、自分と自らの国に誇りをもって生活して欲しい。気づいていないかもしれませんが、日本人に生まれた皆さんは、間違いなく幸せです。私の祖国、アメリカが行わせた戦後教育と偏向報道などによって、長いあいだ自信を喪失していたかもしれませんが、自虐的な発想はそろそろやめにして、堂々と胸を張っていただきたい。健全な愛国心と高い道徳心とを両立させた、誰からも尊敬される日本人を目指してください」。

米カリフォルニア州弁護士でありタレントとしても有名なケント・ギルバート氏が、歴史問題に揺れる日本と日本人に対してのメッセージを綴った本。全編にわたって、日本への愛と日本人への敬意及び激励で貫かれていることが特徴である。

韓国と中華人民共和国(本書では中国ではなくPRCと呼ばれている)の歴史認識のおかしさについての指摘や反論は近年いろいろな本に書かれていることと共通しているところが多いが、GHQの占領政策として実在が確認されたWGIPとその影響や安倍首相のアメリカ連邦議会での演説の成功といった比較的最近の情報も加えられている。フランクリン・ルーズベルトとトルーマンの違いをスターリンとの関係の違いで際立たせているところは、賛否はともかくわかりやすい。また、多くの日本人が気づいていない点として、日本の大手新聞社だけでなく”The Japan Times”をはじめとする日本で売られている英字新聞の歴史認識にも問題があり、これら日本国内で英語で書かれた記事が世界に拡散する情報源のひとつとなっている可能性を指摘している点は考えさせられた。

 祖国アメリカでの話や、日本に来てからのことも時々振り返っている。19歳のときに宣教師として初めて日本に派遣されるときには「とにかく、何から何までアメリカと反対と思え」と言われて、実際その通りだったようだが、かえって「祖国アメリカをより深く理解するきっかけにもなった」という。そして、「日本の何が好きかというと、まずはその秩序と曖昧さのまじりあった感じです」と、ユーモアを交えながら例を挙げたりしている。

 時々ニュースになる日本の戦後70年の談話についても、「改めての謝罪など、まったく不要です」とし、世界平和を推進して人類全体の発展に寄与する未来志向のものにすべきだと持論を述べている。憲法改正についても、アメリカは20回以上も憲法を変えている、としている。

読みながら、この人は日本が本当に好きなんだな、と思った。同時に、こんなに礼儀正しくまじめな日本に対して、事実とはいえないことを大きく騒いで世界的にプロパガンダを仕掛ける近隣諸国やそれにネタを提供する国内の一部の人々に対しての憤り及びそれらに対して論理的な反撃やそのための勉強が十分ではないことにいささか歯がゆさを覚えていることも伝わってきた。

  知日派, 2015/5/27: まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

ケント・ギルバート氏の単独著作を初めて読んでみた。2章の韓国について論じた項は所謂嫌韓本を何冊か読んでいると内容の重複が見られるので正直なところ余り目新しさは無い。3章の中国ー本書では英語名であるPRC(People's Republic of China)と呼んでいるーについては余り関連書籍を読んだことが無かったので中々興味深かった。分量的には2,3章と余り違いないが4章のアメリカではGHQ占領下におけるWGIPの影響などについて論じておりここは流石多くの視座が含まれていると感じられ、寧ろ日本とアメリカの関係についてのみ論じたものを一冊の書として読んでみたいと思った。終章では日本に向けたエールを送ってくれているが非常に理性的な筆致も相まって清涼感のある読書体験を味わえる。日本人として学ぶべき部分も多いだろう。

  いい意味で期待外れ, 2015/6/2: まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

しょせんアメリカ人の日本人観や歴史観などオリバーストーンの「なぜ私の出会った日本人は善良な人たちなのに日本軍は中国で残虐行為をおこなったのだろう?」というような浅はかなものと思っていたが、いい意味で期待はずれでした。新しい知見を得ることができました。英語で出版してください。

  日本をよく知るアメリカ人が明かす「偽りの通説」と「歪められた精神」。, 2015/6/4

: まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

GHQによる洗脳から今なお解けずにいる日本人に向けて、マス・メディアの報道からは決して知り得ない、終戦までの日朝・日支関係や日米開戦に至るまでの経緯などを説く好著。日本人に迎合したりアメリカを擁護したりすることなく、公正な立場でありのままの事実を述べる著者の態度には好感が持てるし、弁護士活動やタレント活動の合間を縫ってこれだけの知識と考えを身に付けた著者の努力と思考力には敬意を表する。太平洋戦争を「大東亜戦争」と呼び、中国を「PRC」と呼び、満州を「満洲」と表記するなど、言葉へのこだわりも相当強く、俄仕立ての似非評論家とは明らかな一線を画している。

 本書を読み、慰安婦強制連行を今なお世界各地で主張する韓国人の狂態の原動力は、日本人への強烈な劣等感に他ならず、彼らは、自分たちに劣等感を懐かせる日本という存在を貶めることで何とか精神の均衡を手に入れようと努めなければならないまでに深く心を病んでいるのだ、ということが今さらながらに痛感された。嘘を叫べば叫ぶほど、自らが精神病者であることを世間に晒すことになる、ということに彼らが気が付くことは、永遠にないのであろう。

支那事変における日本軍と共産党軍の関係の喩えは面白いと思ったし、戦後、共産党軍が国民党軍に勝てた経緯もよく理解できた。毛沢東の大躍進政策は、殆どお笑いの世界である。これほど間抜けな指導者への批判を片言隻句も口に出来ないとは、何という憐れな国であろうか。

わたくしは、空襲と原爆投下という反則技のホロコーストで日本との戦争に勝ったに過ぎない上に(わたくしに言わせれば、反則で勝ったことは勝ったことにならない)、戦後、土足で日本に上がり込み、言論を弾圧し、社会制度を破壊し、東京裁判という茶番劇を恥ずかしげもなく敢行し、占領憲法を押し付けたアメリカという国は、日本人にはおよそ想像も付かないまでに野蛮かつ傲慢かつ狡猾な国である、と思っている。「アメリカは正義の国で、アメリカは日本に民主主義をもたらしてくれた。」と信じ込んでいる日本人は今なお大勢いるのであるから、黒いものを白と思い込ませる彼らの情報操作能力には恐れ入る。ただ、「もし日本の降伏があと半年早いか、ルーズヴェルトがあと半年長く生きていたら、日本の戦後がもっと悲惨なことになったのは確実です。」という本書の言葉を読み、やはり日本という国は、どんなことがあっても亡びないようになっているのだ、ということを思ったし、本書の読後感とは別に、最近は、『アメリカが占領期間中にやろうとしていたのは日本という国を地上から抹殺することに他ならず、もしこれが他の国であったら、彼らの思惑通りになっていたであろうが、そうならずに済んだのは、日本人の際立った精神性の高さ故なのだ。』ということを考えるようになっている。

心優しきディープ・スロートの紛れも無き正統続編、「不死鳥の国・ニッポン second(もしくはnext)」! ('▽`)アリガト!, 2015/5/30 : まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

本書のタイトルと帯の謳い文句を見て、「これって知ってる話ばかりじゃ・・・」と思った

人は多分、自分だけでは無いハズ。その予感は半分当たりで半分外れでした。まずは本書の魅力を、☆の数の内訳とともに大別すると以下のようになります。☆☆  たしかに半分ほどは知っている話。ですが、生粋の米国人であるギルバートさんが語るだけに、得られる知見は非常に大きかったです。加えて、一般的な米国人の考えとギルバートさん自身の考えを分けて紹介しています。

☆☆☆  一つ一つの事例がムチャクチャ面白い。この人にしか経験できない事例もあって、爆笑必至。 (*≧∀≦*)以下に各章の中から、爆笑事例に限って感想を少しづつ。購入の参考になれば(各章タイトルの☆の数は爆笑度。多ければ楽しく、少なければマジメな章)。 まえがき  ☆1

我が国を褒める外国人は数あれど、地方をここまで激賞する人が、ステファン・シャウエッカーさん以外にいるとは思いませんでした。さすが「アメリカ合衆国の建国以来、最も多くの日本人と接した経験のある米国人」と自負するだけあります。そうそう、第二章で彼の国と引き較べて我が富山県を褒めて下さり、ありがとうございます。 ('▽`)アリガト!

  第一章  WGIPで失われた失われた日本人の愛国心  ☆2

第一章は短い章で、第二章以降にぶった斬っていくことになるモノたちを紹介しています。多分、最初は顔見せ程度で終わらせようとしていたんでしょうが、始まって4ページの途中で、既に筆はトップギアに。 (゚∀゚ ) ぶった斬りだした瞬間に「Оops!」と慌てて気付いて、怒涛の終了です。

  第二章  韓国よ、あなた方こそ歴史に学んで恥を知れ  ☆5

ギルバートさんは別に面白いことを言っているわけではないのですが、一つ一つの事例がブッ飛び過ぎて爆笑必至の章です。内容が、大概の人が知っていることなど20ページも読めば忘れてしまうほど。

「米国テキサス州と当時の朝鮮半島を比較して考察した人」というのはリトル巨人くんのことでしょうか?

NТТ労働組合大阪支部の悪行は初耳で、もっと深くぶった斬って欲しかったですね。個人的に本書で最も面白かったのは、日本共産党の女性議員のちょっとイイ話。彼女の人権・平等意識が嘘八百だということがよくわかります。それにしても、駐韓米国大使を襲ったヒゲもじゃテロリストを紹介するあたりに、本書の新しさがわかります。

  第三章  中国よ、「アジア諸国にとっての脅威」はあなた方だ  ☆4

そもそも本書では、序盤から「PRC」なる謎の単語が出てきますが、その意味が本章で明らかになります。因みに「PRC」を初めて見たときに、自分は「P&G」と勘違いしてしまいました。許せ、「P&G」。 (^O^)本章は、前章と同じく知っている話題がしばらく続きますが、一つ一つの事例がブッ飛び過ぎて(以下略)。

ギルバートさんが蛇蝎のように嫌っている職業があることは、テキサス親父との対談本でも紹介されていますが、本章では、それをより詳しく解説。「福建省名誉市民」なる称号とともに、どれもダンジョン最深部で手に入るレア・アイテムのSPを開放しなければ就けないモノばかりです。灰になってもお断りですが。 ( ^∀^)

 第四章  わが祖国アメリカよ、いつまで「反日プロパガンダ」を続けるのか  ☆4

本章は母国の話ということもあって、ギルバートさんの筆の冴えにも磨きがかかります。話題の中心は、ルーズベルトとスターリン。二人が狂人であることに論は俟ちませんが、テヘラン会談での「ねェ~ヨシフぅ、何人殺すぅ~?」発言には、同席したチャーチルに本気で同情してしまったほどです。こいつら二人ともウッドロー・ウィルソンと並んで、ニャルラトホテプの化身か、ヨグ=ソトース(by夢幻の軍艦大和)に違いありません。後半のプロパガンダの話は、話題の新しさもあって大変面白かったです。とくにマイケル・ムーアをはじめとする米国の映画人の胡散臭さは必見。 ヽ〔゚Д゚〕丿スゴイ

 第五章  わが愛する日本よ、そろそろ「洗脳」から解放されよう  ☆5本章はもう一つの母国の話とあって、ギルバートさんの筆の冴えにも(以下略)。そして、斬って斬って

斬りまくっての「千手波動斬舞」状態。ほとんどゴッドサイダー・阿太羅です。 (・∀・)イイネ!!まずはJR北海道の労働組合に、「ちゃんと線路を敷け」と挨拶がわりの撫で斬り。我らが北岡伸一「the☆侵略」教授がイラク戦争時におっしゃった「大量破壊兵器はある」発言は必見。

教授の人となりが実によくわかるステキなエピソードでした。 (//∇//)

さらにギルバートさんが不倶戴天の怨敵と認める組織の話は、先述の対談本でも紹介されていますが、斬れ味はこちらの方が上。最後には、返す刀で元祖リアル・ショッカー日教組に、必殺の稲妻重力落としを振り下ろします。どれも必見ですが、本筋とは関係ない部分に最も興味を引く文言があったので紹介。

1  道路料金の変動制導入の発案者がギルバートさんだったこと (゚∀゚ )

2  日の丸の旗が世界で最も売れているのは韓国 ('▽`)アリガト!

 

   おわりに  日本は世界の大国だ  ☆1

「あとがき」に来て、ようやくギルバートさんもスピードを緩めてくれまして、多くの日本人が持つ「国連信仰」の危うさと間違いを強く指摘して本書を静かに締めようとしていたようですが、「ノルウェーあたりから『かんしゃく持ちで手に負えない』と指摘され」たバカをやっぱりぶった斬り。 (^▽^)最後の最期まで怒りは収まらなかったようです♪

・・・以上です。読後の感想としては、「あぁ、これは『不死鳥の国・ニッポン』の続編なんだなぁ」でした。「不死鳥の~」の時より1年半を経て、ギルバートさんの進化した部分、深くなった部分が実によくわかりました。表向き参戦して間もないように見えるギルバートさんが、実は昔から人知れずバチバチと戦っていたことが本書を読むだけでも本当に楽しくわかってしまいます。

さらに一連の著作を読めば、心優しきディープ・スロートの言葉の一つ一つが、昨日今日のものでないことに気付くでしょう。併せて読むと、尚良し!全てが絶対オススメ!

このレビューが参考になれば幸いです。 (^ω^)

日本推し, 2015/5/28: まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

他の著書と重複箇所も多少はあるが、見事な論理展開だと驚かされた。単独著書だが、密度は対談と同じくらいある。頭もいいし胆力の有る知日家。読んでて励みにもなった。良著。

  ケント・ギルバートさんに感謝します: まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

 

WGIPの真相をアメリカ人が精査し事実を分かりやすく書いている本。第三者が発信する情報は信憑性、信頼性もより強化します。日本人は戦後失われてきた大和魂を今一度取り戻さなければなりません。日いずる国日本、日本人よもっと自信を持ち誇り高く生きよ!

 おすすめですよ。正しい歴史観, 2015/6/5 : まだGHQの洗脳に縛られている日本人 (単行本(ソフトカバー))

大変読みやすく、私が今まで信用筋から見聞きした情報と合致しており膝を叩くような思いがしました。また著者の純粋な日本愛を感じられました。

9:06 2015/06/20

 


奄美大島は・長期衰滅の危機に立ち向かう・

・・大河のように止めなく・・

1・大司誠・たいし・まこと1950年、龍郷町瀬留生まれ。横浜市立大学文学部卒業後、南海日日の記者として入社・記者として本場奄美大島紬の流通問題、「南部大島開発問題」などに取り組む。練馬区役所を定年退職後、ビデオジャーナリストとして長期衰滅の危機に瀕する全国、奄美大島の地域経済の「新世紀版」づくりについての検証、考察を進めている。

奄美でも、復帰後、国の特別措置法に基づいく復興・・振興・・振興開発事業が、間断なく60年の長きにわたって行われてきているにもかかわらず、人口減少など地域経済の長期衰退の傾向が続いており、かって名瀬市が人口を吸い寄せて人口を増やし成長を続けていた頃の「南部大島問題」が、今では、奄美大島全体の問題になってしまっています。

それを深刻な形で象徴しているのが、農家の高齢化、一次産業離れなどによる耕作放棄地の増大と農地の原野化です。奄美大島全体の休耕地率は27・0%と、全体の3分の1に迫る高い水準に達しています。特に大和村(67・7%)。龍郷町(47・5%)、瀬戸内町(34・2%)の耕作放棄地の高さが際立つっています(2011年7月現在)。

生活保護率も県や全国平均に比べると非常に高い水準で推移しています。12年度の千人当たりの生活保護者の割合を示す生活保護率(千分比、パーミル)は、瀬戸内町が最も高く(75・3%、奄美市75・5%、大和村65・1%、龍郷町39・3%、宇検村27・1%となっています。同年度の鹿児島県や国の保護率は、それぞれ19・3%、16・9%となっており奄美群島の保護率の高さが際立っています。

人口の減少も、特に島嶼地域である沖縄と比較すると、その深刻さが浮き彫りになります。1950年の奄美群島の総人口は22万2779人。沖縄県が69万8827人で、奄美のおよそ3倍でした。ところが2013年現在では、奄美の総人口116,908人(同年3月)に対して、沖縄県は1,417,771人(同11月)で、奄美のおよそ12倍に増大しています。

このように、長年の国の特別措置事業にもかかわらず、まるで大河の流れのようにとめどもなく続いている奄美大島の地域経済の長期衰退傾向を生み出している内在的な原因事情は、いったいどこにあるのでしょうか。

「地方創生」が国家レベルの本格的な共同課題となり、政府主催の全国的コンペが行われ、その真価が問われている奄美大島の5町村は、「創生」に向けた「総合戦略」の策定作業に入っていますが、右の原因事情や旧来の取り組み・アプローチの限界性についての分析と総括を既にしっかりと終えているのでしょうか。主催者・公共の形成者としての市民の側はどうなのでしょう。

平成27年6月13日 土曜日

 

・・分業論の視点・総合戦略不在・・

2・60年にも及ぶ国の特別措置事業にもかかわらず、まるで大河の流れのように止めどもなく続いている奄美大島の地域経済の長期衰退傾向を生み出している原因事情は、いったいどこにあるのでしょうか。

そこでは中央政府の政策による日本経済の不均衡発展や猫の目のような貿易政策の変転、経済のグローバル化などマクロレベルの原因事情が大きく影響していることは明らかです。

しかし、創生への総合的戦略を構想し構築していくうえで重視すべきは、そうした外在的な原因事情以上に、奄美大島の地域経済社会の歴史や政治行政や民間経済主体側に存する問題性や限界性など内在的な原因事情であろうと思われます。こうした原因事情をどれだけ克服することができるかによって、外圧的な原因事情に対する抵抗力や対応能力に違いが出てくるからです。

筆者は、奄美大島に内在する最も重大な原因事情は、民間の経済主体のレベルにおいても、その活動を政策的・財政的に補完する5市町村の政治行政のレベルにおいても、「地方地場資本の蓄積体制(態勢)」を自覚的の総合的戦略的に追及する体制(態勢)がいまだに採られていないところにあると考えます。

地方創生のためには、地方地域経済の「新生基盤」づくりを果たさなければなりません。「新生基盤」づくりとは、「地方地場資本の蓄積体制(態勢)」づくりのことです。

自明のことですが、「地方地場資本」が蓄積されるためには、地域経済内部で生産された経済価値が、地域内に適正に留保され分配されて、組織的・社会的分業を形成し維持・拡大していく方向で再投資されなければなりません。

そのためには、1・まず、農林水産業など「第一次産業」が食糧などの自給機能をまず十分に果たした上で、地元市場を対象とする「地域産業」や全国市場を対象とする「地場産業に可能な限りの地場産原料を供給し、2・「地域産業」自身も外部からの財貨の移入によって地域の消費生活を高めるだけではなく、その内部構成で製造関連業種の比重を高めて、地元一次産業との相互依存関係を深める。

3・そして「第一次産業」と「地場産業」の振興によって域外からの「外貨」流入を増やし地域内部の資金循環を増大させる・・・このような結びつき(「組織的・社会的地域分業態」の形成)を通休止実現していくことが必要となります。4・そのためには、それを担う民間レベルの経済的な共同主体と、その取り組みをしっかり政策的、財政的に補完する政治的行政的な共同主体が存在しなければなりません。

ところが、地域経済の立場からすればきわめて当然と思われる、このような「自律的主体的な経済的分業論の視点」に基づく総合的で戦略的な政策施策は行われてきませんでした。地域経済至上さまざまな原因事情によって右のようなパッケージの形成は厳しく禁止され阻害され、実質的に放置されてきました。

15/6/13 10時32分41秒・・

・・阻害、放置された地域分業態・・

・3・奄美大島をはじめ奄美群島は鉄を産出しませんし、外海離島という知事的条件もあって鉄文化の移入も遅れたため、これが奄美農業の生産力の発展を著しく遅らせる要因になったと言われています。

むろん、群島全体はおろか、奄美大島全体を優勢な階級が統一支配する「自前の地方国家(政府)」を樹立したことも、歴史上まだ一度もありません。

遠い昔、北部以外はほとんど山地ばかりの奄美大島では、シマ(自然集落)は多数の入り江の奥に、それぞれ分散する形で存在していました。そうした地理的条件・物理的な交通環境が影響して、島内のシマ相互間の交易は未発達で、それぞれのシマの経済活動は長い間、人々が生活していくための共通の目的の下で相互に依存し合う自給的で自己完結性の強い組織的分業(=地域社会による「組織的分業」の原型に近いレベル)にとどまっていたと考えられます。

対外的な社会的分業も十分な発達は見られませんでした。ただ、奄美のサンゴ礁が夜光貝の方向であったためにその頃の重要な螺鈿(ラデン)などの工芸品の材料として、イグサによる琉球むしろなどとともに移出され、見返りに本土や大陸から鉄を移入して島の生産力を前進させていたとされています。

ところが、薩摩藩による封建的・早熟的な植民地主義的支配がはじまると、奄美の各シマの自然的経済は、藩が取り仕切る広域的な社会的分業の中に取り込まれていきました。薩摩藩は、鹿児島内陸部ではハゼ、屋久島は屋久杉、大島が黒糖、沖永良部島や与論島は米、琉球はウコンというように島ごとに分業制を敷きました。

奄美大島は「島全体としての組織的社会的地域分業態」を内発的に形成しきれない分散状態のまま、封建権力の主導する植民地主義的な広域的社会的分業体制に組み込まれ、私的売買も金銭の流通そのものも厳しく禁圧されていったのです。

このように、奄美大島では、地方地場資本の蓄積と域内再投資を可能にする「経済循環の場」と「自律的な政治的・経済的共同主体」のパッケージの形成が、18世紀以降、歴史的に徹底して禁圧され(1713~1872年)明治前半期の薩摩藩庁(鹿児島県庁)と鹿児島豪商による「植民地的経済支配(惣買入れ制)ソウカイイレセイ」の継続と「近代改革潰し」によって阻害され(1873~1891年)、そして、明治の半ば以降は、鹿児島県制による53年間にわたる「大島郡分離独立予算制度」の施行(1,888~1,940年)により完全に放置されて、古い仕組みが存続。

経済・政治面での近代化の恩恵から疎外されました。敗戦後の日本国から行政分離・米国軍政施行が、さらに追い打ちをかけました。

まさに連綿と続くこのような地域経済史上の原因事業と負の遺産としての植民地的な分散状況こそが、奄美大島の地方地場資本蓄積の著しい乏しさをもたらしている淵源です。

大司誠さん・平成27年6月13日 土曜日・ 


・5・動かざること山のごとし・「紬業界」・・

「南部大島振興問題」と「大島紬の産地体制(態勢)確立問題」を「自律的・主体的な経済的分業論の視点」から課題モデルとして捉えると、両社には大きな質的・段階的な違いが認められます。

南部大島問題は「組織的社会的な地域分業態」そのものがいまだに十分に形成されていない分散的な状態から、農林業や水産業など既存の第1次産業を基盤にしてどのようにしてそれを形成し成長させていくかという問題です。

これに対して大島紬の産地体制(態勢)確率の問題は、明治半ば以来、島の声明産業と呼ばれるまでに成長発展してきた地場産業としての「組織的社会的な地域分業態」のハイスペック(仕様)化を、いかにして実現するか。

世代交代が進む低成長時代の新しい和装市場と韓国紬問題が象徴する地球社会時代の大競争をたくましく生き抜いていくような「自己革新性を備えた問題解決型の組織的社会的地位気分業態」へと、いかにして進化させていくかという問題であったと言えます。

例えば、1972年以降、協同組合運動の思想に基づいて、分散状態にあった小規模生産者たちの支援・組織化を進め、全農などの協力を得て不況時の買い支え(男物紬)事業まで実現した「笠利町農協』。同時期に、集散地問屋との共存を図りつつも、独自の図案・意匠の開発など、問屋への全面的依存状態からの脱却を追求した「奄美産元(株)」。

そして77年以降、名瀬をはじめ奄美群島内の小規模市場品生産者たちの販売活動(価格実現)を担う仲買人たちの組織化を進めていった「大島紬販売協組」。これらの動きを全体として捉えるならば、奄美産地が新しい経済状況に対応して「産地問屋」の創出など自らの存続と発展のために総合的な体制(態勢)を確立していこうとしていたことは明らかです。

残念ながら、これらの取り組みは挫折し、その後、この問題での抜本的な効果的な取り組みが実現しないまま、状況は深刻化していきました。なぜ、伝統の地場産業は、ハイスペック化を果たせないまま、わずかこの30年余りの間に産地消滅の瀬戸際にまで衰退してきたのでしょうか。

そこには、不況時の産地の共同利益(男物紬の買い支え事業)に反するような個々の業者抜け駆けや足引っ張り、「利益は自社に、損害・責任は共同組織へ」、経営と資本の未分離といった同業組合的「株式会社」の限界性(奄美産元)など、個々の業者や団体など経済主体レベルの原因事情がありました。

しかし、最大の原因・事情は、まるで山のごとく動かなかった本場奄美大島紬協組にありました。不況の度に公的支援に頼り続け、「適正価格の実現」や「不況対策」などスローガンは見事に掲げ続けるもののそれに実効性を持たせる制度的基盤づくりには動かず、政争に追われ、そして、ハイスペック化を担う全産地的な協調協働の態勢(広域的な経済的協働主体)づくりには最後まで動かなかったからです。

平成27年6月14日

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