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2015年4月26日 (日)

埼玉から日本を元気に!埼玉県知事・上田清氏・茶の間・平成27年4月26日・105頁

首都圏の重要な一角を占めるこの埼玉県を率いるのが、上田清司・埼玉県知事です。政治不信の揺らいだ埼玉県政を立て直すために、国政の場から身を転じ、マニフェストを掲げて行財政改革に敢然と立ち向かう、改革派のシンボル的存在です。少年時代に早くから政治に目覚め、不屈の闘志で初志を貫徹した情熱派の知事に、改革の思いをうかがってきました。

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/07/post-2083.html


日曜・夜間議会開催へ・大和村議会・議会基本条例制定

http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/06/post-8207.html


容赦なき戦争―太平洋戦争における人種差別 (平凡社ライブラリー) 単行本  – 20011210 ジョン・ダワー (著),    John W. Dower (原著)   リンク・

http://amaminagata.blog.fc2.com/blog-entry-848.html


公共サービスの民営化―民間活用(PPP)による地域経営新時代 単行本  – 2008・4東北産業活性化センター (編集) 内容(「BOOK」データベースより)

http://amamioosoma.synapse-blog.jp/yosiharu/2015/05/ppp-20084-book-8c2b.html


むろん、群島全体はおろか、奄美大島全体を優勢な階級が統一支配する「自前の地方国家(政府)」を樹立したことも、歴史上まだ一度もありません。


http://amamioosimasanrinha.synapse-blog.jp/takita/2015/06/post-8207.html


遠い昔、北部以外はほとんど山地ばかりの奄美大島では、シマ(自然集落)は多数の入り江の奥に、それぞれ分散する形で存在していました。そうした地理的条件・物理的な交通環境が影響して、島内のシマ相互間の交易は未発達で、それぞれのシマの経済活動は長い間、人々が生活していくための共通の目的の下で相互に依存し合う自給的で自己完結性の強い組織的分業(=地域社会による「組織的分業」の原型に近いレベル)にとどまっていたと考えられます。

対外的な社会的分業も十分な発達は見られませんでした。ただ、奄美のサンゴ礁が夜光貝の方向であったためにその頃の重要な螺鈿(ラデン)などの工芸品の材料として、イグサによる琉球むしろなどとともに移出され、見返りに本土や大陸から鉄を移入して島の生産力を前進させていたとされています。

ところが、薩摩藩による封建的・早熟的な植民地主義的支配がはじまると、奄美の各シマの自然的経済は、藩が取り仕切る広域的な社会的分業の中に取り込まれていきました。薩摩藩は、鹿児島内陸部ではハゼ、屋久島は屋久杉、大島が黒糖、沖永良部島や与論島は米、琉球はウコンというように島ごとに分業制を敷きました。

奄美大島は「島全体としての組織的社会的地域分業態」を内発的に形成しきれない分散状態のまま、封建権力の主導する植民地主義的な広域的社会的分業体制に組み込まれ、私的売買も金銭の流通そのものも厳しく禁圧されていったのです。

このように、奄美大島では、地方地場資本の蓄積と域内再投資を可能にする「経済循環の場」と「自律的な政治的・経済的共同主体」のパッケージの形成が、18世紀以降、歴史的に徹底して禁圧され(1713~1872年)明治前半期の薩摩藩庁(鹿児島県庁)と鹿児島豪商による「植民地的経済支配(惣買入れ制)ソウカイイレセイ」の継続と「近代改革潰し」によって阻害され(1873~1891年)、そして、明治の半ば以降は、鹿児島県制による53年間にわたる「大島郡分離独立予算制度」の施行(1,888~1,940年)により完全に放置されて、古い仕組みが存続。


茶の間・引用


埼玉から日本を元気に!埼玉県知事・上田清氏・茶の間・平成27年4月26日・

東京都と隣接し、ベットタウンとしての色彩が濃く、工業も盛んな県南部肥沃な土壌に恵まれ、農業が盛んな県北部。秩父多摩甲斐国立公園を擁し、豊かな自然に溢れる県西部…。まさに多彩な顔を持つ「彩の国」埼玉県を率いるのが、上田清埼玉県知事です。地方分権推進の論客として知られ、全国知事会副会長という要職にもある上田知事は、今年が三期目の最終年。

少子高齢化に強い社会づくりを目指し、女性の社会進出支援にも力を入れる「埼玉版ウーマノミクス」などのプロジェクトの仕上げに余念がありません。

 うえだ・きょしプロフィール・


昭和23年5月15日・福岡県福岡市生まれ・

昭和46年3月・法政大学法学部法律学科卒業・

昭和50年3月・早稲田大学院政治学研究科修了・

昭和51年~61年・建設省建設大学校非常勤講師「地域社会論」「国土計画論」担当・

昭和55年より衆議院議員選に挑戦。4度落選するが、不屈の闘志で5度目に初当選・

平成5年7月・衆議院議員初当選・

平成8年10月衆議院議員(埼玉4区)当選(2期連続)

平成12年6月衆議院議員(埼玉4区)当選(3期連続)

平成15年9月第57代埼玉県知事に就任・

平成19年8月第58代埼玉県知事に就任・

平成21年12月内閣総理大臣から地域主権戦略会議の構成員に指名される・

平成23年8月第59代埼玉県知事に就任・

https://www.pref.saitama.lg.jp/


104頁・平成27年4月26日 日曜日・

・・集客力が絶大な小江戸川越を味方に引き入れて・・

・今後、細川紙の観光資源としての活かし方は、どのようにお考えでしょうか?・

上田・歴史的な古い町並みが残る小川町は「武蔵の小京都」として、また、東秩父村は「埼玉県に残る唯一の村」として、これまでもそこそこは売ってきているのですが、「小江戸」川越市と比べれば、集客力はもう雲泥の差があります。

蔵造りの町並みで知られる観光地、川越市には年間約6,570,000人観光客が訪れています。

川越市から小川町へのアクセスは電車なら40分ほどです。近いと言えば近いですから、小判鮫ではありませんが、「小江戸」見物の後、さらに足を伸ばしてもらって、小川町、東秩父村の「和紙の里」を巡るというルートを開発すべきだと思います。単独では辛いですから、相互に協定を結んでね。

実際、東京都内の旅行代理店では、川越と長瀞のライン下りとか、紅葉の季節には川越と日高の曼珠沙華といったセットメニューがあるんです。

ですから川越と小川町、あるいは川越と東秩父村のセットメニューというのもありですよね。

鳥取砂丘の集客力が1,400,000人、金沢の兼六園が1,700,000人、飛騨高山が3,000,000人くらいです。

それらと比べたら、川越の6,570,000人という集客力はなかなかの規模なんです。この集客力を活用しない手はありません。もし私が村長であれば、しぶとく川越を味方に引き入れますけれども(笑い)。

…この3月に、北陸新幹線が開業しました。停車駅や何ヵ所かある埼玉県も当然通るわけですが、何を期待されますか?・・・ 


105

・上田・大宮駅は、新幹線が止まるということに関しては、東京駅を除けば、日本一の駅なんです。

東北新幹線、秋田新幹線、山形新幹線、上越新幹線、そして北陸新幹線と、五つの新幹線が止まります。北海道新幹線が開通すれば、ここから函館まで乗り換えずに行けることになります。


ここ大宮駅を核とすれば、川越まで電車で20分くらいで行けますし、川越からバスルートなどを上手くつなげられれば、小川町、東秩父村めぐりという形でやっていけますので、埼玉県の新しい売りのコースになって行くと思います。圏央道も昨年、東名から川越道までつながりましたので、小川町、東秩父村までの車でのアクセスも随分よくなりました。

・・・アピールするものが多すぎるのが悩み・・・

・ユネスコ無形文化遺産登録、北陸新幹線開通という観光振興のきっかけとなる新たな要素が出てきているわけですが、さらなる観光振興を図るうえで課題となるものはあるでしょうか?

・上田・埼玉県は大東京の陰に隠れがちで、どうにも有難味がないというところがあるんですね。


例えば、埼玉にも「彩の国黒豚」という美味しいブランド豚があります。ある皇族の方にお奨めしたところ、「でもね、上田知事、薩摩の来る豚というと、遠くから運んできた感じがするから「ご苦労さん代」が含まれている気がするのに、埼玉だと、そのご苦労さん代が弱いですね」と言われたことがありました。たしかにこの部分があると思います。

実は埼玉には、小江戸川越のほかにも、全国でも高い人気を誇る観光スポットがたくさんあるんですが、埼玉県というのは、そこそこ商売になるところなものですから、PR一つとっても、向きになってやっていないんですよ(笑い)。そういうところが幾つもありましてね。

たまに展示会などで埼玉県の観光政策について、ああだこうだと言われるときに、「鳥取県がうらやましい」と私は、逆説的に言うとことがあるんです。鳥取県は鳥取砂丘を一生懸命にアピールするだけでもいいから、いいねと。こっちはアピール物が多くて、大変だと(笑い)。

・・・富岡製糸場と縁が深い渋沢栄一は埼玉県出身・・・

・先ほどのユネスコ無形文化遺産のつながりで行きますと、今、埼玉県のお隣、群馬県の富岡製糸場がすごく集客量を増やしています。その陰にある立役者が、実は埼玉県人だったと伺っています。・・・

・上田・おっしゃる通りです。脚本が深谷市出身の明治の実業家、渋沢栄一で、主演男優が栄一の従兄弟で工場長をつとめた尾高。そして、工場の煉瓦製造を指揮した韮塚直次郎埼玉の人。場所だけが群馬県なんです。これに関連する絹産業遺産群も埼玉県には多く、「競進社模範蚕室」が本庄市に、渋沢栄一の生家「中の家」と尾高の生家が深谷市にあります。

富岡製糸場だけだと三時間しか持ちませんが、埼玉に下ってこうした絹産業遺産群と連動させれば一つの流れができて、一日観光コースが出来上がるんです。

・・・東京オリンピック開催に向けてのおもてなし・・・

・2020年には「東京オリンピック・バラリンピック」が開催されますが、埼玉県では三競技の会場が確定しているそうですが・・・。

・上田・ええ、すでにゴルフが川越の霞が関カンツリークラブ、サッカーが埼玉スタジアム2002、射撃が陸上自衛隊朝霞訓練場、この三つが決まっています。それにバスケットボールの会場も既存の施設を使いたいということで、さいたまスーパーアリーナが第一候補として既に調査が入っています。

もっとも、マスゾエ東京都知事のインタビュー記事を読むと、もう決まったようなことを書いてありましたけどね。そういう権限が彼にあるかどうか、私にもわかりませんが、調査が入っていますし、世界バスケットポール大会開催の経験もありますので、そういう点では会場になる可能性はかなり高いと思います。

・・・競技会場が増える中で、海外からのお客様も増えることが予想されますが、そういった「おもてなし」についてはいかがですか?・・・

106頁・上田・埼玉県下の旅行、物産、レストラン等々の企業を中心に応募していただいて、毎年「おもてなし」大賞を表彰しています。

高いレベルのおもてなしをしている企業を表彰することで、それを励みにして全体のレベルを上げていこうというのが一つです。

それから、多言語案内看板の設置はまだ不十分ですので、できるだけ統一的に、かつレイアウトを美しくし、さらに地域地域で色合いを変えていくというような工夫をしなくてはいけないと思っています。

町々の雰囲気に合わせて看板のレイアウトも変えなくてはいけないのでしょうし、当然、四~五ヶ国語は急所急所に入っていくような形で整えないといけないと思っています。それから観光案内所などでもやはり五ヶ国語くらいは対応できるような案内体制をつくったりする必要があります。

おもてなしと言うと、礼儀作法のような、日本人のきめ細やかさばりにスポットが当たりますが、案内板をはじめ、これからはスマホの時代ですので、案内用のテレフォンですとか案内用のアプリなどの準備も大事だと思います。

表に見える看板はもちろんですが、スマホでピピピッと動かせば自分の国の言語で案内表示がパッと見えるとか、主要なものが見えるとか、そういいうおもてなしのスタイルに変わっていくのではないでしょうか。

・・・地方創生に必要なのは自主財源を与えること・・・

・さて、去年から国政のキーワードとして「地方創生」が盛んに取り上げられるようになりました。この地方創生に関して、知事はいかがお考えですか?・・・

・上田・昨年五月、シンクタンク「日本創生会議」から、二〇四〇年までに地方自治体の約半数が消滅してしまう可能性があるというショッキングなレポートが公表されました。それを受けて、このままでは駄目だということで「地方創生」が国政の主要なテーマになったわけです。

ただ、地方振興に関しては、これまで一貫して成功したことがありません。

昭和三十七年の第一次から平成10年の第五次に至るまでの日本の国土計画「全国総合開発計画」は全部、目的が地方分散でした。田中角栄さんの「日本列島改造論」にしても、地方にインフラを整備し、地方に産業を呼び込んで人口を定着させようという作戦を展開してきたわけですが、地方の人口、減っていますね。と言うことは、成功したことにはなりません。

地方の創意工夫で頑張れと言っても、みんなが徳島県上勝町のように「葉っぱビジネス」に取り組んだら、ビジネスにならないわけです。そんなに葉っぱは食べられないし、そんなに飾りがたくさんあると、葉っぱの中の中身なのかわからないということになってしまいます。

経済のメガトレンドと言うのでしょうか、時代の大きな流れを充分に分析しないまま進めると、スローガン倒れになって、あまり良くならないと思います。

より使い勝手のいい交付金を地方に流してもらうことは、それはそれで悪くはないのですが、実際には地方交付税の金額を増やして自由に使わせる、あるいは地方に自主財源与えるというのが本筋だと思います。その本筋を忘れ、国の方から交付金、補助金を出して、それで地方に頑張りなさいというだけでは弱いと思います。

本筋を通すための制度改革をやっていかなくてはいけないのが大事な言ってんです。

もう一つは経済のメガトレンド、つまり、なぜ地方に港湾や鉄道、道路と言ったインフラを用意したのかと言うと、東京あたりで何かやろうとしても、地価が高いし、大変だから、地方にインフラを用意し、工場をつくって、そこで人を雇ってもらうためだったんです。

にもかかわらず、肝心の工場が経済のグローバル化で海外にどんどん移転しているわけです。

去年9月に帝国データバンクが、工場を新設・移転する意欲のある企業2,946社に対し、「どこに行きますか?」と言うアンケート調査したところ、一位が海外なんです。二位が愛知県、三位が埼玉県という結果でした。国内でランキングが二番目という意味では埼玉県は悪くないのですが、製造業関係が海外に逃げているというこの事実は見逃せません。

107頁・


・・・「毎日一万歩運動」で国民健康保険を黒字に・・・

・ところで今年、知事は三期目の仕上げの年になろうかと思いますが、現在進行中の三大プロジェクトについてお聞かせください。・

・上田・一つ目の「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」は、女性が仕事と子育てを両立できる社会を目指すものですが、それを推進するには、意識の変化が必要です。

そのためにはまず企業文化を変えなくてはなりません。通常の九時から五時までと言う世界を、子育て中は十時から四時まででいい。勤務時間が二時間減ったなら、給料はその分少なくなるけれど、キャリヤは減りません。だから子育てが終われば、もうバッチリの戦力として職場復帰が果たせます。

一般的なパターンで極端なことを言えば、女性が子育てに専念するために職場を辞めたとします。

そうすると、それまで培った六~七年のキャリアが全部なくなってしまいます。これではその人のキャリアがもったいないわけですね。

企業にとってもお金がかかっているわけですから。そうではなくて、そのキャリアを生かすような形での短時間勤務、フレックスタイムではないのですが、縛りをあまりかけない働き方をさせていく。

それが企業文化として定着させていけば女性の人材が活かせるはずです。

短期間勤務やフレックスタイムなど、多様な働き方を実践しているモデル企業を県では認定していますが、平成二十四年の開始以来、今では千三百九十社くらい認定登録されています。こうした認定企業が「右に倣え」でどんどん増えていくといいですね。週休二日制がそうであったように、だんだん定着していくと思います。

二つ目の「エコタウンプロジェクト」はエネルギーの地産地消、つまりは、できるだけ地域内でエネルギーの需要の調整をやっていきましょうという取り組みです。

今は円安でエネルギーが高く付いています。たまたま原油価格が下がって助かっていますが、円安状態がさらに続けば、もう五兆円くらいは余分に日本のお金を海外に払わなければいけなくなります。

そういうことをしなくても済むように、家庭分くらいはもう自家発電をして地産地消でやりましょうというのを実験的にやっていて、それなりの成果を上げているところです。

そして三つ目が「健康長寿社会埼玉プロジェクト」です。今、超高齢化社会に突入するプロセスの中で、年金を減らそう、医療費が抑制で出ないが、負担を増やし供給を減らそうなどと、暗い話ばかりですが、明るい話もあるんですよ。

埼玉県が進めるモデル事業で去年、学会で一定程度の評価を受けた「毎日一万歩運動」をした人は、それをしなかった人と比べると、年間で一人当たり二万3,800円もの医療費抑制効果があるという試算結果が出たんです。筋力アップトレーニングをした人は、七万8,800円、抑制効果があるんです。

埼玉県には四十歳以上の県民が四百十九万人いるのですが、もし、その人たちの十人に一人、十%がこの毎日一万歩運動に取り組めば、約百億円が浮くんです。三十%の人たちが毎日一万歩運動をやってくれたら、三百億円が浮きます。

埼玉県の各市町村は国民健康保険で約300億円の赤字を抱えているのですが、その赤字が帳消しになるという勘定です。こうして前向きな話をしていると、結構明るい社会になりますね。終・

平成27年4月27日 

・上田・


0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる 単行本(ソフトカバー)  – 2015/2/14

スティーヴン・レヴィット (著),    スティーヴン・ダブナー (著),    櫻井祐子 (翻訳) 36件のカスタマーレビュー   

http://www.kk2.ne.jp/


自主財源確保は、集落活動の根幹を支える大切なことです。住民全員が集まって、笑って農業生産活動を行い、その付録として自主財源がついてきます。自主財源を稼ぐ 自治公民館長 豊重哲郎より

http://www.yanedan.com/action/funds


Kindle版  ¥ 1,152    単行本(ソフトカバー)  ¥ 1,728     内容紹介これが、世界一読まれている思考法の本!世界でシリーズ750万部を超え、本国アメリカだけでも初版50万部という

超異例の部数で刊行されて大きな話題となっている一冊がついに上陸!


「ワールドカップでPKをどの方向に蹴るか」のような答えの見えにくい問題も、「仕事をやめるか」「恋人と別れるか」のような身近な問題も、「国家の公共政策」のような難題も、何でもバイアスをゼロにして考えることで、一気に合理的な「答え」を出せるという、驚くべき「思考法」を展開する。

著者のひとりスティーヴン・レヴィットは、ノーベル経済学賞の先行指標と言われる「ジョン・ベイツ・クラーク賞」を受賞している実力派経済学者であり、ノーベル賞受賞者を続々と輩出し、世界一の経済学を誇るシカゴ大の現役教授。アカデミズムの世界でここまでのキャリアを持つ現役の経済学者がこれほどあけすけに「ノウハウ」を語ることは極めて稀だ。


世界でいま最も注目すべき「鬼才」教授の渾身作!

著者によると、普通ひとは、つねに脳にしみついている何らかの偏見や既成観念などのノイズを通して思考しているという。しかし、そんなバイアスから解放されて、問題にゼロベースで対峙することで、核心に切り込み、ズバリと問題解決することができる。

◎あらゆる問題を「ゼロベース」で考える

◎「PKを蹴る方向」も合理的に決められる

◎「べらぼうな利益」を生む仕掛けとは?

◎子どもより大人のほうがだましやすい

◎聞く耳をもたない人を説得する5つの方法

◎なぜ、より豊かな人ほど自殺するのか?

◎ぼくたちが仕掛けた「生命保険詐欺」のトリック

◎だからあなたは「やめるべきこと」を続けている

世界でいま最も注目すべき気鋭の経済学者が、すごい「答え」を次々と見つけだせる秘密を惜しげもなく公開した本書、何をおいてもぜひ読んでほしい一冊だ。

内容(「BOOK」データベースより)

 PKを蹴る方向も、人生の選択も、国の政策も、すべてバイアスをゼロにして考えろ―。あらゆるバイアスから自由になり、一発で本質に切り込む思考法。 単行本(ソフトカバー): 280ページ出版社: ダイヤモンド社 (2015/2/14)

言語: 日本語・発売日: 2015/2/14

目次

第1章 何でもゼロベースで考える――バイアスをゼロにしてアプローチする思考法

第2章 世界でいちばん言いづらい言葉――「知らない」を言えれば、合理的に考えられる

第3章 あなたが解決したい問題は何?――問題設定を変えて、すごい答えを見つける

第4章 真実はいつもルーツにある――ここまでさかのぼって根本原因を考える

第5章 子どものように考える――「わかりきったこと」にゼロベースで向き合う

第6章 赤ちゃんにお菓子を与えるように――地球はインセンティブで回っている

第6章 赤ちゃんにお菓子を与えるように――地球はインセンティブで回っている

第7章 ソロモン王とデイビッド・リー・ロスの共通点は何か?――庭に雑草を引っこ抜かせる方法

第8章 聞く耳をもたない人を説得するには?――その話し方では100年かけても人は動かない

第9章 やめる――人生を「コイン投げ」で決める正確なやり方

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ゼロベースで考えることの重要さ・世界中でベストセラーになった「ヤバい経済学」の著者らの新刊である。「経済学」ではアメリカの凶悪犯罪の減少の原因は、銃規制の強化ではなくて人工妊娠中絶の合法化であったことを証明してみせた。いつの時代でも望まれない子供は犯罪に走りやすい。不幸な子供の出生を抑えれば犯罪は減る。納得である。

 本書のタイトルは「Think Like a Freak」。つまりフリーク(変人、常識にとらわれない人)のように考える。常識や先入観を捨てバイアスをゼロにして考えましょう、と著者たちは説いている。


思っていたより軽快な文章2時間程度で読み終える事ができる文量。突飛な事例からはじまり、全体のストーリー構成がよく最後まで飽きない。押しつけがましくない文体という事もあり、自分自身と照し合せながら内容を読み解いていくと尚読後感が良くなる。

私個人としては「自分に自信のあるビジネスマン」の方が読まれるのをおススメ。

・自分の考えが最善という意識≒他意見の軽視

・結果を伴ってきた自身の経験則≒定例化、マニュアル化自信からくる主観的発想が間違っているわけではないが、本著は「本当にそれって正しいの?」と投げかけてくれる。

とはいえ実際には枠外の考え方をしようとしても、先入観から抜け出すのは非常に難しいのが現状・・・・

ゼロベースで考えることの重要さ, 2015/4/2

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

世界中でベストセラーになった「ヤバい経済学」の著者らの新刊である。「経済学」ではアメリカの凶悪犯罪の減少の原因は、銃規制の強化ではなくて人工妊娠中絶の合法化であったことを証明してみせた。いつの時代でも望まれない子供は犯罪に走りやすい。不幸な子供の出生を抑えれば犯罪は減る。納得である。

 

本書のタイトルは「Think Like a Freak」。つまりフリーク(変人、常識にとらわれない人)のように考える。常識や先入観を捨てバイアスをゼロにして考えましょう、と著者たちは説いている。

 冒頭にサッカ―のペナルティ・キックの話が出てくる。ゴールのどこをめがけて蹴ればいいのか。データでは一番成功確率が高いのは真ん中だが、ほとんどの選手は両サイドを狙って蹴る。それは失敗したときの「見っともなさ」を嫌うからだと言う。つまり、選手の虚栄心がバイアスとなって成功確率の高いシュートを選ぶのを妨げているのである。次に紹介されるのはハンバーガー早食い競争で何年も連続優勝に輝いた日本人コバヤシの話である。彼がこれまでの食べ方を疑って、最も効率的でスピードの上がるハンバーガーの食べ方を実験を繰り返して会得していくプロセスは感動的ですらあった。

一方で、正しいはずの施策が逆効果になった例が紹介されている。たとえば、インドでコブラが増えたのでコブラの皮を持ってきた人に報奨金を出したところ、報奨金目当てにコブラを養殖する人まで現れてかえってコブラが増えてしまった、とか。要するに常識にとらわれないで「フリーク」のように、何でもバイアスをゼロにして考えることで隠れていた核心が見えてくる。問題を正しく捉えて、原因を突き止め、問題を取り除く、課題を解決する。そのためにはどうすればいいのか、著者は様々な例をあげてその手法について語っている。いずれも身につけたい手法ばかりである。

 一流の経済学者と新聞記者の合作である。そのためか、わかりやすい事例を次々に紹介し、軽妙な文体で、やさしく語っている。本書はビジネス書に分類されるはずだが、文章は極めて読みやすい。しかし、読了して気になったのである。内容の深さ、重要さに比べて文章が軽すぎるのではないか。そのためにすいすい読めてしまい、読みながら疑問や反論がまったく沸いてこないのだ。胸に引っかかるものがない。「読んで面白かった」で終わてしまい実践に結び付かない可能性が高いのではと危惧する。したがって、設問を並べるなどして、読者にもっと考えさせたり、読むのに時間をかけさせたりすることで、本書の趣旨がしっかり読者に浸透するのではないか。続編として「ゼロベースで考えるスキル」を身につけるエクササイズ本を要望したい。

  簡単そうで難しいですが、そこがまた面白いです。, 2015/4/20

0ベース思考 (Kindle版)

この本の特徴は、他の方もおっしゃられているように文章が読みやすく、面白い例(誰かの逸話や実験の結果など)で構成されている事です。経済学を知らない人でも読むことができますし、高校生ならわからない言葉もちょっと調べるかニュアンスさえつかめれば楽しんで読めると思います。

 

【ハウツー本だと思っている方へ】他のレビューを見ていると意外と低評価が多いのですが、邦題でハウツー本だと思っていたり、文章が軽く読めてしまうせいでサラサラと読めてしまうのが原因のようです。確かにタイトルは0ベースということで色んな解釈をしてしまいますね。無料版や書店で試し読みをした人であれば、第一章の一番最初の項で「読者から寄せられた難題を解決するのは難しいので、個別に質問に答えていくより「フリーク」(常識の枠に収まらない人、既存の慣習にとらわれない人)みたいな考え方が誰でもできるようになる本を書いた方が良いんじゃないかと考えた。」

みたいな内容が書かれてあり、自分にもその思考が身につく方法を手取り足取り教えてもらえるかもしれないと考えた人もいるのではないかと思います。

しかし、kindleの無料版に載っているサッカーの項の後ろに(つまり有料版を読めばわかる)、「そうは言っても、この本はよくあるハウツー本じゃない。だいいちぼくたちは人さまにノウハウを伝授するような柄じゃない。」

と書いてあります。つまりハウツー本ではありません。私も???となりましたが、読みました。

【超個人的な感想】実は、私がすでに実行できているのではないかと思う章がふたつありました。自分が無知で人より優れていると思わないこと、やめるべきことをやめることです。この本の内容は、一般的な人とは違う世界に住んでいる人(頭が良くて意欲も高い)の話も多いのでなかなか自分には当てはめにくいのですが、この2項で「お、」と思えた私は、次は他の項にあった問題設定を変えれるような考え方を身に着けたいと思っています。各項の中には、実際に素晴らしいひらめきが必要なわけではないものもあり皆さん実行しやすいのではないかとも感じました。さらに言えば、今やりたくない仕事を嫌々している人や親に言われて興味の無い分野を勉強している人は、ぜひそれらをやめて、自分の好きな事・興味のあることに取り組んでほしいと思います。

 【もし読んでない人に勧めるとしたら・・・】これらの9つの章を一気に理解して実行できる人はほとんどいないと思います。しかし、内容がユニークで面白い。ただ、お勧めするとすれば以下の項目の中で二つ以上あてはまる人です。

・本を読むときに自分で辞書をひいて意味を調べる人(これは当たり前のことですが、英語の言葉が出てくるので余計に。ちなみにフリークの意味が最後にならないとわからないと言っている人がいますが、最初の方の文中にかっこ書きで説明があります。)

・受け身でない人(自分から理解して行動しようという体勢の整っていない人は、読み終えた後、じゃあどうすればいいの?となります。)

・学問を追究している人(自分の興味のある分野について継続的に楽しんで学んでいる人)

・人の体験談が好きな人

 

この本を読んで学びが無いという人は、もうすでに学ぶことの限界を自分で設けているのではないかと思います。自分はこの程度の内容では満足しないと思う時点で、学びは終わります。この手の本を何冊も読んでどれにも満足しなかった人も、姿勢が受け身なのではないかと思います。あるいはもうそのような本などいらないくらい天才な人の意見です。

この本は皆さんをいきなり天才にしてくれるわけではりませんが、新しい考えを吹き込み、今まで自分が実行できていたことを再確認させてくれるものではいかと感じました。あと私の空想ですが、この本に出てくる、「疑陽性率」を削るような内容になっているのかもしれません。自ら勉強しない人に簡単には教えないよ、と。 

また、タイトルはまだ良いとして副題?の「どんな難題もシンプルに解決できる」には不満があるので星4。英語版を見てもそういうことは書かれているようには見えないし、内容の最初の方でも難題を解決するのは難しいと書いてあります。「フリークみたいな考え方は本当は案外簡単にできる」ということと、「難題を解決する」というのは意味が全然違います。うまく言えはしないのですが、どんな難題にもシンプル(何でもない事に疑問を持ったり、やりたいことをやってみようという感じ)に取り組める。みたいな感じとか、他の方がおっしゃっているようなタイトルなんかの方が良いと思いました。

また、このくそ長たらしい文章を読まれた方がいましたら、ありがとうございました。

  地球はインセンティブで回っている!~ 「ヤバい経済学」著者が軽妙な語り口であなたの脳を再訓練, 2015/4/26

 0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

「ヤバい経済学」、「続ヤバい経済学」の著者が、そこで示した「フリーク」(=既存の慣習や常識にとらわれないない人)のような考え方が誰でもできるようにと書いた本である。自ら本書でそう述べている。原題の副題に「フリーク経済学(「ヤバい経済学」の原題)の著者があなたの脳を再訓練」とあるから、まさしく、そういうことであろう。

 その内容は、先入観を持たず、子どものように0ベースで、じっくり自分の頭で考えろというのが主旨で、具体例を軽妙な語り口で語り、読者にとっては読みやすい本となっている。仕事を終えて帰宅したような疲れた頭でも、無理なく読める本だと思う。ただし、示された例は、当然ながら欧米圏のもので、日本で暮らす私たち読者が大いに共感できるといったものではないかもしれない。だが、その中で日本人コービーの例は問題なく理解・共感できるだろう。

著者の思考の基本的スタンスは、「地球はインセンティブで回っている」、それが経済の基本というもの。例えば、慈善事業は「良心ロンダリング」という指摘には苦笑させられた。だが、笑った後で、その指摘の的確さに感嘆してしまう。本書では、そういうことが多々あった。

説得の有効な方法として、・正面切って言うより、そっと示す ・いい悪いを一切言わず、物語を語る、というのは是非、実行を試みたい。「庭に雑草を引っこ抜かせる方法」も面白く読めた。

 個人的に一番心に残ったのは、機会費用やサンクコスト(埋没費用)に拘らず、やめるべきことは続けるな。それは失敗ではなく勝利だという指摘。生真面目な日本人に本当に良い忠告だと感じた。企業経営でも重要なことではないだろうか。


思っていたより軽快な文章, 2015/4/13 : 0ベース思考 (Kindle版)

 2時間程度で読み終える事ができる文量。突飛な事例からはじまり、全体のストーリー構成がよく最後まで飽きない。押しつけがましくない文体という事もあり、自分自身と照し合せながら内容を読み解いていくと尚読後感が良くなる。私個人としては「自分に自信のあるビジネスマン」の方が読まれるのをおススメ。

・自分の考えが最善という意識≒他意見の軽視

・結果を伴ってきた自身の経験則≒定例化、マニュアル化

自信からくる主観的発想が間違っているわけではないが、本著は「本当にそれって正しいの?」と投げかけてくれる。

 とはいえ実際には枠外の考え方をしようとしても、先入観から抜け出すのは非常に難しいのが現状・・・・

いざ「0ベース」という概念を思い出しても、良いアイデアはなかなか浮かばないかなと思う。

ただ本著を読む事で「先入観」の危険性を改めて感じる事ができる。

自由な思考を妨害するものを知るのによい本, 2015/3/7

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

本書のエッセンスは帯に書かれている、「バイアスを0にして考えろ」に尽きる。この本は、自由な思考の妨げになっているもの(バイアス)や人の行動や判断、考えに影響を与える色々な要因とその具体例が整理されていてわかりやすかった。

一般的なハウツー的な思考手順やツールについての本ではなく、もっと根源的な以下の重要な事柄について書かれている。(根源的なことなので、応用範囲が広い。ただし、とっかかりなので、今すぐ自分の思考レベルそのものを飛躍的にアップしてくれるものではない。しかし、確実に思考の自由度をアップしてくれることは間違いない。もし、思考の妨害になっているものが何かについて気付いていない状態ならば、非常に読後効果が高い本。)

●どんなに聡明な人でも、自由な思考をしたい場合、自分が偏見にまみれていることを自覚する必要がある。

●自由な発想の邪魔になる要因が何か。

●継続し続けても全く苦痛じゃないどころか、楽しすぎて継続し続けていることすら忘れさせるものが才能。

●問題の設定、そもそも同じ現象に対しての問題設定、問題へのアプローチの仕方の違いがあることに関しての具体例。

●フィードバック、トライアンドエラー、実験、実際にやって確認してみることの重要性とその具体例。

●動機づけ、何が人を動かしているのかの見極めが重要だということ、またそれが思考を固まらせてしまうバイアスになっている。

●否定的なことの方が、肯定的なことよりも強く人の心に残る。

●小さく考えることの重要性。

●群集心理と考えない楽さに関して。

 妨げとなるものの排除の仕方に関しては、即実行できそうなものと、そう容易ではないものがある。

自由な発想を難しくする点は、この妨げとなる要因の排除しがたさだと思った。

道徳や常識、感情、経験、知識、虚栄心、損得、価値観、などなど、そういった何らかの判断や価値を与えるものを取り去って、とにかくとことん取り去って、すべてフラットに考えること、とにかく縛られずに考える。

それができたら、どんなに自由に発想できるだろう!!

それができないから悩んでいるというのに。

往々にして、バイアスがあることにすら自分自身では気付けないでいるので、他者の視点やバイアスを意識することの重要性について改めて考えさせられた。

  知的に面白く、思考を磨ける, 2015/2/15 ・0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

人はあらゆる問題について、気づかないうちにさまざまなバイアスにさらされている。では、そこからどう脱して合理的に、創造的に思考し、判断していけばいいのか、という本。「ワールドカップでPKをどの方向に蹴るのが合理的か?」「問題をゼロからとらえ直すには?」といった具体例が面白く、さくさく読める。

後半8章には「聞く耳をもたない人を説得するには?」という章があり、思考法の本になぜ?と思ったが、読んでいて、たしかにクリエイティブな思考ができるようになって自分ひとりでオリジナルなことを考えても、何かを実行に移す際には、多くの場合人を説得する必要があるので、なるほどと思った。やはりここでも、「人は必ずしも合理的に思考しているのではなく、自分では気づいてもいないバイアスに影響されて思考している」(だから論破しても意味がない)ということが出てくるのだが、「自分は正しい」という自分側の思い込みにも気をつけなくてはと思った。

ほかにも、「わからない」「知らない」と言うことこそ、思いがけない発見や思考の活性化につながるという話や、人に行動の動機(インセンティブ)を与えて動かす方法についてなど、示唆が多く、読みながら、自分がはまっている思い込みなどにぽろぽろ気づいた。

  ゼロベースで考えなければいけないと思わされる1冊。, 2015/5/18


: 0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

同書は、世界でシリーズ750万部を超え、本国アメリカだけでも初版50万部を超えているという話題の書です。

同書で何を言おうとしているか?というと、私たちは、自分の視点で、物事を見ているがそれは時に逆効果をもたらすこともあり、どんな時であっても、ゼロベースで考えなおさなければ大きな間違い、想定外の間違いに直面する、という事です。

同書の中では、早食い選手権で有名な小林尊さんや、その他、コブラ効果など、さまざまな矛盾や、ゼロベースで考える事の大事さを教訓として紹介されています。特に、自信過剰気味になりやすい方は、同書を読む事で「内省する」事の重要性に気付かれると思います。

常識のウソ, 2015/4/17: 0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

「ヤバい経済学シリーズ」の番外編? 既成概念に捉われず、子供のように、まっさらな頭で物事を見る重要性を、さまざまな興味深い実例を引き合いに出して、説いています。

一番印象深かったのは、人は道徳的なインセンティブでは動かないというお話しでした。エネルギーを節約する為に、次の4つの標語を作り、それぞれ効果を試してみたら、

1.省エネで環境をまもりましょう

2.未来の世代のために省エネにとりくみましょう

3.省エネでお金を節約しましょう

4.ご近所のみまさんと省エネを進めましょう

結局、4の標語が一番効果があったそうです。ゴーイング・マイ・ウェイの人が多いアメリカ人でもこうですから、日本だともっと効果がありそうです。これ以外にも、“専門家の予想の的中率はチンパンジー並み”といった面白いお話がちりばめられています。役に立つというよりも、頭の体操の本です。


一般通念を捨てて, 2015/5/19 : 0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

人間は大人になってくると道徳、一般通念など様々な「社会的常識」に捉われて日常を過ごします。そんな社会的常識を捨て去り、違う観点から再度物事を考えることによって、解決する問題があるのではないか。という先入観に捉われない考え方を、示してくれるのがこの本です。

「第2章・世界で一番言いづらい言葉」は大人になるとなかなか言いづらいですし、第6章の人間のインセンティブ、人間がその行動をとる理由を説明した内容も、とても面白く読めました。タイトルで堅い内容なのかなと思いますが、読んでみると文章が軽いのですいすい読めてしまいます。

今までの自分の考え方は様々な問題を考えるのにはたして正しいのか?自らの思考法に一石を投じる本でした。

シンプル!, 2015/4/22: 0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる (単行本(ソフトカバー))

いろいろと考えるあまり、どんどん硬くなっていたんだなと気付かされました。

もっとシンプルに、もっと自由に考えられるようになれる本でした。

5:48 2015/05/21


 

ごまめの歯ぎしり  メールマガジン版.  衆議院議員 河野太郎の国会日記

経産省がつくったエネルギーミックスの案が自民党に示された。自民党の額賀調査会長は、経産省のいうベースロード電源なるものを欧米と遜色のないレベルにすることを求める提言を官邸にもっていっている。

しかし、経産省案は、2030年にベースロード電源の比率が56%になるという案を示した。

欧米が50-40%程度まで「ベースロード電源比率」を下げようというのに対して、それに大きく後れを取るものになっている。

「遜色のない」どころではない。

しかし、そうした提言を出した額賀調査会長は、経産省案に対して怒りを見せることもなかった!?


経産省案によれば、原発の比率もおかしい。既存の原発を40年で廃炉にしていけば、原発比率は11-13%程度にしかなり得ないのに対して、経産省案では20%を超えている。

経産省の説明によれば、60年まで原発を使い、稼働率を引き上げれば、この数字は達成可能だとしている。


原発の稼働率は、これまでも引き上げる引き上げると言い続け、それができずに、結局、石炭で差を埋めたということの繰り返しだった。同じ間違いを平然と繰り返そうとしている。

再稼働もしていないのに、最初から原発を60年使いますというのも、おかしな話だし、再処理、核のゴミについては頬かむりしたまま。

欧米は2030年に再生可能エネルギーの比率を40%程度まで引き上げる目標を掲げている。燃料コストがかからず、自給自足ができるエネルギーを獲得する欧米諸国と、化石燃料と原発に頼る日本では、エネルギーの安全保障や競争力に差が出てくることになる。===============

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5:02 2015/05/21


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